JP2521280B2 - 貴金属の回収方法 - Google Patents
貴金属の回収方法Info
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- JP2521280B2 JP2521280B2 JP62054994A JP5499487A JP2521280B2 JP 2521280 B2 JP2521280 B2 JP 2521280B2 JP 62054994 A JP62054994 A JP 62054994A JP 5499487 A JP5499487 A JP 5499487A JP 2521280 B2 JP2521280 B2 JP 2521280B2
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- noble metal
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- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、金、銀、パラジウム等の貴金属、あるいは
これらの合金をルツボ壁に付着したスラグから回収する
ための方法に関する。
これらの合金をルツボ壁に付着したスラグから回収する
ための方法に関する。
（従来技術とその問題点） 金、銀、パラジウム等の貴金属は特別に高価な金属で
あり、種々の方法を利用して製造あるいは精製されてい
る。例えば金をより高純度の金に精製する場合には、ル
ツボ中に熔解し不純物を除去するようにしている。しか
しこのルツボ熔解によると、高純度の金が得られる反
面、ルツボから金を回収する際にルツボ壁に金が付着し
て全ての金を回収することができず、金の回収率が低下
してしまうという欠点がある。従来からできる限り金等
の貴金属の回収率を向上させて貴金属の単価を低下させ
るために各種方法が提案されている。しかし例えば前記
ルツボ壁からの貴金属回収は、現在でも付着した貴金属
をガラス棒や石英棒で剥がし落とすという効率の悪い方
法で行われ、満足すべき回収率には程遠いのが現状であ
る。
あり、種々の方法を利用して製造あるいは精製されてい
る。例えば金をより高純度の金に精製する場合には、ル
ツボ中に熔解し不純物を除去するようにしている。しか
しこのルツボ熔解によると、高純度の金が得られる反
面、ルツボから金を回収する際にルツボ壁に金が付着し
て全ての金を回収することができず、金の回収率が低下
してしまうという欠点がある。従来からできる限り金等
の貴金属の回収率を向上させて貴金属の単価を低下させ
るために各種方法が提案されている。しかし例えば前記
ルツボ壁からの貴金属回収は、現在でも付着した貴金属
をガラス棒や石英棒で剥がし落とすという効率の悪い方
法で行われ、満足すべき回収率には程遠いのが現状であ
る。
（発明の目的） 本発明は、ルツボ壁に付着したスラグ中に残留する貴
金属を簡単かつ収率よく回収する方法を提供することを
目的とする。
金属を簡単かつ収率よく回収する方法を提供することを
目的とする。
（問題点を解決するための手段） 本発明は、ルツボ壁に付着した貴金属を含有するスラ
グにホウ砂を添加し、加熱撹拌して前記貴金属をホウ砂
中に取り込み、貴金属をホウ砂との混合物の塊とし、該
塊中から前記貴金属の地金の塊を回収することを特徴と
する貴金属の回収方法である。
グにホウ砂を添加し、加熱撹拌して前記貴金属をホウ砂
中に取り込み、貴金属をホウ砂との混合物の塊とし、該
塊中から前記貴金属の地金の塊を回収することを特徴と
する貴金属の回収方法である。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明は、ルツボ等の容器に付着した回収しにくい貴
金属がホウ砂には高温で熔解し、又スラグ中に含まれる
貴金属もホウ砂中に熔解すること、及び熔解した貴金属
を含有するホウ砂を冷却して貴金属とホウ砂の混合物か
ら成る塊として後該塊を破壊することにより容易に貴金
属の地金が回収できることに着目してなされたものであ
る。
金属がホウ砂には高温で熔解し、又スラグ中に含まれる
貴金属もホウ砂中に熔解すること、及び熔解した貴金属
を含有するホウ砂を冷却して貴金属とホウ砂の混合物か
ら成る塊として後該塊を破壊することにより容易に貴金
