JPH0779174A - 移動体識別装置 - Google Patents

移動体識別装置

Info

Publication number
JPH0779174A
JPH0779174A JP16139093A JP16139093A JPH0779174A JP H0779174 A JPH0779174 A JP H0779174A JP 16139093 A JP16139093 A JP 16139093A JP 16139093 A JP16139093 A JP 16139093A JP H0779174 A JPH0779174 A JP H0779174A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
response
command
communication
interrogator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP16139093A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2951824B2 (ja
Inventor
Tatatomi Goto
忠臣 後藤
Munetoshi Imada
宗利 今田
Takahide Inoue
貴英 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP16139093A priority Critical patent/JP2951824B2/ja
Priority to EP19940110129 priority patent/EP0632420B1/en
Priority to DE1994626172 priority patent/DE69426172T2/de
Publication of JPH0779174A publication Critical patent/JPH0779174A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2951824B2 publication Critical patent/JP2951824B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08GTRAFFIC CONTROL SYSTEMS
    • G08G1/00Traffic control systems for road vehicles
    • G08G1/123Traffic control systems for road vehicles indicating the position of vehicles, e.g. scheduled vehicles; Managing passenger vehicles circulating according to a fixed timetable, e.g. buses, trains, trams
    • G08G1/127Traffic control systems for road vehicles indicating the position of vehicles, e.g. scheduled vehicles; Managing passenger vehicles circulating according to a fixed timetable, e.g. buses, trains, trams to a central station ; Indicators in a central station
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K7/00Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
    • G06K7/10Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation
    • G06K7/10009Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation sensing by radiation using wavelengths larger than 0.1 mm, e.g. radio-waves or microwaves
    • G06K7/10316Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation sensing by radiation using wavelengths larger than 0.1 mm, e.g. radio-waves or microwaves using at least one antenna particularly designed for interrogating the wireless record carriers
    • G06K7/10346Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation sensing by radiation using wavelengths larger than 0.1 mm, e.g. radio-waves or microwaves using at least one antenna particularly designed for interrogating the wireless record carriers the antenna being of the far field type, e.g. HF types or dipoles
    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07BTICKET-ISSUING APPARATUS; FARE-REGISTERING APPARATUS; FRANKING APPARATUS
    • G07B15/00Arrangements or apparatus for collecting fares, tolls or entrance fees at one or more control points
    • G07B15/06Arrangements for road pricing or congestion charging of vehicles or vehicle users, e.g. automatic toll systems
    • G07B15/063Arrangements for road pricing or congestion charging of vehicles or vehicle users, e.g. automatic toll systems using wireless information transmission between the vehicle and a fixed station
    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07CTIME OR ATTENDANCE REGISTERS; REGISTERING OR INDICATING THE WORKING OF MACHINES; GENERATING RANDOM NUMBERS; VOTING OR LOTTERY APPARATUS; ARRANGEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS FOR CHECKING NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • G07C9/00Individual registration on entry or exit
    • G07C9/20Individual registration on entry or exit involving the use of a pass
    • G07C9/28Individual registration on entry or exit involving the use of a pass the pass enabling tracking or indicating presence

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Artificial Intelligence (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Finance (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 データ処理器と複数台のコントローラの間の
接続を簡素化でき、データ処理器の処理負担を軽減で
き、かつアンテナの送信権巡回周期を短縮できる移動体
識別装置を提供する。 【構成】 通信指令を出力するデータ処理器(100)
と、データ処理器に接続されておりデータ処理器から出
力された通信指令を入力して所定の命令を出力するコン
トローラ(101〜10N)と、コントローラに対応し
て接続されており各対応するコントローラから出力され
た所定の命令を入力して出力する質問アンテナ(111
〜11N)と、所定の命令を空間伝送により入力して所
定の命令を出力したアンテナに特定の信号を出力する応
答器(120)とを備えており、複数のコントローラ
は、複数のアンテナを所定の順序で順次駆動して応答器
と通信するように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動体識別コントロー
ラ及び質問アンテナを用いた移動体識別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】1台のデータ処理器で複数台のコントロ
ーラ(質問アンテナ)を接続した従来の移動体識別装置
では、センタポーリング方式といわれる方式が採用され
ている。
【0003】従来の移動体識別装置は、データ処理器と
複数台のコントローラをバス形式のシリアルネットワー
ク(シリアル通信路:センタポーリング方式)で接続し
て構成されており、各コントローラには予め局番が設定
されており、回線の送信の主導権はデータ処理器に持た
せて、データ処理器から局番1のコントローラに応答器
との通信を実行すべく指令を送信する。
【0004】次に、図33のフローチャートを参照し
