JP2524044Y2 - ギヤ装置の誤差吸収機構 - Google Patents

ギヤ装置の誤差吸収機構

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JP2524044Y2
JP2524044Y2 JP1988064105U JP6410588U JP2524044Y2 JP 2524044 Y2 JP2524044 Y2 JP 2524044Y2 JP 1988064105 U JP1988064105 U JP 1988064105U JP 6410588 U JP6410588 U JP 6410588U JP 2524044 Y2 JP2524044 Y2 JP 2524044Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、あらかじめ台板に固定されたギヤに別の台
板のギヤをかみ合わせるときの誤差吸収に関するもので
ある。
従来の技術 従来は、ギヤ装置の台板は金属などの剛性の高い材質
でできており、別の台板上のギヤにかみ合うギヤの軸部
に大きなガタを設け、軸受両端をそれぞれの台板に組み
込むことによってギヤ間に生じる誤差を吸収し軸間距離
を保証している。
考案が解決しようとする課題 しかし、ただ軸部のガタを大きくするだけで誤差を吸
収するのでは、誤差が小さい場合ではギヤがぐらつき、
また、ガタ以上の誤差はまったく吸収できない欠点があ
る。また、軸受両端を別々の台板に組み込むのでは組み
立てが困難である。
本考案では、誤差のばらつきの影響を強く受けること
なく誤差を吸収し、また、組み立てを簡単にすることを
目的としている。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するため本考案では、第1台板と、該
第1台板上に保持され動力を伝達する第1のギヤと、上
記第1台板とは別体であって上記第1台板と組み合わさ
れることによって機械的構成をなす第2台板と、該第2
台板上に保持され上記第1台板と上記第2台板とが組み
合わされて機械的構成を形成する際に上記第1のギヤと
連結されて動力を伝達する第2のギヤとを有する機械的
連結機構において、上記第2台板は、台板本体部と、上
記第2ギヤを保持する保持部と、上記台板本体部と上記
保持部とを連結し上記第1台板と上記第2台板とを組み
合わせて機械的構成を形成する際に上記第1のギヤと上
記第2のギヤとの連結を保証すべく上記第2のギヤの移
動を許容する弾性を有する弾性部とを備えたことを特徴
としている。
作用 台板の異なるギヤどうしに誤差があると、この誤差は
台板中の弾性を有する部分だけがひずんで吸収する。弾
性を有する部分はギヤ軸を支える部分なので軸が少し移
動するが、ギヤがぐらついたりすることはない。
実施例 実施例として一眼レフカメラの絞り制御装置を第1図
に示す。カメラの前枠ユニット(III)の前枠(IIIa)
は、図示しないカメラボディに固定されている。前枠
(IIIa)には位置決め突起(IIIb)が固定され、レンズ
の絞りと連動可能な絞り連動環(2)が回転可能に保持
されている。
動力ユニット(II)の台板(IIa)も、カメラボディ
に固定されている。台板(IIa)にはモーター(不図
示)によって駆動されるチャージギヤ(1)が保持され
ている。チャージギヤ(1)は図示しないが回転位置検
出装置を備え、マイコンによって回転を制御できるよう
になっている。チャージギヤ(1)は軸(1a)を中心に
回転し、約半周にわたってギヤ部(1b)が形成されてい
る。また、ギヤ部(1)とは別にカム部(1d)を備え、
カム部(1d)中に厚さが厚いカム部(Ic)を備えてい
る。
第2図に基づいて後述するように絞り制御ユニット
(I)は、まず、軸受部(D3)の穴に位置決め突起(II
Ib)がはまり、カメラボディに設けられた突起(W)が
