JP2525014B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2525014B2
JP2525014B2 JP62242376A JP24237687A JP2525014B2 JP 2525014 B2 JP2525014 B2 JP 2525014B2 JP 62242376 A JP62242376 A JP 62242376A JP 24237687 A JP24237687 A JP 24237687A JP 2525014 B2 JP2525014 B2 JP 2525014B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は記録装置に関し、特に、搬送中に確実にル
ープを形成できるようにした記録装置に関するものであ
る。
〔従来技術およびその問題点〕
一般に、この種の記録装置にあっては、給紙部から用
紙を供給する場合には、給紙部に設けた搬送ローラで給
紙を行い、こののち再給紙ローラで画像形成のタイミン
グに合致させて給紙を行なうようになっている。
そして、この再給紙ローラでの待機中に、再給紙ロー
ラが起動を行った際に直ちに給紙が行われるように用紙
をループ状にして待機させるものであるが、時には用紙
にループが形成されていない状態で待機している場合も
あり、そのような場合には、再給紙時に給紙のタイミン
グがずれる場合があるという問題点を有していた。
この発明は前記のような従来のもののもつ問題点を解
決したものであって、用紙を搬送するために給紙部に設
けた搬送ローラ、用紙搬送部に設けた搬送ローラおよび
再給紙ローラを起動・停止する場合には、搬送方向後方
から順に起動・停止するようにして確実にループを形成
するようにした記録装置を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の問題点を解決するためにこの発明は、再給紙ロ
ーラと搬送ローラとを設けた用紙搬送部および搬送ロー
ラを設けた給紙部を有し、給紙部の用紙を給紙部の搬送
ローラによって前記用紙搬送部に給送するとともに、用
紙搬送部に給送した用紙を用紙搬送部の搬送ローラと再
給紙ローラとの協働によって画像形成部へ搬送するよう
になっている記録装置において、前記用紙搬送部の搬送
路を2つの搬送路を連結して形成するとともに、両搬送
路の連結部を上方に立ち上げて山形状に形成し、給紙部
側の搬送路に前記搬送ローラを設けるとともに、画像形
成部側の搬送路に前記再給紙ローラを設け、前記給紙部
の搬送ローラ、用紙搬送部の搬送ローラおよび再給紙ロ
ーラを、給紙部の搬送ローラ、用紙搬送部の搬送ロー
ラ、再給紙ローラの順に起動・停止し、再給紙の際には
用紙搬送部の搬送ローラおよび再給紙ローラを同時に同
速で回転させる手段を採用したものである。
〔作用〕
この発明は上記の手段を採用したことにより、給紙部
の用紙は給紙部の搬送ローラによって用紙搬送部に給送
されるとともに、用紙搬送部の搬送ローラと再給紙ロー
ラとの協働によって画像形成部に搬送されることにな
る。この場合、用紙搬送部の搬送路は、2つの搬送路か
ら形成され、両搬送路の連結部は上方に立ち上がる山形
状に形成され、そして、給紙部の搬送ローラ、用紙搬送
部の搬送ローラ、再給紙ローラの順に起動・停止するよ
うになっているので、給紙部から用紙搬送部に給紙され
た用紙は、ループが形成された状態で用紙搬送部で待機
する。そして、この状態から用紙搬送部の搬送ローラお
よび再給紙ローラを同時に同速で回転させることによ
り、ループを形成したままの状態で用紙を画像形成部に
搬送することができることとなる。
〔実施例〕
以下、図面に示すこの発明の実施例について説明す
る。
まず、複写紙搬送部205が設けられている複写装置の
説明を行なうと、第1図は両面複写装置の給紙経路を示
す要部断面図、第2図は両面複写装置に設けられたシー
ト搬送装置の斜視図、第3図は両面複写装置の構成図、
第4図は自動両面複写機能を説明する模式図である。
第3図において、201は自動原稿送り装置、202は走査
露光光学系、203は感光体ドラム廻りの画像形成部、204
は給紙装置、205は複写紙搬送部、206は定着器、207は
反転排紙切替部、208は分岐搬送部、209は反転搬送部、
210はスタッカー部、211は再給紙部である。なお209、2
10、211は一つの枠体に収められたスタッカーユニット
である。
次に第1図ないし第4図により複写紙の給紙過程を説
明する。
給紙装置204の給紙カセット又は給紙トレイ内に収納
された片面複写のための複写紙P1は選択された給紙手段
の作動により一枚ずつ送り出され複写紙搬送部205に送
り込まれ、引続き画像形成部203において原稿台ガラス
上に自動または手動により載置された原稿Dの原稿画像
が複写紙P1上に形成される。片面に複写された複写紙P1
は搬送部205の搬送ベルトを介して定着器206で加熱定着
される。
定着器205の下流側に定着後の複写紙P1を直進させて
機外に排紙する排紙経路aと、両面複写のため、あるい
は反転排紙のための下方経路のガイド板271に導入する
導入経路bとを切換える機能を有する分岐機構が設けら
れている。反転排紙切換部207はガイド板271、上下ロー
ラからなる上流ローラ272と下流ローラ273、軸274を支
点として揺動できるように設けた断面が逆三角形をなす
可動分岐体(フラッパ)275、および電磁ソレノイド
(図示せず)等から構成されていて、上記可動分岐体27
5の上面に沿った排紙経路a、一側面に沿ってガイド板2
71に連続する導入経路b、他側面に沿ってガイド板271
と下流ローラ273とを連通する反転排紙経路cがそれぞ
れ設けられている。可動分岐体275は電磁ソレノイド等
の駆動装置(図示せず)の作動により上流ローラ272側
の右尖端が該ローラ271の圧接点付近で上下に変位し、
導入経路bを開けて排紙経路aを閉じるか、この逆に切
換わる。また可動分岐体275の下部尖端は該可動分岐体2
75が上述の如く導入経路bを開けたときは、その経路b
の外側のガイド板271を複写紙P2が通過できる僅かな隙
間を残して接近し、前記反転排紙経路cの外側のガイド
板271より大きく離間するようになる。従って定着済み
の複写紙P2が可動分岐体275の右尖端を通って導入経路
bに進入降下して可動分岐体275の下部尖端を通り抜
け、ガイド板271を通過し、分岐搬送逆路208の正逆転ロ
ーラ281の逆転でスイッチバックして反転排紙経路cに
逆向きに搬送される際に複写紙が導入経路bに逆流しな
いようになる。
上記反転排紙切替部207を通して下方に送られてきた
複写紙P2は、分岐搬送部208の正逆転モータ280により駆
動回転される正逆転ローラ281、282およびガイド板283
により搬送・案内されてスタッカーユニットの反転搬送
部209に送り込まれる。
反転搬送部209に送入された複写紙P2は上ガイド板291
A、下ガイド板291Bによる隙間に受け入れられる。該複
写紙P2は下ガイド板291Bの上面を走行するように、大径
プーリ292と小径プーリ293との間に張設された複数条の
エンドレスベルト294と、該エンドレスベルト294の外表
面に圧接して従動回転するように上ガイド板291Aに軸支
されたローラ295A、295Bとの間に挟まれて搬送され、上
ガイド板291Aの右端付近の反転ガイド曲面291cに沿って
反転され、大径プーリ292の下面でエンドレスベルト294
に圧接して従動回転しているローラ295cの圧接位置より
左方に向けて放出されるようになっている。
なお、テンションローラ296はエンドレスベルト294を
両プーリ292、298間に張設するとともに、ローラ295cの
圧接位置より放出された複写紙P2がエンドレスベルト29
4に追従しないよう、大プーリ292にエンドレスベルト29
4を充分巻回せしめるような位置に架設されている。
また、上ガイド板291Aはその基部側が大径プーリ292
の外側に平行に設けた軸291Dに固着され、これを中心に
開放できるようにし、上下ガイド板291A、291B間に生じ
たジャム処理を容易にするとともに、上ガイド板291Aの
自重ローラ295A、295Bに加えてエンドレスベルト294へ
の適度の圧接力を付与させている。
更に、下ガイド板291Bの基部側は、大プーリ292の駆
動軸292Aに嵌合され、必要に応じて駆動軸292Aを中心に
して回動せしめ開放できるようになっている。これによ
って下ガイド板291Bの下部に設けられたスタッカー部21
0での複写紙収容状態の確認や該部分に生ずることがあ
るジャム処理を容易にしている。
スタッカー部210は、前記反転搬送部209の下方におい