て、上記従来の移動体識別装置におけるデータ処理器の
処理を説明する。
【0005】まず、局番1のコントローラが自局に接続
された質問アンテナを駆動して応答器に対する通信を行
う(ステップZ1)。続いて、所定回数のリトライで応
答器からの返答が得られたかどうかを監視する(ステッ
プZ2)。
【0006】上記ステップZ2において所定回数のリト
ライで応答器からの返答が得られない場合には、データ
処理器に対して応答器からの応答が得られない旨の送信
を行うか、または、データ処理器側でコントローラから
所定時間内に返答が無いことを検知して、データ処理器
は、局番2のコントローラに応答器との通信を実行すべ
く指令を送信する(ステップZ3)。
【0007】以下、同様にデータ処理器から順次局番2
から局番Nのコントローラをポーリングして(ステップ
Z4〜ステップスZ2N)、応答器との通信に成功した
コントローラがデータ処理器に対して応答器との通信結
果を送信する(ステップZ2N+1)。
【0008】次に、図34及び図35を参照して上記処
理を説明する。
【0009】上述した従来の移動体識別装置に用いられ
ている質問器は、パソコンやプログラマブルコントロー
ラ等のデータ処理器からの動作指示により、応答器に動
作指示するコマンドの読出し及び書込み等の動作コー
ド、動作範囲等を設定してコマンドを送信する。
【0010】コマンドを受信した応答器は、コマンド
の伝送誤りやコマンド内容(動作コード、動作範囲
等)をチェックした後、動作を実行する。
【0011】実行後、動作結果を設定した動作レスポン
スを質問器に返送する。レスポンスを受信した質問
器は、レスポンスの伝送誤りや内容をチェックした
後、動作結果をデータ処理器に転送して一連の動作を終
了する。これは移動体識別装置の基本動作である。
【0012】以下、応答器のデータ領域のアドレス00
00(H)から10バイト読出す例を用いて説明する。
【0013】データ処理器が質問器に、応答器からデー
タ領域のアドレス0000(H)から10バイト読出す
よう指示する。
【0014】指示を受けた質問器は、動作内容をチェッ
クした後、応答器に動作指示するため、動作コードとし
て読出し、動作範囲としてアドレス0000(H)、1
0バイト、サムチェックコード等の伝送誤り検出コード
を設定したコマンドを送信する。
【0015】コマンドを受信した応答器は、コマンド
の伝送誤り検出コードから伝送誤りをチェックし、動
作コード、動作範囲等のコマンド内容をチェックする。
【0016】その後、応答器のランダム・アクセス・メ
モリ(RAM)のデータ領域アドレス0000(H)か
ら読出した10バイトのデータと伝送誤り検出コードを
レスポンスに設定して送信する。
【0017】レスポンスを受信した質問器はレスポン
スの伝送誤りをチェックし、読出したデータをデータ
処理器に転送する。データ処理器がデータを受けとり一
連の読出し動作は終了する。
【0018】上述したように、従来の移動体識別装置に
おける質問器は、パソコンやプログラマブルコントロー
ラ等のデータ処理器からの動作指示により、応答器へ動
作コマンド(読出し、書込み等)を送信する。
【0019】応答器は、電池の消耗を抑えるため非通信
時、パワーセーブモードとなっており、質問器からの動
作コマンドを受信するとアクティブモードとなる。そ
して、質問器からの指示動作を実行し、実行結果として
動作レスポンスを質問器に送る。動作レスポンスを
受信した質問器は、その結果をデータ処理器に転送す
る。応答器が再びパワーセーブモードとなり、一連の動
作は終了する。
【0020】図36に示すように、質問器・応答器間の
通信状態を確認する手段として、データ処理器側が質問
器に動作指示した時点から質問器から動作結果が返って
くるまでの時間を測定する。時間を測定して記録するに
は、専用のプログラムをデータ処理器に追加する必要が
あり、記録はデータ処理器のメモリやデータ処理器に外
部接続するメモリやプリンタで行なう。
【0021】また、従来の移動体識別装置において、質
問器の空間伝送系の送信・受信機能の正常/異常を判断
する場合、図37に示すような作業フローによる方法が
取られてきた。
【0022】図37に示すように、まず、運用用応答器
が存在するか否かを判別し(3701)、上記ステップ
3701で運用用応答器が存在すると判別された場合に
は後述するステップ3707へ進み、上記ステップ37
01で運用用応答器が存在しないと判別された場合には
診断用応答器を設置して(3702)、診断用応答器に
対する通信を実行し(3703)、診断用応答器を撤去
して(3704)、診断結果が正常かまたは異常かを判
別し(3705)、上記ステップ3705で異常である
と判別された場合には質問器の修理等を行って(370
6)、運用を再開する(3707)。他方、上記ステッ
プ3705で正常であると判別された場合には直接上記
ステップ3707に進んで運用を再開する。
【0023】即ち、(a)応答器(システムの本来の運
用に供される物)が質問器の通信エリアに存在しない時
を見計らって、質問器診断用に準備された応答器を質問
器の通信エリア内に位置させる。(b)質問器から質問
信号を発行する。(c)質問器診断用応答器からの応答
信号が正常に受信できることを確認する。
【0024】従来の技術では、完全に半二重伝送方式の
形態に即した通信を行っていた。ここで、半二重伝送方
式とは、トランシーバのように伝送径路が1回線しかな
い通信方式で、電話のような双方が同時に通信すること
はできない。従って、図38に示すように、Aが送信を
やめない限り、Bは送信を開始することができない。
【0025】IDプレートは、反射型変調器なので、通
信形態は上述した半二重伝送方式に該等する。そこで、
従来は半二重伝送方式で一般的なタイムアウト方式と呼
ばれる手法を用いてきた。
【0026】これは、図38におけるA及びBのデータ
送信に必要な最大時間をあらかじめ規定しておき、Aが
送信を開始したら、BはAからのデータが途中で異常で
あっても、Aの送信が完全に終了するまで規定時間待っ
てからAに対して送信を開始する手法である。具体的に
は、図39に示すように、アンテナがプレートに対して
読出しコマンドを送信する。これを受けたプレートはア
ンテナに対して読出しレスポンスデータを返送する。し
かし、アンテナにおいて、この読出しレスポンスデータ
が途中で異常を起こした場合、アンテナはプレートが読
出しレスポンスデータを送信し終わるまで規定時間待っ
てから、再びコマンドを送信する。これにより、双方の
送信が衝突するフェーズずれという現象を回避してき
た。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のセンターポーリング方式の移動体識別装置で
は、データ処理器に接続された総てのコントローラに対
して順次動作指令を発行していく必要があるため、特に
データ処理器でタイムアウトを検知する方式においては
コントローラとの通信処理に専念することになり、デー
タ処理器は他の業務処理との並行処理が不可能であると
いう問題点があった。
【0028】また、データ処理器→局番1のコントロー
ラ→データ処理器→局番2のコントローラ……と次局へ
の「応答器に対する送信権」の移動にデータ処理器が必
ず介在するため、局移行に時間が掛かり、その結果、質
問アンテナの送信権の巡回時間が長くなり、応答器の移
動速度が早い場合には「見逃し」が発生するという問題
点があった。
【0029】更に、上述した従来の移動体識別装置で
は、固定的に設置されたデータ処理器と質問器は、一般
的に一度システムが立ち上がり稼働すると、データ処理
器から指示する質問器・応答器間の動作内容を変更する
ことが少ないが、データ処理器〜質問器〜応答器間の一
連の動作は固定しているケースが多いにもかかわらず、
質問器と応答器はデータ処理側の様々なアプリケーショ
ンに対応するため、「質問器はデータ処理器からの指示
内容(動作コード、動作範囲等)をチェック」、「質問
器は動作内容(動作コード、動作範囲等)をコマンドに
設定し送信」、「応答器は質問器からのコマンドの動作
内容をチェック」、「応答器は動作内容をレスポンスに
設定して送信」、「質問器は応答器からのレスポンスの
動作内容をチェック」の各項目を動作毎に実行する必要
がある。従って上記各項目の処理時間及び質問器〜応答
器間の伝文に動作内容(動作コード、動作範囲等)を含
むため通信時間が長くなるという問題点があった。
【0030】上述した従来の移動体識別装置における質
問器・応答器間の通信時間を記録する方法では、各々の
データ処理器が採用している言語(ベーシック、ラダー
等)で通信時間測定グラフを作成する必要があるため、
ソフト開発期間やソフト開発費等がユーザ負担となる。
そして、データ処理器によっては測定用タイマの単位
や、精度が通信時間の単位や精度よりはるかに大きいた
め質問器・応答器間の通信時間として解析できないケー
スやデータ処理器・質問器間の処理時間が含まれるた
め、データ処理器・質問器間の通信異常や処理時間のバ
ラツキによっては、記録した時間が正確に解析できない
場合があるという問題点があった。
【0031】また、データ処理器に外部接続して記録す
る場合、システムとして余分なスペースが生じるという
問題点があった。
【0032】上述した従来の移動体識別装置による診断
方法では、質問器の通信エリア内にシステムの本来の運
用に供される応答器が存在すると、診断用の応答器が同
時に存在する状態で質問器から質問信号を送信すると、
これら2つの応答器が共に応答信号を返送する結果、質
問器の受信回路には2つの応答信号が混合された信号が
入り、正常な通信が行えなくなる、即ち、混信が発生す
る。この混信を避けるために、診断を行う場合、システ
ムの本来の運用に供される応答器が通信エリアに存在し
ないことを確認した上で、診断用応答器を質問器の通信
エリアに設置する必要があるが、有料道路料金徴収シス
テムや車両運行管理システムに於いて従来の方式を適用
する場合、応答器が取り付けられた自転車や鉄道車両の
通過の合間を縫って診断用応答器を質問器の通信エリア
にもって行くことは非常に危険であるため、システムの
運用を停止させた上での診断しかできず、診断の周期が
長くなり運用中に発生した質問器の故障や障害には対応
できないという問題点があった。
【0033】更に、診断作業には人間が介在することに
より危険を伴うばかりでなく、システム運用費用に診断
作業に要する人件費が加算され、システム運用上の経済
性を損なうという問題点があった。
【0034】上述した従来の移動体識別装置に用いられ
ているタイムアウト方式は、アンテナの前にプレートが
