JP2525491B2 - 低起泡性精練剤 - Google Patents

低起泡性精練剤

Info

Publication number
JP2525491B2
JP2525491B2 JP1336701A JP33670189A JP2525491B2 JP 2525491 B2 JP2525491 B2 JP 2525491B2 JP 1336701 A JP1336701 A JP 1336701A JP 33670189 A JP33670189 A JP 33670189A JP 2525491 B2 JP2525491 B2 JP 2525491B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scouring
agent
oil
scouring agent
nucleus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1336701A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03199464A (ja
Inventor
達夫 内田
肇 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nicca Chemical Co Ltd
Original Assignee
Nicca Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nicca Chemical Co Ltd filed Critical Nicca Chemical Co Ltd
Priority to JP1336701A priority Critical patent/JP2525491B2/ja
Publication of JPH03199464A publication Critical patent/JPH03199464A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2525491B2 publication Critical patent/JP2525491B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Detergent Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は精練剤に関する。さらに詳細には、精練、染
色工程において、浴中柔軟性、均染分散性を有する低起
泡性精練剤に関する。
〔従来の技術〕
従来、低起泡性精練剤としては、ポリオキシエチレン
アルキルエーテルの末端プロピレンオキシド付加体が公
知である(例えば、特開昭62−6971号参照)。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、最近、合繊関係において、各種混繊糸、異形
断面糸、異収縮糸使いの差別化素材が多くなり、それら
に対応した油剤高配合型糊剤、ノンサイジング油剤を、
従来より多く付着させるようになってきている。
この様な状況において、従来の低起泡性精練剤ではこ
れら糊剤、油剤の除去性が困難になってきている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明者らは、各種化合物
を検討した結果、低起泡性で高性能の精練剤を開発する
ことに成功した。
すなわち、本発明は、一般式(I)R1O(AO)LH(式
中、R1は炭素数8〜30の炭化水素基;1個以上のハロゲン
原子、アルキル基、アリール基、アラルキル基に置換さ
れたベンゼン核、ナフタリン核;これらの置換されたま
たは置換されないベンゼン核、ナフタリン核のホルムア
ルデヒド縮合物或いはアセトアルデヒド縮合物を表し、
Aはアルキレン基を表し、lは1以上の整数を表す)と
ラノリン脂肪酸とのエステル化反応物を主成分とする低
起泡性精練剤である。
一般式(I)の化合物は、炭素数8〜30の直鎖および
分枝のアルコール、およびノニルフェノール、ベンジル
フェノール、フェニルフェノール、クミルフェノール、
ナフトール、スチレン化フェノール等のフェノール類、
さらにこれらフェノール類のホルムアルデヒドまたはア
セトアルデヒド縮合物にアルキレンオキシドを付加反応
させたものである。アルキレンオキシドとしては、エチ
レンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシ
ド、スチレンオキシドなどがあげられる。これらのうち
好ましいのはエチレンオキシド、プロピレンオキシドお
よびエチレンオキシドとプロピレンオキシド併用系であ
り、特に好ましいのはエチレンオキシドである。付加モ
ル数lは、原料の活性水素1ケ当たり1〜100モル、好
ましくは5〜50モルであり、5モルより少ないと水溶
性、精練性が悪く、50モルより多いと起泡性が高くな
る。
一般式(I)の化合物とラノリン脂肪酸のエステル化
反応は通常のパラトルエンスルホン酸、濃硫酸などの酸
触媒を全原料に対し0.2〜2.0%用い、120〜200℃にて脱
水反応を行うことにより簡単に合成される。反応モル数
は、一般式(I)の化合物のOH基1ケ当たりラノリン脂
肪酸0.1〜1.0モル反応させることにより任意にエステル
化率を変えることができるが、水溶性、精練性、反応物
の状態などにより、好ましくはラノリン脂肪酸0.2〜0.8
モルをエステル化反応させるのがよい。本発明の精練剤
には、下記一般式(II)の化合物を併用してもよい。
R2O(C2H4O)n(C3H6O)mH ……(II) 上式中、R2は炭素数8〜30の直鎖または分枝アルキル
またはアルケニル基を表し、n、mはそれぞれ4〜25で
ある。
この化合物を併用することにより、本発明の一般式
(I)の化合物とラノリン脂肪酸のエステル化反応物の
水に対する溶解性、分散性が向上し、低起泡性も有利に
なる。
さらには、必要により通常精練工程で使用される非イ
オン活性剤、アニオン活性剤、ビルダー、キレート剤を
併用してもよい。
本発明の精練剤は、合成繊維、天然繊維、およびこれ
らの混紡交織繊維に適用できる。合成繊維としては、ポ
リエステル、ナイロン、アクリル、トリアセテート繊維
などがあげられる。天然繊維としては、綿、麻、羊毛等
があげられる。
これらのうち、特に最近、合繊関係において、各種混
繊糸、異形断面糸、異収縮糸使いの差別化素材が多くな
り、それに対応した油剤高配合型糊剤、ノンサイジング
油剤を、従来より多く付着させるようになってきてお
り、従来の低起泡性精練剤ではこれら糊剤、油剤の除去
が困難になってきているが、本発明はこれらの油剤の除
去に効果が著しい。
本発明の精練剤の使用量は、合成繊維の場合、通常0.
05〜10g/、好ましくは0.1〜5g/であり、必要により
アルカリビルダーを通常、0.2〜5g/併用する。処理浴
の浴比は特に制限しないが、通常、1:4〜1:30、好まし
