JP2524555B2 - 地下構造物へのアクセス構造物 - Google Patents

地下構造物へのアクセス構造物

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JP2524555B2
JP2524555B2 JP4201476A JP20147692A JP2524555B2 JP 2524555 B2 JP2524555 B2 JP 2524555B2 JP 4201476 A JP4201476 A JP 4201476A JP 20147692 A JP20147692 A JP 20147692A JP 2524555 B2 JP2524555 B2 JP 2524555B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地下構造物へのアクセ
ス構造物に関し、特に、都市及び都市近郊等のアクセス
構造物に必要な用地取得が困難な場所において、限られ
た用地で道路トンネルや地下駐車場等への出入りを可能
にする地下構造物へのアクセス構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、都市及び都市近郊で道路や駐車場
を計画する場合、地上用地の取得が困難なため、一般的
に、既設道路等の公共用地の地下、あるいは大深度にお
ける民地の地下等を有効利用する。そして、かかる地下
道路トンネルや地下駐車場にアクセスするには地上道路
等の通路と地下構造物とを結ぶ傾斜したトンネルを構築
することが従来の計画であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の傾斜トンネルによるアクセス方法では、道路の縦
断勾配等を鑑みると大深度に構築された地下構造物に至
るまでに相当の距離を要し、さらに開削施工区間や浅い
地下については用地取得の問題があるため傾斜トンネル
の構築のみならず、道路トンネル等の地下構造物自体の
計画の遂行にも支障をきたすという課題がある。
【0004】一方、高架道路に用いられているものとし
て、これから地上道路へ至る区間に円形の螺旋道路を設
けて地上道路に接続する方法があり、これを地上から道
路トンネルへのアクセスに応用することも考えられる
が、かかる螺旋道路においてもその直径が80〜100
mとなるためこれを構築するための広大な用地の取得が
困難であり、また道路トンネルの深度が大きいと、螺旋
道路長が長くなり(50mの高低差、7%道路勾配で螺
旋道路延長700m)、運転者は円周運動により目が回
るため安全に自動車を運行することが困難になるという
課題がある。
【0005】そこで、本発明はかかる課題を解消するた
めになされたもので、広大な用地を必要としないため、
都市及び都市近郊等の用地取得の困難な場所においても
容易に構築することができるとともに道路トンネルや地
下駐車場等の地下構造物への車両の速やかな出入りを可
能にする地下構造物へのアクセス構造物を提供すること
を目的とする。
【0006】また、本発明は地上から地下構造物への安
全な車両等の移動を可能にする地下構造物へのアクセス
構造物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的に鑑
みてなされたものであり、その要旨は、地下構造物と地
上とを連通する立坑と、該立坑内に配置したターンテー
ブルと、該ターンテーブルに立設し、前記立坑の中心空
間の周りに配設して前記ターンテーブルにしたがって回
転する複数の筒体と、それぞれの筒体内に昇降可能に配
置した人荷収容手段と、前記ターンテーブルの回転に伴
い、前記各筒体内の各人荷収容手段を順次降下及び上昇
を行なう昇降手段とからなる地下構造物へのアクセス構
造物にある。
【0008】ここで、前記立坑は、従来の技術、例えば
地下連続壁工法、鋼矢板、鋼管矢板等による山留工法、
ケーソン工法、ロックボルト並びにコンクリートの吹き
付けによるNATM工法等によって鉛直方向に、好まし
くは、構造力学的見地から前記ターンテーブル外周の回
転軌跡に沿った円筒形状に構築する。そして、前記立坑
は、例えば地下構造物としての道路トンネルと同程度の
深度に構築した連絡トンネルを介して道路トンネルと連
