JP2521111B2 - 内燃機関のエアクリ―ナ―用濾材およびその製造方法 - Google Patents

内燃機関のエアクリ―ナ―用濾材およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は自動車等の内燃機関に使用するエアクリーナ
用濾材ならびにその製造方法に関するものである。
(従来の技術) 従来、この種、内燃機関のエアクリーナ用濾材として
は繊維層を粗層、中間層、緻密層として積層した密度勾
配型や、使用する繊維種により空気流入側と空気流出側
との密度に差をもたせたもの、あるいは製法上の特徴と
して連続的な密度を生ぜしめたものや、エレクトリック
繊維を用いたもの、または濾材にエチレングリコール等
の不揮発性液体を付与し、濾材性能の一部を改良したも
の、更に空隙をつぶさないように不乾性の不揮発性液を
被覆したもの(特開昭56−91820号公報参照)等、種々
のものが知られ、かつ用いられていた。
ところで、濾材は使用することにより空気中のダスト
を繊維の表面に付着させてダストを除去させるものがあ
るが、ダストの付着量が多くなってくると、濾材の空隙
率は低下し、そのため、通気抵抗が増大し、濾過効率は
次第に低下して遂には使用できなくなる。
そこで、このような現象を解決すべく、湿潤式のもの
が採用されることがあるが、このような場合にはダスト
保持能力を増大させる効果が大である反面、効率等はむ
しろ、低下する傾向があり、しかも内燃機関用として使
用した場合、湿潤させた液体がエンジン内に吸入された
り、各種エアー・アクチュエーター部品に付着したりす
るためにはそれらが十分に機能しなくなる懸念を有して
いると共に、水洗されることにより流出して了うという
問題を有している。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は叙上の如き実状に対処し、更に上記湿潤式の
ものの改善をはかり、繊維処理剤の付着効果を高め、水
洗等により容易に流出せず、かつ、ダストが付着したと
きには、ダストを付着せしめ得るような粘弾性膜を繊維
表面に形成して濾材性能を向上せしめることを目的とす
るものである。
(問題点を解決するための手段) しかして、上記目的に適合する本発明の特徴とすると
ころは、内燃機関用のエアクリーナ用濾材において繊維
処理剤としてシリコーン系繊維剤を用い、かつこれを濾
材構成繊維に対し架橋反応を伴って繊維重量の0.1〜10.
0重量%付与せしめることにある。
また、本発明は上記濾材の製造方法として前記濾材を
構成する繊維に対し、シリコーン繊維処理剤を、繊維重
量の0.1〜10.0重量%付与する繊維処理工程と、前記繊
維に付与された前記シリコーン系繊維処理剤を架橋反応
させる架橋工程とを有する方法にある。
ここで、繊維処理剤はシリコーン系であることが肝要
であり、その付与はエアクリーナを構成する構成繊維に
対し濾材形成工程の前に付与してもよく、また濾材形成
後、該濾材に対し付与してもよいが、前者の構成繊維に
対し付与するのがより効果的である。
そして、これら繊維処理剤は付与された後、加熱処理
が加えられることによってシリコーン系処理剤の全部又
は一部を架橋反応せしめ、ゴム状固形樹脂の架橋重合物
として水洗等で容易に流出しないように後処理される。
なお、付与されるシリコーン系繊維処理剤は繊維重量
に対し0.1重量%以下ではダスト保持の効果が弱く、ま
た10.0重量%以上ともなればダストの付着したシリコー
ンがすべり落ち、飛散して捕集効率が次第に低下する傾
向にあるので構成繊維に対する付与量は前記範囲が好適
である。
(作 用) 上記の如きシリコーン系繊維処理剤が所定量付与され
た濾材を内燃機関用のエアクリーナーの濾材として使用
するときは、ダストを付着せしめ得る粘弾性膜により付
着したダストは凝集し、乾時に比較して同一重量のダス
トが付着しても乾時に比較し大なる空隙を有することが
可能となる。しかも、10.0重量%以下であるため、凝集
したダストの飛散は起こらず、エンジンへ吸入されてア
クチュエータ部品の作動に悪影響を及ぼすこともない。
又、湿潤式の場合は一般に湿潤される液体の表面張力
によって細かい孔は液体の膜で塞がれ、大きな孔が少し
開いた状態で効率を低下せしめるが、本発明濾材ではシ
リコーン系処理剤の付与と、その付与量も少ないと共に
少なくとも一部は架橋反応を起こさせているため架橋重
合物であるゴム状の固形樹脂となって上記の如き弊害は
全く認められず、良好な濾材の性能向上が達成される。
(実施例) 以下、更に上記本発明の濾材につき具体的な実施例を
説明する。
上記第1表に示す如く原綿油剤の種類とその量を変化
させたポリエステル繊維ウエブを用いて、目付239g/