静止しているような環境下では、通信時間に余裕がある
ため特に問題は発生しないが、プレートが高速で移動す
るような場合には、非常に短い通信時間で処理を完了す
る必要性があるために、コマンドを再送するための待ち
時間がムダである。即ち、プレートがレスポンスデータ
の送信を完了するまで、アンテナはコマンドの再送を待
っており、その結果、通信所要時間が長くなり、所定の
通信を完了する前にプレートはアンテナの通信範囲から
外れるという問題点があった。
【0035】また、プレートからのパケット長を長くす
ることができない。即ち、プレートが長いレスポンスデ
ータの送信を行った場合、もし受信しているアンテナが
そのレスポンスデータの始めの部分に異常を発見して
も、その長いレスポンスデータの送信が完了するまで待
つ必要があり、リトライ時の通信時間が非常に長くなる
という問題点があった。
【0036】本発明の目的は、上記従来の移動体識別装
置における問題点に鑑み、データ処理器と複数台のコン
トローラの間の接続を簡素化でき、データ処理器の処理
負担を軽減でき、かつアンテナの送信権巡回周期を短縮
できる移動体識別装置を提供することにある。
【0037】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、通信指
令を出力するデータ処理手段と、データ処理手段に接続
されておりデータ処理手段から出力された通信指令を入
力して所定の命令を出力する複数の制御手段と、複数の
制御手段に対応して接続されており各対応する制御手段
から出力された所定の命令を入力して出力する複数のア
ンテナと、所定の命令を空間伝送により入力して所定の
命令を出力したアンテナに特定の信号を出力する応答手
段とを備えており、複数の制御手段は、複数のアンテナ
を所定の順序で順次駆動して応答手段と通信するように
制御する移動体識別装置によって達成される。
【0038】本発明の移動体識別装置は、データ処理手
段がアンテナに指示する動作内容をアンテナと応答手段
に予め登録して応答手段側の登録番号でデータ処理手
段、アンテナ、及び応答手段間の一連の動作を実行する
ように構成してもよい。
【0039】本発明の移動体識別装置は、アンテナがデ
ータ処手段から動作指示を受けてから、応答手段からの
レスポンスを受信するまでの通信時間を測定して測定し
た通信時間の最大、最小、平均を統計処理し、測定及び
統計処理で求めた現在値、最大値、最小値、平均値を記
録してシステムの動作状態を確認するように構成しても
よい。
【0040】本発明の移動体識別装置は、アンテナの通
信エリアに、診断用に定められたIDコードが登録され
た応答手段を恒常的に設置し、システムの運用中の任意
の時点でアンテナから診断用に定められたIDコード
と、IDコードの一致した応答手段が応答を返すモード
を指定する識別コードを付加した動作指令を発行してア
ンテナの送信・受信機能を診断するように構成してもよ
い。
【0041】本発明の移動体識別装置は、アンテナの通
信エリアに、診断指令にのみ応答する応答手段を恒常的
に設置し、システムの運用中の任意の時点でアンテナか
ら診断指令を発行してアンテナの送信・受信機能を診断
するように構成してもよい。本発明の移動体識別装置
は、アンテナが受信したレスポンスデータを異常と判断
したときに再送要求コマンドを送信するように構成され
たプレートを備えてもよい。
【0042】
【作用】本発明の移動体識別装置では、データ処理手段
は通信指令を出力し、複数の制御手段はデータ処理手段
に接続されておりデータ処理手段から出力された通信指
令を入力して所定の命令を出力して複数のアンテナを所
定の順序で順次駆動して応答手段と通信するように制御
し、複数のアンテナは複数の制御手段に対応して接続さ
れており各対応する制御手段から出力された所定の命令
を入力して出力し、応答手段は所定の命令を空間伝送に
より入力して所定の命令を出力したアンテナに特定の信
号を出力する。
【0043】本発明の移動体識別装置では、データ処理
手段がアンテナに指示する動作内容をアンテナと応答手
段に予め登録して応答手段側の登録番号でデータ処理手
段、アンテナ、及び応答手段間の一連の動作を実行す
る。
【0044】本発明の移動体識別装置では、アンテナが
データ処手段から動作指示を受けてから、応答手段から
のレスポンスを受信するまでの通信時間を測定して測定
した通信時間の最大、最小、平均を統計処理し、測定及
び統計処理で求めた現在値、最大値、最小値、平均値を
記録してシステムの動作状態を確認する。
【0045】本発明の移動体識別装置では、アンテナの
通信エリアに、診断用に定められたIDコードが登録さ
れた応答手段を恒常的に設置し、システムの運用中の任
意の時点でアンテナから診断用に定められたIDコード
と、IDコードの一致した応答手段が応答を返すモード
を指定する識別コードを付加した動作指令を発行してア
ンテナの送信・受信機能を診断する。
【0046】本発明の移動体識別装置では、アンテナの
通信エリアに、診断指令にのみ応答する応答手段を恒常
的に設置し、システムの運用中の任意の時点でアンテナ
から診断指令を発行してアンテナの送信・受信機能を診
断する。
【0047】本発明の移動体識別装置では、プレートは
アンテナが受信したレスポンスデータを異常と判断した
ときに再送要求コマンドを送信する。
【0048】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の移動体識別装
置の実施例を詳細に説明する。
【0049】図1は、本発明の移動体識別装置の第1実
施例の構成を示すブロック図である。
【0050】図1の移動体識別装置は、制御手段である
コントローラの指定を制御すると共にその指定したコン
トローラに通信指令を与えるデータ処理手段であるデー
タ処理器100、データ処理器100に接続されており
データ処理器100からの通信指令を入力して出力する
複数のコントローラ(#1)101〜コントローラ(#
N)10N、複数のコントローラ(#1)101〜コン
トローラ(#N)10Nに対応して接続されており対応
するコントローラから出力された通信指令を入力して出
力するアンテナである質問アンテナ111〜11N、及
び質問アンテナ111〜11Nと空間伝送により通信す
る応答手段である応答器120によって構成されてい
る。
【0051】次に、図2のフローチャート(ステップS
1〜S4)を参照して図1の移動体識別装置におけるデ
ータ処理器の処理プロセスを説明する。
【0052】まず、局番1に動作指令を発行し(ステッ
プS1)、他の業務処理を実効し(ステップS2)、通
信割込により局番Xからの応答を受信し(ステップS
3)、応答データの処理を行って(ステップS4)、処
理を終了する。
【0053】通常、回線はトークンの存在しないアイド
ル状態である。
【0054】即ち、データ処理器100で応答器120
との通信の必要が生じたとき、データ処理器100がト
ークンを獲得し、回線上に所定の伝文形式で局番1のコ
ントローラ101を指定して応答器120との通信指令
を与える。
【0055】局番1のコントローラ101に接続された
質問アンテナ111は、応答器120に対する通信を開
始する。
【0056】次に、本実施例の移動体識別装置の動作
を、(A)所定のリトライ回数以内に応答器から応答信
号を受信した場合、及び(B)所定のリトライ回数以内
に応答器から応答信号が受信できない場合のそれぞれに
ついて説明する (A)所定のリトライ回数以内に応答器から応答信号を
受信した場合 応答器120からの受信信号に応じた内容の伝文をシリ
アルネットワーク上に送信する。この伝文により、「局
番2のコントローラにトークンを移行させる」か、また
は、「データ処理器がトークンを獲得し、必要に応じて
任意の局番のコントローラにトークンを委譲する旨の伝
文を送信する」かのいずれかが、システムの要求使用に
より選択可能である。
【0057】(B)所定のリトライ回数以内に応答器か
ら応答信号が受信できない場合 トークンを局番2のコントローラ102に委譲する旨の
伝文をシリアルネットワーク上に送信する。
【0058】以下同様に、最終局番Nのコントローラ1
0Nまでトークンが巡回する。
【0059】最終局番Nのコントローラ10Nからのト
ークン委譲の伝文が送信された場合には、「局番1のコ
ントローラがトークンを獲得する」か、または、「デー
タ処理器がトークンを獲得し、必要に応じて任意の局番
のコントローラにトークンを委譲する旨の伝文を送信す
る」かのいずれかが、システムの要求仕様により選択可
能である。
【0060】図3に示すように、トークンを獲得したデ
ータ処理器またはコントローラがシリアルネットワーク
上に送信する伝文には以下の情報を持たせる。
【0061】ヘッダ :伝文の開始を示す 局番 :トークンを委譲する相手局の番号 コマンド :応答器との通信内容の指令 チェックコード :サムチェックコードやCRCコード
に代表される伝文の誤りチェックコード ターミネータ :通信の終了を示す 更に、必要に応じて、 応答器IDコード:特定の応答器に対する通信の指定又
は非指定 書込データ :応答器のメモリに書き込む内容 アドレス :応答器のメモリの読出/書込対象の
アドレス バイト数 :応答器のメモリの読出/書込み対象
のバイト数 等を付加してもよい。
【0062】また、コントローラからの応答器返答時の
伝文には、上記コマンドに替えて「レスポンス」を挿入
する。更に、コントローラからのトークン委譲時の伝文
には、上記コマンドに替えて「トークン委譲」を挿入す
る。
【0063】本発明の移動体識別装置は、コントローラ
に接続される質問アンテナの数を1つに限定する必要は
なく、複数の質問アンテナが接続される場合にも適用で
きる。この場合、トークンを獲得したコントローラは、
隣接したアンテナ間の干渉による通信障害を回避するた
めに自局に接続された複数の質問アンテナを順次動作さ
せる。また、自局に接続されたいずれかの質問アンテナ
で応答器から返答が得られた場合、応答器からの返送内
容に応じた伝文を送信し、いずれの質問アンテナからも
応答器からの返答が得られない場合は、次局にトークン
を委譲する旨の伝文を送信する。
【0064】図1に示すように、データ処理器100と
複数のコントローラ101〜10Nは、ツイストペアケ
ーブルや同軸ケーブルによりバス接続される。代表的な
バスとしてツイストペアケーブルを用いるRS485が
ある。
【0065】バス接続されたシリアルネットワークで
は、回線上の信号の衝突を回避する必要があり、本発明
では回線上に1つしか存在しないトークンを回すことで
