JP2529222Y2 - 水封式真空ポンプのインペラ - Google Patents
水封式真空ポンプのインペラInfo
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- JP2529222Y2 JP2529222Y2 JP6270591U JP6270591U JP2529222Y2 JP 2529222 Y2 JP2529222 Y2 JP 2529222Y2 JP 6270591 U JP6270591 U JP 6270591U JP 6270591 U JP6270591 U JP 6270591U JP 2529222 Y2 JP2529222 Y2 JP 2529222Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- impeller
- vacuum pump
- water ring
- blade
- ring vacuum
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この考案は、水封式真空ポンプに
使用するインペラの羽根先端部の形状の改良に関するも
のである。
使用するインペラの羽根先端部の形状の改良に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】ケーシング内の液体（例えば、水）をイ
ンペラの回転によって回転させることにより、その液体
がインペラの半径方向へ移動するのに伴って気体（例え
ば、空気）を吸入，排出し、気体を圧送または排除する
水封式の真空ポンプにおいて、従来ケーシング内の液体
を回転させるインペラの羽根の先端形状は、図６に示す
ように、インペラの回転方向に対しての先行側の断面形
状は鋭角形状であり、またその反対側には傾斜面が形成
してある。このような水封式真空ポンプを長時間（約２
００時間以上）運転すると、インペラの羽根先端部(10
a) の外周部分の両側部分と、前記反対側の傾斜面の中
央部の３ヶ所にエロージョンが発生する。
ンペラの回転によって回転させることにより、その液体
がインペラの半径方向へ移動するのに伴って気体（例え
ば、空気）を吸入，排出し、気体を圧送または排除する
水封式の真空ポンプにおいて、従来ケーシング内の液体
を回転させるインペラの羽根の先端形状は、図６に示す
ように、インペラの回転方向に対しての先行側の断面形
状は鋭角形状であり、またその反対側には傾斜面が形成
してある。このような水封式真空ポンプを長時間（約２
００時間以上）運転すると、インペラの羽根先端部(10
a) の外周部分の両側部分と、前記反対側の傾斜面の中
央部の３ヶ所にエロージョンが発生する。
【０００３】ところで、前記エロージョンが発生する原
因は、図６に示すように羽根先端部の形状が回転方向に
対して先行側が鋭角になっているため、インペラの回転
により羽根先端部で流れが剥離しやすくなり、羽根の外
周部両端にキャビテーションが発生する。この外周部両
端に発生したキャビテーションが反対側の傾斜面に流れ
込むことにより、この傾斜面にもキャビテーションが発
生する。したがって、インペラの先端部に発生したキャ
ビテーションは、順次インペラの両側の部材の側壁にエ
ロージョンを発生させることになり、性能の低下と騒音
を増大することになる。
因は、図６に示すように羽根先端部の形状が回転方向に
対して先行側が鋭角になっているため、インペラの回転
により羽根先端部で流れが剥離しやすくなり、羽根の外
周部両端にキャビテーションが発生する。この外周部両
端に発生したキャビテーションが反対側の傾斜面に流れ
込むことにより、この傾斜面にもキャビテーションが発
生する。したがって、インペラの先端部に発生したキャ
ビテーションは、順次インペラの両側の部材の側壁にエ
ロージョンを発生させることになり、性能の低下と騒音
を増大することになる。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】この考案は、上述の問
題点に鑑み、インペラの羽根先端部の形状を工夫するこ
とにより、キャビテーションの発生を防止したインペラ
を提供することを目的とするものである。
題点に鑑み、インペラの羽根先端部の形状を工夫するこ
とにより、キャビテーションの発生を防止したインペラ
を提供することを目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この考案は、前記課題を
解決するためになされたものであって、水封式真空ポン
プに使用するインペラにおいて、該インペラの羽根先端
部における当該インペラの回転方向先行側に傾斜面を形
成したことを特徴としている。
解決するためになされたものであって、水封式真空ポン
プに使用するインペラにおいて、該インペラの羽根先端
部における当該インペラの回転方向先行側に傾斜面を形
成したことを特徴としている。
【０００６】
【実施例】以下、この考案の具体的な実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。図１は、この考案を適用して得
た水封式真空ポンプに使用するインペラ(1) の正面図、
図２は図１の断面図、図３は前記インペラ(1) の羽根先
端部を拡大して示す斜視図である。
づいて詳細に説明する。図１は、この考案を適用して得
た水封式真空ポンプに使用するインペラ(1) の正面図、
図２は図１の断面図、図３は前記インペラ(1) の羽根先
端部を拡大して示す斜視図である。
【０００７】図１に示すインペラ(1) は、例えば、銅合
金を素材とした鋳造品で、円周上に羽根(1a)を略等間隔
で１２枚配設してあり、中心部は回転軸挿入のための孔
(1b)及びキー溝(1C)を形成している。前記インペラ(1)
の羽根先端部(1d)は、図３に示すように、回転方向に対
しての先行側の面に傾斜面(1e)を形成してある。この傾
斜面(1e)は、図示する実施例においては、先行側の先端
部から周方向に羽根の厚みの約１／３を、羽根の幅全体
について、約４０度前方にカットした形状としてある。
金を素材とした鋳造品で、円周上に羽根(1a)を略等間隔
で１２枚配設してあり、中心部は回転軸挿入のための孔
(1b)及びキー溝(1C)を形成している。前記インペラ(1)
の羽根先端部(1d)は、図３に示すように、回転方向に対
しての先行側の面に傾斜面(1e)を形成してある。この傾
斜面(1e)は、図示する実施例においては、先行側の先端
部から周方向に羽根の厚みの約１／３を、羽根の幅全体
について、約４０度前方にカットした形状としてある。
【０００８】前述のようにインペラ(1) の羽根先端部(1
d)を回転方向に対して、その先行側に傾斜面(1e)を形成