通している。ターンテーブルはドーナツ形又は円形等を
用い、この上に前記筒体を立設し、電動モーター等の動
力を用い、ギア等を介して回転させる。またターンテー
ブルには必要に応じて筒体の保持手段、例えば鋼材を組
み合わせて梁・柱構造とし、これに筒体を固定するもの
等を取付けることもできる。また、ターンテーブルに立
設する筒体の対の数は、ターンテーブルの大きさや人や
車両などの人荷収容手段の昇降時間、道路トンネルに誘
導すべき時間当たりの設計台数等を鑑みて設計されるも
のである。さらに、筒体内において人荷収容手段を昇降
させる昇降手段としては、エレベータ方式によるもの、
ギヤモーターによるもの、リニアモーターによるものの
他に、後述する圧力流体による昇降手段を用いることも
できる。なお、人荷収容手段には、これを例えば上下に
仕切って、複数の車両を収容することもできる。
【0009】そして、本発明の地下構造物へのアクセス
構造物では、前記昇降手段を、前記一対の筒体が下端部
において連通するとともに、前記人荷収容手段がこれの
下方に存する筒体内の流体を封止し、一方の筒体内の人
荷収容手段の下降に伴い、これと連関して一方の筒体か
ら送られる圧力流体により他方の筒体内の人荷収容手段
を上昇させるものとしてもよい。
【0010】ここで、封止される流体としては、水、油
等の液体を使用することもできるが必要に応じた流体の
排出及び給送が容易なエアーを使用することが好まし
い。
【0011】また、本発明の地下構造物へのアクセス構
造物では、前記筒体内における前記人荷収容手段の昇降
に伴い、人荷収容手段を所定量回転させる回動手段を備
えることもできる。
【0012】ここで、回動手段としては、人荷収容手段
自身に装備された、ギア等によって回動するターンテー
ブルの他、筒体が円筒体である場合には、例えばこれの
内面の上部から下部に亘り所定の回転量を付与すべく螺
旋状に設けた螺旋溝と、該螺旋溝と係合する人荷収容手
段に設けた凸部とによって構成し、人荷収容手段の昇降
にともない螺旋溝にそって車両収容手段を自動的に回転
させるようにしてもよく、さらに、筒体を内面に所定角
度のねじりを有する楕円筒体とし、かつ人荷収容手段を
この楕円形状に勘合する形状とし、これによって人荷収
容手段の昇降にともない前記内面のねじりにそって人荷
収容手段を自動的に回転させるようにしてもよい。
【0013】さらに、本発明の地下構造物へのアクセス
構造物は、上下に連設する連設道路トンネルにアクセス
するための構造物として用いる場合には、前記筒体内
に、アクセスすべき前記連設する道路トンネルの間隔に
対応して上下に複数の人荷収容手段を連設配置し、かつ
地上には連設する前記人荷収容手段に各々車両を誘導す
る複数段の導入路を設けることもできる。
【0014】
【作用】本発明では、地上において、昇降手段で順次昇
降して送られてくる複数の筒体内の人荷収容手段に人や
車両等の人荷を収容して略垂直に降下させるとともに、
ターンテーブルを回動して人荷収容手段の出口を道路ト
ンネルなどの地下構造物との出入口に導く。別途、地下
において上記筒体とは別の筒体内の人荷収容手段に収容
した人や車両を筒体内で略垂直に上昇させるとともに、
前記ターンテーブルの回動により地上の出入口に人や車
両を迅速かつ多量に導く。すなわち、地下構造物へアク
セスするための構造物の地上及び浅い地下における占有
領域がターンテーブル及び筒体を設置する立坑の領域の
みとなり、広大な用地の取得を不要にして地下構造物へ
アクセスを容易にする。また、地上と地下構造物との間
で人荷収容手段が複数の筒体内にそれぞれ収容している
ので、安全な車両の移動を可能にする。
【0015】また、複数の筒体内の人荷収容手段の昇降
手段としては、上記したエレベータ方式、ギヤモーター
又はリニアモーターによるものの他に一対の筒体を下
端部において連通するとともに、人荷収容手段によりこ
れの下方に存する筒体内の流体を封止することにより構
成すれば、筒体内に設けた人荷収容手段を圧力流体に
いわゆるサイホン方式により容易かつ効率的に昇降す
ることもできる。
【0016】さらに、前記複数の筒体内における人荷
収容手段の昇降に伴い、それぞれの人荷収容手段を所定
量回転させる回動手段を設ければ、人荷収容手段に前進
