JP2526629Y2 - 湯張り装置 - Google Patents

湯張り装置

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JP2526629Y2 JP1990093458U JP9345890U JP2526629Y2 JP 2526629 Y2 JP2526629 Y2 JP 2526629Y2 JP 1990093458 U JP1990093458 U JP 1990093458U JP 9345890 U JP9345890 U JP 9345890U JP 2526629 Y2 JP2526629 Y2 JP 2526629Y2
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  • Domestic Hot-Water Supply Systems And Details Of Heating Systems (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野及び考案の概要] 本考案は、湯張り装置に関するもので、少量の残留水
が滞留している浴槽に湯張りを行う場合に、該湯張り時
間の短縮化が図れるようにしたものである。
[従来技術及び課題] 浴槽内に投入した温水が湯張り設定水量に達した際に
湯張り動作を停止させる湯張り装置として、例えば特公
平1−31106号公報に記載された第3図の如きものがあ
る。
追焚きバーナ(20)で加熱される風呂用熱交換器
(2)と浴槽(1)とは該浴槽側壁に配管された循環回
路(21)で繋がっており、該循環回路(21)内にはポン
プ(23)と水流スイッチ(22)が配設されている。そし
て、上記循環回路(21)に於けるポンプ(23)の下流側
には給湯用熱交換器(3)から引出した給湯回路(30)
が接続されている。又、器具本体(A)には浴室壁面等
に配設されたコントローラ(32)が配線接続されてい
る。
この湯張り装置は第4図のフローチャートに示す順序
に従って動作制御される。
先ず、コントローラ(32)の操作スイッチ(33)が押
されると、ポンプ(23)を駆動させた後に水流スイッチ
(22)の出力を調べ、これにより、浴槽(1)内の残留
水の検知動作を行う。そして、該水流スイッチ(22)が
ON信号を出している場合には浴槽(1)内に残留水が存
在すると判断し、浴槽(1)を一定時間だけ追焚きバー
ナ(20)で加熱する。そして、この加熱時に於ける追焚
きバーナ(20)の発生熱量(入浴水に与えられた熱量)
と加熱前後に於ける浴槽(1)内の温度差に基づいてそ
の時点における残留水の量を演算し、この残留水量と湯
張り設定水量の差として定まる不足水量を浴槽(1)に
補充して湯張りを完了させる。
他方、上記残留水検知動作時に水流スイッチ(22)が
OFF信号を出している場合、即ち、ポンプ(23)を駆動
させた時に循環回路(21)で吸引・循環されないほど少
量の残留水しか存在しない場合や全く残留水が無い場合
には、給湯回路(30)から例えば一回当り10l程度の温
水を浴槽(1)に間欠的に補充し、一回の温水補充動作
を終える毎にポンプ(23)を駆動させて水流スイッチ
(22)の信号を調べる。そして、水流スイッチ(22)か
らON信号が得られるまで上記温水の間欠補充動作等を繰
返し、水流スイッチ(22)からON信号が得られれば、上
記と同様に浴槽(1)内の残水量を演算して不足水量だ
けの湯張りを行う。
しかしながら、上記従来のものでは、ポンプ(23)を
駆動させた残留水検知動作時に検出できないほど少量の
残留水しか浴槽(1)に存在しないような場合には上記
水流スイッチ(22)がON信号を出力するまで浴槽(1)
内への給湯動作を間欠的に何度も繰返す必要があり、そ
の分だけ湯張り時間が長くなると言う問題があった。
本考案は係る点に鑑みて成されたもので、『浴槽
(1)を含むように形成され且つ水流スイッチ(22)を
具備する循環回路(21)と、該循環回路(21)内で浴槽
(1)の入浴水を強制循環させるポンプ(23)と、更
に、浴槽(1)内に湯張り設定水量の湯張りが行われる
まで温水を供給する給湯回路(30)を具備し、操作スイ
ッチを投入してポンプ(23)を駆動させたときに水流ス
イッチ(22)がON信号を出している場合には浴槽(1)
内の残留水の量を判断して不足量の温水を上記給湯回路
(30)から浴槽(1)に補充するようにした湯張り装
置』に於いて、ポンプ(23)を駆動させた残留水検知動
作時に検出できないほど少量の残留水しか浴槽(1)に
存在しない場合等に於ける湯張り時間の短縮化を図るこ
とをその課題とする。
[手段] 上記課題を解決する為の本考案の技術的手段は、『操
作スイッチの投入によりポンプ(23)を駆動させた後に
水流スイッチ(22)がOFF信号を出している場合には、
前記OFF信号入力により湯張り設定水量よりも一定量少
なく且入浴に十分な量の温水を給湯回路(30)から浴槽
(1)に連続供給する為の制御回路を設け、前記制御回
路には、上記操作スイッチの投入によりポンプ(23)の
駆動に先立って一定量の補充温水を供給して給湯回路
(30)及び循環回路(21)の配管の空気抜き動作を実行
させる為の制御手段を具備させ、設定水量よりも一定量
少なく且入浴に十分な量の温水の量と、前記補充温水量
との和を、入浴適正水量とした』ことである。
[作用] 上記技術的手段は次のように作用する。
操作スイッチの操作によってポンプの駆動に先立って
一定量の補充温水が供給される。そして、ポンプ(23)
が駆動し始めると、浴槽内に残水がある場合には水流ス
イッチ(22)がON信号を出力し、残水がない場合には水
流スイッチ(22)がOFF信号を出力する。ここで、補充
温水を供給する前の残留水の量が水流スイッチ(22)に
よって検知出来る最小水量に近い場合には、補充温水の
供給により、水流スイッチ(22)がON信号を出力する状
態となる。
水流スイッチ(22)がON信号を出力している場合に
は、従来と同様に不足量の温水を上記給湯回路(30)か
ら浴槽(1)に補充する。
水流スイッチ(22)がOFF信号を出力している場合に
は、前記OFF信号が入力された制御回路の出力により湯
張り設定水量よりも一定量少なく且入浴に十分な量の温
水を給湯回路(30)から浴槽(1)に連続的に供給され
る。これにより、残留水検知動作を繰返すことなく湯張
り動作を完了させる。つまり、設定水量よりも一定量少
ない量の温水が一気に供給されることとなる。
[効果] 本考案は次の特有の効果を有する。
残留水の量が水流スイッチ(22)によって検知出来る
最小水量に近い場合には、補充温水の供給により、水流
スイッチ(22)がON信号を出力する状態となるから、か
かる場合にも湯張り設定水量の湯を正確に湯張り出来る
こととなる。又、空気抜きが実行されるから、水流スイ
ッチ(22)の誤動作等も未然に防止出来る。
浴槽(1)に残留水が存在しない場合や残留水が極め
て少ない場合には、残留水検知動作を何度も繰返すこと
なく湯張り設定水量よりも一定量少ない且入浴に十分な
量の温水を連続的に浴槽に供給するようにしたから、残
留水が存在しない等の場合に何度も残留水検知動作を繰
返していた既述従来のものに比べ、湯張り時間の短縮化
が図れる。
尚、水流スイッチ(22)がOFF信号を出している場合
には、残留水が僅かに存在することもあるが、通常は、
設定水量は、浴槽の満了水位よりも低く設定されている
こと、更には、設定水量よりも一定量少ない量の湯を連
続的に供給する構成であるから、温水が浴槽から溢れる
心配がない。また、この場合、浴槽内の貯湯湯量が設定
水量よりも少なくなることがあるが、設定水量よりも一
定量少なく且入浴に十分な量であるから、入浴の際の不
都合はない。
[その他] 請求項2の考案は、『循環回路(21)の両
端が浴槽の底部にて上下に開口するものとし、前記循環
回路(21)の入口側を前記開口の低水位側とした』もの
であるから、循環回路(21)の両端が浴槽の底部にて上
下に開口する形式の場合に於いても、請求項1の考案に
於ける効果が一層確実に保障される。
[実施例] 次に、上記した本考案の実施例を図面に従って説明す
る。
湯張装置を構成する水回路やガス回路は既述従来のも
のとほぼ同様に構成されており、浴槽(1)と風呂用熱
交換器(2)を繋ぐ循環回路(21)には、風呂用熱交換
器(2)の上流側に位置させて水温センサ(26)及び水
流スイッチ(22)が挿入されていると共に、風呂用熱交
換器(2)の下流側にはポンプ(23)が挿入されてい
る。又、給湯用熱交換器(3)から引出した給湯回路
(30)には、その上流側から給湯温センサ(36),湯張
り弁(31),流量カウンタ(35)と配設されており、該