m2、厚さ1.73mm、空隙率93.7%の不織布をニードルパン
チ加工により作成し、風速30cm/sec、試験面積0.1m2
カーボン濃度30mg/min(17mg/m3)でカーボンダスト試
験を行った。
その結果は下記第2表に示す通りであった。
上記表より分かるように初期通気抵抗はほぼ同一であ
るが、300mmH2O時のダスト保持量(DHC)と効率(η)
において実施例1では効率が低下することはなく、比較
例の約1.3倍のDHC(捕集したダスト量)を示し、実施例
2では1.36倍、実施例3では1.47倍のDHCを示してい
る。
これはシリコーン系平滑処理剤がカーボン粒子の捕捉
を推進させ、その量的効果もあることを示している。
なお、以上は原綿に対しシリコーン系処理剤を付与し
た場合であるが、濾材に対しシリコーン系処理剤、例え
ばシリコーン撥水剤を付与せめる場合も原綿に対し処理
剤を付与した上記各実施例に比較しては稍、劣っていた
が、比較例に対しては充分、向上が認められた。
又、シリコーン系処理剤を0.1〜10.0重量%の範囲を
外れたものについても同様に試験したが、シリコーン系
処理剤の付与が10.0重量%を越え多くなるにつれダスト
保持量は高まるが、ダストを保持したシリコーンのすべ
り落ちによる飛散が始まり効率の低下が顕著となった。
一方、0.1重量%以下では実質上、ダスト保持量が少
なくなり、濾材として実用に不向きであった。
以上のように、本発明によるシリコーン系処理剤付与
繊維の使用は他の処理剤に比し頗る有効で濾材の性能向
上に極めてすぐれていることが理解される。
(発明の効果) 本発明は以上に述べた如く濾材構成繊維としてシリコ
ーン系繊維処理材を架橋反応を伴って付与した繊維を用
い、全体として繊維重量の0.1〜10.0重量%の付与とな
したものであり、従来の濾材に比し充分同等の効率を保
持するにかかわらず、ダストの架橋反応を伴ったシリコ
ーン系処理剤による粘弾性膜を付着して凝集され、圧損
の上昇が低く、乾時に比しダスト保持量が多くなってエ
アクリーナー用濾材として性能向上に顕著な効果があ
り、しかもシリコーンの付着は10重量%以下であるた
め、ダストの付着したシリコーン処理剤膜のすべり落ち
による飛散は起こらず、また従来の不揮発性液の被覆の
如きエンジンへの吸入によるアクチュエータ部品の作動
への悪影響もなく、更に、処理剤の付与も比較的少なく
て、かつ前記の如く少なくとも一部架橋反応を起こさせ
ているため、被水による脱落の恐れもなく、長期にわた
りその性能を確保することができる特長を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−91820(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単一又は複数の繊維層の積層からなる内燃
    機関のエアクリーナー用濾材であって、前記濾材はその
    繊維層を構成する繊維の少なくとも一部にシリコーン系
    繊維処理剤が架橋反応を伴って付与され、全体として濾
    材の構成繊維に対し、繊維重量の0.1〜10.0重量%の前
    記繊維処理剤が付与されてなることを特徴とする内燃機
    関のエアクリーナ用濾材。
  2. 【請求項2】繊維原綿から濾材としての不織布を作成す
    る濾材形成工程を含む内燃機関のエアクリーナー用濾材
    の製造方法において、前記濾材を構成する繊維に対し、
    シリコーン系繊維処理剤を、繊維重量の0.1〜10.0重量
    %付与する繊維処理工程と、前記繊維に付与された前記
    シリコーン系繊維処理剤を架橋反応させる架橋工程とを
    有することを特徴とする内燃機関のエアクリーナ用濾材
    の製造方法。
  3. 【請求項3】前記繊維処理工程は、前記濾材形成工程の
    前に行なわれ、前記繊維原綿に対し前記シリコーン系繊
    維処理剤を付与することを特徴とする特許請求の範囲第
    2項記載の内燃機関のエアクリーナ用濾材の製造方法。
  4. 【請求項4】前記繊維処理工程は、前記濾材形成工程の
    後に行なわれ、前記濾材に対し前記シリコーン系繊維処
    理剤を付与することを特徴とする特許請求の範囲第2項
    に記載の内燃機関のエアクリーナ用濾材の製造方法。
  5. 【請求項5】前記架橋工程は、加熱処理により前記シリ
    コーン系繊維処理剤を架橋反応させることを特徴とする
    特許請求の範囲第2項乃至第4項のいずれに記載の内燃
    機関のエアクリーナ用濾材の製造方法。
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