JP2525175Y2 - 乗用型芝刈機の後車輪位相切換装置 - Google Patents

乗用型芝刈機の後車輪位相切換装置

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JP2525175Y2
JP2525175Y2 JP1990076455U JP7645590U JP2525175Y2 JP 2525175 Y2 JP2525175 Y2 JP 2525175Y2 JP 1990076455 U JP1990076455 U JP 1990076455U JP 7645590 U JP7645590 U JP 7645590U JP 2525175 Y2 JP2525175 Y2 JP 2525175Y2
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康行 栖原
昌之 藤井
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、乗用型芝刈機の後車輪位相切換装置に関す
るものである。
(ロ)従来の技術 従来、乗用型芝刈機の一実施例として、操舵ハンドル
に連動連結したピットマンアームに、前車輪操舵機構と
後車輪操舵機構とを、それぞれ前後側ドラッグロッドを
介して連動連結して左右側前後車輪の四輪操舵を可能と
したものがある。
そして、上記のように四輪操舵が可能な乗用型芝刈機
は、前車輪と後車輪の位相を、それぞれ同位相に操舵可
能なものと、それぞれ逆位相に操舵可能なものとに大別
できる。
(ハ)考案が解決しようとする課題 ところが、前車輪と後車輪とを同位相に操舵可能な乗
用型芝刈機は、傾斜地作業は安全に行なえるが、木のま
わりの芝を刈取る際に未刈半径が大きくなり、刈残し部
分が多くなるという問題がある。
また、前車輪と後車輪とを逆位相に操舵可能な乗用型
芝刈機は、上記の乗用型芝刈機とは反対に、木のまわり
の未刈半径を小さくして、刈残し部分を少なくすること
はできるが、傾斜地作業では機体が急旋回して転倒する
虞れがあり、安全性に問題がある。
(ニ)課題を解決するための手段 そこで、本考案では、操舵ハンドルに連動連結したピ
ットマンアームに、前車輪操舵機構と後車輪操舵機構と
を、それぞれ前後側ドラッグロッドを介して連動連結す
るとともに、後側ドラッグロッドと後車輪操舵機構との
間に、左右側後車輪の位相を左右側前車輪と同位相又は
逆位相に切換えるための後車輪位相切換装置を介設し
て、左右側前後車輪の四輪操舵を可能とした乗用型芝刈
機において、支軸の両側端部にそれぞれ逆位相用ボスと
同位相用ボスを一定間隔を開けて回転自在に遊嵌し、前
記後車輪操舵機構に逆位相用ボスを左右側前車輪と左右
側後車輪とが逆位相となるべく連動連結するとともに、
後車輪操舵機構に同位相用ボスを左右側前車輪と左右側
後車輪とが同位相となるべく連動連結し、支軸の中途部
に位相切換用ボスを、支軸の周面に形成した円周方向の
上下一対の回転ガイド溝及び両ガイド溝を連通する軸線
方向の摺動ガイド溝に沿って上下摺動自在かつ回転自在
に遊嵌し、しかも、位相切換用ボスが切換操作レバーの
操作により、左右側前後車輪が直進状態にある場合にの
み前記逆位相用ボス又は同位相用ボスのいずれか一方と
選択的に噛合できるべく構成したことを特徴とする乗用
型芝刈機の後車輪位相切換装置を提供せんとするもので
ある。
(ホ)作用・効果 本考案によれば、以下のような作用効果が生起され
る。
すなわち、傾斜地で芝刈作業を行なう場合には、後車
輪位相切換装置を操作して、後車輪の位相を前車輪と同
位相となるように切換えておくことにより、操舵ハンド
ルにより機体の操向操作を行なった際に、前車輪と後車
輪とが同位相に操舵されるようにして、急旋回による機
体の転倒等を防止することができるために、安全な芝刈
作業を確保できる。
また、木のまわりの芝を刈取る場合には、後車輪位相
切換装置を操作して、後車輪の位相を前車輪と逆位相と
なるように切換えておくことにより、操舵ハンドルによ
り機体の操向操作を行なった際に、前車輪と後車輪とが
逆位相に操舵されるようにして、木のまわりを小旋回半
径で旋回走行しながら芝刈作業を行なうことができるた
めに、未刈半径を可及的に小さくして、刈残し部分を少
なくすることができ、芝刈作業能率を良好にすることが