衝突を回避する。この方法を用いた伝送方式はトークン
バス方式と呼ばれており装置間の通信に広く用いられて
いる。
【0066】次に、本発明の移動体識別装置におけるト
ークンの役割について説明する。
【0067】本発明では、トークンにはシリアルネット
ワーク上の送信権と共に、質問アンテナと応答器間の空
間伝送に関する送信権という役割を担わせる。
【0068】複数の質問アンテナを隣接して設置する必
要がある用途では、隣接した質問アンテナを同時に動作
させると信号が相互に干渉したり、応答器では複数の質
問アンテナからの信号が混信したりするために、正常な
通常ができなくなることがあるが、本発明ではシリアル
ネットワーク上の送信権を持つコントローラに接続され
た質問アンテナのみに空間伝送上の送信権が与えられる
ため、このような通信障害は発生し得ない。
【0069】図4は、図1のコントローラの一構成例を
示すブロック図である。
【0070】図4のコントローラは、応答器401から
空間伝送で送られてきた信号(光、電波、電磁結合(磁
気誘導))を受信する質問アンテン402に接続されて
おり、質問アンテナ402で受信した信号を受信する送
受信回路403、送受信回路403に接続されており各
構成部を制御する中央演算装置(マイコン)404、中
央演算装置404に接続されて中央演算装置(マイコ
ン)404によりプログラムに基づいて処理された結果
や局番等を記憶するランダム・アクセス・メモリ(RA
M)405、中央演算装置404に接続されており中央
演算装置404により実行されるプログラムや局番等を
記憶するリード・オンリ−・メモリ(ROM)406、
中央演算装置404に接続されておりRAM405に記
憶される処理結果をバス形式シリアルネットワーク40
8に出力する送受信回路407によって構成されてい
る。
【0071】即ち、図4のコントローラは、質問アンテ
ナ402に対する送受信回路403及びバス形式シリア
ルネットワークに対する送受信回路407を備えている
と共に、自局の局番をRAM405またはROM406
のメモリ素子に登録するか、デジタルスイッチ等で設定
する。
【0072】図4のバス形式シリアルネットワークとし
ては、ツイストペアケーブルを用いたEIA RS48
5や同軸ケーブルを用いてもよい。
【0073】図5は、図1の移動体識別装置スにおける
シリアルネットワーク及び空間伝送路の送信権の推移を
示す。
【0074】データ処理器100側で応答器120との
通信の必要性が生じると、データ処理器100は、シリ
アルネットワーク上に局番1のコントローラ101に対
する動作開始指令を発行する。
【0075】局番1のコントローラ101は、自局宛の
伝文として解釈し、伝文内容に従って応答器120に対
する通信を開始する。
【0076】局番1のコントローラ101で予め定めら
れるか、伝文で指定された回数または時間の範囲内で、
応答器120に対する通信を行う。
【0077】図5は、局番1のコントローラ101は所
定の回数または時間の範囲内で応答器120からの応答
を得られなかった場合を示し、シリアルネットワークに
局番2のコントローラ102にトークンを委譲する伝文
を発行し、更に局番2のコントローラ102でも応答器
120からの応答が得られず、局番3のコントローラ1
03にトークンを委譲している場合を一例として示して
いる。
【0078】局番3のコントローラ103は、所定の回
数または時間の範囲内で応答器120からの応答が得ら
れ、シリアルネットワーク上に応答器120との通信で
得られた通信結果をデータ処理器100の局番を指定し
て送信している。
【0079】上述したように、本実施例の移動体識別装
置は、 (1)データ処理器と複数台のコントローラをバス形式
のシリアル通信路で接続。
【0080】(2)各コントローラには予め局番を設
定。
【0081】(3)データ処理器から局番1のコントロ
ーラに応答器との通信権(トークン)を与える旨の送信
を行う。
【0082】(4)局番1のコントローラは自局に接続
された質問アンテナを駆動し、応答器に対する通信を実
行。
【0083】所定回数のリトライで応答器からの返答が
得られない場合、トークンを局番2のコントローラに委
譲する旨の送信を行う。
【0084】(5)以下同様にトークンを回す内に、応
答器との通信に成功したコントローラはデータ処理器に
対して応答器との通信結果を送信。
【0085】トークンバス方式のシリアルネットワーク
では、シリアルネットワーク上の送信権(トークン)を
順次回す事で、シリアルネットワーク上の衝突を防止す
るものであるが、本発明ではシリアルネットワーク上の
送信権と共に移動体識別装置の応答器に対する送信権を
も与える事で空間伝送上の衝突を回避可能とすると共
に、1台のデータ処理器の1つのシリアルポートで複数
台のコントローラ(質問アンテナ)を接続可能とするも
のである。
【0086】上述した実施例では、 (a)「データ処理器と複数台のコントローラの間の接
続のシンプル化」 バス形式のシリアルネットワークは、データ処理器と各
コントローラをマルチドロップ方式(芋づる方式)で接
続可能で、配線系統がシンプルである。
【0087】(b)「データ処理器の処理負担の軽減」 シリアルネットワーク上の送信権と、応答器に対する通
信権を兼ねたトークンを局番1のコントローラに送信し
た後は、コントローラ間でトークンが巡回し、応答器と
の通信に成功したコントローラからの通信結果の割り込
みを受けるまでの間は他の処理業務を実行可能となる。
【0088】(c)「質問器の送信権巡回周期の短縮」 データ処理器を介在せずにコントローラ間で順次トーク
ンが回るため、質問器が送信権を得る周期が短縮され
る。
【0089】従って、応答器が高速で移動する場合の
「見逃し」の発生確立が低くなる。
【0090】次に、本発明の移動体識別装置の第2実施
例を説明する。
【0091】まず、図6及び図7を参照して、本実施例
の移動体識別装置の機能及び構成を説明する。
【0092】図6に示すように、応答器601は、半導
体メモリ素子602、通信制御・メモリ制御603、及
び非接触送受信機能604の各機能を有している。
【0093】非接触通信媒体により応答器601と通信
する質問器の一部を構成する質問アンテナ605は、非
接触送受信機能606、通信制御607の各機能を有し
ている。また、質問器の他の一部を構成しており質問ア
ンテナ605と有線通信するコントローラ608は、通
信制御609、コントロール機能610、上位インター
フェイス611の各機能を有している。
【0094】コントローラ608とバスにより有線通信
するデータ処理器612は、パソコンやブログラマプル
コントローラ等の機能を有している。
【0095】図7は、図6に示した機能を実行するため
のハード構成の一例を示す。
【0096】図7の応答器701は、アンテナ702、
アンテナ702に接続されておりアンテナ702で受信
された信号の一部を増幅する増幅部703、増幅部70
3に接続されており増幅部703で増幅された信号を復
調する復調部704、アンテナ702に接続されており
アンテナ702で受信された信号の他の一部を変調する
変調部705、復調部704及び変調部705に接続さ
れておりシリアル信号をパラレル信号に変換またはパラ
レル信号をシリアル信号に変換するSP/PS変換部7
06、SP/PS変換部706に接続されかつROMを
含んで形成されておりSP/PS変換部706から出力
された信号を処理して出力するCPU707、CPU7
07に接続されておりCPU707で処理された信号を
記憶するRAM708、及び電池等で形成される電源7
09によって構成されている。
【0097】図7の質問アンテナ710は、応答器70
1のアンテナ702と非接触通信媒体を介して通信する
アンテナ711、アンテナ711に接続されておりアン
テナ711で入力された信号を増幅する増幅部712、
増幅部712に接続されており増幅部712で増幅され
た信号を復調する復調部713、復調部713に接続さ
れており復調部713で復調された信号をパラレル信号
からシリアル信号に変換するPS変換部714、信号を
発振する発振部715、PS変換部714及び発振部7
15に接続されておりPS変換部714でパラレル信号
からシリアル信号に変換された信号を発振部715によ
り発振させて変調する変調部716、変調部716に接
続されており変調部716で変調された信号を増幅する
増幅器717、質問アンテナ710に交流/直流(AC
/DC)を供給する電源718によって構成されてい
る。
【0098】図7のコントローラ719は、質問アンテ
ナ710のPS変換部714に接続されておりPS変換
部714から出力された信号をシリアル信号からパラレ
ル信号に変換するSP変換部720、SP変換部720
に接続されておりSP変換部720から出力された信号
を制御するCPU721、CPU721に接続されてお
りCPU721から出力される信号を記憶するRAM7
22、CPU721に接続されておりCPU721で用
いられるプログラムを記憶するROM723、CPU7
21に接続されておりCPU721に基づいてインター
フェイスを制御する上位インターフェイス制御部72
4、質問アンテナ710の電源718に接続されており
コントローラ719に交流/直流(AC/DC)を供給
する電源725によって構成されている。
【0099】次に、図8から図14を参照して、本実施
例の移動体識別装置の動作を説明する。
【0100】図8から図14に示すように、質問器は、
パソコンやブログラマプルコントローラ等のデータ処理
器から動作指示として登録番号を受けると、応答器に指
示するコマンドに登録番号を設定して送信する。
【0101】コマンドを受信した応答器は、コマンド
の登録番号に登録されているRAMから動作コード等
の動作内容を読出し実行する。実行後、結果をレスポン
スに設定し返送する。
【0102】レスポンスを受信した質問器は、レスポ
ンスの伝送誤りをチェックした後、動作結果をデータ処
理器に転送する。そして、データ処理器が動作結果を受
けとり一連の動作は終了する。
【0103】図11から図14のフローチャートを参照
して上記各処理を説明する。
【0104】図11のフローチャートを参照して、図8
に示す質問器による処理を説明する。
【0105】まず、データ処理器から指示が有るかどう
かを判別し(1101)、上記ステップ1101で指示
がないと判別された場合には指示があるまで待機する。
他方、上記ステップ1101で指示が有ると判別された
場合には、その指示の内容をチェックしてOKかどうか
を判別し(1102)、指示の内容がよくない場合には
上記ステップ1101に戻る。他方、上記ステップ11
02で指示の内容がOKの場合には動作内容及び登録番
号を書込み(1103)、動作内容をデータ、登録番号
を範囲として書込みコマンドに設定し(1104)、
コマンドを送信する(1105)。
【0106】続いて、レスポンスの受信有りかどうか
を判別し(1106)、上記ステップ1106でレスポ
ンスの受信なしと判別された場合には、タイムアウト
かどうかを判別し(1107)、上記ステップ1107
でタイムアウトであると判別された場合には上記ステッ
プ1105に戻り、他方、上記ステップ1107でタイ
ムアウトではないと判別された場合には上記ステップ1
106に戻る。
【0107】上記ステップ1106で、レスポンスの
受信ありと判別された場合には、伝送誤りをチェックし
てOKか否かを判別し(1108)、上記ステップ11
08で伝送誤りであると判別された場合には上記ステッ
プ1105に戻り、上記ステップ1108でOKである
と判別された場合には登録結果を設定し(1109)、
データ処理器へ登録結果を転送する(ステップ111
0)。
【0108】次に、図12のフローチャートを参照し
て、図8に示す応答器による処理を説明する。
【0109】まず、コマンドの受信有りか否かを判別
し(1201)、上記ステップ1201でコマンドの
受信がないと判別された場合にはコマンドの受信が有
るまで待機する。他方、上記ステップ1201でコマン
ドの受信有りと判別された場合には伝送誤りをチェッ
クしてOKか否かを判別し(1202)、上記ステップ
1202で伝送誤りであると判別された場合には上記ス
テップ1201に戻り、上記ステップ1202でOKで
あると判別された場合には伝文内容をチェックし(12
03)、上記ステップ1203で伝文内容がNO・GO
ODであると判別された場合には上記ステップ1201
に戻り、上記ステップ1203でOKであると判別され
た場合には指示された登録番号領域に動作内容を書込み
(1204)、レスポンスを送信する(1205)。
【0110】図13のフローチャートを参照して、図9
に示す質問器による処理を説明する。
【0111】まず、データ処理器から動作指示が有るか
どうかを判別し(1301)、上記ステップ1301で
指示がないと判別された場合には指示があるまで待機す
る。他方、上記ステップ1301で指示が有ると判別さ
れた場合には、登録番号をコマンドに設定し(130
2)、コマンドを送信し(1303)、レスポンス
の受信有りかどうかを判別し(1304)、上記ステッ
プ1304でレスポンスの受信なしと判別された場合
には、タイムアウトかどうかを判別し(1305)、上
記ステップ1305でタイムアウトであると判別された
場合には上記ステップ1303に戻り、他方、上記ステ
ップ1305でタイムアウトではないと判別された場合
には上記ステップ1304に戻る。
【0112】上記ステップ1304で、レスポンスの
受信ありと判別された場合には、伝送誤りをチェックし
てOKか否かを判別し(1306)、上記ステップ13
06で伝送誤りであると判別された場合には上記ステッ
プ1303に戻り、上記ステップ1306でOKである
と判別された場合には動作結果を設定し(1307)、
データ処理器へ動作結果を転送する(ステップ130
8)。
【0113】次に、図14のフローチャートを参照し
て、図9に示す応答器による処理を説明する。
【0114】まず、コマンドの受信有りか否かを判別
し(1401)、上記ステップ1401でコマンドの
受信がないと判別された場合にはコマンドの受信が有
るまで待機する。他方、上記ステップ1401でコマン
ドの受信有りと判別された場合には登録番号をチェッ
クしてOKか否かを判別し(1402)、上記ステップ
1402で登録番号がNO・GOODであると判別され
た場合には上記ステップ1401に戻り、上記ステップ
1402でOKであると判別された場合には動作を実行
し(1403)、レスポンスを送信する(140
4)。
【0115】次に、図15及び図16を参照して、応答
器のデータ領域のアドレス0000(H)から10バイ
ト読出す場合の一例を説明する。
【0116】動作する前に、動作コード:01(読出
し)、先頭アドレス:0000(H)、バイト数:10
を応答器の登録番号1の領域に登録する。質問器へは、
動作コード:01(読出し)、先頭アドレス:0000
(H)、バイト数:10、応答器の登録番号:1を登録
する。
【0117】質問器は、データ処理器から動作指示とし
て登録番号1を受けとると、応答器に動作指示するコマ
ンドに登録番号1を設定して送信する。コマンドを
受信した応答器は、コマンドの登録番号1に設定され
ている動作内容(データアドレス0000(H)から1
0バイトのデータを読出す)を読出す。動作としてアド
レス0000(H)から10バイトのデータを読出し、
レスポンスに設定して伝送誤り検出用コードを付けて
返送する。
【0118】レスポンスを受信した質問器は、伝送誤
りチェック後、レスポンスの登録番号から応答器のデ
ータアドレス0000(H)から10バイトのデータを
受け取ったことを知り、データ処理器へ転送する。動作
結果として応答器のデータアドレス0000(H)から
10バイトのデータをデータ処理器が受けとり終了す
る。
【0119】従って、上述した実施例では、データ処理
器が質問器に指示する動作内容を質問器と応答器に予め
登録し、応答器側の登録番号でデータ処理器〜質問器〜
応答器間の一連の動作を実行する機能により、動作内容
をチェックする処理時間の短縮、質問器〜応答器間の伝
文長を短縮することで、システム全体の動作時間の短縮
を図ることができ、鉄道や運輸など質問器〜応答器間の
高速処理が要求される分野への導入が可能となる。
【0120】次に、図17から図19を参照して、本発
明の移動体識別装置の第3実施例を説明する。
【0121】まず、図18のフローチャートを参照し
て、図19を説明する。
【0122】データ処理器から動作指示が有るかどうか
を判別し(1801)、上記ステップ1801で指示が
ないと判別された場合には指示があるまで待機する。他
方、上記ステップ1801で指示が有ると判別された場
合には、その指示の内容をチェックしてOKかどうかを
判別し(1802)、指示の内容がよくない場合には上
記ステップ1801に戻る。他方、上記ステップ180
2で指示の内容がOKの場合には応答器へコマンドを
設定し(1803)、コマンドを送信する(180
4)。
【0123】続いて、レスポンスの受信有りかどうか
を判別し(1805)、上記ステップ1805でレスポ
ンスの受信なしと判別された場合には、タイムアウト
かどうかを判別し(1806)、上記ステップ1806
でタイムアウトであると判別された場合には上記ステッ
プ1804に戻り、他方、上記ステップ1806でタイ
ムアウトではないと判別された場合には上記ステップ1
805に戻る。
【0124】上記ステップ1805で、レスポンスの
受信ありと判別された場合には、伝送誤りをチェックし
てOKか否かを判別し(1807)、上記ステップ18
07で伝送誤りであると判別された場合には上記ステッ
プ1804に戻り、上記ステップ1807でOKである
と判別された場合にはタイマを停止し(1808)、通
信時間を現在値に登録し(1809)、統計処理により
最大値、最小値、平均値を算出して登録し(181
0)、データ処理器への動作結果を設定、送信する(ス
テップ1811)。
【0125】上述したように、質問器は、データ処理器
から動作指示を受けると、応答器との通信時間(T1
を測定するため、タイマーを起動させて応答器に動作コ
マンドを送信する。応答器は、動作コマンドの受信
により動作を実行する。動作実行後、結果として動作レ
スポンスを質問器に送信する。動作レスポンスを受
信した質問器は、伝送誤りがなければ、通信完了と判断
し、タイマを停止させて通信時間(T1)を読出す。通
信時間T1 を現在値に登録し、図19に示すように最大
値、最小値、平均値を算出し、履歴データも最近の10
回分を登録する。最後に結果をデータ処理側に転送し所
定の動作は終了する。現在値、最大値、最小値、平均値
等を登録する質問器のRAMは内容が消去しない電池で
バックアップするか、EEPROMを採用する。
【0126】即ち、データ処理器がコントローラに登録
されている通信時間の最大値、最小値、平均値、及び現
在値を含む履歴データを読出し、コマンドのリトライな
く正常終了する目標通信時間と比較することで、質問器
・応答器間の通信状態や通信環境を調べる。
【0127】従って、上述した実施例では、質問器がデ
ータ処理器から動作指示を受けてから、応答器からのレ
スポンスを受信するまでの通信時間を測定でき、測定し
た通信時間を最大、最小、平均を求める統計処理をす
る。
【0128】その機能により、システムの稼働中は常時
測定と統計処理で求めたデータ(現在値、最大値、最小
値、平均値)を記録でき、ユーザが必要な時にシステム
の動作状態が容易に確認できる。
【0129】その結果、データ処理器・質問器間の処理
間を含まない質問器・応答器間だけの通信時間がユーザ
の負担なく、同一精度でユーザが必要な時に外部から確
認できる。
【0130】従って、通信時間の現在値、最大値、最小
値、平均値から設備稼働後のシステムの安定性が確認で
きる。更に、設備立上げ後の保持作業やアンテナ・プレ
ート間の位置関係の調整にも有効である。
【0131】次に、図20から図24を参照して、本発
明の移動体識別装置の第4実施例を説明する。
【0132】図20は、本発明の移動体識別装置におけ
る質問器の診断処理フローを示す。
【0133】まず、診断用応答器に対する通信を実行し
(2001)、診断結果が正常かどうかを判別し(20
02)、上記ステップ2002で異常であると判別され
た場合には質問器の修理等を行い(2003)、運用処
理を行う(2004)。他方、上記ステップ2002で
正常であると判別された場合には、直接ステップ200
4に移行して運用処理を行う。
【0134】即ち、従来の技術による質問器の診断処理
に比べて、図20に示す診断処理フローでは、運用用応
答器の有無の確認、診断用応答器の設置/撤去が不用と
なっている。
【0135】次に、図21のフローチャートを参照し
て、応答器(診断用応答器及び運用用応答器)の動作を
説明する。
【0136】まず、受信信号が有るか否かを判別し(2
101)、上記ステップ2101で受信信号がないと判
別された場合には、受信信号があるまで待機する。他
方、上記ステップ2101で受信信号が有ると判別され
た場合には、どの動作モードかを判別し(2102)、
上記ステップ2102で一致動作モードであると判別さ