U字溝(A8)にはまり、ネジ(T)や不図示のネジによ
ってカメラボディの金属部(V)に固定されている。
さらに、第2図に基づいて絞り制御ユニット(I)に
ついて詳しく説明する。第2図において、説明の都合上
直角座標(x,y,z)をとることにする(y軸は上下方向
と同じにしている)。
絶縁性材質からなる上台板(A)の軸受部(A1)にx
方向に固定される軸(B)を中心に回転可能なカムギヤ
(3)は、平歯車部(3b)とかさ歯車部(3c)とカム部
(3e)(第1図参照)とが一体となっている。平歯車部
(3b)は前述の動力ユニット(II)のチャージギヤ
(1)のギヤ部(1b)とかみ合い可能であるが、かみ合
いのタイミングや歯の形状などについては後述する。
軸(B)にはコイルバネ(C)が巻きついており、こ
れの一方のフック(C1)はギヤ(2)の切欠部(2d)に
はまり、もう一方のフック(C2)は上台板(A)の突起
部(A2)にかけてある。これによってコイルバネ(C)
はギヤ(3)をa方向(x軸に対する右回り方向)に付
勢している。
上台板(A)の軸受部(A3)には絶縁性材質からなる
下台板(D)のy方向にのびる軸部(D1)がはまり込
む。この軸部(D1)には上から順に、ギヤ(4)、ギヤ
(5)、仕切板(E)、ストップレバー(6)、コイル
バネ(G)が保持されている。
ギヤ(4)は、かさ歯車部(4b)がギヤ(3)のかさ
歯車部(3c)とかみ合っているので、x方向に対する回
転をy方向への回転に変換している。ギヤ(4)は1回
転せず、ギヤ(4)の下部にあるチャージ突起(4d)
は、ギヤ(5)の突起当接部(5c)に当接してb方向
(y軸に対する左回り方向)の回転のみ、ギヤ(4)の
回転をギヤ(5)に伝達する。また、ギヤ比の設定はチ
ャージギヤ(1)のギヤ部(1b)によって回転が伝達さ
れてもギヤ(4),(5)が1回転しないよう設計され
ている。しかし、ギヤ(4)が反対方向に回転するとき
にはチャージ突起(4d)が突起当接部(5c)を押さない
ので、ギヤ(5)にトルクを伝達せず、ギヤ(4)に設
けられたストッパー(4c)が上台板(A)に設けられた
ストッパー(A7)に当たる位置で回転がとまる。
上台板(A)の軸受部(A4)と下台板(D)の軸受部
(D3)には各軸中で最も長い軸(H)が軸(D1)と一定
距離をおいて平行(y方向)にはまり込んでいる。この
軸(H)には、上からラチェットギヤ(8)、コイルバ
ネ(K)、ギヤ(10)が保持されている。
ラチェットギヤ(8)には、ギヤ(5)のギヤ部(5
b)とかみ合うギヤ部(8b)、ラチェット部(8c)、コ
イルバネ(J)が巻きつく胴部(8d)、コイルバネ
(J)のフックの一方がはまる溝(8g)、爪部(8e)が
ある。
コイルバネ(J)はフックのもう一方が下台板(D)
のばねがかり(D9)にかかっており、ラチェットギヤ
(8)をc方向(y軸に対する右回り方向)に付勢して
いる。
ギヤ(5)とラチェットギヤ(8)はやはり1回転し
ないようになっており、例えばかみ合うギヤ部(5b)と
ギヤ部(8b)の歯数はどちらも18、モジュールは0.3で
ある。そして、ピット円直径はそれぞれ6.36と5.82であ
る。通常の全周に歯形を切ったギヤでは (ピット円直径)=(モジュール)×(歯数) なので、ピッチ円直径から歯数を逆算するとそれぞれ2
1.2と19.4であるが実際にかみ合うギヤ部(5b),(8
b)の歯数18との差に相当する部分は歯形とはしないで
非ギヤ部(5d),(8f)としてといる(小数点以下の端
数を歯にすることはできない)。
ラチェットギヤ(8)の上部にある凹部(8a)には、
回転角度を検出するための絞りエンコーダー(9)がは
め込まれている。また、下部にある爪部(8e)はギヤ
(10)の爪部(10b)と少しのガタを持ってかみ合う。
そして、ラチェットギヤ(8)とギヤ(10)の間には強