できる。しかも、支軸の両側端部にそれぞれ逆位相用ボ
スと同位相用ボスを一定間隔を開けて回転自在に遊嵌す
るとともに、支軸の中途部に位相切換用ボスを上下摺動
自在かつ回転自在に遊嵌することにより、部品点数が少
なく、かつ、組立容易な簡単な構成で、左右側後車輪の
位相を左右側前車輪と同位相又は逆位相に切換えること
ができる。
さらに、支軸の中途部に位相切換用ボスを、支軸の周
面に形成した円周方向の上下一対の回転ガイド溝及び両
ガイド溝を連通する軸線方向の摺動ガイド溝に沿って上
下摺動自在かつ回転自在に遊嵌しているため、位相切換
用ボスが切換操作レバーの操作により、左右側前後車輪
が直進状態にある場合にのみ逆位相用ボス又は同位相用
ボスのいずれか一方と選択的に噛合し、運転者による誤
操作や芝刈り機の誤動作を防止することができる。
このように、本考案では、後車輪位相切換装置を操作
することにより、後車輪の位相を、選択的に前車輪と同
位相又は逆位相にすることができるために、作業条件に
応じて芝刈作業を効率よく、しかも安全に行なうことが
できる。
(ヘ)実施例 以下、本考案の実施例を図面を参照しながら説明す
る。
第1図及び第2図に示す(A)は、本考案に係るミッ
ションケース支持構造を具備する乗用型芝刈機である。
かかる乗用型芝刈機(A)は、走行部(1)の直下方
に芝刈部(2)を昇降機構(3)を介して昇降自在に取
付け、走行部(1)の後端にステー(4)を介して集草
部(5)を取付け、同集草部(5)と芝刈部(2)とを
刈草搬送パイプ(6)により連通連結している。
そして、走行部(1)は、機体フレーム(10)の前部
にエンジン(11)等の原動機部を設け、中央部に運転部
(12)を設け、後部に正逆切換え可能な油圧式無段変速
装置(HST)(13)及びミッションケース(14)を設け
ると共に、機体フレーム(10)の前部左右側下方に左右
側前車輪(15)(15)を取付け、ミッションケース(1
4)の左右側に左右側後車輪(16)(16)を取付け、エ
ンジン(11)からの出力を、駆動機構(22)を介して油
圧式無段変速装置(13)と芝刈部(2)とに伝達して、
自走しながら芝刈部(2)を駆動可能とすると共に、操
舵ハンドル(18)と前後車輪(15)(15)(16)(16)
とを操舵機構(23)を介して連動連結して、操向操舵可
能としている。
第1図及び第2図中、(17)はボンネット、(18)は
操舵ハンドル、(19)は座席、(20)はフェンダー、
(21)はステップである。
また、機体フレーム(10)は、第3図に示すように、
左右幅方向に一定の間隔を開けて対向配置した左右側フ
レーム(30)(30)と、両フレーム(30)(30)の前部
間に架設した前車輪支持フレーム(31)と、両フレーム
(30)(30)の略中央部間に架設したステアリングギヤ
座(32)と、両フレーム(30)(30)の後部間に架設し
てエンジン(11)からの出力を油圧式無段変速装置(1
3)と芝刈部(2)とに伝達するためのカウンター軸支
持フレーム(33)と、両フレーム(30)(30)の後端部
間に架設して無段変速装置(13)の操作レバー(13c)
を支持するレバー支持フレーム(34)とから構成してい
る。
第3図中、(35)は、昇降機構(3)を支持するため
に左右側フレーム(30)(30)の前端間に軸架した支
軸、(36)は、昇降機構(3)の支持するために左右側
フレーム(30)(30)の略中央部より左右側横外方へ向
けてそれぞれ突設した昇降機構支持ブラケット、(37)
は、左右側フレーム(30)(30)の略中央部より左右側
横外方へ向けてそれぞれ突設したステップ支持ブラケッ
ト、(38)は、昇降シリンダ支持ブラケット、(39)
は、芝刈部(2)の動力取出軸(46)を支持する取出軸
支持ブラケットである。
また、駆動機構(22)は、第4図及び第5図に示すよ
うに、第1駆動機構部(22a)と、第2駆動機構部(22
b)と第3駆動機構部(22c)とから構成している。
そして、第1駆動機構部(22a)は、エンジン(11)
より上方へ向けて突出した出力軸(40)と、カウンター
軸支持フレーム(33)の左側部に垂直に軸支したカウン
ター軸(41)と、ステアリングギヤ座(32)の右側部に
垂直に軸支したアイドラー軸(42)との間に、第1駆動
ベルト(43)をそれぞれ出力プーリー(40a)、第1カ
ウンタープーリー(41a)、及びアイドラープーリー(4