て複写紙P2の放出方向と逆向きに傾斜したスタッカー基
板301と、該基板301の上面に複写紙サイズに合わせて広
狭調節できる用紙幅規制板302、規制板移動手段303、及
び逆風ファン304を備えている。
上記規制手段303は、モータ、歯車列、ピニオンと噛
合し複写紙の幅方向に移動可能な2個のラック部材等か
ら成り、複写紙のサイズを設定することにより前記用紙
幅規定板302を移動せしめる。
第5図は反転搬送部209の上ガイド板291Aを軸291Dを
中心にして回動せしめて開放し、次いで下ガイド板291B
を駆動軸292Aを中心にして回動せしめて開放し、それぞ
れほぼ直立状態にしたスタッカーユニットの斜視図であ
る。
スタッカー基板301の幅方向の中央で、傾斜面のやや
上方寄りには2個の縦長の長円形の開口305があけら
れ、その下方にはモータ付きの逆風ファン304が取り付
けられている。スタッカー基板301上には前記反転搬送
部209から放出された各種サイズの複写紙P2が放出方向
と逆向きで水平方向より上向きの空気流を噴射するよう
に、逆風ファン304および噴射口306が設けられている。
該噴射口306から噴射された空気流はスタッカー基板301
上に放出落下する複写紙P2の下側に潜り込み、複写紙P2
を空気膜上に載せてスタッカー基板301の上面を滑降す
るようにしている。これにより、スタッカー基板301の
傾斜角度を急にしなくても済む。
一般に、スタッカー基板301の面上には用紙長さの異
なる各種サイズの複写紙P2が送り込まれるが、特にB4判
以下の比較的小サイズの複写紙は緩傾斜のスタッカー基
板301の面上では滑落し難く、下方のストッパまで到達
せず、用紙不揃いを生じ易い。このため用紙長さの異な
る各種複写紙を強制滑落させる前記空気流噴射の開口30
5は、各種用紙長さに相当する大径にする必要がある。
しかしながら、複写紙P2がスタッカー基板301上を進
入、落下する際に複写紙の先端が上記大径の開口305に
ひっかかり易い。このため開口305を二分割し、2個の
長円形状開口305A、305Bを並列配置し、かつ開口面積は
1個の開口とほぼ等しくした。更に長円形状開口305A、
305Bの周辺面をスタッカー基板301の面より僅かに低く
絞り段付加工を施せば、複写紙先端のひっかかりによる
搬送不良は解消される。
次に、スタッカー基板301の傾斜下端付近で複写紙搬
送下流側には再給紙部211が設けられている。再給紙部2
11は、ストッパ部材、第1給紙部材、分離給紙部材、第
2給紙部材等から構成されている。
先ず、スタッカー基板301の傾斜下端側には、ストッ
パ部材として複写紙突当て面310Aを有するストッパ310
が出没自在に設けられ、前記スタッカー基板301の傾斜
面から空気流および自重で滑降して複写紙P2の下方先端
が当接するようになっている。このストッパ310の出没
動作は、その基端部を固定した回動軸311を回転自在に
支持するスタッカーユニットの両側板300のうち一方の
側板に設けられた電磁ソレノイド312等により行なわれ
る。
第6図および第7図は再給紙部211による複写紙のス
タック時の状態を示すスタッカーユニットの断面図およ
び側面図である。
これらの図において、前記回動軸311の一端には揺動
板313が固定されていて揺動自在になっている。該揺動
板313の上端部はレバー314を介して電磁ソレノイド312
のプランジャ312Aに接続している。なお、レバー314の
両端部の穴は、揺動板313と一体をなすピン313Aとプラ
ンジャ312Aに固定したピン312Bとにそれぞれ係合してい
る。また、電磁ソレノイド312は永久磁石を内蔵したラ
ッチングソレノイドであり、該永久磁石に鎖錠によっ
て、プランジャ312Aを所定動作位置に保持し、開放(ラ
ッチを外す)されるまでは所定動作位置を保持し続ける
構造になっている。
第6図は、上記プランジャ312Aがソレノイド312によ
り吸引状態に保持され、これによって揺動板313がレバ
ー314により引張られてほぼ直立姿勢を示している図で
ある。このとき回動軸311を介して揺動板313と一体をな
すストッパ310の基部310Bはほぼ水平状態に、複写紙突
当て面310Aはほぼ垂直状態に保持される。
上記水平状態に保持されたストッパ310の下方には固
定ガイド板315が設けられている。該固定ガイド板315の
幅方向中央付近には、大きな開口があけられていて、駆
動回転される第1給紙下ローラ(下送りローラ)316
と、駆動回転されるローラ317、318、およびアーム319
に支持されたテンションローラ320によって張設された
分離ベルト321の各上部が前記固定ガイド板315の開口よ
り僅かに突出している。
一方、上記固定ガイド板315の上方には、第1図に示
す如き第1給紙上ローラ(押圧ローラ)322が移動自在
に支持され、下方に在るときには前記下送りローラ316
に圧接する。
押圧ローラ322の中心軸322Aの両軸端は、回動アーム3
23の両側端の長穴323Aにそれぞれ支持され、長穴323Aの
長径方向に摺動自在になるとともに、回転自在になって
いる。
また回動アーム323の他端は、スタッカーユニットの
両側板300間に固定されたステー部材324を貫通した回転
自在に支持された回動軸325に固定され、回動軸325とと
もに約90°の角度で回動自在になっている。
更に、ステー部材324の一端には規制板(ゲート板)3
26が固定され、その下方の先端は後述の重送防止ローラ
327(さばきローラ)に近接している。
一方、重送防止ローラ327の両軸端を支持するローラ
支持部材328は、圧接位置調整用取付板329に固定されて
いる。取付板329には2個の長穴が設けられていて、回
動アーム板330に対し位置調整可能にねじ329Aにより固
定される。回動アーム板330は前記ステー部材324の上部
の軸324Aを中心にして回動自在であり、その先端平面部
がステー部材324の先端のストッパ面に当接したとき回
動が停止し、重送防止ローラ327は前記分離ベルト321に
圧接される。なお、重送防止ローラ327のローラ部327A
は第8図に示すようにウレタンゴムで形成されている。
このローラ部327Aは軸327Dに固着されている。軸327の
同軸上にはワンウエークラッチ327Cを圧入されたラチェ
ットホルダ327BがEリング止めされている。このラチェ
ットホルダ327Bは、ストッパ310が上下動するたびに回
転軸311に基部が固定されたさばき逆転板339の先端に係
合し、重送防止ローラ327を間欠回転させ、ローラ表面
の偏摩耗を防止する。また重送防止ローラ327は内部ワ
ンウエークラッチを内蔵しているから、ジャム時の複写
紙P2除去を容易にするために、搬送下流側へのみ回転可
能になっている。次に、両側板300間には回転支軸331が
回転自在に支持されていて、該回転支軸331に対して可
動ガイド板332の穴が嵌合し、可動ガイド板332は回転支
軸331を中心にして回動自在になっている。可動ガイド
板332の下辺332Aは複写紙搬送時に案内板となるもので
あり、前記固定ガイド板315との間隙は搬送路である。
また可動ガイド板332の左方に延びた片持状の2本の細
長いアーム部332Bはその下縁で前記重送防止ローラ327
の両軸端を押圧しているから、この状態では重送防止ロ
ーラ327は可動ガイド332等の自重で分離ベルト321を外
側から圧接した状態で維持し、容易には離間しない。
上記分離ベルト321と重送防止ローラ327とから成る重
送防止給紙部の搬送下流側には、駆動側下ローラ341、
従動側上ローラ342、ガイド板343、フォトセンサ344か
ら成る第2給紙ユニットが設けられている。
第7図はスタッカーユニットの部分側図面であり、第
6図に示した複写紙スタック状態におけるリンク機構を
示す。第8図は電磁ソレノイド312に駆動されるストッ
パ310、押圧ローラ322、重送防止ローラ327の配置を示
す要部斜視図である。
両側板300間に回転自在に支持された回動軸311には、
前述の如くストッパ310の基端部が固定されていて、更
に回動軸311の一方の軸端は一方の側板300の外方に突出
して揺動板313を固定している。また回動軸311の他方の
軸端は他方の側板300の外方に突出して第1のリンク333
を固定している。即ち回動軸311、ストッパ310、揺動板
313は一体に構成されていて揺動可能である。
また、前記両側板300間に回転自在に支持された回転
支軸331の一方の軸端は側板300の外方に突出していて、
この回転支軸331の突出部には第2リンク334が回転自在
に支持されている。
更に、前記ステー部材324と一体をなす回転軸325の一
方の軸端は側板300の外方に突出し第3のリンク335を固
定している。