力なコイルバネ(K)がかけられ、ラチェットギア
(8)に対してギヤ(10)をd方向(y軸に対する右回
り方向)に付勢して、2つのギヤがほぼ一体となって動
くようにしている。
これまで述べたように、カムギヤ(3)とギヤ(4)
は常に連動し、ギヤ(5)とラチェットギヤ(8)も常
に連動する。ラチェットギヤ(8)とギヤ(10)も強い
コイルバネ(K)によってほぼ連動する。そして、カム
ギヤ(3)がaとは反対の方向に回転(ギヤ(4)はb
方向に回転)するときには、ギヤ(5)、ラチェットギ
ヤ(8)、ギヤ(10)にカムギヤ(3)の回転トルクを
伝達する(ラチェットギア(8)はCとは反対の方向に
回転)。しかし、反対方向の回転ではトルクは伝達しな
い。
ギヤ(10)のギヤ部(10a)は、前枠(IIIa)に回転
可能に取り付けられた絞り連動環(2)のギヤ部(2a)
にかみ合っている。
上台板(A)には、x方向に軸(B)より低く固定さ
れる軸(A6)を中心に回転可能なレバー(L)が取り付
けてある。レバー(L)の2面図を第3図に示す。レバ
ー(L)は軸部(L1)が軸(A6)に取り付けられz方向
に対しておおよそ負の方向に長くのびている。レバー
(L)の中ほどにはストッパー(L2)がy方向に突出し
ており、カムギヤ(3)のカム部(3e)と係合可能であ
る(第1図参照)。レバー(L)の先端部の上面(L4
は、チャージギヤ(1)のカム部(1c),(1d)と係合
可能である(第1図照)。レバー(L)の先端部の下方
には突起(L3)があり、レバー(M)の張り出し板下面
(M3)と接点板(R)の先端部(R3)とに上下からはさ
まれている(第1図参照)。
ストップレバー(6)は下台板(D)上の軸(D1)を
中心に軸(A6)より低いzx平面内を回動可能である。ス
トップレバー(6)にはz軸と反対の方向にのびた腕と
x軸と反対の方向にのびた腕がある。前者の腕の先端に
は突起(6e)があり、後者の腕の中ほどにはラチェット
ギヤ(8)のラチェット部(8c)に係合可能なラチェッ
ト爪(6b)と、下台板(D)上の制限ピン(D8)がはま
って回動範囲を制限するための長円形の制限ミゾ(6c)
とがあり、後者の腕の先端には三角穴(6d)がある。こ
の三角穴(6d)には、ねじ(F)のねじ部(F2)がねじ
こまれ、ねじ(F)の軸部(F1)には磁性体でできたア
ーマチュア(7)の軸部(7a)がはまっている。したが
って小さな回転範囲ではアーマチュア(7)がz軸方向
に移動すると突起(6e)はx軸方向に移動する。
下台板(D)の位置決め穴(D6)には電磁石ユニット
(Mg)の位置決め穴(Mg2)に図示しないピンで固定さ
れている。この電磁石ユニット(Mg)の吸着部(Mg1
はアーマチュア(7)に向かい合っている。
下台板(D)には段付き固定ピン(D5)があり(段部
は第2図にあらわれていない)、これにまず接点板
(S)の大きな穴(S1)がはめられ、接点板(S)が固
定されている。さらに、接点板(S)と間隔をおいて、
接点板(R)の小さな穴部(R2)がはめられ、別の穴
(R1)と下台板(D)の穴部(D7)とにネジ(T)の軸
部(T1)が通り、ネジ(T)のネジ部(T2)によってこ
こでは図示しないカメラボディの金属部(V)に固定さ
れている(後述)。そして、先端部(R3)はレバー
(L)の突起部(L2)を上方(y方向)に付勢してい
る。
ここで、穴(D7)は下台板(D)上で軸(H)からx
軸方向で最も遠い位置にある。
上台板(A)には、軸(A6)より、やや高いzx平面上
でx軸に対して約45°傾いている軸(A5)がある。レバ
ー(M)は第4図に4面図で示すように、この軸にはま
る軸部(M1)を有し、下向きにのびた腕とx方向にのび
た腕とがある。前者の先端には突起(M4)があり、後者
にはyx平面と平行な張出板がある。張出板上面(M2)は
チャージギヤ(1)のカム部(1c)と係合可能で、張出