状態で収容した車両を昇降後も出口に向かって前進状態
にすることにより、舞い降りるようにして速やかな車両
のアクセスを可能にする。
【0017】さらにまた、複数の筒体のそれぞれには所
定の間隔で上下に複数の人荷収容手段を連設配置し、か
つ地上には連設する前記人荷収容手段に各々車両等を誘
導する複数段の導入路を設けることにより、上下に連設
する連設道路トンネル等に対し、容易にアクセス可能に
する。
【0018】
【実施例】次に、添付図面を参照し、本発明の実施例に
ついて詳細に説明する。
【0019】図1(イ)及び(ロ)に示すように、本実
施例の地下に構築した道路トンネル10へのアクセス構
造物11は、連絡トンネル12を介して道路トンネル1
0と連通する立坑13と、立坑13内の下端部に配設さ
れ、立坑13の内周面に沿って回動するターンテーブル
14と、ターンテーブル14上に立設する、ターンテー
ブル14の中心を挾んで対向する4対の円筒状の小筒1
5と、該小筒15内に昇降可能に配置された人荷収容手
段としての車両カプセル16とを備えるものである。
【0020】立坑13は、直径約30mの円筒体で、地
下において連絡トンネル12を介し道路トンネル10と
連通するべく、道路トンネル10から所定長離れた位置
に、例えば地下連続壁工法等の公知の技術を用いて地上
から道路トンネル10が構築されている所定の深度に亘
って鉛直に構築する。そして、立坑13下端部の道路ト
ンネル10と近接する側面には出入開口17を設け、こ
れに連絡トンネル12を接続して道路トンネル10と連
通している。なお、立坑は必ずしも道路トンネル10に
近接して設ける必要はなく、連絡トンネルの延長等を勘
案して、立地のしやすい場所に設けることができる。ま
た立坑13の中心空間は道路トンネルの換気塔、非常階
段等の退避路、維持管理スペース等としても用いること
により合理的な道路トンネルの計画を行うことができ
る。さらに、立坑は、道路トンネル10の構築時には、
トンネル機械の発進及び到達空間として、用いることが
できる。
【0021】ターンテーブル14は、図2にも示すよう
に、外周が立坑13の内周形状と略一致するドーナツ状
の平板によって構成され、その下面にはローラー40を
有して立坑13の下端面上を移動可能にするとともに、
その内周面にはギア溝41を有し、これが回動モーター
18に取付けた回動ギア19と係合して回動モーター1
8の動力により立坑13の下端面上を回転移動する。
【0022】また小筒15は、鋼管、コンクリート管等
によって構成され、ターンテーブル14上に鉛直に立設
する。そして、小筒15を立設状態で固定するため、タ
ーンテーブル14上にはさらに、円形に連設する小筒1
5(図1(ロ)参照)の内側への倒れを支持する内筒2
0と外側への倒れを支持する外筒21とが鋼材を組合わ
せた梁・柱構造として取付けられている。なお、外筒2
1の外面と、立坑13内壁面との間には若干の空隙を保
持する必要があり、またこの空隙によりターンテーブル
14の回転によって外筒21の横振れにより立坑躯体内
壁面と接触しないように図3(イ)又は(ロ)に示すよ
うな振れ止め材22をつけておく。ここで、(イ)に示
す振れ止め材22は、立坑13の内周面に取付けた凹溝
を有するレール部材23と、これの凹溝と嵌合してこれ
に沿って移動する凸溝を備え外筒21の外周に取付けら
れたレール部材24とにより構成され、かつ所定間隔で
設けたグリス注入孔25からレール部材23及び24の
間に摩擦軽減剤を注入して凸溝の移動を速やかに行わし
め、ターンテーブル14の回転に支障のないようにする
ものであり、(ロ)に示す振れ止め材22は、立坑13
の内周面に取付けたボールベアリング42の軌道を形成
する支承材26と、外筒21に所定間隔をおいて取付け
たベアリング台座27と、ボールベアリング42とによ
って構成され、ボールベアリング42の回転移動によっ
てターンテーブル14の回転に支障のないようにするも
のである。なお、内筒20、外筒21は、小筒15を保
持することができれば、必ずしも円筒形状である必要は
ない。
【0023】そして、小筒15内には、車両カプセル1
6が昇降可能に配置される。車両カプセル16を昇降す
る昇降手段としては、車両カプセル16の下方に密封さ