属の地金が回収できることに着目してなされたものであ
る。
本発明における貴金属は、金、銀、白金、パラジウ
ム、ロジウム、ルテニウム等の白金族金属を含み、これ
らの金属同士又は他の金属との合金をも含有する。該貴
金属を含有するスラグは熔解後のルツボ等の容器の付着
物として形成され、その中に貴金属が含まれるスラグ等
を意味する。
ム、ロジウム、ルテニウム等の白金族金属を含み、これ
らの金属同士又は他の金属との合金をも含有する。該貴
金属を含有するスラグは熔解後のルツボ等の容器の付着
物として形成され、その中に貴金属が含まれるスラグ等
を意味する。
又本発明でいうホウ砂とはNa2B4O7の化学組成を有す
る無色又は白色の結晶を意味し通常は10水塩の形態で存
在する。該ホウ砂は通常878℃で熔解するため、本発明
でもホウ砂を878℃以上に加熱することが必要となる。
添加するホウ砂の量は、前記貴金属が十分に熔解できる
量であればよく、より多くのホウ砂を使用しても差し支
えない。例えばルツボ壁からの回収の場合には、付着し
ている貴金属に対し、５〜30倍（重量）のホウ砂を使用
することが好ましい。
る無色又は白色の結晶を意味し通常は10水塩の形態で存
在する。該ホウ砂は通常878℃で熔解するため、本発明
でもホウ砂を878℃以上に加熱することが必要となる。
添加するホウ砂の量は、前記貴金属が十分に熔解できる
量であればよく、より多くのホウ砂を使用しても差し支
えない。例えばルツボ壁からの回収の場合には、付着し
ている貴金属に対し、５〜30倍（重量）のホウ砂を使用
することが好ましい。
ルツボ壁に付着した貴金属の含有したスラグは、石英
ガラス等で該ルツボ壁から剥がしながら撹拌するだけ
で、比較的容易に熔解したホウ砂に熔け、ホウ砂と該貴
金属との液状混合物となる。該液状混合物を冷却し塊と
すると貴金属は地金の形で該塊中に存在するため、該塊
を破壊することにより容易に貴金属が回収される。
ガラス等で該ルツボ壁から剥がしながら撹拌するだけ
で、比較的容易に熔解したホウ砂に熔け、ホウ砂と該貴
金属との液状混合物となる。該液状混合物を冷却し塊と
すると貴金属は地金の形で該塊中に存在するため、該塊
を破壊することにより容易に貴金属が回収される。
この方法によるルツボ壁からの貴金属の回収では、単
に貴金属が回収されるだけでなく、ルツボ壁から完全に
貴金属が除かれて清浄化されるので、従来は該貴金属を
含む用途以外の他の用途には使用できずに廃棄されてい
たルツボが別の用途にも使用できることになる。
に貴金属が回収されるだけでなく、ルツボ壁から完全に
貴金属が除かれて清浄化されるので、従来は該貴金属を
含む用途以外の他の用途には使用できずに廃棄されてい
たルツボが別の用途にも使用できることになる。
（実施例） 次に本発明の実施例を記載するが、これは本発明を限
定するものではない。
定するものではない。
実施例１ 銀−パラジウム合金の屑5kgをカーボン製ルツボ中で
高周波熔解し、その後固化させ、前記合金をルツボから
取り出し、更にルツボ壁を石英ガラスで擦って付着物を
剥がし落とし、該回収合金量を秤量したところ、4980.0
gであった（ロスの割合は0.4％）。
高周波熔解し、その後固化させ、前記合金をルツボから
取り出し、更にルツボ壁を石英ガラスで擦って付着物を
剥がし落とし、該回収合金量を秤量したところ、4980.0
gであった（ロスの割合は0.4％）。
次いでこのルツボに200gのホウ砂を加え、900℃に加
熱してホウ砂を熔解し、石英ガラスでルツボ壁の前記合
金をホウ砂中に熔かし出すとともに十分に撹拌した。次
いで熔解したホウ砂を冷却してホウ砂と合金との混合物
の塊とし、該塊を破壊したところ、更に18.0gの合金が
回収された（ロスの割合は0.4％から0.04％に減少し
た）。
熱してホウ砂を熔解し、石英ガラスでルツボ壁の前記合
金をホウ砂中に熔かし出すとともに十分に撹拌した。次
いで熔解したホウ砂を冷却してホウ砂と合金との混合物
の塊とし、該塊を破壊したところ、更に18.0gの合金が
回収された（ロスの割合は0.4％から0.04％に減少し
た）。
実施例２ 金−パラジウム合金5kgを実施例１と同様にしてルツ
ボ中で熔解し、固化し付着物を剥がし落として秤量した
ところ、4982.0gであった（ロスの割合は0.36％）。
ボ中で熔解し、固化し付着物を剥がし落として秤量した
