JP2525409B2 - 重質炭化水素装入物の脱アスファルト処理法 - Google Patents

重質炭化水素装入物の脱アスファルト処理法

Info

Publication number
JP2525409B2
JP2525409B2 JP62117238A JP11723887A JP2525409B2 JP 2525409 B2 JP2525409 B2 JP 2525409B2 JP 62117238 A JP62117238 A JP 62117238A JP 11723887 A JP11723887 A JP 11723887A JP 2525409 B2 JP2525409 B2 JP 2525409B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solvent
fraction
carbon atoms
hydrocarbon
heavy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62117238A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62273289A (ja
Inventor
ディディエ、ションバール
フランソワ−ザビエ、コルムレ
ミシェル、ラボールド
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Total Marketing Services SA
Original Assignee
Total France SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Total France SA filed Critical Total France SA
Publication of JPS62273289A publication Critical patent/JPS62273289A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2525409B2 publication Critical patent/JP2525409B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10GCRACKING HYDROCARBON OILS; PRODUCTION OF LIQUID HYDROCARBON MIXTURES, e.g. BY DESTRUCTIVE HYDROGENATION, OLIGOMERISATION, POLYMERISATION; RECOVERY OF HYDROCARBON OILS FROM OIL-SHALE, OIL-SAND, OR GASES; REFINING MIXTURES MAINLY CONSISTING OF HYDROCARBONS; REFORMING OF NAPHTHA; MINERAL WAXES
    • C10G21/00Refining of hydrocarbon oils, in the absence of hydrogen, by extraction with selective solvents
    • C10G21/003Solvent de-asphalting
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10GCRACKING HYDROCARBON OILS; PRODUCTION OF LIQUID HYDROCARBON MIXTURES, e.g. BY DESTRUCTIVE HYDROGENATION, OLIGOMERISATION, POLYMERISATION; RECOVERY OF HYDROCARBON OILS FROM OIL-SHALE, OIL-SAND, OR GASES; REFINING MIXTURES MAINLY CONSISTING OF HYDROCARBONS; REFORMING OF NAPHTHA; MINERAL WAXES
    • C10G53/00Treatment of hydrocarbon oils, in the absence of hydrogen, by two or more refining processes
    • C10G53/02Treatment of hydrocarbon oils, in the absence of hydrogen, by two or more refining processes plural serial stages only
    • C10G53/04Treatment of hydrocarbon oils, in the absence of hydrogen, by two or more refining processes plural serial stages only including at least one extraction step
    • C10G53/06Treatment of hydrocarbon oils, in the absence of hydrogen, by two or more refining processes plural serial stages only including at least one extraction step including only extraction steps, e.g. deasphalting by solvent treatment followed by extraction of aromatics

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は重質炭化水素装入物の脱アスファルト処理法
に関するものである。
[従来技術と問題点] 本発明の主旨の範囲内において、重質炭化水素装入物
とは、15℃において約930kg/m3以上の比重を有し、本質
的に炭化水素から成るが、炭素原子と水素原子のほか
に、酸素、窒素、硫黄などのヘテロ原子およびバナジウ
ムまたはニッケルなどの金属を有するその他の化合物を
含有する装入物を意味する。
この装入物は、特に前記の比重を有する原油および重
質油で構成する事ができる。
またこの装入物は、原油、重質油、油質頁岩、または
石炭の分留または処理によって得られる。従って、前記
の原料の減圧蒸留残留物または大気圧蒸留残留物、ある
いは前記原料またはその蒸留残留物の例えば熱処理によ
って得られた生成物が問題となる。
最近、高比重を有する炭化水素生成物をさらに価値付
加する傾向が現れたが、これは従来見られなかった事で
ある。ガソリンとしての軽質生成物の需要が重油として
の重質生成物の需要より比較的急速に増大すると予想さ
れるので、このような重質生成物の価値付加の研究はま
すます急を要する。
重質炭化水素装入物の重質部分は、油相とアスファル
ト相との混合物から成る。油相から軽質生成物を得る方
法は、油相に対して触媒クラッキングを実施するにあ
る。しかし触媒クラッキング装入物は、金属によって過
度に汚染されてはならず、また過度に高い「コンラドソ
ン」残留炭素分を有してはならない。「コンラドソン」
残留炭素分は生成物がコークスを形成する傾向の指標で
あって、AFNOR NFT規格60−116によって決定される事
を注意しよう。
前述のように、重質炭化水素装入物は、水素および炭
素のほか、酸素、窒素、硫黄などのヘテロ原子および金
属を有する化合物を含有する。これらの化合物、特に金
属を有する化合物は、特にアスファルト相の中に含有さ
れている。
アスファルト相を構成する化合物には樹脂とアスファ
ルテンとの2族を区別する習慣がある。樹脂もアスファ
ルテンも多環式芳香族構造を有する。芳香環に隣接して
チオフェン環およびピリジン環がある。しかし樹脂は、
アスファルテンほど縮合されていない構造と、より低い
分子量とを有する。
一般にアスファルテンの名称のもとに、5〜7炭素原
子を有する飽和脂肪族炭化水素、すなわちペンタン、ヘ
キサン、ヘプタンの装入物に添加する事によって沈殿す
る化合物を意味する。すなわちAFNOR NFT規格60−115
によれば、生成物のアスファルテン含有量は、沸騰状態
のノルマルペンタンを使用して沈殿させる事によって測
定される。
これより低い沸点の炭化水素、例えばプロパンを使用
すれば、アスファルテンと同時に樹脂が沈殿する。実際
にこの識別法は伝統的なものであって、装入物を処理す