2a)を介して巻回して構成している。
また、第2駆動機構部(22b)は、カウンター軸(4
1)と油圧式無段変速装置(13)より上方へ向けて突出
した入力軸(44)との間に、第2駆動ベルト(45)をそ
れぞれ第2カウンタープーリー(41b)とHSTプーリー
(44a)を介して巻回して構成している。
また、第3駆動機構部(22c)は、カウンター軸(4
1)と、取出軸支持ブラケット(39)に取付けて芝刈部
(2)へ動力を伝達する動力取出軸(46)との間に、第
3駆動ベルト(47)をそれぞれ第3カウンタープーリー
(41c)と動力取出プーリー(46a)を介して巻回して構
成している。
第4図中、(48)は第1テンションクラッチ機構であ
り、(48a)は第1テンションアーム、(48b)は第1テ
ンションローラ、(48c)は第1テンションスプリン
グ、(48d)はローラ支軸である。また、(49)は第2
テンションクラッチ機構であり、(49a)は第2テンシ
ョンアーム、(49b)は第2テンションローラ、(49c)
は第2テンションスプリング、(49d)はアーム支軸、
(49e)はローラ支軸である。(50)は第3テンション
クラッチ機構であり、(50a)は第3テンションアー
ム、(50b)は第3テンションローラ、(50c)は第3テ
ンションスプリング、(50d)はアーム支軸、(50e)は
ローラ支軸である。
また、動力取出軸(46)は、第5図に示すように、芝
刈部(2)の芝刈部ケース(2a)に設けた入力軸(80)
と、上下軸線方向に伸縮自在のドライブシャフト(81)
を介して連動連結しており、入力軸(80)は、芝刈部ケ
ース(2a)に天井面上に設けた芝刈部駆動機構(82)に
連動連結して、同駆動機構(82)により芝刈部(2)の
ブレード(2b)を回転(芝刈駆動)可能としている。
(83)(84)はユニバーサルジョイントである。
また、操舵機構(23)は、第6図に示すように、操舵
ハンドル(18)に連動連結したピットマンアーム(51)
に、前車輪操舵機構(52)と後車輪操舵機構(53)と
を、それぞれ前後側ドラッグロッド(54)(55)を介し
て連動連結して、左右側前後車輪(15)(15)(16)
(16)の四輪操舵を可能とすると共に、右側後車輪(1
6)の近傍に、左右側後車輪(16)(16)の位相を左右
側前車輪(15)(15)と同位相又は逆位相に切換えるた
めの後車輪位相切換装置(90)を設け、同切換装置(9
0)を介して後側ドロッグロッド(55)と後車輪操舵機
構(53)とを連動連結して構成している。(56)はピッ
トマンギヤ、(56a)はギア連結ピン、(57)はピニオ
ンギヤである。
また、前車輪操舵機構(52)は、左右側前車輪(15)
(15)にそれぞれ取付けた左右側前車輪用ナックルアー
ム(60)(61)を前側タイロッド(62)を介して連動連
結しており、左側前車輪用ナックルアーム(60)とピッ
トマンアーム(51)とを前側ドラッグロッド(54)を介
して連動連結している。(85)はフロントアクスルブラ
ケット、(86)(87)は左右側キングピン、(62a)(6
2b)はタイロッド連結ピン、(54a)(54b)はドラッグ
ロッド連結ピン、(15a)は前車軸である。
また、後車輪操舵機構(53)は、左右側後車輪(16)
(16)にそれぞれ取付けた左右側後車輪用ナックルアー
ム(63)(64)を後側タイロッド(65)を介して連動連
結しており、右側後車輪用ナックルアーム(64)とピッ
トマンアーム(51)とを後側ドラッグロッド(55)及び
後車輪位相切換装置(90)を介して連動連結している。
(65a)(65b)はタイロッド連結ピン、(55a)(55b)
はドラッグロッド連結ピン、(16a)は後車輪である。
上記のような構成において、本考案の要旨は、後車輪
位相切換装置(90)の構造にあり、以下第6図〜第9図
を参照しながら説明する。
すなわち、後車輪位相切換装置(90)は、第6図及び
第7図に示すように、カウンター軸支持フレーム(33)
の下面に取付けた位相切換部(91)と、同切換部(91)
を切換操作するための切換操作部(92)とから構成して
いる。
そして、位相切換部(91)は、カウンター軸支持フレ
ーム(33)の下面に支軸(93)を垂下し、同支軸(93)
の上下部にそれぞれ逆位相用ボス(94)と同位相用ボス