れた場合にはIDコードが一致するか否かを判別し(2
103)、上記ステップ2103で一致しないと判別さ
れた場合には上記ステップ2101に戻り、上記ステッ
プ2103で一致すると判別された場合には応答信号を
返送する(2105)。また、上記ステップ2102で
不一致動作モードであると判別された場合には、IDコ
ードが不一致か否かを判別し(2104)、上記ステッ
プ2104で不一致ではないと判別された場合には上記
ステップ2101に戻り、他方、上記ステップ2104
で不一致であると判別された場合にはステップ2105
に進んで応答信号を返送する。
【0137】図21のフローチャートに示すように、質
問器から発行される動作指令に付加された動作モード指
定コードが「一致時動作」の場合、動作指令に付加され
たIDコードが応答器に登録されたIDコードと一致す
る場合に応答を返送する。
【0138】また、質問器から発行される動作指令に付
加された動作モード指定コードが「不一致動作」の場
合、動作指令に付加されたIDコードが応答器に登録さ
れたIDコードと不一致の場合に応答を返送する。
【0139】図22は、質問器からの動作指令に対する
これら動作モード毎の応答器の応答の有無を示す。
【0140】応答器に登録するIDコードは、応答器に
内蔵されたROMやRAM(電池でバックアップ)にシ
ステムの運用に先立ち記録される。
【0141】次に、図23及び図24を参照して、質問
器の動作を説明する。
【0142】図23は、質問器から発行する動作指令の
伝文形式の一例を示す。
【0143】図23に示すように、伝文には、IDコー
ドが一致した時に動作するのか、不一致の時に動作する
のかを指定する「動作モード指定コード」と「IDコー
ド」が付加されている。
【0144】診断の実行に際して、運用用応答器の存在
の有無を問わないが、診断の実行によりシステムの本来
の目的である運用用応答器との通信に支障をきたさない
ような配慮は必要である。診断の実行中に運用用応答器
が質問器の通信エリアに進入してきた場合、診断の終了
までの間は運用用応答器とのシステム本来の通信を待た
せる必要がある。診断用の動作指令を発行する時期を、
「運用用応答器との運用が完了した一定時間後」、「光
電センサ等で運用用応答器が取り付けられた物体の通過
を検出した時点」等とすることで、この問題は解決可能
である。
【0145】運用用応答器を取り付けた物体の移動速度
に対して移動体識別装置の通信処理速度に余裕があるよ
うな場合には、図24に示すように、診断用動作指令と
運用用動作指令を交互に発行する方法でもこの問題を解
決可能である。
【0146】従って、上述した実施例では、質問器の通
信エリアに、診断用に定められたIDコードが登録され
た応答器を恒常的に設置し、システムの運用中の任意の
時点で質問器から診断用に定められたIDコードと、I
Dコードが一致した応答器が応答を返すモードを指定す
る識別コードを付加した動作指令を発行する事で、質問
器の送信・受信機能の診断を行うことができる。その結
果として、診断の実行に際して、人間の介在は不要であ
る(危険回避と経済性)。また、システムの運用中の任
意の時点に診断が可能となり、診断を短周期で行うこと
可能となり、質問器の故障や障害物の存在を逸早く検出
することができる。
【0147】次に、上述した第4実施例で用いた図2
0、及び図25から図29を参照して、本発明の移動体
識別装置の第5実施例を説明する。
【0148】図20は本発明の移動体識別装置の第5実
施例における質問器の診断処理フローを示すが、その内
容については既に上述しているので、ここでは説明を省
略する。
【0149】従来の技術による質問器の診断処理に比
べ、運用用応答器の有無の確認、診断用応答器の設置/
撤去が不用となっている。
【0150】図25及び図26を参照して、本実施例に
おける応答器の動作を説明する。
【0151】図25は、診断用応答器の動作を示すフロ
ーチャートである。
【0152】まず、受信信号が有るか否かを判別し(2
501)、受信信号がないと判別された場合には、受信
信号が有るまで待機する。他方、上記ステップ2501
で受信信号が有ると判別された場合には、診断指示かど
うかを判別し(2502)、上記ステップ2502で診
断指示でないと判別された場合には上記ステップ250
1に戻り、他方、上記ステップ2502で診断指示であ
ると判別された場合には応答信号を返送する(250
3)。
【0153】図25のフローチャートに示すように、質
問器から発行される診断指令に対しては応答信号を返送
するが、診断指令以外の各種指令には応答しない。
【0154】図26は、運用用応答器の動作を示すフロ
ーチャートである。
【0155】まず、受信信号が有るか否かを判別し(2
601)、受信信号がないと判別された場合には、受信
信号が有るまで待機する。他方、上記ステップ2601
で受信信号が有ると判別された場合には、診断指示以外
の動作指令かどうかを判別し(2602)、上記ステッ
プ2602で動作指令でないと判別された場合には上記
ステップ2601に戻り、他方、上記ステップ2602
で動作指令であると判別された場合には応答信号を返送
する(2603)。
【0156】図26のフローチャートに示すように、質
問器から発行される診断指令に対しては応答信号を返送
せず、診断指令以外の各種指令には応答する。
【0157】図27は、質問器からの指令に対する上記
2種類の応答器の応答の有無を示す。
【0158】なお、運用用応答器と診断用応答器をそれ
ぞれ別途に設計しもよいし、同一の設計としておいて応
答器に内蔵されたROM、RAM(電池でバックアッ
プ)に運用/診断の識別コードを登録する方法によりフ
ィールドで設定することも可能である。
【0159】図28は、質問器から発行する診断指令
と、診断指令以外の各種指令の伝文形式の一例を示す。
【0160】診断指令を発行するに際して、運用用応答
器の存在の有無を問わないが、診断の実行によりシステ
ム本来の目的である運用用応答器との通信に支障をきた
さないような配慮は必要である。即ち、診断の実行中に
運用用応答器が質問器の通信エリアに進入してきた場
合、診断の終了までの間は運用用応答器とのシステム本
来の通信を待たせる必要があるが、診断指令を発行する
時期を、「運用用応答器との通信が完了の一定時間後」
や「光電センサ等で運用用応答器が取り付けられた物体
の通過を検出した時点」等とすることで、これは解決可
能である。
【0161】また、運用用応答器を取り付けた物体の移
動速度に対して移動体識別装置の通信処理速度に余裕が
あるような場合には、図29に示すように、診断指令と
各種指令を交互に発行する方法でもこの問題を解決可能
である。
【0162】従って、上述した実施例では、質問器の通
信エリアに、診断指令にのみ応答する応答器を恒常的に
設置し、システムの運用中の任意の時点で質問器から診
断指令を発行することで、質問器の送信・受信機能の診
断を行うことができる。その結果、診断の実行に際して
人間の介在は不要である(危険回避と経済性)。また、
システムの運用中の任意の時点に診断が可能となり、診
断を短周期で行うことが可能となり、質問器の故障や障
害物の存在を逸速く検出することができる。
【0163】図30は、本発明の移動体識別装置の第6
実施例の主要部であるプレートの回路構成を示すブロッ
ク図である。
【0164】図30のプレートは、受信用アンテナ30
0、受信用アンテナ300に接続されており受信用アン
テナ300で受信した信号を復調する復調部301、復
調部301に接続されており復調部301で復調された
信号のプリアンブルを検出するプリアンブル検出部30
2、復調部301及びプリアンブル検出部302に接続
されており復調部301及びプリアンブル検出部302
から出力される信号を入力してそれらの出力を制御する
中央処理装置(CPU)303、CPU303に接続さ
れておりCPU303から出力される信号を記憶するメ
モリ304、CPU303に接続されておりCPU30
3により出力された信号を変調する変調部305、変調
部305に接続されており変調部305で変調された信
号を送信する送信アンテナ306によって構成されてい
る。
【0165】図31は、上記プリアンブル検出部302
の一構成例を示す回路図である。
【0166】図31のプリアンブル検出部は、入力ター
ミナル(IN)310、IN310に入力端が接続され
るダイオード311、IN310に一端が接続される抵
抗(R)313、ダイオード311の出力端に一端が接
続される抵抗(R)312、抵抗312,313の他端
に一端が接続され他端が接地されているキャパシタ
(C)314、抵抗312,313の他端及びキャパシ
タ314の一端に接続される出力ターミナル(OUT)
315によって構成されている。
【0167】次に、図30に示すプレートの動作を説明
する。
【0168】まず、受信用アンテナ300から送られて
きた送信中止用のマークは、復調部301を通り、CP
U303の受信ポート(シリアル入力ポート)及びプリ
アンンブル検出部(マーク検出部)302に入る。プレ
ートが送信中の場合、CPU303の受信ポートへ入っ
たマークは無視され、プリアンブル検出部302に入っ
たマークは、プリアンブル検出部302のCR放電(C
APACITOR−RESISTOR放電)により、C
PU303の送信中止用割込ポートへ受信した送信中止
用マークを伝える。CPU303は、この割り込みを受
けてレスポンスの送信を中止し、受信可能な待機状態に
移行する。
【0169】一方、受信アンテナ300はプレートから
のデータを受信しているが、異常が発見された段階でマ
ークの送信に切り替える。これが前述の内容でプレート
に受信され、レスポンスの送信が中止される。
【0170】これらの通信手順は、アンテナに接続され
ているコントローラのソフトウェアが制御しており、そ
の制御の一例として通信動作のチャートを図32に示
す。
【0171】図32に示す参照符号は、1回目の通信
に異常が発生したため、マークによりプレートの送信を
中止させたもので、参照符号は直ちにリトライを行っ
ているものである。これは、アンテナ側のタイムアウト
待ち時間であるT時間分だけ高速にリトライを行ってい
る例である。
【0172】即ち、本実施例では、アンテナが送信中止
用マークを送信したとき、プレートはこれをハードウェ
アで検知し、プレート内部のCPUに処理させるもので
ある。
【0173】プレートがデータを送信する場合、アンテ
ナは無変調波と呼ばれる搬送波を送信し、プレートはそ
れをデータで変調して反射する反射型変調を行ってい
る。