したので、従来のインペラの羽根先端部形状のように鋭
角にならないため、ケーシング内周面(2) と羽根先端部
(1d)との間にインペラの回転により発生する液体による
圧力抵抗が減少するので、羽根先端部にキャビテーショ
ンが発生することはない。尚、前記傾斜面の形状として
は、平面状に形成したものとして説明したが、実施に応
じては前記傾斜面(1e)を曲面状とすることも好適であ
る。
d)を回転方向に対して、その先行側に傾斜面(1e)を形成
したので、従来のインペラの羽根先端部形状のように鋭
角にならないため、ケーシング内周面(2) と羽根先端部
(1d)との間にインペラの回転により発生する液体による
圧力抵抗が減少するので、羽根先端部にキャビテーショ
ンが発生することはない。尚、前記傾斜面の形状として
は、平面状に形成したものとして説明したが、実施に応
じては前記傾斜面(1e)を曲面状とすることも好適であ
る。
【０００９】前記実施例のほかに、インペラ(1) の羽根
先端部(1d)の形状を図４に示すように回転方向の前部
（先行側の面）を幅方向の中心より左右に３次元的に斜
めに形成してもよい。また、傾斜面(1e)を前述のように
左右略対称に形成するほか、図５に示すように、前記左
右の傾斜面の何れかの一方から３次元的に傾斜させた傾
斜面としてもよい。前記実施例の図４，図５は、いずれ
もインペラの羽根先端部におけるキャビテーションの発
生の防止には前述の実施例と同様の効果を発揮する。
先端部(1d)の形状を図４に示すように回転方向の前部
（先行側の面）を幅方向の中心より左右に３次元的に斜
めに形成してもよい。また、傾斜面(1e)を前述のように
左右略対称に形成するほか、図５に示すように、前記左
右の傾斜面の何れかの一方から３次元的に傾斜させた傾
斜面としてもよい。前記実施例の図４，図５は、いずれ
もインペラの羽根先端部におけるキャビテーションの発
生の防止には前述の実施例と同様の効果を発揮する。
【００１０】
【考案の効果】以上のように、この考案によれば、イン
ペラの羽根先端部の形状を、インペラの回転方向先行側
にキャビテーション防止用の傾斜面を備えた構成とした
ので、羽根先端部におけるキャビテーションの発生が防
止できる。したがって従来のようにインペラの羽根の先
端部や側壁におけるキャビテーションの発生によるエロ
ージョンが防止されるので、真空ポンプの性能の劣化を
防止し、長期にわたって性能を安定させることができる
とともに騒音を下げることができる。
ペラの羽根先端部の形状を、インペラの回転方向先行側
にキャビテーション防止用の傾斜面を備えた構成とした
ので、羽根先端部におけるキャビテーションの発生が防
止できる。したがって従来のようにインペラの羽根の先
端部や側壁におけるキャビテーションの発生によるエロ
ージョンが防止されるので、真空ポンプの性能の劣化を
防止し、長期にわたって性能を安定させることができる
とともに騒音を下げることができる。
【図１】この考案を適用した水封式真空ポンプに使用す
るインペラの正面図である。
るインペラの正面図である。
【図２】図１の断面図である。
【図３】図１のインペラの羽根先端部を拡大して示す斜
視図である。
視図である。
【図４】図１の実施例にかわるインペラの羽根先端部を
拡大して示す斜視図である。
拡大して示す斜視図である。
【図５】図１及び図４の実施例にかわる実施例であっ
て、インペラの羽根先端部を拡大して示す斜視図であ
る。
て、インペラの羽根先端部を拡大して示す斜視図であ
る。
【図６】従来の水封式真空ポンプに使用していたインペ
ラの羽根先端部を拡大して示す斜視図である。
ラの羽根先端部を拡大して示す斜視図である。
１ インペラ 1d 羽根先端部 1e 傾斜面
Claims (1)
- 【請求項１】 水封式真空ポンプに使用するインペラ
(1) において、該インペラ(1) の羽根先端部(1d)におけ
る当該インペラ(1) の回転方向先行側に傾斜面(1e)を形
成したことを特徴とする水封式真空ポンプのインペラ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6270591U JP2529222Y2 (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 水封式真空ポンプのインペラ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6270591U JP2529222Y2 (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 水封式真空ポンプのインペラ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH057987U JPH057987U (ja) | 1993-02-02 |
| JP2529222Y2 true JP2529222Y2 (ja) | 1997-03-19 |
Family
ID=13208002
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6270591U Expired - Lifetime JP2529222Y2 (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 水封式真空ポンプのインペラ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2529222Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5307388B2 (ja) * | 2007-12-18 | 2013-10-02 | 株式会社クボタ | 液封式真空ポンプおよび液封式ポンプの性能調整方法 |
| BR112014012096B1 (pt) * | 2011-11-22 | 2021-09-21 | Sterling Industry Consult Gmbh | Bomba de vácuo de anel líquido, e impulsor para uma bomba de vácuo de anel líquido |
-
1991
- 1991-07-11 JP JP6270591U patent/JP2529222Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH057987U (ja) | 1993-02-02 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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