(95)を上下に一定間隔を開けて嵌合・固定し、同支軸
(93)の中途部に位相切換用ボス(96)を上下摺動自在
かつ回転自在に嵌合して、同ボス(96)の上下端部にそ
れぞれ設けた歯合用凸部(96a)(96b)を、同位相用ボ
ス(94)の下端部に設けた歯合用凹部(94a)と、逆位
相用ボス(95)の上端部に設けた歯合用凹部(95a)と
に選択的に歯合可能としている。
そして、逆位相用ボス(94)の周面には、前方へ向け
て逆位相用アーム(94b)を突設し、同アーム(94b)の
先端と、平面視く字状に形成した後車輪用ナックルアー
ム(64)の前端部(64a)とを逆位相用リンク(97)を
介して連結している。
また、同位相用ボス(95)の周面には、右側後方へ向
けて同位相用アーム(95b)を突設し、同アーム(95b)
の先端と、後車輪用ナックルアーム(64)の前端部(64
a)とを同位相用リンク(99)を介して連結している。
また、位相切換用ボス(96)の周面には、左側方へ向
けてロッド連結用アーム(100)を突設し、同アーム(1
00)の先端と、後側ドラッグロッド(55)の後端とを連
結している。
しかも、支軸(93)の周面には、円周方向に上下一対
の回転ガイド溝(93a)(93b)を設けると共に、両ガイ
ド溝(93a)(93b)を連通する軸線方向の摺動ガイド溝
(93c)を設けて、同ガイド溝(93a)(93b)(93c)に
沿って位相切換用ボス(96)を上下摺動自在かつ回転自
在としており、位相切換用ボス(96)は、後側ドラッグ
ロッド(55)を介して前後車輪(15)(16)が直進状態
に操舵された場合にのみ、摺動ガイド溝(93c)に沿っ
て上下摺動操作可能として、逆位相用ボス(94)と同位
相用ボス(95)のいずれかに歯合可能おしている。
また、第7図中、(101)は、位相切換用ボス(96)
に取付けた摺動ガイドピン、(102)(103)は、それぞ
れ逆位相用ボス(94)と同位相用ボス(95)に取付けた
固定ピン、(93d)(93e)はそれぞれ支軸(93)の周面
に設けたボス固定溝である。
また、切換操作部(92)は、第7図に示すように、支
軸(93)の下端より横側方に突出させた支持アーム(10
5)の先端部に、切換操作レバー(106)の下端部を上下
摺動自在に挿通し、同レバー(106)の上端をカウンタ
ー軸支持フレーム(33)に設けたレバー挿通孔(107)
より上方へ突出させて、同レバー(106)の上端に設け
た把持部(108)を把持して、同レバー(106)を上下摺
動操作可能とすると共に、同レバー(106)の中途部に
取付けたシフトフォーク(109)を、位相切換用ボス(9
6)に突設した係止片(110)に係止させている。
そして、第7図及び第7A図に示すように、切換操作レ
バー(106)の上部には、横断貫通状態に係止ピン(11
1)を取付けており、同ピン(111)は、切換操作レバー
(106)を円周方向に90度づつ回転操作することによ
り、レバー挿通孔(107)中を通して同レバー(106)と
共に下降摺動させることも、また、同レバー(106)を
上方に引上げ状態(逆位相用ボス(94)と位相切換用ボ
ス(96)とが歯合した状態)でレバー挿通孔(107)の
上部周縁に係止させた状態に保持することができるよう
にしている。
また、第7図及び第7A図中、(112)はレバー下降規
制体、(113)はレバー上昇規制体、(114)はシフトフ
ォーク取付ブラケット、(115)は取付ピン、(116)は
回り止め用突片、(117)はスプリングである。
本考案の実施例は、上記のように構成しているもので
あり、本実施例によれば、以下のような作用効果を生起
される。
すなわち、例えば、傾斜地で芝刈作業を行なう場合に
は、あらかじめ前後車輪(15)(16)が直進状態となる
ように操舵ハンドル(18)を操舵しておき、同状態にて
切換操作レバー(106)を下降させると、同レバー(10
6)に取付けたシフトフォーク(109)により係止片(11
0)を介して位相切換用ボス(96)が摺動ガイド溝(93
c)に沿って下降摺動して、同ボス(96)に設けた下端
部の歯合用凸部(96b)が、同位相用ボス(95)に設け
た歯合用凹部(95a)に歯合する。
従って、かかる状態で操舵ハンドル(18)を操舵する
と、後側ドラッグロッド(55)を介して位相切換用ボス
(96)と同位相用ボス(95)とが一体的に回転して、同
