JP2523383Y2 - ラゲージルームの収納装置 - Google Patents

ラゲージルームの収納装置

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JP2523383Y2
JP2523383Y2 JP1517592U JP1517592U JP2523383Y2 JP 2523383 Y2 JP2523383 Y2 JP 2523383Y2 JP 1517592 U JP1517592 U JP 1517592U JP 1517592 U JP1517592 U JP 1517592U JP 2523383 Y2 JP2523383 Y2 JP 2523383Y2
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luggage room
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学 坂本
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池田物産株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ラゲージルームのフロ
アに収納用開口が開設され、リッド体の後端側を跳ね上
げて前記収納用開口を開くようにしたラゲージルームの
収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のラゲージルームの収納装
置としては、例えば、図6に示すようなものがある。
【0003】すなわち、ラゲージルームのフロア1に収
納用開口2が開設され、収納用開口2の前縁部3にヒン
ジ部材4を介してリッド体5の前端部6が連結され、リ
ッド体5がヒンジ部材4のヒンジピン4aを中心にして
その後端部が跳ね上がり、収納用開口2を開くようにし
たものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のラゲージルームの収納装置では、リッド体5
を跳ね上げた際に、リッド体5の自重による荷重がヒン
ジピン4aにかかり、耐久性の点でよくなく、リッド体
5に物を載せたままリッド体5を跳ね上げたりすると、
さらに、耐久性が低下するという問題点があった。
【0005】また、ヒンジ部材4は構造的に華奢あり脆
弱であるから、リッド体5のガタつきの原因となり、高
級感が損なわれるという問題点があった。一方、ヒンジ
部材4にリッド体5の負荷がかからないようにする為
に、ヒンジ部材4の構造を複雑にすると、コスト高を招
くという問題点があった。
【0006】本考案は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、コスト高を招くことなく、簡易な
構成により耐久性を向上させることができるとともに、
ガタつきを無くして高級感を高めることができるラゲー
ジルームの収納装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの要旨とするところは、ラゲージルーム(10)のフ
ロア(11)に収納用開口(13)が開設され、リッド
体(20)の後端側を跳ね上げて前記収納用開口(1
3)を開くようにしたラゲージルーム(10)の収納装
置において、前記リッド体(20)は、前記収納用開口
(13)の前半側を塞ぐフロントリッド体(21)と、
該フロントリッド体(21)の後端部(23)にヒンジ
機構(30)を介して跳ね上げ可能に連結され、前記収
納用開口(13)の後半側を塞ぐリヤリッド体(24)
とを有し、前記ヒンジ機構(30)は、前記両リッド体
(21,24)の相互に対向する前後端部(23,2
5)の一端部(25)側に、その端縁に沿って長溝(4
0)を設け該長溝(40)より端縁側を略円形断面に形
成した枢軸部(41)と、前記両リッド体(21,2
4)の相互に対向する前後端部の他端部(23)側の上
下にそれぞれ装着し前記一端部(25)側に設けた長溝
(40)を通り前記枢軸部(41)を上下から挟持する
上挟片(31)と下挟片(36)とから成り、前記ヒン
ジ機構(30)の前記上挟片(31)および下挟片(3