くは1:4〜1:15であり、低浴比領域ですぐれた効果を発
揮する。
精練温度は、適用する繊維の種類によって選択できる
が、通常50℃〜150℃である。
また、精練浴のpHは、適用する繊維の種類によって任
意に選択できるが、通常3〜14で、好ましくは4〜13で
ある。
本発明の精練剤は、低起泡性であるため、液流染色
機、高温高圧染色機などの泡を嫌う装置による精練に最
適である。
〔作用〕
本発明の一般式(I)の化合物とラノリン脂肪酸のエ
ステル化反応物の精練機構であるが、まずエステル化す
ることによる油剤との親和性の増加、ラノリン酸脂肪特
有のアルキル分布の広さ、ヒドロキシル基含有による油
剤及び水との親和性により繊維からの水中へ容易に油剤
を除去するものと考えられる。
〔実施例〕
以下、実施例によって本発明をさらに説明するが、本
発明はこれに限定されるものではない。また、実施例中
の試験法を下記に示す。
〔試験法〕
(1)起泡性試験 1のメスシリンダーに試験液〔精練剤0.3g/(固
形分換算)、苛性ソーダ1.0g/〕を150ml入れ、先端に
No.2のボールフィルターを付けたエアポンプで、メスシ
リンダーの底部より、5秒間、6/分のエアーを曝気
した後、停止直後、10秒後、30秒後の泡立ちを測定し、
mmで表した。
(2)精練性試験 2−1.残脂率測定 ノンサイジング油剤付着ポリエステル生機を下記条件
にて精練し、迅速残脂抽出装置にてエチルエーテルを用
いて抽出を行い、残脂率を求めた。
(精練条件) 試験布 : ノンサイジング油剤付着ポリエステル生機
(生機の残脂率:3.60%) 精練浴 : 精練剤 0.3g/ 苛性ソーダ 1.0g/ 精練温度: 120℃ 精練時間: 20分 浴比 : 1:10 湯洗 : 80℃×5分 水洗 : 流水洗浄×30秒 乾燥 : 90℃×15分 試験機 : ミニカラー染色機(テクサム技研製) 2−2.オイルスポット除去試験 精練済みPETジャージに所定の油剤をスポットし、180
℃×1分ヒートセットしたものを試験布に用い、下記条
件にて精練、乾燥後染色判定により油剤の除去性を見た
(M/P Red Violet FR 1% owf、85℃×5分染色)。
(精練条件) 試験布 : 精練済みPETジャージニット オイルスポット用油剤:ノンサイジング用油剤 アフターオイリング用油剤 ヒートセット: 180℃、1分 精練浴 : 精練剤 0.3g/ 苛成ソーダ 1.0g/ 精練温度: 120℃ 精練時間: 20分 浴比 : 1:20 湯洗 : 80℃×5分 水洗 : 流水洗浄×30秒 乾燥 : 90℃×15分 試験機 : ミニカラー染色機(テクサム技研製) (判定): ○ 完全に除去されている △ 半分程度除去されている × ほとんど除去されていない (3)しわ発生防止効果試験 精練時の浴中柔軟効果(しわ防止効果)を比較した。
(試験条件) 試験布 : ポリエステルポンジ 精練浴 : 精練剤 0.3g/ 苛成ソーダ 1.0g/ 精練温度: 120℃ 精練時間: 20分 浴比 : 1:20 排液 : 70℃ 水洗 : 流水洗浄×60秒 試験機 : 液流染色機(テキサム技研製) 評価方法: 染色機中及び精練、水洗、乾燥後のしわ発
生度合いを肉眼判定した。
(判定): ○ しわ発生が全くない △ しわ発生が見られる × しわ発生が多い (4)染料均染分散性試験(巻き付け試験) (試験方法) 精練済みPETジャージニット(10cm×55cm)を、カラ
ーペット染色機(カラーペット12、日本染色機器)専用
ホルダーに巻きつけ、さらに両端を輪ゴムにてしばり、
これを染色浴に浸漬し、常温より昇温し、所定条件で染
色し、染色および水洗後の染料の均染分散性を肉眼にて
判定した。
試験布 : ポリエステル 使用染料: C.I.Dispers Red、167 C.I.Dispers Blue、225 C.I.Dispers Blue、73 精練温度: 115℃ 精練時間: 1分 助剤量 : 0.5g/ 染料 : 1.0g/ 酢酸 : 0.3ml 浴比 : 1:30 試験機 : カラーペット染色機 (判定): ○ 均一に分散されている △ 染料のターリングあり × 染料のターリング多い 〔試験結果〕 〔発明の効果〕 本発明の精練剤は、低起泡性精練剤であるが、従来の
低起泡性精練剤にありがちな精練性の低下はなく、さら
に通常の精練剤(例えば、ポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテルなどを主成分としたもの)に比較して
も同等以上の精練性を示し、特筆すべきはこれまで非常
に除去性が困難であった。油剤多量付着のノンサイジン
グポリエステル生機の除去性が極めて大きいことであ
る。
これまでこの生機の油剤除去生が困難なため、中間セ
ット時のスモーキング発生、染色工程でのキワ付き、イ
ラツキなどのトラブルが多くなる傾向であったが、本発
明の精練剤を使用することにより、この問題を解決する
ことが可能となった。
また、液流染色機等を用いた精練において、従来の精
練剤ではケバ立ちや、しわの発生を生じることが多かっ
たが、本発明の精練剤は浴中柔軟効果を有するためこの
様な問題は生じない。
本発明の精練剤は、染色時の均染分散効果が認められ
るため、染色浴へ添加することにより、一浴精練染色も
可能となり、工程短縮等の合理化に寄与する。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I)で示される化合物と、ラ
    ノリン脂肪酸のエステル化反応物を主成分とする低起泡
    性精練剤。 R1O(AO)LH ……(I) 上式中、R1は炭素数8〜30の炭化水素基;1個以上のハ
    ロゲン原子、アルキル基、アリール基、アラルキル基に
    より置換されたベンゼン核、ナフタリン核、;これらの
    置換されたまたは置換されないベンゼン核、ナフタリン
    核のホルムアルデヒド縮合物或いはアセトアルデヒド縮
    合物を表し、Aはアルキレン基を表し、lは1以上の整
    数を表す。
JP1336701A 1989-12-27 1989-12-27 低起泡性精練剤 Expired - Fee Related JP2525491B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1336701A JP2525491B2 (ja) 1989-12-27 1989-12-27 低起泡性精練剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1336701A JP2525491B2 (ja) 1989-12-27 1989-12-27 低起泡性精練剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03199464A JPH03199464A (ja) 1991-08-30
JP2525491B2 true JP2525491B2 (ja) 1996-08-21