るために、与えられた温度で与えられた溶媒を使用すれ
ば、その溶媒と温度が適当ならアスファルテン型の化合
物を沈殿させる事ができる。次に、これより高い温度の
同一溶媒をもって装入物からアスファルテンを除去すれ
ば、樹脂を沈殿させる事ができる。
公知の脱アスファルト処理法においては、溶媒をもっ
て残留物から油相を抽出する操作によって、油相とアス
ファルト相とが分離される。
この溶媒は下記のグループから選ぶ事ができる。
−2〜8炭素原子を有する飽和または不飽和脂肪族炭
化水素の単独または混合物、 −2〜8炭素原子を有する炭化水素に近い分子量を有す
る留出物と呼ばれる炭化水素混合物、 −前記のすべての炭化水素の混合物。
脱アスファルト処理は単一段階で実施する事ができ、
この場合には、油相とアスファルト相とが得られ、この
アスファルト相はアスファルテンと樹脂とを含有する。
また脱アスファルト処理を2段階で実施する事ができ、
この場合には、相異なる2種の溶媒を使用し、また/あ
るいは2段階において相異なる操作条件を使用する事が
できる(例えば、米国特許第3,830,732号および第2,94
0,920号参照)。この2段階法においては、油相と、樹
脂と、アスファルテンとを別個に得る事ができる。
前記の米国特許第3,830,732号は2種の溶媒、プロパ
ンとペンタンとを使用し、完全に別個の2個の溶媒回収
ユニットを必要とし、従って莫大な投資を必要とする方
法を記載している。
単一溶媒を使用する方法においては(例えば米国特許
第2,940,920号)、所望品質の生成物を得るために、2
段階の操作条件を非常に精密に調節する必要があり、こ
れが困難である。またこの方法を使用する場合、触媒ク
ラッキング装入物として適当な油相と、粉砕して固体燃
料として使用できる非常に硬質の瀝青とを同時に得る事
が不可能である。
出願人は、2段階脱アスファルト処理法において、こ
の2段階において、 −比較的相違しない溶媒と(この場合、少なくとも1実
施態様においては、単一の溶媒分離装置のみを使用する
事ができる)、 −十分に相違した溶媒とを同時に使用して、 −補足的水添処理を実施する事なく、触媒クラッキング
装入物として使用する事のできる品質を有する「きれい
な」油相と、 −常温においては粉砕して固体燃料として使用する事の
できる程度に硬いアスファルテン留分とを同時に得る方
法を考案した。
従って、アスファルテン留分は液状で使用するための
追加的フラクシング処理費用を必要としない。
[発明の目的および効果] 故に、本発明の目標は、重質炭化水素装入物から、触
媒クラッキング装入物として適当な生成物を調製するに
ある。
そのため、本発明の目的は、それぞれ重質溶媒と軽質
溶媒とを使用して、装入物から、一方では「アスファル
テン」留分のみを沈殿させる段階と、他方では「樹脂」
留分を、場合によっては「アスファルテン」留分と共に
沈殿させる段階との2段階を含み、重質炭化水素装入物
の脱アスファルト処理によって、 −10または10以下の「コンラドソン」指数を有する脱ア
スファルト処理された油相と、 −「樹脂」留分と、 −150℃またはこれ以上の軟化点を有する「アスファル
テン」留分とを得る方法において、前記の重質溶媒と軽
質溶媒は共に、相異なる比率で、 −3炭素原子を含む少なくとも一種の炭化水素と、 −少なくとも5炭素原子を含む少なくとも一種の炭化水
素とを含有し、 軽質溶媒においては、3炭素原子を含有する炭化水素
の比率が重質溶媒におけるよりも高いようにした方法を
提供するにある。
この本発明の目的において、また下記の説明におい
て、化学的観点からは油相と、「樹脂」と、「アスファ
ルテン」との区別を正確に定義する事ができないので、
下記のように区別する。
1.油相とは、アスファルト相、すなわち本発明の目的に
おいて定義されたような軽質溶媒の添加によって沈殿す
る相を実質的に全部除去された相を意味し、この油相は
10またはこれ以下の「コンラドソン」残留炭素分を有す
る(AFNORNFT規格60−116によって測定)。
2.「樹脂」留分と「アスファルテン」留分は、それぞ
れアスファルト相の軽質留分と重質留分とを意味し、こ
れらの2留分の境界は、本発明の主旨においては、「ア
スファルテン」留分が150℃またはこれ以上の軟化点を
有するものと定義される(AFNOR NFT規格66−008によ
って測定)。
本発明の方法においては、2種の溶媒、すなわち軽質
溶媒と重質溶媒とを使用し、これらの溶媒は同一の化学
組成を相異なる割合で有し、これがその機能の相違を生
じる。
−重 質溶媒は「アスファルテン」を沈殿させるが、
「樹脂」留分を溶解し、なおさら油相を溶解する。
−軽質溶媒は、「樹脂」留分を沈殿させ、従って当然に
「アスファルテン」留分を沈殿させるが、油相を溶解す
る。
これら2種の溶媒は下記を含有する。
−3炭素原子を有する少なくとも1種の炭化水素:プロ
パンおよび/またはプロペン、 −少なくとも5炭素原子を有する飽和脂肪族またはオレ
フィン系の少なくとも1種の炭化水素(特に、ペンタ
ン、ペンテン、ヘキサン、ヘキセン、ヘプタン、ヘプテ
ン)。
従って本発明の方法は選択性の追求であり、各段階に
おける選択性を変動させるように、4炭素原子の炭化水
素を殆どまたは全く含有しない2種の溶媒を組み合わせ
るにある。
それぞれの溶媒は単一の炭化水素から成り、または炭
化水素混合物から成る事ができる。すなわち重質溶媒は
例えばペンタンとヘキサンとの混合物とする事ができ
る。
言うまでもなく、このような意味において、下記の説
明で炭化水素、例えばペンタンを挙げた場合、これはノ
ルマルペンタンのような明確に定義された炭化水素を意
味し、あるいは一般の工業慣習に従って、炭化水素の異
性体混合物、例えばペンタンの場合にはノルマルペンタ
ンとイソペンタンとの混合物を意味する。
軽質溶媒は、重質溶媒より多量の3炭素原子炭化水素
を含有する。
一般に、重質溶媒は5乃至40体積%の3炭素原子の炭
化水素と、60乃至95体積%の少なくとも5炭素原子の少
なくとも一種の炭化水素とを含有し、また軽質溶媒は、
20乃至80%の3炭素原子の炭化水素と、20乃至80%の少
なくとも5炭素原子の少なくとも一種の炭化水素とを含
有する。
本発明による方法は相異なる2態様で実施される。
第1実施態様においては、第1段階は、重質溶媒を使
用して、装入物から「アスファルテン」留分を分離する
にある。
この段階の結果、 −一方では、あとで分離される少量の溶媒を含有する
「アスファルテン」留分と、 −他方では、「樹脂」留分と油相との重質溶媒中溶液
とが得られる。
次に「樹脂」留分は軽質溶媒によって沈殿させられ
る。
この「樹脂」留分の沈殿に使用される軽質溶媒を得る
ため、樹脂の分離段階としての第2段階において、重質
溶媒と樹脂留分と油相との混合物に対して、軽質溶媒よ
り軽質の第3溶媒を添加する。従ってこの軽質溶媒は、
重質溶媒と前記の第3溶媒との組み合わせによって得ら
れる。この段階の結果、 −一方では、後で除去される少量の溶媒を含有樹脂留分
と、 −他方では、軽質溶媒中に溶解した油相とを捕集する。
この溶液に対して処理を実施し、下記を得る。
−第2段階に循環される前記の第3溶媒、 −重質溶媒中の油相溶液。この溶液から従来法によって
重質溶媒が分離されて第1段階に循環される。
前記軽質溶媒中の油相溶液の処理は、この溶液を加熱
し、3炭素原子を有する炭化水素を優先的に蒸発させる
にある。
前記溶液の加熱の代わりに、減圧膨張を使用する事が
できる。
本発明による方法のこの第1実施態様においては、重
質溶媒は10乃至40体積%の3炭素原子炭化水素と、60乃
至90体積%の少なくとも5炭素原子の少なくとも一種の
炭化水素を含有し、好ましくは15乃至35体積%の3炭素
原子炭化水素と65乃至85体積%の少なくとも5炭素原子
の少なくとも一種の炭化水素とを含有する。
本発明の方法のこの第1実施態様の第2段階におい
て、軽質溶媒は、20乃至80体積%の3炭素原子炭化水素
と、20乃至80体積%の少なくとも5炭素原子の少なくと
も一種の炭化水素とを含有し、好ましくは25乃至75体積
%の3炭素原子炭化水素と、25乃至75体積%の少なくと
も5炭素原子の少なくとも一種の炭化水素とを含有す
る。
本発明による方法の第2実施態様においては、第1段
階は、この段階において重質溶媒と所望の軽質溶媒より
軽質の第3溶媒との結合によって得られた軽質溶媒をも
って「樹脂」留分と「アフファルテン」留分とを同時に
沈殿させる段階である。この第1段階の結果、 −一方においては、「樹脂」留分と「アスファルテン」
留分との混合物、 −他方においては、後で分離される軽質溶媒中に溶解し
た油相。