流量カウンタ(35)の下流側は循環回路(21)に於ける
風呂用熱交換器(2)とポンプ(23)の間の流路部に接
続されている。
上記湯張り装置の各構成部品はマイコン等から成る制
御回路(6)に電気接続されていると共に、該制御回路
(6)には、浴室壁面等に配設された操作スイッチ(3
3)や、入浴希望温度を設定する湯温設定器(38)の出
力が印加されている。
上記張り装置は第2図のフローチャートに示す如く動
作制御されるようになっており、本考案実施例の湯張り
装置の動作を、同第2図に従って説明する。尚、以下に
おいては入浴適正水量が180lの浴槽を設置した場合の湯
張り動作について説明する。
.先ず、操作スイッチ(33)が操作されるのを監視
し、該操作スイッチ(33)が操作されたことが確認でき
ると、湯張り弁(31)を開けると共に給湯用ガスバーナ
(37)へのガス回路に挿入されたガス弁(34)を開く。
そして、給湯温センサ(36)の検知水温を判断しながら
ガス弁(34)の開度調節をし、これにより、湯温設定器
(38)で設定した入浴温度と等しい温度の湯を給湯用熱
交換器(3)部分で沸かしてこれを浴槽(1)に供給す
る。そして、流量カウンタ(35)の出力を判断すること
によって5lの温水が浴槽(1)側に供給されたことが確
認できると、湯張り弁(31)を閉じると共に給湯用ガス
バーナ(37)を消火状態にする(図面符号(71)のステ
ップ参照)。これにより、浴槽(1)の側壁に開放する
循環回路(21)の上流端開口部(15)より若干低い水位
の残留水が存在する場合に、上記5lの温水補充によって
配管中の空気抜きをすると共に残留水の水位が前記上流
端開口部(15)より高くなるようにし、これにより、後
述する残留水検知動作時に、上記上流端開口部(15)よ
り若干低い水位の残留水の存在が検出できるようにして
いる。
.次に、ポンプ(23)を駆動させて浴槽(1)内の残
留水の有無を判定する動作を始める(図面符号(72)の
ステップ参照)。
.そして、水流スイッチ(22)の出力を調べ(図面符
号(73)のステップ参照)、該水流スイッチ(22)がOF
F信号を出している場合には、操作スイッチ(33)の投
入当初には浴槽(1)に残留水が存在しなかったか又は
極めて少量しか存在しなかったと判断し、再び湯張り弁
(31)を開ける。又、給湯用ガスバーナ(37)を燃焼さ
せ、給湯温センサ(36)の検知水温が湯温設定器(38)
で設定した入浴温度に等しくなるように、上記給湯用ガ
スバーナ(37)の燃焼量を制御する。即ち、湯温設定器
(38)で設定した温度の湯が浴槽(1)に供給されるよ
うにするのである(図面符号(74)のステップ参照)。
.流量カウンタ(35)の出力によって浴槽(1)への
給湯量が175lになったことが確認できると、湯張り弁
(31)を閉じると共に給湯用ガスバーナ(37)を消火さ
せ、これにより、入浴に適した量の入浴水を浴槽(1)
内に確保する(図面符号(75),(76)のステップ参
照)。このように、上記実施例のものでは、操作スイッ
チ(33)の操作当初に浴槽(1)内に少量(5lの温水補
充をしても循環回路(21)の上流端開口部(15)部分ま
で水位上昇しない程度の量)の残留水が存在する場合
も、又、全く残留水が存在しない場合も、画一的に175l
の定量水の補充を行うようになっている。そして、この
実施例では、ポンプ(23)を駆動させた後に水流スイッ
チ(22)の出力を判断する制御回路(6)内の機能部
が、既述技術的手段の項に記載の判定手段に対応してい
る。
.浴槽(1)への湯張りが終ると、該湯張り中の自然
放熱等に基づく浴槽(1)内の温度の低下を補正する為
に該浴槽(1)内の焚き上げを行う。即ち、水温センサ
(26)が検知する浴槽内温度が湯温設定器(38)で設定
した入浴温度以上になるまで追焚きバーナ(20)を燃焼
させるのである(図面符号(77)(78)のステップ参
照)。そして、浴槽(1)内が上記入浴温度まで昇温さ
せられると、追焚きバーナ(20)を消火させると共にポ
ンプ(23)を停止させて再び「」の工程に制御が移さ
れる(図面符号(79)(70)のステップ参照)。
.次に、操作スイッチ(33)の投入後において水流ス
イッチ(22)の出力を判断した際(図面符号(73)のス
テップを実行した際)に該水流スイッチ(22)がON信号
を出している場合、即ち、浴槽(1)内に一定量以上の
