JP2524430B2 - 自動溶接用ワイヤ - Google Patents
自動溶接用ワイヤInfo
- Publication number
- JP2524430B2 JP2524430B2 JP3032700A JP3270091A JP2524430B2 JP 2524430 B2 JP2524430 B2 JP 2524430B2 JP 3032700 A JP3032700 A JP 3032700A JP 3270091 A JP3270091 A JP 3270091A JP 2524430 B2 JP2524430 B2 JP 2524430B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- welding
- automatic welding
- cross
- present
- Prior art date
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- Wire Processing (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶接時の送給抵抗を小
さくした炭酸ガス溶接等の自動溶接用ワイヤに関する。
さくした炭酸ガス溶接等の自動溶接用ワイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】炭酸ガス溶接やサブマージアーク溶接な
どの消耗電極式自動アーク溶接や、TIG溶接、エレク
トロスラグ溶接等のいわゆる自動溶接においては、連続
した溶接ワイヤを円滑、安定して溶接部に供給すること
が品質および作業能率上きわめて重要な条件である。こ
の目的のため、ワイヤの表面に微量の潤滑油を付着させ
ることが特公昭50-3256 号公報に開示されている。ま
た、ワイヤの断面形状によって送給性を向上させる試み
として従来円形断面であったワイヤを楕円、長円、長方
形等の形状とすることが特開昭51-105949 号公報に開示
されている。
どの消耗電極式自動アーク溶接や、TIG溶接、エレク
トロスラグ溶接等のいわゆる自動溶接においては、連続
した溶接ワイヤを円滑、安定して溶接部に供給すること
が品質および作業能率上きわめて重要な条件である。こ
の目的のため、ワイヤの表面に微量の潤滑油を付着させ
ることが特公昭50-3256 号公報に開示されている。ま
た、ワイヤの断面形状によって送給性を向上させる試み
として従来円形断面であったワイヤを楕円、長円、長方
形等の形状とすることが特開昭51-105949 号公報に開示
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特公昭50-3
256 号公報による潤滑油の塗布は例えばワイヤ10kg当た
り0.5 〜2.0gという極めて微量の範囲に留めることが重
要であり、これを越えると潤滑油中の水素が溶接金属中
に侵入して溶接結果に有害となり、この塗布量のコント
ロールは極めて難しい。また、特開昭51-105949 号公報
による断面形状の変更は本発明者らの実験によればのち
に図2で説明するようにあまり効果は認められなかっ
た。
256 号公報による潤滑油の塗布は例えばワイヤ10kg当た
り0.5 〜2.0gという極めて微量の範囲に留めることが重
要であり、これを越えると潤滑油中の水素が溶接金属中
に侵入して溶接結果に有害となり、この塗布量のコント
ロールは極めて難しい。また、特開昭51-105949 号公報
による断面形状の変更は本発明者らの実験によればのち
に図2で説明するようにあまり効果は認められなかっ
た。
【0004】本発明は、こうした問題点を解決した送給
性のすぐれた溶接ワイヤを提供することを目的とする。
性のすぐれた溶接ワイヤを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明においては溶接ワイヤの断面形状を六角形以
上の正多角形とすることを特徴とする。
め、本発明においては溶接ワイヤの断面形状を六角形以
上の正多角形とすることを特徴とする。
【0006】
【作 用】本発明によれば、溶接ワイヤとワイヤ案内管
内面との抵抗が減少し、安定してワイヤが送給される。
内面との抵抗が減少し、安定してワイヤが送給される。
【0007】
【実施例】図1はガスシールドアーク溶接装置の一例を
示す。リールから巻き戻されたワイヤコイル1はワイヤ
供給装置2の送給ロールによりワイヤ案内管3を経て溶
接トーチのワイヤ案内および通電チップに導かれ、シー
ルドガスノズル6出口のシールドガス7雰囲気中で被溶
接鋼板8との管にアーク7を発生し、溶接が行われる。
溶接ワイヤの送給性はワイヤ供給装置2からワイヤ案内
管3を経てワイヤ案内および通電チップに至る送給経路
におけるワイヤの走行抵抗によるが、送給経路全体が曲
線部分を含む線形であることからワイヤの太さや可撓性
も多少影響することが考えられるが、最も大きい要因は
ワイヤとこれら周辺部材との接触抵抗である。
示す。リールから巻き戻されたワイヤコイル1はワイヤ
供給装置2の送給ロールによりワイヤ案内管3を経て溶
接トーチのワイヤ案内および通電チップに導かれ、シー
ルドガスノズル6出口のシールドガス7雰囲気中で被溶
接鋼板8との管にアーク7を発生し、溶接が行われる。
溶接ワイヤの送給性はワイヤ供給装置2からワイヤ案内
