JP2524309B2 - 高精度圧延方法及び装置 - Google Patents

高精度圧延方法及び装置

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JP2524309B2
JP2524309B2 JP5250381A JP25038193A JP2524309B2 JP 2524309 B2 JP2524309 B2 JP 2524309B2 JP 5250381 A JP5250381 A JP 5250381A JP 25038193 A JP25038193 A JP 25038193A JP 2524309 B2 JP2524309 B2 JP 2524309B2
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rolling
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は新素材(例えば金属板
の一面又は両面に酸化物の層を設けた素材)を圧延する
際に高い精度(例えば±0.001mm)を得ることを目
的とした高精度圧延方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来知られている2段ロール(又は4段
ロールのバックアップロール)は、図に示すように、
圧延ロール1、1aの軸2、2aはローラベアリング3
と外輪4とをロールチョック5、5aに嵌挿して支持さ
せており、ロールチョック5a側に油圧シリンダ9、9
を縦にセットして、ロールチョック5を支持している。
またロールチョック5の上部に圧下スクリュー15の下
端を当接している。
【0003】
【発明により解決すべき課題】近来各種金属圧延におい
ては、各圧延素材の種類毎にこれに適する方法が開発さ
れているが、新素材中金属薄板の一面又は両面に酸化物
の粉末をコーティングした平極薄帶の圧延については高
精度圧延(例えば±0.001mm)がむつかしいものと
される問題点があった。
【0004】前記新素材の圧延については、1cm巾当り
1桁以下の小値(例えば 1/10〜 1/30)が、微弱圧延
(事実上圧縮)が安定して求められている。例えば一般
金属板の圧延においては、300mm巾について90トン
〜180トンの圧延荷重で行われているので、前記は著
しく小さい値ということになる。
【0005】前記のような微弱圧延では、1パスロール
における圧縮量が10ミクロン程度の場合もある。とす
ると、圧延荷重は更に小さくなるためロール軸のローラ
ーベアリング内の安定は極めて悪くなる即ち素材の性
質上圧延荷重が変動するのでローラーベアリング内での
X軸方向へロール位置が不安定に位置変化することが圧
延(圧縮)された製品厚さに対して±0.001mmの精
度を保つことを困難にしている。
【0006】更に圧延材料13が図6の如く間欠塗付さ
れた酸化物層14の場合にはロールチョックは図4に示
すY軸の下部へロール軸が移動する方向の力が作用する
(地球の引力の作用も相乗)從って間欠塗付部の付近の
製品厚さは乱れ更にこの厚さの変化量に対する反力の
増加の割合(即ち圧延機の剛性度)が大きいことが要求
される。
【0007】
【課題を解決する為の手段】前記新素材においては、一
般の金属圧延と異なり酸化物などの粉末の層を加圧する
ことにより、当該粉末の密度を高くさせ。かつ均等分布
させることであるから、素材の圧延方向への伸びは殆ん
どなく酸化物の圧縮量だけ厚みが減少することが望ま
れる場合が多い。前記の目的を達成する為には、ロール
くする程よいことになる。
【0008】また圧延ロールの安定駆動にはローラベ
アリングの軸受構造における耐圧荷重と共に、圧縮歪と
反力の立ち上り特性が高い程有利である。また小圧延荷
重時における剛性度も高くする程有利である。
【0009】この発明は、ローラベアリングの外輪に予
圧を与えてこの変形によりローラベアリングを密着さ
せると共に、反力の増大を図り、前記問題点を改善し、
微弱圧延に拘らず安定して高精度の製品の厚さを得るこ
とに成功したのである。
【0010】即ちこの発明は、圧延機のロール軸受のロ
ールチョックをロール軸の中央部で上下に二分割し、該
部に微間隙を保持すると共に、上段のロール軸の下部ロ
ールチョックの中央部は単独に移動できるように左右分
離し、前記ロールチョックとロール軸との間に環状に各
ロールベアリングを配置し、前記下部ロールチョックの
中央部に、ロール軸受の中央部のロールベアリングの外
輪に予圧を与える為の油圧装置をセットしたことを特徴
とする高精度圧延装置。
【0011】
【作用】この発明はローラベアリングの外輪に、圧延材
料面に対して、直角の方向から予圧を与えて、外輪を彈
性変形させるので、ロール軸回転は安定を保つため圧縮
歪と反力の立上り特性が高くなる。
