JP2522294Y2 - 電磁シールド板 - Google Patents

電磁シールド板

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JP2522294Y2
JP2522294Y2 JP1988144313U JP14431388U JP2522294Y2 JP 2522294 Y2 JP2522294 Y2 JP 2522294Y2 JP 1988144313 U JP1988144313 U JP 1988144313U JP 14431388 U JP14431388 U JP 14431388U JP 2522294 Y2 JP2522294 Y2 JP 2522294Y2
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浩 高橋
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Takiron Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、各種電子機器から発生する電磁波を遮蔽し
て電磁波障害を抑制する電磁シールド板の改良に関す
る。
(従来の技術) 近年、様々な分野で電子機器が多く用いられるように
なった。これらの電子機器は電波や磁波等の電磁波を発
生するが、この電磁波は相互に作用して各電子機器に影
響し誤動作等の原因となったりする。そこで、各機器を
電磁波の障害から守ることも重要となり、所謂電磁シー
ルド体をこれら電子機器と併用させたり、電磁シールド
された部屋を作ることが必要不可欠となってきた。
上記電磁波を遮蔽するには、導電性の金属板で機器を
覆ったり部屋を作ったりすることが最も簡易で効率的で
あるが、機器や室内を透視できない不便さがあり、その
為導電性繊維で編成されたネットが開発され更に保形性
等の点から該導電性ネットを透明合成樹脂に担持一体と
した合成樹脂製の電磁シールド板も開発され実用化され
るようになった。本出願人は実願昭第62−59151号に於
いて、導電性が極めて優れ、網目を荒くして透視性を良
くしても十分な電磁シールド効果を発揮する導電性ネッ
トを合成樹脂板に埋設した電磁シールド板を提案した。
(考案が解決しようとする課題) 上記本出願人に係る電磁シールド板は、電磁遮蔽効果
が大である上に透視性にも優れ、電子機器の電磁遮蔽に
極めて好適であるが、斯かる優れた特性をより効果的な
らしめる為には該シールド板から接地端子が導出し電子
機器を覆った後接地配線することがなされる。接地端子
の導出の方法としては、上記シールド板の端部にボルト
を貫設し、これにナットを介して接地端子を結線する方
法が採用されるが、樹脂板中に埋設された導電性ネット
とボルトとの電気的接合が常に確実になされる保証がな
く、従って接地配線による効果が十分に発揮されないこ
とが多々あった。
本考案は上記に鑑みなされたもので、導電性ネットと
接地端子との電気的接合を確実に行ない得る新規な電磁
シールド板を提供せんとするものである。
(課題を解決する為の手段) 上記目的を達成する為の本考案の構成を添付の実施例
図に基づき説明する。第1図は本考案電磁シールド板の
一例を示す部分切欠断面図、第2図は同実施例のシール
ド板に接地用端子を取付けた状態を示す部分断面図、第
3図(イ)(ロ)は本考案に採用された導電性ネットを
構成する繊維の拡大断面図である。
即ち、本考案の電磁シールド板は、導電性ネット2を
透明な合成樹脂板3に埋設積層して一体とした電磁板シ
ールド板1であって、当該ネット2が線径30〜60μmの
導電性繊維を網目50〜150メッシュで平織して成り、該
シールド板1周縁部を切断成形してなる端面11に上記導
電性ネット2を露出させて端子接触面110を形成し、該
端子接触面110を含む周縁部全周に導電性塗料4aを塗着
し、該塗料4a上に導電性テープ4bを枠状に貼着すると共
に、該導電性テープ4bの上下両面に接地用端子5を止着
して成り、該接地用端子5を上記導電性ネット2に電気
的に接合したことを特徴とするものである。
上記合成樹脂板3は透明であって、ポリ塩化ビニル樹
脂、ABS、ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン樹脂
等が利用される。
導電性ネット2は、導電性金属ネット、カーボン繊維
ネット等も採用可能であるが、前記先行出願に係る導電
性ネット2が最も望ましく採用される。ここで、該導電
性ネット2の構成について第3図(イ)(ロ)を採って