れる流体としての圧力エアーを利用する。すなわち、密
封された圧力エアーを排出することにより車両カプセル
16を下降させ、圧力エアーを車両カプセル16の下方
に給送することによりこれを上昇させるものであり、排
出又は給送する空気量を調節することにより、車両カプ
セル16のスピード及び停止を容易にコントロールする
ことができる。さらに、図4に示すように、対向する一
対の小筒15の下端部を連通管28によって連絡し、一
方の車両カプセル16の降下時に排出される圧力エアー
を他方の車両カプセル16の下方に循環してこれを上昇
させる、いわゆるサイホン方式で一対の車両カプセル1
6を連動させることにより、必要最小限の圧力エアーを
補いつつ圧力エアーを有効に利用して経済的なシステム
とすることができる。なお、両小筒の下端部を連絡する
連通管28には、逆止弁29と、圧力エアータンク30
と該圧力エアータンク30に連通するエアーコンプレッ
サー31が取付けられ、圧力エアータンク30からは車
両カプセル16の上昇のための圧力エアーを補うととも
に、逆止弁29は圧力エアータンク30内の圧力が一方
の車両カプセル16の降下による排出圧より高くなった
ときに作動して圧力エアーの逆流を防止する。また、各
小筒15の上端にはエアーバルブ32が取付けられ、車
両カプセル16の昇降にともなって車両カプセル16の
上方スペースへの空気の給気及び排気を可能にするとと
もに、エアーコンプレッサー等によってここから圧力エ
アーを強制的に給送することによって、車両カプセル1
6の昇降を補助することができる。なお、連通管28は
ターンテーブル14内に配設され、圧力エアータンク3
0やエアーコンプレッサー31はターンテーブル14上
に載置される。
【0024】車両カプセル16は、これの下方の圧力エ
アーを密封するべく円形の小筒15に内接する円形部を
有する。すなわち、例えば図5(イ)に示す全シリンダ
ー形式あるいは(ロ)に示す上下のカプセル枠33とカ
プセル本体34とからなるハチマキシリンダー形式のも
のとして構成される。そして、車両カプセル16には、
外周面に、図において前後に対向する2箇所の密閉ドア
ー35が取付けられ、ここから車両の出入庫を行なう。
また、車両カプセル16の天井部には給排気孔36を設
け、車両カプセル16の昇降にともないエアーバルブ3
2を介して車両カプセル16の上方に送られた新鮮な空
気を取り入れるとともに、車両カプセル16内への車両
の出入時のエンジンの排気等による汚れた空気を排出し
て換気を行なう。
【0025】そして、図6に示すように、小筒15内の
上下の端部には上部ダンパー37及び下部ダンパー38
が設けられている。かかるダンパー37,38は、鉄道
の駅において列車のストッパーとして用いられている従
来の技術を応用するもので、例えば油圧によって作動
し、昇降移動する車両カプセル16が停止する際の衝撃
を吸収するための緩衝装置、及び車両カプセル16と地
上あるいは連絡トンネル12の路面との高さを調整する
ための装置としての役割を果たす。また、車両カプセル
16の下方に密封される空気は車両カプセル16の重量
や停止時の衝撃により体積変化を生じるため、車両カプ
セル16の路面との高さ調整に際し、車両カプセル16
の位置が安定しなくなる。したがって、これを防ぐた
め、ダンパー37,38には電磁石を取り付け、これに
車両カプセル16を固定して、路面への高さ調整を容易
にする。なお、車両カプセル16と路面との位置出し
は、赤外線センサー等により自動調整することができ
る。また、図7に示すように、小筒15内には地上ある
いは連絡トンネル12の路面下方所定位置に、油圧ジャ
ッキ等により内方に突出するカプセルストッパー39を
設ければ、これの上に車両カプセル16を載置すること
によって容易に路面との位置を調整することができるる
とともに、車両の車両カプセル16への出入時にカプセ
ルの落下を防止することができる。
【0026】なお、車両カプセル16の昇降手段として
は、上述の圧力エアーによるものの他に、図8(イ)に
示す通常のエレベーター43によるもの、(ロ)に示す
小筒15の内面にネジ切り溝44と車両カプセル16に
取付けたギアモーター45によるもの、さらにはリニア
