JP2524453Y2 - レ−ザビ−ム走査装置 - Google Patents

レ−ザビ−ム走査装置

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JP2524453Y2
JP2524453Y2 JP1987113653U JP11365387U JP2524453Y2 JP 2524453 Y2 JP2524453 Y2 JP 2524453Y2 JP 1987113653 U JP1987113653 U JP 1987113653U JP 11365387 U JP11365387 U JP 11365387U JP 2524453 Y2 JP2524453 Y2 JP 2524453Y2
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laser beam
transmission plate
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scanning device
glass
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憲 平澤
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、感光体に情報を含んだレーザビームを結像
させ、該レーザビームに含まれた情報を記録するように
したレーザプリンタ、デジタル複写機等の光記録装置に
関し、特に、この光学記録装置に使用されるレーザビー
ム走査装置に関する。
〔従来の技術〕
第5図は従来のレーザビーム走査装置1を示す要部概
念斜視図であり、第6図はレーザビーム走査装置1のAA
断面を示したものである。
このレーザビーム走査装置1は、情報を含むレーザビ
ーム2を出射する光源3と、この光源3から出射された
レーザビーム2を所定の方向へ偏向させるレーザビーム
偏向装置4と、偏向されたレーザビーム2を集光するレ
ンズ5,6とから構成された結像レンズ系7と、この結像
レンズ系7を通過したレーザビーム2を下方に配設され
た感光体ドラム8へ反射させるミラー9,10とから構成さ
れており、これら構成要素のうち、レーザビーム偏向装
置4、結像レンズ系7は、筺体11内に収容設置され、ミ
ラー9,10は、筺体11と一体に連設し形成された筺体12内
に配設されている。なおこの筺体12の底面は、蓋体13に
よって覆われ光学記録装置本体14の上面に載置固定され
ている。
なお、上述した蓋体13には、レーザビーム2を感光体
ドラム8へ案内させる出射窓が形成されており、この出
射窓には、感光体ドラム8へのレーザビーム2の主走査
方向に関し、その感光体ドラム8の走査線と感光体ドラ
ム8を回動自在に回転させる軸の中心とを結ぶ平面に対
し略垂直に透過板(例えば、屈折率n=1.51のガラス)
15が配設されている。
一方、光源3からレーザビーム偏向装置4に入射する
レーザビーム2は、レーザビーム偏向装置4のポリゴン
ミラーにより偏向され、そのポリゴンミラーは、アルミ
ニウムの平面に保護膜としてMgF2(フッ化マグネシウ
ム)等が形成されており、反射率の入射角度依存性が大
きい、例えばP偏光では反射率が50%以下となることも
あり、またS偏光では反射率が80%となっている。この
ため、レーザビーム走査装置1では、第1図に示すよう
にレーザビーム2がS偏光となる様に、レーザビームの
偏光方向(電界成分の方向)Eを走査方向に略垂直に設
定している。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、上述した従来のレーザビーム走査装置1に
よると、レーザビーム2を感光体ドラム8へ案内させる
出射窓に配設された透過板(例えば、屈折率n=1.51の
ガラス)15は、上述したように感光体ドラム8へ出射す
るレーザビーム2の主走査方向に関し、その感光体ドラ
ム8の走査線と感光体ドラム8を回動させる軸の中心と
を結ぶ平面に対し略垂直に配設されているので、レーザ
ビームが透過板を透過した時の該レーザビームの透過率
は、80%〜90%と低く、つまりレーザビームの伝達損失
(=100−透過率(%))が10%〜20%と大きくなり、
記録画像の品質が低下する難点がある。
なお、レーザビームがガラスを透過した時の透過率を
向上させる対策として、ガラス表面にコーティングを施
して透過率を向上させることができるが、この場合、コ
ーティングを施したガラスは高価となってしまい、レー
ザビーム走査装置自体がコスト高となってしまう問題点
があった。
