JP3644848B2 - アライメントスコープの位置校正装置及びその方法 - Google Patents

アライメントスコープの位置校正装置及びその方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリント回路基板などの処理対象物に対して所定の処理を施す製造装置などに備えられ、処理に先立って処理対象物の計測を行うためのアライメントスコープの位置校正装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の装置として、例えば、プリント回路基板製造装置に備えられたものが挙げられる。
この装置には、プリント回路基板を載置する描画ステージと、所定の処理位置で描画ステージに対してレーザービームを偏向照射する処理部とが備えられており、レーザービームによりプリント回路基板に対して所要のパターンを直接的に描画する処理を行うようになっている。描画ステージは、例えば、リニアガイドに搭載されているとともにモータ軸に連結された送りネジによって処理部に対して移動されるようになっている。
【0003】
また、基板の四隅に形成されている基準穴や基準マークの位置を計測するためのアライメントスコープが、描画ステージの上方にその移動方向を挟んで処理部側に2台配備されている。各アライメントスコープは、描画ステージの上方に配設されたスコープステージに各々取り付けられている。これらのスコープステージには、描画ステージの移動方向と直交する方向にリニアガイドが取り付けられており、モータ軸に連結された送りネジでアライメントスコープがガイドレールに沿って移動されるようになっている。各アライメントスコープの位置は、ガイドレールに沿って処理部側に取り付けられたリニアスケールで検出される。
【0004】
このように構成されている装置では、プリント回路基板が載置された描画ステージを処理部に対して移動して描画処理を施す前に、描画ステージ上に載置された基板の四隅に形成されている基準穴の位置をアライメントスコープで予め計測する。具体的には、描画ステージを処理部側に移動させるとともに各アライメントスコープをその移動方向に対し直交する方向に移動させて、処理部側に形成されているプリント回路基板の基準穴の上方にアライメントスコープを位置させる。このときのアライメントスコープの位置(光学系中心)は、上述したリニアスケールによって検出されてアライメントスコープの基準となる位置が決定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、アライメントスコープの光学系中心の位置と、リニアスケールの配設位置とが構造的に離れていることや、アライメントスコープを搭載したスコープステージが動作する際に生じる移動誤差(ローリングやピッチングなどに起因して発生)などによってアライメントスコープの光学系中心の位置検出精度が低下するという問題がある。したがって、検出されたアライメントスコープの位置を基準に計測されるプリント回路基板の基準穴の位置測定精度が低いという問題がある。
【0006】
また、アライメントスコープのスコープステージに対する取り付け姿勢などがずれた場合には、基準となるものが無いだけにアライメントスコープの取り付け姿勢を元の状態に戻すことが非常に難しいという問題もある。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、基準マスクを用いることにより、アライメントスコープの位置校正を容易にかつ精度良く行うことができるアライメントスコープの位置校正装置及びその方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載のアライメントスコープの位置校正装置は、載置台に載置された処理対象物に対して処理部で所定の処理を施すのに先立ち、処理対象物の計測を行うアライメントスコープの位置を校正する装置において、透明部材で構成した載置台と、前記載置台の下方に配設され、アライメントスコープが移動可能な範囲に2次元の基準パターンが形成された基準マスクとを備え、前記基準マスクに形成された所定位置の基準パターンにアライメントスコープを移動させるとともに、前記アライメントスコープを前記基準マスクの基準パターンに合焦させて撮影し、撮影した映像信号を画像処理することで得られた前記所定位置の基準パターンとアライメントスコープとの位置ずれ量に基づいてアライメントスコープの位置校正を行うようにしたことを特徴とするものである。
【0009】