第1のリンク333の先端部付近には、長溝333Aがあけ
られていて、第2のリンク334の中央付近に植設された
固定ピン336が上記長溝333Aに嵌合し摺動可能になって
いる。また、第3のリンク335の先端付近に植設された
固定ピン337は、第2のリンク334の先端付近に設けられ
た長溝334Aに嵌合し摺動可能になっている。
また、回動軸331の一方の軸端は側板300の外方に突出
して、該突出部に操作レバー338が固定されていて、上
記リンクの機構とは関係なく、回転軸331、可動ガイド
板332、操作レバー338は一体をなして回動可能となって
いる。なお、第7図において矢印付円弧は各リンクの中
心線移動軌跡をあらわす。
以上の如く第6図、第7図および第8図に示されるよ
うに、電磁ソレノイド312はプランジャ312Aを吸引状態
に保持し(ラッチ)、これによりレバー314はプランジ
ャ312Aとともに左側に引張られ、揺動板313の先端は左
傾して回動軸311を反時計方向に回動し、これと一体を
なすストッパ310は立ち上がって、固定ガイド板315、下
送りローラ316、分離ベルト321導入部の各面より上方に
上昇し、ストッパ310の蓋部310Bはほぼ水平状態に、複
写紙突当て面310Aはほぼ垂直状態に保持される。
上記保持状態では第7図のリンク機構に示されるよう
に、回転軸311および第1のリンク333は反時計方向に、
第2のリンク334及び第3のリンク335は時計方向に回動
して停止するから、回転軸325と一体をなす回転アーム3
23および押圧ローラ322は上方にはね上げられて保持さ
れる。この保持状態において、反転搬送部209から放出
された複写紙P2はスタッカー基板301上に載せられその
傾斜面に沿って下降し、更にストッパ310の水平状態の
基部310Bの面上を滑走し突当て面310Aに到達して停止す
る。引続きスタッカー部210に送り込まれた後続の複写
紙P2も次々とスタッカー基板301およびストッパ310上に
堆積され、先端揃えが行なわれる。
裏面複写開始の信号が入力されると、先ず、電磁ソレ
ノイド312のプランジャ312Aは突出してレバー314を右方
に移動させるから、揺動板313、回動軸311を介してスト
ッパ310は時計方向に回動され、同時に前記リンク機構
によって回転アーム323および押圧ローラ322は反時計方
向に回動されて下降し、ストッパ310の基部310B上に堆
積載置されている複写紙P2の最上層を押圧する。なお上
記各可動部材は矢印付き一点鎖線で示す軌跡を描いて移
動する。この状態において複写紙P2の再給紙準備が開始
される。
第9図および第10図は再給紙状態にあるスタッカーユ
ニットの部分断面図および部分側面図である。
前記ストッパ310の下方退避により、ストッパ310の面
上の堆積載置された複写紙P2は若干落下し、固定ガイド
板315、下送りローラ316、分離ベルト321の各上面に移
行する。同時に押圧ローラ322も下降するから、この付
近の複写紙P2は押圧ローラ322と下送りローラ316との間
に狭圧されることになる。このとき回動アーム323は固
定ガイド板315上に載置された複写紙P2の堆積厚さによ
り傾斜角度が異なるが、押圧ローラ322の中心軸322Aは
回動アーム323の長穴323Aに嵌合して、常に押圧ローラ3
22の自重で複写紙P2を押圧している。
この状態で再給紙信号が入力されると、ローラ318が
駆動回転されて分離ベルト321は矢印方向に回動され
る。同時に下送りローラ316も駆動回転が開始される。
これにより固定ガイド板315上に積み重ねられた状態に
セットされた複数枚の複写紙P2は、回転する下送りロー
ラ316と従動回転可能な押圧ローラ322との間に狭圧され
て送り出され、分離ベルト321の上面に載せられてやや
上向きに搬送される。複写紙P2の先端部が規制板(ゲー
ト板)326の下面を通過するとき、規制板326と分離ベル
ト321で形成された間隙を規制された枚数の複写紙P2
通過・搬送されるが、それ以上の枚数の複写紙P2は進行
を阻止され待機する。
規制板326の間隙部を通過した複数の複写紙P2は、回
動する分離ベルト321と、内蔵するワンウエークラッチ
により停止状態の重送防止ローラ327との圧接位置にお
いて狭圧されて摩擦分離動作により最下層の1枚の複写
紙P2のみが分離されて送り出される。この1枚の複写紙
P2は引続き固定ガイド板315と可動ガイド板332との間に
案内された第2給紙ユニットの下ローラ341と上ローラ3
42との圧接回転により狭圧されて搬送され、フォトセン
サ344により複写紙先端通過が検知されると、電磁クラ
ッチ367がOFFして第1給紙下ローラ316および分離ベル
ト321の回動が停止されるから第2給紙ローラ341、342
により1枚の複写紙は引続き搬送される。更に排紙下ロ
ーラ345、排紙上ローラ346の間で狭圧されて搬送部205
に送り込まれる。この複写紙P2は引続き画像形成部203
において複写紙P2の裏面複写が行われ、定着器208で定
着処理されたのち、反転排紙切替部207の排紙経路aを
通過して機外に排出される。
第11図は前記スタッカーユニットの各ローラを駆動回
転せしめる駆動系を示す側面図、第12図はその平面図で
ある。
側板300の内側に固設されたリバーシブルモータ350の
駆動軸には歯付プーリ352が固定されていて、エンドレ
ス状の1本の歯付ベルト(タイミングベルト)351が噛
合されている。該歯付ベルト351は歯付プーリ353A、35
4、355、356と、アイドラプーリ357、358及びテンショ
ンプーリ359にそれぞれ巻回して閉ループを形成してい
る。
上記歯付プーリ353Aの同軸上には歯車353Bが一体に成
型されていて側板300に植設された中間支軸353Cに嵌合
し回転自在になっている。
両側板300間に回転自在に支持され内側に大径プーリ2
92を固定した駆動軸292Aの軸端には、前記アイドラプー
リ357にほかに、ワンウエークラッチ362を内蔵した歯車
361が設けられている。該歯車361は前記歯車353Bと噛合
する。そしてリバーシブルモータ350が正回転(時計方
向回転)して、歯車360が反時計方向に回転するときに
のみワンウエークラッチ362が接続して駆動軸292Aが駆
動伝達され、これと一体をなす大径プーリ292が回転さ
れる。一方リバーシブルモータ350が逆回転するときに
は、ワンウエークラッチ362による駆動伝達が断たれ駆
動軸292Aは回転しない。
次に、排紙下ローラ345の中心軸345Aの軸端には、ワ
ンウエークラッチ363を内蔵する歯付プーリ354が取り付
けられていて、リバーシブルモータ350の逆回転時にの
み動力伝達して下ローラ345を回転せしめるが、リバー
シブルモータ350の正回転時には駆動力伝達されず下ロ
ーラ345は静止している。なお上記中心軸345A及び排紙
上ローラ346の中心軸346Aの各軸端にはリング364Aおよ
び364Bが取り付けられていて、両リング間にはコイルば
ね365が巻回していて、上ローラ346と下ローラ345とは
ばね圧によって圧接状態になっている。
第2給紙ユニットの駆動側板ローラ341の中心軸には
ワンウエークラッチ366を内蔵する歯付プーリ355が取り
付けられていて、モータ350が正回転するときには動力
伝達されず停止していて、モータ350逆回転時にのみ動
力伝達可能に反時計方向に回転する。
前記分離ベルト321を駆動するローラ318の中心軸318A
の軸端には前記歯付プーリ356に接続する電磁クラッチ3
67が同軸上に設けられている。該電磁クラッチ367はリ
バーシブルモータ350の逆回転時にのみON信号が入力さ
れて作動状態となり、歯付プーリ356をロックして、歯
付ベルト351から動力伝達してローラ318を回転せしめ
る。
また上記中心軸318Aおよびローラ317の中心軸317Aの
それぞれ中央付近には歯付プーリ318B、317Bが固定され
ていて、歯付ベルト368が巻回している。更に中心軸317
Aおよび下送りローラ316の中心軸336Aとの間にも歯付ベ
ルト369が巻回されているから、分離ベルト321の回動時
には、歯付ベルト368、369を介して下送りローラ316も
動力伝達されて回転される。
なおアイドラプーリ358の支軸は側板300に植設されて
いる。またテンションプーリ359の支軸は支持部材360に
より側板300に調整可能に取り付けられている。
このように構成されたスタッカーユニットを用いて裏
面複写のための複写紙P2の反転搬送を行うときには、先
ずモータ350が信号入力によって正回転し、エンドレス
状の歯付ベルト351を第10図の矢印方向に回動すること
によって大径プーリ292が回転し、エンドレスが回動す
