JPH03275209A - 伸線固定式ローラーダイス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電線、針金等の細い金属線を製造する製造装
置の改良に関するもので、更に詳細には相対向する一対
の回転ローラーの溝により孔を形成し、その孔に金属線
を通過させ、これを左右方向及び上下方向から順次繰り
返すことにより線を次第に細く且つ断面円形にする伸線
用ローラーダイスに関するものである。

〔従来の技術〕

伸線加工に使用されるダイスには二種類あり、一つは孔
ダイス、他の一つはローラーダイスである。

孔ダイスは超硬合金またはダイヤモンドの様な非常に硬
い素材に正確な孔を穿った状態のダイスで、線材をこの
孔を通過させて引き抜くことによって線径を引落して行
くもので、孔ダイスの利点は仕上がり線径精度が高い事
であるが、加工時に線材とダイスの接触面に非常に高い
スベリ摩擦が発生する為に金属の種類によっては加工が
困難になる欠点を持っている。

この為に、この加工か困難な金属の線材の場合には、線
材の表面に種々の予備処理を施す必要がある。例えばス
テンレス線の場合は樹脂コーティング、チタン線の場合
は酸化被膜処理といった予備処理が必要てあり、またこ
れら繁雑な処理を施しても尚且つ伸線の速度において加
工難易度の低い、例えば銅線等に比べ加工性が悪く、生
産性、経済性の面で多くの問題があった。一方ローラダ
イスは、加工時に線材とダイス面に発生する摩擦がころ
がり摩擦であるために、金属の種類による加工難易度は
無く、どの様な金属線でも予備処理なしで伸線加工を行
うことか可能であった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしなからローラーダイスは加工時に、線材の線径精
度を出す為の加圧調整が困難であり、その為に仕上がり
線材の精度が悪かった。すなわち従来使用されているロ
ーラーダイスは、一対の溝型ローラーによって線材を圧
延し線径を細めさせてゆくものであるか、基本構造は一
対の溝型ロラーを対向させた状態にセットし、またこの
ロラーはシャフト部分にベアリングを装着して軸受はフ
レームに装着される。

この様にセットされたローラーは軸受部分に離接可能な
機構を設けてあり、ボルトによって直接線材を加圧する
。ローラーの溝はほぼ半円の状態で、線径や引落し率を
設計し、製作される。ロラーダイスは、この様にセット
された一対の溝型調整を行わなければならない（第８図
参照）。この事は伸線加工中の震動でボルトの緩みを生
じ、線径の精度を悪くする原因となっていた。また細径
線における仕上がり精度はμｍ単位の精度を要求される
か、これをボルトの締め加減で行うことは、事実上不可
能であった。即ち従来のローラダイスは、加圧調整によ
って線径精度を出すことか非常に困難である欠点を持っ
ていた。

更にローラーダイスは、相対している一対のロラーの溝
は、常にセンターが一致した状態を維持している必要が
あるが、伸線加工中ローラーは絶えず横方向に動こうと
する力が働いている（スラスト荷重）。この荷重に対し
現在のローラーダイスは、その構造上この荷重を止める
スラストベアリングを装着することは出来なかった。こ
の為従来のローラーダイスは、ローラーの溝ずれか生じ
、この点でも線径精度を悪くしていた。

本発明は上記に鑑みなされたもので、相対向するローラ
ーの溝の上下左右の中心点を正確に位置決めする機構と
、ローラーのスラスト行動を防止ローラーを４〜６組、
９０°の角度をもって交互に組み合わせ、結合して使用
する。

ローラーの溝は素線の入る側から「オーバル」「ラウン
ド」　「サイジング」と言う工程により仕事を行う。

「オーバル」は素線の断面積を減らす目的のためのロー
ラーで仕事量が大きく従って加圧力も大きい。

「ラウンド」は仕上かり線の線径精度を出す「サイジン
グ」の予備作業てあり、出来る限り、仕上がり線径に近
い線径まてもっていく為のローラである。

「サイジング」は仕」−かり線の線径精度を出すための
ローラーで、このローラーダイスによる伸線加工で最も
重要なローラーである。このローラは減面率も非常に少
なく、従って加圧力も微妙な調整か必要となる。線径か
細くなるほどこの傾向は強くなり、−船釣に線径１ｍｍ
以下の細径線のサイジングローラーに於ける減面率は微
妙な量で、従ってボルトによる締め圧も非常に弱い力で
加圧する装置を備えることにより、線径精度の良好なロ
ーラーダイスを提供することを目的とする。

〔問題点を解決する為の手段〕

本発明は上記目的を達成する為、被加工線材に対し、上
下及び左右方向から、複数個の相対向する回転ローラー
で挟み、所定の太さに加工するロラーダイスにおいて、
加圧ボルトにより加圧される一対の軸受けの間に、精密
に研磨された一対の予圧駒を設けるとともに、ローラー
シャフトの両端部に、スラストベアリンクを装着し、更
に該スラストベアリングとローラーシャフトの段部との
間に、調整ワッシャーを装着したことを特徴とするもの
である。