6)の一方の側に、前記枢軸部(41)に弾撥的に係合
しガタつきを防止する押圧片(34)を設けたことを特
徴とするラゲージルーム(10)の収納装置に存する。
【0008】
【作用】リッド体(20)が収納用開口(13)を塞い
でいるとき、リッド体(20)を構成するフロントリッ
ド体(21)が、収納用開口(13)の前半側を塞ぎ、
同じく、リッド体(20)を構成するリヤリッド体(2
4)が収納用開口(13)の後半側を塞いでおり、リヤ
リッド体(24)はヒンジ機構(30)を介してフロン
トリッド体(21)と略水平状態で連結している。
【0009】このとき、前記両リッド体(21,24)
の相互に対向する前後端部(23,25)の一端部(2
3)側に設けた押圧片(34)が、他端部(25)側に
設けたヒンジ機構(30)の枢軸部(41)に弾撥的に
係合しているから、リッド体(20)のガタつきが防止
される。
【0010】収納用開口(13)を開けるために、フロ
ントリッド体(21)とリヤリッド体(24)とを相互
に連結するヒンジ機構(30)を中心として、リヤリッ
ド体(24)の後端部(26)側を上方に跳ね上げる
と、前記両リッド体(21,24)の相互に対向する前
後端部(23,25)の一端部(25)側に形成したヒ
ンジ機構(30)の枢軸部(41)を略中心として、該
枢軸部(41)を挟持する上挟片(31)および下挟片
(36)を装着した他端部(23)側が相対的に回動す
る。
【0011】リヤリッド体(24)の後端部(26)を
跳ね上げたとき、リヤリッド体(24)の自重等の荷重
が前記ヒンジ機構(30)にかかるが、該ヒンジ機構
(30)は前記両リッド体(21,24)の相互に対向
する前後端部(23,25)の一端部(25)側に形成
した枢軸部(41)と、他端部(23)側の上下にそれ
ぞれ装着し前記枢軸部(41)を上下から挟持する上挟
片(31)と下挟片(36)とから成り、簡易かつ剛性
を高くできる構成をしているため、リヤリッド体(2
4)等の荷重を十分に支えることができる。また、リヤ
リッド体(24)を跳ね上げる際にも、前記上挟片(3
1)および下挟片(36)の一方の側に設けた押圧片
(34)が、前記枢軸部(41)に弾撥的に係合するか
らガタつきを防止できる。
【0012】前記ヒンジ機構(30)の枢軸部(41)
を回動中心として、リヤリッド体(24)の後端部(2
6)を下げて、収納用開口(13)の後半側を塞ぐよう
にすれば、リッド体(20)が収納用開口(13)を塞
いだ初期状態になる。なお、リヤリッド体(24)を跳
ね上げつつ、さらに、フロントリッド体(21)の後端
部(23)側を持ち上げるようにしてもよい。
【0013】
【実施例】以下、図面に基づき本考案の一実施例を説明
する。図1から図5は本考案の一実施例を示している。
図1および図3に示すように、車体後部にはラゲージル
ーム10が形成されており、ラゲージルーム10のフロ
ア11は、荷載置面を成すフロアボード12と、フロア
ボード12に開設された収納用開口13を開閉するため
のリッド体20とを有している。
【0014】さらに詳しく言えば、ラゲージルーム10
の後部両脇にはサイドボックス14,14が設けられ、
左右のサイドボックス14,14の間に収納用開口13
は開設されている。また、収納用開口13の後半部側に
おける両サイドボックス14,14の内側には、リッド
体20を構成するフロントリッド体21の両側端部を載
置する載置部15,15が配設されている。各サイドボ
ックス14の内側寄りの側端部には、リッド体20を構
成するリヤリッド体24の両側端部が係合するための段
部14aが形成されている。収納用開口13の下方は、
スペアタイヤ等を出し入れするための収納空間16と成
っており、また、収納用開口13を開閉するためのリッ
ド体20と、フロアボード12の荷載置面は、フロアマ
ット50で覆われている。
【0015】図1および図2に示すように、リッド体2
0は、フロア11の収納用開口13の前半側を塞ぐフロ
ントリッド体21と、フロントリッド体21の後端部2
3にヒンジ機構30を介して跳ね上げ可能に連結され、
収納用開口13の後半側を塞ぐリヤリッド体24とを具
備して成る。
