JP2524437B2 - 高周波切開切除具 - Google Patents

高周波切開切除具

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JP2524437B2
JP2524437B2 JP3163551A JP16355191A JP2524437B2 JP 2524437 B2 JP2524437 B2 JP 2524437B2 JP 3163551 A JP3163551 A JP 3163551A JP 16355191 A JP16355191 A JP 16355191A JP 2524437 B2 JP2524437 B2 JP 2524437B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、経内視鏡的に体腔内へ
挿入され、体腔内の病変部を高周波電流により切開切除
する高周波スネアなどの如き高周波切開切除具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、高周波スネアはポリペクトミーに
用いられていたが、近年、高周波スネアを用いた新しい
手技であるストリップバイオプシーが普及しつつある。
以下にストリップバイオプシーの概要を述べる。
【0003】ストリップバイオプシーの適応は平坦な病
変部であり、この平坦な病変部の真下の粘膜下組織層に
内視鏡用注射針にて生理食塩水を局注することにより、
平坦な病変を隆起させ、これに高周波スネアのループを
掛けて病変部全体をまわりの正常組織ごと高周波電流に
よって一度に切り取るものである。
【0004】ストリップバイオプシーにおいては、病変
部がその周辺の正常組織を含めた状態できれいに切除で
きるので、切除片を検査し、切除片内に病変部が完全に
限局していれば、病変部が完全に切除できたことが確認
される。このようなストリップバイオプシーは早期癌の
内視鏡による完全な治療を可能にするものとして、近年
急速に普及しつつあり、また期待も大きい。
【0005】しかしながら、このストリップバイオプシ
ーを行なうにあたって、通常の高周波スネアでは、生理
食塩水の局注によって隆起させた病変部にスネアのルー
プを掛ける際に、ループが滑ってしまい、緊縛がしずら
いという不具合がある。つまり、生理食塩水によって平
坦な病変部を隆起させたといっても、従来高周波スネア
が対象としていたポリープに比べると隆起はなだらかで
あり、緊縛時にループが滑ってしまうのである。
【0006】このような不具合に対し、西ドイツ特許公
報DE 3717658A1号で示されるような帯状の材料によって
形成されたループの内側に滑り止めが付いている内視鏡
用処置具を用いれば、前述のループが滑り、緊縛できな
いという問題は解決されるかもしれない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記西
ドイツ特許公報DE 3717658A1号で示される処置具を用い
て高周波切開切除を行なうとなると、スネアのループに
あたる部分が帯状の材料によって構成されているため、
ループと組織との接触面積が大きくなり、電流密度が上
がらず、切開できない。このとき、無理に切開しようと
して長時間通電したり、高周波電源の出力をむやみに上
げたりすると、穿孔を起こすおそれがあり、非常に危険
である。また、上記西ドイツ特許公報DE 3717658A1号で
示される処置具においては、帯状の材料に突起などの滑
り止めを形成するので、製作が困難である。
【0008】したがって、本発明の目的は、ストリップ
バイオプシーにおいて、緊縛がしやすく確実にでき、か
つ安全であり、また製作が容易な高周波切開切除具を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、可撓管と、こ
の可撓管内に進退自在に挿通された操作部材と、この操
作部材の先端に上記可撓管の先端から突没自在に設けら
れた滑り止め用チップがかしめ固定された切開ワイヤを
ループ上に形成してなる処置部とからなり、上記滑り止
め用チップは先端側に突起を有し後端側にはループに対
して内側方向と外側方向にテーパを有する構成としたも
のである。
【0010】
【作用】上記構成により、チップが滑り止めとなり、切
開ワイヤによって病変部を確実に緊縛することができ
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について図1から
図5に基づいて説明する。
【0012】図3は本発明の高周波切開切除具としての
高周波スネアを示し、1は可撓管である。この可撓管1
の基端には操作部2が設けられ、この操作部2は基部3
と、この基部3にスライド自在に取り付けられたスライ
ダ4とから構成されている。このスライダ4の電極5に
は上記可撓管1内に進退自在に挿通された操作ワイヤ6
の基端が接続されている。また、この電極5には図示し
ない高周波電源が接続されるようになっている。
【0013】上記操作ワイヤ6の先端には接続チップ7
が取り付けられ、この接続チップ7には切開ワイヤ8の
両端が連結されている。この切開ワイヤ8にはあらかじ
めループ状に開くように癖が付けられており、これを可
撓管1内に引き込むと、弾性変形して細長く押し潰さ
れ、可撓管1の先端から突き出すと、ループ状に広がる
ようになっている。
【0014】そして、上記切開ワイヤ8の前半分には、
図1に示すように複数の滑り止め用チップ9…が間隔を
おいて取り付けられ、これによって処置部10が構成さ
れている。
【0015】このチップ9はフォトエッチング、ワイヤ
カットまたはプレス等により加工された板材で形成され
ており、図2に示すようにU字状に曲げられた側板部9
dと、U字状凹部の先端部9cから側板部9dの曲げ方
向と反対方向に突設された突起9aとを有しており、チ
ップ9の後端部にはループの外側、内側にテーパ9b,
9eを有している。
【0016】そして、図4に示すように、上記U字状凹