〔実施例〕

本発明の一実施例を図面につき説明すると、１はその内
部に長方形の空間を形成した金属性の外枠を示し、該外
枠１は上板２を側板３を介し底板４にボルト固定するこ
とにより構成される。更に外枠ｌの上板２及び側板３に
は加圧ボルト５が螺着されている。６は該外枠１により
形成された長方形の空間内に、上と下方向に一刻として
設けた軸受けを示し、該軸受け６．６の両端平坦部間に
は一対の予圧間７．７が配置されている。該軸受け６．
６は、一対になった対向面及び左右の予圧間７．７によ
って中央部に空間か形成され、特殊鋼で製造した円板状
の幻になった圧延ローラー８が、その両側に延びたシャ
フト９の両端をベアリングＩＯを介して軸受け６．６に
シャフト軸９ａにより軸着され、回転自在に収納されて
いる。１１は、該シャフト９の軸９ａと、更に細い軸９
ｂとの段部に装着した調整ワッシャーで、該ワッシャ１
１のシャフト段部の反対側の端部にはシャフトと同方向
に回転するスラストベアリンク１２か装着されている。

又該圧延ローラー８の外周は、平坦面１３に形成され、
その中央部には半円形の凹部１４が形成されており、こ
の凹部により該ローラ＝８の対向面にほぼ略円形の孔１
５が形成される。このように形成されたローラーを上下
方向と左右方向と９０°の角度に順次配置し、外枠１の
内部に収納する。

次に予圧間７の高さを調整する。この高さ調整は、圧延
すべき線径を予め設定した」−て、精密研磨によって調
整を行う。これら軸受け６及び予圧間７の調整研磨は、
その都度、実際に伸線テストを反復しては精密研磨によ
って調整を行う。このように調整した軸受け６および予
圧間７を図示のとおり外枠ｌ内に配列する。

上部軸受け６は、加圧ボルト５によって予圧間７を予圧
する目的のためにあるもので、外枠１の内面との間に一
定の間隙を作り、加圧前の線材を自由に挿入するための
ものである。

また相対向した圧延ローラー８．８の溝のセンター調整
は、シャフト９の両側段部に装着した調整ワッシャー１
１の厚さの調整研磨によって、正確な位置を設定するこ
とが出来る。またこの調整ワッシャー１１の外側には、
スラストベアリングが１２装着され、このスラストベア
リング１２は、シャフト９と同じ方向に回転する。この
ワッシャー１１とスラストベアリング１２とによって、
ローラー８．８の溝がずれる、即ちローラーが横〔作用
〕 次に、本発明の作動構造について説明する。各圧延ロー
ラー８のシャフト９は、ベアリング１０を介して軸受け
６に軸着している。この相対向する軸受け６の両側の平
坦面には、予圧間７が配置されている。この予圧間７と
軸受け６の平坦面を、寸法精度を良くすることにより精
度の高い線材を得ることが出来るものである。即ち金属
枠１の内面を基準面として、線材の中心点を外枠１の中
間点に置くように、軸受け６の高さ及び予圧間７の巾と
高さを精密に研磨調整するものである。

下部軸受６の調整は、圧延ローラーＢの凹部１４の合わ
せ目より線径の中心点を設定し、これにより算定した下
部軸受けの厚みを算定して、下部軸受けの外枠１との接
触面を、精密研磨加工を行うことにより寸法調整を行う
ものである。予圧間７の調整は、圧延ローラー８の溝の
中心点を外枠１の中心点に置いた状態から算定して、予
圧間７の巾を算定し、精密研磨することにより、正確な
寸法が得られるものである。

へ動こうとする力か遮られ、常に定位置に保持され、従
来の欠点とされた、ローラーの溝と溝とのずれを防止し
得たものである。

以上の通り本発明によれば、ローラー８の圧加力は、予
圧間７の強力な予圧によって得るので、ローラー８．８
の寸法精度は極めて良好になる。

またシャフト部９に、調整ワッシャー１１とスラストベ
アリング１２を装着することによって、ローラー８のス
ラスト荷重を防止し、横ずれが無くなり、線径の寸法精
度か極めて良好となった。

以」−のように本発明は、従来のローラーダイスの欠点
を克服し、長所を発揮して、ローラーダイスによって、
真円度及び偏径部の優れた金属線を容易に得ることがで
きたもので、我か国産集土に寄与すること多大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の裁断面図、第２図はローラ
ーの配置状態を示す平面図、第３図は斜視図、第４図（
Ａ）（Ｂ）は外枠の分解斜視図、第５図は（Ａ）予圧間
、（Ｂ）軸受けの斜視図、第６図は圧延ローラー（Ａ）
と調整ワッシャー（Ｂ）及びスラストベアリング（Ｃ’
）の斜視図、第７図はローラー溝のセンターを示す図（
Ａは正常、Ｂは異常）、第８図はローラーダイスにおけ
る減面率を示す図で、Ａは素線径と仕上がり線径の関係
を示す図、Ｂ−Ｇは順次ローラーにより素線を仕上がり
線に仕上かる工程による線径が変化する状態を示す図で
ある。尚、図中、　　１・・外枠、２・・上板、３・・
側板、４・・底板、５・加圧ボルト、６・・軸受け、７
・・予圧駒、８・圧延ローラ９　・シャフト、１０・ベ
アリング、１トワッシャ、１２・・スラストベアリング
、１３・・圧延ローラーの平坦面、１４・・同凹部、１
５・開孔

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 被加工線材に対し、上下及び左右方向から、複数個の相
   対向する回転ローラーではさみ、所定の太さに加工する
   ローラーダイスにおいて、加圧ボルトにより加圧される
   一対の軸受の間に、一対の予圧駒を装着するとともに、
   ローラーシャフトの両端部にスラストベアリングを装着
   し、該スラストベアリングとローラーシャフトの段部と
   の間に調整ワッシャーを装着し、これら全てが外枠内に
   収納されて成る伸線固定式ローラーダイス。