モーターによるもの等を用いることができる。また、か
かる方法により、車両カプセル16を昇降させる場合に
は、必ずしも車両カプセルの形状を、小筒15に内接す
る円形形状とする必要はなく、またこれらの手段は小筒
15内の車両カプセル16は必ずしも対抗位置において
対になって一方を上昇、他方を下降する必要はなく、別
個に小筒15内を昇降させることもできる。
【0027】また、車両を前進状態で地上あるいは連絡
トンネル12へ出車させるため、車両カプセル16への
入車時の向きと反転させる必要があり、このためアクセ
ス構造物11の前後に車両の反転のためのターンテーブ
ル等を設けることが考えられるが、後述する回動手段に
より車両カプセル16の昇降中に車両を反転されば、迅
速な道路トンネルへのアクセスが可能になるとともに、
車両カプセル16への車両の出入を常に前進状態で行な
うことになるため安全である。すなわち、図9の回動手
段は、(イ)に示すように小筒15の内面に、平面で見
て180°旋回する螺旋溝46を地上の高さから連絡ト
ンネル12の高さに亘って設けるとともに、車両カプセ
ル16の外周面には螺旋溝46と係合する突起47が取
付けられ、車両カプセル16の昇降にともない、回転の
ための特別の動力を要することなく自動的に車両カプセ
ル16を180°回転して車両を反転させ、前記前後に
対向する2箇所の密閉ドアー35の一方から入車した車
両は、他方の密閉ドアー35からそのまま前進状態で出
車が可能となる。なお、図10に示すように、車両カプ
セル16を下床版部48と上床版部49とに互いに回動
可能に分割し、下床版部48のみに前記突起47を設け
れば、下床版部48のみが回転して車両が入車の際の密
閉ドアー35に対向し、したがって2箇所に密閉ドアー
35を対向配置する必要がなくなる。また、図11の回
動手段は、小筒15の内空を平面で見て180°のねじ
りを有する楕円柱51とするとともに、車両カプセル1
6を楕円柱の断面と合致する形状を有するものとして構
成し、車両カプセル16の昇降に伴いこれを自動的に1
80°回転させるものである。さらに、図12の回動手
段は、車両カプセル16内の下部にターンテーブル50
を設け、モータ52によりこれを回転して車両53を反
転するものである。
【0028】なお、車両カプセル16への出入庫時及び
車両カプセル16昇降時の車両の安全を確保するべく車
両カプセル16は以下のような構成を備える。すなわ
ち、カプセル床面にはタイヤ溝と、該タイヤ溝に突出自
在に取付けた、収容する車両の前後に位置するストッパ
ー等を設けることによって車両の誘導及び固定を図り、
また前記対向する密閉ドアー35の内面にはドアミラー
を設けて、運転者にカプセル壁と自動車との相対位置を
知覚せしめ、さらに所定位置に赤外線センサーを設けて
侵入する車両の位置を感知し、カプセル内に設置したラ
ンプやブザー等により運転者に正しい位置に来たことを
知らせるようにすることもできる。
【0029】そして、かかるアクセス構造物11によ
り、車両は以下のようにして道路トンネルにアクセスす
る。
【0030】図13(イ)及び(ロ)は、上り線(下り
線)専用トンネル54に車両が乗り入れる場合を示すも
のである。すなわち、地上の導入路73より車両カプセ
ル16内に前進状態で入庫した車両は、ターンテーブル
14の回動と、小筒15内の車両カプセル16の回転と
によって、ターンテーブル14の180°旋回後に、平
面で見て立坑13を挾んで対向する位置にある連絡トン
ネル55に至り、密閉ドアー35を開放して前進状態で
前記出入開口17から連絡トンネル55に出庫する。そ
して、ターンテーブル14には4対の小筒15が立設
し、したがって、45°毎にターンテーブル14の回転
を停止して各小筒15の車両カプセル16に車両を入庫
し、これによってターンテーブル14の一回転につき8
台の車両を連続して効率よくトンネル54にアクセスす
ることが出来る。なお、対になった小筒15は、前述の
ように、互いに連動して昇降を行なうものである。ま
た、ターンテーブル14の回動及び車両カプセル16の
昇降は、コンピューターにより互いに関連して制御する
ことができ、例えば、車両を入庫した後にターンテーブ
ル14を次の小筒15の車両カプセル16に車両を入庫
