JP2523840B2 - Vhf2バンド入力回路 - Google Patents

Vhf2バンド入力回路

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JP2523840B2 JP63313853A JP31385388A JP2523840B2 JP 2523840 B2 JP2523840 B2 JP 2523840B2 JP 63313853 A JP63313853 A JP 63313853A JP 31385388 A JP31385388 A JP 31385388A JP 2523840 B2 JP2523840 B2 JP 2523840B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、CATV放送受信可能なテレビ・VTR等に使用
するワイドバンド電子同調チューナのVHF入力回路に関
する。
〔従来の技術〕
従来、VHF帯からUHF帯の全チャンネルとCATVチャンネ
ルを受信するチューナでは、バンド分割を4バンド及び
5バンド方式で行っていた。現在では、低コスト化,小
型化を目的とした3バンド方式へと移りつつある。しか
しながら、1バンド当りの受信チャンネル数が増える
為、従来チューナのVHF入力回路においても、所望の特
性と低コストを実現させることが困難となった。
第8図に、一般的なVHFワイドバンドチューナの入力
回路を示す。第8図において同調回路部は、低バンド,
高バンド用調整コイル32,31と、整合用コイル33,34と、
バリキャップダイオード51より構成される。低バンド受
信時は、端子4より電圧が印加され、ダイオード53をOF
F状態とし第9図の等価回路としている。一方、高バン
ド受信時は、端子3より電圧が印加され、ダイオード53
をON状態とし第10図の等価回路としている。
又、同調は端子6からバリキャップダイオード51に印
加される電圧を変化させて行なっている。
アンテナ入力端子1より入力された信号は、フィルタ
回路2を通り、コイル41を通って前記同調回路により希
望信号のみ出力され、バリキャップダイオード52を通っ
て高周波増幅用トランジスタ5へと供給される。ここ
で、バリキャップダイオード52は、結合容量として電力
利得,雑音指数,帯域外減衰度特性,容量変化率を、同
調回路部とアンテナ入力端子間のコイル41は、帯域外減
衰度特性を良好にする働きをしている。
第11図及び第12図は、前記コイル41の条件による雑音
指数,イメージ減衰量を特性を示し、横軸はチャネル
を、縦軸は各特性の値を示す。
前記コイル41がない場合曲線100となり、前記コイル4
1を低バンド受信時のイメージ減衰量が良好となるよう
に選定した場合曲線102となり、曲線100,102共に両特性
を満足することは出来ないという欠点があった。
原因として、高バンド受信時に低バンド用コイル32,3
3が、コイル41に加算された為であり、これを解決する
為、高バンド受信時に、前記の様な低バンド用コイルが
存在しない切換方式が提案された。この様な切換方式と
して第4図につき説明する。
第4図は、低バンド,高バンド用整合コイル35,36を
並列接続とした従来入力回路である。
信号径路としては、第8図と同じである。
切換方式では、低バンド受信時に端子4より電圧が印
加され、ダイオード54,55をOFF状態とし、抵抗26,27が
非常に大きい為、第6図の等価回路としている。高バン
ド受信時には、端子3より電圧が印加されダイオード5
4,55をON状態とし、第7図の等価回路としている。
これにより、同調回路部とアンテナ入力端子間にコイ
ルが現れない為、前記コイル41を追加することにより雑
音指数を損なうことなく帯域外減衰度特性を良好にする
ことが出来る。しかし、低コスト化,小型化ということ
について欠点があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術は、低コストで回路規模の小さいワイド
バンド用の入力回路という点について配慮がされておら
ず、更に良好な雑音指数及び帯域外減衰度特性を得られ
ないという問題があった。
本発明は、ワイドバンド用入力回路において低コスト
化,小型化を目的としており、又雑音指数を損うことな
く良好な帯域外減衰度特性を得るための回路構成をもつ
VHF2バンド入力回路を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成する為に、本発明では低バンド用,高
バンド用整合コイルを直列接続から並列接続にし、同調
回路部とアンテナ入力端子間のインダクタンス値を低・
高バンドで等しく出来る様な回路構成とした。
又、部品点数をupさせない為に、2個入り1パッケー
ジのダイオード1個を使用出来る回路構成とした。
〔作用〕
同調回路部とアンテナ入力端子間にあるコイルについ
て理論的に考えた場合、このコイルがない時には、入力
帯域幅は周波数の4乗に比例して広くなる(入力整合比
1の場合)傾向がある。
しかし、このコイルがある時には入力帯域幅の周波数
変化を軽減させることが可能となり、その効果は高域ほ
ど大きく、低域と高域の帯域幅偏差を小さくすることが
出来る。特にワイドバンドのようにバンドあたりのチャ
ンネル数が多い場合には、大きく作用する。又、ワイド
バンド用の入力回路ではこのコイル低・高バンドで等し
くすることにより、雑音指数を損なうことなく良好な帯
域外特性を得られるということが実現結果より明らかと
なっている。
これより、本発明の入力回路では、低・高バンド用整
合コイルを並列接続としたことにより同調回路部とアン
テナ入力端子間のコイルを等しくすることが可能とな
る。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図により説明する。第
8図,第4図との共通部分には、共通の同一記号にて示
す。又相違点は、第1図の破線で囲んだ部分にて示す。
第1図において同調回路部は、低バンド・高バンド用
調整コイル32,31と、並列に接続された低バンド・高バ
ンド用整合コイル35,36と、バリキャップダイオード51
より構成され、同調は、端子6からバリキャップダイオ
ード51に印加される電圧を変化させて行ない、各バンド
切換は、端子3,4からダイオード59に電圧を加えて行な
う。又、14,16は接地用コンデンサ、11〜13は直流カッ
ト用コンデンサ、21〜25は抵抗、3は高バンド用電源供
給端子、4は低バンド用電源供給端子、6は同調電圧供
給端子である。
よってアンテナ入力端子1より入力された信号は、高
域通過フィルタ2を通り、アンテナ側インピーダンス整
合用コイル41を通って高周波増幅用トランジスタへと供
給される。次にこの回路の動作を説明する。
低バンド受信時は、端子4より電圧が供給されダイオ
ード59のカソード側に印加され、一方、アノード側は抵
抗25により直流的に零電位に保たれる。この為、カソー
ド側に印加される電圧は逆バイアスとして働き、ダイオ
ード59をOFF状態としている。この結果、ダイオード59
のアノード側に接続されていた高バンド用整合コイル36
は切り離された状態となり、第2図の等価回路となる。
一方、高バンド受信時は、端子3より電圧が供給され
ダイオード59に順電圧が印加され、抵抗24によりON状態
としている。その結果、高バンド用整合コイル36に低バ
ンド用整合コイル35が並列に接続された形となり、更
に、ダイオード59のカソード側が低バンド用調整コイル
32の両端に接続されている為、コイル32を短絡し、第3
図の等価回路としている。
すなわち、切換方式を第1図のようにし、2個入り1
パッケージのダイオード1個(59)を用い、さらに、同
調回路部とフィルタ2の間にコイル41を設けることによ
り、低コストで良好な特性を得られることが出来る。
第5図は本発明の別の実施例を示す回路図であるが、
この実施例は、2個入り1パッケージのダイオードでは
なく、個別のダイオード57,58を用いた実施例である。
動作は第1図のそれと変わる所がない。
第11図,第12図は、それぞれ雑音指数・イメージ減衰
量の特性を示し、横軸は受信チャンネルを、縦軸は各特
性値を表している。又特性は雑音指数における各バンド
の低チャンネルを基準にした場合の変化であり、特性10
0,102においては第4図および第8図の回路における特
性結果である。
よって本発明の回路(第1図,第5図)によれば、コ
イル41の定数を選択することにより、100,102の特性の
ように一方の特性だけを満足するだけでなく、103のよ
うに両特性を満足することが出来る様な回路構成とする
ことが可能となる。
〔発明の効果〕
本発明によれば以上説明したように構成されているの
で、低コストで小型に有利な回路構成とすることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す回路図、第2図は第1
図の低バンド受信時の等価回路、第3図は第1図の高バ
ンド受信時の等価回路、第4図は従来入力回路図、第5
図は本発明の別の一実施例を示す回路図、第6図は第4
図の低バンド受信時の等価回路、第7図は第4図の高バ
ンド受信時の等価回路図、第8図は従来の入力回路図、
第9図は第8図の低バンド受信時の等価回路図、第10図
は第8図の低バンド受信時の等価回路図、第11図は雑音
指数の特性図、第12図はイメージ減衰量の特性図であ
る。 1……アンテナ入力端子、2……高域通過フィルタ 3……低バンド電源供給端子 4……高バンド電源供給端子 5……高周波増幅用トランジスタ 6……同調電圧供給端子、11〜17……コンデンサ 21〜27……抵抗、31〜36……コイル 51〜52……バリキャップダイオード 53〜59……スイッチングダイオード

