JP2523160Y2 - 遊星ローラ式動力伝達装置 - Google Patents

遊星ローラ式動力伝達装置

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JP2523160Y2
JP2523160Y2 JP6461590U JP6461590U JP2523160Y2 JP 2523160 Y2 JP2523160 Y2 JP 2523160Y2 JP 6461590 U JP6461590 U JP 6461590U JP 6461590 U JP6461590 U JP 6461590U JP 2523160 Y2 JP2523160 Y2 JP 2523160Y2
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JP
Japan
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outer ring
casing
power transmission
elastic ring
planetary roller
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JP6461590U
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浩一 上田
伸二 安原
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、同心状の配置される外輪と太陽軸との間に
複数の遊星ローラを介入し、この遊星ローラそれぞれを
キャリアで回動自在に保持した構成で、かつオイル潤滑
とされた構成の遊星ローラ式動力伝達装置に関する。
<従来の技術> 遊星ローラ式動力伝達装置の太陽軸は、内端部が遊星
ローラおよび外輪を介してケーシングに支持されてお
り、さらに外端部が転がり軸受を介してケーシングに回
動自在に支持されている。このため、外輪や転がり軸受
の軸心を一致させることが重要であるが、それらの軸心
がずれていると、太陽軸の回転バランスが狂うために、
振動の発生や、動力伝達ロスが増えることになる。
このようなことから、実開昭63−77123号公報に示す
ようなものが考えられている。この技術は、外輪とケー
シングとの間にOリングを二つ軸方向に並列に設け、こ
のOリング間にシリコンオイルを充填することにより外
輪を弾性支持させる構造となっており、太陽軸支持用の
転がり軸受の軸心に対して外輪を芯合わせできるように
することにより太陽軸の偏心回転を防ぐとともに、外輪
内周の変速機構部における振動の減衰を図るようになっ
ている。
<考案が解決しようとする課題> ところで、上記公報の構造の場合、Oリング間の空隙
にシリコンオイルを封入する作業が困難である他、ケー
シングに対する外輪の回り止め対策を講じる必要があっ
て、構造が複雑化する点も指摘される。
本考案は、このような事情に鑑みて創案されたもの
で、太陽軸の偏心回転を防止するとともに振動減衰を図
った上で、組込みの容易化および構造の簡素化を図るこ
とを目的としている。
<課題を解決するための手段> 本考案は、上記目的を達成するために、同心状に配置
される外輪と太陽軸との間に複数の遊星ローラを介入
し、この遊星ローラそれぞれをキャリアで回動自在に保
持した構成で、かつオイル潤滑とされた構成の遊星ロー
ラ式動力伝達装置において、次のような構成をとる。
本考案の遊星ローラ式動力伝達装置は、前記外輪と、
それが固定されるケーシングとの間に、軸方向へのオイ
ル通過を可能とする弾性体リングが介装されていること
に特徴を有する。
<作用> 上記構成によると、外輪とケーシングとの間に弾性変
形可能な弾性体リングを介在しているから、太陽軸支持
用の転がり軸受に対して外輪を芯合わせできるようにな
り、太陽軸の偏心回転を阻止する。また、外輪に伝わる
振動は、弾性体リングそのものの弾力と、潤滑用として
封入されるオイルが弾性体リング内を軸方向に通過する
ことのエネルギー変換とでもって、有効的に吸収減衰さ
れることになる。
しかも、弾性体リングゆえ、外輪に対して接着するな
どして簡単に固定でき、また、ケーシングと弾性体リン
グとの嵌め合い部分における摩擦抵抗が大きいので、ケ
ーシングに対する回り止めが特に必要ない。
<実施例> 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図および第2図に本考案の一実施例を示してい
る。図中、1は太陽軸、2は太陽軸1と同心状にケーシ
ング3内周に設けられた外輪、4は太陽軸1と外輪2と
の間に圧接状態に介入された複数個(図では四個)の遊
星ローラ、5は各遊星ローラ4を回動自在に保持するキ
ャリア、6は太陽軸支持用の転がり軸受、7はキャリア
支持用の転がり軸受である。なお、キャリア5は、軸端
に径方向に沿うフランジ8aを有する軸8と、このフラン
ジ8aの円周数ケ所に植設されかつ遊星ローラ4の内孔に
挿通される遊星軸9とからなる。
周知のように、太陽軸1を入力、キャリア5を出力と
する場合には減速機として、また、その逆の場合には増
速機として機能する。
そして、本実施例では、外輪2とケーシング3との間
に、ゴムなどで多孔質に形成された弾性体リング10が介
装されている。この弾性体リング10は外輪2の外周面に
対して接着されており、ケーシング3に対しては圧入さ
れている。そして、弾性体リング10は、内部の孔内にオ
イルが含有保持される他、圧縮・膨張されることにより
オイルを吸入・排出するといった呼吸作用をなすもので
ある。つまり、弾性体リング10が圧縮・膨張させられる
と、オイルがその内部を軸方向に通過するようになる。
この構造においては、転がり軸受6を介してケーシン
グ3に不動状に固定した太陽軸1と、弾性体リング10を
介してケーシング3に固定した外輪2との軸心が不一致
となっても、外輪2とケーシング3との間に介在する弾
性体リング10が弾性変形して、太陽軸1に対して外輪2
の軸心が芯合わせされることになる。したがって、太陽
軸1が偏心回転せずに済み、太陽軸1の偏心回転に伴う
振動発生がなくなる。但し、変速機構部においての振動
は、前述のことに関係なく起こりうる。しかし、この振
動についても変速機構部の外周に配設される弾性体リン
グ10そのものの弾力で吸収減衰される他、弾性体リング
10が振動によって圧縮・膨張することに伴い弾性体リン
グ10内を潤滑用のオイルが軸方向に通過させられる現象
が起こるために振動エネルギーからオイルの移動エネル
ギーへの変換が行われて振動が減衰される。
このように、外輪2と太陽軸支持用の転がり軸受6と
の軸心ずれあがっても、弾性体リング10でもって補正さ
れることになるので、各構成部品を必ずしも高精度に加
工する必要がない。
なお、本考案は上記実施例のみに限定されるものでは
なく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で種々な応用や変
形が考えられる。例えば、弾性体リング10を外輪2とケ
ーシング3との間に配置することに加えて、転がり軸受
6,7とケーシング3との間にも配置してもよい。さら
に、ケーシング3に対する弾性体リング10の組み込み作
業性や組み込み後の位置安定性を良好とするために、弾
性体リング10にその側面および外周面を囲む金属カバー
を取り付けるようにしてもよい。但し、この金属カバー
において少なくとも弾性体リング10の側面に位置する部
分には、オイル通過用の透孔を複数設けるのが好まし
い。
<考案の効果> 以上説明したように、本考案によれば、外輪とケーシ
ングとの間に弾性体リングを介装することにより外輪に
対して径方向の弾性的な遊びを持たせたから、太陽軸支
持用転がり軸受と外輪との芯ずれを防止できるととも
に、外輪内周の変速機構部における振動を吸収減衰する
ことができるようになる。しかも、前記弾性体リングの
取付作業は外輪に接着固定した状態でケーシングに取り
付けることができるなど簡単になる。さらに、このよう
に外輪に接着固定した弾性体リングをケーシングに直接
圧入した場合には、弾性体リングとケーシングとの間の
摩擦抵抗が大きいためにケーシングに対する外輪の回り
止めを特別に行う必要がなく、構造が複雑化することが
ない。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案の一実施例に係り、第1図
は遊星ローラ式動力伝達装置の縦断面図、第2図は第1
図のII−II線断面矢視図である。 1…太陽軸、2…外輪、3…ケーシング、4…遊星ロー
ラ、5…キャリア、6…太陽軸支持用転がり軸受、10…
弾性体リング

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】同心状に配置される外輪と太陽軸との間に
    複数の遊星ローラを介入し、この遊星ローラそれぞれを
    キャリアで回動自在に保持した構成で、かつオイル潤滑
    とされた構成の遊星ローラ式動力伝達装置であって、 前記外輪と、それが固定されるケーシングとの間に、軸
    方向へのオイル通過を可能とする弾性体リングが介装さ
    れていることを特徴とする遊星ローラ式動力伝達装置。
JP6461590U 1990-06-19 1990-06-19 遊星ローラ式動力伝達装置 Expired - Lifetime JP2523160Y2 (ja)

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JP6461590U JP2523160Y2 (ja) 1990-06-19 1990-06-19 遊星ローラ式動力伝達装置

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JPH0422637U JPH0422637U (ja) 1992-02-25
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