板下面(M3)はレバー(L)の突起(L3)に当接可能で
ある。
そして、レバー(M)の突起(M4)とストップレバー
(6)の突起(6e)とは、コイルバネ(G)によって当
接するように付勢されている。
また、上台板(A)には、突起(A8)によって接点板
(N),絶縁板(P),接点板(Q)が固定されてい
る。Y形の接点板(N),(Q)は絞りエンコーダー
(9)への導通を確実にするために、それぞれ2ヶ所で
接する。
図示していないが、接点板(N),(Q)からはそれ
ぞれ導線によってカメラ内のマイコンに接続され、絞り
エンコーダー(9)の回転によって接点板(N),
(Q)がショートしたりしなかったりするので、これを
カウントすることによって絞りエンコーダー(9)の回
転量がわかる。
同様に、接点板(S)は導線によって、また、接点
(R)はアースになっているカメラボディの金属部を介
してマイコンに接続され、接点板(R),(S)がショ
ートしたかどうかがわかるようになっている。
これも図示しないが、電磁石ユニット(Mg)の電磁巻
線の両端はマイコンに接続され、マイコンによって電磁
石を動作させるかどうかが決定される。
また、上台板(A)と下台板(D)とは図示しないネ
ジで結合される。
以下、この絞り制御ユニット(I)を第1図に示すよ
うに、動力ユニット(II)と前枠ユニット(III)の間
に組み付ける動作について説明する。すでに、前枠ユニ
ット(III)と動力ユニット(II)はカメラボディに固
定されているものとする。
まず、下台板(D)にある軸受部(D3)の穴を前枠ユ
ニット(III)の突起(IIIb)にはめる。次に、上台板
(A)のU字溝(A8)をカメラボディの突起(W)には
める。そして、下台板(D)の穴部(D7)をカメラボデ
ィの金属部(V)のネジ穴(V1)に合わせて、接点板
(R)と穴部(D7)とを通ったネジ(T)のネジ部
(T2)をネジ穴(V1)にネジ込む。最後に、接続板
(D2)をカメラボディにネジで固定する(不図示)。こ
れを、第5図(a),(b)に示す。
ネジ(T)は、軸部(T1)の径がネジ部(T2)の径よ
り大きい段付きネジになっている。軸部(T1)のネジ頭
までの高さは、接点板(R)の厚さに穴部(D7)の厚さ
を加えた厚さよりわずかだけ大きい。そして、バネ性を
有する接点板(R)の穴部(R1)が中程で折り曲げられ
ている。これによって、ネジ部(T2)をネジ穴(V1)に
完全にねじ込んだ時、穴部(D7)が一定の強い摩擦力で
保持される。また、折り曲げない時に比べて、ネジ
(T)と接点板(R)との接触面圧も高い。
次に、絞りユニットの位置調整について説明する。
ネジ(T)を完全にねじ込み、接続板(D2)を固定し
ていない状態で絞りユニット(I)の位置調整を行な
う。
チャージギヤ(1)と絞り連動環(2)のギヤ部(2
a)との軸間距離は、カメラボディに動力ユニット(I
I)と前枠ユニット(III)を固定した時に決まってい
る。チャージギヤ(1)とギヤ部(2a)のそれぞれにか
み合うカムギヤ(3)とギヤ(10)との軸間距離も絞り
制御ユニット(I)を組み立てた時に決まっている。2
つの軸間距離は部品精度などのために誤差を含んでい
る。
下台板(D)には長い軸(H)の一端を支持する軸受
部(D3)につながる厚さが薄くあたかも弾性が高いかの
ような柔軟部(D4)が軸(H)と平行にある。この柔軟
部(D4)をひずませることによってカムギヤ(3)とギ
ヤ(10)との軸間距離を強制的に変更し、チャージギヤ
(1)とギヤ(2a)との軸間距離にあわせる。
このとき、柔軟部(D4)の歪によって軸(H)が傾く
が、この軸(H)は長いので傾く角度は小さい。このた
め、絞り制御ユニット(I)内の各ギヤのかみ合いは悪
くはなるがその程度は小さい。
以下、動作について説明する。
第1図はシャッターレリーズ直前のレリーズ待機状態
を示している。レリーズ待機状態では、カムギヤ(3)
はコイルバネ(C)によってa方向に付勢されている
が、レバー(L)のストッパー(L2)が接点板(R)の
先端部(R3)によって上向きに付勢されているためカム
部(3e)にかみ合い、回転しない。中間レバー(M)の
張出板下面(M3)も接点板(R)によって突起(L3)を
介して上向きに付勢され、コイルバネ(G)によって突
起(M4)とストップレバー(6)の突起(6e)が接して
一体になっており、ストップレバー(6)に取り付けら
れたアーマチュア(7)が電磁石ユニット(Mg)の吸着
部(Mg1)に接している(ラチェット爪(6b)はラチェ
ットギヤ(8)のラチェット部(8c)にかみ合わない位
置にある)。
チャージギヤ(1)は、ギヤ部(1b)がカムギヤ
(3)の平歯車部(3b)とかみ合わない位置で、カム部
(1c),(1d)がレバー(L)の上面(L4)と中間レバ
ー(M)の張出板上面(M2)とにそれぞれ当接しない位
置にある。そして、接点板(R),(S)は接触してい
ない。
シャッターボタン(不図示)が押されると、チャージ
ギヤ(1)が左回転し、カム部(1c)がレバー(L)の
上面(L4)と中間レバー(M)の張出板上面(M2)とを
押し下げ始める。するとまず、突起(L3)が接点板
(R)の先端部(R3)を押し下げ、接点板(R)が接点
板(S)に接触し導通する。これを、マイコンが検知し
て電磁石ユニット(Mg)の電磁巻線に電流を流し、アー
マチュア(7)を吸着部(Mg1)に吸着する(レバー
(L)はこのときまだ完全には押し下げられていな
い)。また、中間レバー(M)が押し下げられるにもか
かわらず、レバー(6)はアーマチュア(7)が吸着部
(Mg1)に吸着されて動かないので、突起(M4)と突起
(6e)が離れていく。この距離に応じた付勢がコイルバ
ネ(G)によって生じ、アーマチュア(7)を吸着部
(Mg1)から離反させようとする。カム部(1c)によっ
て完全にレバー(L)が押し下げられると、ストッパー
(L3)がカムギヤ(3)のカム部(3e)からはずれる。
ここまで回転してチャージギヤ(1)はとまる。
カムギヤ(3)はストッパー(L3)がはずれたため
に、コイルバネ(C)の付勢によってa方向に回転す
る。そして、ギヤ(4)のストッパー(4c)が上台板
(A)のストッパー(A7)に当たる位置で回転がとまる
(初期位置)。
ギヤ(5),ラチェットギア(8)はコイルバネ
(J)によってbと反対の方向(c方向)に付勢されて
おり、ギヤ(4)がbと反対の方向に回転していき突起
当接部(5c)に当接していたチャージ突起(4d)が逃げ
るので、ギヤ(5),ラチェットギア(8),ギヤ(1
0)がそれぞれbと反対の方向(c方向)に回転する。
これによって、絞り連動環(2)の角度が開放絞りに対
応する位置から最小絞りに対応する位置に向かって変わ
っていく。
そして、エンコーダー(9)と接点板(N),(Q)
によって測光値等に応じた回転量に達したことをマイコ
ンが検出すると、マイコンは電磁ユニット(Mg)の電磁
巻線への通電をとめる。すると、レバー(6)がコイル
バネ(G)によって付勢された状態になっているので、
アーマチュア(7)が吸着部(Mg1)から離反される。
そして、レバー(6)のラチェット爪(6b)がラチェッ
トギア(8)のラチェット部(8c)にはまり、ギヤ
(8)の回転を止める(ギヤ(10)もとまり、絞り連動
環(2)の位置が決まる)。そして、シャッターなどが
動作し、露光が行われる。その後、カメラの自動巻上げ
などに連動して各ギヤのチャージ動作を行う。
チャージ動作では、チャージギヤ(1)は再び左回転
を始め、まず、初期位置に戻っているカムギヤ(3)の
平歯車部 (3b)にチャージギヤ(1)のギヤ部(1b)がかみ合い
始める。この状態を第6図に示す。第6図はxyzの3方
向から見た主要部品の関係を示す。
平歯車部(3b)の形状は、まず歯が1つあり、次に1