Family

ID=18301907

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1336701A Expired - Fee Related JP2525491B2 (ja) 1989-12-27 1989-12-27 低起泡性精練剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2525491B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2544263B2 (ja) * 1991-10-11 1996-10-16 第一工業製薬株式会社 繊維用精練剤
JP2544283B2 (ja) * 1992-09-08 1996-10-16 三洋化成工業株式会社 精練剤組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03199464A (ja) 1991-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0643478B2 (ja) スルフォン化フェノール‐フォルムアルデヒド縮合生成物のアシル化又はエーテル化変性重合体の製造方法
CN102471995A (zh) 聚酯系染色纤维的制造方法以及精炼染色助剂
JP2525491B2 (ja) 低起泡性精練剤
US2953526A (en) Ampholytic compositions in wet treatments
US3478376A (en) Dyeing and printing synthetic polyamide fibres
US4844710A (en) Aqueous textile assistant of high storage stability and hard water resistance
US4294576A (en) Removal of oligomer deposits from textile materials
FI58167B (fi) Foerfarande foer tryckning eller betfaergning av cellulosa/polyesterblandfibervaevar
JP2003528988A (ja) 織物繊維の処理におけるポリアルコキシ化したテルペン誘導体の使用方法
JPS6132439B2 (ja)
GB2104554A (en) Stable mixed disperse dyestuff preparations
JPS6122075B2 (ja)
JP3224245B2 (ja) ポリエステル系繊維の染色助剤
US4200585A (en) Acid esters of propylene oxide poly-adducts
JPH06192975A (ja) セルロース系繊維およびその混紡交織品の染色加工に おいて、浴中品質向上と柔軟性を付与する薬剤
US4132525A (en) Process for dyeing materials which contain synthetic fibres using polyadducts of propylene oxide and polyhydric alcohols
JP2575236B2 (ja) 繊維用低起泡性精練剤
SU1435671A1 (ru) Состав дл резервного крашени текстильного материала
JPS591784A (ja) ポリエステル系合成繊維又はポリエステル/セルロ−ス系繊維混交品用染色助剤
JP4036543B2 (ja) 繊維処理用浴中品質向上剤
KR820002253B1 (ko) "폴리에스테르 섬유 또는 이들을 함유하는 섬유직물을 염색하는 방법"
JPS5839955B2 (ja) 混用繊維の異種染料用沈澱防止剤
JPS59192787A (ja) 合成繊維の均染法
JPS63196783A (ja) 亜硫酸の環状エステルを繊維品の染色に使用する方法
JP3789209B2 (ja) ポリエステル系繊維材料のアルカリ減量加工用処理促進剤

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees