JP2522719B2 - 褥瘡及び皮膚潰瘍治療外用剤 - Google Patents
褥瘡及び皮膚潰瘍治療外用剤Info
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- JP2522719B2 JP2522719B2 JP2200063A JP20006390A JP2522719B2 JP 2522719 B2 JP2522719 B2 JP 2522719B2 JP 2200063 A JP2200063 A JP 2200063A JP 20006390 A JP20006390 A JP 20006390A JP 2522719 B2 JP2522719 B2 JP 2522719B2
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- ulcer
- skin
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- hinokitiol
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ヒノキチールを主成分として配合した褥瘡
及び皮膚潰瘍治療外用の外用剤に関するものである。
及び皮膚潰瘍治療外用の外用剤に関するものである。
褥瘡は俗称床ずれとも呼ばれ、これは持続的圧迫によ
り虚血性変化がおき、その状態が長時間続くことにより
発生する皮下組織の壊死といわれている。
り虚血性変化がおき、その状態が長時間続くことにより
発生する皮下組織の壊死といわれている。
褥瘡が進行すると水泡形成を経て潰瘍となることがあ
り、悪い場合には潰瘍が骨に達する場合もある。
り、悪い場合には潰瘍が骨に達する場合もある。
従来技術 従来の褥瘡の外用療法としては、ポリエチレングリコ
ールからなるマクロゴール基剤に抗生物質（アミノ配糖
体系及びペニシリン系）などの薬剤を配合したものやイ
ソジンシュガー（ポピドンヨードと白糖を組み合わせ
た）等の製剤を使用した軟膏剤塗布療法が行なわれてい
る。
ールからなるマクロゴール基剤に抗生物質（アミノ配糖
体系及びペニシリン系）などの薬剤を配合したものやイ
ソジンシュガー（ポピドンヨードと白糖を組み合わせ
た）等の製剤を使用した軟膏剤塗布療法が行なわれてい
る。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、抗生物質を外用剤に用いた場合は、使
用量が多くなる傾向があり、この為耐性菌を出現させて
しまうことが知られている。
用量が多くなる傾向があり、この為耐性菌を出現させて
しまうことが知られている。
さらにイソジンシュガー製剤は抗生物質をあまり多用
しない点が長所ではあるが、満足のいく治療効果が得ら
れにくく、他の治療法との併用も行なわれているのが現
状である。
しない点が長所ではあるが、満足のいく治療効果が得ら
れにくく、他の治療法との併用も行なわれているのが現
状である。
皮膚潰瘍も原因の如何を問わず大体組織の壊死による
もので、その治療法は褥瘡と共通することが多い。その
為抗潰瘍剤を配合した外用剤を使用する場合には、抗生
物質の併用が必要となる。しかし、抗生物質を使用する
と細菌が耐性化してしまう傾向になり、その使用はあま
り好ましくないとされている。
もので、その治療法は褥瘡と共通することが多い。その
為抗潰瘍剤を配合した外用剤を使用する場合には、抗生
物質の併用が必要となる。しかし、抗生物質を使用する
と細菌が耐性化してしまう傾向になり、その使用はあま
り好ましくないとされている。
そこで本発明者達は、かかる問題点を解消すべく鋭意
研究した結果本発明を見出し発明したものである。
研究した結果本発明を見出し発明したものである。
問題点を解決するための手段 すなわち本発明は、薬剤としてヒノキチオールを主成
分とした外用剤により褥瘡及び皮膚潰瘍の治療すること
を目的する。
分とした外用剤により褥瘡及び皮膚潰瘍の治療すること
を目的する。
尚、配合するヒノキチオールの量は、0.1〜5.0％の範
囲が適当であり、0.1％以下の場合は充分な治療及び殺
菌効果が見られず、また5.0％以上の時には治療効果に
優位な差が認められない。
囲が適当であり、0.1％以下の場合は充分な治療及び殺
菌効果が見られず、また5.0％以上の時には治療効果に
優位な差が認められない。
本発明の外用剤の態様としては、水溶性軟膏、油脂性
軟膏、ローション、オイル，ゲル剤，パウダー等が挙げ
られる。
軟膏、ローション、オイル，ゲル剤，パウダー等が挙げ
られる。
水溶性基剤としてはマクロゴール基剤、油脂性軟膏と
してはワセリン基剤、オイルとしてはオリーブ油、ゴマ
油、ツバキ油等の植物油、ゲルとしてはカルボキシビニ
ルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、パウダーとし
ては亜鉛華、タルク等が代表的な基剤として挙げられ
る。
してはワセリン基剤、オイルとしてはオリーブ油、ゴマ
油、ツバキ油等の植物油、ゲルとしてはカルボキシビニ
ルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、パウダーとし
ては亜鉛華、タルク等が代表的な基剤として挙げられ
る。
作用 外用剤に含まれるヒノキチオールにより皮膚の血行を
促進することにより、褥瘡又は潰瘍部に血液が供給され
ることになる。
促進することにより、褥瘡又は潰瘍部に血液が供給され
ることになる。
またヒノキチオールが殺菌作用を有するために、皮膚
の褥瘡部及び潰瘍部での細菌汚染を改善し、耐性菌を出
現させないように作用する。
の褥瘡部及び潰瘍部での細菌汚染を改善し、耐性菌を出
現させないように作用する。
以下に本発明を具体的な実施例に従って詳細に説明す
る。
る。
実施例−１ ワセリンを基剤とする軟膏にヒノキチオールを２重量
％含有させたものを作成し、褥瘡20症例及び褥瘡以外に
よる皮膚潰瘍（熱傷潰瘍、外傷性潰瘍など）20症例につ
いて、褥瘡又は潰瘍部に軟膏を毎日塗布した場合の治療
効果について経時的観察を行なった。
％含有させたものを作成し、褥瘡20症例及び褥瘡以外に
よる皮膚潰瘍（熱傷潰瘍、外傷性潰瘍など）20症例につ
いて、褥瘡又は潰瘍部に軟膏を毎日塗布した場合の治療
効果について経時的観察を行なった。
その結果は、表−１及び表−２に示す通りとなった。
但し、症例20に対して合計が20に満たないものは、症
状が悪化したために、投与を中止したものである。
状が悪化したために、投与を中止したものである。
以上の結果、褥瘡の場合の有効性は65％以上、皮膚潰
瘍の場合の有効性は70％であった。
瘍の場合の有効性は70％であった。
実施例−２ ヒノキチオールを３重量％含有させたマクロゴール軟
膏剤を作成し、褥瘡30症例について無作為に15例づつに
分け、その有効性を調べた。
膏剤を作成し、褥瘡30症例について無作為に15例づつに
分け、その有効性を調べた。
その結果は，表−３及び表−４に示す通りとなった。
尚比較例として、白糖310gとイソジンゲル（ポピドン
ヨード）90gとイソジン液28mlとを混合することにより
作成したイソジンシュガー軟膏剤を用いて比較した。
ヨード）90gとイソジン液28mlとを混合することにより
作成したイソジンシュガー軟膏剤を用いて比較した。
但し、症例15に対して合計が15に満たないものは、症
状が悪化したために、投与を中止したものである。
状が悪化したために、投与を中止したものである。
以上の通りヒノキチオールを含有させた軟膏剤が有効
性66.7％以上に対して、白糖とポピドンヨードを含有さ
せたものは、46.7％と低かった。
性66.7％以上に対して、白糖とポピドンヨードを含有さ
せたものは、46.7％と低かった。
実施例−３ 以下の配合量からなるゲル剤を作成し、このゲル剤の
褥瘡に対する有効性に関して、20症例について調べた。
その結果は表−５に示す通りとなった。
褥瘡に対する有効性に関して、20症例について調べた。
その結果は表−５に示す通りとなった。
ヒノキチオールのナトリウム塩 0.7wt％ カルボキシビニルポリマー 0.5wt％ 水酸化カリウム 0.3wt％ 1,3ブチレングリコール 10.0％ 精製水 88.5w％ 以上の通りヒノキチオールのナトリウム塩を含有させ
たゲル剤は、その有効性が60.0％と高かった。
たゲル剤は、その有効性が60.0％と高かった。
効果 以上述べたように本発明の褥瘡及び皮膚潰瘍用の外用
剤は、従来外用剤に比較して、その効果が優れており、
また主成分のヒノキチオールが殺菌性を有していること
から、耐性菌の発生を心配する必要がない。
剤は、従来外用剤に比較して、その効果が優れており、
また主成分のヒノキチオールが殺菌性を有していること
から、耐性菌の発生を心配する必要がない。
Claims (2)
- 【請求項１】ヒノキチオール又はその誘導体を配合した
ことを特徴とする褥瘡及び皮膚潰瘍治療外用剤。 - 【請求項２】ヒノキチオール又はその誘導体を0.1〜5.0
％含有することを特徴とする請求項１記載の褥瘡及び皮
膚潰瘍治療外用剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2200063A JP2522719B2 (ja) | 1990-07-26 | 1990-07-26 | 褥瘡及び皮膚潰瘍治療外用剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2200063A JP2522719B2 (ja) | 1990-07-26 | 1990-07-26 | 褥瘡及び皮膚潰瘍治療外用剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04208219A JPH04208219A (ja) | 1992-07-29 |
| JP2522719B2 true JP2522719B2 (ja) | 1996-08-07 |
Family
ID=16418227
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2200063A Expired - Fee Related JP2522719B2 (ja) | 1990-07-26 | 1990-07-26 | 褥瘡及び皮膚潰瘍治療外用剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2522719B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6896897B2 (en) | 1999-07-23 | 2005-05-24 | Alwyn Company, Inc. | Flexible applicator for applying oil-in-water emulsion with improved stability |
| US20020054895A1 (en) | 1999-07-23 | 2002-05-09 | Alwyn Company, Inc. | Allantoin-containing skin cream |
| US6673826B2 (en) | 1999-07-23 | 2004-01-06 | Alwyn Company, Inc. | Methods for treatment of inflammatory diseases |
| CA2408163A1 (en) * | 2000-05-12 | 2001-11-22 | Alwyn Company, Inc. | Methods for treatment of inflammatory diseases |
| US20140135372A1 (en) | 2010-02-02 | 2014-05-15 | Elliott Farber | Compositions and methods of treatment of inflammatory skin conditions using allantoin |
-
1990
- 1990-07-26 JP JP2200063A patent/JP2522719B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04208219A (ja) | 1992-07-29 |
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