JP2521601Y2 - タイルカーペット - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本願考案はとくに家庭用に適した滑らないタイルカー
ペットに関する。

（従来技術と問題点） 従来からあるタイルカーペットは樹脂で裏打ちされて
いて、床下地接触面は平滑である。このタイルカーペッ
トを単に木やプラスチックタイル等の平滑な下地に敷設
しただけでは滑り易く、とくに家庭では木の床下地が多
用されており、この上を歩くのは危険である。また粘着
剤や粘着テープで床下地に固定することも考えられたが
床下地が粘着材で汚れたり、広い面積を施工する場合は
煩雑になり、粘着剤または粘着テープなしの置敷き施工
で滑り止めできる方法が求められていた。

（問題点を解決した手段） 本考案はタイルまたは木の床下地において優れた滑り
どめカーペットタイルを提供するもので、パイル部分と
合成樹脂裏打ち材とからなるタイルカーペットにおい
て、裏打ち材の床下地接触面に機械発泡体の点状盛り上
がり部が多数形成されたことを特徴とする滑り止め用タ
イルカーペット、をその要旨とする。以下図面に基づい
て本考案を説明する。

第１図はタイルカーペット斜視図であり、１はパイル
部分、２は合成樹脂裏打ち材で裏打ち材２はポリ塩化ビ
ニル（PVC）、エチレン−酢酸ビニルコポリマー（EV
A）、ポリウレタン等の軟質合成樹脂により形成され
る。上記裏打ち材表面（床下地接触面）には機械発泡体
からなる点状盛り上がり部３が多数形成される。

この発泡体はPVC、EVA、SBR、ポリウレタン等が好適
で、直径0.5〜3cmが望ましく、盛り上がり部は３〜10cm
の間隔で設けられることが望ましい。

これらの盛り上がり部分は発泡樹脂をスクリーンで印
刷後加熱ゲル化する方法やシートに点状発泡体を多数形
成したものを積層してもよい。

この様にして本考案タイルカーペット４が得られる。

なお本考案において発泡盛り上がり部は、点状のみであ
る。

第２図はタイルカーペット断面図であり、１はパイ
ル、２は裏打ち材、３は発泡体の点状盛り上がり部で、
この盛り上がり部は0.5〜3mmの厚さである。５は木の床
下地である。

実施例 ナイロンループパイルがタフティングされた生機と、
PVCの3mmの裏打ち材が積層された１辺が50cmの正方形の
タイルカーペットの裏打ち材床接着面にスクリーン機で
機械発泡PVCペースト（発泡倍率３倍）を径10mm厚さ1mm
でかつ5cm間隔の密度の点状模様に盛り上がり印刷し、
ヒーターに通して印刷部分を加熱ゲル化した。得られた
タイルカーペットを木板床下地に敷き詰めて置敷き施工
したが、カーペットの上を歩いても滑らなかった。

（考案の効果） 発泡体の点状盛り上がり部分が床下地と密着すること
により、歩行時に強い摩擦抵抗を受けるのでタイルカー
ペットが滑らない。

この性能を利用して置敷き用タイルカーペットとして好
適であった。

木やタイル等の床下地を痛めず、汚さずにタイルカー
ペットを効率よく取り外すことができた。

パイル表面は平滑で傷められず、また、点状盛り上が
り部は均一に得られた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案タイルカーペット斜視図、第２図は断面
図である。 １はパイル、２は裏打ち材、３は盛り上がり部、４はタ
イルカーペットである。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】パイル部分と合成樹脂裏打ち材とからなる
   タイルカーペットにおいて、裏打ち材の床下地接触面に
   機械発泡体の点状盛り上がり部が多数形成されたことを
   特徴とする滑り止め用タイルカーペット。