JP2526728Y2 - 除湿剤 - Google Patents

除湿剤

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JP2526728Y2
JP2526728Y2 JP2760990U JP2760990U JP2526728Y2 JP 2526728 Y2 JP2526728 Y2 JP 2526728Y2 JP 2760990 U JP2760990 U JP 2760990U JP 2760990 U JP2760990 U JP 2760990U JP 2526728 Y2 JP2526728 Y2 JP 2526728Y2
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恒幸 雨宮
雄一 田中
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エステー化学株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、タンス、押し入れ、プラスチック製袋体内
等に設置し、衣類、ふとん等の乾燥に利用される除湿剤
に関する。
[従来の技術] 近年、マンション等のコンクリート住宅が増加するに
つれて、屋内、特に押し入れ等の湿気が大きな問題とな
り、湿気を除去するための除湿剤がひろく使用されてい
る。
一般に除湿剤は、吸湿性を有する化学物質を利用し、
空中の水蒸気を除去するものであり、塩化カルシウム、
シリカゲル等の化学物質が除湿薬剤として利用されてい
る。
[考案が解決しようとする課題] 現在提供されている除湿剤は、空中の水蒸気を速やか
に吸収せしめるものであるため、設置後短期間で除湿成
分の水蒸気吸収は飽和となる。そして、除湿成分が飽和
となった後は、外気温度の変化等により一旦吸着した水
蒸気が放出されることがあり、放出された水蒸気は冷却
されて結露し、除湿対象を逆に濡らしてしまう欠点があ
った。
したがって、このような結露を生じない除湿剤の開発
が求められていた。
[課題を解決するための手段] 本考案者等は、結露が生じるメカニズムについて種々
検討を行なった結果、結露は除湿成分の水蒸気吸収が飽
和になると起きやすいが、水蒸気蒸散面と他の物体との
間に保気層があれば結露は生じにくいことを見出した。
そして、結露を防ぐためには、水蒸気が通過する面に
保気層を設ければ良いことを見出し本考案を完成した。
すなわち本考案は、難通水性フィルムと微多孔性フィ
ルムで形成される袋体内に吸湿薬剤を封入し、該袋体の
微多孔性フィルム面の前に保気性シートを設けてなる除
湿剤を提供するものである。
以下図面とともに本考案を説明する。
第1図は、本考案の1実施例である除湿剤の外観を示
す図面である。第1図中、1は保気性シートを、2は微
多孔性フィルムを、3は難通水性フィルムを、4は吸湿
薬剤をそれぞれ示す。この図においては、構造を明確に
するため、保気性シート1の右側部分を袋体からはずし
てある。また、第2図は本考案除湿剤のA−A′縦断面
を示す図面である。
1の保気性シートは、2の面を直接物体に接触させ
ず、一定の空気を保持できるシートであり、この性質を
満足するものであれば、その材質は問わず、例えば、不
織布、パルプ製マット、ウレタンスポンジ、和紙等が利
用される。この保気性シートは、その厚みが少なくとも
0.1mm以上であることが好ましい。
2の微多孔性フィルムは、水蒸気を通過させ、4に一
定速度で吸着させるものであり、一般に使用されている
微多孔性フィルム、例えばセルポア(積水化学
(株))、NFシート(徳山曹達(株))、ニトフロン
(日東電工(株))等の商品名で市販されているものを
使用することができる。好ましい微多孔性フィルム2
は、その平均孔径が1μm程度で、最大孔径10μm、最
小孔径0.1μm程度のものである。
3の難通水性フィルムは、2と比較した場合実質的に
水蒸気を通過させないフィルムであり、具体的にはポリ
エチレンやポリプロピレン等のフィルム、これに更に他
の高分子物質を加えて調整したフィルム、ラミネートフ
ィルム等が挙げられる。
この3は、2と関係なく選択することもできるが、一
般には、袋体を形成するときの工程上の面、特に接着性
の面から、2と同質のフィルムを利用することが好まし
い。
3と2で形成される袋体の中に封入される吸湿薬剤と
しては公知の化合物を利用することができ、例えば塩化
カルシュウム、シリカゲル等が挙げられる。
本考案においては、1を2の前面に設けることが必要
であるが、必ずしも固着させておく必要はなく、1の一
部のみ、例えば左右両側のみを固着させておいても良
い。
本考案は、後記実施例に見るように水蒸気吸収時間を