る。反転排紙切換部207および分岐搬送部208から送り込
まれた複写紙P2は、エンドレスベルト294から成る反転
搬送部209を通ってスタッカー基板301およびストッパ31
0上に堆積される。このとき排紙下ローラ345、上ローラ
346と、第2給紙ユニットの下ローラ341、上ローラ34
2、および分離ベルト321、第1給紙下ローラ316は何れ
も停止している。
第13図は再給紙状態にあるスタッカーユニットの駆動
系を示す側面図である。
再給紙信号が入力されると、モータ350は逆回転(反
時計方向回転)して、巻装された歯付ベルト351は逆方
向に回動する。これによって該歯付ベルト351に噛合す
る歯付プーリ353A、354、355、356は何れも逆回転す
る。このときワンウエークラッチ362は歯車361の回転に
も拘わらず駆動軸292Aに動力伝達せず、大径プーリ292
は停止状態となっている。また、ワンウエークラッチ36
3を内蔵する歯付プーリ354、ワンウエークラッチ366を
内蔵する歯付プーリ355は何れも駆動回転状態となり、
それぞれ排紙下ローラ345、第2給紙下ローラ341は駆動
回転され、これらローラに圧接する排紙上ローラ346と
第2給紙上ローラ342も従動回転する。
同時に電磁クラッチ367にON信号が入力されて、作動
状態となり、歯付プーリ356をロックして歯付ベルト351
から動力伝達してローラ318を回転せしめる。ローラ318
の回転により分離ベルト321およびローラ317が回転する
とともに歯付ベルト368、369を介して、第1給紙下ロー
ラ316も駆動回転状態となる。
この駆動状態において、電磁ソレノイド312の作動と
協働して、第9図に示したような再給紙が可能となる。
スタッカー基板301上のシートがすべて搬送されつく
し、再度両面コピーがスタートすると、電磁ソレノイド
312に通電される。これによってプランジャ312Aはソレ
ノイドの吸引力により引込んで左方に移行してロックさ
れるから、レバー314、揺動板313、回動軸311を介して
ストッパ310は反時計方向に回動し、複写紙突当て面310
Aおよび基板310Bは固定ガイド板315より上方に上昇し停
止する。
上記ストッパ310が上昇すると、複写紙突当て面310A
の上先端部は、重送防止ローラ327のラチェットホルダ3
27Cの係合部に当接して、ラチェットホルダ327Cを時計
方向に所定角度だけ刻み送りする。
同時に前記回動軸311に接続する3本のリンク333、33
4、335から成るリング機構によって上送りローラ322は
時計方向に回動して上方の退避位置に停止する。
以上の如く、1個の電磁クラッチ312の駆動により、
ストッパ310の上昇と上送りローラ322の跳ね上げと、重
送防止ローラ327の小刻みピッチ送りとの3動作が一挙
に行なわれ、再給紙前の状態に復帰する。
次に、第14図にスタッカーユニットの非動作時に重送
防止部分を開放した状態を示す断面図である。
先ず、側板300の外方に設けられた操作レバー338を時
計方向に倒せば、該操作レバー338と一体に固定された
回転支軸331と可動ガイド板332も一体となって回動しほ
ぼ直立状態で停止する。次に、ローラ支持部材328又は
取付板329を持って引き上げれば、これら部材および重
送防止ローラ327を一体に支持する回動アーム板330はス
テー部材324の軸324Bを中心にして反時計方向に回動し
上方の位置に来る。図示のこの状態において、重送防止
搬送路は開放状態となるからこの箇所でのジャム紙除去
や分離ベルト321等の部材の点検修理は容易に行うこと
ができる。また上方の移行した重送防止ローラ327およ
びラチェット送り部材の点検修理も容易である。更に重
送防止ローラ327の分離ベルト321圧接位置を調整するた
め、ねじ329Aをゆるめて回動アーム板330に対する取付
板329の相対位置を適宜移動させて再びねじ締めするこ
とも、ねじ329Aおよび取付板329等が上方の作業し易い
位置に在るから、上記調整操作は容易、迅速、確実に行
うことができる。勿論上記重送防止ローラ327および可
動ガイド板の復元は、上記操作の逆を行えば容易であ
り、直ちに再給紙動作を開始することができる。
一方、前記給紙装置204の全体概略図は第41図および
第42図に示されていて、複写機の給紙側に位置し、3段
あるいは4段というように少なくとも1段の用紙載置部
を有している。
そして、まず、給紙装置204の全体について説明する
と、第17図〜第40図に示すように、角パイプ1によって
直方形状に組立てられた機枠2の内部を上段、中段およ
び下段の3段に分割し、各段の内部の下部には機枠2と
の間に介在する軌条部材(アーキュライドレール)3に
よって水平状態で手前側と奥側との間を移動可能に基板
4が設けられ、また、機枠2の奥側の各段に対応する部
分にはストッパ5が設けられている。
前記各段に設けられた基板4の上面には、第15図に示
すように、底板11とこの底板11の上部に位置する用紙載
置用の基板12から構成される昇降ユニット10が載置され
るようになっている。
この昇降ユニット10は、前記基板4の上面の4個所に
突設されたエンボス部6の上部で支持される平板状の底
板11と、この底板11の手前側および奥側に突設された支
持板13、13間に設けられた昇降基板12とを有し、前記昇
降基板12は、前記底板11の上面に設けられた駆動源14の
駆動力が軸15を介して複数のプーリー16に掛け渡された
ワイヤー17に伝達されることで支持板13、13間を昇降可
能となっている。
さらに、前記昇降用の駆動源14は各昇降ユニット10に
設けられ、そして、駆動源14の回転によって昇降基板12
が昇降するわけであるが、この昇降時に、所定の上昇位
置で昇降基板12が停止するように、すなわち、駆動源14
が停止したとしても慣性によって所望の上昇位置からず
れるのを防止するために、第25図および第26図に示すよ
うに昇降が停止した際には直ちに駆動源14の回転を停止
すべく、駆動源に接触して負荷をかけるために駆動軸14
aには一方向クラッチ20を介してプーリー21が一体に回
転し、このプーリー21の周面にばね22によって付勢され
る押圧レバー23が押圧するようになっている。
また、前記昇降基板12には長孔18が穿設され、この長
孔18を介して下方から上方に突出する3組のアーム19
a、19b、19cが設けられ、このアーム19a、19b、19cは昇
降ユニット10の昇降基板12の上面に載置される用紙束の
前奥端および後端と当接して昇降基板12上の用紙束の載
置位置を規制するようになっている。
そして、上記のように構成されている昇降ユニット10
が給紙装置の本体を構成する機枠2の上段、中段および
下段それぞれに手前側に水平方向に引出し可能に配置さ
れた基板4の上面に載置され、この場合、既述のように
基板には3個所のエンボス部6が設けられてこの各エン
ボス部6の上部に昇降ユニット10が位置し、しかも、4
つのエンボス部6のうちの一つのものには昇降ユニット
10の底板11を貫通しているねじが螺合しているのでこの
ねじを中心として昇降ユニット10は基板4に対して垂直
方向に変位することなく水平方向で移動可能となり、所
望の位置で基板4に対して固定可能となっている。
また、前記機枠2との間に軌条部材(アーキュライド
レール)3を介して水平方向に引出し可能となっている
基板4は、その両側に回転可能にローラ24が配設され、
このローラ24を案内する軌条25a、25bが前記機枠2に設
けられている。
すなわち、第27図および第28図に示すように引き出さ
れたのちに押し込まれた際にはローラ24が軌条25a、25b
に乗り上げ、この軌条25a、25bのうちの用紙の進行方向
前方に位置する軌条25aはローラ24の断面形状とほぼ合
致する形状となっており、また、用紙の進行方向後方の
軌条25bは単に平板状であり、したがって、前方側の軌
条25aで用紙の進行方向の位置決めが、また、用紙の進
行方向前後方向の軌条25a、25bで上下方向の位置決めが
なされるようになっている。
また、前記昇降ユニット10の昇降基板12の上面に載置
した用紙の前・奥端および後端と当接して位置を規制す
るアーム19a、19b、19cは、第29図、第30図およひ第31
図に示すように前記昇降基板12の下面において前端のア
ーム19aの下端と後端のアーム19cの下端とは連動するよ
うになっている。
すなわち、前記支持板13、13の下端に用紙の搬送方向
と直交する方向に架設されているスライドパイプ26に摺
動可能に支持筒27が被嵌し、この支持筒27に前記前端お
よび奥端のアーム19a、19bの下端が連結されている。
また、用紙を載置する昇降基板12の下側に位置する前