また、ガラス表面にコーティングを施さない場合に
は、レーザビームの伝達損失を考慮して光源装置からレ
ーザビームを出射しなければならないので、光源装置が
大型化しレーザビーム走査装置が大型化になってしまう
問題点があった。
この考案は上述した事情に鑑み、透過板表面にコーテ
ィングを施こすことなく、透過板を透過するレーザビー
ムの透過率を可及的に向上させるようにしたレーザビー
ム走査装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段及び作用〕
上述した課題を解決するためこの考案では、光源から
出射されたレーザビームを感光体の主走査方向へ偏向さ
せるレーザビーム偏光手段と、偏向されたレーザビーム
を集光する結像レンズ系と、この偏向かつ集光されたレ
ーザビームを前記感光体へ案内する出射窓と、この出射
窓を密封する透過板とを有するレーザビーム走査装置に
おいて、前記感光体に入射する前記レーザビームの主走
査方向に対する副走査方向に関し、前記透過板を角度β
だけ傾斜させて配置するとともに、この角度βを前記透
過板へ入射する前記レーザビームの走査角αとの関係に
おいて、0°≦α≦30°のとき30≦β≦60°となるよう
に設定し、これにより透過板を透過する際のレーザビー
ムの透過率を平均で90%以上に向上させるようにしてい
る。
〔実施例〕
以下、本考案に係るレーザビーム走査装置の実施例を
添付図面を参照して詳細に説明する。
第1図は、本考案に係るレーザビーム走査装置16を示
す断面図で、第6図に示した従来の構成要素と同様の機
能を有する部分を同一の符号を付している。
第1図において、図示しない光源、レーザビーム偏向
装置4および結像レンズ系7は、筐体11内に収容設置さ
れ、ミラー9,10は筺体と一体に連設し形成された筺体12
内に配設され、その筺体12の底面は、蓋体13によって覆
われ記録装置本体14の上面に載置固定されている。
この蓋体13は、レーザビーム2を感光体ドラム8へ案
内させる出射窓を、レーザビーム2の主走査方向に沿っ
て形成している。そして、蓋体13に形成された出射窓に
は、透過板15をレーザビーム2の走査方向に対する副走
査方向に関し角度β(30°≦β≦60°)だけ傾斜させて
配置している。
つまり第1図では透過板15を、レーザビーム2の主走
査方向により形成される平面に対し垂直に交わる平面、
即ち感光体ドラム8に入射するレザービームの光軸に垂
直な平面を基準に反時計回りへ角度β=45°傾斜して、
出射窓に配設している。なおこの透過板15は、例えば、
屈折率n=1.51のガラス材で形成され、そのガラス表面
は反射率を低減させる保護膜等の光学薄膜処理が施され
ていない。
一方、レーザビーム2の偏光方向(電界成分の方向)
Eは、第1図に示すように走査方向に垂直であり、透過
板(ガラス)15へ入射するレザービーム2の走査角αを
本願考案では0°≦α≦30°の範囲となるように設定し
ている。
この走査角αとは、記録または読取りに要する走査幅
の半分(中央から片側端部まで)、例えば第2図におい
て、感光体ドラム8の中央a点から片側端部b点までの
走査幅に対応する透過板15へのレーザビーム2の走査角
をいう。
その走査角αと傾き角βとによって決定されるレーザ
ビームの透過板(ガラス)15への入射角θに対応するガ
ラス板一面当りの反射率の関係を第3図に示している。
この図は、透過板(ガラス)15の傾き角β=0°,15
°,30°,45°,60°とした場合の各傾き角βについて、
走査角α=0°〜45°としたときの入射角θと反射率R
との関係を示しており、例えば、a点はβ=0°,α=
30°について示し、そのa点における横軸に対応する値
が入射角θ、縦軸に対応する値が反射率Rであり、又b
点はβ=45°,α=30°について示し、そのb点におけ
る横軸に対応する値が入射角θ縦軸に対応する値が反射
率Rである。
さらに、第3図で示した特性を、走査角αと傾き角β
との関係で表わし、走査角αに対応する透過板(ガラ
ス)15の透過率の特性を第4図に示している。
第4図において、透過板(ガラス)15の傾き角β=45
°、レーザビームの透過板(ガラス)15への走査角0〜
45°とした時の透過率Tは第4図に示す曲線16の特性と
なり、その透過率の値(数値は参考例)は次に示す表1
の様になっている。
なお、従来のレーザビーム走査装置に係る透過板では
傾き角β=0°となっているので、透過率Tは第4図に
示す曲線17の特性に相当し、その透過率の値(数値は参
考例)は次に示す表2の様になっている。
本考案では、前記表1と前記表2の値を比較してわか
る様に、透過板(ガラス)15の傾きを傾き角β=45°と