残留水が存在する場合には、循環回路(21)を循環する
残留水の温度(以下、初期水温T1と言う)を水温センサ
(26)で検知し、続いて追焚きバーナ(20)を一定時間
(以下、加熱時間t1と言う)だけ燃焼させて浴槽内を加
熱し、再度循環回路(21)を循環する残留水の温度(以
下、加熱後水温T2と言う)を水温センサ(26)で検知す
る(図面符号(80)〜(82)のステップ参照)。
.上記追焚きバーナ(20)による加熱の前後に於ける
入浴水の温度T1,T2が検知できると、これらの温度T1,T2
と、追焚きバーナ(20)の発熱量Q(単位時間の発熱量
と上記加熱時間t1の積)を利用して残留水の水量Vを演
算する。即ち、 残留水量V=(Q×η)/(T2−T1) (但し、ηは風呂用熱交換器(2)の熱交換効率) の演算によって残留水の水量Vを求めるのである(図面
符号(83)のステップ参照)。
.浴槽(1)内に滞留する残留水の水量Vが求められ
ると、湯張り弁(31)を開けると共に給湯用ガスバーナ
(37)を燃焼させ、これにより、湯温設定器(38)で設
定した温度の湯を給湯回路(30)から供給し、該供給水
の量を計測する流量カウンタ(35)の出力が必要補充水
量(180l−残留水量V)に一致すると、湯張り弁(31)
を閉じると共に給湯用ガスバーナ(37)を消火状態にす
る(図面符号(84)(85)(76)のステップ参照)。そ
して、爾後、浴槽(1)に残留水が存在しない場合と同
様に、湯温設定器(38)で設定した入浴温度に浴槽
(1)内を焚き上げた後の工程に制御が移される。
尚、上記実施例では、残留水の量を判断する際に、該
残留水を一定の加熱時間t1だけ加熱するようにしたが、
該残留水を湯温設定器(38)で設定した入浴温度と等し
くなるまで加熱し、これに要した時間を測定して残留水
の量を演算するようにしても良い。この場合、残留水の
量を演算し終えた時点では、既に浴槽内が入浴温度に加
熱されていることから、爾後、給湯用熱交換器(3)で
入浴温度に加熱された不足量の温水を浴槽(1)内に補
充するだけで湯張りが完了し、温水補充後に浴槽(1)
内を焚き上げする必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例の湯張り装置の構造説明図,第2
図はその制御動作を示すフローチャート,第3図,第4
図は従来例の説明図であり、図中、 (1)……浴槽 (21)……循環回路 (22)……水流スイッチ (23)……ポンプ (30)……給湯回路

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】浴槽(1)を含むように形成され且つ水流
    スイッチ(22)を具備する循環回路(21)と、該循環回
    路(21)内で浴槽(1)の入浴水を強制循環させるポン
    プ(23)と、更に、浴槽(1)内に湯張り設定水量の湯
    張りが行われるまで温水を供給する給湯回路(30)を具
    備し、操作スイッチを投入してポンプ(23)を駆動させ
    た後に水流スイッチ(22)がON信号を出している場合に
    は、浴槽(1)内の残留水の量を判断して不足量の温水
    を上記給湯回路(30)から浴槽(1)に補充するように
    し、かつ、操作スイッチを投入してポンプ(23)を駆動
    させた後に水流スイッチ(22)がOFF信号を出している
    場合には、前記OFF信号入力により湯張り設定水量より
    も一定量少なく且入浴に十分な量の温水を給湯回路(3
    0)から浴槽(1)に連続供給する為の制御回路を設
    け、前記制御回路には、上記操作スイッチの投入により
    ポンプ(23)の駆動に先立って一定量の補充温水を供給
    して給湯回路(30)及び循環回路(21)の配管の空気抜
    き動作を実行させる為の制御手段を具備させ、設定水量
    よりも一定量少なく且入浴に十分な量の温水の量と、前
    記補充温水量との和を、入浴適正水量とした、湯張り装
    置。
  2. 【請求項2】循環回路(21)の両端が浴槽の底部にて上
    下に開口するものとし、前記循環回路(21)の入口側を
    前記開口の低水位側とした請求項1に記載の湯張り装
    置。
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