また、請求項に記載のアライメントスコープの位置校正装置は、請求項に記載のアライメントスコープの位置校正装置において、前記基準マスクをアライメントスコープの光軸方向に昇降する昇降機構をさらに備えるとともに、処理対象物に対するアライメントスコープによる計測時には、前記基準マスクをアライメントスコープの焦点から遠ざけるように移動させるようにしたことを特徴とするものである。
【0010】
また、請求項に記載のアライメントスコープの位置校正方法は、載置台に載置された処理対象物に対して処理部で所定の処理を施すのに先立ち、処理対象物の計測を行うアライメントスコープの位置を校正する方法において、2次元の基準パターンが形成された基準マスクをアライメントスコープが移動可能な範囲における、透明部材で構成した載置台の下方に配置する過程と、前記基準マスクに形成された所定位置の基準パターンにアライメントスコープを移動する過程と、前記アライメントスコープを前記基準マスクの基準パターンに合焦させて撮影し、撮影した映像信号を画像処理することで得られた前記基準マスクに形成された所定位置の基準パターンとアライメントスコープとの位置ずれ量に基づいてアライメントスコープの位置校正を行う過程と、を順に実施することを特徴とするものである。
【0011】
【作用】
請求項1に記載の装置発明の作用は次のとおりである。
処理に先立って、透明部材で構成した載置台の下方に配設された基準マスクの所定位置の基準パターンにアライメントスコープを移動させるとともに、アライメントスコープを基準マスクの基準パターンに合焦させて撮影し、撮影した映像信号を画像処理することで得られた基準パターンとアライメントスコープとの位置ずれ量を求めてこれに基づき位置校正を行う。
【0012】
例えば、所定位置の基準パターンとアライメントスコープの光学系中心との『位置ずれ量』を画像処理によって求め、その差分(描画ステージの移動方向の距離とこれに直交する方向の距離)を求めて記憶しておく。これによりアライメントスコープの『位置ずれ量』が判るので、載置台の基準マスクを位置の基準にして、アライメントスコープを移動した際に実際にはどの位置にあるかが正確に判る。
【0013】
また、基準マスクを載置台に載置された処理対象物より下方に配設するので、処理対象物の交換時などに基準マスクを取り外す必要がない。
【0014】
また、請求項に記載の装置発明によれば、アライメントスコープにより処理対象物を計測したりする際には、昇降機構によって基準マスクをその焦点位置から遠ざけることにより、処理対象物に対するその後の処理時に基準マスクの基準パターンを計測してしまうようなことを防止できる。
【0015】
また、請求項に記載の方法発明によれば、処理に先立って、透明部材で構成した載置台の下方に備えられた基準マスクの所定位置の基準パターンにアライメントスコープを移動し、アライメントスコープを基準マスクの基準パターンに合焦させて撮影し、撮影した映像信号を画像処理することで得られた基準パターンとアライメントスコープとの位置ずれ量に基づいて位置校正を行う。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施例を説明する。
図1は、本発明に係るアライメントスコープの位置校正装置を備えたプリント回路基板製造装置の概要説明に供する斜視図であり、図2は詳細な平面図、図3は詳細な側面図である。
【0017】
基台1の上面には、一対のリニアガイド3が配設されており、それらのリニアガイド3の間には、サーボモータ7によって回転駆動される送りネジ9が配備されている。この送りネジ9には、描画ステージ5がその下部で螺合されている。描画ステージ5は、鉛直のz軸周りに載置テーブル15を回転させるための回転機構11と、鉛直のz方向に載置テーブル15を昇降させるための昇降機構13とを下から順に備えている。載置テーブル15は、最上部にプリント回路基板S(処理対象物)を載置するためのものである。
【0018】
本発明の載置台に相当する載置テーブル15は、図4の断面図に示すように構成されている。
すなわち、載置テーブル15の基台15aの上面に基準マスクRMが配設され、その上に吸着テーブル17が配設されている。基準マスクRMの上面には、図5に示すように全面にわたって格子状の基準パターンPRが形成されているが、後述するアライメントスコープの移動可能な範囲だけに形成するようにしてもよい。基準マスクRM上の基準パターンPRは、例えば、50μmの線幅で5mm間隔に形成されている。
【0019】
吸着テーブル17の上面には、下方の基準パターンPRと平面視で重複しない位置に吸着溝17aが穿たれている。この吸着溝17aには、図示しない真空吸引源が連通接続されており、上面に載置されたプリント回路基板Sの下面を吸着溝17aを通して吸着して保持する。この実施例では、上述した基準マスクRMと吸着テーブル17が共に透明ガラスで形成されており、最下層の基台15aに内蔵されたバックライト(図示省略)からの照射光がプリント回路基板Sに照射されて基準穴SRを浮かび上がらせるように構成されている。