第2段階においては、「樹脂」留分と「アスファルテ
ン」留分との混合物に対して、「樹脂」留分を溶解する
重質溶媒を添加する。この第2段階の結果、 −一方では、後で除去される少量の溶媒を含有する「ア
スファルテン」留分と、 −他方では、後で除去される重質溶媒中に溶解した「樹
脂」留分とを得る。
本発明の方法のこの第2実施態様の第1段階に使用さ
れる軽質溶媒は、好ましくは20乃至80体積%の3炭素原
子の炭化水素と、20乃至80体積%の少なくとも5炭素原
子の少なくとも一種の炭化水素とを含有し、より好まし
くは30乃至70体積%の少なくとも一種の3炭素原子の炭
化水素と、30乃至70体積%の少なくとも5炭素原子の少
なくとも一種の炭化水素とを含有する。
本発明の方法の第2実施態様の第2段階に使用される
重質溶媒は、5乃至30体積%の3炭素原子の炭化水素
と、70乃至95体積%の少なくとも5炭素原子の少なくと
も一種の炭化水素とを含有し、好ましくは10乃至25体積
%の3炭素原子の炭化水素と、75乃至90体積%の少なく
とも5炭素原子の少なくとも一種の炭化水素とを含有す
る。
脱アスファルト処理中の操作条件は下記である。
−20・105絶対パスカルと1.107絶対パスカルの範囲内の
圧力、 −100〜300℃の温度、 −1〜10の溶媒/脱アスファルト処理される留分の重量
比。
もちろん、これらの条件は、 −装入物の性質、および −使用される溶媒の性質によって変動する。
[実施例] 以下、本発明を図面に示す実施例について詳細に説明
する。
本発明による第1実施態様を実施するユニットを示す
第1図について述べれば、第1抽出カラム2の上部に導
管1を通して、脱アスァルト処理される重質炭化水素装
入物を導入する。また抽出カラム2の底部に、重質溶媒
を導入する。この重質溶媒の起源については後述する。
同一の重質溶媒を、図示されない導管によって導管1
の中の装入物に添加する事ができる。
導管3の重質溶媒と、抽出カラム2の作動条件は、15
0℃またはこれ以上の軟化点を有する装入物1の「アス
ファルテン」留分のみが前記抽出カラムの中で沈殿する
ように選定される。
抽出カラム2の内部圧は20・105〜1・107絶対パスカ
ルの範囲内、温度は100〜200℃の範囲内にあり、また重
質溶媒/装入物重量比が1〜10の範囲内にある。
但しこれらの値は限界値とはみなされない。
一例として、重質溶媒C3−20/C5−80、すなわち20体
積%のプロパンと80体積%のペンタンとを含有する溶媒
の場合、内部圧は約40・105絶対パスカル、抽出カラム
2の底部および頂部の温度はそれぞれ100℃および140
℃、重質溶媒対装入物の重量比は約2/1とする事ができ
る。
抽出カラム2の底部において、導管4により、少量の
重質溶媒を含有する「アスファルテン」留分を捕集す
る。
抽出カラム2の頂部において、導管5により、「アス
ファルテン」留分を除去され、抽出カラム2の中に導入
された重質溶媒の大部分の中に溶解された装入物を捕集
する。
導管4によって捕集された留分は、少なくとも1個の
再熱器6を通過した後、膨張カラム7に入る。この膨張
カラムは、重質溶媒C3−20/C5−80の場合には、約300℃
の温度と約5・105絶対パスカルの圧で作動する。膨張
カラム7の頂部において、導管8により重質溶媒を捕集
し、この溶媒は冷却器9を通過したのち、フラスコ10の
中に導入される。
フラスコ10は重質溶媒の貯蔵に役立つ。重質溶媒C3
20/C5−80の場合、フラスコ10中の温度は約60℃、また
内部圧は約5・105絶対パスカルである。
膨張カラム7の底部において、導管11により、「アス
ファルテン」留分を捕集し、これがカラム12の中に導入
される。このカラム12は、重質溶媒C3−20/C5−80の場
合には、約300℃の温度と、約0,5・105絶対パスカルで
作動する。
カラム12の底部において導管13により、重質溶媒を除
去された「アスファルテン」留分を捕集する。この留分
は粉砕の後に固体燃料として使用する事ができる。
カラム12の頂部において、導管19により溶媒を捕集
し、この溶媒を凝縮器14に導入する。
この凝縮器14の出口において、 −導管15により水分を排出し(この水分の起源は下記に
説明する)、 −重質溶媒C3−20/C5−80の場合には、導管16によっ
て、少なくとも5炭素原子の炭化水素を捕集し、これを
フラスコ10に送り、また導管17によって3炭素原子の炭
化水素を捕集し、これを圧縮器18の中を通過させた後、
導管8を通してフラスコ10に送る。
重質溶媒と、「アスファルテン」留分を除去された装
入物との混合物を導管5によって捕集して第2抽出カラ
ム20の中に送る。このカラムの中には、導管21によって
第3溶媒が導入される。従ってカラム20の中では、実際
上、重質溶媒と第3溶媒との組合せによって生じ3炭素
原子の炭化水素の割合が重質溶媒よりも高い軽質溶媒に
よって抽出が行われる。
従って重質溶媒がC3−20/C5−80の場合、第3溶媒をC
3−40/C5−60、すなわち40体積%プロパと60体積%のペ
ンタンとを含有するとすれば、その場合の軽質溶媒は、
30体積%のプロパンと70体積%のペンタンとを含有する
C3−30/C5−70溶媒となる。
カラム20内部の操作条件は、「樹脂」留分が沈殿する
ように選ばれる。
カラム20の内部圧は20・105乃至1・107絶対パスカル
の範囲とし、温度は100〜300℃、軽質溶媒/カラム2の
装入物重量比が1〜10の範囲に含まれる。ただしこれら
の値は限界とはみなされない。
例えば、軽質溶媒C3−30/C5−70については、内部圧
は約40・105絶対パスカル、カラム20の底部と頂部の温
度はそれぞれ約110℃と150℃、軽質溶媒/カラム2の装
入物重量比約4/1とする事ができる。
カラム20の頂点において、導管22により、脱アスファ
ルト処理された油状相と軽質溶媒との混合物が捕集され
る。
カラム20の底部においては、導管28により、少量の軽
質溶媒を含有する「樹脂」留分が捕集される。
導管22によって捕集された脱アスファルト処理油相と
軽質溶媒との混合物は、再熱器23の中を通された後、膨
張カラム24に入る。このカラム24は、軽質溶媒C3−30/C
5−70の場合、約25・105絶対パスカルの内部圧と、約15
0℃の温度で作動する。再熱器23を通過した結果、溶媒
の一部が蒸発させられる。3炭素原子の炭化水素が優先
的に蒸発させられる。その結果、カラム24の頂部におい
て導管25により、3炭素原子炭化水素を富化された第3
溶媒が得られる。このようにして軽質溶媒C3−30/C5−7
0の場合、第3溶媒C3−40/C5−60が得られる。
もし必要ならば、このカラムの内部に水平板を配置す
る事により分離を改良する事ができる。
導管25によって捕集された第3溶媒は冷却器26を通さ
れた後に、貯蔵フラスコ27に入る。第3溶媒C3−40/C5
−60の場合、フラスコ27の内部温度は約110℃、内部圧
は約25バールである。
次に第3溶媒を導管21によってカラム20に循環させ
る。
カラム24の底部において導管29により、脱アスファル
ト処理油相と重質溶媒との混合物を捕集し、この混合物
を膨張弁30を通し、この弁においてその圧力と温度が
(重質溶媒C3−20/C5−80の場合にはそれぞれ約5・105
絶対パスカルと100℃まで)低下させられ、次に再熱器3
1を通過させる。その後膨張カラム32の中に導入され、
このカラムは、重質溶媒C3−20/C5−80の場合、約5・1
05絶対パスカルの圧力と約130℃の温度で作動する。
カラム32の頂部において導管33により、重質溶媒の大
部分を捕集し、これを冷却器34を通した後フラスコ10に
送る。
フラスコ10は導管35によって導管3に接続され、従っ
て重質溶媒がカラム2に循環される。カラム32の底部に
おいて導管36により、なお少量の溶媒を含有する脱アス
ファルト処理された油相を捕集し、この油相を再熱器37
を通した後に、水蒸気同伴カラム38に導入し、このカラ
ムの中に導管39から水蒸気が導入される。
重質溶媒C3−20/C5−80の場合、このカラム38は約1,5
・105絶対パスカルの内部圧と、約250℃の温度で作動す
る。
カラム38の底部において導管41により、脱アスファル
ト処理された油相を捕集し、このカラムの頂部において
導管40により、水と溶媒とを捕集し、これを凝縮器14に
送る。
カラム20の底部において導管28によって捕集された少
量の軽質溶媒を含有する「樹脂」留分は、再熱器50を通
った後、膨張カラム51に入る。この膨張カラムは軽質溶
媒C3−30/C5−70の場合、5・105絶対パスカルの内部圧