略述する。第3図(イ)はネットを構成する導電性繊維
21の断面図を示し、該繊維21は、有機繊維21aの表面を
銅メッキ層21b、ニッケルメッキ層21c及び合成樹脂被覆
層21dによって順次被覆構成したもので、該繊維21によ
って方形網のネット2が編成される。有機繊維21aとし
ては、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリ
ル等の合成繊維、アセテート、トリアセテート等の半合
成繊維、レーヨン、キュプラ等の再生繊維等のうちモノ
フィラメント繊維を用いて平織としたネットが透視性が
良いので利用される。また、合成樹脂被覆層21dは、ウ
レタン系樹脂やアクリル系樹脂が好ましく用いられ、更
に黒色にしてネットのギラ付きが防止されて透視性が向
上する。該導電性ネット2の網目は、50〜150メッシュ
程度であり、電磁シールド性と透視性とを勘案すれば網
目の大きさは80〜120メッシュとする。亦、導電繊維21
の平均直径は30〜60μmの範囲となし、上記網目及び繊
維の平均直径は、電磁シールド性及び透視性を勘案して
適宜定められる。尚、上記銅メッキ層21bとニッケルメ
ッキ層21cとの被覆順序を逆にすることも可能である。
第3図(ロ)に示す導電性ネット2は、有機繊維21aに
銅メッキ層21bを被覆したものであり、該銅メッキ層21b
を化学処理して黒色にし透視性を向上させている。
(作用) 上記構成の電磁シールド板1を用いて電子機器や部屋
等を電磁遮蔽する場合について述べる。先ず、対象とさ
れる電子機器等を覆うに十分な大きさ・形状に加工され
た電磁シールド板1を準備し、該電磁シールド板1の導
電性ネット2が露出された端子接触面110を含む周縁部
全周に端面処理用導電性材料4を添着し、更に、この導
電性材料4の上下面に接地端子5を適当な止具(例え
ば、ボルト、ビス等)51により止着固定する。該端面処
理用導電性材料4は、導電性塗料4aと導電性テープ4bか
ら構成され、導電性塗料4aが上記端子接触面110を含む
電磁シールド板の周縁部全周に塗着されて、露出した導
電性ネット2の端面と密着し、接触電気抵抗を小さくし
て、さらに、この導電性塗料4aの上に導電性テープ4bが
貼着されるので、導電性テープ4bと導電性ネット2とは
電気的に導通し、導電性ネット2と接触端子5とを確実
に電気接合せんとするものである。尚、第3図(イ)に
示す如く合成樹脂層21dで被覆された繊維21によって編
成されたネットを用いる場合は、端子接触面110では該
合成樹脂層21dを剥離しておく必要がある。
このように調製された電磁シールド板1を電子機器の
周りを覆うように組格したり、電磁シールドされた部屋
の窓部に嵌めたりして、上記接地端子5を接地配線すれ
ば電磁遮蔽施工が完了する。
斯くして得られた電磁遮蔽構造体に於いては、導電性
ネット2と接地端子5とが電気的接触抵抗を極小にして
接合されているから、ネット2の導電性特性が最大限活
かされ、電磁遮蔽効果が高レベルで発現し、他からの電
磁波の侵入や他の機器への影響が抑制される。第3図
(イ)に示す繊維21で編成されたネット2を用いた場
合、銅メッキ層21bによる優れた導電性と上記接地効果
とが相俟って電磁波の阻止作用が大となり、また強磁性
体であるニッケルメッキ層21cの透磁性によって磁界の
シールド性も更に向上する。
更に、合成樹脂板3を透明としてあるので、ネット2
の網目よりシールド内部が透視でき、電子機器等の操作
やシールド室内の観察に支障を来すようなことがない。
(実施例) 次に実施例について述べる。
第1図に示す電磁シールド板1は、透明な合成樹脂板
3の内部(厚み方向中央)に導電性ネット2を埋設した
もので、導電性ネット2の上下にカレンダーシートを複
数枚積層してプレス成形したり、押出しラミネートによ
り積層一体として得られる。そして該電磁シールド板1
の端面11には導電性ネット2の端面22、22が露出し、こ
の露出した該端面22、22を含む端面11が上記端子接触面
110とされている。即ち、上記成形によって得た板体を
切断加工すると、その切断端面11に導電性ネット2の切
断端面22が露出するので、該切断端面22を含む板体の切
断端面11を端子接触面110とする。該電磁シールド板1
に接地端子5を結着させるには、第2図に示す如く、端
子接触面110とともに周縁の全端面に導電性塗料4aを上
記端片22、22が完全に埋設するよう塗着し、次いで端面
のいずれかの位置の導電性塗料(例えば、カーボンや金
属粉を分散させた塩化ビニル若しくはアクリル系塗料)
4aの塗着部分を含んで導電性テープ(例えば、アルミ箔
