JP2524935B2 - 畜舎用パネル建材 - Google Patents

畜舎用パネル建材

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JP2524935B2
JP2524935B2 JP2145145A JP14514590A JP2524935B2 JP 2524935 B2 JP2524935 B2 JP 2524935B2 JP 2145145 A JP2145145 A JP 2145145A JP 14514590 A JP14514590 A JP 14514590A JP 2524935 B2 JP2524935 B2 JP 2524935B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、鶏舎、豚舎、牛舎等の畜舎を建設する際
に、屋根材、天井パネル材、壁パネル材等として使用す
るに好適な畜舎用パネル建材に関する。
「従来の技術」 最近の畜舎は、従来のように、単に飼育できる程度に
雨や風や雪が防げればよいといった粗末なものではな
く、大型化、高級化したものに変わりつつある。
すなわち、最近の畜舎は、第1に、室内温度、換気、
衛生状況など家畜の生活環境を良好なものに整えて、少
しでも成育を促進するようにしたり、卵や牛乳等の収量
が多く高品質になるようにし、畜産業としてその生産性
の向上が図れること、第2に、その畜舎で働く者達が作
業し易く、安全であること、第3に、美しく高級感のあ
る造りで、公害対策、環境対策などについても充分配慮
し、周辺の地域住民にも認知してもらえること、などが
満足されているのが理想とされている。
第4に、一方、この畜産業が経済活動である以上、畜
舎は重要な設備投資対象であり、当然その経済性と上記
機能面との両立が必須条件となる。
そのため、当業界では、従来に比較して、より機能
的で耐久性があり、素材の美しさがあり、経済性もある
畜舎用の専用建材や専用部材が開発されること、新し
い機能的な構造の畜舎が開発されること、より経済性
のある新しい畜舎の建設・施工法が開発されること、が
強く望まれている。
しかし、従来および現状の畜舎建設は、第9図〜第11
図に示すような、昔ながらの建材と周知の施工法を用い
て建設されているのが現状である。以下、従来の畜舎の
壁面構造、屋根構造、天井構造の造作方法について、図
面に基づいて詳細に説明する。
まず、木造畜舎の壁面構造の場合は、第9図に示すよ
うに、木柱A1を用いて建物本体部B1の骨組が組み付けら
れており、また、鉄骨構造畜舎の壁面構造の場合には、
第10図(イ)(ロ)に示したように、H型鋼等の鉄骨A2
を用いて建物本体部B2の骨組が組み付けられている。い
ずれの場合も、当該建物本体部B1,B2には、更に木製ま
たは鉄製の胴縁等の部材を用いた下地組C1,C2が付設構
築されている。この付設構築された下地組C1,C2は、断
熱材D1,D2と外装材E1,E2を所定の設計強度に補強し固着
するためのもので、胴縁等の部材が450mm〜600mm間隔α
で組み付けられた構成になっている。そして、当該付設
構築された下地組C1,C2の両面には断熱材D1,D2と外装材
E1,E2がそれぞれ適宜の手段で固着されて壁面構造が出
来上がっている。
また、従来の畜舎用屋根構造は、第11図に示すよう
に、H型鋼等の鉄骨A3を用いて組み付けられている建物
の屋根本体部B3の骨組に、木製または鉄製の母屋等の部
材を450mm〜600mm間隔β′に組み付けた屋根下地C3を構
築し、これに亜鉛鉄板(着色)D3と断熱材E3とを屋根材
Gとして積層するように載置、固着したものである。
更にまた、従来の畜舎用天井構造は、第11図に示すよ
うに、野縁材を前記建物本体部B1,B2か母屋C3より吊ボ
ルトFにて450mm〜600mm間隔δ′に吊り下げて、天井下
地C4を構築し、この天井下地C4にポリウレタンフォーム
材などの断熱材E4と外装材D4とを天井部材1として固着
