JP2524036Y2 - 感光体用フランジ - Google Patents

感光体用フランジ

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JP2524036Y2
JP2524036Y2 JP1990117732U JP11773290U JP2524036Y2 JP 2524036 Y2 JP2524036 Y2 JP 2524036Y2 JP 1990117732 U JP1990117732 U JP 1990117732U JP 11773290 U JP11773290 U JP 11773290U JP 2524036 Y2 JP2524036 Y2 JP 2524036Y2
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JP
Japan
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flange
photosensitive layer
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present
thin film
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雄一 矢敷
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Fuji Xerox Co Ltd
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、電子写真感光体などの像保持部材を保持
し、動力を伝達したり、電気的に接続したりするための
フランジに関する。
【従来の技術】
従来、円筒状中空体基体を保持する場合、その開放部
に配置したフランジと基体とをねじ等の結合手段によっ
て一体化する方法が採用されているが、製造工程が複雑
になる上に、電子写真複写機の小型化、計量化には適し
ていないという問題があった。その為、特開昭60-20135
7号公報に記載されているように、基体とフランジを接
着剤で接着する方法も行われている。 一方、電子写真感光体の感光層等を浸漬塗布方法で形
成することも広く行われているが、この場合には、下端
の辺縁部を、例えば、特開昭60-97361号、同60-119562
号、同63-27846号、同63-198065号公報等に記載されて
いるように、ブラシ、ブレード、その他各種の方法で除
去することが行われている。その際には、感光層等をそ
の溶剤で除去するが、溶剤には感光層等の成分が僅かな
がら溶解している。したがって、除去後の辺縁部では、
塗膜は殆ど除去されているが、極薄い皮膜が残ってい
る。基体の下端辺縁部の内壁も溶剤中に浸漬するため、
同様に極薄い皮膜が形成されている。したがって、この
部分にフランジを接着剤で接着する場合には、上記除去
後に残留する薄い皮膜の介在によって、接合力が弱くな
るという問題があった。 第4図は、従来のフランジを用いて感光体を嵌合した
状態を説明する断面図である。従来のフランジ9は、コ
ストなどの問題のために嵌合部6の長さが短いものであ
り、そして、嵌合部6に接着剤を塗布し、感光層2が形
成された中空基体1の下端部に嵌合させて感光体を作製
している。その場合、感光層2が形成された中空基体1
の下端辺縁部には、感光層成分の薄膜が残留しており、
フランジ9は、その部分で接合されるため、接合力が劣
ったものになる。 本考案は、上記のような実情に鑑みてなされたもので
ある。したがって、本考案の目的は、円筒状中空基体の
表面に感光層を浸漬塗布することによって形成した感光
体の、下端辺縁部の感光層を溶剤で除去したものについ
て、強固に保持するためのフランジを提供することにあ
る。
【課題を解決するための手段】
本考案は、円筒状中空基体上に感光層を有し、該感光
層の一端部を有機溶剤によって除去してなる感光体を保
持するためのフランジにおいて、その感光体の基体内面
に嵌合する嵌合部分が、基体内面の感光層成分が薄膜と
して残存する部分の内側で当接する部分を有し、該当接
する部分の一部または全部が歯車の歯状に形成されたこ
とを特徴とする。 本考案のフランジの一例である第3図(a)によって
説明すると、基体内面の感光層成分が薄膜として残存す
る部分の内側部分で当接する部分に歯車の歯の形状を有
する部分7が設けられている。なお、本明細書におい
て、感光層とは、必要に応じて形成された下引き層、中
間層或いは保護層を有するものをも意味する。
【作用】
本考案のフランジの少なくとも嵌合部分に接着剤を塗
布し、その上に、円筒状中空基体上に感光層を有し、該
感光層の一端部を有機溶剤によって除去してなる感光体
を載置し、接合する。その場合、感光体の下端辺縁部の
感光体を有機溶剤で除去した部分に対応する基体内面に
は、溶剤に溶解した感光層成分が極薄い皮膜として残留
しているため、その部分に基体を接着剤によって接着し
ても、接着強度が劣るが、本考案においては、上記のよ
うに、嵌合部分が、基体内面の感光層成分が薄膜として
残存する部分の内側部分で当接する歯車の歯の形状を有
する部分を有しており、その部分が、接着剤によって、
感光層成分が薄い皮膜として残留していない部分と接着
するため、接合力が改善される。
【実施例】
以下、本考案を図面を参酌して説明する。 第1図は、感光体に本考案のフランジを嵌合させる場
合の感光体およびフランジの断面図である。1は円筒状
の中空基体であり、その表面に感光層2が形成されてお
り、下端辺縁部には、感光層除去部8が形成されてい
る。3は上記中空基体を保持するフランジであって、中
央に必要に応じてシャフトを通す穴を有し、周囲につば
5が設けられている。6は嵌合部であり、その嵌合部に
は歯車の歯の形状を有する部分7が設けられ、感光層成
分が薄膜として残存する部分の内側部分で当接する部分
を構成している。 第2図は、上記のフランジを円筒状中空基体の下端辺
縁部に嵌合した状態を示す断面図である。フランジ3の
嵌合部の歯車の歯の形状を有する部分7に接着剤を塗布
し、その上に、円筒状中空基体1を嵌合し、接着する。
嵌合部における歯車の歯の形状を有する部分7は、感光
層除去部よりも上方に延びて形成されているため、感光
層成分の極薄い皮膜が残留していない部分で接着するこ
とになり、したがって、接合力は強固なものとなる。 第3図は、本考案の実施例を示すもので、(a)にお
いてはフランジの嵌合部6の上部が歯車の歯の形状を有
する部分になっており、(b)は嵌合部全体が歯車の歯
の形状を有する部分7より形成されている場合を示す。 次に、本考案において感光体にフランジを嵌合する具
体例について説明する。 8ナイロン樹脂(商標名ラッカマイド、大日本インキ
社製)のメタノール・ブタノール混合溶液を用意し、浸
漬塗布法によってアルミニウムパイプ(1mmt×84mmφ×
310mm)の表面に塗布した。5分間の自然乾燥の後、第
5図に示す端部塗膜除去装置によって基体下端部10mmの
部分の塗膜を除去した。なお、第5図において、10は拭
き取り用の柔軟性板状体、11は固定端、12は接触端、13
は支持具、14は支持体を示し、この端部塗膜除去装置に
おいて、塗膜除去部分8の高さまでブタノールで満たさ
れている。塗膜除去後、100℃で10分間加熱乾燥を行い
膜厚0.55μmの障壁層を形成した。 ポリビニルブチラール樹脂(商品名:BM1、積水化学社
製)1部(重量部、以下同様)をシクロヘキサノン19部
に溶解した。この溶液にジブロムアントアントロン顔料
(C.I.ピグメントレッド168)8部、およびトリフルオ
ロ酢酸0.02部を混合した。次いで、1mmφガラスビーズ
を分散媒としたサンドミルで分散を行った。分散液にさ
らにシクロヘキサノンを加えて、固形分濃度が約10%の
電荷発生層形成用の塗布液を調製した。この塗布液を、
上記の障壁層に浸漬塗布法によって乾燥膜厚0.8μmに
なるように塗布した。下端部の塗膜を、上記と同様に第
5図に示す端部塗膜除去装置によって除去した後、100
℃で10分間乾燥して、電荷発生層を形成した。 一方、N,N′−ジフェニル−N,N′−ビス(3−ビフェ
ニル)−[1,1′−ビフェニル]−4,4′ジアミン4部を
電荷輸送材料とし、ポリカーボネートZ樹脂6部と共
に、モノクロロベンゼン36部に溶解した。得られた電荷
輸送層形成用の塗布液を浸漬塗布法によって、上記電荷
発生層の上に塗布した。下端部の塗膜は上記と同様に第
5図に示す端部塗膜除去装置によって除去した。この場
合の溶剤としては塩化メチレンを使用した。115℃で1
時間乾燥して、膜厚18μmの電荷輸送層を形成し、感光
体を作製した。 この感光体げ下側に、ABS樹脂製のフランジをエポキ
シ樹脂(商品名:アラルダイト、チバガイギー社製)を
用いて接着した。接着強度の評価方法として、接着して
から2日後に、感光体を40℃で30分間、次いで−10℃で
30分間の熱履歴を2回繰り返して、フランジの引っ張り
強度を調べる方法を採用した。その結果、第4図に示す
従来の接合部の長さ10mmのフランジでは、25kgの荷重で
フランジがゆるむのに対して、本考案の第3図(a)お
よび(b)で示すフランジの場合は60kgの荷重まで緩ま
なかった。
【考案の効果】
本考案のフランジは、その嵌合部に歯車の歯状に形成
され、その部分が上記のように円筒状感光体の中空基体
における感光層成分の極薄い皮膜が形成されていない部
分に接着剤によって接着するから、フランジと中空基体
との接合力を飛躍的に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案のフランジと感光体の嵌合される前の
状態を示す断面図、第2図は、本考案のフランジが感光
体に嵌合された状態を示す断面図、第3図は、本考案の
フランジの斜視図、第4図は、従来のフランジが感光体
に嵌合された状態を示す断面図、第5図は、端部塗膜除
去装置の概略構成図を示す。 1……中空基体、2……感光層、3……フランジ、4…
…穴、5……つば部、6……嵌合部、7……歯車の歯の
形状を有する部分、8……感光層除去部、9……フラン
ジ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状中空基体上に感光層を有し、該感光
    層の一端部を有機溶剤によって除去してなる感光体を保
    持するためのフランジにおいて、該感光体の基体内面に
    嵌合する嵌合部分が、基体内面の感光層成分が薄膜とし
    て残存する部分の内側で当接する部分を有し、該当接す
    る部分の一部または全部が歯車の歯状に形成されたこと
    を特徴とする感光体用フランジ。
JP1990117732U 1990-11-13 1990-11-13 感光体用フランジ Expired - Lifetime JP2524036Y2 (ja)

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JPH0475367U JPH0475367U (ja) 1992-07-01
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JPS62176873U (ja) * 1986-04-26 1987-11-10
JP3052758U (ja) * 1998-03-20 1998-10-09 聿呂 今村 パラフインワックス再製器

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JPH0475367U (ja) 1992-07-01

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