【0012】前記によれば予圧伝達面におけるローラベ
アリングの間隙が事実上0となる為に、圧延時の精度が
飛躍的に向上することになる。
【0013】
【実施例1】図1、2についてこの発明の実施例を説明
する。
【0014】圧延ロール1、1aの軸2、2aに内輪7
を介してローラベアリング3a、3b、3cと、外輪4
a、4b、4cとが順次嵌装してあり、前記ローラベア
リング3a、3b、3cは、軸方向に三列に並列させて
あり、各ローラベアリング毎に内輪7と、外輪4a、4
b、4c夫々内外に嵌装してある。前記外輪4a、4
b、4cの外側には、夫々ロール軸側のロールチョック
5、6と、前記に夫々対する下部ロールチョック5a、
6aとに上下分割され、前記上段のロール軸の 下部ロー
ルチョック5aの中央部5asは、単独に移動できるよ
うに左右分離されている。前記において、下部ロールチ
ョック5aに油圧シリンダ9、9が縦設され、油圧シリ
ンダ9、9のロッド8、8の先端が下部ロールチョック
5a、5aに当接している。
【0015】前記において、油圧シリンダ9、9に加圧
油を給送すると、ロッド8、8が矢示10、10のよう
に上昇し(図1)外輪4bを介して、ローラベアリング
3bを加圧するので、外輪4bは図4中矢示11、11
のように変形する。
【0016】即ち図4中下部ロールチョック5aを矢示
10のように予圧することにより、その圧力伝達系にお
いては事実上間隙が0となる。そこで圧延に際しては荷
重の立上り特性が改善され、圧延精度を飛躍的に向上さ
せることができる。
【0017】図1に於ける計6個のローラーベアリング
3a〜3b−3cに対して6個の合計基本負許容荷重の
20%の予圧をロッド8によって与へることで、目的と
する効果を得た。
【0018】即ちアルミニユーム、又は銅薄板の両面又
は片面に酸化物を塗付した巾300mmの層0.16mm
(±0.001)を安定して得られた。
【0019】比較として図5において、ロールチョック
5をロッド8によって推し上げて圧延した場合には
少圧延量時には±0.003以上の厚さ変化が現われた
こと又更にロールチョック外の予圧(逆圧クラウン例
えばロッド12)を用ひた場合には圧延製品の左右(両
側)の厚さの不均等が現われ圧延の調整の困難性が高い
ことになる。
【0020】
【発明の効果】圧延機のロール軸受のロールチョックを
ロール軸の中央部で上下に二分割し、ローラベアリング
の外輪に外力による予圧を与えて圧力伝達各部の間隙を
0にしてロール軸回転の安定条件を保ち圧延するので、
圧延精度を飛躍的に向上し得る効果がある。
【0021】また下部ロールチョック5aの中央部に、
ロール軸受の中央部のロールベアリングの外輪に油圧装
置で予圧を与えるので圧延の安定性が向上する効果もあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の一部を切断した正面図。
【図2】同じく縦断側面図。
【図3】同じく加圧されるロールチョックの一部斜視
図。
【図4】同じく外輪の彈性変形を示す説明図。
【図5】従来使用されている圧延機の一部切断正面図。
【図6】この発明で圧延する圧延材料の拡大斜視図。
【符号の説明】
1、1a 圧延ロール 2、2a 軸 3a、3b、3c ローラベアリング 4a、4b、4c 外輪 5、6、 ロールチョック 5a、6a 下部ロールチョック 7 内輪 8 ロッド 9 油圧シリンダ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延機のロール軸受のロールチョックを
    ロール軸の中央部で上下に二分割し、該部に微間隙を保
    持すると共に、上段のロール軸の下部ロールチョックの
    中央部は単独に移動できるように左右分離し、前記ロー
    ルチョックとロール軸との間に環状に各ロールベアリン
    を配置し、前記下部ロールチョックの中央部に、ロー
    ル軸受の中央部のロールベアリングの外輪に予圧を与え
    る為の油圧装置をセットしたことを特徴とする高精度圧
    延装置。
JP5250381A 1993-10-06 1993-10-06 高精度圧延方法及び装置 Expired - Lifetime JP2524309B2 (ja)

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JPH07100508A JPH07100508A (ja) 1995-04-18
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KR100710870B1 (ko) * 2005-09-15 2007-04-27 김명구 파레트 프레임 포밍기
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