するべく回転する間に、あるいは次の車両を入庫するべ
く停止している間に、車両カプセル16を一気に昇降さ
せるよう制御すれば、ターンテーブル14の停止毎の垂
直降下の停止が生じなくなり、運転者に与える不快感を
やわらげることができ、さらに車両の反転を小筒14内
の前記ターンテーブル50により行なう構成ではターン
テーブル14の回動、車両カプセル16の昇降、車両の
反転を、互いに関連しつつ個々に行なうことにより、さ
らに移動中の不快感をやわらげることができる。なお、
かかる車両の移動中は運転を要しないので交通事故の危
険がなく、またこの間は運転者は運転を休止して休息を
取ることができるとともに、車両カプセル16内に適度
な照明や、音響施設等のリラクゼーション設備を設けれ
ば、運転者の疲労回復を促進して出庫後の安全運転に寄
与することができる。
【0031】図14は、上り線専用トンネル54又は下
り線専用トンネル56への車両の出入りを同時に行なう
場合を示す。すなわち、地上に設けたIN用57及びO
UT用58の導入路を、隣接する小筒15内の車両カプ
セル16に対し同時に接続可能に設置するとともに、地
下には前記IN用導入路57及びOUT用導入路58と
対向してOUT用連絡トンネル59及びIN用連絡トン
ネル60を設ける。そして、図中のカプセル1〜4にお
いてターンテーブル14を回転しつつ車両カプセル16
を降下し、カプセル4〜5及びカプセル8〜1において
ターンテーブル14のみを回動させ、さらにカプセル5
〜8においてはターンテーブル14を回転しつつ車両カ
プセル16を上昇し、かかる制御方法によって車両のI
N及びOUTを同時に行なうものである。
【0032】図15は、上り線専用トンネル54と下り
線専用トンネル56とが上下に連設する連設道路トンネ
ル61に車両をアクセスする場合を示す。すなわち、小
筒15内に、上下のトンネル54,56から連絡トンネ
ル62,63の間隔に対応して、所定間隔をおいて上下
に2つの車両カプセル16を連設し、これらを同時に昇
降して上下のトンネル54,56に同時に接続するもの
である。また、地上には、車両カプセル16の間隔に対
応する高低差を有する上下二段の導入路69,70を設
け、これによって各車両カプセル16への速やかな出入
庫を可能にする。そして、車両カプセル16を連設する
にはカプセル連結材64を使用する。カプセル連結材6
4は、図16に示すように、円筒部材71及びその中に
収容されるバネ65からなる緩衝材68と、これの上下
端から突出するシリンダ72と、車両カプセル16の上
面あるいは下面に固定されるとともに、連結ピン66に
より前記シリンダ72と回転可能に連結する支持ロッド
67とによって構成される。ここで、前記緩衝材68は
上下の車両カプセル16間の衝撃をやわらげ、また前記
シリンダ72と支持ロッド67とは回転可能に連結する
ため、車両カプセル16の昇降に際し前記小筒15の内
面の螺旋溝46により上下の車両カプセル16の回転量
が異なってもこれを吸収することができる。
【0033】また、図17は、隣接する2本の小筒15
内の車両カプセル16を一体のものとして移動し、より
多くの交通量に対処できるようにした場合を示す。すな
わち、地上のIN用及びOUT用の導入路57,58
と、OUT用及びIN用の連絡トンネル59,60と
を、隣接する前記一体となった小筒15と接続する2車
線道路とし、図中のカプセル1〜4において車両カプセ
ル16を降下し、カプセル4〜5及びカプセル8〜1に
おいてターンテーブル14のみを回動させ、さらにカプ
セル5〜8においては車両カプセル16を上昇し、2台
の車両カプセル16内の車両のアクセスを同時に行なう
ものである。
【0034】なお、図18に示すように、車両カプセル
16に二台の車両を収容にすれば移動可能な車両数を増
やすことができる。ここで、図18は、直径約30mの
立坑に、2台の車両を収容可能な直径約7.3mの車両
カプセルを用いるべく4対の小筒15を配置したものを
示す。また、図19では、直径約30mの立坑において
1台の車両を収容する直径約6.0mの車両カプセルを
使用し、小筒15を互いに接するよう密に配置して6対
の小筒15を立設し、ターンテーブル一回転に対し移動