端アーム19aには連動カム28が取付けられ、この連動カ
ム28のカム28a内には、前記昇降基板12の下側に用紙の
搬送方向と同一の方向となっているスライドパイプ26に
被嵌した支持筒27に取付けられた後端アーム19cを移動
するための連動コロ29が位置し、したがって、前記前端
アーム19aを前記スライドパイプ26に沿って移動する
と、この移動とともに前記連動カム28が移動し、この連
動カム28のカム28a内に位置している連動コロ29が、前
記昇降基板12の下面において用紙の搬送方向と同一方向
に移動可能となっている後端アーム19cに取付けられて
いるので後端アーム19cも一体に移動し、すなわち、前
端アーム10aが奥端アーム19b側へ移動すると後端アーム
19cは用紙の搬送方向前方へ移動することとなる。
したがって、用紙の端を支持している3つのアーム19
a、19b、19cのうちの2つのもの19a、19cは一つの動作
で用紙の2つの端、すなわち、前端および後端に当接す
ることができることとなる。
また、前記上段、中段および下段の機枠2の左側の上
部には、前記昇降ユニット10の昇降基板12に載置した用
紙束の最上位のものから順に給送するための給紙ローラ
31等からなる給紙ユニット30がそれぞれ取付けられてい
る。
すなわち、各給紙ユニット30は給紙装置の機枠2に対
して、給紙ユニット30の機枠32の奥側に突設した2つの
ピンa、bで位置決めされるとともに、機枠の手前側は
ねじ33を介して機枠2に固定され、また、要部を第32図
に示すように駆動源によって回転駆動される軸35に取付
けられたローラ36と他のローラ37との間に張設された重
送防止ベルト38および重送防止ローラ38aと、この重送
防止ベルト38の上面と当接する半月ローラ39と、この半
月ローラ39の軸40と駆動軸41との間を伝達する一方向ク
ラッチ42と、この一方向クラッチ42の伝達状態を変化さ
せるソレノイド43とから構成され、さらに、前記駆動源
で駆動される軸35には上下方向の揺動可能なアーム部材
44が枢着され、このアーム部材44の前端には、前記昇降
基板12の上面に載置した用紙束のうちの最上位の位置す
るものと当接する給紙ローラ31が回転可能に取付けら
れ、前記駆動源で回転される軸35と給紙ローラ31とは駆
動伝達部材45で連動し得るようになっている。
また、前記のように構成された給紙ユニット30が給紙
装置の機枠2の3段にそれぞれ着脱可能に取付けられる
とともに、この給紙ユニット30の一側には、給紙ユニッ
ト30の給紙ローラ31を、それが取付けられているアーム
部材44を介して上方に位置するためのレバー50が設けら
れている。
すなわち、第33図および第34図に示すように、このレ
バー50はばね51によってその一端が上方に付勢され、こ
の一端が前記アーム部材44の下面と当接可能であり、こ
のレバー50の他端は、前記昇降ユニット10を載置してい
る基板4の前後方向への移動域に突出し、したがって、
基板4を機枠2の内部へ収納する際には基板4のローラ
4aがレバー50の他端をばね51の付勢力に抗して上方に移
動するのでレバー50の一端は下方に移動し、これによっ
てアーム部材44は上方への付勢力が解除されるので給紙
ローラ31はアーム部材44と一体に下方へ移動して用紙の
上面と当接した状態を保持するものである。
前記機枠の左側にあっては、上記のように構成されて
いる3段の部分の給紙ユニット30から送り出された用紙
を隣接して配設されている複写機に給紙するための搬送
系を形成するローラ群が設けられている。
そして、第20図〜第24図には搬送系を構成する部分の
構成が示されていて、上段、中段および下段にそれぞれ
設けられた給紙ユニット30を作動させるための駆動系は
駆動源61によって駆動されるタイミングベルト60を介し
て各給紙ユニット30が作動されるようになっている。
また、前記駆動源61によって駆動されるタイミングベ
ルト60によって回転される複数の歯車は、第23図および
第24図に示すように給紙装置の本体の左側、すなわち、
複写機と連結される位置に突出しており、この複数の歯
車のうちの一つの歯車62は、給紙装置が複写機と連結さ
れた際には複写機Aの歯車と噛合い係合可能であり、ま
た、図示しないが複写機側の歯車は、上下一対の給紙ロ
ーラと連結されるとともに、この上下一対の給紙ローラ
は、この給紙ローラよりも複写機の像担持体側に位置
し、かつ、再給紙ローラ(レジストローラ)よりも給紙
装置側に位置する上下一対の給紙ローラとベルトによっ
て駆動連結されている。
したがって、複写機の給紙側に給紙装置を連結するだ
けの作業で、複写機の再給紙ローラ(レジストローラ)
よりも用紙の搬送方向の手前側の駆動力を確実に確保す
ることができるものである。
また、前記給紙装置の各段に設けられた給紙ユニット
から前記複写機の上下一対の給紙ローラに至るまでの搬
送路70は第20図に示すようにそれぞれの給紙ユニット30
から排出された用紙が搬送されるためのローラ対が設け
られて、また、これらのローラ対の間に搬送途中の用紙
が詰まった場合を考慮して、上端が枢着された一対の回
動板71によって用紙の搬送路が形成されているので、こ
の回動板を揺動させることによって搬送路70を開放可能
となっている。
そして、最下位のものを除いた前記各給紙ユニット30
の排出部にはそれぞれ検知部材L1,L2が設けられ、この
検知部材L1,L2で各給紙ユニット30から排出される用紙
を検知しているとともに、検知部材が設けられていない
最下位の給紙ユニット30から用紙が排出されたことにつ
いての検知は、前記給紙装置204の複写装置との連結部
分の設けられ、給紙装置204から用紙が複写装置に給紙
されたのを検知するために、搬送路内に設けられた検知
部材L3が兼用している。
また、第35図、第36図および第37図に示すように前記
給紙装置の本体を構成する機枠2の下面の右側の手前側
および奥側の2個所には下面に出没することで本体の高
さ調整を行なうことのできるアジャスター80が取付けら
れるとともに、キャスター81も取付けられ、そして、機
枠2の左側の中央部には機枠2の下面と左端とに当接
し、上端が複写機側に延びているとともに、先端側がわ
ずかに上昇し、前記機枠2の左端と当接している部位に
はピン82が穿設されている連結部材83が位置し、この連
結部材83は、そのピン82が複写機の右端の下部の角パイ
プ84に穿設した孔85に挿入可能であるとともに、前記上
端から水平方向に延びている部分は複写機の角パイプ84
の上面に乗り上げ可能となっており、給紙装置を複写機
に隣接したのちに前記連結部材83を複写機の角パイプ84
に乗り上げればその状態で複写機に対する給紙装置の位
置決めが行なえるようになっている。
上記のものにあっては、まず、昇降基板12の上面に所
定量の用紙の束を載置する。
この場合、前記上段、中段および下段に位置する給紙
ユニット30を引き出して、用紙束を載置するものである
が、いっぺんに3段の給紙ユニット30を引き出すと、特
に一部に用紙束が収納されている状態にあっては重心が
手前側に移動して給紙装置の全体が倒れる恐れがあるた
めに、引き出し時にはあっては3段の給紙ユニット30の
うちの1段のものしか引き出せない構造となっている。
すなわち、第38図に示すように前記3段の給紙ユニッ
ト30の各基板4の側面にはフック状のアームが設けら
れ、このアームの作用によって一度には一段しか引き出
せないようになっている。
すなわち、第38図において、左側のアーム90は、ばね
91で下方に付勢されているとともに、上段および中段の
基板4の側面に突設したピン92、93と係止可能なフック
部を有し、また、中央のアーム94は、ばね99で下方に付
勢されるとともに、上段および下段の基板4の側面に突
設したピン96、97と係止可能なフック部を有し、さら
に、右側のアーム98は、ばね99で下方に付勢されている
とともに、中段および下段の基板4の側面に突設したピ
ン100、101と係止可能なフック部を有している。
そして、下端の基板4の側面には、引き込み状態のと
きに前記アーム90のピン102と当接してアーム90のフッ
ク部が上段および中段の基板のピン92、93との係合を解
除する軌条103が設けられ、また、中段の基板4の側面
には、引き込み状態のときに前記アーム94のピン104と
当接してアーム94のフック部が上段および下段の基板4
のピン96、97との係合を解除する軌条105が設けられ、
さらに、上段の基板4の側面には、引き込み状態のとき
に前記アーム98のピン106と当接してアーム98のフック
部が中段および下段の基板のピン100、101との係合を解
除する軌条107が設けられている。