と、約280℃の温度で作動する。
膨張カラム51の頂部において導管52により少量の軽質
溶媒が捕集され、これが導管8に送られる。
カラム51の底部において導管53により、なお少量の溶
媒を含有する「樹脂」留分を捕集し、これを水蒸気同伴
カラム54に送り、このカラムの中に水蒸気が導管55によ
って導入される。
カラム54の底部において導管57により、「樹脂」留分
が捕集され、これは重油として使用され、またはビチュ
ーメンの中に合体され、または粘性低下剤の主要装入物
を成す事ができる。
カラム54の頂部において導管56により、水と溶媒を捕
集し、これを凝縮器14に送る。
フラスコ10の中に導管33によって重質溶媒を導入する
なら、同様に導管52と56から軽質溶媒をも導入する事を
注意しよう。ところで、これが重質溶媒として循環され
る全量である。実際に、軽質溶媒と重質溶媒との比率は
非常に低いので、正確な組成の重質溶媒を得るために
は、フラスコ10の中に少なくとも5炭素原子の少量の炭
化水素を添加すればよい。
もちろん、第1図および下記に説明する第2図と第3
図に示すユニットにおいて、溶媒の損失を補償するため
溶媒添加が実施されるがこれは図示されていない。
本発明の方法の第2実施態様を実施するユニットを示
す第2図について述べれば導管101によって第1抽出カ
ラム102の頂部に、脱アスファルト処理されるべき重質
炭化水素装入物を導入する。同じくカラム102の底部に
導管103によって、軽質溶媒を導入する。その起源につ
いては後述する。「樹脂」留分と「アスファルテン」留
分が沈殿する。
軽質溶媒は例えば、60体積%プロパと40体積%のペン
タンとを含有する溶媒C3−60/C5−40とする事ができ
る。カラム102の内部圧は20・105〜1・107絶対パスカ
ル、内部温度は100〜300℃、軽質溶媒/装入物重量比は
1〜10の範囲とする事ができるが、これらの値は限界値
とはみなされない。
例えば、軽質溶媒C3−60/C5−40の場合、内部圧は約1
0・105絶対パスカル、カラム102の底部と頂部の温度は
それぞれ100℃と130℃、軽質溶媒/カラム102の装入物
重量比は約2/1である。
カラム102の底部において導管105により、「アスファ
ルテン」留分と「樹脂」留分を含有するアスファルト相
の全量と少量の軽質溶媒とが捕集される。この混合物に
対して導管106により、下記に述べる起源の溶媒を添加
する。この溶媒は少量の3炭素原子炭化水素しか含有し
ない。この新しい混合物を導管107により、再熱器108を
通した後に抽出カラム109に送る。このカラムにおい
て、抽出は導管105と106の溶媒混合物の故に、重質溶媒
の存在において実施される。
カラム109の溶媒と操作条件は、150℃またはこれ以上
の軟化点を有する導管105の「アスファルテン」留分の
みが前記カラムの底部に沈殿するように選ばれる。
軽質溶媒がC3−60/C5−40であれば、重質溶媒はC3−2
0/C5−80とする事ができ、導管106の溶媒はC3−10/C5
90溶媒である。
カラム109の内部圧は、20・105〜1・105絶対パスカ
ル、内部温度100〜200℃、重質溶媒/カラム109の装入
物重量比は1と10との範囲内とする事ができるが、これ
らの値は限定値とはみなされない。
例えば、重質溶媒C3−20/C5−80の場合、内部圧は40
・105絶対パスカル、カラム109の底部と頂部の温度はそ
れぞれ約100℃と140℃、重質溶媒とカラム109の装入物
との重量比は約2:1である。
カラム109の底部において導管110により、少量の重質
溶媒を含有する「アスファルテン」留分を捕集する。
この留分の処理は第1図のユニットと同様である。従
って簡略化のために説明しない。このユニット部分は第
1図のものと同等であって同一参照数字に指数′を付け
て示す。
導管111により、「樹脂」留分と重質溶媒との混合物
を捕集する。
この混合物を再熱器112に通した後に膨張カラム113に
導入する。このカラム113は、重質溶媒C3−20/C5−80の
場合、約25・105絶対パスカルの内部圧と、約150℃の温
度とで作動する。再熱器112を通過した結果、溶媒の一
部が蒸発する。3炭素原子の炭化水素が優先的に蒸発さ
れる。このようにして、カラム113の頂部において導管1
14により、軽質溶媒C3−60/C5−40を捕集し、これを導
管103により、冷却器115を通した後カラム102に循環さ
せて、導管105の中に同伴される軽質溶媒を再構成す
る。
必要があれば、カラム113の中に水平板を配置すれば
分離効率を向上させる事ができる。
カラム113の底部において導管116により、「樹脂」
と、重質溶媒よりさらに重質な溶媒との混合物を捕集
し、この混合物を膨張弁117を通過させて、溶媒C3−10/
C5−90の場合にはその圧力と温度をそれぞれ約5・105
絶対パスカルおよび120℃に低下させ、再熱器118を通し
た後に、膨張カラム119に導入する。この膨張カラム119
は溶媒C3−10/C5−9の場合、約5・105絶対パスカルの
内部圧と、約140℃の温度で作動する。
カラム119の頂部において導管120により、溶媒の大部
分を捕集し、これを冷却器121を通した後にフラスコ122
に導入する。フラスコ122は導管123によって導管106に
接続され、従って溶媒を循環させる事ができる。
カラム119の底部において、導管124により、なお少量
の溶媒を含有する「樹脂」相を捕集し、これを再熱器12
5に通した後、水蒸気同伴カラム126に導入し、このカラ
ム126の中に導管127によって水蒸気が導入される。
溶媒C3−10/C5−90の場合、このカラムは約1,5・105
絶対パスカルの内部圧と、約280℃の温度で作動する。
カラム126の頂部において導管128により「樹脂」を捕
集し、頂部において導管129により水と溶媒を捕集し、
これを凝縮器14′に送る。
カラム102の頂部において導管129により、脱アスファ
ルト処理された油相と軽質溶媒との混合物を捕集し、こ
の混合物を再熱器131を通過させた後、膨張カラム132の
中に導入し、このカラムは軽質溶媒C3−60/C5−40の場
合、約25・105絶対パスカルの内部圧と、約140℃の温度
で作動する。
カラム132の頂部において導管133により、軽質溶媒の
大部分を捕集し、これを導管114と冷却器115とを通して
導管103に循環させる。
カラム132の底部において導管134により、なお少量の
溶媒を含有する脱アスファルト処理された油相を捕集
し、これを再熱器135を通した後、水蒸気同伴カラム136
の中に導入し、このカラム136の導管137から水蒸気が導
入される。
軽質溶媒C3−60/C5−40の場合、このカラム136は約1,
5・105絶対パスカルの内部圧と約250℃の温度で作動す
る。
このカラム136の底部において導管138により、脱アス
ファルト処理された油相が捕集され頂部においては導管
139により水と溶媒が捕集され、これが凝縮器14′に送
られる。
第3図は第1図の変形であって、この場合、脱アスフ
ァルト処理された油相からの軽質溶媒の分離は軽質溶媒
がさらに多量の3炭素原子炭化水素を含有するように実
施される。油相からの樹脂の分離効率が向上し、さらに
「きれいな」、すなわちさらに低い「コンラドソン」残
留炭素分を有する脱アスファルト処理された油相を得る
事ができる。
この図を説明するため、1例として、重質溶媒C3−20
/C5−80と、軽質溶媒C3−35/C5−65をとるが、この溶媒
対の例は限定的なものではない。
第1図と相違する部分のみを説明し、第1図と異なる
生成物を収容する装置並びに第1図ものと相違する装置
に参照数字を付け、その他の装置は同一数字を用いた。
導管5によって捕集され「アスファルテン」を含有し
ない重質溶媒C3−20/C5−80と装入物との混合物は、第
2抽出カラム200の中に導入される。このカラム200の中
に導管210によって、第3溶媒C3−50/C5−50を導入し、
抽出は実際上、軽質溶媒C3−35/C5−65で実施される。
このカラムに内部圧は40・105絶対パスカル、底部と頂
部の温度はそれぞれ約115℃と145℃、軽質溶媒/カラム
2の装入物重量比は約4/1である。
カラム200の頂部において導管220により、脱アスファ
ルト処理された油相と軽質溶媒C3−35/C5−65との混合
物を捕集する。
カラム200の底部において導管28により、少量の溶媒
を含有する「樹脂」留分を捕集し、これを第1図の場合
と同様に処理する。脱アスファルト処理された油相と軽