【0020】
描画ステージ5がサーボモータ7の駆動により移動されるy方向(副走査方向)には、処理位置EPにて描画用のレーザービームLBをx方向(主走査方向)に偏向しながら下方に向けて照射する処理部21が配設されている。処理部21は門型フレームによって基台1の上部に配設されており、サーボモータ7が駆動されると描画ステージ5が処理部21に対して進退するようになっている。
【0021】
図3に示すように、昇降機構13は基台15aの下部に配備されており、上面が傾斜した傾斜部材13aと、これが螺合された螺軸13bと、この螺軸13bを回転駆動するパルスモータ13cとを備えている。基台15aの下面に取り付けられている自由輪が、パルスモータ13cの駆動によりy方向に進退する傾斜部材13aの傾斜面に昇降されるようにして、図示しないガイドレールに沿ってz方向に昇降するようになっている。
【0022】
基台1には、図2,図3に示すように待機位置にある描画ステージ5の上方を覆うようにアライメントスコープユニット31が配設されている。このアライメントスコープユニット31は、水平面内でそれぞれ独立に移動可能な4台のアライメントスコープ33,35,37,39を備えている。各アライメントスコープ33,35,37,39は、CCDカメラ33a,35a,37a,39aとレンズ部33b,35b,37b,39bとを備えている。
【0023】
アライメントスコープユニット31は、基台1に立設されたスコープステージ41を備え、この上部にアライメントスコープ33,39を搭載した左ステージ43と、アライメントスコープ35,37を搭載した右ステージ45とを備えている。左ステージ43は、スコープステージ41上に配設されたリニアガイド41aにx方向に摺動自在に嵌め付けられており、パルスモータ41bにより回転される送りネジ41cに螺合されている。その上部には、y方向にリニアガイド43aが配設され、これにはアライメントスコープ39が取り付けられた移動ブロック43bが嵌め付けられている。この移動ブロック43bは、パルスモータ43cにより回転される送りネジ43dに螺合されている。したがって、パルスモータ41bを駆動した場合には、アライメントスコープ33,39が左ステージ43ごとx方向に移動され、パルスモータ43cを駆動した場合には、リニアガイド43aに固定されているアライメントスコープ33は移動せず、アライメントスコープ39だけがy方向に移動されるようになっている。
【0024】
右ステージ45は、スコープステージ41上に配設されたリニアガイド41aに対してx方向に摺動自在に搭載され、パルスモータ41dにより回転される送りネジ41eに螺合されている。その上部には、リニアガイド45aが配設され、これにはアライメントスコープ37が取り付けられた移動ブロック45bが搭載されている。移動ブロック45bは、パルスモータ45cによって回転される送りネジ45dに螺合されている。そのためパルスモータ41dを駆動した場合には、アライメントスコープ35,37が右ステージ45ごとx方向に移動される一方、パルスモータ45cを駆動した場合には、アライメントスコープ37だけが単独でy方向に移動される。
【0025】
図6のブロック図を参照する。
各アライメントスコープ33,35,37,39のCCDカメラ33a,35a,37a,39aは全て画像処理部49に接続されており、ここにおいて各映像信号が処理されて重心位置の算出や『位置ずれ量』の演算が行われる。また、画像処理部49には、処理の開始などを指示するキーボード51や、各アライメントスコープ33,35,37,39が捉えている映像を映し出したり、処理内容などを表示したりするCRT53が接続されている。
【0026】
この装置全体を統括的に制御するのはシステム制御部55である。ここには、主走査制御回路57と、副走査制御回路59と、校正データ記憶部61などが接続されている。
【0027】
システム制御部55は、描画時には、ラスタ変換回路63から主走査制御回路57へ順次に送られたラスターデータに基づきレーザビームLBのx方向の位置を設定するための主走査制御回路57を制御する。この主走査制御回路57は、システム制御部55からの指示とラスターデータに基づいて電子シャッタを制御する。また、x方向に配設された図示しないXリニアスケールからの光信号を検出して、レーザビームLBの主走査方向の偏向距離を測定する。ここからの信号は、適宜に処理されてからシステム制御部55に取り込まれ、この信号に基づいて副走査制御回路59のためのクロックパルスが生成される。
【0028】