したがって、上段、中段および下段の基板4は同時に
引き出される恐れはまったくないものである。
なお、前記アーム90、94、98を用いることなく、第39
図および第40図に示すようにソレノイド110によってロ
ックピン111を出没して、基板4に設けたロック用ガイ
ド112と係合可能として基板4の移動を阻止し、このと
き基板4が引き出されたのをマイクロスイッチ113で検
知して、前記ソレノイド110の作動・不作動を制御する
ようにしても良いものである。
そして、前記各給紙ユニット30には1000枚以上の用紙
束が載置可能であり、載置予定の給紙ユニット30を引き
出したのちに用紙束を載置し、用紙束の手前側端、奥側
端および後端(右側端)にアーム19a、19b、19cを当接
して昇降基板12上での用紙束の位置規制を行なう。
すると、用紙の有無を検知して昇降基板12が自動的に
上昇して上面に載置した用紙束の最上位のものの上面は
給紙ユニット30の給紙ローラ31と当接し、また、用紙が
順次送り出されることによって最上位の用紙の位置が変
化した際には、昇降基板12は自動的に上昇するようにな
っている。
また、昇降基板12上の用紙が無くなると用紙無しを検
知して自動的に昇降基板12が下降して、作業者にランプ
等で用紙無しを知らせる。
そして、用紙の送りだしは給紙ローラ31の回転によっ
て行なわれ、複写機の本体の指令によって間欠的に回転
して用紙は順次送り出される。
この時一枚毎に送り出す事が望ましいが時として複数
枚送り出される事もある。
送り出された用紙は重送防止部(分離部)、すなわ
ち、前記給紙ローラ31と一体に構成されていて機枠2に
対して着脱可能となっている給紙ユニット30であるが、
ここへ導かれ、ここで確実に一枚送り出されるよう重送
された用紙と分離される。
この分離手段は、どのような方法でもよいが本給紙装
置では用紙の上面と下面との搬送速度を異ならせるため
に重送防止ベルト38と重送防止ローラ38aとを用いて確
実に分離する方式を採用している。
一枚に分離された用紙は搬送路70を前進し、複写機本
体に設けられた再給紙ローラ部(レジストローラ部)ま
で休止することなく移動し、前記再給紙ローラ部(レジ
ストローラ部)で一旦停止し、紙曲がりが矯正され、複
写機の本体側の制御信号によりタイミングをとって再ス
タートするようになっている。
上記の動作は各昇降ユニット10毎に同じ動作で給紙す
るようになっいているが複写機本体からの信号により同
時に複写動作中であっても使用していない昇降ユニット
10は引き出されても複写を中断することはなく、紙補給
や交換が可能である。
また、各給紙ユニット10の給紙中にジャムが発生する
と自動的に給紙ユニット10が下降し、ジャム処理が容易
に行なえるようになっており、この場合、前記搬送路70
には3段の給紙ユニット10に共通な回動板71が設けられ
ているので、この回動板71を回動させることで搬送路70
のジャム処理も容易に行なうことができるようになって
いる。
各給紙ユニット10には単独に昇降駆動モータ14を有し
ているが、一個の駆動モータによりクラッチを介して駆
動されるようにしても良い。
また、給紙に関しては給紙ユニット30による送り出し
から分離部を経て搬送路70については専用のモータ61を
有し、前記給紙ユニット30の駆動はクラッチを介して行
われるようになっている。
送り出しのタイミングは本体からの信号によるもので
あり、間欠的に送り出され用紙の搬送速度は給紙する本
体の速度に合わせていずれの速度にも同期することがで
きるようになっている。
また、前記複写紙搬送部205は、給紙装置204と、給送
された用紙の表面にトナー像を形成する画像形成部203
との間に位置し、前記給紙装置204で給送された用紙を
画像形成部203に搬送するために用いられるものであ
る。
そして、この複写紙搬送部205は、その全体概略図に
示すように、電子写真複写装置本体の給紙装置204側に
位置し、まず、給紙装置204側には上下一対の第1案内
板401、402を有し、この上下一対の第1案内板401、402
の中央部には上下一対の搬送ローラ403、404が設けられ
ている。
また、下方から、たとえば、両面複写を行なう際の片
面複写済の用紙の搬送路が連設されている。
前記上下一対の第1案内板401、402の、前記搬送ロー
ラ403、404よりも用紙の搬送方向の先方側の部分におい
て、前記第1上案内板1は上方に立ち上がって搬送路を
広くしている。
そして、この上方に立ち上がっている部分の上端に
は、巾方向に所定の間隔をおいて、マイラー等からなる
板状の複数の押圧部材405が配設されている。
また、前記第1下案内板402も用紙の搬送方向先方側
がやや上方に立ち上がっている。
また、前記上下一対の第1案内板401、402に連設して
用紙の搬送方向の先方には、上下一対の第2案内板40
6、407が設けられ、この第2案内板406、407のうちの前
記上方に立ち上がっている第1上案内板401に隣接して
いる第2上案内板406も上方に立ち上がり、これによっ
て、前記第1および第2下案内板402、407でほぼ水平状
に搬送路の下部を形成するとともに、前記第1および第
2上案内板401、406で連結部が上方を向くように、すな
わち、山形状に搬送路が形成されている。前記上下一対
の第2案内板406、407の、電子写真複写装置の画像形成
部203に隣接した部分には、上下一対のレジストローラ4
08、409が設けられている。
したがって、この紙搬送装置は2つの搬送部が所定の
間隔を置き、かつ、連結部が上方に立ち上がる山形に成
形されていて、各搬送部にはローラが設けられている。
そして、上記のように構成されている各部材が、本体
の内部に、その4隅部の1隅部を中心として水平方向に
移動可能、かつ、任意の位置で固定可能に配設されてい
る。
また、前記上下一対の第1案内板401、402に隣接して
用紙の搬送方向の先方側には、前記搬送ローラ403、404
と平行するとともに、前記搬送ローラ403、404側に開口
部を有するサクションチューブ410、411がそれぞれ設け
られている。
この各サクションチューブ410、411は本体側に固定さ
れている部分410a、411aと、この部分410a、411aに隣接
するとともに、前記紙粉たたき部材427に隣接して配設
されている部分410b、411bとから構成され、また、本体
側に固定されている部分の中間部は可撓性を有する変形
可能部412となっていて、さらに、サクションチューブ
の両部分410a、410b、411a、411bの隣接している端は斜
めに切断された状態で接近する方向に押付けた際には一
体となるが、離す方向には離間可能となっている(第43
図および第46図参照)。
なお、前記サクションチューブの形状は第47図に示す
ように、紙粉たたき部材427側の部分410b、411bに順次
大きさの異なる複数のスリット428、428……を形成した
ものを、サクションチューブの一端から吸引するもの
や、または、複数のスリット429、429……を有し、中央
部に吸引用の管部材431を接続したものや、あるいは、
各スリットにそれぞれ単独で開口部を第50図に示す吸引
用の管部材431、431……を接続したものであってもよい
ものであり、各スリットからの吸引量を一定とするため
に各スリットの大きさを吸引方向から離れるにしたがっ
て大きくしておけば、ほぼ同一の吸引量を得ることがで
きるものである。
したがって、このサクションチューブによって用紙に
付着していた紙粉は確実に除去することができるもので
ある。
また、前記電子写真複写装置の本体側に固定されてい
る部分には第43図の奥側の部分は奥側から手前側を見た
状態である第45図に示すような支持板415が設けられ、
この支持板415には駆動源416が設けられている。
この駆動源416は、電子写真複写装置の本体に設けら
れた像担持体等の駆動用の駆動源とは異なり、紙搬送装
置の専用の駆動源416であり、この駆動源416の駆動力は
ベルト417を介して、前記給紙装置204側の上下一対の案
内板401、402に設けられた上下一対の搬送ローラ403、4
04のうちの上搬送ローラ403の軸418と、電子写真複写装
置の画像形成部203側の上下一対の案内板406、407に設
けられた上下一対のレジストローラ408、409のうちの上
レジストローラ408の軸418に設けた歯車419と噛合い係
合している歯車420の軸421とのそれぞれ設けたレジスト
クラッチ422、423を介して駆動力を伝達するようになっ
ており、さらに、両面複写用の用紙搬送路のローラにも
駆動力を伝達するようになっている。
前記給紙装置側の上下一対の第1案内板401、402の途
中に設けられた上下一対の搬送ローラ403、404は、用紙