【0016】リッド体20のフロントリッド体21およ
びリヤリッド体24は、2つ合さって収納用開口13に
対応するように、それぞれほぼ同一の矩形の板状に合成
樹脂材により成形したものであり、フロントリッド体2
1およびリヤリッド体24の内部は中空となっている。
なお、リヤリッド体24の後端部26にはリヤリッド体
24を開閉するための把持孔27が形成されている。
【0017】ヒンジ機構30は、図1に示すように、リ
ヤリッド体24の前端部25の端縁に沿って長溝40を
設けこの長溝40より端縁側を略円形断面に形成した枢
軸部41と、フロントリッド体21の後端部23の上下
面にそれぞれ装着されリヤリッド体24の前端部25の
長溝40を通り枢軸部41を上下から挟持する上挟片3
1と下挟片36とから成る。
【0018】さらに詳しく言えば、図1および図2に示
すように、リヤリッド体24の前端部25の枢軸部41
は、前端部25の両側端に2箇所ずつ計4箇所に形成さ
れている。一方、枢軸部41を上下から挟持する上挟片
31と下挟片36とは、フロントリッド体21の後端部
23の両側端の上下面にそれぞれにビス35を介して装
着されている。
【0019】図4および図5に示すように、上挟片31
は、フロントリッド体21の後端部23の上面側に固着
するベース部32と、ベース部32の両端から延出し枢
軸部41に沿うように湾曲した一対の上係合部33,3
3とから成り、また、一対の上係合部33,33の間に
は、枢軸部41に弾撥的に係合しガタつきを防止する板
ばね状の押圧片34が設けられている。下挟片36も同
様に、フロントリッド体21の後端部23の下面側に固
着するベース部37と、ベース部37の両端から延出し
枢軸部41に沿うように湾曲した一対の下係合部38,
38とから成る。
【0020】次に作用を説明する。図3に示すように、
通常、ラゲージルーム10内のフロア11の収納用開口
13は、リッド体20によって閉じられている。すなわ
ち、フロントリッド体21が、収納用開口13の前半側
を塞ぐとともに、リヤリッド体24が収納用開口13の
後半側を塞いでおり、リヤリッド体24はヒンジ機構3
0を介してフロントリッド体21と略水平状態で連結し
ている。それにより、リッド体20の上面はフロアボー
ド12の上面に滑らかに連続して荷載置面を成してい
る。
【0021】リッド体20が閉じている際、フロントリ
ッド体21の両端部は載置部15に載せられており、リ
ヤリッド体24の両端部はサイドボックス14の段部1
4aに載せられている。このとき、図4および図5に示
すように、フロントリッド体21の後端部23の上挟片
31およびベース部32は、リヤリッド体24の前端部
25の枢軸部41を上下から抱持している。
【0022】すなわち、フロントリッド体21側の上挟
片31の上係合部33はリヤリッド体24側の長溝40
を上から通り枢軸部41を上方から抱持している。一
方、下挟片36の下係合部38は上挟片31の上係合部
33に対向しており、リヤリッド体24側の長溝40を
下から通り枢軸部41を下方から抱持している。また、
図5に示すように、上挟片31に設けた押圧片34が、
枢軸部41に弾撥的に係合しているから、リッド体20
のガタつきが防止される。
【0023】フロアマット50をめくってから、図2に
示すように、リヤリッド体24の把持孔27に手をかけ
て、リヤリッド体24の後端部26を跳ね上げるように
して持ち上げると、フロントリッド体21側の上挟片3
1および下挟片36に抱持された枢軸部41を中心とし
てリヤリッド体24は回動して、収納用開口13の後半
側が開かれ、収納用開口13を通して収納空間16に荷
物やスペアタイヤ等を出し入れすることができる。
【0024】リヤリッド体24の後端部26を、図2に
おいて想像線(二点破線)で示す如く跳ね上げたとき、
リヤリッド体24の自重等の荷重がヒンジ機構30にか
かるようになる。このヒンジ機構30を構成する上挟片
31および下挟片36はそれ自体の剛性が高く、また、
下挟片36は載置部15の上面に載せられた状態になっ
ているため、上挟片31および下挟片36はリヤリッド
体24の自重等の荷重を確実に支えることができる。さ
らにこの場合、リヤリッド体24の自重はリッド体20
全体の半分程度ですむ。
【0025】リヤリッド体24を跳ね上げる際にも、上
挟片31側に設けた押圧片34が、枢軸部41に弾撥的
に係合するからリヤリッド体24のガタつきを防止でき
る。また、リヤリッド体24を跳ね上げつつ、さらに、
フロントリッド体21の前端部22を収納用開口13の
前端側に係合させつつ後端部23側を持ち上げることも
できる。なお、リヤリッド体24の後端部26を下げる
と、収納用開口13の後半側が塞がれて、リッド体20
が全体として収納用開口13を塞いだ初期状態になる。
【0026】なお、前記実施例にかかるラゲージルーム
の収納装置では、ヒンジ機構の上挟片および下挟片をフ
ロントリッド体の後端部に設ける一方、ヒンジ機構の枢
軸部をリヤリッド体の前端部に設けたが、逆の態様とし
て、上挟片および下挟片をリヤリッド体の前端部に設け
る一方、枢軸部をフロントリッド体の後端部に設けても
よい。
【0027】また、実施例としては、フロントリッド体
の後端部とリヤリッド体の前端部との間のみならず、フ
ロントリッド体の前端部を同様な構成のヒンジ機構によ
り収納用開口の前端縁に連結してもよい。
【0028】
【考案の効果】本考案にかかるラゲージルームの収納装
置によれば、収納用開口を開閉するリッド体は、フロン
トリッド体と、該フロントリッド体の後端部に連結され
たリヤリッド体とを有し、リヤリッド体を跳ね上げた
際、前記両リッド体の相互に対向する前後端部の一端部
側に形成した枢軸部を中心として、該枢軸部を挟持する
上挟片および下挟片を装着した他端部側が相対的に回動
するから、リヤリッド体の自重やリヤリッド体に載せた
荷物等の荷重に十分に耐える剛性のヒンジ機構にするこ
とが可能なために、簡易な構成によりコスト高を招くこ
となく、耐久性を向上することができるとともに、押圧
片によりガタつきを無くして高級感を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るラゲージルームの収納
装置を構成するリッド体を示す斜視図である。
【図2】本考案の一実施例に係るラゲージルームの収納
装置を構成するリッド体を示す作用説明図である。
【図3】本考案の一実施例に係るラゲージルームを示す
斜視図である。
【図4】図1のIV− IV 線断面図である。
【図5】図1のV−VI線断面図である。
【図6】従来例のラゲージルームの収納装置を示す側面
図である。
【符号の説明】
10…ラゲージルーム 11…フロア 13…収納用開口 20…リッド体 21…フロントリッド体 23…後端部 24…リヤリッド体 25…前端部 30…ヒンジ機構 31…上挟片 36…下挟片 40…長溝 41…枢軸部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ラゲージルームのフロアに収納用開口が開
    設され、リッド体の後端側を跳ね上げて前記収納用開口
    を開くようにしたラゲージルームの収納装置において、
    前記リッド体は、前記収納用開口の前半側を塞ぐフロン
    トリッド体と、該フロ ントリッド体の後端部にヒンジ機構を介して跳ね上げ可
    能に連結され、前記収納用開口の後半側を塞ぐリヤリッ
    ド体とを有し、 前記ヒンジ機構は、前記両リッド体の相互に対向する前
    後端部の一端部側に、その端縁に沿って長溝を設け該長
    溝より端縁側を略円形断面に形成した枢軸部と、前記両
    リッド体の相互に対向する前後端部の他端部側の上下に
    それぞれ装着し前記一端部側に設けた長溝を通り前記枢
    軸部を上下から挟持する上挟片と下挟片とから成り、 前記ヒンジ機構の前記上挟片および下挟片の一方の側
    に、前記枢軸部に弾撥的に係合しガタつきを防止する押
    圧片を設けたことを特徴とするラゲージルームの収納装
    置。
JP1517592U 1992-03-23 1992-03-23 ラゲージルームの収納装置 Expired - Lifetime JP2523383Y2 (ja)

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