副走査制御回路59は、レーザビームLBの主走査に応じて生成されたクロックパルスに基づいてサーボモータ7を駆動する。これにより描画ステージ5がy方向(副走査方向)に移動される。その移動位置は、図示しないYリニアスケールからの光信号を検出するセンサによって検出され、移動位置に応じた信号に変換されてシステム制御部55に与えられる。システム制御部55は、その信号に応じてサーボモータ7の駆動にフィードバックをかける。
【0029】
校正データ記憶部61は、基準マスクRMを吸着テーブル17の下層に備えた描画ステージ5を待機位置に移動した際に、処理部21側に配備されている2台のアライメントスコープ33,35からの映像信号を画像処理部49が処理することにより得られる各アライメントスコープ33,35の中心位置と基準パターンPRとの『位置ずれ量』を格納するものである。
【0030】
『位置ずれ量』を図7を参照しつつもう少し具体的に説明する。
例えば、アライメントスコープ33のCCDカメラ33aで捉えた視野像Vの視野中心Cと、所定位置の基準パターンPRの交点とのずれをx方向(Δx)とy方向(Δy)について求める。このときの『位置ずれ量』がxy方向ともに『0』である場合には、図7における基準パターンPRの交点と視野中心Cとが一致することになる。上述した校正データ記憶部61には、上記のΔx,Δyを記憶する。つまりアライメントスコープ33の位置が何らかの原因により位置ずれした場合であっても、設計的に位置不変である基準マスクRMの基準パターンPRを基準として、その位置からのずれ量を記憶する。したがって、この『位置ずれ量』を読みしてその分だけ補正すれば、アライメントスコープ33の視野中心Cにある実際の位置が正確に判る。
【0031】
また、各アライメントスコープ33,35,37,39の駆動部65は、各アライメントスコープ33,35,37,39ごとに対応して設けられているが、各々パルスモータが異なるだけであるので、アライメントスコープ33を例にとって説明する。この駆動部65は、システム制御部55からの指示に基づいてパルスモータ41bを制御する駆動回路65aを備える。なお、図6中では、アライメントスコープ33以外の駆動部についてはブロックを省略して記載してある。
【0032】
昇降制御回路67は、載置テーブル15のz方向の昇降を制御するものである。システム制御部55は、後述するように処理に応じて駆動回路69を介しパルスモータ13cの回転を制御する。パルスモータ13cの駆動により載置テーブル15が昇降するが、このときの高さが図示しないZリニアスケールを含む高さ検出回路73によって検出され、システム制御部55にフィードバックされる。
【0033】
次に、図8のフローチャートを参照して本実施例装置における位置校正処理をについて説明する。
【0034】
ステップS1
システム制御部55は、処理対象のプリント回路基板Sに関するCADデータを図示しないコンピュータから読み込む。
【0035】
ステップS2
システム制御部55は、受け取ったCADデータ中のプリント回路基板Sの基準穴SRの位置データに基づいてアライメントスコープ33,35,37,39をその位置に移動する(粗位置合わせ)。
【0036】
つまり、アライメントスコープ33,35,37,39に対応した駆動部65を制御して、各アライメントスコープ33,35,37,39をプリント回路基板Sが載置テーブル15に載置された場合にその基準穴SR(通常は、基板の四隅に形成されている)の上方に位置するように移動させる。また、アライメントスコープ33,35,37,39の駆動回路65だけでは基準穴SR付近にアライメントスコープ33,35,37,39を移動させることができない場合には、副走査制御回路59を介してサーボモータ7を駆動し、載置テーブル15を移動させるようにしてもよい。
【0037】
具体的には、アライメントスコープ33の駆動回路65aを介しパルスモータ41bに所要のパルスを与えることにより送りネジ9側に向けてアライメントスコープ33,39を移動させ、アライメントスコープ39の駆動回路65aを介しパルスモータ43cに所要パルスを与えて処理位置EP側にアライメントスコープ39を移動させ、アライメントスコープ35の駆動回路65aを介してパルスモータ41dに所要のパルスを与えることにより送りネジ9側に向けてアライメントスコープ35,37を移動させ、アライメントスコープ37の駆動回路65aを介しパルスモータ45cに所要パルスを与えて処理位置EP側にアライメントスコープ37を移動させる。これにより、アライメントスコープ33,35,37,39の各視野内には、非合焦状態ではあるが基準マスクRMの所定位置の基準パターンPRの交点が位置することになる。
【0038】
ステップS3
