JP2525822Y2 - 遠心ポンプ - Google Patents

遠心ポンプ

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JP2525822Y2
JP2525822Y2 JP1991063664U JP6366491U JP2525822Y2 JP 2525822 Y2 JP2525822 Y2 JP 2525822Y2 JP 1991063664 U JP1991063664 U JP 1991063664U JP 6366491 U JP6366491 U JP 6366491U JP 2525822 Y2 JP2525822 Y2 JP 2525822Y2
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JP
Japan
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centrifugal pump
impeller
characteristic
flow rate
impellers
Prior art date
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JP1991063664U
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JPH0517197U (ja
Inventor
孝明 鈴木
徳明 渡辺
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Nikkiso Co Ltd
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Nikkiso Co Ltd
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、遠心ポンプに関し、よ
り詳しくは、インペラーの回転により生ずる遠心力を利
用して液体の吸引、吐出を行うことのできる遠心ポンプ
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術と考案が解決しようとする課題】例えば、
比較的流量が少なく、高い揚程が要求される分野で使用
される遠心ポンプは、通常回転軸に取り付けた回転基板
とこの回転基板上に放射状に植設された複数のインペラ
ーとを備え、回転基板のインペラーの植設された中心方
向から導入される液体を、インペラーの高速回転により
生じる遠心力によって、回転軸を中心とする円の半径方
向に向かって液体を強制排出するように設計されてい
る。
【0003】ところで、このような遠心ポンプの流量揚
程特性(以下「Q−H特性」という。)は、基本的には
インペラーの出口角度によって決定される。例えば出口
角度が90度の放射状のインペラーを用いた遠心ポンプ
の場合、そのQ−H特性は、小流量領域から中流量領域
にかけて上昇し、中流量領域から大流量領域にかけて下
降するいわゆる中高特性を呈する。この中高特性を有す
る遠心ポンプを小流量領域で運転するとサージング現象
発生による不安定運転に陥ってしまう。また、ポンプ損
傷に至る場合も多い。
【0004】したがって、広い流量域で遠心ポンプを安
定に運転するためには、上述した中高特性ではなく、小
流量領域から中流量領域にかけて上昇せずに中流量領域
から大流量領域にかけて下降する右下がりのQ−H特性
が望ましいことになる。一方、高速回転の遠心ポンプで
は、より大きい剛性を持ったインペラーが要求されるの
で、放射状のインペラーはこの点において有利である。
【0005】上述したような右下がりのQ−H特性を実
現するために、従来においても種々の試みがなされてい
る。例えば図8に示すように遠心ポンプ20Aにおける
ケーシング22の吐出部23の内壁に末広がりの加工部
24を設け、大流量領域での全揚程を低下させ、右下が
りのQ−H特性を実現する試みがなされている。しか
し、この場合には、遠心ポンプ20A自体の効率が低下
するという問題がある。
【0006】また、図9に示すように、遠心ポンプ20
Bにおける吐出部25の吐出口25aにオリフィス26
を配置する。これにより、図9に示す場合と同様、大流
量領域での全揚程を低下させ、右下がりのQ−H特性を
実現している。しかし、この場合にも、遠心ポンプ20
B自体の効率が低下するという問題がある。上述したよ
うに従来の遠心ポンプにおいては、右下がりのQ−H特
性を実現しようとする場合、遠心ポンプ自体の効率低下
を招くという問題があった。そこで、本考案は、放射状
のインペラーの特徴(高揚程)を維持し、かつ、右下が
りのQ−H特性を実現し得る遠心ポンプを提供すること
を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本考案は、回転軸に取り付けた回転基板と、この回転
基板上に放射状に植設された複数のインペラーとを有す
る遠心ポンプにおいて、前記複数のインペラーそれぞれ
の回転方向前面が円の半径方向に向かって形成されてな
り、かつ前記インペラーそれぞれの回転方向前面におけ
る出口先端部での出口角度が90度よりも小さくなるよ
うに形成されてなることを特徴とする遠心ポンプであ
る。
【0008】
【作用】上述した構成のポンプによれば、各インペラー
回転方向前面が円の半径方向に向かって形成され、か
出口角度が90度より小さい角度に形成されているの
で、低流量域から中流量域にかけての全揚程を増加させ
ず、中流量域から大流量域にかけての全揚程を徐々に低
下させることができ、右下がりのQ−H特性を実現する
ことができる。
【0009】
【実施例】以下に本考案の実施例について図面を参照し
て説明する。図1に示す遠心ポンプ1は、吸入口3aお
よび吐出口3bを具備すると共に支持台2により支持さ
れたケーシング3と、このケーシング3の中央部に配置
したモータ受台4およびインペラー収容筒5と、前記モ
ータ受台4に取り付けたモータ6と、このモータ6の回
転軸6aに取り付けられるとともに、前記インペラー収
容筒5内に回転可能に配置されたインペラー基板8とを
具備している。
【0010】前記インペラー収容筒5は、前記吸入口3
aに連通した吸入筒部5aと、前記吐出口3bに連通し
た吐出筒部5bとを具備している。また、前記インペラ
