JPH0587138A - 直線摺動用ベアリング - Google Patents

直線摺動用ベアリング

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JPH0587138A
JPH0587138A JP15586791A JP15586791A JPH0587138A JP H0587138 A JPH0587138 A JP H0587138A JP 15586791 A JP15586791 A JP 15586791A JP 15586791 A JP15586791 A JP 15586791A JP H0587138 A JPH0587138 A JP H0587138A
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JP
Japan
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rolling
rolling element
linear sliding
bearing
element rolling
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Application number
JP15586791A
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English (en)
Inventor
Tsurujiro Ise
弦二郎 伊勢
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THK Co Ltd
Original Assignee
THK Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベアリングの使用目的に応じて適正かつ均一
な予圧量を各ボール列に付与することができるととも
に、簡単な操作で予圧量を調整できる安価な直線摺動用
ベアリングを提供することを目的とする。 【構成】 摺動台1を摺動台本体1Aとベアリングレー
ス1Bとで構成し、これら摺動台本体1A及びベアリン
グレース1Bに設けられた上下一対の転走溝11,12
の転走面間の間隔を調整して上方負荷ボール4aと下方
負荷ボール4b間の距離を調整するためのシム6を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は直線摺動用ベアリングに
係り、例えば、NCマシン等の工作機械や工業用ロボッ
ト等のスライド部において、摺動させるべき可動体を直
線的に案内する直線摺動用ベアリングに関する。
【0002】
【従来の技術】直線摺動用ベアリングは、通常、下面側
に凹部を有する断面略倒C形状の摺動台と、上部が上記
摺動台の凹部内に所定の隙間を維持して嵌合される軌道
台と、上記摺動台に形成されたボール無限軌道内を循環
する多数のボールとを有し、これらのボールで摺動台に
作用する上下左右方向の荷重を負荷しつつ軌道台に沿っ
て直線往復運動を案内するように構成されている。
【0003】このような直線摺動用ベアリングにおいて
は、一般の産業機械のスライド部に高精度に組込むこと
ができ、しかも、その位置決めや繰返し精度が良くて寿
命の長いものであることが要請されるが、ベアリングに
このような特性を付与するためには、摺動台と軌道台と
の間で荷重を負荷するボールが転走する摺動台の負荷ボ
ール溝と軌道台の転走溝との間の間隔を、上記ボールの
直径に比べてマイナスの状態にし、これによってボール
に予圧を付与して全ボールの当たり率を高め、直線摺動
用ベアリングの剛性を高め方向転換時の慣性モーメント
によるハンマー作用やこじり荷重に耐えることが重要で
あり、また、ボール無限軌道内を循環する各ボールがそ
の無負荷域から負荷域へあるいは負荷域から無負荷域へ
と円滑に循環することが重要である。
【0004】このため、従来、図16に示されるように
摺動台31の一方の袖部32に割り溝33を設け、外側
袖部32aに調整ボルト34を取り付け、この調整ボル
ト34を締め付けて内側袖部32b及びベアリングレー
ス35を軌道台36側に変形させ、これによって、軌道
台36とベアリングレース35とによってボール37を
押圧し、ボール37に予圧を付与していた。
【0005】また、組立てしたベアリングに合わせて、
軌道台(レール)の溝加工を行う、すなわち現合加工が
行われていた。さらに、ボールの予圧を変更又は調整す
るために、組込まれたボールの交換などがやむをえず行
われていた。
【0006】なお、ボール無限軌道内でのボールの循環
を円滑にする手段として、摺動台の負荷ボール溝間につ
いてその中間部より両端溝部を深く加工してボールが負
荷域に円滑に導入されるようにし、振動又は騒音のない
ベアリングを提供すること等が行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た図16に示す従来の予圧調整方法では、摺動台の外側
袖部3aの下方に配設された調整ボルト34を締め付け
て、内側袖部32b及びベアリングレース35を変形さ
せてボール37を押圧するため、調整ボルト側の負荷ボ
ール37と反調整ボルト側の負荷ボール37の接触角が
不均一となり予め調整してあった水平な摺動台上面に傾
きが生ずるという問題点がある。
【0008】また、組立てしたベアリングに合わせて現
合加工により軌道台の溝加工を行うことは非能率的であ
り、生産コスト上昇の要因となっていた。さらに、ボー
ルの予圧を変更又は調整するために、組込まれたボール
を交換することは極めて手間のかかる作業であるほか、
ベアリングを機械のスライド部に組込む前に作業を行な
わなければならず、ベアリングの使用目的に応じてボー
ルに作用する予圧を調整することが難しいという問題点
がある。なお、摺動台の負荷ボール溝についてその中間
部より両端溝部を深くする逃げ加工を施す作業もNC溝
研削盤等により、両端溝部を他の中央部の溝に比べて深
く研削仕上をしなければならず、極めて手間のかかる作
業であるという副次的な問題があった。
【0009】本発明は、前述した点に鑑みてなされたも
ので、その目的とする処は、ベアリングの使用目的に応
じて適正かつ均一な予圧量を各ボール列に付与すること
ができるとともに、転動体と転走面間の遊びをなくして
摺動台に円滑な摺動をさせることができる直線摺動用ベ
アリングを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため、本発明の直線摺動用ベアリングの1態様は、水平
部とその両側より下方に向けて垂下する一対の袖部とを
有して下面側に凹部を備え、かつ、上記各袖部にはその
内面長手方向に沿って上下一対の転動体転走面を有する
とともにこれら各転動体転走面に対応した無負荷軌道を
有する断面略倒C形状の摺動台と、上部が上記摺動台の
凹部内に互いに所定の隙間を維持して嵌合するとともに
上記各転動体転走面に相対応する転動体転走面を有する
軌道台と、上記摺動台の前後両端面に取付けられ、内面
側には摺動台の負荷転走面と無負荷軌道の各端部間を互
いに連通連結して無限軌道を形成する案内溝を備えた一
対の蓋体と、上記各無限軌道内を循環し、摺動台の転動
体転走面と軌道台の転動体転走面との間で荷重を負荷し
ながら転走する上下に配置された多数の転動体とからな
る直線摺動用ベアリングにおいて、前記摺動台に設けら
れた上下一対の転動体転走面間の間隔を調整して前記上
側転動体と前記下側転動体間の距離を調整するための調
整手段を設けたことを特徴とするものである。
【0011】また、本発明の直線摺動用ベアリングの他
の様態は、一側面に長手方向に沿って上下一対の転動体
転走面を有するとともにこれら各転動体転走面に対応し
た無負荷軌道を有する断面略矩形状の摺動台と、上記摺
動台と所定の隙間を維持して係合するとともに上記各転
動体転走面に相対応する転動体転走面を有する軌道台
と、上記摺動台の前後両端面に取付けられ、内面側には
摺動台の負荷転走面と無負荷軌道の各端部間を互いに連
通連結して無限軌道を形成する案内溝を備えた一対の蓋
体と、上記各無限軌道内を循環し、摺動台の転動体転走
面と軌道台の転動体転走面との間で荷重を負荷しながら
転走する上下に配置された多数の転動体とからなる直線
摺動用ベアリングにおいて、前記摺動台に設けられた上
下一対の転動体転走面間の間隔を調整して前記上側転動
体と前記下側転動体間の距離を調整するための調整手段
を設けたことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】前述した構成からなる本発明によれば、摺動台
に設けられた上下一対の転動体転走面間の間隔を調整し
て上側転動体と下側転動体間の距離を適宜調整すること
ができ、転動体に作用する予圧量を自由に調整すること
ができる。したがって、ベアリングの使用目的に応じて
最も適当なかつ均一な予圧量を転動体に作用させること
ができる。また、転動体と転動体転走面間の隙間を自由
に調整することができ、転動体と転走面間の遊びをなく
すことができ、摺動台に円滑な摺動をさせることができ
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係る直線摺動用ベアリングを
添付図面に示す実施例に基づいて具体的に説明する。
【0014】図1乃至図6は、本発明の直線摺動用ベア
リングの一実施例を示し、本実施例の直線摺動用ベアリ
ングBは、水平部1aとその両端より垂下する左右袖部
1bとを有して下面側に凹部を備えて断面略倒C形状に
形成される摺動台1と、上部が上記摺動台1の凹部内に
互いに所定の隙間を維持して嵌合する軌道台2と、上記
摺動台1の前後両端面に取付けられた一対の蓋体3と、
上記摺動台1に形成されたボール無限軌道内を循環して
摺動台1と軌道台2との間で荷重を負荷する多数のボー
ル4とで構成されている。
【0015】上記摺動台1は、摺動台本体1Aと、この
摺動台本体1Aに着脱可能に固定されたベアリングレー
ス1B,1Bとからなっている。即ち、前記摺動台本体
1Aの各袖部1bはその上部側が厚肉に形成され、その
下部側が薄肉に形成されており、上部袖部と下部袖部と
で画成された凹部にベアリングレース1B,1Bが収容
されている。そして、ベアリングレース1B,1Bはシ
ム6,6を介して締付ボルト7,7によって摺動台本体
1Aに固定されている。なお、締付ボルト7は図3に示
されるように摺動台1の長手方向に沿って所定間隔を置
いて複数個設けられており、ベアリングレース1Bがし
っかりと摺動台1に固定されるようになっている。
【0016】上記摺動台本体1Aの袖部1b及びベアリ
ングレース1Bの内面側長手方向に沿って上下一対の転
走溝11,12が形成されていると共にこれら各転走溝
11,12に対応した逃げボール軌道を構成する無負荷
ボール孔13が穿設されている。また、上記軌道台2の
左右両側面には上記摺動台1側に形成された上下一対の
転走溝11,12に相対応する転走溝21,22が形成
され、さらに、上記各蓋体3の内面側には摺動台1の転
走溝11,12と無負荷ボール孔13の各端部間を連通
連結して無限軌道を形成する案内溝5が形成されてお
り、上記多数のボール4はこれら各無限軌道内を循環
し、摺動台1の転走溝11,12と軌道台2の転走溝2
1,22との間で荷重を負荷しながら転走するようにな
っている。
【0017】上記転走溝11,12,21,22の転走
面は、ボール半径よりも大きい半径で曲面状に形成され
たサーキュラー溝からなり、各転走溝11,12,2
1,22はボール4が接触転走する接触面を一面のみ有
している。そして、ボール4と相対向する転走溝11,
21又は12,22の接触点とを結ぶ接触角線は、水平
線に対していずれも45°の角度に設定されている。
【0018】また、摺動台1の凹部内には一対のボール
保持器8,8が配設されており、これらボール保持器
8,8によりボール4が摺動台1に保持されるようにな
っている。
【0019】次に、前述のように構成された直線摺動用
ベアリングの作用を図5を参照して説明する。
【0020】前述したように、摺動台本体1Aとベアリ
ングレース1Bとの間にはシム6が介装されている。し
たがって、図5において、シム6の厚さを調整すること
により、上下転走溝11,12間の間隔を調整して上側
負荷ボール4aと下側負荷ボール4bとの距離Lを調整
することができる。この場合、シム6の厚さ調整は、所
望の厚さのもの1枚を用意することにより行っても良い
し、薄肉のシム6を複数枚重ね合わせることによって行
っても良い。
【0021】しかして、上記操作により、上側負荷ボー
ル4aと下側負荷ボール4bとの距離Lが短くなった場
合には、上下4列の負荷ボール4a,4bの予圧量を均
等に増加させベアリングユニット全体の剛性を高めるこ
とがてきる。また、上下4列の負荷ボール4a、4bの
予圧量が均等に増加するために、摺動台1の上面が水平
に保たれ傾くことがない。
【0022】一方、上側負荷ボール4aと下側負荷ボー
ル4bとの距離Lが長くなった場合には、上下負荷ボー
ル4a,4bの予圧量が均等に減少し、ベアリングの転
がり抵抗が減少し、摺動台1が軌道台2上を滑らかに摺
動する。
【0023】このように、本実施例によれば、摺動台本
体1Aとベアリングレース1Bとの間に介装されたシム
6の厚さを適宜調整することにより、ベアリングの使用
目的に応じてボールに作用する予圧量を均等にかつ自由
に調整することができる。これによってベアリングユニ
ット全体の剛性を高めることができるとともに、摺動台
の上面が水平に保たれ傾くことがない。
【0024】また、図6(a)に示されるようにシム6
の長手方向(軌道台軸方向)の厚さを、その両端部で厚
く、その中央部で薄くすることにより、摺動台本体1A
の各袖部1b及びベアリングレース1Bの内面に形成し
た各転走溝11,12と軌道台2の外面に形成した各転
走溝21,22との間の間隔寸法を、ボール4の直径に
対して前後両端側では若干広く、また、中間部分では若
干狭くなるようにし、上記転走溝内を転走する負荷域の
中間部分に位置する各ボール4に対して所定の予圧を付
与するとともに、この転走溝内へ転走してくる各ボール
4やこの転走溝から無負荷域の逃げボール孔13内へ転
走する各ボール4に対してはその転がり運動を円滑にさ
せる。これによって、摺動台の負荷ボール溝について両
端溝部を他の中央部の溝より深くする逃げ加工を施すN
C溝研削加工が不要になり、ベアリングの製造コストを
著しく低下させることができる。
【0025】図6(a)においては、1個のシム6の長
手方向の厚さを変更することにより、摺動台の転走溝に
逃げ加工を施したと同じ効果を発揮させることができる
ようにしたが、図6(b)に示されるようにシム6を三
分割し、その両端部のシム6aを厚く、その中央部のシ
ム6bを薄くすることにより、図6(a)と同様の作用
効果を期待できる。また、図6(c)に示されるよう
に、シム6をその両端部で複数枚重ね合わせて使用する
ことにより行っても良い。
【0026】次に、本発明に係る直線摺動用ベアリング
の第2実施例を図7を参照して説明する。図7におい
て、図1の構成要素と同一の作用及び機能を有する構成
要素は同一符号を符して説明を省略する。
【0027】摺動台1は、袖部1bの略中央部に凹部側
から外側に向かって長手方向に形成されたスリット1
S,1Sが設けられている。そして、スリット1S,1
Sを貫通して上部袖部と下部袖部間に予圧調整ボルト2
5,25が植設されている。予圧調整ボルト25は図1
の実施例と同様に摺動台1の長手方向に沿って所定間隔
を置いて複数個設けられている。
【0028】しかして、本実施例によれば、六角レンチ
等を用いて予圧調整ボルト25を締め込むことにより、
又は緩めることにより、上部袖部と下部袖部とを互いに
接離させて、上下転走溝11,12間の間隔を調整して
上側負荷ボール4aと下側負荷ボール4bとの距離L
(図5参照)を調整することができる。したがって、本
実施例においても、図1の実施例と同様の作用効果を期
待できる。なお、本実施例は、予圧調整ボルト25の締
め込み量の調整のみで上側負荷ボール4aと下側負荷ボ
ール4bとの距離Lを調整できるので、図1の実施例よ
りも更に簡単な調整が可能となる。
【0029】また、本実施例においては、摺動台1の長
手方向に所定間隔を置いて設けられた予圧調整ボルト2
5を、摺動台1の前後両端側で緩く締め、中央部で固く
締めることにより、図1の実施例と同様に逃げ加工を施
すNC溝研削加工が不要になる。
【0030】次に、本発明に係る直線摺動用ベアリング
の第3実施例を図8を参照して説明する。
【0031】本実施例における直線摺動用ベアリング
は、図8に示すように、摺動台1の上側転走溝11及び
軌道台2の上側転走溝21の形成位置を変更して、ボー
ル4と相対向する転走溝11,21の接触点を結ぶ接触
角線をほぼ鉛直方向に設定している。その他スリット1
S,1S及び予圧調整ボルト(図示せず)の構成は図7
の実施例と略同一である。
【0032】次に、本発明に係る直線摺動用ベアリング
の第4実施例を図9を参照して説明する。
【0033】本実施例における直線摺動用ベアリング
は、上下二列ずつのボール循環路を有するものである
が、この例はボールの接触角線が徐々に内側に開脚する
内開き状となるような接触構造をとるものである。この
例においても図1の実施例と同様にボールの接触角線を
ほぼ45゜としている。その他、摺動台本体1A、ベア
リングレース1B及びシム6の構成は、図1の実施例と
略同一である。
【0034】図10は本発明の第5実施例を示すもの
で、本実施例においても、図9の実施例と同様に上下二
列ずつのボール循環路を有し、かつボールの接触角線も
徐々に内側に開脚する内開き状となるような接触構造を
とるものである。なお、本実施例における予圧調整ボル
トは押しねじ35からなっている。そして、押しねじ3
5を押し込むことにより、スリット1Sが開きボール4
に予圧がかけられる。この例においても図7の実施例と
同様にボールの接触角線をほぼ45゜としている。その
他、摺動台1及びスリット1S,1Sの構成は、図7の
実施例と略同一である。
【0035】図11及び図12は本発明の第6実施例を
示すもので、図11は本実施例の詳細構造を示す図、図
12は本実施例の組立構造を示す図である。本実施例に
おいては、摺動台が1対のユニットに分離されており、
又、軌道台も1対のユニットに分離されている。即ち、
図12に示すように摺動台1は1対の左右ユニット1
R、1Lからなり、又、軌道台2も1対の左右ユニット
2R、2Lからなっている。図11は一方のユニット
(1L,2L)のみ示す。本実施例においては、摺動台
1の1側面に一対の上下転走溝11,12を有し、又、