昇降制御回路67を介して載置テーブル15をz方向に上昇させ、アライメントスコープ33,35,37,39を所定位置の基準パターンPRに合焦させる。
【0039】
ステップS4
各アライメントスコープ33,35,37,39の視野像Vを画像処理し、視野中心Cと基準パターンPRの交点との差分をそれぞれについて求める(図7参照)。
【0040】
ステップS5
上記のステップS4で求められた差分(Δx,Δy)は、アライメントスコープ33,35,37,39の各々の『位置ずれ量』として校正データ記憶部61に格納される。なお、ここで校正データ記憶部61に『位置ずれ量』を格納すると、以後の処理においてアライメントスコープ33,35,37,39を移動した際には、パルスモータに与えたパルス数から算出される位置から『位置ずれ量』分だけ視野中心の位置をずらして実際の位置として取り扱う。
【0041】
なお、このステップS5は、本発明の位置校正を行う過程に相当する。
【0042】
ステップS6
上記のステップS3で上昇させた載置テーブル15を、アライメントスコープ33,35,37,39の焦点位置から遠ざけるように待機位置にまで下降させる。これにより、後の処理においてアライメントスコープ33,35,37,39がプリント回路基板Sではなく誤って基準パターンPRを対象にして計測してしまうような不都合を防止することができる。
【0043】
以上のようにしてアライメントスコープ33,35,37,39の位置校正処理を終えた後は、例えば、次のようにしてプリント回路基板Sに対する処理を行う。
【0044】
すなわち、図示しないローダによってプリント回路基板Sが載置テーブル15に載置され、真空吸引によって基板Sが吸着保持される。各アライメントスコープ33,35,37,39が、基板SのCADデータに基づいて四隅に形成されている基準穴SRの上方に移動する。画像処理により四隅の基準穴SRの位置が計測され、それらの重心を求めてプリント回路基板Sの載置姿勢が計測されるが、このときには校正データ記憶部61に格納されている『位置ずれ量』が読み出されて、各アライメントスコープ33,35,37,39の視野中心の位置が補正される。このようにして姿勢が計測され、それに応じてθ方向に載置テーブル15を回転させてレーザービームLBと平行にさせた後、処理部21に向けて移動させながら処理位置EPにて描画処理を施す。
【0045】
上述したように本実施例装置によれば、載置テーブル15の基準マスクRMを位置の基準にして、アライメントスコープ33,35,37,39を移動した際に実際にはどの位置にあるかを正確に知ることができる。したがって、従来例のようにリニアスケールなどの測長機器を備える必要がなく、比較的簡易な構成でアライメントスコープ33,35,37,39の位置校正を容易にかつ高精度に実施することができる。
【0046】
なお、本発明は以下のように変形実施することも可能である。
【0047】
(1)基準マスクRMを載置テーブル15に位置固定で配設するのではなく、着脱自在にしてもよい。つまり、処理に先立って載置テーブル15に基準マスクRMを取り付けた状態で上述した位置校正処理を実施し、その後に基板を処理する前に基準マスクRMを取り外すようにしてもよい。
【0048】
(2)基準マスクRMに形成した基準パターンは、上述したような格子状だけに限定されるものではなく、パターンの特定位置が求められればどのような形状であってもよい。
【0049】
(3)上記の説明では、位置校正処理の後に載置テーブル15を下降させたが、その後の処理に不都合が生じないのであれば、載置テーブル15を下降させる必要はない。
【0050】
また、載置テーブル15を下降させることなく、プリント回路基板S付近にだけ焦点があうようにCCDカメラに設けた電子絞りを開けて被写体深度を浅くするようにしてもよい。
【0051】
(4)アライメントスコープの個数は、実施例のように4台に限定されるものではなく、1台以上であれば本発明を適用可能である。
【0052】
但し、アライメントスコープが一台の場合には、プリント回路基板を載置テーブル15に載置した状態で位置校正処理を実施する。そして、四隅の基準穴に順にアライメントスコープを移動させて、各位置にて視野中心と基準パターンPRの交点との位置ずれ量を計測すると同時に、基準穴SRの重心を求めて基準パターンPRの交点との相対的な位置誤差を求めておく必要がある。
【0053】
(5)上述した実施例ではプリント回路基板製造装置を例に採って説明したが、本発明はアライメントスコープにより計測などの処理を行う装置であればどのような装置にも適用できる。例えば、PDP基板製造装置や精密計測装置などであっても適用可能である。