質溶媒C3−35/C5−65との混合物は再熱器230を通過した
のち、膨張カラム240に導入される。この膨張カラム
は、軽質溶媒C3−35/C5−65の場合、25・105絶対パスカ
ルの内部圧と、145℃の温度で作動する。
膨張カラム240は、3個の抽出管を備える。3炭素原
子の炭化水素の部分的蒸発の結果、下記が捕集される。
−カラム底部において導管290により、脱アスファルト
処理された油相とC3−3/C5−65溶媒との混合物。この混
合物は、膨張弁300を通る際にその圧と温度がそれぞれ
5・105絶対パスカルと95℃に低下させられ、次に再熱
器310を通って、膨張カラム320に導入される。この膨張
カラム320は5・105絶対パスカルの内部圧と約120℃の
温度で作動する。
−側面抽出導管500により、溶媒C3−30/C5−70、その一
部は導管33に導入され、他の部分は冷却器520を通過し
たのち、導管510によってカラム240に循環される。
−カラム240の頂部において導管250により溶媒C3−50/C
5−50。これは、冷却器260を通過したのち、貯蔵フラス
コ270に導入され、次のこの溶媒は導管210によってカラ
ム200に循環される。
膨張カラム320は3抽出導管を具備する。
−このカラムの頂部において、導管528によって溶媒C3
−50/C5−50を捕集し、これを導管250に循環させる。
−側面抽出導管530によって、溶媒C3−15/C5−85を捕集
し、その一部を導管33に導入し、他の部分は冷却器540
を通過させたのちに、導管550によってカラム320に循環
させる。
−カラム320の底部において、導管360により、少量の溶
媒を含有する脱アスファト処理された油相を捕集する。
第1図の場合と同様に、導管360の油相から溶媒を除
去するため、この油相を再熱器370を通過させたのち、
水蒸気同伴カラム380に導入し、このカラム380の中に導
管390によって水蒸気が導入される。
カラム380の底部において、導管410によって脱アスフ
ァルト処理された油相を捕集し、頂部において、導管40
0により、水と溶媒を捕集し、これを凝縮器14に導入す
る。
導管500と530の溶媒の結合により、重質溶媒C3−20/C
5−80が得られ、これをフラスコ10から導管3に循環さ
せる。
この第3図の実施態様においては、カラム240と320の
側面抽出導管の故に、軽質溶媒の3炭素原子炭化水素を
富化できる事が理解されよう。
本発明による方法は、下記の実施例に示されるよう
に、10またはこれ以下、好ましくは9または9以下、さ
らに好ましくは8または8以下の「コンラドソン」残留
炭素分を有する触媒クラッキング装入物として適当な脱
アスファルト処理油相と、150℃またはこれ以上、好ま
しくは160℃またはこれ以上、さらに好ましくは170℃ま
たはこれ以上の軟化点を有する「アスファルテン」留分
とを同時に製造するために特に有効である。
下記の実施例は本発明を説明するためのものであっ
て、本発明はこれに限定されるものではない。
実施例 1 この実施例は、サファニア産の原油の大気圧蒸留残留
物の減圧蒸留残留物から成る炭化水素装入物の処理に関
するものである。
この装入物の特性は下記の通りである。
−15℃における比重(AFNOR NFT規格60−101によって
測定):1035kg/m3 −100℃での粘度(AFNOR NFT規格60−100によって測
定):0.56・10-2m2/s、 −「コンラドソン」炭素残留分(AFNOR NFT規格60−11
6によって測定):23重量%、 −含有量: *アスファルテン(AFNOR NFT規格60−115によって測
定):16重量%、 *硫黄(蛍光X線分析法):5.5重量% *ニッケル(蛍光X線分析法):43p.p.m. *バナジウム(蛍光X線分析法):138p.p.m. この装入物を、第1図の型の本発明方法を実施するユ
ニットの中で処理した。
このユニット中において、下記の表に示す組成のC3
C5溶媒を使用した。
操作条件を下表IIに示す。
各種生成物から溶媒を分離したのち、得られた最終生
成物の収支を下表IIIに示す。
得られた生成物の特性を下表IVに示す。
この表は、非常に硬質のアスファルテと、8以下の
「コンラドソン」残留炭素分を有するが故に触媒クラッ
キング装入物として使用可能の油相とを得る事のできる
本発明の方法の利点を示している。
実施例2 この実施例は、サフィニャ原油の減圧蒸留残留物の粘
性低下処理の流出物の大気圧下蒸留残留物から成る炭化
水素装入物の処理に関するものである。
この装入物の特性はつぎの通りである。
−15℃における比重(AFNOR NFT規格60−101によって
測定):100kg/m3 −100℃での粘度(AFNOR NFT規格60−100によって測
定):0,17・10-2m2/s、 −「コンラドソン」炭素残留分(AFNOR NFT規格60−11
6によって測定):27重量%、 −含有量: *アスファルテン(AFNOR NFT規格60−115によって測
定):22重量%、 *硫黄(蛍光X線分析法):6.2重量% *ニッケル(蛍光X線分析法):53p.p.m. *バナジウム(蛍光X線分析法):175p.p.m. この装入物を、第1図の型の本発明方法を実施するユ
ニットの中で処理した。
実施例1の溶媒と同一組成の溶媒C3−C5をユニット中
において使用する。
操作条件は下記の表Vに示されている。
各種生成物から溶媒を分離したのち、得られた最終生
成物の収支を下表VIに示す。
得られた生成物の特性を下表VIIに示す。
この表は、非常に硬質のアスファルテンと、8以下の
「コンラドソン」残留炭素分を有するが故に触媒クラッ
キング装入物として使用可能の油相とを得る事のできる
本発明の方法の利点を示している。
実施例 3 この実施例は、イラク産の原油の大気圧蒸留残留物の
減圧蒸留残留物から成る炭化水素装入物の処理に関する
ものである。
この装入物の特性は下記の通りである。
−15℃における比重(AFNOR NFT規格60−101によって
測定):1016kg/m3 −100℃での粘度(AFNOR NFT規格60−100によって測
定):900 10-6m2/s、 −「コンラドソン」炭素残留分(AFNOR NFT規格60−11
6によって測定):17重量%、 −含有量: *アスファルテン(AFNOR NFT規格60−115によって測
定):6重量%、 *硫黄(蛍光X線分析法):4.9重量% *ニッケル(蛍光X線分析法):43p.p.m. *バナジウム(蛍光X線分析法):102p.p.m. この装入物を、第1図の型の本発明方法を実施するユ
ニットの中で処理した。
このユニット中において、下記の表VIIIに示した組成
のC3−C6溶媒を使用した。
操作条件は下表IXに示す。
各種生成物から溶媒を分離したのち、得られた最終生
成物の収支を下表Xに示す。
得られた生成物の特性を下表XIに示す。
この表は、非常に硬質のアスファルテンと、8以下の
「コンラドソン」残留炭素分を有するが故に触媒クラッ
キング装入物として使用可能の油相とを得る事のできる
本発明の方法の利点を示している。
実施例4 この実施例はサファニャ産の原油の大気圧下蒸留残留
物の減圧蒸留残留物から成る炭化水素装入物の処理に関
するものである。
この装入の特性はつぎの通りである。
−15℃における比重(AFNOR NFT規格60−101によって
測定):1035kg/m3 −100℃での粘度(AFNOR NFT規格60−100によって測
定):5600 10-6m2/s、 −「コンラドソン」炭素残留分(AFNOR NFT規格60−11
6によって測定):23重量%、 −含有量: *アスファルテン(AFNOR NFT規格60−115によって測
定):16重量%、 *硫黄(蛍光X線分析法):5.5重量% *ニッケル(蛍光X線分析法):43p.p.m. *バナジウム(蛍光X線分析法):138p.p.m. この装入物を、第2図の型の本発明方法を実施するユ
ニットの中で処理した。
このユニット中において、下記の表XIIに示した組成
のC3−C5溶媒を使用した。
操作条件は下表XIIIに示す。
各種生成物から溶媒を分離したのち、得られた最終生
成物の収支を下表XIVに示す。
得られた生成物の特性を下表XVに示す。
この表は、非常に硬質のアスファルテンと、8以下の
「コンラドソン」残留炭素分を有するが故に触媒クラッ
キング装入物として使用可能の油相とを得る事のできる
本発明の方法の利点を示している。
【図面の簡単な説明】
第1図と第2図は本発明の方法を実施する夫々第1、第
2の実施態様を示すフローチャート、第3図は第1図の