ボス(95)に設けた同位相用アーム(95b)により右側
後車輪用ナックルアーム(64)を同位相用リンク(99)
を介して、第6図における反時計方向に回動させること
ができて、左右側前車輪(15)(15)と左右側後車輪
(16)(16)とを、第8図に示すように同位相に操舵す
ることができる。
そのために、機体が傾斜地で急旋回して転倒するのを
防止することができて、安全な芝刈作業を確保できる。
また、例えば、木のまわりの芝を刈取る場合には、あ
らかじめ前後車輪(15)(16)が直進状態となるように
操舵ハンドル(18)を操舵しておき、同状態にて切換操
作レバー(106)を上昇摺動させて、係止ピン(111)を
レバー挿通孔(107)中に挿通させると共に、同挿通孔
(107)の上部周縁に係止させると、同レバー(106)に
取付けたシフトフォーク(109)により係止片(110)を
介して位相切換用ボス(96)が摺動ガイド溝(93c)に
沿って上昇摺動して、同ボス(96)に設けた上端部の歯
合用凸部(96a)が、逆位相用ボス(94)に設けた歯合
用凹部(94a)に歯合する(第7図参照)。
従って、かかる状態で操舵ハンドル(18)を操舵する
と、後側ドラッグロッド(55)を介して位相切換用ボス
(96)と逆位相用ボス(94)とが一体的に回転して、同
ボス(94)に設けた逆位相用アーム(94b)により右側
後車輪ナックルアーム(64)を逆位相用リンク(97)を
介して、第6図における時計方向に回動させることがで
きて、左右側前車輪(15)(15)と左右側後車輪(16)
(16)とを第9図に示すように、逆位相に操舵すること
ができる。
そのために、機体を木のまわりに小旋回半径で旋回走
行させながら芝刈作業を行なうことができ、未刈半径を
可及的に小さくして、刈残し部分を少なくすることがで
き、芝刈作業能率を良好にすることができる。しかも、
支軸93の両側端部にそれぞれ逆位相用ボス94と同位相用
ボス95を一定間隔を開けて回転自在に遊嵌するととも
に、支軸93の中途部に位相切換用ボス96を上下摺動自在
かつ回転自在に遊嵌することにより、部品点数が少な
く、かつ、組立容易な簡単な構成で、左右側後車輪16,1
6の位相を左右側前車輪15,15と同位相又は逆位相に切換
えることができる。
さらに、支軸93の中途部に位相切換用ボス96を、支軸
93の周縁に形成した円周方向の上下一対の回転ガイド溝
93a,93b及び両ガイド溝93a,93bを連通する軸線方向の摺
動ガイド溝93cに沿って上下摺動自在かつ回転自在に遊
嵌しているため、位相切換用ボス96が切換操作レバー10
6の操作により、左右側前後車輪15,15が直進状態にある
場合にのみ逆位相用ボス94又は同位相用ボス95のいずれ
か一方と選択的に噛合し、運転者による誤操作や芝刈り
機の誤動作を防止することができる。
また、第10図は、アクセルレバー誤動作防止構造を示
しており、アクセルレバー(120)は、運転部(12)の
操作パネル部(121)内に設けたレバー支持筒(124)中
に基部(120a)を回転自在かつ、基部軸線方向に摺動自
在に取付けると共に、スプリング(125)により上方に
押圧付勢し、しかも、同レバー(120)の基部(120a)
に取付けたアクセルレバーガイドピン(122)をポジシ
ョンガイド体(123)に沿わせてアクセル範囲(Z1)と
チョーク位置(Z2)との間で回転操作可能としている。
(126)はレバー係止ピン、(127)は係止ピンガイド用
長孔、(128)はスプリング係止ピンである。
また、ポジションガイド体(123)は、アクセルレバ
ー(120)の基部(120a)を中心に半円弧状に弯曲形成
して、操作パネル部(121)の内壁に取付けており、同
ガイド体(123)の下端縁には、第11図に示すように、
アクセルレバー(120)の基部(120a)を中心にアクセ
ルレバーガイドピン(122)が略120度の範囲で回動可能
なアクセル範囲形成部(123a)と、下方へ段状に突出形
成したチョーク位置形成部(123b)とを形成している。
従って、アクセルレバー(120)をアクセル範囲(Z
1)の最高位置(M1)よりチョーク位置(Z2)に入れる
際には、同レバー(120)をスプリング(125)の押圧付
勢力に抗して押下げて、段状に突出形成されたチョーク
位置形成部(123b)に移動させなければならないため