可能な車両数を増やしたものである。さらに、図20に
示すように、一つの車両カプセル16を上下に分割して
各々に車両を収容することによっても、移動可能な車両
数を増やすことができる。
【0035】試算によれば、直径約30mの立坑におい
て、図21に示すように小筒が配置されたアクセス構造
物について、ドアの開放〜車両の入庫〜ドアの閉鎖〜6
0°の回転移動〜位置出しまで、すなわち位置出し〜6
0°の回転移動〜ドアの開放〜車両の出庫〜ドアの閉鎖
までに約16秒を要し、したがって3600÷16より
1時間当たり約225台、225×24より一日当たり
約5400台の車両の出入りが可能となる。また、二台
の車両を収容する車両カプセル16を用いれば一日当た
り各々約10800台の車両の出入りが可能となる。
【0036】なお、上記実施例では、道路トンネルへの
アクセス構造物について説明したが、この他に本発明で
は道路トンネルに限らず、地下鉄、河川の横溢を防ぐた
めの水位調整溝ガス管・水道管・電線等の各種ケーブル
を通す多目的溝、及び超電導のためのトンネル等に用い
る地下構造物へのアクセス構造も含まれる。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明の地下構造物への
アクセス構造物は、立坑と立坑内に配置したターンテー
ブルと、これに立設し、立坑の中心空間の周りに配設し
て回転する複数の筒体と、それぞれの筒体内に昇降可能
に配置した人荷収容手段とによって構成され、ターンテ
ーブルの回転に伴い、筒体内における人荷収容手段の
昇降をつぎつぎと並行して行なうようにしたので、移動
可能な車両数を保持しつつ、略垂直方向の移動により、
アクセス構造物の地上及び浅い地下における占有領域を
坑の領域のみとすることにより、広大な用地の取得を不
要にして、都市及び都市近郊等の用地取得の困難な場所
においても容易にこれを構築して道路トンネルあるいは
地下駐車場などの地下構造物への車両の速やかな出入り
を可能にし、かつ都市における道路計画を容易にするこ
とができる。 また、本発明では複数の筒体内に設けた人
荷収容手段で坑内を昇降するので、迅速かつ安全に車両
などの移動を行なうことができる。 さらに、人荷収容手
段は複数の回転する各筒対内にあり、回転式で各筒体に
つぎつぎと車両等を搬送するので、従来のエレベータ方
式のスピードを生かしつつ、順序よく大量に車両などを
運行することができる。なお、本発明では周囲の筒体の
中心に空間を設けることで、これを換気塔、非常階段等
の退避路、その他維持管理スペースとして実際に見合う
実施可能なトンネル計画を行なうことができる。
【0038】この他、本発明は、一対の筒体を下端部に
おいて連通させるとともに、人荷収容手段によりこれの
下方に存する筒体内の流体を封止すれば、人荷収容手段
をいわゆるサイホン方式によって容易かつ効率的に昇降
することができる。
【0039】さらに、前記複数の筒体内における前記人
荷収容手段の昇降に伴い、人荷収容手段を所定量回転さ
せる回動手段を設けることにより速やかな車両の出入り
を可能にして移動可能な車両数を増やすことができる。
【0040】さらにまた、複数の筒体内に上下に複数の
人荷収容手段を連設配置し、地上にはこれらに対応する
高さに車両の導入路を設ければ、上下に連設する連設道
路トンネル等の地下構造物に対し容易にアクセスするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の地下構造物の一実施例としての道路ト
ンネルへのアクセス構造物の位置実施例を示す説明図で
(イ)は断面図(ロ)は平面図である。
【図2】ターンテーブルの詳細を示す断面図である。
【図3】(イ)及び(ロ)は、外筒の振れ止め材の一例
を示す断面図である。
【図4】圧力エアーによって人荷収容手段を昇降させる
状況を示す説明図である。
【図5】(イ)及び(ロ)は圧力エアーによって昇降す
る人荷収容手段の一例を示す斜視図である。
【図6】筒体内の上下端にダンパーを取付けた状況を示
す説明図である。
【図7】人荷収容手段を筒体内の所定位置に固定するス
トッパーを示す断面図である。
【図8】(イ)及び(ロ)は、人荷収容手段を昇降する
他の実施態様を示す説明図である。