【0174】上記プレートは、アンテナが受信したレス
ポンスデータを異常と判断した段階で、すぐに再送要求
コマンドを送信することができる。即ち、上記プレート
は、半二重伝送径路上で擬似的にこの全二重伝送方式を
行うように構成されている。
【0175】従って、上述した実施例では、プレートが
レスポンスデータを送信しているとき、アンテナで受信
しているデータに異常が発見されると、直ちにプレート
の送信を中止させてリトライを行うことが可能となる。
その結果、「リトライ周期の短縮」、即ち、プレートか
らのレスポンスデータに異常が発見されたら、時間的ロ
スを生ずることなくリトライを行うことができる。ま
た、高速移動物体への応用が可能となる。更に、移動物
体との通信を行う場合には、最悪の状況を考慮して複数
回のリトライを可能とするだけのマージンを含めてシス
テムを構築するので、リトライ時間が短縮されれば結果
的に通信可能な移動速度が向上する。そして、レスポン
スデータのパケット長を長くすることができる。即ち、
プレートからのレスポンスデータ長くても、異常が発見
された段階でリトライが可能になるので、従来より長く
することができる。
【0176】上述した本発明の移動体識別装置は、移動
体識別装置を使用するあらゆるシステムに於いて利用可
能であるが、質問器の故障や通信エリア内に空間伝送を
妨げる障害物が存在する事で応答器との通信が不能とな
った場合、システムの運用に重大な障害が発生するシス
テムや、人間が介在した従来の診断方法では危険を伴う
ようなシステムで特に有効である。そのシステム例とし
ては、「有料道路料金徴収システム」、「定期券自動改
札システム」、「車両運行管理システム」がある。更
に、本発明は、通信時間が短い用途への応用が有効であ
る。そのシステム例としては、「列車識別システム」、
「有料道路料金徴収システム」、「短いタクトタイムの
生産ラインシステム」、「入退門管理システム」、「ス
キー場リフト搭乗システム」、「構内所在追跡システ
ム」等の複数の質問アンテナが隣接して設置されるシス
テムに適用される。
【0177】また、本発明の移動体識別装置における移
動体の識別装置は、空間伝送の媒体を問わない。即ち、
本発明の移動体識別装置は、「ミリ波、マイクロ波、中
波、長波等の電波」、「コイルの相互誘導を利用した電
磁結合」、「可視光、赤外光等の光 」等の振動エネル
ギを通信媒体として利用する総ての移動体の識別/通信
装置に適用可能である。
【0178】
【発明の効果】本発明の移動体識別装置は、通信指令を
出力するデータ処理手段と、データ処理手段に接続され
ておりデータ処理手段から出力された通信指令を入力し
て所定の命令を出力する複数の制御手段と、複数の制御
手段に対応して接続されており各対応する制御手段から
出力された所定の命令を入力して出力する複数のアンテ
ナと、所定の命令を空間伝送により入力して所定の命令
を出力したアンテナに特定の信号を出力する応答手段と
を備えており、複数の制御手段は、複数のアンテナを所
定の順序で順次駆動して応答手段と通信するように制御
するので、データ処理手段と複数の制御手段の間の接続
を簡素化でき、データ処理手段の処理負担を軽減でき、
かつアンテナの送信権巡回周期を短縮できるので、その
結果、応答手段が高速で移動する場合の見逃しの発生確
立が低くなる。
【0179】本発明の移動体識別装置は、データ処理手
段がアンテナに指示する動作内容をアンテナと応答手段
に予め登録して応答手段側の登録番号でデータ処理手
段、アンテナ、及び応答手段間の一連の動作を実行する
ので、動作内容をチェックする処理時間及びアンテナ〜
応答手段間の伝文長をそれぞれ短縮することができ、そ
の結果、システム全体の動作時間を短縮することが可能
である。
【0180】本発明の移動体識別装置は、アンテナがデ
ータ処手段から動作指示を受けてから、応答手段からの
レスポンスを受信するまでの通信時間を測定して測定し
た通信時間の最大、最小、平均を統計処理し、測定及び
統計処理で求めた現在値、最大値、最小値、平均値を記
録してシステムの動作状態を確認するので、通信時間の
現在値、最大値、最小値、平均値から設備稼働後のシス
テムの安定性が確認できる。
【0181】本発明の移動体識別装置は、アンテナの通
信エリアに、診断用に定められたIDコードが登録され
た応答手段を恒常的に設置し、システムの運用中の任意
の時点でアンテナから診断用に定められたIDコード
と、IDコードの一致した応答手段が応答を返すモード
を指定する識別コードを付加した動作指令を発行してア
ンテナの送信・受信機能を診断するので、診断の実行に
際して人間の介在が不要であり、システムの運用中の任
意の時点で診断ができると共に、診断を短周期で行いこ
とが可能である。
【0182】本発明の移動体識別装置は、アンテナの通
信エリアに、診断指令にのみ応答する応答手段を恒常的
に設置し、システムの運用中の任意の時点でアンテナか
ら診断指令を発行してアンテナの送信・受信機能を診断
するので、診断の実行に際して人間の介在が不要であ
り、システムの運用中の任意の時点で診断ができると共
に、診断を短周期で行いことが可能である。
【0183】本発明の移動体識別装置は、アンテナが受
信したレスポンスデータを異常と判断したときに再送要
求コマンドを送信するように構成されたプレートを備え
ているので、プレートがレスポンスデータを送信してい
るとき、アンテナで受信しているデータに異常が発見さ
れると、直ちにプレートの送信を中止させてリトライを
行うことが可能である。その結果、プレートからのレス
ポンスデータに異常が発見されたら、時間的ロスを生ず
ることなくリトライを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の移動体識別装置の第1実施例の構成を
示すブロック図である。
【図2】図1の移動体識別装置におけるデータ処理器の
プロセスを説明するためのフローチャートである。
【図3】図1の移動体識別装置における伝文の一例を示
す説明図である。
【図4】図1の移動体識別装置におけるコントローラの
一構成例を示すブロック図である。
【図5】図1の移動体識別装置による処理の説明図であ
る。
【図6】本発明の移動体識別装置の第2実施例における
応答器の一構成例を示すブロック図である。
【図7】図6の応答器の機能の説明図である。
【図8】本発明の移動体識別装置の第2実施例による処
理の説明図である。
【図9】本発明の移動体識別装置の第2実施例による処
理の他の説明図である。
【図10】本発明の移動体識別装置の第2実施例による
処理の他の説明図である。
【図11】図8に示す質問器の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図12】図8に示す応答器の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図13】図9に示す質問器の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図14】図9に示す応答器の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図15】第2実施例の移動体識別装置における応答器
の一処理例の説明図である。
【図16】第2実施例の移動体識別装置における応答器
の一処理例の他の説明図である。
【図17】本発明の移動体識別装置の第3実施例による
処理の説明図である。
【図18】第3実施例の移動体識別装置の動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図19】第3実施例の移動体識別装置の動作の説明図
である。
【図20】本発明の移動体識別装置の第4実施例及び第
5実施例による質問器の診断処理を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図21】本発明の移動体識別装置の第4実施例による
応答器の動作を説明するためのフローチャートである。
【図22】本発明の移動体識別装置の第4実施例による
質問器からの動作指定に対する応答器の応答の説明図で
ある。
【図23】本発明の移動体識別装置の第4実施例による
質問器から発行する動作指定の伝文の一例を示す説明図
である。
【図24】本発明の移動体識別装置の第4実施例による
動作指定の説明図である。
【図25】本発明の移動体識別装置の第5実施例による
診断用応答器の動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図26】本発明の移動体識別装置の第5実施例による
運用用応答器の動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図27】本発明の移動体識別装置の第5実施例による
質問器からの指令に対する応答器の動作の説明図であ
る。
【図28】本発明の移動体識別装置の第5実施例による
質問器から発行する診断指令と、診断指令以外の各種指
令の伝文形式の一例を示す説明図である。
【図29】本発明の移動体識別装置の第5実施例による
診断指令と各種指令を交互に発行する方法の説明図であ
る。
【図30】本発明の移動体識別装置の第6実施例の主要
部であるプレートの回路構成を示すブロック図である。
【図31】図30のプリアンブリ検出部の一構成例を示
す回路図である。
【図32】図30のプレートの動作の説明図である。
【図33】従来の移動体識別装置の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図34】従来の移動体識別装置による動作の説明図で
ある。
【図35】従来の移動体識別装置による動作の他の説明
図である。
【図36】従来の移動体識別装置による質問器・応答器
間の通信状態の確認動作の説明図である。
【図37】従来の移動体識別装置による質問器の送信・
受信機能の正常/異常の判断を説明するためのフローチ
ャートである。
【図38】従来の移動体識別装置による半二重伝送方式
の説明図である。
【図39】従来の移動体識別装置による半二重伝送方式
の他の説明図である。
【符号の説明】
100 データ処理器 101〜10N コントローラ 111〜11N 質問アンテナ 120 応答器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信指令を出力するデータ処理手段と、
    該データ処理手段に接続されており当該データ処理手段
    から出力された該通信指令を入力して所定の命令を出力
    する複数の制御手段と、該複数の制御手段に対応して接