に、オペレーターにとってチョーク位置(Z2)が明確に
なり、誤動作を防止できる。
また、アクセルレバー(120)をチョーク位置(Z2)
からアクセル範囲(Z1)に移動させる際には、同レバー
(120)を回動させるだけで同アクセル範囲(Z1)に楽
に移動させることができる。
また、本実施例では、アクセルレバー誤動作防止構造
として、アクセルレバー(120)を一旦押下げてからチ
ョーク位置(Z2)に移すようにしているが、同レバー
(120)を一旦引上げてからチョーク位置(Z2)に移す
ようにすることもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係る後車輪位相切換装置構造を具備
する乗用型芝刈機の側面図。 第2図は、同乗用型芝刈機の平面図。 第3図は、同乗用型芝刈機の機体フレームの平面図。 第4図は、同乗用型芝刈機の駆動機構の平面図。 第5図は、同乗用型芝刈機の駆動機構の側面図。 第6図は、同乗用型芝刈機の操舵機構の平面説明図。 第7図は、後車輪位相切換装置の背面図。 第7A図は、第7図のI−I線断面図。 第8図は、前車輪と後車輪を同位相に切換えた状態説明
図。 第9図は、前車輪と後車輪を逆位相に切換えた状態説明
図。 第10図は、アクセルレバー誤動作防止構造の断面説明
図。 第11図は、第10図のII−II線断面図。 (A):乗用型芝刈機 (1):走行部 (2):芝刈部 (10):本体フレーム (14):ミッションケース (15):前車輪 (16):後車輪 (18):操舵ハンドル (51):ピットマンアーム (52):前車輪操舵機構 (53):後車輪操舵機構 (54):前側ドラッグロッド (55):後側ドラッグロッド (90):後車輪位相切換装置

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】操舵ハンドル(18)に連動連結したピット
    マンアーム(51)に、前車輪操舵機構(52)と後車輪操
    舵機構(53)とを、それぞれ前後側ドラッグロッド(5
    4)(55)を介して連動連結するとともに、後側ドラッ
    グロッド(55)と後車輪操舵機構(53)との間に、左右
    側後車輪(16)(16)の位相を左右側前車輪(15)(1
    5)と同位相又は逆位相に切換えるための後車輪位相切
    換装置(90)を介設して、左右側前後車輪(15)(15)
    (16)(16)の四輪操舵を可能とした乗用型芝刈機にお
    いて、 支軸(93)の両側端部にそれぞれ逆位相用ボス(94)と
    同位相用ボス(95)を一定間隔を開けて回転自在に遊嵌
    し、前記後車輪操舵機構(53)に逆位相用ボス(94)を
    左右側前車輪(15)(15)と左右側後車輪(16)(16)
    とが逆位相となるべく連動連結するとともに、後車輪操
    舵機構(53)に同位相用ボス(95)を左右側前車輪(1
    5)(15)と左右側後車輪(16)(16)とが同位相とな
    るべく連動連結し、 支軸(93)の中途部に位相切換用ボス(96)を、支軸
    (93)の周面に形成した円周方向の上下一対の回転ガイ
    ド溝(93a)(93b)及び両ガイド溝(93a)(93b)を連
    通する軸線方向の摺動ガイド溝(93c)に沿って上下摺
    動自在かつ回転自在に遊嵌し、 しかも、位相切換用ボス(96)が切換操作レバー(10
    6)の操作により、左右側前後車輪(15)(15)(16)
    (16)が直進状態にある場合にのみ前記逆位相用ボス
    (94)又は同位相用ボス(95)のいずれか一方と選択的
    に噛合できるべく構成したことを特徴とする乗用型芝刈
    機の後車輪位相切換装置。
JP1990076455U 1990-07-17 1990-07-17 乗用型芝刈機の後車輪位相切換装置 Expired - Lifetime JP2525175Y2 (ja)

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JPH0733975Y2 (ja) * 1988-11-28 1995-08-02 株式会社クボタ 芝刈機

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