方法を実施する変形を示すフローチャートである。 2,20,102,109,200……抽出カラム、14,14′……凝縮
器、34,121,540……冷却器。
フロントページの続き (72)発明者 ミシェル、ラボールド フランス国サント、フォワ、レ、リヨ ン、シュマン、デ、フォン、100 (56)参考文献 特開 昭56−18688(JP,A) 特公 昭49−43262(JP,B1) 特公 昭46−18385(JP,B1)

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ重質溶媒と軽質溶媒とを使用し
    て、装入物から、一方では「アスファルテン」留分のみ
    を沈殿させる段階と、他方では「樹脂」留分を、場合に
    よっては「アスファルテン」留分と共に沈殿させる段階
    との2段階を含み、重質炭化水素装入物の脱アスファル
    ト処理によって、 −10または10以下の「コンラドソン」指数を有する脱ア
    スファルト処理された油相と、 −「樹脂」留分と、 −150℃またはこれ以上の軟化点を有する「アスファル
    テン」留分とを得る方法において、 前記の重質溶媒と軽質溶媒は共に、 −3炭素原子を含む少なくとも一種の炭化水素と、 −少なくとも5炭素原子を含む少なくとも一種の炭化水
    素とを相異なる比率で含有し、 軽質溶媒においては、3炭素原子を含有する炭化水素の
    比率が重質溶媒におけるよりも高いことを特徴とする重
    質炭化水素装入物の脱アスファルト処理法。
  2. 【請求項2】重質溶媒は5乃至40体積%の3炭素原子の
    炭化水素と、60乃至95体積%の少なくとも5炭素原子の
    少なくとも一種の炭化水素とを含有し、軽質溶媒は、20
    乃至80%の3炭素原子の炭化水素と、20乃至80%の少な
    くとも5炭素原子の少なくとも一種の炭化水素とを含有
    することを特徴とする特許請求の範囲第1項による方
    法。
  3. 【請求項3】a)重質溶媒を使用して、装入物から「ア
    スファルテン」留分を沈殿させ、 −一方では、溶媒の分離後に、「アスファルテン」留
    分、 −他方では、「樹脂」留分と油相との重質溶媒中溶液を
    得る第1段階と、 (b)前記の段階(a)において得られた溶液から、軽
    質溶媒を使用して、「樹脂」留分を沈殿させ、 −一方では溶媒の分離後に、「樹脂」留分を得、 −他方では、軽質溶媒の分離後に、脱アスファルト処理
    された油相を得る第2段階とを含む事を特徴とする特許
    請求の範囲第1項または第2項のいずれかによる方法。
  4. 【請求項4】「樹脂」留分の沈殿に使用される軽質溶媒
    は、段階(a)の結果として得られた溶液中に含有され
    る重質溶媒と、3炭素原子の炭化水素の優先的蒸発によ
    って軽質溶媒から油相を分離する際に得られた軽質溶媒
    より軽質の第3溶媒との組み合わせによって得られ、前
    記の蒸発は、前記の第3溶媒と重質溶媒とを生じ、この
    重質溶媒が「アスファルテン」留分沈殿の第1段階に循
    環される事を特徴とする特許請求の範囲第3項による方
    法。
  5. 【請求項5】第3軽質溶媒の3炭素原子炭化水素含有量
    は、脱アスファルト処理された油相と軽質溶媒との分離
    に際して使用される還流によって増大される事を特徴と
    する特許請求の範囲第4項による方法。
  6. 【請求項6】a)第1段階に使用される重質溶媒は10乃
    至40体積%の3炭素原子炭化水素と、60乃至90体積%の
    少なくとも5炭素原子の少なくとも一種の炭化水素を含
    有し、好ましくは15乃至35体積%の3炭素原子炭化水素
    と65乃至85体積%の少なくとも5炭素原子の少なくとも
    一種の炭化水素とを含有し、 b)第2段階に使用される軽質溶媒は、20乃至80体積%
    の3炭素原子炭化水素と、20乃至80体積%の少なくとも
    5炭素原子の少なくとも一種の炭化水素とを含有し、好
    ましくは25乃至75体積%の3炭素原子炭化水素と、25乃
    至75体積%の少なくとも5炭素原子の少なくとも一種の
    炭化水素とを含有する事を特徴とする特許請求の範囲第
    3項乃至第5項のいずれかによる方法。
  7. 【請求項7】a′)装入物から、軽質溶媒を使用して、
    「樹脂」留分と「アスファルテン」留分とを沈殿させ、 −一方においては、軽質溶媒を含有する「樹脂」留分と
    「アスファルテン」留分の混合物を得、 −他方においては、この第1段階において再使用される
    軽質溶媒を分離したのちに、脱アスファルト処理された
    油相を得る第1段階と、 b′)「樹脂」留分と「アスファルテン」留分との混合
    物を重質溶媒によって処理して、「樹脂」留分を重質溶
    媒中に溶解した後に、 −一方においては、重質溶媒の分離後に、「樹脂」留分
    を得、 −他方においては、溶媒の分離後に、「アスファルテ
    ン」留分を得る第2段階とを含む事を特徴とする特許請
    求の範囲第1項または第2項のいずれかによる方法。
  8. 【請求項8】「樹脂」留分と「アスファルテン」留分と
    を沈殿させるために使用される軽質溶媒は、段階
    (a′)から循環させられる軽質溶媒と、「樹脂」留分
    から3炭素原子炭化水素の優先的蒸発によって重質溶媒
    を分離する際に得られた軽質溶媒との組合わせによって
    得られ、 前記の蒸発は、前記の軽質溶媒と、重質溶媒より重質の
    溶媒とを生じ、この超重質溶媒は、第1段階から得られ
    た「樹脂」留分と「アスファルテン」留分との混合部分
    中の軽質溶媒と共に第2段階において使用される重質溶
    媒を再構成するために使用される事を特徴とする特許請
    求の範囲第7項による方法。
  9. 【請求項9】a)第1段階に使用される軽質溶媒は、20
    乃至80体積%の3炭素原子の炭化水素と、20乃至80体積
    %の少なくとも5炭素原子の少なくとも一種の炭化水素
    とを含有し、好ましくは30乃至70体積%の少なくとも一
    種の3炭素原子の炭化水素と、30乃至70体積%の少なく
    とも5炭素原子の少なくとも一種の炭化水素とを含有
    し、 b)第2段階に使用される重質溶媒は、5乃至30体積%
    の3炭素原子の炭化水素と、70乃至95体積%の少なくと
    も5炭素原子の少なくとも一種の炭化水素とを含有し、
    好ましくは10乃至25体積%の3炭素原子の炭化水素と、
    75乃至90体積%の少なくとも5炭素原子の少なくとも一
    種の炭化水素とを含有する事を特徴とする特許請求の範
    囲第7項乃至第8項のいずれかによる方法。
  10. 【請求項10】3炭素原子の炭化水素と少なくとも5炭
    素原子の炭化水素は、それぞれプロパンおよびペンタン
    である事を特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第9項
    のいずれかによる方法。
  11. 【請求項11】3炭素原子の炭化水素と少なくとも5炭
    素原子の炭化水素は、それぞれプロパンおよびヘキサン
    である事を特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第9項
    のいずれかによる方法。
  12. 【請求項12】それぞれ重質溶媒と軽質溶媒とを使用し
    て、装入物から、一方では「アスファルテン」留分のみ
    を沈殿させる段階と、他方では「樹脂」留分を、場合に
    よっては「アスファルテン」留分と共に沈殿させる段階
    との2段階を含み、重質炭化水素装入物の脱アスファル
    ト処理によって、 −10または10以下の「コンラドソン」指数を有する脱ア
    スファルト処理された油相と、 −「樹脂」留分と、 −150℃またはこれ以上の軟化点を有する「アスファル
    テン」留分とを得る方法において、 前記の重質溶媒の軽質溶媒は共に、 −3炭素原子を含む少なくとも一種の炭化水素と、 −少なくとも5炭素原子を含む少なくとも一種の炭化水
    素とを相異なる比率で含有し、 軽質溶媒においては、3炭素原子を含有する炭化水素の
    比率が重質溶媒におけるよりも高いことを特徴とする重
    質炭化水素装入物の脱アスファルト処理法を実施して同
    時的に得られた「アスファルテン」留分、「樹脂」留分
    および脱アスファルト処理された油相。