して出射窓に配設した場合は、透過板(ガラス)を傾け
ない場合(傾き角β=0°よりも、レーザビームが透過
板(ガラス)を透過したときの透過率が7%向上してい
る。つまり、レーザビームが透過板(ガラス)を透過す
ることによって生ずる伝達損失が7%減少している。
なお、この伝達損失とは、次式で示すように伝達損失
(%)=100−透過率(%)の関係ををいう。
つまり、本願考案では透過率が低い傾向にある走査角
α=30°においても、透過板15の傾斜角度βを30°≦β
≦60°の範囲に設定するようにしているので第4図から
明らかなようにレーザビームに対する透過板15の透過率
を平均で90%以上に向上させることができる。
なお傾斜角度β=45°に設定すれば第4図から明らか
なように、走査角αが0°〜30°においても透過板15の
透過率95%以上することができる。
従って最大の走査角α=30°の場合でも傾斜角度βを
例えば45°≦β≦60°に設定すれば95%以上の透過率が
得られることとなる。
なお、本考案では透過板としてガラスで形成された透
過板を使用したがこれに限定するものではない。例え
ば、アクリル等の樹脂で形成された透過板を使用しても
よい。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案では感光体に入射する
レーザビームの主走査方向に対する副走査方向に関し、
透過板を角度βだけ傾斜させて配置するとともに、この
角度βを前記透過板へ入射する前記レーザビームの走査
角αとの関係において、0°≦α≦30°のとき30°≦β
≦60°となるように設定し、これにより透過板を透過す
る際のレーザビームの透過率を平均で90%以上に向上さ
せるようにしたから、ノンコーティングの透過板を使用
してもコーティングを施された透過板と同様な高いレー
ザビームの透過率を得て画像記録品質の高いレーザビー
ム走査装置を簡単な構造でしかも安価に提供することが
できる。また、低出力の光源装置を使用しても従来と同
様なレーザビームの伝達効率が確保され、このため安価
で、しかもコンパクトなレーザビーム走査装置を提供す
ることができる。また仮に高出力の光源装置を使用した
場合は低出力で作動させれば良いので、結果として光源
装置の寿命を向上させることもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るレーザビーム走査装置の断面図、
第2図は本考案に係るレーザビーム走査装置の展開図、
第3図は本考案で使用したガラス板一面あたりの反射率
特性を示すグラフ、第4図は本考案で使用したガラスの
透過板の透過率特性を示すグラフ、第5図は従来のレー
ザビーム走査装置を示す要部概念斜視図、第6図は従来
例の断面図である。 2…レーザビーム、3…光源、4…レーザビーム偏向装
置、7…結像レンズ系、8…感光体ドラム、9,10…ミラ
ー、11,12…筺体、13…蓋体、15…透過板(ガラス)。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源から出射されたレーザビームを感光体
    の主走査方向へ偏向させるレーザビーム偏向手段と、偏
    向されたレーザビームを集光する結像レンズ系と、この
    偏向かつ集光されたレーザビームを前記感光体へ案内す
    る出射窓と、この出射窓を密封する透過板とを有するレ
    ーザビーム走査装置において、 前記感光体に入射する前記レーザビームの主走査方向に
    対する副走査方向に関し、前記透過板を角度βだけ傾斜
    させて配置するとともに、この角度βを前記透過板へ入
    射する前記レーザビームの走査角αとの関係において、 0°≦α≦30°のとき30°≦β≦60°となるように設定
    したことを特徴とするレーザビーム走査装置。
  2. 【請求項2】前記透過板は反射率を低減させるコーティ
    ングが施されていないことを特徴とする実用新案登録請
    求の範囲第(1)項記載のレーザビーム走査装置。
  3. 【請求項3】前記透過板はガラス又は樹脂の材質で形成
    されることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
    (1)項又は第(2)項記載のレーザビーム走査装置。
JP1987113653U 1987-07-24 1987-07-24 レ−ザビ−ム走査装置 Expired - Lifetime JP2524453Y2 (ja)

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