歯分あけてから歯がふつうに並び、1周しないで終わっ
ている。
ギヤ部(1b)が平歯車部(3b)の1歯目にかみ合って
から、2番目にかみ合うまでに、中間レバー(M)の張
出板上面(M2)を押し下げていたカム部(1c)が通り過
ぎ、レバー(L)だけがカム部(1d)によって押し下げ
られた状態を保つ。中間レバー(M)は突起(M4)がス
トップレバー(6)の突起(6e)と当接するまで移動
し、コイルバネ(G)がストップレバー(6)を付勢し
なくなる。
ギヤ部(1b)が平歯部(3b)とかみ合いチャージギヤ
(1)が左回転すると、この回転はギヤ(10)や絞り連
動環(2)まで伝達される。中でも、ストップレバー
(6)のラチェット爪(6b)がはまっていたラチェット
ギア(8)は、ラチェット爪(6b)のはまる方向と反対
方向に回転するので、ラチェット(6b)はラチェット部
(8c)の回転範囲から押し出される。
チャージギヤ(1)が一定回転すると、レバー(L)
を押し下げていたカム部(1d)が通り過ぎ、その直後
に、平歯車部(3b)とギヤ部(1b)とのかみ合がなくな
る。
レバー(L)は押し下げるものがなくなったので接点
板(R)によって元に位置に戻り、レバー(L)のスト
ッパー(L2)がカムギヤ(3)のカム部(3e)にかみ合
う位置にくる。また、レバー(L)は突起(L3)によっ
て中間レバー(M)を押し上げて元の位置に戻す。ま
た、接点板(R)は接点板(S)から離れる。
平歯車部(3b)とギヤ部(1b)とのかみ合がなくなる
と、カムギヤ(3)は、コイルバネ(C)によってa方
向に回転するが、すぐにストッパー(L2)がカム部(3
e)にかみ合って回転をとめる。
平歯車部(3b)とギヤ部(1b)とのかみ合いがなくな
った直後マイコンによってチャージギヤ(1)が回転を
とめ、各部が第1図に示したレリーズ待機状態に戻る。
考案の効果 台板の一部に弾性を持たせギヤの誤差を吸収させるの
でギヤ軸がぐらつくことはない。また、大きな誤差でも
ある程度は吸収できる。
また、軸受両端を別々の台板に組み込む必要が無いの
で、組み立てが簡単である。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例の絞り制御装置の配置図、第2図は部品
構成図、第3図は特定部品の二面図、第4図は別部品の
4面図、第5図は組立てを示す説明図、第6図は第1図
に対応する別状態を3方向から見た疑似3面図である。 IIIa……第1台板(台板本体部)、2a……第1のギヤ、
D……第2台板、10……第1のギヤ、D3……保持部、D4
……弾性部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1台板と、 該第1台板上に保持され、動力を伝達する第1のギア
    と、 上記第1台板とは別体であって、上記第1台板と組み合
    わされることによって機械的構成をなす第2台板と、 該第2台板上に保持され、上記第1台板と上記第2台板
    とが組み合わされて機械的構成を形成する際に上記第1
    のギアと連結されて動力を伝達する第2のギアと、 を有する機械的連結機構において上記第2台板は、 台板本体部と、 上記第2ギアを保持する保持部と、 上記台板本体部と上記保持部とを連結し、上記第1台板
    と上記第2台板とを組み合わせて機械的構成を形成する
    際に上記第1のギアと上記第2のギアとの連結を保証す
    べく上記第2のギアの移動を許容する弾性を有する弾性
    部とを備えたことを特徴とする誤差吸収機構。
JP1988064105U 1988-05-16 1988-05-16 ギヤ装置の誤差吸収機構 Expired - Lifetime JP2524044Y2 (ja)

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