の巾に渡って同径となっておらず、所定の長さの複数の
ローラ425、425……が軸426に取付けられることで構成
され、この場合、複数のローラ425、425……のうちには
用紙の搬送ローラ403と、紙粉の採取用の紙粉たたき部
材427であるローラとが含まれていて、搬送する用紙の
中央部が搬送用ローラで挟持されて搬送され、用紙の両
端部には前記紙粉たたき部材427であるローラが当接す
るようになっている(第51図参照)。
この場合、前記紙粉たたき部材427としては導電性毛
ブラシが用いられ、用紙の除電も同時に行なえるように
なっている。
したがって、前記紙粉たたき部材427は導電性材料で
あれば発泡性ローラであっても良いものである。
また、この紙粉たたき部材427に付着した紙粉を前記
サクションチューブ410b、411bの内部に吸引するもので
あるが、この時、前記紙粉たたき部材427からすべての
紙粉を除去するために前記紙粉たたき部材427に当接す
るアジテータ(紙粉掻取り部材)432、432……が設けら
れている(第52図参照)。
すなわち、このアジテータ432、432……は、サクショ
ンチューブ410b、411bと紙粉たたき部材427との間に設
けられ、紙粉たたき部材427の回転時にアジテータ432、
432……が紙粉たたき部材427をたたくことによって付着
している紙粉が除去されるとともに、サクションチュー
ブ410b、411bに吸引されるものである。
したがって、このアジテータ432、432……によって紙
粉たたき部材427に付着した紙粉のサクションチューブ
の内部への回収が容易となるものである。
なお、上記のものにあっては、搬送ローラ403に隣接
して搬送ローラ403と同軸の紙粉たたき部材427であるロ
ーラを配設し、このローラによって紙粉を回収するよう
にしたが、このようにすると搬送ローラ403と紙粉たた
き部材427の駆動源が共通となるとともに、スペースを
小さいものとすることができるものであるが、紙粉たた
き部材427は搬送ローラと同軸であっても、また、別で
あっても良く、また、紙粉たたき部材427を発泡ウレタ
ン等の発泡材で形成し、この発泡材に帯電を行なう帯電
装置を設けたものであっても良く、さらに、紙粉たたき
部材427を毛ブラシやスポンジ等の導電性材料で構成し
てもよいものである。
第53図および第54図にはサクションチューブを用いる
ことなく紙粉たたき部材427に付着した紙粉を回収する
手段を示しており、第53図に示すものにあっては用紙の
巾方向に延びるとともに、紙粉たたき部材427を向いて
開口する収納容器433を紙粉たたき部材427に隣接して設
け、この収納容器433はクリック板434によって着脱可能
であるとともに、収納容器433の一部には前記紙粉たた
き部材427に当接するアジテータ435が設けられている。
したがって、前記のようにサクションチューブを用い
ることなく構成した場合であっても紙粉を飛散させるこ
となく確実に収納容器433の内部に収納させることがで
きるものである。
また、第54図に示すものは、さらに、帯電補助部材43
6を設けたものであり、この帯電補助部材436は帯電する
ものであって、紙粉たたき部材427を樹脂繊維で構成
し、これを帯電して付着した紙粉の回収を容易にするた
めのものである。
したがって、たとえば、紙粉たたき部材427をアクリ
ル樹脂で構成した場合に、搬送中の用紙が(−)帯電の
場合には帯電補助部材436をポリエチレン等で、また、
用紙が(+)帯電の場合には帯電補助部材436をレーヨ
ン等で構成するものである。
また、前記紙粉たたき部材427は搬送ローラによる用
紙の搬送を妨げないものが好ましく、したがって、搬送
ローラと同軸の場合には搬送ローラと同径か、あるいは
それ以下の大きさのもの(第51図参照)が好ましいもの
である。
そして、給紙装置204から用紙が給送されると、この
用紙は上下一対の案内板401、402の内部に搬入されて上
下一対の搬送ローラ403、404に達する。
この上下一対の搬送ローラ403、404は、既述のように
その巾方向の全体が同径のローラではなく、巾方向に複
数のローラ425、425……で構成され、しかも、用紙の搬
送の作用を行なうのですべてのローラではなく、中央に
位置するローラ425が搬送ローラ403となり、用紙の両端
部に位置するローラ425は紙粉たたき部材427となってい
る。
すなわち、用紙のその搬送過程において種々な部材と
当接し、その時に紙粉を発生するので用紙にはその紙粉
が付着しており、そのままでは搬送途中に紙粉を飛散さ
せて搬送路の近傍に位置する種々の部材に紙粉を付着さ
せるものである。
したがって、前記紙粉たたき部材427によって用紙に
付着している紙粉を除去し、しかも、この除去作業は用
紙の搬送途中で行なわれるので用紙の搬送に対しては何
等障害になるものではない。
そして、前記上下一対の案内板401、402間の搬送路を
搬送された用紙は、この案内板401、402から搬出される
が、案内板401、402の搬出側において、上案内板401は
上方に立ち上がり、また、下案内板402もやや上方に立
ち上がっているので用紙をその搬送途中に上方に指向さ
せる。
そして、用紙の先端は前記押圧部材405によって第2
上案内板406に当接した際には、この第2上案内板406の
傾斜は用紙の先端が当接した際に下方に指向する傾斜角
度となっているので用紙は第2上下案内板406、407間で
形成されている搬送路の内部に指向され、こののち用紙
は電子写真複写装置の画像形成部203に搬送されること
となる。
そして、こののちは、画像形成部203で画像が形成さ
れ、定着装置で定着されて外部に排出されるものであ
る。
上記のように用紙が給紙装置204から電子写真複写装
置の画像形成部203に達する間に、搬送装置を通過する
ものであるが、この搬送装置は、画像形成部203側に上
下一対のレジストローラ408、409が位置するともに、給
紙装置204側の上下一対の搬送ローラ403、404は、単に
搬送ローラとしての機能を発するので、給紙装置204か
ら給送された用紙は、まず上下一対の搬送ローラ403、4
04で搬送され、この時、紙粉が除去され、第1案内板40
1、402の最後において、下案内板402によって上方に指
向されるとともに、上案内板401が上方に立ち上がって
いるので上方に向かい、上案内板401の上端にはマイラ
ー等からなる板状の押圧部材405が設けられているので
第2上案内板406の上端に接し、この場合、前記上案内
板406は下方を向くようになっているので上方に立ち上
がった用紙はループを形成して下方に向かい、その先端
が前記レジストローラ408、409間に達して停止する。
すなわち、前記搬送ローラ403、404とレジストローラ
408、409との作動のタイミングは第55図に示すようにな
り、前記第2案内板406、407で形成される搬送路に設け
られたレジストセンサー(図示せず)の信号によって前
記各レジストクラッチ422、423がON・OFFされるもので
ある。
そして、前記用紙搬送装置(複写搬送部)205の搬送
ローラ403、404と、レジストローラ(再給紙ローラ)40
6、409と、前記給紙装置204の搬送ローラのうちの複写
搬送部205に近いもの150、151との起動・停止の関係
は、まず、各ローラが起動する場合には、給紙装置204
の搬送ローラ150、151、複写搬送部205の搬送ローラ40
3、404、再給紙ローラ408、409の順に起動を行なうとと
もに、駆動を停止する場合も、給紙装置204の搬送ロー
ラ150、151、複写搬送部205の搬送ローラ403、404、再
給紙ローラ408、409の順に駆動を停止し、すなわち、用
紙の搬送方向後方から順に起動するとともに、駆動を停
止するようにし、これによって搬送途中に確実にループ
を形成できるようにしている。
第55図に示すように、第2案内板406、407で形成され
る搬送路内に設けられたレジストセンサー(図示せず)
が搬送された用紙を検知したのち所定時間経過後にレジ
ストクラッチ423はOFFして前記上下一対の搬送ローラ40
3、404を停止し、この時レジストクラッチ422はOFFとな
っているので前記両案内板401、402および406、407で形
成される搬送路の連結部分でループが形成された状態で
用紙は待機している。
こののち、紙再スタートとなると、前記レジストクラ
ッチ422、423が同時にONとなり、これによって前記上下
一対の搬送ローラ403、404および上下一対のレジストロ
ーラ408、409が同時に同速で回転を開始して用紙を画像
形成部203へ搬送するものであり、したがって、前記搬
送路の間に形成された山形の内部に位置する用紙の部分