軌道台2の1側面に一対の上下転走溝21,22を有し
ている。その他、摺動台本体1A、ベアリングレース1
B及びシム6の構成は、図1の実施例の片側の構成と略
同一である。
【0036】図13は本発明の第7実施例を示し、本実
施例の基本的構成は、図11及び図12の実施例におけ
るベアリングレース1B及びシム6を、スリット1S及
び予圧調整ボルト25に変えたものである。
【0037】図14及び図15は本発明の第8及び第9
実施例を示すものであり、本実施例の基本的構成は図1
1乃至図13の実施例と略同一であり、摺動台1及び軌
道台2が左右一対のユニットからなる。そして、本実施
例も、上下にボール循環路を有するものであり、又、ボ
ールの接触角線が徐々に内側に開脚する内開き状となる
ような接触構造をとるものである。この例においても図
1の実施例と同様にボールの接触角線をほぼ45゜とし
ている。その他、摺動台本体1A、ベアリングレース1
B及びシム6(図14に示す実施例)、又は、スリット
1S及び押しねじ35(図15に示す実施例)の構成
は、図9又は図10の実施例の片側の構成とそれぞれ略
同一である。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の直線摺動用ベアリングによれば、摺動台に設けられた
上下一対の転動体転走面間の間隔を調整して上側転動体
と下側転動体間の距離を適宜調整することができ、転動
体に作用する予圧量を均等な値にすることができるとと
もに、この予圧量を自由に調整することができる。した
がって、ベアリングの使用目的に応じて最も適当な予圧
量を転動体に作用させることができるとともに摺動台の
上面が水平に保たれ傾くことがない。また、転動体と転
動体転走面間の隙間を自由に調整することができ、転動
体と転走面間の遊びをなくすことができ摺動台に円滑な
摺動をさせることができる。
【0039】また、本発明によれば、軌道台の高価な現
合加工を必要とせず、しかもボールを交換する必要がな
く、簡単な操作により、予圧量を調整できる安価な直線
摺動用ベアリングを提供できる。しかも、本発明によれ
ば、摺動台の負荷ボール溝についてその両端溝部を他の
中央部の溝より深くすることによりボールの転がり運動
を円滑にする、逃げ加工を施すNC溝研削加工が不要に
なり、ベアリングの製造コストを著しく低下させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る直線摺動用ベアリングの一実施例
を示す断面図。
【図2】本発明に係る直線摺動用ベアリングの一実施例
を示す側面図。
【図3】本発明に係る直線摺動用ベアリングの一実施例
を示す平面図。
【図4】本発明に係る直線摺動用ベアリングの一実施例
を示す斜視透視図。
【図5】本発明に係る直線摺動用ベアリングの作用を示
す説明図。
【図6】本発明に係る直線摺動用ベアリングの一実施例
におけるシムの説明図。
【図7】本発明の直線摺動用ベアリングの第2実施例を
示す断面図。
【図8】本発明の直線摺動用ベアリングの第3実施例を
示す断面図。
【図9】本発明の直線摺動用ベアリングの第4実施例を
示す断面図。
【図10】本発明の直線摺動用ベアリングの第5実施例
を示す断面図。
【図11】本発明の直線摺動用ベアリングの第6実施例
を示す断面図。
【図12】本発明の直線摺動用ベアリングの第6実施例
における組立図を示す斜視図。
【図13】本発明の直線摺動用ベアリングの第7実施例
を示す断面図。
【図14】本発明の直線摺動用ベアリングの第8実施例
を示す断面図。
【図15】本発明の直線摺動用ベアリングの第9実施例
を示す断面図。
【図16】従来の直線摺動用ベアリングの半断面図を含
む側面図。
【符号の説明】
1 摺動台 1A 摺動台本体 1B ベアリングレース 1a 水平部 1b 袖部 1S スリット 2 軌道台 3 蓋体 4 ボール 4a 上方負荷ボール 4b 下方負荷ボール 6 シム 7 締付ボルト 11,12,21,22 転走溝 25 予圧調整ボルト 35 押しねじ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平部とその両側より下方に向けて垂下
    する一対の袖部とを有して下面側に凹部を備え、かつ、
    上記各袖部にはその内面長手方向に沿って上下一対の転
    動体転走面を有するとともにこれら各転動体転走面に対
    応した無負荷軌道を有する断面略倒C形状の摺動台と、
    上部が上記摺動台の凹部内に互いに所定の隙間を維持し
    て嵌合するとともに上記各転動体転走面に相対応する転
    動体転走面を有する軌道台と、上記摺動台の前後両端面
    に取付けられ、内面側には摺動台の負荷転走面と無負荷