【0054】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1に記載の装置発明によれば、透明部材で構成した載置台の下方に配設された基準マスクを位置の基準にして、アライメントスコープを移動した際に実際にはどの位置にあるかが正確に判る。したがって、リニアスケールなどの測長機器を備える必要がなく、比較的簡易な構成でアライメントスコープの位置校正を容易にかつ高精度に実施することができる。
【0055】
また、基準マスクを載置台に載置された処理対象物より下方に配設するので、処理対象物の交換時などに基準マスクを取り外す必要がなく、アライメントスコープの位置校正を行いながらも処理対象物に対する処理を効率よく実施できる。
【0056】
また、請求項に記載の装置発明によれば、昇降機構によって基準マスクをアライメントスコープの焦点位置から遠ざけることにより、基準マスクの基準パターンを計測してしまうことを防止でき、基準マスクを載置台の処理対象物の下部に備えたことによる不都合を回避することができる。
【0057】
また、請求項に記載の方法発明によれば、処理に先立ち、透明部材で構成した載置台の下方に備えられた基準マスクの所定位置の基準パターンにアライメントスコープを移動して位置校正を行うので、位置校正を容易にかつ高精度に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るアライメントスコープの位置校正装置を備えたプリント回路基板製造装置の概要説明に供する斜視図である。
【図2】 プリント回路基板製造装置の詳細な平面図である。
【図3】 プリント回路基板製造装置の詳細な側面図である。
【図4】 載置テーブルの断面図である。
【図5】 載置テーブルの平面図である。
【図6】 プリント回路基板製造装置のブロック図である。
【図7】 CCDカメラの視野像を示した模式図である。
【図8】 位置校正処理を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 … 基台
3 … リニアガイド
5 … 描画ステージ
7 … サーボモータ
9 … 送りネジ
11 … 回転機構
13 … 昇降機構
15 … 載置テーブル(載置台)
17 … 吸着テーブル
RM … 基準マスク
PR … 基準パターン
S … プリント回路基板(処理対象物)
21 … 処理部
LB … レーザービーム
33,35,37,39 … アライメントスコープ
41 … スコープステージ

Claims (3)

  1. 載置台に載置された処理対象物に対して処理部で所定の処理を施すのに先立ち、処理対象物の計測を行うアライメントスコープの位置を校正する装置において、
    透明部材で構成した載置台と、
    前記載置台の下方に配設され、アライメントスコープが移動可能な範囲に2次元の基準パターンが形成された基準マスクとを備え
    前記基準マスクに形成された所定位置の基準パターンにアライメントスコープを移動させるとともに、前記アライメントスコープを前記基準マスクの基準パターンに合焦させて撮影し、撮影した映像信号を画像処理することで得られた前記所定位置の基準パターンとアライメントスコープとの位置ずれ量に基づいてアライメントスコープの位置校正を行うようにしたことを特徴とするアライメントスコープの位置校正装置。
  2. 請求項に記載のアライメントスコープの位置校正装置において、
    前記基準マスクをアライメントスコープの光軸方向に昇降する昇降機構をさらに備えるとともに、
    処理対象物に対するアライメントスコープによる計測時には、前記基準マスクをアライメントスコープの焦点から遠ざけるように移動させるようにしたことを特徴とするアライメントスコープの位置校正装置。
  3. 載置台に載置された処理対象物に対して処理部で所定の処理を施すのに先立ち、処理対象物の計測を行うアライメントスコープの位置を校正する方法において、
    2次元の基準パターンが形成された基準マスクをアライメントスコープが移動可能な範囲における、透明部材で構成した載置台の下方に配置する過程と、
    前記基準マスクに形成された所定位置の基準パターンにアライメントスコープを移動する過程と、
    前記アライメントスコープを前記基準マスクの基準パターンに合焦させて撮影し、撮影した映像信号を画像処理することで得られた前記基準マスクに形成された所定位置の基準パターンとアライメントスコープとの位置ずれ量に基づいてアライメントスコープの位置校正を行う過程と、
    を順に実施することを特徴とするアライメントスコープの位置校正方法。
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