或いは銅箔)4bを断面コ字型枠状に且つ該シールド板1
周縁部全周に渡って貼着し、更に該導電性テープ4bの上
下片を含みシールド板1の厚み方向にボルト51を貫設
し、ナット52にて接地端子5を止着固定する。斯くし
て、導電性ネット2は導電性塗料4a及び導電性テープ4b
を介して接地端子5に電気的接触抵抗が極小の状態で接
合される。尚、導電性テープ4bと接地端子5との間に金
属板等を介在させることも除外するものではない。
〔実施例〕
(1)ポリエステル繊維の表面をCu層、Ni層、ウレタン
樹脂層で第3図(イ)に示す如く被覆した直径40μmの
導電繊維により100メッシュに編成した方形網目ネット
を準備した。
(2)この導電性ネットを用いた前記実施例の如く接地
端子を結着接合したシールド板を調製した。
(3)合成樹脂板の上に上記導電性ネットを載せ、この
上に薄い合成樹脂シートを接着剤にて貼合被覆してシー
ルド板となし、これを比較例とした。
(4)実施例については接地端子をアース結線し、比較
例についてはアース結線せずに、関西電子振興協会のKE
C法によりこれらサンプルについて電界シールド特性及
び磁界シールド特性を測定した。その結果第4図(イ)
(ロ)と第5図(イ)(ロ)に示す。尚、第4図は実施
例に対応し、第5図は比較例に対応する。また、(イ)
(ロ)は夫々電界シールド特性、磁界シールド特性を夫
々示す。
第4図(イ)と第5図(イ)から明らかな如く、本考
案の実施例は比較例と比較していずれも高レベルの電界
遮蔽効果を示し、しかも高周波数領域での遮蔽効果が安
定していることが理解される。また、第4図(ロ)と第
5図(ロ)から、全体的な磁界の遮蔽効果は実施例と比
較例とに大きな差はないが、高周波数領域では実施例が
優れていることが理解される。実施例で明らかな如く、
本考案の如く確実に接地端子を接合するようにすれば、
電界及び磁界遮蔽効果が向上し且つ広い周波数領域で安
定することが理解される。
尚、上記実施例では接地端子5をボルト・ナット51に
より結着した例を述べたが、その他の公知の手段を採用
することも可能であることは云うまでもない。
(考案の効果) 叙上の如く、本考案の電磁シールド板は、合成樹脂板
に担持一体とされた導電性ネットと接地端子とが確実に
電気的接合可能とされているから、導電性ネットによる
電磁遮蔽効果が最大限活かされ、前記電子機器等の電磁
波障害を有効に防止することが出来る。しかも導電性ネ
ットが合成樹脂板に担持一体とされているから、対象電
子機器に応じた形状加工が容易であり、更に合成樹脂板
を透明とするので、透視性が維持され、電磁遮蔽された
電子機器の取扱性が低下する懸念が著減される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案電磁シールド板の一例を示す部分切欠断
面図、第2図は同実施例のシールド板に接地用端子を取
付けた状態を示す部分断面図、第3図は本考案に採用さ
れた導電性ネットを構成する繊維の拡大断面図である。
第4図は実施例の、及び第5図は比較例の、それぞれ電
界並びに磁界遮蔽特性を示すグラフである。 (符号の説明) 1…電磁シールド板、2…導電性ネット、3…合成樹脂
板、4…端面処理用導電性材料、5…接地端子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−104099(JP,A) 特開 昭62−215202(JP,A) 実開 昭60−156656(JP,U) 実開 昭63−31597(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性ネットを透明な合成樹脂板に埋設積
    層して一体とした電磁波シールド板であって、 当該ネットが線径30〜60μmの導電性繊維を網目50〜15
    0メッシュで平織して成り、 上記電磁シールド板は、該シールド板周縁部を切断成形
    してなる端面に上記導電性ネットを露出させて端子接触
    面を形成し、該端子接触面を含む周縁部全周に導電性塗
    料を塗着し、該塗料上に導電性テープを貼着すると共
    に、該導電性テープの上下両面に接地用端子を止着し
    て、該接地用端子を上記導電性ネットに電気的に接合し
    たことを特徴とする電磁シールド板。
JP1988144313U 1988-11-04 1988-11-04 電磁シールド板 Expired - Lifetime JP2522294Y2 (ja)

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