していた。
「発明が解決しようとする問題点」 上記のように、従来は畜舎の壁面構造、屋根構造、天
井構造の造作は、いずれも骨組みした建物本体部B1また
は屋根本体部B2に、胴縁、野縁、母屋等の部材を介して
幅狭く(450mm、600mm間隔)組み付けた下地組みC1,C2,
C3,C4を造り、この下地組みC1,C2,C3,C4に断熱材D1,D2,
D3,D4と外装材E1,E2,E3,E4を装着する構成になってい
る。ところが、この下地組造りが作業中最も面倒で手間
がかかり、工期が長くなる原因になっているし、そのた
めの人件費や材料費等がコストアップの大きな要因とな
っている。
しかし、建材としてのポリウレタンフォーム、発泡ス
チロールパネル等の断熱材Dはそれ自体では柔らかく強
度がないし、また薄板状の亜鉛めっき鋼板、その他の鋼
板、合板、石膏ボード、石綿スレート板、合成樹脂板等
の外装材Eは、いずれも薄く単独では曲げ強度に弱いた
めで、単独では風圧や積雪圧や自重圧等により、欠けた
り、割れたり、曲がったりする虞があって、いずれも強
度的に単独使用するのは無理である。
特に、ポリウレタンフォーム、発泡スチロールパネル
等の断熱材Dは、耐久性、耐候性、耐火性が低いので、
長期間、風雪や強い日差し等に晒されていると、外観が
風化して初期の美しさを保持することができないし、熱
やせするので断熱効果が低下するという欠点もあるし、
引火性が強いので火災の危険もあり、更に、ねずみや虫
に噛られる虞もあるなど、素材単独での使用は到底無理
である。
このように、当業者は主に素材の強度的な要請から、
従来の畜舎建設に際しては、面倒でも下地造りはやむを
得ないものとされてきた。
また、従来の畜舎建設には、他の素材に比較してコス
トパフォーマンスと比較的耐久性に優れていることか
ら、経済性と機能性の両立を図るために、『亜鉛めっき
鋼板』が重用されてきた。しかし、畜舎は一般に糞尿な
ど汚れがひどく、しかも湿度も高いため、当該『亜鉛め
っき鋼板』では、暫くするとサビが出るなど腐食し、数
年ごとに取り替える必要が生じるなど耐久性が充分とは
いえなかったし、加工性、耐熱性、熱反射性などにおい
ても満足できる状態にはなかった。しかも、最近は、酸
性雨、自動車から排出される廃棄ガス(亜硫酸ガス)、
農業用薬品の多量使用、塩害など環境悪化が問題とな
り、畜舎においてもその建物に対して、より一層、耐久
性、耐候性、対薬品性に優れていることが要請される時
代となっている。
更に、近年の畜産業は大量の牛、豚や鳥などの家畜を
畜舎内で集中管理しながら飼育する方式になってきてお
り、畜舎も従来に比較して大型化、高及化してきてい
る。このため、より一層の強度を有する表面処理鋼板な
ど新しい素材を用いた建材の出現が望まれている。
更にまた、最近の畜舎は、生産性、安全性、公害対応
などの要請から窓のないウインドレス化が著しく多くな
ってきている。このため、今まで以上に常に畜舎内を清
潔にして家畜が病気に罹らないように予防する必要があ
り、畜舎の内壁には、薬品を高圧噴射により散布して洗
浄している。このため、内壁材に従来の汎用建材である
亜鉛めっき鋼板を内張した場合には、該亜鉛めっき鋼板
は、耐薬品性、耐高圧性が低く、短期間の使用で穴があ
いたり、糞尿等によって腐食したり、各種細菌類が付着
し易いという欠点があって、必ずしも適材ではなくなっ
てきている。
このため、当業者間では、上記要請を満足させ得る新
たな畜舎用建材の開発をすすめるとともに、既存の建材
のなかから適当な畜舎用建材を探すことが行われてい
る。本発明者も上記畜舎の要請に適合した新建材を探し
たところ、硬質発泡ポリウレタン等の発泡体の片面にの
み金属板を積層する複合建材や、当該発泡体の片面に金
属板を積層し、他面に合板、石膏ボード、石綿スレート
板、合成樹脂板、等の外装材を積層し一体化した複合建
材を発見した(特公昭54−13688号,特公昭55−4401
号)。これを強度試験をし、試作実験したところ、片面
に金属板を積層するだけでは、いずれも耐強度性、耐薬