    続されており各該対応する制御手段から出力された所定
    の命令を入力して出力する複数のアンテナと、該所定の
    命令を空間伝送により入力して該所定の命令を出力した
    アンテナに特定の信号を出力する応答手段とを備えてお
    り、前記複数の制御手段は、前記複数のアンテナを所定
    の順序で順次駆動して前記応答手段と通信するように制
    御することを特徴とする移動体識別装置。
  2. 【請求項2】 前記データ処理手段が前記アンテナに指
    示する動作内容を該アンテナと前記応答手段に予め登録
    して当該応答手段側の登録番号で該データ処理手段、該
    アンテナ、及び該応答手段間の一連の動作を実行するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の移動体識別装置。
  3. 【請求項3】 前記アンテナが前記データ処手段から動
    作指示を受けてから、前記応答手段からのレスポンスを
    受信するまでの通信時間を測定して当該測定した通信時
    間の最大、最小、平均を統計処理し、該測定及び該統計
    処理で求めた現在値、最大値、最小値、平均値を記録し
    てシステムの動作状態を確認することを特徴とする請求
    項1に記載の移動体識別装置。
  4. 【請求項4】 前記アンテナの通信エリアに、診断用に
    定められたIDコードが登録された前記応答手段を恒常
    的に設置し、システムの運用中の任意の時点で該アンテ
    ナから診断用に定められたIDコードと、該IDコード
    の一致した該応答手段が応答を返すモードを指定する識
    別コードを付加した動作指令を発行して該アンテナの送
    信・受信機能を診断することを特徴とする請求項1に記
    載の移動体識別装置。
  5. 【請求項5】 前記アンテナの通信エリアに、診断指令
    にのみ応答する前記応答手段を恒常的に設置し、システ
    ムの運用中の任意の時点で該アンテナから診断指令を発
    行して該アンテナの送信・受信機能を診断することを特
    徴とする請求項1に記載の移動体識別装置。
  6. 【請求項6】 前記アンテナが受信したレスポンスデー
    タを異常と判断したときに再送要求コマンドを送信する
    ように構成されたプレートを備えていることを特徴とす
    る請求項1に記載の移動体識別装置。
JP16139093A 1993-06-30 1993-06-30 移動体識別装置 Expired - Fee Related JP2951824B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16139093A JP2951824B2 (ja) 1993-06-30 1993-06-30 移動体識別装置
EP19940110129 EP0632420B1 (en) 1993-06-30 1994-06-29 Moving body discriminator
DE1994626172 DE69426172T2 (de) 1993-06-30 1994-06-29 Diskriminator von sich bewegenden Körpern

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16139093A JP2951824B2 (ja) 1993-06-30 1993-06-30 移動体識別装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0779174A true JPH0779174A (ja) 1995-03-20
JP2951824B2 JP2951824B2 (ja) 1999-09-20

Family

ID=15734187

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16139093A Expired - Fee Related JP2951824B2 (ja) 1993-06-30 1993-06-30 移動体識別装置

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP0632420B1 (ja)
JP (1) JP2951824B2 (ja)
DE (1) DE69426172T2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006340112A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Sony Corp 送信装置、送信方法およびプログラム
JP2011119794A (ja) * 2009-11-30 2011-06-16 Toshiba Corp 電子機器及び通信制御方法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3527791B2 (ja) * 1995-04-28 2004-05-17 トヨタ自動車株式会社 不調アンテナ検出方法及び装置
BE1009411A3 (fr) * 1995-06-15 1997-03-04 Prodata Electronics Bij Afkort Dispositif de communication.
GB2341046A (en) * 1998-07-28 2000-03-01 Identec Ltd Transponder identification system
FR2789493B1 (fr) * 1999-02-09 2001-03-09 Gemplus Card Int Procede de detection d'objets portables et systeme de mise en oeuvre

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3025930A1 (de) * 1980-07-09 1982-02-04 Licentia Patent-Verwaltungs-Gmbh, 6000 Frankfurt Funksystem mit laengs vorgegebener strecken beweglichen sende- empfangsstationen
US4495496A (en) * 1981-12-15 1985-01-22 Johnson Engineering Corp. Personnel monitoring and locating system
US4697179A (en) * 1984-03-28 1987-09-29 Kawasaki Steel Corporation Inductive radio control system for vehicles
JPH01176126A (ja) * 1987-12-29 1989-07-12 Sony Corp 位置検出システム
JP3246924B2 (ja) * 1991-07-30 2002-01-15 日本信号株式会社 列車位置検出装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006340112A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Sony Corp 送信装置、送信方法およびプログラム
JP4654775B2 (ja) * 2005-06-02 2011-03-23 ソニー株式会社 送信装置、送信方法およびプログラム
JP2011119794A (ja) * 2009-11-30 2011-06-16 Toshiba Corp 電子機器及び通信制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
DE69426172T2 (de) 2001-05-17
EP0632420A3 (en) 1996-08-28
EP0632420B1 (en) 2000-10-25
DE69426172D1 (de) 2000-11-30
EP0632420A2 (en) 1995-01-04
JP2951824B2 (ja) 1999-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6456191B1 (en) Tag system with anti-collision features
US7146112B2 (en) Replaceable unit monitor reader with auto polling capabilities
JP2007067621A (ja) Rfid質問器及びデータ通信方法
CN101174308A (zh) Rfid标签的响应控制方法和装置、rfid系统
US8963690B2 (en) Identification system
JP2951824B2 (ja) 移動体識別装置
CA1212738A (en) Remote initialization of interconnected communications stations
JP3007926B2 (ja) データキャリア及び識別システム
JP2000242742A (ja) 質問器システム
US7307964B2 (en) Contactless communication system and data carrier used for the same
JPH08167090A (ja) 移動体識別方法
JPH10261983A (ja) 非接触識別システム、リーダライタ及びデータキャリア
JPH06131590A (ja) 移動体識別装置
JPH113407A (ja) 通信システム及び装置
JPH09102789A (ja) データ通信装置
JP3609938B2 (ja) 移動体識別装置
JP2956241B2 (ja) データ処理システム
JPH09218262A (ja) 移動体識別装置
JPS6111500B2 (ja)
JPH08101999A (ja) 移動体検出装置
JP3032389B2 (ja) 移動体識別装置
JPH077064Y2 (ja) 物品識別システム及び書込/読出制御ユニット
JP2946659B2 (ja) 移動物体識別システム
JP2002366906A (ja) 携帯可能情報処理装置の非接触通信方法
JP2725195B2 (ja) 識別システムの通信方式

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees