JP2522481B2 - 固形石けん組成物 - Google Patents

固形石けん組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は泡立ち及び仕上り性の良好な固形石けん組成
物に関する。
[従来の技術] 従来固形石けんは天然油脂脂肪酸、特に牛脂脂肪酸と
ヤシ油脂肪酸の配合系を基本原料として製造され、それ
以外の原料として他の油脂脂肪酸が代替使用されてき
た。これらの脂肪酸は炭素数10以上の直鎖飽和脂肪酸が
主成分であるが、生成する石けんに適当な可塑性、稠
度、溶解性及び泡性能を付与するためには比較的低級の
脂肪酸の混合配合が必要とされる。しかしながら比較的
低級の脂肪酸は皮膚刺激性を有するため、配合量に限界
があった。従って、特に石けんの基本性能として重要で
ある泡立ちにも限界があり、ある程度以上の向上が望め
ないのが現状である。
また、従来の石けんはすすぎ性が良好で、使用後比較
的さっぱりした感覚が得られるものの、肌に若干のきし
みが生ずるという欠点がある。
このような石けんの仕上り性を改善するため、、従
来、種々の方法が取られてきた。例えば、グリセリン等
のポリオールを配合する方法、種々の油脂を配合する方
法等が知られている。しかしいずれの方法においても、
少量の配合では所望の効果が得られず、また、多量に配
合すると、油脂では泡立ちが極端に低下し、ポリオール
では給水量が増加し、ふやけ、溶け崩れ等が生ずるとい
う欠点がある。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は、使用中の泡立ちが非常に良好であり、使用
後に柔軟で滑らかな感触が得られる固形石けん組成物を
提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究した結
果、特定の鉱物を配合することにより、上記問題点を解
決しうることを見出し、本発明を完成するに至った。即
ち、本発明の固形石けん組成物は、主成分としてAl2O3
を30ないし45重量%、SiO2を40ないし60重量%及びFe2O
3を1重量%以下含有する鉱物を、石けんに対して1な
いし40重量%配合することを特徴とする。
本発明の石けん組成物に配合される鉱物は、3頂点を
共有し二次元的に連結した四面体をなすSi-O層と八面体
をなすAl(OH)3層からなる(1:1型)二層構造を単位格子
とする板状構造を有するものであることが好ましい。こ
の鉱物は、外観が白色粉末である。この鉱物は、具体的
には公知のカオリナイト系粘土鉱物であり、例えばカオ
リン#1747(商品名、ウィンデッカー社製)として市販
されているものがある。この鉱物の配合量は5ないし30
重量%が好ましい。
石けんベースは、従来公知の方法に従って製造するこ
とができる。例えば、牛脂、豚脂、鯨脂、魚脂などに代
表される動物油脂、ヤシ油、パーム油、パーム核油、大
豆油、オリーブ油、綿実油等に代表される植物性油脂等
の各単独ないし混合物をアルカリ等でけん化するか、あ
るいは種々の脂肪酸や樹脂酸をアルカリ等で中和するこ
とによって製造することができる。
また、この石けんベースには、上記の鉱物に加え、さ
らに種々の成分を配合することもできる。このような成
分としては、香料、EDTA、エタン−1−ヒドロキシ−1,
1−ジホスホン酸またはこれらのアルカリ金属等の安定
剤が挙げられる。また、洗浄力をさらに高めるために石
けんベース以外に他の界面活性剤を本発明の組成物に添
加することもできる。そのような界面活性剤としては、
例えばα−スルホ脂肪酸エステル、イセチオン酸エステ
ル、アルキルアリールスルホン酸、アルコール硫酸エス
テル、アルコールエトキシレートの硫酸エステル、オレ
フィンスルホン酸、パラフィンスルホン酸、N−アシル
グルタミン酸およびそれらエステルや塩の塩類、さらに
はアルキルベタイン、アルキルスルホベタインなどを挙
げることができる。
さらに皮膚への残油効果を調整するために、一般に知
られている過脂肪剤や種々の皮膚保護剤を併用すること
もできる。それらの具体例としては、スクワレン、スク
ワラン、オレフィンオリゴマー、ワックス、ワセリン、
その他の鉱油などの炭化水素;ステアリン酸、イソステ
アリン酸、オレイン酸、リシノール酸、パルミチン酸、
ミリスチン酸、ベヘン酸などの脂肪酸;各種グリセライ
ド、シュガーエステル、ラノリン、イソプロピルミリス
テート、イソプロピルパルミテート、イソブチルステア
レートなどの脂肪酸エステル;セチルアルコール、ステ
アリルアルコール、オレイルアルコールなどの脂肪族ア
ルコール;グリセリン、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール等のポリオール類;アルコールや
脂肪酸のエトキシレート;ジメチルシリコーン等のシリ
コーン類;その他各種の蛋白および蛋白誘導体;ビタミ
ン類などを挙げることができる。
またさらに、本発明の石けん組成物には、その使用目
的に応じて色素、香料、アラントインやグリチルリチン
酸ジカリウム等の消炎剤;2,4,4′−トリクロロ−2′−
ヒドロキシジフェニルエーテル、3,4,4′−トリクロロ
カルバニリド(TCC)、安息香酸等の殺菌剤を添加する
ことができる。
上述した成分を用いて石けん組成物を製造する方法と
しては、公知の方法を採用することができ、通常石けん
ベースに所要成分をミキサーで均一に混合し、ロール又
はプロッダーを用いて押出し、型打ちする方法、あるい
は石けんに糖類、多価アルコール、エタノールおよび水
に本発明の成分を加え、70ないし80℃に加熱して均一な
透明石けん液とした後、固化枠に流し込み、冷却固化し
て切断し、乾燥した後型打ちする方法が採用される。
[発明の効果] 本発明の固形石けんは使用中の泡立ちが非常に良好で
あり、使用後の肌に柔軟で滑らかな感触を与える作用す
なわち仕上り性に優れた効果を示す。
[実施例] 以下に本発明の実施例を示し、本発明の効果をより具
体的に説明する。最初に、実施例で採用した評価方法に
ついて説明する。
(1)泡立ち 本発明の組成物の成分である鉱物を含まない石けん単
品を標準品として用い、20名のパネラーについて手洗い
による官能試験を行ない、次の基準で評価した。
3:標準品と比較して泡立ちが非常に良い 2: 〃 やや良い 1: 〃 変わらない 0: 〃 悪い 上記の結果から20名の平均評価点を求め、更に次の基
準で評価した。
◎:2.5以上 ○:2以上2.5未満 △:1以上2未満 ×:1未満 (2)洗浄後の滑らかさ 前記石けんを標準品として用い、30名のパネラーにつ
いて手洗いによる官能試験を行ない、次の基準で評価し
た。
3:標準品と比較して滑らかさが明らかに感じられる 2: 〃 やや感じられる 1: 〃 全く感じられない その結果から30名の平均評価点を求め、さらに次の基
準点で評価した。
◎:2.5以上 ○:2以上2.5未満 ×:2未満 実施例1,2 下記第1表に示す配合組成の3種の固形石けんを常法
により調製し、それらの特性を評価した。その結果を同
表に示す。
表中組成比は重量%である。
上記第1表から明らかなように、本発明の範囲内の組
成物(実施例1,2)は泡立ち及び使用後の滑らかさにお
いて優れている。これに対し、本発明の必須成分である
特定の鉱物を含まない組成物(比較例1)は泡立ちが悪
く、且つ使用後の滑らかさが全くない。
実施例3 下記第2表に示す配合組成の3種の固形石けんを常法
により調製し、それらの特性を評価した。その結果を同
表に示す。また、配合した鉱物の組成及び結晶構造を第
3表に示す。
表中組成比は重量%である。
上記第2表から明らかなように、本発明の範囲内の鉱
物を配合した組成物(実施例3)は、いずれも優れた特
性を示しているのに対し、SiO2の含有率が大きい本発明
の範囲外の鉱物を配合した組成物(比較例2)は仕上り
性向上に対し効果がない。また、Fe2O3の含有率が大き
い本発明の範囲外の鉱物を配合した組成物(比較例4)
は仕上り性向上に対し効果がない。また、含有成分は本
発明の範囲内でありながら結晶構造が三層構造をとる鉱
物を配合した組成物(比較例3)は泡立ちが低下し、か
つ仕上り向上に対し効果がない。
実施例4,5 下記、第4表に示す配合組成の3種の固形石けんを常
法により調製し、それらの特性を評価した。その結果を
同表に示す。
表中組成比は重量%である。
上記第4表から明らかなように本発明の必須成分であ
る特定の鉱物を0.5重量%しか含まない組成物(比較例
5)は鉱物の効果が発揮されず、泡立ち及び使用後の滑
かさが良くない。一方、この鉱物を本発明の範囲内であ
る1重量%含む組成物(実施例4)は、泡立ち及び使用
後の滑かさが良好である。さらに、この鉱物を5重量%
含む組成物(実施例5)は、使用後の滑かさが非常に良
好である。
実施例6 下記第5表に示す配合組成(重量%)の3種の固形石
けんを常法により調製し、それらの特性を評価した。そ
の結果を同表に示す。
上記第5表から明らかなように本発明の必須成分であ
る鉱物を本発明の範囲内である40重量%含む組成物(実
施例6)は、泡立ち及び使用後の滑かさが良好である。
しかし、この鉱物を本発明の範囲外である50重量%含む
組成物(比較例6)は、泡立ちに良い効果が認められ
ず、しかも鉱物の占める割合が大きくなることにより、
固形石けんとしてのまとまり性が悪い。さらにこの鉱物
を60重量%含む組成物(比較例7)は泡立ちが悪く、し
かも鉱物の占める割合が過剰となるため、固形石けんと
してのまとまり性は極めて不良である。
実施例7,8 本発明の必須成分を含有する下記第6表、第7表に示
す固形石けんを常法により調製した。これらの組成物
は、泡立ち、使用後の滑らかさが非常に優れていた。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主成分としてAl2O3を30ないし45重量%、S
    iO2を40ないし60重量%及びFe2O3を1重量%以下含有す
    る鉱物を、石けん成分に、1ないし40重量%配合するこ
    とを特徴とする固形石けん組成物であって、前記鉱物
    が、3頂点を共有し2次元的に連結した四面体をなすSi
    -O層と、八面体をなすAl(OH)3層からなる(1:1型)二層
    構造を単位格子とする板状結晶構造を有する、固形石け
    ん組成物。
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