管3を経てワイヤ案内および通電チップに至る送給経路
におけるワイヤの走行抵抗によるが、送給経路全体が曲
線部分を含む線形であることからワイヤの太さや可撓性
も多少影響することが考えられるが、最も大きい要因は
ワイヤとこれら周辺部材との接触抵抗である。
【0008】そこで、ワイヤの断面形状を円形、楕円
形、四角形、六角形、八角形、十二角形の6とおりの試
験ワイヤを製作して送給試験を行った。試験条件として
ワイヤ径はいずれも1.2mm 、電流 280A 、電圧 32Vで、
ワイヤ案内管3を直線状としたものと、中間に直径200m
m の円弧を含めたものの2通りで実験した。ワイヤ案内
管3の長さは3m である。結果を図2に示す。図の縦軸
は送給モータの負荷電流値(A)で、ワイヤを送り込む
このモータの負荷が低いほど送給抵抗が少なく、安定し
ていることを表す。
形、四角形、六角形、八角形、十二角形の6とおりの試
験ワイヤを製作して送給試験を行った。試験条件として
ワイヤ径はいずれも1.2mm 、電流 280A 、電圧 32Vで、
ワイヤ案内管3を直線状としたものと、中間に直径200m
m の円弧を含めたものの2通りで実験した。ワイヤ案内
管3の長さは3m である。結果を図2に示す。図の縦軸
は送給モータの負荷電流値(A)で、ワイヤを送り込む
このモータの負荷が低いほど送給抵抗が少なく、安定し
ていることを表す。
【0009】図に見るように、円形および楕円形断面の
ものは最も高い抵抗値を示した。これはワイヤと周辺と
の摩擦が面接触となるためと考えられる。四角形断面の
ものはそれに次いで高いが、周辺との接点数は少ないか
わりに、ワイヤくせ等によりワイヤに捩じり力が働いた
場合逆に送給抵抗が増加するためと考えられる。六角
形、八角形、十二角形断面はいずれも余り差はなく、良
好な結果を示した。
ものは最も高い抵抗値を示した。これはワイヤと周辺と
の摩擦が面接触となるためと考えられる。四角形断面の
ものはそれに次いで高いが、周辺との接点数は少ないか
わりに、ワイヤくせ等によりワイヤに捩じり力が働いた
場合逆に送給抵抗が増加するためと考えられる。六角
形、八角形、十二角形断面はいずれも余り差はなく、良
好な結果を示した。
【0010】なお、このような多角形断面のワイヤは、
ワイヤの仕上げ伸線工程で最終パスに多面ダイスを使用
することにより製造する。
ワイヤの仕上げ伸線工程で最終パスに多面ダイスを使用
することにより製造する。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、ワイヤが安定して送給
され、溶接ロボット等の溶接作業の自動化が推進される
という効果がある。
され、溶接ロボット等の溶接作業の自動化が推進される
という効果がある。
【図1】本発明のワイヤを使用する溶接装置の全体構成
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図2】本発明の効果を示す実験結果のグラフである。
1 ワイヤコイル 2 ワイヤ供給装置 3 ワイヤ案内管 4 ワイヤ案内および通電チップ
Claims (1)
- 【請求項1】 自動溶接用に使用する溶接ワイヤであっ
て、その断面形状を六角形以上の正多角形とすることを
特徴とする自動溶接用ワイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3032700A JP2524430B2 (ja) | 1991-02-27 | 1991-02-27 | 自動溶接用ワイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3032700A JP2524430B2 (ja) | 1991-02-27 | 1991-02-27 | 自動溶接用ワイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04274894A JPH04274894A (ja) | 1992-09-30 |
JP2524430B2 true JP2524430B2 (ja) | 1996-08-14 |
Family
ID=12366131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3032700A Expired - Lifetime JP2524430B2 (ja) | 1991-02-27 | 1991-02-27 | 自動溶接用ワイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2524430B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012068472A2 (en) | 2010-11-19 | 2012-05-24 | Cooper Edward L | Welding system and method |
-
1991
- 1991-02-27 JP JP3032700A patent/JP2524430B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04274894A (ja) | 1992-09-30 |
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