ところ、4982.0gであった（ロスの割合は0.36％）。
次いでホウ砂200gを加えて実施例１と同様に更に合金
の回収を行ったところ16.0gの合金が回収された（ロス
の割合は0.36％から0.04％に減少した）。
の回収を行ったところ16.0gの合金が回収された（ロス
の割合は0.36％から0.04％に減少した）。
（発明の効果） 本発明は、ルツボ壁に付着したスラグ中に残留する貴
金属を回収するにあたり、貴金属を含有する該残留物に
ホウ砂を添加して前記貴金属をホウ砂中に取り込み、該
ホウ砂の塊を破壊することにより、該塊中から前記貴金
属の地金の塊を回収するようにしている。従って従来方
法では低い回収率でしか回収できなかった貴金属が回収
でき、しかも容器内の貴金属を回収する場合には容器の
清浄化にもつながり、該容器を他の用途にそのまま使用
できることになるため、より好都合である。
金属を回収するにあたり、貴金属を含有する該残留物に
ホウ砂を添加して前記貴金属をホウ砂中に取り込み、該
ホウ砂の塊を破壊することにより、該塊中から前記貴金
属の地金の塊を回収するようにしている。従って従来方
法では低い回収率でしか回収できなかった貴金属が回収
でき、しかも容器内の貴金属を回収する場合には容器の
清浄化にもつながり、該容器を他の用途にそのまま使用
できることになるため、より好都合である。
Claims (2)
- 【請求項１】高周波熔解後にルツボ壁に付着した、貴金
属を含有するスラグにホウ砂を添加し、加熱撹拌して前
記貴金属をホウ砂中に取り込み、貴金属をホウ砂との混
合物の塊とし、該塊中から前記貴金属の地金の塊を回収
することを特徴とする貴金属の回収方法。 - 【請求項２】ホウ砂の添加量がルツボ壁に付着した貴金
属の重量の５〜30倍であることを特徴とする特許請求の
範囲第１項に記載の貴金属の回収方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62054994A JP2521280B2 (ja) | 1987-03-10 | 1987-03-10 | 貴金属の回収方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62054994A JP2521280B2 (ja) | 1987-03-10 | 1987-03-10 | 貴金属の回収方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63223134A JPS63223134A (ja) | 1988-09-16 |
| JP2521280B2 true JP2521280B2 (ja) | 1996-08-07 |
Family
ID=12986204
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62054994A Expired - Fee Related JP2521280B2 (ja) | 1987-03-10 | 1987-03-10 | 貴金属の回収方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2521280B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2737824B2 (ja) * | 1994-04-12 | 1998-04-08 | 古河電気工業株式会社 | 複合銀製品の溶融分離方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4825861A (ja) * | 1971-08-09 | 1973-04-04 | ||
| ZA807646B (en) * | 1979-12-31 | 1982-02-24 | Johnson Matthey Co Ltd | Refining of refractory materials |
-
1987
- 1987-03-10 JP JP62054994A patent/JP2521280B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63223134A (ja) | 1988-09-16 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |