JP2526246B2 - 磁気ヘッドポジショナ - Google Patents

磁気ヘッドポジショナ

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JP2526246B2
JP2526246B2 JP62147742A JP14774287A JP2526246B2 JP 2526246 B2 JP2526246 B2 JP 2526246B2 JP 62147742 A JP62147742 A JP 62147742A JP 14774287 A JP14774287 A JP 14774287A JP 2526246 B2 JP2526246 B2 JP 2526246B2
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mounting plate
arm mounting
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magnetic head
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宏志 前多
義文 溝下
敬治 有賀
朋良 山田
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 本発明は複数本のヘッドアームを支持したアーム取付
け板を、可動コイルを設けてなるキャリッジに対し、2
つのL字形状部材を用いてネジ止め等により固定した構
成の磁気ヘッドポジショナにおいて、前記アーム取付け
板を、該キャリッジとL字形状部材との熱膨脹率の和と
等価となる熱膨脹率を有するAl-Si系の急冷アルミニウ
ム粉末合金により形成することにより、該アーム取付け
板の熱膨脹率と、キャリッジとL字形状部材の熱膨脹率
の和との差を無くして、アーム取付け板の熱変形を解消
し、該熱変形に起因する各ヘッドアームの支持方向のず
れを減少するようにしたものである。
〔産業上の利用分野〕
本発明は磁気ディスク装置に用いられる磁気ヘッドポ
ジショナの改良に係り、特にサーマルオフトラックを低
減した磁気ヘッドポジショナの構造に関するものであ
る。
近来、磁気ディスク装置においては処理すべき情報の
多様化、処理量の増大に伴って高速化、高密度大容量化
が進められ、これらの装置における磁気ヘッドポジショ
ナによるアクセスタイムの短縮とアクセス時の低振動化
が要求されている。
このようなことから磁気ヘッドポジショナの構成部材
としては、高剛性で、然も軽量化が図られている。とこ
ろがかかる軽量化に伴う構成部材間での熱膨脹率の差に
よってヘッドアームの支持方向にずれが生じ、記録・再
生時にオフトラックが発生する傾向がある。このため、
そのようなヘッドアームの支持方向にずれが生ずる問題
を排除した磁気ヘッドポジショナの構造が必要とされて
いる。
〔従来の技術〕
従来の例えばボイスコイルモーター駆動によるリニア
型のヘッドポジショナは第2図に示すように、ヘッド位
置決め用アクチュエータ(ボイスコイルモーター等)の
可動部を構成する可動コイル12を設けてなるキャリッジ
11に対し、それぞれ支持バネ14を介して磁気ヘッド15を
保持した複数本のヘッドアーム13の各他端を支持したア
ーム取付け板16を、2つのL字形状部材17を用いてネジ
止め等により固定された構成からなっている。
そしてヘッドアクセスに際しては、図示しないアクチ
ュエータの駆動により該アクチュエータ内のガイドレー
ルにベアリングを介して組み込まれた前記キャリッジ11
が直線移動し、該ヘッドアーム13に支持バネ14を介して
保持された磁気ヘッド15を対応する磁気ディスク媒体上
の選択されたトラック位置に正確にシーク動作ができる
ようになっている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところでこのような従来の磁気ヘッドポジショナで
は、キャリッジ及び各アーム取付け部品を軽量化してア
クセスタイムの低減及びこれに伴う低振動化を図るため
に、例えばキャリッジ11としては剛性が高く、しかも軽
量な窒化珪素(Si3N4)、或いは炭化珪素(SiC)などか
らなるセラミックス部材を用いることで低振動化に大き
な効果を発揮させ、またアーム取付け板16やL字形状部
材17についても全て軽量なマグネシウム(Mg)材により
製作されている。
しかしながら、このように軽量化された磁気ヘッドポ
ジショナにあっては、キャリッジ11を構成するセラミッ
クス部材とアーム取付け板16及びL字形状部材17のマグ
ネシウム(Mg)材の熱膨脹率に差があるため、複数本の
ヘッドアーム13を支持した該アーム取付け板16がヘッド
アクセス時の環境温度の変化によって、歪むといった問
題がある。
即ち、ヘッドアクセス時において高速回転する磁気デ
ィスク媒体の風損による発熱やアクチュエータの駆動時
における可動コイル12の温度上昇等によって、キャリッ
ジ11及びアーム取付け板16、L字形状部材17の温度が高
くなると、キャリッジ11を構成するセラミックスの熱膨
脹率:3〜4×10-6(1/℃)とアーム取付け板16、L字形
状部材17などを構成するマグネシウム(Mg)材の熱膨脹
率:27×10-6(1/℃)の差により、第3図に示すように
該キャリッジ11を上下より挟んだL字形状部材17の熱変
形量とアーム取付け板16の熱変形量が異なることにより
該アーム取付け板16に反り変形が生じ、これに起因して
このアーム取付け板16に支持された各ヘッドアーム13の
支持方向が図示のように上下方向にずれるばかりでな
く、これと直交する左右方向にもずれることによってサ
ーマルオフトラックが発生し、記録密度の向上に著しく
悪影響を及ぼす欠点があった。
本発明は上記従来の欠点に鑑み、磁気ヘッドポジショ
ナにおけるアーム取付け板として、軽量でしかもヘッド
アクセス時の温度上昇によっても反り変形が生じない部
材を用いることにより、該アーム取付け板に支持された
各ヘッドアームの支持方向がずれる問題を排除した新規
な磁気ヘッドポジショナを提供することを目的とするも
のである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明では上記目的を達成するため、先端に支持バネ
を介して磁気ヘッドを保持したヘッドアームの他端をア
ーム取付け板に支持し、かつヘッド位置決め用アクチュ
エータの可動部を構成する可動コイルを備えたキャリッ
ジにL字形状部材により前記アーム取付け板を固定した
ヘッドポジショナにおいて、軽量で、かつキャリッジと