    軌道の各端部間を互いに連通連結して無限軌道を形成す
    る案内溝を備えた一対の蓋体と、上記各無限軌道内を循
    環し、摺動台の転動体転走面と軌道台の転動体転走面と
    の間で荷重を負荷しながら転走する上下に配置された多
    数の転動体とからなる直線摺動用ベアリングにおいて、
    前記摺動台に設けられた上下一対の転動体転走面間の間
    隔を調整して前記上側転動体と前記下側転動体間の距離
    を調整するための調整手段を設けたことを特徴とする直
    線摺動用ベアリング。
  2. 【請求項2】 前記摺動台における下側転動体転走面を
    有した部分を前記上側転動体転走面を有した部分から分
    離可能とし、前記調整手段を構成するシムを前記両部分
    間に介装したことを特徴とする請求項1記載の直線摺動
    用ベアリング。
  3. 【請求項3】 前記調整手段は、前記摺動台における下
    側転動体転走面を有した部分と上側転動体転走面を有し
    た部分との間に形成されたスリットと、前記両部分間に
    植設され該スリットの幅を調整するための調整ボルトと
    からなることを特徴とする請求項1記載の直線摺動用ベ
    アリング。
  4. 【請求項4】 前記調整手段は、前記摺動台に形成され
    た各転動体転走面と前記軌道台に形成された各転動体転
    走面との間に画成される間隔を前記転動体の直径に対し
    て前後両端側では若干広く、中間部分では若干狭くなる
    ように調整することを特徴とする請求項1記載の直線摺
    動用ベアリング。
  5. 【請求項5】 一側面に長手方向に沿って上下一対の転
    動体転走面を有するとともにこれら各転動体転走面に対
    応した無負荷軌道を有する断面略矩形状の摺動台と、上
    記摺動台と所定の隙間を維持して係合するとともに上記
    各転動体転走面に相対応する転動体転走面を有する軌道
    台と、上記摺動台の前後両端面に取付けられ、内面側に
    は摺動台の負荷転走面と無負荷軌道の各端部間を互いに
    連通連結して無限軌道を形成する案内溝を備えた一対の
    蓋体と、上記各無限軌道内を循環し、摺動台の転動体転
    走面と軌道台の転動体転走面との間で荷重を負荷しなが
    ら転走する上下に配置された多数の転動体とからなる直
    線摺動用ベアリングにおいて、前記摺動台に設けられた
    上下一対の転動体転走面間の間隔を調整して前記上側転
    動体と前記下側転動体間の距離を調整するための調整手
    段を設けたことを特徴とする直線摺動用ベアリング。
  6. 【請求項6】 前記摺動台における下側転動体転走面を
    有した部分を前記上側転動体転走面を有した部分から分
    離可能とし、前記調整手段を構成するシムを前記両部分
    間に介装したことを特徴とする請求項5記載の直線摺動
    用ベアリング。
  7. 【請求項7】 前記調整手段は、前記摺動台における下
    側転動体転走面を有した部分と上側転動体転走面を有し
    た部分との間に形成されたスリットと、前記両部分間に
    植設され該スリットの幅を調整するための調整ボルトと
    からなることを特徴とする請求項5記載の直線摺動用ベ
    アリング。
  8. 【請求項8】 前記調整手段は、前記摺動台に形成され
    た各転動体転走面と前記軌道台に形成された各転動体転
    走面との間に画成される間隔を前記転動体の直径に対し
    て前後両端側では若干広く、中間部分では若干狭くなる
    ように調整することを特徴とする請求項5記載の直線摺
    動用ベアリング。
JP15586791A 1991-05-30 1991-05-30 直線摺動用ベアリング Pending JPH0587138A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012002334A (ja) * 2010-06-21 2012-01-05 Thk Co Ltd 運動案内装置
US8166838B2 (en) * 2003-12-25 2012-05-01 Thk Co., Ltd. Actuator for driving movable object and motion guide apparatus for guiding motion of movable object
JP2012241782A (ja) * 2011-05-18 2012-12-10 Nsk Ltd 直動案内装置

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