JP6896595B2 - 汚水用ポンプ - Google Patents
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よりも羽根車の回転方向の上流側に配置される。羽根のチップの角部が突起の角部を横切ることにより異物が切断され、溝を通過する。
までも一例を示すものであって、本願発明の技術的範囲を以下の実施形態に限定する趣旨ではない。また、図面では、同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。尚、以下の説明において、「上」、「下」等の方向を示す用語は、図1に示す汚水用水中ポンプの設置状態における方向を意味する。また、本発明の各実施形態は、汚水用ポンプのポンプ部に特徴がある。従って、以下の説明では、ポンプ部の構成要素についてのみ説明し、モータ部については説明を省略する。本発明の各実施形態による汚水用ポンプのモータ部の構成は、図5に参照して説明したもののほか、従来既知のいかなる構成であってもよい。
図1に本発明の第1実施形態による汚水用水中ポンプの一例を示す。
図1の汚水用水中ポンプは、オープン形の羽根車91を有し、羽根車91は、ポンプ部9のポンプケーシング100に収容される。羽根車91は、複数の羽根90を有し、主軸1の先端にこれと一体に回転するように連結されている。尚、本実施形態において、羽根車91の羽根90の枚数は特に限られない。
も一箇所に切り欠き部106を有している。換言すれば、環状凸部104は、環状凸部104を横断する方向に形成される少なくとも1つの切り欠き部106を有している。切り欠き部106の寸法(例えば、深さ)は、特に限られない。従って、切り欠き部106の底面は、図3Aに示すように、環状凸部104の周囲の吸込みカバー101の内周面101aと実質的に面一であってもよいし、内周面101aに対して高さを有していてもよい。また、図3Cに示すように、環状凸部104の周方向の側面104aと、切り欠き部106を形成する環状凸部104の端面(換言すれば、切断面)104bとの間の開口縁部105は、鋭利な角部を形成することができる。角部は、羽根車91の回転に伴って汚水等中の異物を切断することができるカッター部として作用する。
次に、図4A及び図4Bを参照して、本発明の第2実施形態による汚水用ポンプを説明する。本発明の第2実施形態による汚水用ポンプは、吸込みカバーの内周面に、羽根車の羽根の後縁部と交差する向きに延びる溝が形成されている点を除いて、第1実施形態の汚水用ポンプと実質的に同様の構成を備えている。従って、以下の説明では、特に吸込みカバーの構成について説明し、他の構成要素については詳しい説明を省略する。
。溝208は、吸込み側から吐き出し側に向けて、羽根車91の回転方向の下流側に傾斜して延びるように形成されることが好ましい。尚、図4A及び図4Bにおいて、羽根車91の回転方向は矢印Rで示されており、これは、吸込みカバー201を吐き出し側から見た場合に時計回りの方向である。これにより、水を、その流れの強さを大きく損なうことなく溝208に流入させることができる。従って、異物を、強い流れで溝208に沿って押し出すことができる。
・溝208は、少なくとも環状凸部204の切り欠き部206内を通るので、切り欠き部206で切断された異物を、溝208を通して効果的に排出することができる。
・溝208は、羽根90の後縁部90bと交差する向きに延びるので、羽根90の後縁部90bと吸込みカバー201との間の隙間は、交差部で大きくなるのみである。従って、隙間の拡大による圧力漏れを最小限に抑えることができる。
1.羽根車と、羽根車を収容するポンプケーシングと、を備える汚水用ポンプであって、羽根車の羽根の後縁部に対向するポンプケーシングの内周面に、羽根車の中心軸線周りに延びる、周方向の少なくとも1か所に切り欠き部を有する少なくとも1つの環状凸部が設けられており、羽根車の羽根の後縁部が、環状凸部と相補的な断面形状を有する凹部を備えており、凹部は、羽根車が回転する間、環状凸部が凹部内を通過する位置に形成されている、汚水用ポンプ。
2.環状凸部と凹部との間の隙間は、環状凸部が設けられていないポンプケーシングの内周面と凹部が設けられていない羽根の後縁部との間の隙間と等しいか、または、これより小さい、上記1.に記載の汚水用ポンプ。
3.環状凸部と凹部は、ポンプケーシングの内周面の、少なくとも吸込口側に配置されている、上記1.または2.に記載の汚水用ポンプ。
4.環状凸部は、周方向の複数箇所に等間隔で配置される切り欠き部を有しており、切り欠き部の数は、羽根車の羽根の数の倍数以外の数である、上記1.〜3.のいずれかに記載の汚水用ポンプ。