には常にループが形成された状態となるので、一般に
は、ループを解消する際に用紙の後端に対して前端を速
く引っ張ると音が発生するが、この場合にはループがな
くならないので音の発生はなく、静かに搬送されるもの
である。
そして、この時、搬送されて停止している用紙に紙曲
がりが生じた場合であっても、上下一対のレジストロー
ラ408、409を支持している上下一対の第2案内板406、4
07と、前記搬送ローラ403、404を支持している上下一対
の第1案内板401、402とは別々の構成となっているの
で、水平方向に移動することによって紙曲がりを矯正で
きることとなる。
また、前記上下一対の搬送ローラ403、404と、上下一
対のレジストローラ408、409との線速度は同一であるの
で既述のように両上下案内基板の間に形成されたループ
は常にその位置に位置した状態で紙送りがされることと
なる。
これによって、用紙の先端が引っ張られた場合に生じ
る音の発生は確実に防止できるものである。
〔発明の効果〕
この発明は前記のように構成したことにより、給紙部
の搬送ローラ、用紙搬送部の搬送ローラおよび再給紙ロ
ーラをそれらの順に起動・停止することにより、給紙部
から用紙搬送部に給送された用紙をループを形成した状
態で用紙搬送部で待機させることができる。そして、こ
の状態から用紙搬送部の搬送ローラおよび再給紙ローラ
を同時に同速で回転させることにより、ループを形成し
たままの状態で用紙を画像形成部に搬送することができ
ることになる。したがって、搬送中にあっても確実に用
紙にループを形成することができるので、ループを解消
する際に用紙の後端に対して前端を速く引っ張ることに
より音が発生するような不具合が生じることはなく、用
紙を静かに搬送することができることになる等のすぐれ
た効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は両面複写装置の要部断面図、第2図はシート搬
送装置の斜視図、第3図は両面複写装置の構成図、第4
図は自動両面複写機による給紙経路を説明する模式図、
第5図はスタッカーユニットの斜視図、第6図および第
7図は複写紙スタック時のスタッカーユニットの断面図
および側面図、第8図は電磁ソレノイドによる駆動系を
示す斜視図、第9図および第10図は再給紙状態にあるス
タッカーユニットの断面図および側面図、第11図、第12
図および第13図はスタッカーユニットの駆動系の構成と
動作を示す側面図および平面図、第14図はスタッカーユ
ニットの一部を開放した状態の断面図、第15図は実施例
を示す全体の概略斜視図、第16図は概略平面図、第17図
は概略正面図、第18図は一部を切断した概略斜視図、第
19図は一段の概略縦断面図、第20図〜第22図は正面の送
り出し側を示し、第20図は正面図、第21図は平面図、第
22図は右側面図、第23図〜第24図は裏面の送り出し側を
示し、第23図は正面図、第24図は右側面図、第25図およ
び第26図は昇降駆動源とその停止機構を示す図、第27図
および第28図は基板に取付けられたローラと機枠との関
係を示す図、第29図、第30図および第31図は昇降基板と
アームとの関係を示す図、第32図は給紙ユニットの要部
を示す図、第33図および第34図は基板と給紙ユニットの
給紙ローラとの関係を示す図、第35図および第36図は複
写機と給紙装置との連結状態を示す図、第37図は第36図
の要部の拡大図、第38図は基板のロック機構を示す図、
第39図および第40図は第38図の他の実施例を示す図、第
41図および第42図は給紙装置の全体概略図、第43図は全
体を示す概略斜視図、第44図は縦断面図、第45図は背面
図、第46図はサクションチューブの全体を示す概略図、
第47図、第48図および第49図はサクションチューブの要
部を示す概略図、第50図は管部材の開口部を示す図、第
51図は搬送ローラと紙粉たたき部材との関係を示す図、
第52図はサクションチューブと紙粉たたき部材とアジテ
ータとの関係を示す図、第53図は紙粉たたき部材と収納
容器との関係を示す図、第54図は紙粉たたき部材と収納
容器と帯電補助部材との関係を示す図、第55図は搬送ロ
ーラとレジストローラとの駆動タイミングを示す図であ
る。 1、84……角パイプ 2、32……機枠 3……軌条(アーキュライドレール) 4……基板 4a、24、36、37……ローラ 5……ストッパ 10……昇降ユニット 11……底板 12……昇降基板 13……支持板 14、41、61……駆動源 14a、15、35、40……軸 16、21……プーリー 17……ワイヤー 18……長孔 19a、19b、19c 20……クラッチ 25a、25b 26……スライドパイプ 27……支持筒 28……連動カム 28a……カム 29……連動コロ 30……給紙ユニット 31……給紙ローラ 33……ねじ 38……重送防止ベルト 39……半月ローラ 41……駆動源 42……一方向クラッチ 43、110……ソレノイド 44……アーム部材 45……駆動伝達部材 50……レバー 51、91、95、99……ばね 60……タイミングベルト 62……歯車 70……搬送路 71……回動板 80……アジャスター 81……キャスター 82、92、93、96 83……連結部材 85……孔 90、94、98……アーム 97、100、104、106……ピン 103、105、107……軌条 111……ロックピン 112……ロック用ガイド 113……マイクロスイッチ 201……自動原稿送り装置 202……走査露光光学系 203……画像形成部 204……給紙装置 205……複写紙搬送部 206……定着器 207……反転排紙切替部 208……分岐搬送部 209……反転搬送部 210……スタッカー部 211……再給紙部 292……大径プーリ 293……小径プーリ 294……エンドレスベルト 300……側板 310……ストッパ 311……回動軸 312……電磁ソレノイド 313……揺動板 321……分離ベルト 327……重送防止ローラ 330……回動アーム板 332……可動ガイド板 344……フォトセンサ 362、363、366……ワンウエークラッチ 367……電磁クラッチ 401、402……第1案内板 403、404……搬送ローラ 405……押圧部材 406、407……第2案内板 408、409……レジストローラ 410、411……サクションチューブ 412……変形可能部 415……支持板 416……駆動源 417……ベルト 418、421、426……軸 419、420……歯車 422、423……レジストクラッチ 425……ローラ 427……紙粉たたき部材(ローラ) 428、429、430……スリット 431……管部材 432、435……アジテータ(紙粉掻取り部材) 433……収納容器 434……クリック板 436……帯電補助部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−81976(JP,A) 特開 昭60−173560(JP,A) 特開 昭59−24870(JP,A) 特開 昭61−86342(JP,A) 特開 昭61−12544(JP,A) 特開 昭62−100363(JP,A) 特開 昭60−100156(JP,A) 実開 昭62−191742(JP,U) 実開 昭61−5854(JP,U) 実開 昭59−8936(JP,U) 実開 昭61−193950(JP,U) 特公 昭62−8381(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】再給紙ローラと搬送ローラとを設けた用紙
    搬送部および搬送ローラを設けた給紙部を有し、給紙部
    の用紙を給紙部の搬送ローラによって前記用紙搬送部に
    給送するとともに、用紙搬送部に給送した用紙を用紙搬
    送部の搬送ローラと再給紙ローラとの協働によって画像
    形成部へ搬送するようになっている記録装置において、 前記用紙搬送部の搬送路を2つの搬送路を連結して形成
    するとともに、両搬送路の連結部を上方に立ち上げて山
    形状に形成し、給紙部側の搬送路に前記搬送ローラを設
    けるとともに、画像形成部側の搬送路に前記再給紙ロー
    ラを設け、前記給紙部の搬送ローラ、用紙搬送部の搬送
    ローラおよび再給紙ローラを、給紙部の搬送ローラ、用
    紙搬送部の搬送ローラ、再給紙ローラの順に起動・停止
    し、再給紙の際には用紙搬送部の搬送ローラおよび再給
    紙ローラを同時に同速で回転させることを特徴とする記
    録装置。
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