調製することができるものであり、このためには保気性
シートの厚み、目付等を調製することも可能である。
また、場合によっては、微多孔面部分の面積を変更
し、水蒸気吸収時間を調整することも可能であるが、こ
の場合でも微多孔面前面のみに保気性シートを設ければ
良い。
本考案の除湿剤の好ましい使用態様は、微多孔面を内
側にして2つ折りにすることであり、こうしたときに特
に優れた効果を奏する。
すなわち、水蒸気の流通する微多孔面を内側にするこ
とにより、微多孔面に空気が接触しにくくなり、水蒸気
の吸収速度が遅くなるが、その前面にある保気性層によ
りその遅くなり方は緩和され、適度の吸収速度が得られ
る。そして、除湿剤が水分で飽和になり、除湿剤から逆
に水蒸気が蒸散する場合であっても、この水蒸気は保気
性シートの部分を通過するので結露は生じず、衣類、布
団等を濡らすことがなくなる。
[作用及び考案の効果] 本考案は、水蒸気を飽和に吸収した除湿剤により生じ
る結露を、水蒸気の吸収速度の緩和および保気層の形成
により解消するものである。
そして、本考案の除湿剤は、水分を長期間にわたりコ
ンスタントに吸収するので、長期間にわたりタンスや押
し入れ等に設置することができ、また、水分を飽和に吸
収したとしても、結露を生じさせることがないので、安
心して衣類やふとん等に使用することができる。
[実施例] 次に実施例を挙げ、本考案を説明する。
実施例 (1) 除湿剤の調製 10cm×30cmの大きさのポリエチレン−ナイロンシート
と、セルポアNW-07(積水化学工業(株)製)の3辺を
加熱融着させ、この中に塩化カルシュウム60gおよびα
化澱粉(増粘剤)20gをいれ、残りの辺を加熱融着し
た。この除湿薬剤封入袋体のセルポアNW-07の面にさら
に同じ大きさの保気性シートを取り付け、除湿剤を調製
した。
保気性シートとしては、厚さ0.15mmのスパンボンド不
織布(目付30g/m2)(本考案除湿剤A)および厚さ3mm
のパルプ製マット(目付120g/m2)(本考案除湿剤B)
を用いた。
(2) 除湿試験 上記(1)で調製した除湿剤と、保気性シートを取り
付けていない除湿剤を、微多孔フィルム面が内側に2つ
折りにしたものを用い、除湿試験を行なった。除湿試験
は、各除湿剤を25℃、相対湿度75%のデシケーター中に
設置し、吸水量を測定した。
この結果を第3図に示す。なお、図中Aは、保気性シ
ートを取り付けていない比較除湿剤を微多孔性フィルム
面を表にしたもの(対照)Bは、本考案除湿剤Bを2つ
折りにしたもの、Cは、本考案除湿剤Aを2つ折りにし
たもの、Dは、比較除湿剤を2つ折りにしたものの結果
をそれぞれ示す。
この結果から明らかなように、微多孔面を表にした場
合は、約10〜20日で飽和に達してしまうのに対し、本考
案の除湿剤を2つ折りにしたものは、飽和に達するまで
に60〜80日以上かかるので、継続的な吸湿に適するもの
であった。
また、従来の除湿剤を2つ折りにしたものでは、吸水
が遅くなり過ぎ、実用的ではなかった。
(3) 結露試験 飽和になるまで水蒸気を吸収せしめた上記の各除湿剤
をポリエチレンの袋に入れシールした。この各試料を、
恒温槽中で5℃−40℃−5℃のヒートサイクルにかけた
(5サイクル/日)。1昼夜ヒートサイクル処理した
後、冷却時に取り出し、結露の発生を調べた。
この結果、微多孔面がポリエチレンと接してしまう比
較除湿剤では結露が観察されたが、本考案の除湿剤Aお
よびBでは結露が観察されなかった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案除湿剤の外観を示す図面である。 第2図は、本考案除湿剤の断面を示す図面である。 第3図は、除湿試験の結果を示す図面である。 1……保気性シート 2……微多孔フィルム 3……難通水性フィルム 4……吸湿薬剤

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】難通水性フィルムと微多孔性フィルムで形
    成される袋体内に吸湿薬剤を封入し、該袋体の微多孔性
    フィルム面の前に保気性シートを設けてなる除湿剤。
  2. 【請求項2】微多孔性フィルム面を内側に2つ折りにし
    て使用するものである請求項第1項記載の除湿剤。
JP2760990U 1990-03-20 1990-03-20 除湿剤 Expired - Lifetime JP2526728Y2 (ja)

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JPH03119417U JPH03119417U (ja) 1991-12-10
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