品性、耐高圧性、防虫性等において充分ではなく、上記
のような畜舎が抱える問題点を解決するに至らないこと
が解った。
また、相対向する二枚の金属板の間に発泡体を積層し
一体化するように充填する複合建材という提案(特公昭
51−36535号,特公昭55−27942号,実公昭53−29380
号)についても、上記と同様に検討した。使用する金属
板について、特許公報にはその種類が特定されておら
ず、困惑したが調査したところ、当該出願人である大同
鋼板株式会社の該当製品と称するサンドイッチ構造体
「イソバンド」(大同鋼板株式会社の商標名)および断
熱屋根パネル「イソダッハ」(大同鋼板株式会社の商標
名)を用いて強度試験、試作実験を行った。その結果、
当該表面処理鋼板として亜鉛めっき鋼板やカラー鋼板を
用いているものであった。そこで、当該製品を用いて強
度試験や試作実験を行ってみた。その結果、両面が当該
金属板の場合には強度的にはほぼ満足するが、耐久性、
耐候性、耐薬品性において充分ではなく、その点で満足
するものではなかった。
本発明者は、上記のような事情に鑑み、更にこれら既
存の建材の欠点を解決するために鋭意研究開発を進めた
結果、最近開発された表面処理鋼板の「アルミニウム・
亜鉛合金めっき鋼板」に着目した。当該アルミニウム・
亜鉛合金めっき鋼板は、第1図に示すように、表裏両面
の金属板製の外装材2,3と、この両外装材2,3の間に介装
された断熱材4とから構成されている。それは従来の
亜鉛めっき鋼板の3〜6倍の耐食性(酸性雨に対する耐
酸性については6〜8倍の耐久性があり、耐塩性につい
ては10倍の耐久性があり、屋外暴露試験では3〜6倍の
耐久性があり、耐亜硫酸ガス試験では6〜8倍の耐久性
がある。)があり、めっき合金の主成分がアルミニウ
ムであるため、耐熱性、熱反射性に優れていること、
加工性がよいこと、亜鉛の特性である鉄に対するガル
バニックアクション効果を保有させていること、めっ
き仕上りが平滑美麗で銀白色の輝きをもち、素材として
意匠性があること、経済性については、亜鉛めっき鋼
板に比較して、やや安価であること、などの特性があ
る。
本発明者はこのアルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板の
特性が畜舎用建材の上記要請に適している点に着目し、
これを主体材料として、断熱効果、強度補強、軽量性な
どを付加した畜舎専用の新たな複合建材を開発し、提供
したものである。
その結果、本願複合建材を使用すると耐久性、耐候性
に優れた畜舎が出来るというだけでなく、当該複合建材
は強度が非常に強いので、畜舎の壁面構造、屋根構造、
天井構造の造作に際して、下地組が必ずしも必要ではな
くなり、もし、必要としても従来に比較して間隔の大き
い簡単な構成のものでも充分となった。このように、従
来に比較して、その造作構造が単純化するに伴って、材
料が少なくてすむこと、施工作業が簡単で工期が短縮さ
れることとなり、建築コストの大幅低減化が可能となっ
た。
「問題点を解決するための手段」 本発明は、問題点を解決するための手段として次のよ
うに構成したものである。
特許受けようとする第1発明は、硬質ポリウレタンフ
ォームやイソシアヌレート発泡体等の合成樹脂発泡体の
片面に、丸波または角波などの波形に成型したアルミニ
ューム・亜鉛合金めっき鋼板を積層し、他の片面に平板
なアルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板を積層して一体化
したことを特徴とする畜舎用パネル建材である。
特許受けようとする第2発明は、硬質ポリウレタンフ
ォームやイソシアヌレート発泡体等の合成樹脂発泡体の
片面に、丸波または角波などの波形に成型したアルミニ
ウム・亜鉛合金めっき鋼板を積層し、他の片面に平板な
ステンレススチール板を積層して一体化したことを特徴
とする畜舎用パネル建材である。
特許受けようとする第3発明は、硬質ポリウレタンフ
ォームやイソシアヌレート発泡体等の合成樹脂発泡体の
片面に、丸波または角波などの波形に成型したアルミニ
ウム・亜鉛合金めっき鋼板を積層し、他の片面に平板な
アルミニウム板を積層して一体化したことを特徴とする
畜舎用パネル建材である。
特許受けようとする第4発明は、硬質ポリウレタンフ
ォームやイソシアヌレート発泡体等の合成樹脂発泡体の
片面に、丸波または角波などの波形に成型したアルミニ
ウム・亜鉛合金めっき鋼板を積層し、他の片面に金属製
板材を所定間隔毎に内側に二つ折りして所定高さのフラ
ンジを形成した外装体を積層して一体化したことを特徴
とする畜舎用パネル建材である。
本発明の積層・一体化の方法は、いずれも丸波または
角波などの波形に成型したアルミニウム・亜鉛合金めっ
き鋼板と、他方の平板な金属板とを相対応するように搬
送供給し、その相対向する金属板の間に発泡材料を発泡
充填せしめて、両者がほぼ完全に面接着して一体化する
ように連続的に製造されることが望ましく、その際の発
泡体は独立気泡率が80%以上のマイクロセルであること
が望ましい。
また、アルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板の波形成型
は、用途によって、丸波または角波、波の大小等いずれ
かを選定して成型することが望ましい。
さらに、本願発明に係る畜舎用パネル建材は、外壁
材、内壁材、天井材、屋根材等その用途によって、また
具体的な設計条件によって、第1発明〜第3発明のいず
れが好適かを選定するとともに、その厚さの選定をする
ことが望ましい。
即ち、第1発明は、殊の外耐久性、耐候性に優れてい
るので、外壁材、屋根材、天井材、その住環境の良くな
い地域での用途に向いているし、第2発明は水回りの部
分や、常に洗浄する必要のある豚舎の特に汚れ易い部分
の内壁材に好適である。また、第3発明は、アルミニウ
ム板の外観の美しさや、加工性の良さを生かして外壁
材、内壁材、天井材などの用途に好適である。各発明に
ついて一般的には前記のような用途が好適と考えられる
が、これに限る必要のないこと勿論である。
また各発明について一般的には、強度、断熱効果等か
らみて厚さが20mm〜100mmであれば、畜舎用パネル建材
としてほとんどの場合に対応できるが、汎用の厚さ寸法
として天井材が20mm〜30mm、壁材としては30mm〜40mmが
好ましいものである。
「実施例」 以下、本件発明の畜舎用パネル建材について図示実施
例に基づき詳細に説明する。
第1図は本発明に係る畜舎用パネル建材の斜視図で、
第2図は同畜舎用パネル建材の荷重たわみ特性、第3図
は同畜舎用パネル建材の組成構造を示す要部の断面図で
ある。
図面において、1は畜舎用パネル建材である。当該畜
舎用パネル建材1は、第1図に示すように、表裏両面の
金属板製の外装材2,3と、この両外装材2,3の間に介装さ
れた断熱材4とから構成されている。前記の外装材2の
少なくとも一方は、表面処理鋼板のアルミニウム・亜鉛
合金めっき鋼板である。このアルミニウム・亜鉛合金め
っき鋼板は第3図のように鋼板2aにアルミニウム・亜鉛
の合金めっき層2bを施し、表面処理2cしたもので、その
合金めっき層の組成は表1に示した通りのものである。
それは、前述したように、アルミニウムの特質(耐食
性、耐候性、耐薬品性、加工性、素材としての意匠性、
耐熱性、熱反射性、経済性においても優れた特性)と、
亜鉛の特質(鉄に対するガルガニックアクション効果)
により、種々の用途に役立つ優秀な特性を持つ新素材で
ある。
第1図に示した畜舎用パネル建材の片面の表面外装材
2のアルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板を角波形に成型
されているが、これに限る必要はなく、第4図に示した
ように、丸波形に成型されているものであっても良い
し、第5図に示したように、第1発明にあっては、他面
の裏面外装材3には、上記の外装材2と同一素材である
アルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板が使用されている
が、この場合には平板の状態で使用している。
更に、断熱材4としては、最も断熱性能に優れている
硬質ウレタンフォームで、独立気泡率80%以上のマイク
ロセルの発泡体が用いられる。
そして、上記の硬質ウレタンフォーム4に対して、表
面外装材2のアルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板と、裏
面外装材3のアルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板とは密
着状態に接着されている。
また、本発明に使用するアルミニウム・亜鉛合金めっ
き鋼板の厚さθについては、理論的に制限はないが、畜
舎用としては0.27mm〜2.3mmの範囲であれば充分であ
る。
また、複合建材として出来上り時の厚みεは、その強
度、断熱効果等からみて20mm〜100mmであれば充分で、
畜舎用パネル建材としてほとんどの場合に対応できる
が、汎用性の高い厚さ寸法は、用途別に天井材が20mm〜
30mm、壁材としては30mm〜40mmが好ましい。
上記のように構成した畜舎用パネル建材の荷重たわみ
特性試験結果については、第2図に示す通りである。図
中、AGGは、本発明の畜舎用パネル建材で、これは表裏
両金属板ともと0.27mmのアルミニウム・亜鉛合金めっき
鋼板を硬質ポリウレタンフォームを積層したもので、そ
の厚さは30mmであり、表面外装材の波形は角波型に成形
されている。また、BGGはAGGと同様の素材と複合構成
で、その厚さだけが40mmとなるようにした畜舎用パネル
建材1aである。
これに対し、AGLとBGLとは、硬質ポリウレタンフォー
ムの片面(表面)に角波形状に成形したアルミニウム・
亜鉛合金めっき鋼板を積層し、他面(裏面)には紙面材
(クラフト紙にポリエチレンコートやアルミ箔を積層し
たアルミクラフト材である。)を積層付着させた畜舎用
パネル建材である。当該複合建材のうちAGLは、その厚
さが30mmであり、BGLはその厚さが40mmである。
上記対象建材AGL、BGL、BGG、AGGを支点間距離が1800
mmの試験台上に架設状態に載せ、中間部に10kg〜150kg
までの均等荷重を負荷し、最大たわみ点を計測記録し
た。計測結果は、第2図のとおりである。これによる
と、両面金属板付着型の複合建材(BGGとAGG)は、片面
金属板付着型の複合建材(AGL、BGL)に比較して、いず
れも荷重に対するたわみが非常に小さいことが分かる。
即ち、両面金属板付着型の複合建材は、荷重強度が複合
効果によって、非常に大きいものに強化されることが解
った。
この結果、本発明にかかる畜舎用パネル建材1は、両
面がメタルフェースで、しかも曲げ強度が高いので、作
業員が乗って作業を行うことができるし、風圧、積雪
圧、自重圧、その他畜舎として必要な設計圧に耐えるこ
とが出来るので、従来のような下地無しの直接取り付け
施工が可能である。これは、従来考えられなかった畜舎
の新しい建築構造であり、工期短縮やコストダウンをも
たらす画期的な施工法をもたらすことになる。
第2発明の実施例は、硬質ポリウレタンフォームやイ
ソシアヌレート発泡体等の合成樹脂発泡体(断熱材4)
の表面外装材2に、丸波または角波などの波形に成型し
たアルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板を積層し、裏面外
装材3に平板なステンレススチール板を積層して一体化
したことを特徴とする畜舎用パネル建材である。
当該第2発明に係る畜舎用パネル建材1bは、その裏面
外装材として平板なステンレススチール板を用いた点に
第1発明との相違がある。これについても第1発明の場
合と同様の条件で、荷重たわみ特性試験を行ったが、強
度補強効果は第1発明の場合とほぼ同じ結果を得た(図
表省略)。
第3発明の実施例は、硬質ポリウレタンフォームやイ
ソシアヌレート発泡体等の合成樹脂発泡体(断熱材4)
の片面(表面外装材2)に、丸波または角波などの波形
に成型したアルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板を積層
し、他(裏面外装材3)に平板なアルミニウム板を積層
して一体化したことを特徴とする畜舎用パネル建材1cで
ある。当該第3発明に係る畜舎用パネル建材1cは、その
裏面外装材として平板なアルミニウム板を用いた点に第
1発明との相違がある。これについても第1発明の場合
と同様の条件で、荷重たわみ特性試験を行ったが、強度
補強効果は第1発明の場合とほぼ同じ結果を得た(図表
省略)。
従って、第2、第3発明にかかる畜舎用パネル建材1
b,1cも、充分に曲げ強度が高いので、これを用いること
により作業員が乗って作業を行うことができるし、下地
無しの直接取り付け施工が可能であり、畜舎の新しい建
築構造と画期的な施工法を具現化することができる。
尚、第4図は、本発明畜舎用パネル建材1の異なる実
施例で、第4図の畜舎用パネル建材1dは表面外装材2dが
丸波形に成型されている。
また、第4発明の実施例に係る畜舎用パネル建材1e
は、断熱材4である硬質ポリウレタンフォーム等の合成
樹脂発泡体の片面に、丸波または角波などの波形に成型
したアルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板で形成した表面
外装材2eを積層し、他の片面にアルミニウム・亜鉛合金
めっき鋼板若しくはステンレススチール板またはアルミ
ニウム板などの金属製板材を所定間隔毎に内側に二つ折
りして所定高さのフランジ5を形成した裏面外装体3eを
積層して一体化してなる畜舎用パネル建材である。この
畜舎用パネル建材1eは、その裏面外装材3eに設けたフラ
ンジ5により、当該フランジ5の長手方向の曲げ強度が
大きく補強され、角波形により補強された表面外装材2e
との相乗効果により、当該畜舎用パネル建材1dの曲げ強
度は格段に向上する。その他の点については、上記の実
施例と同様である。当該第4発明に係る畜舎用パネル建
材1eは、特に長手方向への曲げ強度が大幅に強化されて
いるところから、面積の広い部屋の天井であっても、下
地組をしないで簡単に施工でき、長年の使用にも自重に
よって垂れ下がったりしない天井材として最適である。
勿論、用途はこれに限らないが、第1〜3発明より強度
を要求される箇所の壁材、屋根材、その他に用いて好適
である。
次に本願発明にかかる畜舎用パネル建材を壁材、天井
材、屋根材として具体的に使用する場合について説明す
る。
(1)畜舎用パネル建材を壁材として使用する場合 <内貼り> 第1図第4図、第5図に示す畜舎用パネル建材1を、
第7図、第6図に示した内貼の場合のように建物本体部
を構成する木材柱体6の内側に直接固着する。固着方法
は、畜舎用パネル建材1の波形形成されている表面外装
材2を内側に向け、しかも、第1図に示すその長手方向
Lを横にして木材柱体6に当接させ、その当接部分をボ
ールトまたはネジ釘にて固着する。
このように施工することによって、柱体6,6…の間隔
が1.8m〜2.5mであれば胴縁などの下地組はまったく不要
となる。この場合、柱体6,6…は畜舎の外部に露出し、
錆止めペンキ等に依る防錆処置の必要はあるが、室内壁
面には、畜舎用パネル建材1の平板な裏面外装体3が表
われるので、ウインドレス舎に要求される空気の流れの
スムーズな理想的な平板面の壁面が得られる。
また、本件発明にかかる畜舎用パネル建材を内貼りす
るだけで従来の外装材と内装材と断熱材との三建材を一
度に施工することになり、その施工が簡素化される。
<外貼り> 第8図、第6図に示すように、外貼りの場合には、裏
面外装材3を建物本体部の鉄骨柱体6,6…の外側にボル
トまたはネジ釘で長手方向Lを横に直接取付ける。
この場合、内面に建物本体部の木材柱または鉄骨柱体
6,6…は室内に露出するが、外部は表面外装材3の角波
による横筋様の美観を有ることが出来る。
また、本願発明にかかる畜舎用パネル建材1を外貼り
するだけで従来の外装材と内装材と断熱材との三建材を
一度に施工することになり、その施工が簡素化されるこ
とになる。
(2)畜舎用パネル建材を天井に使用する場合。
本願発明にかかる畜舎用パネル建材を天井に使用する
場合には、第1図に示す長手方向Lを桁方向X(第7図
に示す)に平行して施工することを縦貼り。梁方向Yに
平行して施工することを横貼りという。
<縦貼り> 第6図、第7図、第8図に示すように木造の場合建家
本体の梁7,7′…の間隔が2500mm以内であれば、第11図
に示したような下地組は不要となり、天井材8を建家本
体の梁7、7…に直接取付けが可能である。第8図に示
すように、鉄骨造の場合もタイバー9、9′,9″…を間
隔が2500mm以内となるように使用することによって、木
造同様に天井材8をタイバー9、9′,9″…に直接取付
ければよく、第11図に示したような下地組は不要とな
る。
<B横貼り> この場合は、従来と同様、第6図に示すように建家本
体の柱体6または母屋10、10…より吊ボールト11、1
1′、11″を使用し、下地組12、12…を吊り、これに畜
舎用パネル建材を天井材8として取付ける。しかし、こ
の場合の下地組12、12…の間隔δは1800mm〜2500mmと、
第11図に示したような従来の下地組C3の間隔δに比較し
て2〜8倍の間隔でよい。このため、下地造12、12…の
作業量と材料を大幅に削減することができる。
このように縦貼り横貼りのいずれも、従来方法と違
い、下地組工程が不要、または少ないので施工期間は短
縮され、従来に比較して畜舎建築費用の低減が可能とな
る。
また、畜舎用パネル建材1の平板な外装材3を内壁下
面にすることによって、天井面が平板状になり、ウイン
ドレス方式において不可欠な空調機器からの抵抗のない
効率的な空気の流れをつくることができる。
なお、施工に際して、畜舎用パネル建材の端部は、防
虫用特殊テープを貼付けることにより虫害、ねずみ等の
被害を防止することができる。
(3)上記パネルを屋根材に使用する場合。
第6図に示す母屋10、10′、10″…の間隔βを従来の
母屋間隔β′より広く900mm〜1220mmにすることが出来
る。これによって、母屋10の施工作業が容易となり、材
料が削減出来ることとなるり、本件畜舎パネル建材を屋
根材13として固着する作業を短時間でしかも安価にする
ことが出来る。
また、建築基準法による1000m2以上の建物に必要な、
屋根裏防火の為、従来は、防火ライトなどの下葺き材が
必要であったが、裏面外装材3のアルミニウム・亜鉛合
金めっき鋼板やステンレススチール板やアルミニウム板
等の金属板3が下葺き材の代替えとなり、母屋材の防火
ライトなどの下葺き材の節減および施工費のコストダウ
ン及び工期の短縮が可能である。
上記の内外装壁材、天井材、屋根材に本畜舎用パネル
建材を使用することにおいて、防火、結露、ネズミおよ
び害虫の被害防止、消毒時の薬液の高圧噴射にも耐え得
る畜舎用としては理想的な屋根、天井、内外装材とな
る。
なお、本パネルは長手方向に随意の長尺物が生産可能
であるので、現場での切断などの手間もはぶける。
「効果」 本発明は、上記のように波形成型したアルミニウム・
亜鉛合金めっき鋼板の表面外装材と、平板なアルミニウ
ム・亜鉛合金めっき鋼板あるいはステンレススチール板
もしくはアルミニウム板の裏面外装材と、この両鋼板で
挟着されて一体化された硬質ウレタンフォームとの断熱
材とにより畜舎用パネル建材を構成したことを特徴とす
る。
従って、畜舎の外周壁を上記の畜舎用パネル建材で施
工すれば、一度の施工作業により外装と内装と断熱材と
が同時に出来上がるので、少人数で工期を短縮すること
ができると共に、トータルコスト大幅に削減することが
できる。
また、アルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板を使用する
ことにより、それ自体の強度に波形成型することによる
強度が相乗するので、畜舎用パネル建材の曲げ強度が格
段に向上する。従って、例えば、畜舎用パネル建材で、
屋根や天井を施工する場合、下地組が不要になったり、
間隔が広く簡素化できるので、大幅に施工期間を短縮す
ることができる。
特に、内装材3にフランジ7を形成した場合には、畜
舎用パネル建材の曲げ強度は更に補強される。
更に、外装材2のアルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板
は高い耐食性、耐候性、耐薬品性を有するので、長期に
わたって美しい外観を保持することができる。
また、断熱材の硬質ウレタンフォームは高い断熱性能
を有していると共に、外装材のアルミニウム・亜鉛合金
めっき鋼板が日差しを跳ね返すので、畜舎用パネル建材
は、高い断熱効果を発揮する。
また、硬質ウレタンフォームは、外装材を叩く雨音を
減少する吸音効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る畜舎用畜舎用パネル建材の斜視
図で、 第2図は、同畜舎用パネル建材の荷重たわみ特性で、 第3図は、同畜舎用パネル建材の組成構造を示す断面図
で、 第4図および第5図は、同畜舎用パネル建材の異なる実
施例を示す要部縦断面図で、 第6図は、同畜舎用パネル建材の使用して畜舎を施工す
る状態を示す要部の断面図で、 第7図は、同畜舎用パネル建材を使用して木造畜舎の天
井構造を施工したときの状態を示す概略断面図で、 第8図は、同畜舎用パネル建材を使用して鉄骨造り畜舎
の天井構造を施工したときの状態を示す概略断面図で、 第9図は従来の木造の外壁施工状態を示す要部縦断面図
で、 第10図(イ)は従来の鉄骨造りの外壁施工状態を示す要
部縦断面図で、(ロ)は上記第10図(イ)のM−M線断
面図であり、 第11図は従来の畜舎の屋根構造と天井構造の施工状態を
示す要部縦断面図である。 <主な符合の説明> 1……畜舎用パネル建材、 2……裏面外装材、 3……裏面内装材、 4……断熱材、 5……フランジ、 6……柱体、 7……天井材、 12……下地組、 13……屋根材。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硬質ポリウレタンフォームやイソシアヌレ
    ート発泡体等の合成樹脂発泡体の片面に、丸波または角
    波などの波形に成型したガルバリウム鋼板を積層し、他
    の片面に平板なアルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板を積
    層して一体化したことを特徴とする畜舎用パネル建材。
  2. 【請求項2】硬質ポリウレタンフォームやイソシアヌレ
    ート発泡体等の合成樹脂発泡体の片面に、丸波または角
    波などの波形に成型したアルミニウム・亜鉛合金めっき
    鋼板を積層し、他の片面に平板なステンレススチール板
    を積層して一体化したことを特徴とする畜舎用パネル建
    材。
  3. 【請求項3】硬質ポリウレタンフォームやイソシアヌレ
    ート発泡体等の合成樹脂発泡体の片面に、丸波または角
    波などの波形に成型したアルミニウム・亜鉛合金めっき
    鋼板を積層し、他の片面に平板なアルミニウム板を積層
    して一体化したことを特徴とする畜舎用パネル建材。
  4. 【請求項4】硬質ポリウレタンフォームやイソシアヌレ
    ート発泡体等の合成樹脂発泡体の片面に、丸波または角
    波などの波形に成型したアルミニウム・亜鉛合金めっき
    鋼板を積層し、他の片面に金属製板材を所定間隔毎に内
    側に二つ折りして所定高さのフランジを形成した外装体
    を積層して一体化したことを特徴とする畜舎用パネル建
    材。
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