JP2525720Y2 - インダクタンス素子 - Google Patents

インダクタンス素子

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JP2525720Y2
JP2525720Y2 JP1990108458U JP10845890U JP2525720Y2 JP 2525720 Y2 JP2525720 Y2 JP 2525720Y2 JP 1990108458 U JP1990108458 U JP 1990108458U JP 10845890 U JP10845890 U JP 10845890U JP 2525720 Y2 JP2525720 Y2 JP 2525720Y2
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JP
Japan
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annular
elastic member
inductance element
winding
outer peripheral
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JP1990108458U
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博之 植村
一三 小林
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TDK Corp
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TDK Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ノイズフィルタ等に使用されるインダクタ
ンス素子に係り、とくに樹脂により封入成形されるイン
ダクタンス素子に関する。
(考案の概要) 本考案は、ノイズフィルタ等に使用されるインダクタ
ンス素子において、巻線を施す環状コアの外周側に環状
弾性部材を装着することによって、樹脂で封入成形した
際の樹脂の収縮圧力を前記環状弾性部材で吸収、緩和す
るようにしたものである。
(従来の技術) 従来のこの種のインダクタンス素子を第3図に示す。
この第3図のインダクタンス素子は、ノイズフィルタ用
のコモンモードチョークコイルであって、円環状(トロ
イダル形状)のフェライトコア1に絶縁樹脂製のコアカ
バー2を被せて一対の巻線3を巻回した後、フェライト
コア1及び巻線3の全周にシリコン樹脂の塗布によるバ
ッファ層4を形成したものである。
ここで、シリコン樹脂を塗布してバッファ層4を形成
する理由は、インダクタンス素子を絶縁樹脂で封入成形
して当該絶縁樹脂で外装ケースを構成するような場合、
この絶縁樹脂の収縮等でフェライトコア1に圧力が加わ
り、インダクタンスが大幅に減少することを防止するた
めである。
(考案が解決しようとする課題) ところで、巻線後に溶融状態のシリコン樹脂を塗布
し、乾燥させてバッファ層4を形成する場合、バッファ
層4が均一になりにくく、部分的に厚さが不足するおそ
れがあり、また塗布作業工程が手作業となり、その作業
性も悪い問題がある。
一方、上述のインダクタンスの減少を巻線数の増加で
解決した場合、インダクタンス素子全体の形状の大型化
を招き、巻線工数も増加する。
本考案は、上記の点に鑑み、コアに加わる圧力を効果
的に吸収、緩和でき、組立容易な構造のインダクタンス
素子を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案は、環状フェライ
トコアに巻線を巻回したインダクタンス素子において、
前記環状フェライトコアの外周面のみを覆うように当該
外周面の外側に環状弾性部材を装着し、前記環状フェラ
イトコア及び前記環状弾性部材の外側に前記巻線を巻回
して前記環状弾性部材を前記外周面と前記巻線間に介在
させた構成としている。
(作用) 本考案者は、第4図の円環状の高透磁率フェライトコ
アに径方向の圧力Aと軸方向の圧力Bを印加して透磁率
の変化を観測したところ、軸方向の圧力Bによる透磁率
の減少は比較的緩やかであるのに反し、径方向の圧力A
による透磁率の減少が顕著であることを見いだした。例
えば、同一圧力値では径方向の圧力Aによる減少率が、
軸方向の圧力Bによる減少率の2倍以上であった。な
お、円環状コアの内周面には樹脂収縮特性からみて圧力
は殆ど加わらない。
本考案のインダクタンス素子は、上記の現象に着目し
て環状コアの外周部に環状弾性部材を装着することによ
って、絶縁樹脂で封入成形した際に環状コアの径方向に
加わる圧力を吸収、緩和し、環状コアの透磁率の低下を
効果的に防止している。また、環状弾性部材は熱可塑性
エラストマー、ゴム等の弾力性の大きな材質で予め環状
に成形したものを使用でき、環状コアに対する装着作業
が容易であり、従来技術で述べた面倒な樹脂塗布作業は
不要である。
(実施例) 以下、本考案に係るインダクタンス素子の実施例を図
面に従って説明する。
第1図及び第2図で本考案の第1実施例を説明する。
この第1実施例に示すインダクタンス素子は、ノイズフ
ィルタ用のコモンモードチョークコイルであって、円環
状(トロイダル形状)のフェライトコア1にその全周を
覆う如く絶縁樹脂製のコアカバー2を被せ、該コアカバ
ー2の外周面のみに円環状弾性部材5を嵌着してから一
対の巻線3を該コアカバー2の内外周にわたり巻回した
ものである。円環状弾性部材5はフェライトコア1の外
周面のみを覆うように被せられていてコアカバー外周面
と巻線3間に介在する(コア外周面と巻線3間に介在す
る)。ここで、円環状弾性部材5は熱可塑性エラストマ
ー、ゴム等の弾力性の大きな材質で予め環状に成形した
ものであり、射出成形で短時間に成形加工可能なもので
ある。
この第1実施例の構成によれば、コモンモードチョー
クコイルの周囲を絶縁樹脂で一体成形(封入成形)して
該絶縁樹脂を外装ケースとして利用する場合であって
も、フェライトコア1の径方向に加わる成形樹脂収縮圧
は円環状弾性部材5で吸収、緩和されることになり、フ
ェライトコア1として高透磁率材を使用した場合でも透
磁率の低下を抑制し、ひいてはインダクタンスの低下を
防止できる。また、円環状弾性部材5の装着作業は従来
技術のシリコン樹脂塗布作業に比べて極めて簡単で、短
時間に実施できる。さらに、インダクタンスの低下を巻
線数の増加で補う場合に比較して小型化を図ることがで
きる。
なお、一対の巻線を持つコモンモードチョークコイル
を例示したが、一つの巻線を持つノイズフィルタ用アー
ス・インダクタ等にも本考案は適用できる。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案のインダクタンス素子に
よれば、環状フェライトコアの外周面のみを覆うように
当該外周面の外側に環状弾性部材を装着し、前記環状フ
ェライトコア及び前記環状弾性部材の外側に前記巻線を
巻回して前記環状弾性部材を前記外周面と前記巻線間に
介在させたことによって、封入樹脂成形した際の成形樹
脂収縮圧を環状弾性部材で効果的に吸収、緩和できる。
また、環状弾性部材の装着作業が容易な構造であるた
め、量産性の改善、原価低減が可能である。さらに、前
記成形樹脂収縮圧に起因するインダクタンスの低下を巻
線数の増加で補償する場合に比較して小型化を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るインダクタンス素子の第1実施例
を示す平面図、第2図は第1実施例の主要構成の分解斜
視図、第3図は従来のインダクタンス素子の平断面図、
第4図は円環状フェライトコアに加わる収縮圧を説明す
る斜視図である。 1…フェライトコア、2…コアカバー、3…巻線、5…
円環状弾性部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01F 37/00 4230−5E H01F 15/02 M

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】環状フェライトコアに巻線を巻回したイン
    ダクタンス素子において、前記環状フェライトコアの外
    周面のみを覆うように当該外周面の外側に環状弾性部材
    を装着し、前記環状フェライトコア及び前記環状弾性部
    材の外側に前記巻線を巻回して前記環状弾性部材を前記
    外周面と前記巻線間に介在させたことを特徴とするイン
    ダクタンス素子。
JP1990108458U 1990-10-18 1990-10-18 インダクタンス素子 Expired - Lifetime JP2525720Y2 (ja)

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