JP2526116Y2 - 自動比重測定装置 - Google Patents

自動比重測定装置

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JP2526116Y2
JP2526116Y2 JP7555692U JP7555692U JP2526116Y2 JP 2526116 Y2 JP2526116 Y2 JP 2526116Y2 JP 7555692 U JP7555692 U JP 7555692U JP 7555692 U JP7555692 U JP 7555692U JP 2526116 Y2 JP2526116 Y2 JP 2526116Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、液浸法に基づいて試料
の空中重量と液中重量とから自動的に比重を測定する装
置に関し、特に、繊維や多孔質等の、液中で空気を含み
やすい試料の比重を測定するのに適した自動比重測定装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】繊維や多孔質の試料の比重を液浸法に基
づいて測定するに当たっては、空中から液中に移送され
た試料内に空気が含まれており、そのままで液中重量を
測定すると浮力によって大きな誤差が生じる。
【0003】このような試料に含まれる空気を除去する
ため、従来の自動比重測定装置においては、液中で試料
に超音波を照射する方法や、試料を浸漬した状態で液を
減圧することにより脱泡する方法等が採用されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、従来の対策の
うち、超音波を照射する方法では、試料に付着している
空気を完全に取り去ることは困難で、逆にキャビテーシ
ョンによって発生する気泡が試料に付着してしまうこと
もあるという欠点がある。
【0005】また、液の減圧により脱泡する方法では、
液中重量測定用の媒液容器とは別に用意された容器内で
試料を液中に浸漬し、その容器内で減圧することによっ
て試料の脱泡を行った後、一旦空気中に出してから測定
用の媒液容器内に移送するため、この移送時において空
気が再付着してしまうという問題がある。
【0006】本考案はこのような実情に鑑みてなされた
もので、液中重量の測定に際して確実に試料から空気を
除去することができ、常に誤差のない測定値を得ること
のできる自動比重測定装置の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの構成を、実施例図面である図1を参照しつつ説明す
ると、本考案の自動比重測定装置は、被測定試料Wを懸
吊するためのフック(液中秤量用フック)2bを下部に
備えた電子天びん2と、その電子天びん2の下方に設け
られ、フック2bに懸吊された被測定試料Wを液中に浸
漬させるための媒液容器3と、被測定試料Wを順次移送
してフック2bに吊り下げるアーム(液中用アーム)4
1bおよびその駆動装置42と、被測定試料Wの空中重
量と液中重量から当該試料の比重を演算する演算手段
(コンピュータ)8を備えた装置において、アーム41
bに振動を与える振動機構6を有し、このアーム41b
には、被測定試料Wを支承して媒液容器3内に位置した
状態で、被測定試料Wをフック2bに吊り下げる前に振
動が与えられるよう構成されていることによって特徴づ
けられる。
【0008】
【作用】液中で空気を含む繊維等に対して数Hz程度の
周波数の振動を所定時間以上与えると、繊維等に含まれ
ている空気は有効に除去される。本考案はこの点を利用
したものであり、液中重量を測定すための媒液容器3内
で、液中重量測定前の試料Wを支承したアーム41bに
振動を与えることにより、試料Wに含まれる空気は有効
に除去され、また、この空気を除去した後に空気中に出
さずにそのまま液中重量を測定することができることか
ら、空気の再付着の問題も生じない。
【0009】なお、媒液容器3の内容量を十分に大きく
しておくことで、アーム41bの振動による影響が電子
天びん2に及ぶことを防ぐことができる。
【0010】
【実施例】図1は本考案実施例の構成図である。架台1
上に載せられた電子天びん2は、その受感部に対して上
側に空中秤量用フック2aが、また、下側には液中秤量
用フック2bが装着されている。
【0011】電子天びん2の下方には、液中秤量用フッ
ク2bを液中に浸漬させるための媒液容器3が配設され
ており、この媒液容器3は昇降装置30によって昇降さ
れるとともに、後述するアーム41bの動作により電子
天びん2に影響が生じないような十分な容量を持ってい
る。
【0012】電子天びん2および媒液容器3に隣接して
試料移送装置4が設けられているとともに、この試料移
送装置4を挟んで電子天びん2と反対側には、比重を測
定すべき試料Wを吊り下げて保持する試料ホルダ5が設
けられている。
【0013】試料移送装置4は、軸40を挟んで互いに
反対側に位置する空中用アーム41aと液中用アーム4
1bおよびその駆動装置42を備え、駆動装置42は、
軸40を中心としてアーム41aと41bを水平面上で
回転させる回転機構42a、軸40ごとアーム41aと
41bを水平方向に変位させる水平方向移動機構42
b、および、同じく軸40ごとアーム41aと41bを
上下方向に変位させる昇降機構42cを含んでいる。空
中用アーム41aおよび液中用アーム41bの先端部に
は、それぞれ試料を懸吊支持するための空中用試料フッ
ク410aおよび液中用試料フック410bが取り付け
られている。
【0014】回転機構42aと水平方向移動機構42b
の間には、例えばエアシリンダ等を駆動源として、軸4
0を介して各アーム41a,41bに対して上下方向へ
の振動を与える振動機構6が設けられており、この振動
機構6の駆動により、アーム41aおよび41bは数H
zの周波数で1〜数cm程度の振幅の上下振動が与えら
れるようになっている。
【0015】試料移送装置4の各駆動機構および振動機
構6は、制御回路7からの制御信号により所定のシーケ
ンスのもとに制御されるとともに、この制御回路7およ
び電子天びん2はコンピュータ8の制御下にあり、コン
