JP2522918Y2 - 時計ケース構造 - Google Patents

時計ケース構造

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JP2522918Y2
JP2522918Y2 JP1989129487U JP12948789U JP2522918Y2 JP 2522918 Y2 JP2522918 Y2 JP 2522918Y2 JP 1989129487 U JP1989129487 U JP 1989129487U JP 12948789 U JP12948789 U JP 12948789U JP 2522918 Y2 JP2522918 Y2 JP 2522918Y2
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masking layer
cover glass
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case structure
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善幸 岩垂
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Seiko Epson Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、合成樹脂からなる胴に金属メッキを行ない
構成される時計ケース構造に関する。
〔従来の技術〕
従来、合成樹脂からなる胴に金属メッキを行ない構成
される時計ケース構造は、特開昭62−247077、特開昭62
−245182の様に、裏ブタ付きの構造であり、胴にカバー
ガラスを溶着後、金属メッキを行なうものであった。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、前述の従来技術では、胴が合成樹脂であるに
もかかわらず、その特性を生かした中枠、裏ブタを胴に
一体に成形して機械体を組込んでいく、安価な合理化構
造であるビルトイン構造ではなく、従来の金属ケースと
同じ裏ブタ付き構造であるため、組立工程が合理化でき
ず、時計ケースは安価でも、組立コストは変わらず高価
である。
そこで、本考案はこのような問題点を解決するもの
で、その目的は、強固な防水性を有し、安価で小型、薄
型な合成樹脂の金属メッキを施した時計ケースを提供す
るところにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の時計ケース構造は、透光性樹脂からなるカバ
ーガラスと、合成樹脂からなり裏ブタ一体のワンピース
構造の胴とからなる時計ケース構造において、 前記カバーガラスは、外周底面に内側突起と外側突起
とを有し、 前記胴は、塩ビ系又はアクリル系で酸・アルカリに侵
されず金属メッキ処理の付かない樹脂を注入又はインサ
ートされたマスキング層が形成されてなり、該マスキン
グ層を除いて金属メッキ処理が施され、 前記マスキング層は、前記胴の上部に形成される凹形
状の溝部底面に配置され、 前記カバーガラスの外側突起は、前記胴の溝部に係合
されるとともに前記マスキング層において超音波溶着法
により固定され、かつ、前記内側突起は前記胴の上部内
周面に係合配置されてなることを特徴とする。
〔実施例〕
第1図は、本考案の実施例を示す要部の断面図であっ
て、1は時計ケースの胴、2はカバーガラスである。胴
1は、金属メッキ処理が可能な合成樹脂、例えばABS樹
脂、ポリカーボネート等の樹脂からなり、ムーブメント
保持のための中枠、及び裏ブタを胴と一体に形成する、
いわゆるワンピース構造となっている。胴1において、
カバーガラス2と係合する面、すなわち溶着部にメッキ
が付かないように、溶着部に全周にわたって溝を設け、
前記溝に塩化ビニル系やアクリル系、エポキシ系等で酸
・アルカリに浸されず金属メッキ処理の付かない樹脂
を、注射器又は筆等により注入することにより、前記溝
部に薄くマスキング層4を全周にわたって形成する。マ
スキング層4は、従来ガラスをケースに接着固定してい
る作業と同じ方法で、注射器にて溝部全周まわすことに
より、簡単にマスキング液を塗布することができ、さら
に溝部を設けることにより、マスキング液のはみ出しを
押えることができ、より一層作業性が向上する。
次に、胴1にエッチング→無電解メッキ→電解メッキ
からなる金属メッキ処理を行ない、金属メッキ層3を形
成する。ここで、マスキング層4には金属メッキが付か
ず、胴1にムーブメント5、文字板6、針7の順に組み
込んで行き、最後に透光性合成樹脂、例えばアクリル、
ポリカーボネート等の樹脂からなるカバーガラス2の外
周底面に突起を形成し、前記胴のマスキング層4に、前
記カバーガラス2の突起部を係合し、カバーガラス2の
上面より超音波振動を与えることにより、カバーガラス
2の突起部はマスキング層4を溶かし胴1との係合部を
発熱させ、溶着固定される。これにより、カバーガラス
2と胴1とは互いに溶けあって固定されており、カバー
ガラス2と胴1との気密性、つまり防水性は強固なもの
となる。これは、マスキング層4が薄い樹脂層であるた
め、溶着時に簡単に溶けて、カバーガラス2と胴1とが
ダイレクトに溶け合って固定するからである。さらに、
カバーガラス2は、底面にて文字板6の上下方向の固定
の役割を果たしており、ムーブメント全体の構成が、ム
ーブメント、文字板、針と次々に胴に組込んで行き、カ
バーガラスを溶着固定することで、これらの部品を固定
している。すなわち、胴に部品を自動で組込むことが可
能であり、一貫組立ラインを設置することにより、安価
で大量生産することが可能な外装構造である。
また、デザイン的にも裏ブタが付かないワンピース構
造であるため、小型・薄型で金属調デザインケースを提
供できるすぐれた構造である。
第2図は、本考案の異型例であり、金属メッキが付か
ない樹脂を、薄膜のフィルム状に成形し、リング状に抜
いて、胴1に貼ることにより、マスキング層4を形成す
る、薄膜フィルムのマスキング層は、接着、溶着、熱圧
着等の固定方法が考えられるが、カバーガラス2を溶着
する時には、簡単に溶けて、胴1とカバーガラス2とが
溶着固定される。さらに、マスキング層4を、金属メッ
キが付かない樹脂を胴1にインサートして形成すること
もでき、いずれの場合でも容易にカバーガラス2と胴1
とは、溶着固定することができる。
また、カバーガラス2と胴1との溶着方式も前記以外
のシェアージョイント方式、ダイレクトジョイント方
式、スカーフジョイント方式など、種々の溶着における
係合方法が可能である。
防水性については、裏ブタと胴とが一体構造であり、
気密性が必要とされるのは、カバーガラス2と胴1の係
合部と、りゅうず部である、りゅうず部はパッキンを押
圧配置する従来構造で何ら防水性については問題がな
く、カバーガラス2と胴1との係合部については、前記
の溶着構造により強固なものであり、確実に溶着を行な
えば、本考案は防水性が問題となる係合部が少ないため
容易に防水性を確保することができ、自動組立による大
量生産を行なっても安定した防水性を確保することがで
きる。
〔考案の効果〕
以上述べたように、本考案によれば、マスキング層
は、胴の上部に形成される凹形状の溝部底面に配置され
てなることにより、マスキング用の樹脂が液状であって
も、不要な部分に流れることがないため、マスキング層
の厚み等の高精度の管理を不要とすることができ、マス
キング層形成の作業性が非常に向上するものである。
さらに、カバーガラスの外側突起は、胴の溝部に係合
されるとともにマスキング層において超音波溶着法によ
り固定され、かつ、内側突起は胴の上部内周面に係合配
置されてなることにより、カバーガラスの底部の二つの
突起の一方おいて溶着固定、もう一方において胴との位
置決め固定をするため、カバーガラスと胴の溶着時に位
置決め精度が向上し、品質の高い時計ケース構造が得ら
れるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の時計ケース構造の実施例を示す要部
の断面図。 第2図は、第1図の構造の異型例を示す断面図。 1…胴 2…カバーガラス 3…金属メッキ層 4…マスキング層 5…ムーブメント 6…文字板 7…針

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】透光性樹脂からなるカバーガラスと、合成
    樹脂からなり裏ブタ一体のワンピース構造の胴とからな
    る時計ケース構造において、 前記カバーガラスは、外周底面に内側突起と外側突起と
    を有し、 前記胴は、塩ビ系又はアクリル系で酸・アルカリに侵さ
    れず金属メッキ処理の付かない樹脂を注入又はインサー
    トされたマスキング層が形成されてなり、該マスキング
    層を除いて金属メッキ処理が施され、 前記マスキング層は、前記胴の上部に形成される凹形状
    の溝部底面に配置され、 前記カバーガラスの外側突起は、前記胴の溝部に係合さ
    れるとともに前記マスキング層において超音波溶着法に
    より固定され、かつ、前記内側突起は前記胴の上部内周
    面に係合配置されてなることを特徴とする時計ケース構
    造。
JP1989129487U 1988-11-05 1989-11-06 時計ケース構造 Expired - Lifetime JP2522918Y2 (ja)

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JP14450288 1988-11-05
JP63-144502 1988-11-05
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JPH02131689U JPH02131689U (ja) 1990-11-01
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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH650894GA3 (ja) * 1982-08-12 1985-08-30 Ebauchesfabrik Eta Ag
JPH0619117Y2 (ja) * 1987-01-22 1994-05-18 カシオ計算機株式会社 メツキ付き時計ケ−スの時計ガラスの固定構造

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JPH02131689U (ja) 1990-11-01

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