JP62117238A 1986-05-15 1987-05-15 重質炭化水素装入物の脱アスファルト処理法 Expired - Lifetime JP2525409B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR8606994 1986-05-15
FR8606994A FR2598716B1 (fr) 1986-05-15 1986-05-15 Procede de desasphaltage d'une charge hydrocarbonee lourde

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62273289A JPS62273289A (ja) 1987-11-27
JP2525409B2 true JP2525409B2 (ja) 1996-08-21

Family

ID=9335274

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62117238A Expired - Lifetime JP2525409B2 (ja) 1986-05-15 1987-05-15 重質炭化水素装入物の脱アスファルト処理法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US4810367A (ja)
EP (1) EP0246956B1 (ja)
JP (1) JP2525409B2 (ja)
CA (1) CA1330063C (ja)
DE (1) DE3766415D1 (ja)
FR (1) FR2598716B1 (ja)

Families Citing this family (44)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5009772A (en) * 1989-02-27 1991-04-23 Kerr-Mcgee Corporation Solvent extraction process
US5242578A (en) * 1989-07-18 1993-09-07 Amoco Corporation Means for and methods of deasphalting low sulfur and hydrotreated resids
FR2738008B1 (fr) * 1995-08-25 1997-11-07 Total Raffinage Distribution Utilisation d'un liant bitumineux tres dur dans la preparation d'un enrobe bitumineux, destine notamment aux assises de chaussees
US6106701A (en) * 1998-08-25 2000-08-22 Betzdearborn Inc. Deasphalting process
CN1087335C (zh) * 1998-12-21 2002-07-10 安庆市科环石油化工科技公司 从催化重油中分离芳基沥青、芳烃油和富饱和烃蜡油的方法
TWI235739B (en) * 1999-02-02 2005-07-11 Shell Int Research Solid-state composition comprising solid particles and binder
US7749378B2 (en) * 2005-06-21 2010-07-06 Kellogg Brown & Root Llc Bitumen production-upgrade with common or different solvents
US7594990B2 (en) 2005-11-14 2009-09-29 The Boc Group, Inc. Hydrogen donor solvent production and use in resid hydrocracking processes
US7763163B2 (en) * 2006-10-20 2010-07-27 Saudi Arabian Oil Company Process for removal of nitrogen and poly-nuclear aromatics from hydrocracker feedstocks
US8246814B2 (en) * 2006-10-20 2012-08-21 Saudi Arabian Oil Company Process for upgrading hydrocarbon feedstocks using solid adsorbent and membrane separation of treated product stream
US7566394B2 (en) 2006-10-20 2009-07-28 Saudi Arabian Oil Company Enhanced solvent deasphalting process for heavy hydrocarbon feedstocks utilizing solid adsorbent
US9315733B2 (en) * 2006-10-20 2016-04-19 Saudi Arabian Oil Company Asphalt production from solvent deasphalting bottoms
FR2910487B1 (fr) * 2006-12-21 2010-09-03 Inst Francais Du Petrole Procede de conversion de residus incluant 2 desasphaltages en serie
US8608942B2 (en) * 2007-03-15 2013-12-17 Kellogg Brown & Root Llc Systems and methods for residue upgrading
US8440069B2 (en) * 2007-08-06 2013-05-14 Exxonmobil Research And Engineering Company Methods of isolating and using components from a high solvency dispersive power (HSDP) crude oil
CO6030027A1 (es) * 2007-10-18 2009-04-30 Ecopetrol Sa Procesos para el tratamiento de crudos pesados y extrapesados a boca de pozo para mejorar sus condiciones de transporte
US8057578B2 (en) * 2007-12-12 2011-11-15 Kellogg Brown & Root Llc Method for treatment of process waters
US8048202B2 (en) * 2007-12-12 2011-11-01 Kellogg Brown & Root Llc Method for treatment of process waters using steam
US7981277B2 (en) * 2007-12-27 2011-07-19 Kellogg Brown & Root Llc Integrated solvent deasphalting and dewatering
US8048291B2 (en) * 2007-12-27 2011-11-01 Kellogg Brown & Root Llc Heavy oil upgrader
US8152994B2 (en) * 2007-12-27 2012-04-10 Kellogg Brown & Root Llc Process for upgrading atmospheric residues
US8277637B2 (en) * 2007-12-27 2012-10-02 Kellogg Brown & Root Llc System for upgrading of heavy hydrocarbons
FR2939804A1 (fr) * 2008-12-11 2010-06-18 Total Raffinage Marketing Procede de valorisation de bruts lourds et de residus petroliers.
