JP2522332B2 - 装置間伝送方式 - Google Patents

装置間伝送方式

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JP2522332B2 JP62292789A JP29278987A JP2522332B2 JP 2522332 B2 JP2522332 B2 JP 2522332B2 JP 62292789 A JP62292789 A JP 62292789A JP 29278987 A JP29278987 A JP 29278987A JP 2522332 B2 JP2522332 B2 JP 2522332B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)発明の属する技術分野 この発明は、例えば、上位コンピュータ等の第1装置
から伝送媒体を介してIDコントローラ等の第2装置に処
理の実行を命令するような装置間伝送方式に関する。
(ロ)従来の技術 従来、工場において、例えば宅配用の発送荷物の仕分
けを行なう場合、ベルトコンベア上にデータキャリアを
付設したパレットを上載し、このパレット上に発送荷物
を載せて、上述のデータキャリアにパレットの番地(ア
ドレス)と発送荷物の種別等を記憶させる一方、オペレ
ータ室やコンピュータ室などに、上位コンピュータ等の
上位装置を設置し、またベルトコンベア近傍の現場など
に、IDコントローラを設置すると共に、このIDコントロ
ーラに上述のデータキャリアの情報を読取り、書込みす
るリードライトヘッドを接続して、上位コンピュータか
ら伝送媒体を介してIDコントローラに処理の実行を命令
し、IDコントローラはデータキャリアの接近時(IDコン
トローラの非接触通信領域にデータキャリアが存在した
時)に、リードライトヘッドを前述のコマンド内容に対
応して制御し、このリードライトヘッドでパレット上の
データキャリアのデータを読取り、書込みすることによ
り、宅配用の発送荷物を順次仕分けするように構成した
装置間伝送方式である。
このような従来の装置間伝送方式においては、上述の
IDコントローラが上位コンピュータからのコマンドを受
けてデータキャリア接近時に処理を実行し、処理実行後
に、上述のIDコントローラは上位コンピュータにレスポ
ンスを送信する。
この場合、上述のデータキャリアがシステムの故障を
その他の原因により、リードライトヘッドに接近不能と
なる場合があるため、前述の上位コンピュータで時間監
視を行ない、IDコントローラから所定時間以上、レスポ
ンスが送信されない際、上位コンピュータは処理を打切
るコマンドをIDコントローラに送信する。
このように、従来の装置間伝送方式においては、上位
コンピュータで時間監視を行なう必要があるので、この
時間監視の間、別処理を行なうことができず、また処理
を打切るコマンドを送信する必要上、伝送回数が増大
し、回数増大により伝送エラーの発生確率が高くなる問
題点を有していた。
(ハ)発明が解決しようとする課題 この発明は、ホストコンピュータ等の上位装置で時間
監視を行なう必要がなく、この間、別処理を実行するこ
とができ、また処理を打切るコマンドを送信する必要が
なく、伝送回数の低減と伝送エラー発生率の低減とを図
ることができる装置間伝送方式の提供を目的とする。
(ニ)課題を解決するための手段 この発明は、データをメモリに持つデータキャリアと
非接触通信するヘッド部を制御するIDコントローラ装置
と、該IDコントローラに処理の実行を命令する上位装置
との装置間伝送方式であって、 上位装置は、IDコントローラ装置に、データキャリアの
メモリのデータをリード処理またはメモリにデータをラ
イト処理させるコマンドを送信し、 IDコントローラ装置は、上記コマンドに基づいてデータ
キャリアがヘッド部の非接触通信領域に存在するか否か
を判定し、存在すると判定した時はデータキャリアのメ
モリのデータをリード処理またはメモリにデータをライ
ト処理して上位装置の正常レスポンスを送信すると共
に、このコマンド中のタイムアウト時間内ではデータキ
ャリアと通信不可能だった時は上位装置にタイムアウト
エラーレスポンスを送信する装置間伝送方式であること
を特徴とする。
(ホ)発明の作用 この発明によれば、上位装置からコマンドが出力され
ると、IDコントローラ装置は上記コマンドに基づいてデ
ータキャリアが非接触通信領域に存在するか否かを判定
し、存在すると判定した時はデータのリード処理または
データのライト処理して上位装置に正常レスポンスを送
信し、このコマンド中のタイムアウト時間内ではデータ
キャリアと通信不可能だった時は上位装置にタイムアウ
トエラーレスポンスを送信する。
(ヘ)発明の効果 この結果、上位コンピュータ等で構成される上位装置
には、IDコントローラ装置から正常レスヘンスまたはタ
イムアウトエラーレスポンスが送信されるので、上位装
置はコマンドの出力後、時間監視を行なう必要がなくな
り、この間、別処理を実行することができる効果があ
る。
また、従来方式のように処理を打切るコマンドを送信
する必要がないので、IDコントローラ装置とデータキャ
リアとの装置間の伝送回数の低減と伝送エラー発生率の
低減とを図ることができ、全装置の動作効率を向上させ
ることができる効果がある。
(ト)実施例 この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は装置間伝送方式を示し、第1図において、この
装置間伝送方式に用いる伝送装置は、ベルトコンベア上
のパレット等に付設するデータキャリア1と、このデー
タキャリア1に対して記憶情報の読取り(リード)およ
び書込み(ライト)の少なくとも何れか一方を行なうリ
ードライトヘッド2と、上位装置としての上位コンピュ
ータ3と、この上位コンピュータ3に伝送媒体4を介し
て接続したIDコントローラ5(ここにIDはidentificati
onの略で識別の意)とを備え、このIDコントローラ5と
上述のリードライトヘッド2とをケーブル6で接続して
いる。
第2図に示すように、上述のデータキャリア1は、コ
イルスプール7に巻回した電磁コイル8を設け、この電
磁コイル8の一端には、整流器9と、被変調波から信号
波を分離して取出す復調器10とを接続し、この復調器10
の次段に制御回路11を介してEEP ROM(electrically e
rasable programmableROM、電気的書換え可能ROMの略語
でEAROMと同意)により構成したキャリアメモリ12を接
続し、このキャリアメモリ12内にパレットの番地や発送
荷物の種別等の必要なデータを書換え可能に記憶する。
また上述の整流器9の整流出力を制御回路11の電源と
して用いる一方、この制御回路11には搬送波を信号波の
変化に対応して変化させる変調器13を接続している。
さらに上述の電磁コイル8の両端には、第1コンデン
サ14と、第2コンデンサ15および接点16の直列回路とを
並列に接続している。
前述のリードライトヘッド2はデータキャリア1に対
して電磁結合され、相互誘導作用によりデータの送受信
を非接触にて双方向に行なう。
このリードライトヘッド2はコイルスプール17に巻回
した電磁コイル18の両端をLC発信器19に接続すると共
に、接続ライン20,21間に第3コンデンサ22を介設して
構成している。
前述の上位コンピュータ3は、上位CPU23および伝送
回路24を備え、上位メモリ25に格納したプログラムに従
ってリード、ライトコマンドを送信すると共に、このコ
マンド中にタイムアウト時間を指定する。
なお、上述のタイムアウト時間はキー入力操作などに
より設定可変することができる。
この上位コンピュータ3に前述の伝送媒体4を介して
接続したIDコントローラ5は、上位伝送回路26、電源部
27、メモリ28、同メモリ28の記憶保持用のバッテリ29、
CPU30を備え、このCPU30に変調器31および送信ライン32
を介して前述のLC発信器19を接続すると共に、このLC発
信器19に受信ライン33および復調器34を介してCPU30を
接続している。
そして、このIDコントローラ5は上位コンピュータ3
からのリード、ライトコマンドを受けて、前述のリード
ライトヘッド2を介してキャリアメモリ12をリードライ
トして、この結果を上位コンピュータ3にレスポンスす
る。
図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下、
第3図のフローチャートを参照して伝送方式について説
明する。
第1ステップ41で、上位CPU23はオートリードコマン
ドもしくはオートライトコマンドを作成し、かつこのコ
マンド中にタイムアウト時間例えば3secに相当するタイ
ムアウト時間を設定する。
次に、第2ステップ42で、上位CPU23は作成したコマ
ンドを伝送回路24、伝送媒体4、上位伝送回路26を介し
てIDコントローラ5内のCPU30に送信する。
次に、第3ステップ43で、上述のCPU30はコマンドを
受信する。
次に、第4ステップ44で、CPU30は第3装置としての
データキャリア1がリードライトヘッド2に接近(ここ
に接近とはリードライトヘッド2を含むIDコントローラ
5の非接触通信領域にデータキャリア1が存在すること
を意味し、以下同様である。)したか否かを判定する。
すなわち、データキャリア1がリードライトヘッド2
に接近すると電磁結合による相互誘導作用で電磁コイル
8に起電力が発生し、このイニシャル時に発する信号を
ステータスデータとしてリードライトヘッド2を介して
CPU30に返信することで、データキャリア1の接近、非
接近を判定する。
上述の第4ステップ44で、データキャリア1がリード
ライトヘッド2に接近したとCPU30が判定した際には次
の第5ステップ45に移行する。
この第5ステップ45で、CPU30はリードライトヘッド
2をコマンド内容に対応して制御し、このリードライト
ヘッド2を介してデータキャリア1内のキャリアメモリ
12の記憶情報を読取りもしくは書込むリード、ライト処
理を実行する。
次に、第6ステップ46で、CPU30はキャリアメモリ12
のリード、ライト結果としての正常レスポンスを作成す
る。
次に、第7ステップ47で、CPU30は作成した正常レス
ポンスを上位伝送回路26、伝送媒体4、伝送回路24を介
して上位コンピュータ3の上位CPU23に送信する。
次に、第8ステップ48で、上位CPU23は上述の正常レ
スポンスを受信して1つのコマンドに対応する一連の処
理を終了する。
このように伝送制御することで、ベルトコンベア上の
パレットに付設したデータキャリア1に対しての記憶情
報の読取り、書込みを行なって、パレット上の発送荷物
を仕分け処理する。
ところで、前述の第4ステップ44で、データキャリア
1が未だリードライトヘッド2に接近していない非接近
(リードライトヘッド2を含むIDコントローラ5の非接
触通信領域にデータキャリア1が存在していないことを
意味する)であるとCPU30が判定したは場合には、次の
第9ステップ49に移行する。
この第9ステップ49で、CPU30は既に受信済みのコマ
ンド中のタイムアウト時間に基づいてタイムアウトか否
かを判定し、例えばタイムアウト時間としての3secが経
過していない場合には上述の第4ステップ44にリターン
する一方、タイムアウト時間経過後には、次の第10ステ
ップ50に移行する。つまりタイムアウト時間内において
両装置1,2間の非接触通信が不可能な場合には第10ステ
ップ50に移行する。
この第10ステップ50で、CPU30は第3装置としてのデ
ータキャリア1が、第2装置としてのIDコントローラ5
に接続したリードライトヘッド2に対して時間内に非接
近で、タイムアウトしたことを表わすタイムアウトエラ
ーレスポンスを作成する。
次に前述の第7ステップ47に移行し、この第7ステッ
プ47で、CPU30は作成したタイムアウトエラーレスポン
スを上位伝送回26、伝送媒体4、伝送回路24を介して上
位コンピュータ3の上位CPU23に送信した後、次の第8
ステップ48で、上位CPU23は上述のタイムアウトエラー
レスポンスを受信して、非接近時の一連の処理を終了す
る。
以上要するに、上位コンピュータ3からIDコントロー
ラ5に送信するコマンド中にタイムアウト時間を指定す
るので、データキャリア1がタイムアウト時間の間にID
コントローラ5に接近していない場合には、このIDコン
トローラ5はタイムアウトを示すエラーレスポンスを作
成して、この作成したエラーレスポンスを上位コンピュ
ータ3に送信する。
この結果、上述の上位コンピュータ3は従来のような
時間監視を行なう必要がないので、この間、別処理を実
行することができる効果がある。
加えて、従来方式のように処理打切り用のコマンドを
送信する必要がなくなるので上位コンピュータ3とIDコ
ントローラ5との装置間の伝送回数が低減し、また伝送
エラーの発生確率を低減させることができる効果があ
る。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、 この発明の上位装置は、実施例の上位コンピュータ3
に対応し、 以下同様に、 ヘッド部は、リードライトヘッド2に対応し、 IDコントローラ装置は、IDコントローラ5に対応に対
応するも、 この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるも
のではない。
また、上述の実施例においては、宅配用の発送荷物の
仕分けを例示して説明したが、この装置間伝送方式をオ
ートツールチェンジャその他の分野に適用してもよいこ
とは勿論であり、発送荷物の仕分けのみに限定されるも
のではない。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の一実施例を示し、 第1図は装置間伝送方式に用いる伝送装置の系統図、 第2図は伝送装置のブロック図、 第3図は伝送処理を示すフローチャートである。 1……データキャリア、2……リードライトヘッド 3……上位コンピュータ、4……伝送媒体 5……IDコントローラ、6……ケーブル 12……メモリ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データをメモリに持つデータキャリア
    (1)と非接触通信するヘッド部(2)を制御するIDコ
    ントローラ装置(5)と、該IDコントローラに処理の実
    行を命令する上位装置(3)との装置間伝送方式であっ
    て、 上位装置(3)は、 IDコントローラ装置(5)に、データキャリア(1)の
    メモリのデータをリード処理またはメモリにデータをラ
    イト処理させるコマンドを送信し、 IDコントローラ装置(5)は、 上記コマンドに基づいてデータキャリア(1)がヘッド
    部(2)の非接触通信領域に存在するか否かを判定し、
    存在すると判定した時はデータキャリア(1)のメモリ
    のデータをリード処理またはメモリにデータをライト処
    理して上位装置(3)の正常レスポンスを送信すると共
    に、このコマンド中のタイムアウト時間内ではデータキ
    ャリア(1)と通信不可能だった時は上位装置(3)に
    タイムアウトエラーレスポンスを送信する 装置間伝送方式。
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JPH0717244B2 (ja) * 1986-04-30 1995-03-01 富士電機株式会社 集品装置

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