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】VHF帯を少なくとも2バンドで受信する電
    子同調チューナを含むVHF2バンド入力回路において、 交流的に直列接続された第1、第2、及び第3のコイル
    (31、32、35)と、前記第1のコイル(31)の他端に接
    続された同調用可変容量ダイオード(51、52)及び高周
    波増幅用トランジスタ(5)と、前記第3のコイル(3
    5)の他端とアースとの間に接続された第1のコンデン
    サ(14)と第1の抵抗(24)の並列接続回路と、前記第
    2のコイル(32)の両端にそれぞれのカソードが接続さ
    れた第1、及び第2のバンド切り換え用ダイオード(5
    9)と、該第1、及び第2のバンド切り換え用ダイオー
    ドのアノード同士を接続したその接続点に一端が接続さ
    れた第4のコイル(36)と、該第4のコイル(36)の他
    端とアースとの間に接続された第2のコンデンサ(16)
    と第2の抵抗(25)の並列接続回路と、前記第3のコイ
    ル(35)と第1のコンデンサ(14)との接続点に接続さ
    れた低バンド用電源供給回路(4)と、前記第4のコイ
    ル(36)と第2のコンデンサ(16)との接続点に接続さ
    れた高バンド用電源供給回路(3)と、前記第2のコイ
    ル(32)と第3のコイル(35)の接続点とアンテナ端子
    (1)との間に接続されたフィルタ回路(2)と第5の
    コイル(41)の直列接続回路と、を具備して成ることを
    特徴とするVHF2バンド入力回路。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のVHF2バンド入力回路にお
    いて、 前記第1、及び第2のバンド切り換え用ダイオード(5
    9)を、その極性を各々反転させ、かつ前記低バンド用
    電源供給回路(4)と高バンド用電源供給回路(3)と
    を入れ換えたことを特徴とするVHF2バンド入力回路。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のVHF2バンド入力回路にお
    いて、 前記第1、及び第2のバンド切り換え用ダイオード(5
    9)を、2個入り1パッケージのダイオード1個で置き
    換えたことを特徴とするVHF2バンド入力回路。
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