5.ポンプケーシングは、ポンプケーシング本体と、ポンプケーシング本体とは別体の少なくとも1つの環状凸部と、を備えており、少なくとも1つの環状凸部は、ポンプケーシング本体を形成する材料よりも高い硬度を有する材料で形成されている、上記1.〜4.のいずれかに記載の汚水用ポンプ。
6.少なくとも1つの環状凸部は、羽根車の中心軸線周りに同軸上に配置される複数の環状凸部である、上記1.〜5.のいずれかに記載の汚水用ポンプ。
7.ポンプケーシングの内周面は、羽根車の羽根の後縁部に交差する向きに延びる溝を有しており、溝は、少なくとも環状凸部の切り欠き部内を通るように配置される、上記1.〜5.のいずれかに記載の汚水用ポンプ。
8.ポンプケーシングの内周面は、羽根車の羽根の後縁部に交差する向きに延びる溝を有
しており、溝は、少なくとも複数の環状凸部の切り欠き部内を通るように配置される、上記6.に記載の汚水用ポンプ。
R 回転方向
D1、D2、D3 隙間
1 主軸
2 モータ部
3、9 ポンプ部
4−1、4−2 メカニカルシール
5 ロータ
7 ステータ
8 モータ室
10 モータフレーム
11 モータカバー
12 水中ケーブル
13 上部軸受
14 負荷側ブラケット
15 下部軸受
16 把手
24 吐出曲管
30 ポンプケーシング
31 吸込みカバー(吸込み側ケーシング)
32 吐出し側ケーシング
40 羽根
40a 前縁部
40b 後縁部
41 オープン形羽根車
42a 吐出口
42b 吸込口
90 羽根
90a 前縁部
90b 後縁部
91 オープン形羽根車
92a 吐出口
92b 吸込口
94 凹部
100 ポンプケーシング
101 吸込みカバー(吸込み側ケーシング)
101a 内周面
102 吐出し側ケーシング
104 環状凸部
104a 側面
104b 端面
105 開口縁部
106 切り欠き部
201 吸込みカバー(吸込み側ケーシング)
201a 内周面
204 環状凸部
206 切り欠き部
208 溝
Claims (7)
- 羽根車と、前記羽根車を収容するポンプケーシングと、を備える汚水用ポンプであって、
前記羽根車の羽根の後縁部に対向する前記ポンプケーシングの内周面に、前記羽根車の中心軸線周りに延びる、周方向の少なくとも1か所に切り欠き部を有する少なくとも1つの環状凸部が設けられており、
前記羽根車の羽根の後縁部が、前記環状凸部と相補的な断面形状を有する凹部を備えており、
前記凹部は、前記羽根車が回転する間、前記環状凸部が前記凹部内を通過する位置に形成されており、
前記ポンプケーシングの内周面は、前記羽根車の羽根の後縁部に交差する向きに延びる溝を有しており、前記溝は、少なくとも前記環状凸部の切り欠き部内を通るように配置される、汚水用ポンプ。 - 前記環状凸部と前記凹部との間の隙間は、前記環状凸部が設けられていない前記ポンプケーシングの内周面と前記凹部が設けられていない前記羽根の後縁部との間の隙間と等しいか、または、これより小さい、請求項1に記載の汚水用ポンプ。
- 前記環状凸部は、前記ポンプケーシングの内周面の、少なくとも吸込口側に配置されている、請求項1または2に記載の汚水用ポンプ。
- 前記環状凸部は、周方向の複数箇所に等間隔で配置される切り欠き部を有しており、
前記切り欠き部の数は、前記羽根車の羽根の数の倍数以外の数である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の汚水用ポンプ。 - 前記ポンプケーシングは、ポンプケーシング本体と、前記ポンプケーシング本体とは別体の少なくとも1つの前記環状凸部と、を備えており、前記少なくとも1つの環状凸部は
、前記ポンプケーシング本体を形成する材料よりも高い硬度を有する材料で形成されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の汚水用ポンプ。 - 前記少なくとも1つの環状凸部は、羽根車の中心軸線周りに同軸上に配置される複数の環状凸部である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の汚水用ポンプ。
- 前記溝は、少なくとも前記複数の環状凸部の前記切り欠き部内を通るように配置される、請求項6に記載の汚水用ポンプ。
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2017
- 2017-12-05 JP JP2017233334A patent/JP6896595B2/ja active Active
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