JP2523127Y2 - 化粧筆 - Google Patents

化粧筆

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JP2523127Y2
JP2523127Y2 JP1989087030U JP8703089U JP2523127Y2 JP 2523127 Y2 JP2523127 Y2 JP 2523127Y2 JP 1989087030 U JP1989087030 U JP 1989087030U JP 8703089 U JP8703089 U JP 8703089U JP 2523127 Y2 JP2523127 Y2 JP 2523127Y2
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茂雄 飯塚
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、例えば液状口紅やファンデーション等を塗
布するための化粧筆に係る。
「従来の技術」 例えば実開平1−86918号公報が示すように、吐出弁
付きの上筒部材の下部内に吸込み弁付きの下筒部材上部
を上下動自在に、かつ下方付勢状態に嵌合させて、これ
等両部材で形成したポンプ装置と、上記下筒部材の下部
に、口頸部を着脱自在に嵌合させて垂下する容器体と、
上記上筒部材の上端部に嵌合させた保持筒上端から筆穂
を起立する筆状部と、上記容器体および下筒部材外面へ
摺動自在に嵌合させた筒部の上端部を、上記上筒部材の
外面へ嵌合させた軸筒部とからなり、上筒部材に対し
て、容器体を介して下筒部材を上下動させることで、容
器体内液体を上記筆穂内へ供給できるようにした化粧筆
が知られている。
「考案が解決しようとする課題」 上記従来の化粧筆は、1色かつ1種の液状化粧品を有
するものであり、例えば濃淡を異にするだけの化粧品で
も、それぞれ別々の化粧筆とすることが必要であった。
本案は1個の筆穂に濃淡ないし近似する2色の液状化
粧品を供給できるようにし、又液状化粧品を収納する容
器体の交換も容易とすることができるよう設けたもので
ある。
「課題を解決するための手段」 第1底壁2外周から第1周壁3を起立すると共に第1
底壁2の左右両部下面から嵌合筒4,4を垂下し、かつこ
れ等嵌合筒が囲む第1底壁中心部分に流路孔5,5を穿設
した基部材1と、上記第1周壁3内面へ水密に嵌着させ
た第2周壁11下面を閉塞する第2底壁12と上記第1底壁
2との間に流路13を形成すると共に、第2底壁中央部か
ら流出管14を起立する流路形成部材10と、上記流出管に
嵌合させた保持筒21上端から筆穂22を起立すると共に保
持筒外面から上記第1周壁3を上部内面へ嵌合させて軸
筒上半24を垂下する筆状部20と、上記両嵌合筒4,4内へ
それぞれ吐出弁32付き上筒部材31上部を嵌合させると共
にこれ等両上筒部材の下部内に吸込み弁33付き下筒部材
34上部を上下動自在に、かつ下方付勢状態に嵌合させた
左右一対をなすポンプ装置30,30と、上記下筒部材34,34
の下部に口頸部41,41を着脱自在に嵌合させて垂下する
左右一対の容器体40,40と、これ等両容器体を内部に挿
入させて上記軸筒上半24の下部に上端部を着脱自在に嵌
合させた軸筒下半部材50とを主要部材となし、上筒部材
31に対して容器体40を介して下筒部材34を上下動させる
ことで、容器体内液体を上記筆穂22内へ供給可能に形成
した。
「作用」 第1図状態からキャップ60を外し、軸筒下半部材50を
持ち、左右いずれかの容器体40下端を突上げするとポン
プ装置30が作動してそのポンプ室内液体が流路13および
流出管14を通って筆穂22内へ入り、又突上げ解放により
その容器体が下降すると容器体内液体が負圧化したポン
プ室内へ入ってその負圧状態を解消する。容器体内液体
減少により容器体底部内の摺動底板43が上昇する。他方
容器体を突上げた場合も同様である。各容器体に濃淡或
いは近似する異色液体を入れておくことで、自由に使い
分けすることが出来る。容器体交換の際は、軸筒下半部
材50を軸筒上半24から外し、更にポンプ装置30の下筒部
材34から容器体を外し、別の容器体を嵌合させて行えば
よい。
「実施例」 本案化粧筆は、基部材と、流路形成部材と、筆状部
と、ポンプ装置と、容器体と、軸筒下半部材とを、主要
部材とする。
基部材1は、第1底壁2外周から第1周壁3を起立す
ると共に、第1底壁2の左右両部下面から嵌合筒4,4を
垂下し、これ等嵌合筒を囲む第1底壁中心部分に流路孔
5,5を穿設する。図示例では更にその流路孔周縁から下
部縮径筒6を垂下している。
流路形成部材10は、上記第1周壁3内面へ水密に嵌合
させた第2周壁11を有し、該第2周壁下面を閉塞する第
2底壁12と上記第1底壁2との間に流路13としての間隙
を設け、その第2底壁12中央部から流路と連通する流出
管14を起立する。
筆状部20は、上記流出管に嵌合させた保持筒21を有
し、該保持筒上端から筆穂22を起立すると共に、保持筒
外面から肩部23を介して軸筒上半24を垂下する。既述基
部材1の第1周壁3はその軸筒上半24の上部内へ嵌合さ
せている。筆穂22の固定は、保持筒21上半部に下半を嵌
合させた束筒25の上半部で筆穂22下半を握持させて行け
ばよく、その筆穂22の上端部を除く中心線上に液体流出
パイプ26が設けられており、そのパイプ下端は上記保持
筒の筒孔下部内に開口させている。
既述基部材1の嵌合筒4,4内へは、ポンプ装置30の上
筒部材31上部を嵌合させている。該ポンプ装置は従来公
知のもので、吐出弁32付きの上筒部材31の下部内に、吸
込み弁33付きの下筒部材34を上下動自在に、かつスプリ
ング35によって下方へ付勢させて嵌合させている。尚36
はシリンダ、37は筒状ピストンである。
上記下筒部材34の下部外面へは容器体40の口頸部41を
着脱自在に嵌合させている。該容器体は胴部42下端を開
口してその胴部の下部内へ摺動底板43を気密にかつ上昇
可能に嵌合し、更にその胴部の下部内へは通気孔44付き
の底蓋45の周壁46を嵌着させている。該底蓋内には上記
摺動底板下面との間に間隙をおいてハンマー47を収納
し、容器体40を振るとハンマー47が摺動底板43下面を打
ち、その衝撃により摺動底板が押上げられ、該押上げに
より容器体内液体が強制的に筆穂22内へ供給される。
上記容器体40,40を内部に挿入させて軸筒上半24の下
部内へは軸筒下半部材50の上部を着脱自在に嵌合させて
いる。
第2図が最も明確に示すように、軸筒下半部材50の抜
出し防止のために掛け止め部材55を設けるとよく、図示
例では左右のポンプ装置30,30間に張設した梁板56一端
から弾性板57を垂下し、該弾性板下端に付設した突子58
を軸筒下半部材上部に穿設した係合孔内へ係合させると
共に、弾性板の中間部に付設した釦59を軸筒上半24に穿
設した透孔24aから外方へ露出し、該露出部分押込みに
より上記係合孔から突子58が外れて軸筒下半部材50を軸
筒上半24から外すことが可能としている。
尚60はキャップである。
「考案の効果」 本案は2箇の容器体40,40を有し、それぞれポンプ装
置30,30を介して基部材1と流路形成部材10とが形成す
る流路13および流出管14を通って筆穂22枚へ液体供給可
能としたから、それ等容器体内へ別の液状化粧品を入れ
ておき、一方のポンプ装置30を操作することで、何れか
一方の液状化粧品を任意に選択して使用することが出
来、また各ポンプ装置30,30の稼働比率を変えて操作す
ることで、両液状化粧品を任意の比率に混合し中間色と
して使用することが出来る便利があり、筆穂22は1個と
したから、筆穂を2箇とした場合のように化粧品塗布時
に他方の筆穂が他部分に触れて汚すようなことがなく、
又軸筒はその下半を別部材として軸筒上半24の下部に軸
筒下半部材50上部を着脱自在に嵌合するよう設けたか
ら、容器体40の交換を容易に行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本案化粧筆の断面図、第2図は第1図II−II線
を矢印方向へみた断面図、第3図はその正面図、第4図
は底面図である。 1…基部材、10…流路形成部材 20…筆状部、30…ポンプ装置 50…軸筒下半部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1底壁2外周から第1周壁3を起立する
    と共に第1底壁2の左右両部下面から嵌合筒4,4を垂下
    し、かつこれ等嵌合筒が囲む第1底壁中心部分に流路孔
    5,5を穿設した基部材1と、上記第1周壁3内面へ水密
    に嵌着させた第2周壁11下面を閉塞する第2底壁12と上
    記第1底壁2との間に流路13を形成すると共に、第2底
    壁中央部から流出管14を起立する流路形成部材10と、上
    記流出管に嵌合させた保持筒21上端から筆穂22を起立す
    ると共に保持筒外面から上記第1周壁3を上部内面へ嵌
    合させて軸筒上半24を垂下する筆状部20と、上記両嵌合
    筒4,4内へそれぞれ吐出弁32付き上筒部材31上部を嵌合
    させると共にこれ等両上筒部材の下部内に吸込み弁33付
    き下筒部材34上部を上下動自在に、かつ下方付勢状態に
    嵌合させた左右一対をなすポンプ装置30,30と、上記下
    筒部材34,34の下部に口頸部41,41を着脱自在に嵌合させ
    て垂下する左右一対の容器体40,40と、これ等両容器体
    を内部に挿入させて上記軸筒上半24の下部に上端部を着
    脱自在に嵌合させた軸筒下半部材50とを主要部材とな
    し、上筒部材31に対して容器体40を介して下筒部材34を
    上下動させることで、容器体内液体を上記筆穂22内へ供
    給可能に形成したことを特徴とする化粧筆。
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JPH0748174Y2 (ja) * 1987-11-30 1995-11-08 株式会社吉野工業所 化粧筆

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