L字形状部材との熱膨脹率の和と等価となる熱膨脹率を
有する材料、例えばAl-Si系合金からアーム取付け板を
形成している。
〔作用〕
本発明の磁気ヘッドポジショナでは、ヘッドアームを
支持し、かつL字形状部材によりキャリッジに固定する
アーム取付け板として、軽量で、かつキャリッジとL字
形状部材との熱膨脹率の和と等価となる熱膨脹率を有す
る例えばAl-Si系合金からなるアーム取付け板を用いて
いるため、キャリッジを上下より挟んだL字形状部材と
の熱膨脹差が著しく低減され、熱変形が解消すると共
に、支持された各ヘッドアームの支持方向がずれる現象
をなくすることができる。
〔実施例〕
以下図面を用いて本発明の実施例について詳細に説明
する。
第1図は本発明に係る磁気ヘッドポジショナの一実施
例を示す要部断面図であり、第2図と同等部分には同一
符号を付している。
本実施例では図示のように、例えばキャリッジ11及び
L字形状部材17の熱膨脹率をa,bとし、該キャリッジ11
の厚さをx、該キャリッジ11を中心にしてそれより上下
方向のアーム取付け板21と各L字形状部材17とがネジ止
めされたネジ締め付け部までの距離をそれぞれyとす
る。
そして該アーム取付け板21と各L字形状部材17との材
質を仮に同一とすると、該アーム取付け板21には、単位
温度当たりに次式で求められる熱膨脹差の熱変形を受け
るべく応力が生じる。
b(x+2y)−ax+2by=(b−a)x 従って、支持されるヘッドアーム13の支持方向は従来
の如く上下、左右方向へずれる。
これに対して本発明では、アーム取付け板21として、
次式によって求められる熱膨脹率cを有する部材を用い
ることにより、従来のような熱膨脹差による熱変形をな
くすことができる。(x,yは一定) c(x+2y)=ax+2by c=ax+2by/x+2y 即ち、第1図の実施例が第2図の例と異なる点は、ヘ
ッドアーム13を支持するアーム取付け板21の材質として
は、18〜20×10-6(1/℃)の熱膨脹率cを有し、かつ軽
量な材料が適合されることから、例えば急冷凝固粉末冶
金法により得られる18〜19×10-6(1/℃)の熱膨脹率を
有するAl-Si系の急冷アルミニウム粉末合金(神戸製鋼
製)によって形成されたアーム取付け板21を用いたこと
である。
該アーム取付け板21の重量は、材質的にL字形状部材
17のマグネシウム(Mg)よりは比重の違いにより若干は
重くなるが、ヘッドアーム13取付け部及びネジ止め部以
外の領域を適当に繰り抜いて窓開け形状にして体積を減
少する等の工夫により軽量化を図ることができる。
このような本実施例の構成によりアーム取付け板21と
キャリッジ11を上下より挟んだL字形状部材17との熱膨
脹差が著しく低減されるので、該アーム取付け板21の、
熱変形が解消され、支持された各ヘッドアームの支持方
向のずれが減少する。
従って、サーマルオフトラックが例えば最悪時の3μ
m程度に対して1μm以下と顕著に減少される。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、本発明に係る磁気ヘ
ッドポジショナの構造によれば、ヘッドアームを支持す
るアーム取付け板が他の部材との熱膨脹率の差によって
熱変形することが解消され、ヘッドアームの支持方向の
ずれが低減し、サーマルオフトラックが従来の1/3以下
へと、極めて顕著に減少することが可能となる優れた効
果を奏する。
従って、この種のリニア型磁気ヘッドポジショナに限
らず、例えばロータリ型の磁気ヘッドポジショナ等にも
適用可能であり、同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る磁気ヘッドポジショナの一実施例
を示す要部断面図、 第2図は従来の磁気ヘッドポジショナを説明するための
斜視図、 第3図は従来の磁気ヘッドポジショナの問題点を説明す
るための要部断面図である。 第1図において、 11はキャリッジ、13はヘッドアーム、17はL字形状部
材、21はアーム取付け板をそれぞれ示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 朋良 川崎市中原区上小田中1015番地 富士通 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−88183(JP,A) 特開 昭59−82666(JP,A) 特開 昭56−11663(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端に支持バネ(14)を介して磁気ヘッド
    (15)を保持したヘッドアーム(13)の他端をアーム取
    付け板(21)に支持し、かつヘッド位置決め用アクチュ
    エータの可動部を構成する可動コイル(12)を備えたキ
    ャリッジ(11)に、L字形状部材(17)により前記アー
    ム取付け板(21)を固定したポジショナの構成におい
    て、 上記アーム取付け板(21)が、キャリッジ(11)とL字
    形状部材(17)との熱膨脹率の和と等価となる熱膨脹率
    を有する材料からなることを特徴とする磁気ヘッドポジ
    ショナ。
JP62147742A 1987-06-12 1987-06-12 磁気ヘッドポジショナ Expired - Lifetime JP2526246B2 (ja)

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JPS63311674A JPS63311674A (ja) 1988-12-20
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07287947A (ja) * 1994-04-19 1995-10-31 Fujitsu Ltd 磁気ディスク装置のヘッドアクチュエータ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5611663A (en) * 1979-07-02 1981-02-05 Nec Corp Magnetic disc unit
JPS5982666A (ja) * 1982-11-02 1984-05-12 Toshiba Corp 磁気ヘツドのロ−デイング機構
JPS6288183A (ja) * 1985-10-14 1987-04-22 Nec Corp 磁気デイスク装置

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