部に切開ワイヤ8をはさみ込み、突起9aがループの内
側を向いた状態で側板部9dをかしめて固定されてい
る。
【0017】このような構造の高周波スネアを用いて図
5に示す病変部Aを切除するには、まず可撓管1を経内
視鏡的に体腔内へ挿入する。次に、内視鏡観察によって
病変部を発見したならば、操作部2のスライダ4を前進
操作して、切開ワイヤ8を可撓管1の先端から突出させ
てループ状に広げる。
【0018】この状態で、生理食塩水によって隆起させ
ておいた病変部に切開ワイヤ8を掛け、さらにスライダ
4を後退させてワイヤ8を可撓管1内に引き込むこと
で、病変部をワイヤ8で締め付ける。そして、この状態
で切開ワイヤ8に高周波電流を流せば、このワイヤに挟
まれた病変部を切除することができる。
【0019】このとき、処置部10を構成する切開ワイ
ヤ8にかしめ固定されたチップ9…の突起9aが滑り止
めになり、隆起の小さい病変部であっても、これを容易
かつ確実に緊縛することができる。また、スネアのルー
プにあたる処置部10が切開ワイヤ8から構成されてい
るため、このワイヤ8と組織との間で高い電流密度が得
られ、よって所定の出力および通電時間で容易かつ安全
に高周波切開切除を行なうことができる。
【0020】また、滑り止め用チップ9がプレス等によ
って加工製作でき、そして、滑り止め用チップ9を切開
ワイヤ8に対してかしめ付けて固定しているので、高周
波スネアを容易にかつ安価に製作することができる。さ
らに、チップ9はテーパ9bを有しているので、病変部
の緊縛時に側板部9dがチューブに引っ掛かることな
く、切開ワイヤ8を可撓管1内にスムーズに引き込むこ
とができる。
【0021】また、チップ9はループの内側にもテーパ
9eを有しているため、病変部の緊縛の際に、切開ワイ
ヤ8がねじれても図5に示すように、可撓管1の先端に
引っ掛かることなくスムースに引き込むことができる。
【0022】図6および図7は本発明の第2実施例を示
す。この実施例は滑り止め用のチップ9の取り付け位置
を変更したもので、図7に示すように切開ワイヤ8を可
撓管1内に引き込んだ際に各チップ9が相互にずれるよ
うに、ワイヤ8の両側でチップ9の取り付け位置が調節
されている。
【0023】なお、その他の基本構成および作用は上記
第1実施例のものに加え、切開ワイヤ8を可撓管1内に
引き込む際、各チップ9が相互にずれるため、ワイヤ8
をスムースに引き込むことができる。
【0024】図8は本発明の第3実施例を示す。この実
施例は滑り止め用チップ9をかしめ固定した後にチップ
9とワイヤ8の接続部にろう付けなどにより固定して溶
接部11を形成している。
【0025】なお、その他の基本構成および作用は上記
第1の実施例と同じであるが、効果として溶接部11を
設けたことによりチップ9の後端側において、チップ9
とワイヤ8との接続部分の段差が完全になくなり、ワイ
ヤ8のチューブ1への引き込みが非常にスムースに行な
うことができる。
【0026】また、チップ9をかしめるときにかしめ力
が強すぎてワイヤ8の素線が切れたとしても、溶接部1
1によって固定することができ、さらにまたかしめ力が
弱すぎたとしても、溶接部11によって大きな接続強度
が得られる。つまり、かしめる力がバラついても問題が
なく、かしめ作業を容易に行なうことができる。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、処
置部を構成する切開ワイヤにかしめ固定された突起とテ
ーパを有するチップが滑り止めになり、隆起の小さい病
変部の緊縛も容易かつ確実に行なうことができる。
【0028】また、スネアのループにあたる処置部が切
開ワイヤから構成されているため、この切開ワイヤと組
織との間で高い電流密度が得られ、よって所定の出力お
よび通電時間で容易かつ安全に高周波切開切除を行なう
ことができる。
【0029】さらに、滑り止め用チップを切開ワイヤに
対してかしめ付けて固定したため、高周波切開切除具を
容易かつ安価に製作することができる。
【0030】そして、緊縛時にチップが可撓管の先端に
引っ掛かることなく、スムーズに引き込むことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の高周波スネアの先端拡大
断面図。
【図2】(a)(b)とも第1実施例の滑り止め用チップをそ
れぞれ前後方向から見た図。
【図3】本発明の第1実施例の高周波スネアの全体図。
【図4】本発明の第1実施例の滑り止め用チップの装着
状態を示す図。
【図5】高周波スネアを病変部に引っ掛けた図。
【図6】本発明の第2実施例の高周波スネアの先端拡大
断面図。
【図7】第2実施例の高周波スネアを可撓管内に引き込
んだ図。
【図8】本発明の第3実施例の高周波スネアの先端拡大
断面図である。
【符号の説明】
1 可撓管 2 操作部 3 基部 4 スライダ 5 電極 6 操作ワイヤ 7 接続チップ 8 切開ワイヤ 9 滑り止め用チップ 9a 突起 9b テーパ 9c 先端部 9d 側板部 9e テーパ 10 処置部 11 溶接部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓管と、この可撓管内に進退自在に挿
    通された操作部材と、この操作部材の先端に上記可撓管
    の先端から突没自在に設けられた滑り止め用チップがか
    しめ固定された切開ワイヤをループ上に形成してなる処
    置部とからなり、上記滑り止め用チップは先端側に突起
    を有し後端側にはループに対して内側方向と外側方向に
    テーパを有していることを特徴とする高周波切開切除
    具。
JP3163551A 1991-06-07 1991-06-07 高周波切開切除具 Expired - Fee Related JP2524437B2 (ja)

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