US20110132805A1 (en) * 2009-07-08 2011-06-09 Satchell Jr Donald Prentice Heavy oil cracking method
CA2767250C (en) 2009-07-09 2019-01-08 Shell Internationale Research Maatschappij B.V. Method and composition for enhanced hydrocarbon recovery from a formation containing a crude oil with specific solubility groups and chemical families
CA2732919C (en) 2010-03-02 2018-12-04 Meg Energy Corp. Optimal asphaltene conversion and removal for heavy hydrocarbons
US8980080B2 (en) * 2010-03-16 2015-03-17 Saudi Arabian Oil Company System and process for integrated oxidative desulfurization, desalting and deasphalting of hydrocarbon feedstocks
US8790508B2 (en) 2010-09-29 2014-07-29 Saudi Arabian Oil Company Integrated deasphalting and oxidative removal of heteroatom hydrocarbon compounds from liquid hydrocarbon feedstocks
WO2013019418A2 (en) 2011-07-29 2013-02-07 Saudi Arabian Oil Company Process for stabilization of heavy hydrocarbons
KR101955702B1 (ko) 2011-07-31 2019-03-07 사우디 아라비안 오일 컴퍼니 아스팔트 및 탈황 오일을 제조하는 통합 공정
US9150794B2 (en) 2011-09-30 2015-10-06 Meg Energy Corp. Solvent de-asphalting with cyclonic separation
US9200211B2 (en) 2012-01-17 2015-12-01 Meg Energy Corp. Low complexity, high yield conversion of heavy hydrocarbons
CA2889424A1 (en) 2012-09-12 2014-03-20 The University Of Wyoming Research Corporation D/B/A Western Research Institute Continuous destabilization of emulsions
MX370063B (es) 2013-02-25 2019-11-29 Meg Energy Corp Separación mejorada de asfaltenos sólidos de hidrocarburos pesados líquidos usando un aparato y proceso nuevos ("ias").
JP6654622B2 (ja) 2014-07-25 2020-02-26 サウジ アラビアン オイル カンパニーSaudi Arabian Oil Company アスファルト、石油生コークス、並びに液体及びガスコークス化ユニット生成物の統合製造プロセス
CA2963546C (en) 2014-10-07 2022-11-01 Shell Internationale Research Maatschappij B.V. A hydrocracking process integrated with solvent deasphalting to reduce heavy polycyclic aromatic buildup in heavy oil hydrocracker recycle stream
US9546331B2 (en) 2014-10-22 2017-01-17 Shell Oil Company Hydrocracking process integrated with vacuum distillation and solvent dewaxing to reduce heavy polycyclic aromatic buildup
WO2017019750A1 (en) 2015-07-27 2017-02-02 Saudi Arabian Oil Company Integrated enhanced solvent deasphalting and coking process to produce petroleum green coke
US20170183578A1 (en) 2015-12-28 2017-06-29 Exxonmobil Research And Engineering Company Bright stock production from low severity resid deasphalting
US10590360B2 (en) 2015-12-28 2020-03-17 Exxonmobil Research And Engineering Company Bright stock production from deasphalted oil
FR3053354B1 (fr) * 2016-06-30 2018-08-03 IFP Energies Nouvelles Procede de traitement d'une charge hydrocarbonee comprenant une etape de desaphaltatage et une etape de conditionnement de l'asphalte
US10703994B2 (en) 2017-09-28 2020-07-07 Uop Llc Process and apparatus for two-stage deasphalting
US11066607B1 (en) 2020-04-17 2021-07-20 Saudi Arabian Oil Company Process for producing deasphalted and demetallized oil
US11339335B1 (en) 2020-12-15 2022-05-24 Bharat Petroleum Corporation Ltd. Solvent deasphalting dearomatization process for heavy oil upgradation

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2943050A (en) * 1957-12-03 1960-06-28 Texaco Inc Solvent deasphalting
US2940920A (en) * 1959-02-19 1960-06-14 Kerr Mc Gee Oil Ind Inc Separation of asphalt-type bituminous materials
NL296536A (ja) * 1963-08-12
US3364138A (en) * 1966-03-04 1968-01-16 Shell Oil Co Separating asphaltenes and resins with alkane and alcohol treatment
GB1160186A (en) * 1968-05-01 1969-07-30 Shell Int Research Process for the preparation of a Low-Sulphur Oil
US3627675A (en) * 1969-10-16 1971-12-14 Foster Wheeler Corp Solvent deasphalting with two light hydrocarbon solvents
JPS521508B2 (ja) * 1972-08-31 1977-01-14
US3830732A (en) * 1972-09-18 1974-08-20 Universal Oil Prod Co Solvent deasphalting process
US3951781A (en) * 1974-11-20 1976-04-20 Mobil Oil Corporation Combination process for solvent deasphalting and catalytic upgrading of heavy petroleum stocks
US3972807A (en) * 1975-06-25 1976-08-03 Universal Oil Products Company Hydrocarbon deasphalting via solvent extraction
US3981797A (en) * 1975-07-21 1976-09-21 Uop Inc. Control of hydrocarbon deasphalting process
US4125459A (en) * 1977-03-28 1978-11-14 Kerr-Mcgee Refining Corporation Hydrocarbon solvent treatment of bituminous materials
US4239616A (en) * 1979-07-23 1980-12-16 Kerr-Mcgee Refining Corporation Solvent deasphalting
US4305812A (en) * 1980-06-19 1981-12-15 Mobil Oil Corporation Solvent deasphalting by polarity gradient extraction
US4305814A (en) * 1980-06-30 1981-12-15 Kerr-Mcgee Refining Corporation Energy efficient process for separating hydrocarbonaceous materials into various fractions
US4315815A (en) * 1980-06-30 1982-02-16 Kerr-Mcgee Refining Corporation Process for separating bituminous materials and recovering solvent
US4278529A (en) * 1980-06-30 1981-07-14 Kerr-Mcgee Refining Corporation Process for separating bituminous materials with solvent recovery
US4421639A (en) * 1982-07-27 1983-12-20 Foster Wheeler Energy Corporation Recovery of deasphalting solvent
US4548711A (en) * 1982-09-02 1985-10-22 Phillips Petroleum Company Solvent extraction
US4572781A (en) * 1984-02-29 1986-02-25 Intevep S.A. Solvent deasphalting in solid phase
US4592831A (en) * 1984-12-12 1986-06-03 Lummus Crest Inc. Solvent for refining of residues

Also Published As

Publication number Publication date
EP0246956A1 (fr) 1987-11-25
JPS62273289A (ja) 1987-11-27
EP0246956B1 (fr) 1990-11-28
CA1330063C (fr) 1994-06-07
FR2598716B1 (fr) 1988-10-21
US4810367A (en) 1989-03-07
DE3766415D1 (de) 1991-01-10
FR2598716A1 (fr) 1987-11-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2525409B2 (ja) 重質炭化水素装入物の脱アスファルト処理法
US4239616A (en) Solvent deasphalting
US4324651A (en) Deasphalting process
US4273644A (en) Process for separating bituminous materials
JPS6158110B2 (ja)
JPH09501696A (ja) 高純度ダイヤモンドイドフラクションおよび成分の分離
US4167470A (en) Process and apparatus for solvent extraction of oil from oil-containing diatomite ore
EP1025189A1 (en) Method of re-refining waste oil by distillation and extraction
US4522707A (en) Method for processing used oil
JPS6116311B2 (ja)
US4534854A (en) Delayed coking with solvent separation of recycle oil
US4279739A (en) Process for separating bituminous materials
CN111465675B (zh) 用于回收浆液加氢裂化的产物的方法和设备
JPS6059952B2 (ja) ビチユ−メン材料類の改良分離法
JPS5914514B2 (ja) 溶剤の回収・再生法
EP0268612A1 (en) Integrated ionic liquefaction process
US4169044A (en) Re-refining used lube oil
CA2044214C (en) Azeotropic distillation process for recovery of diamondoid compounds from hydrocarbon streams
US2834715A (en) Preparation of catalytic cracking feed
US4239617A (en) Process and apparatus for solvent extraction of oil from oil-containing diatomite ore
US5000838A (en) Low efficiency deasphalting and catalytic cracking
US5188709A (en) Crude oil processing apparatus for heavy oil extraction
AU634389B2 (en) Process for deasphalting and demetalating crude petroleum or its fractions
US4294689A (en) Solvent refining process
CA1122152A (en) Extracting aromatic hydrocarbons from mixtures containing same