ー基板8上には、このインペラー基板8に対し放射状に
配置した所要数(本実施例では8枚)のインペラー9
が、各インペラー9を図1に示すように前記吸入筒部5
a側に臨ませた状態で、植設されている。
【0011】さらに詳述すると、前記インペラー基板8
には、図2および図3に示すように各インペラー9の取
り付け位置の中間位置に各々液体流通用の抜き穴10が
穿設されている。なお、図2に示すインペラー9の枚数
は8枚であるが、必要に応じて10枚、12枚等、任意
の枚数とすることができる。
【0012】前記各インペラー9は、図4,図5および
図6に拡大して示すように、インペラー9の回転方向前
面9aにおける出口先端部9bでの出口角度βが90度
より小さくなるように形成されている。図4に示す前記
インペラー9は、その回転方向Aに対し回転方向前面9
aの出口先端部9bが曲面を形成すると共にその面の
インペラー先端における接線により形成される出口角度
βが90度以下に調整されている。
【0013】図5に示すインペラー9は、その出口先端
部9bが、回転方向Aに対する回転前面9からインペ
ラー9の先端面9cに向かって斜に切られてなる斜面を
形成している。この出口先端部9bである斜面とインペ
ラー9の先端面9cとで形成される出口角度βは、90
度よりも小さく調整されている。図6に示すインペラー
9は、その出口先端部9bが、回転方向Aに対する回転
前面9aから回転後面9dに向かって斜に切られてなる
斜面を形成している。この出口先端部9bである斜面と
インペラー9の回転後面9dに直交する仮想線とで形成
される出口角度βは、90度よりも小さく調整されてい
る。
【0014】次に、上述した構成の遠心ポンプ1の作用
を説明する。
【0015】この遠心ポンプ1によれば、各インペラー
9の突出端部9aにおける出口角度が90度より小さい
角度(たとえば45度、60度等)に形成されているの
で、この遠心ポンプ1の中流量領域から大流量領域にか
けての全揚程を徐々に低下させることができる。この結
果、そのQ−H特性を図7に示すように従来例の中高特
性から右下がりの特性に改善することが可能となる。
【0016】具体的には、図1に示すインペラー9を用
いた遠心ポンプ1の場合、100%流量点において、3
乃至8%の揚程低下を確認できた。このような右下がり
のQ−H特性をもった遠心ポンプ1は、特に高速回転ポ
ンプに用いて好適である。
【0017】以上に詳述した遠心ポンプ1によると、放
射状に配置されたインペラー9の特徴を維持しつつQ−
H特性を改善することができる。また、インペラー9の
みの加工で済むので、ケーシング3や、インペラー収容
筒5の変更や加工は一切不要となる。また、同様の理由
で、他の付属部品(オリフィス)も一切不要となる。さ
らに、サージング現象を防止するための特別の配管も不
要となる。加えて、同様な特性を有する複数台の遠心ポ
ンプ1の並列運転も可能となる。
【0018】本考案は、上述した実施例に限定されるも
のではなく、その要旨の範囲内で種々の変形が可能であ
る。
【0019】
【0020】
【考案の効果】以上説明した本考案によれば、上述した
ようにインペラーの形状を改良したことにより、放射状
のインペラーの特徴(高揚程)を維持し、かつ、右下が
りのQ−H特性を実現し得る遠心ポンプを提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例としての遠心ポンプの断面図
【図2】本実施例の遠心ポンプのインペラーを示す平面
【図3】本実施例の遠心ポンプのインペラーを示す部分
切り欠き側面図
【図4】本実施例の遠心ポンプのインペラーの部分拡大
側面図
【図5】本実施例の遠心ポンプのインペラーの他例を示
す部分拡大側面図
【図6】本実施例の遠心ポンプのインペラーのさらに他
例を示す部分拡大図
【図7】従来例および本実施例の各遠心ポンプのQ−H
特性を示すグラフ
【図8】従来の遠心ポンプにおけるQ−H特性変更のた
めの構造例を示す概略断面図
【図9】従来の遠心ポンプにおけるQ−H特性変更のた
めの構造例の他例を示す概略断面図
【符号の説明】
1 遠心ポンプ 3a 吸入部 3b 吐出部 6 モータ 6a 回転軸 8 インペラー基板 9 インペラー

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に取り付けた回転基板と、この回
    転基板上に放射状に植設された複数のインペラーとを有
    する遠心ポンプにおいて、前記複数のインペラーそれぞ
    れの回転方向前面が円の半径方向に向かって形成されて
    なり、かつ前記インペラーそれぞれの回転方向前面にお
    ける出口先端部での出口角度が90度よりも小さくなる
    ように形成されてなることを特徴とする遠心ポンプ。
JP1991063664U 1991-08-12 1991-08-12 遠心ポンプ Expired - Lifetime JP2525822Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1991063664U JP2525822Y2 (ja) 1991-08-12 1991-08-12 遠心ポンプ

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JP1991063664U JP2525822Y2 (ja) 1991-08-12 1991-08-12 遠心ポンプ

Publications (2)

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JPH0517197U JPH0517197U (ja) 1993-03-05
JP2525822Y2 true JP2525822Y2 (ja) 1997-02-12

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH03164600A (ja) * 1989-11-22 1991-07-16 Atsugi Unisia Corp ポンプのインペラ構造

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JPH0517197U (ja) 1993-03-05

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