ピュータ8では、試料移送装置4の駆動により以下に示
すような手順で試料ホルダ5上の被測定試料Wを順次空
中秤量用フック2aおよび液中秤量用フック2bに吊り
下げ、その空中重量および液中重量の測定値を採り込ん
だ後、その各測定値から試料Wの比重を算出する。
【0016】図2はコンピュータ8に書き込まれたプロ
グラムに基づく各部の動作を表すフローチャートで、以
下、この図を参照しつつ本考案実施例の作用を述べる。
まず、試料移送装置4の水平方向移動機構42bおよび
昇降機構42cを駆動し、試料ホルダ5上の試料Wを空
中用アーム41aの試料フック410aに採取した後、
回転機構42aを駆動してアーム41aを180°回転
させ、試料Wを電子天びん2の空中秤量用フック2aに
吊り下げる。この状態で電子天びん2の出力データがコ
ンピュータ8にサンプリングされ、空中重量データとし
て記憶される。このとき、液中秤量用フック2bは媒液
容器3内に浸漬された状態となっている。
【0017】次に、昇降機構42c、回転機構42aお
よび水平方向移動機構42bを順次駆動して、空中秤量
用フック2a上の試料Wを、液中用アーム41bの先端
の試料フック410bに採取した後、アーム41bを下
降させ、試料Wを媒液容器3中に浸漬する。前記した図
1はこの状態を示している。
【0018】この状態で振動機構6に起動指令が与えら
れ、試料Wを吊り下げたアーム41bが液中で上下方向
に振動する。試料Wの種類にもよるが、例えば繊維状の
試料であっても、この状態を20〜30秒間程度継続さ
せることにより、試料Wに含まれている気泡が除去され
る。
【0019】その後、容器3内の媒液が安定するまで待
機し、水平方向移動機構42bおよび昇降機構42cを
駆動して、試料Wを液中に浸漬させた状態を維持したま
ま、その試料を液中秤量用フック2bに吊り下げる。そ
してこの状態で電子天びん2の出力データがコンピュー
タ8に液中重量データとしてサンプリングされる。
【0020】コンピュータ8は、この液中重量データと
先にサンプリングした空中重量データとから、試料Wの
比重を算出して記憶し、あるいは表示する。なお、液中
重量データには液中秤量用フック2bの浮力や媒液の表
面張力による影響が含まれるが、これは、前記したよう
に空中重量の測定時に液中秤量用フック2bを浸漬させ
ておくことによりキャンセルされ、得られた比重値には
影響が及ばない。
【0021】以上の一連の測定動作を終了すると、液中
秤量用フック2b上の試料Wが液中用アーム42bによ
って採取され、試料Wを容器3外に置かれた廃却容器
(図示せず)内に廃却し、次の試料の測定に移行する。
【0022】なお、以上の試料移送装置4の各部の動作
において、媒液容器3と各アーム41a,41b等とが
干渉しあうことを防ぐため、昇降装置30により適宜に
媒液容器3の上下位置の調整を行う。
【0023】以上のような本考案実施例によると、試料
Wは、十分な内容量を持つ媒液容器3内での振動により
空気が除去され、その後に空気中に出されることなく直
ちに液中重量の測定が行われるため、得られる液中重量
測定値は常に気泡の影響のない正確なものとなることか
確かめられた。
【0024】すなわち、以上の本考案実施例を用いて、
空気の付着しやすい試料として炭素繊維を選んで従来の
測定法との比較実験を行ったところ、20〜30秒の振
動を付与する本考案実施例による液中重量測定結果に比
して、従来方法では平均値で0.5〜1.0mg程度軽
い測定結果が得られ、本考案によってより完全に気泡が
除去されることが確認された。
【0025】なお、振動機構6による振動方向として
は、以上の実施例のように上下方向のほか、水平面上で
の任意の方向、あるいはこれらを合成した方向でもよ
く、更には1個の試料に対して振動の方向を時系列的に
変化させてもよい。
【0026】また、この振動の周波数は1〜10Hz程
度が好ましいが、本考案は特にこの周波数範囲に限定さ
れることなく、被測定試料の種類等に応じて任意の周波
数を選択し得ることは勿論である。
【0027】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
被測定試料を媒液容器内の液中秤量用フックに懸吊する
直前に、この試料を支承するアームを媒液容器内で振動
させるよう構成したから、試料に付着している気泡が確
実に除去されるとともに、再び空気中に戻すことなく液
中重量を測定することから、空気の再付着の問題も生じ
ず、常に正確な液中重量を得ることができ、繊維状の試
料等に対しても安定して高精度の比重を自動的に測定す
ることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の構成図
【図2】そのコンピュータ8に書き込まれたプログラム
の内容に基づく各部の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1 架台 2 電子天びん 2a 空中秤量用フック 2b 液中秤量用フック 3 媒液容器 4 試料移送装置 41a 空中用アーム 41b 液中用アーム 42a 回転機構 42b 水平方向移動機構 42c 昇降機構 5 試料ホルダ 6 振動機構 7 制御回路 8 コンピュータ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定試料を懸吊するためのフックを下
    部に備えた電子天びんと、その電子天びんの下方に設け
    られ、上記フックに懸吊された被測定試料を液中に浸漬
    させるための媒液容器と、被測定試料を順次移送して上
    記フックに吊り下げるアームおよびその駆動装置と、被
    測定試料の空中重量と液中重量から当該試料の比重を演
    算する演算手段を備えた装置において、上記アームに振
    動を与える振動機構を有し、このアームには、被測定試
    料を支承して上記媒液容器内に位置した状態で、被測定
    試料を上記フックに吊り下げる前に振動が与えられるよ
    う構成されていることを特徴とする自動比重測定装置。
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