【図9】(イ)及び(ロ)は、筒体内で車両を反転させ
回動手段の一実施態様を示す説明図である。
【図10】人荷収容手段の下床版のみを回転させる構成
を示す説明図である。
【図11】車両を反転させる回動手段の他の実施態様を
示す説明図である。
【図12】車両を反転させる回動手段のさらに他の実施
態様を示す説明図である。
【図13】本発明のアクセス構造物により地下構造物と
しての道路トンネルへアクセスする方法の一例を示す説
明図で、(イ)は断面図(ロ)は平面図である。
【図14】地下構造物の実施例である道路トンネルへア
クセスする方法の他の一例を示す説明図である。
【図15】地下構造物の実施例である連設道路トンネル
へアクセスする構造の一例を示す説明図である。
【図16】筒体内において上下に連設する人荷収容手段
の連結材の構成を示す説明図である。
【図17】地下構造物としての道路トンネルへアクセス
する方法のさらに他の一例を示す説明図である。
【図18】二台の車両を収容する人荷収容手段を使用し
て車両を移動する場合の筒体の配置状況を示す説明図で
ある。
【図19】一台の車両を収容する人荷収容手段を使用し
て車両を移動する場合において、筒体を密に配置した状
況を示す説明図である。
【図20】人荷収容手段を上下に分割して複数の車両を
同時に移動する状況を示す説明図である。
【図21】サイクルタイムを試算したときのモデルとし
た、地下構造物としての道路トンネルへアクセスする方
法の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 道路トンネル(地下構造物) 11 アクセス構造物 13 立坑 14 ターンテーブル 15 小筒(筒体) 16 車両カプセル(人荷収容手段) 28 連通管(昇降手段) 30 圧力エアータンク(昇降手段) 31 エアーコンプレッサー(昇降手段) 46 螺施溝(回動手段) 47 突起(回動手段) 61 連設道路トンネル 69,70 導入路

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地下構造物と地上とを連通する立坑と、
    該立坑内に配置したターンテーブルと、該ターンテーブ
    ルに立設し、前記立坑の中心空間の周りに配設して前記
    ターンテーブルにしたがって回転する複数の筒体と、
    れぞれの筒体内に昇降可能に配置した人荷収容手段と、
    前記ターンテーブルの回転に伴い、前記各筒体内の各人
    荷収容手段を順次降下及び上昇を行なう昇降手段とから
    なる地下構造物へのアクセス構造物。
  2. 【請求項2】 前記人荷収容手段を筒体内でそれぞれ
    昇降可能にした車両カプセルとし、前記昇降手段が一対
    の筒体の下端部を連通管で連絡し、この連通管に圧力タ
    ンクを連結することにより、いずれか一方の筒体内にあ
    る車両カプセルの降下時にその筒体から前記連通管を経
    て排出された圧力エアーを他方の筒体内にある車両カプ
    セルの下方の筒体内に圧入してこれを上昇させるように
    形成したものである請求項1に記載の地下構造物へのア
    クセス構造物。
  3. 【請求項3】 前記昇降手段には、前記筒体を円筒体
    としてそれぞれの円筒体の内面の上部から下部にわたっ
    て設けた螺旋溝と、該溝と係合する前記車両カプセルに
    設けた凸部とからなる回動手段をさらに備えることによ
    り、前記円筒体内の車両カプセルを所定量回転させる
    ようにした請求項1または請求項2に記載の地下構造物
    へのアクセス構造物。
  4. 【請求項4】 上下に連設する連設地下構造物にアクセ
    スするための構造物であって、前記円筒体内には、アク
    セスすべき前記連設する地下構造物の間隔に対応して上
    下に複数の車両カプセルを連設配置し、かつ地上には連
    設する前記車両カプセルに各々車両を誘導する複数段の
    導入路を設けた請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の地下構造物へのアクセス構造物。
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