JP2520993B2 - 分岐本管の廃棄方法及び装置 - Google Patents

分岐本管の廃棄方法及び装置

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JP2520993B2
JP2520993B2 JP3233453A JP23345391A JP2520993B2 JP 2520993 B2 JP2520993 B2 JP 2520993B2 JP 3233453 A JP3233453 A JP 3233453A JP 23345391 A JP23345391 A JP 23345391A JP 2520993 B2 JP2520993 B2 JP 2520993B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体輸送主本管に連結
された分岐本管の廃棄、及び、この作業の実施にあた
り、分岐本管に相流体の流れを阻止するための装置に関
する。ガス、水及び下水の本管は、それが漏れを生じた
とき、或いは、その他の理由により廃棄する必要が生じ
る。漏れは、鋳鉄製ガス本管の接合部内に生ずる漏れ通
路の結果、或いは、鋳鉄及びその他の材料、例えば、ダ
クタイル鋳鉄及び鋼、セメント、レンガ、又は、プラス
チックの腐蝕、又は、機械的損傷による壁のクラックの
結果、連結部に発生する。
【0002】本管廃棄のための現在の技術は、分岐本管
と主本管との接合部において掘削をすることを必要とす
る。これはしばしば、頻繁な通行が行われる中で行わ
れ、この掘削により歩行者及び交通の両方が妨害され
る。従って、本発明の目的は、前述のような妨害が最小
になるような方法で、主本管に連結された分岐本管を廃
棄する方法を提供することである。
【0003】更に、本発明の目的は、流体輸送本管に相
流体の流れを阻止する装置を提供することである。本発
明の第1形態において、流体輸送本管に連結された分岐
本管を廃棄する方法が提供され、この方法は、接近箇所
において分岐本管のボアに接近し、分岐本管のボアを接
近箇所よりも接合部に近い塞ぎ箇所において恒久的に塞
ぐことからなる。
【0004】本発明の第2形態において、ガス輸送本管
に相流体の流れを阻止する装置が提供され、、この装置
は、本管のボアを塞ぐようになっている本体を有するプ
ラグと、本体を本管のボアに沿って、ボアを塞ぐべき箇
所まで押すためのロッドにプラグを連結するための手段
とを有する。
【0005】
【実施例】次に、本発明の一実施例を、本方法の種々の
工程を順に示す添付図面を参照して詳細に説明する。図
面を参照すると、第1図は、大径主本管2に接合された
分岐本管を示す。主本管2はガス、水、下水を輸送する
ことができるが、本発明は特にガスゆうそ本管の廃棄に
適している。主本管2は地区の供給本管であり、分岐本
管1はガスを、引込管取出し部(図示せず)を介して家
庭消費者に供給するようになっている。この実施例で
は、分岐本管1はまた、分岐本管2の他端部で別の主本
管(図示せず)からも供給され得るが、本方法は、唯一
の主本管から供給される分岐本管におけるのと等しい効
果をもって使用され得る。
【0006】本方法の第1工程(図1)では、分岐本管
1の主本管2から離れている長さ部分を掘削によって露
出させる。掘削された長さ部分の位置は、掘削コスト及
び復旧コストが低い領域、すなわち、歩行者及び交通に
対する妨害が最小である領域にある。通常の圧力計3、
4が既知の技術によって間隔を隔てた位置で分岐主管1
に連結される。この圧力計は、連結点のガスの圧力を表
示する。
【0007】本方法の次の工程(図2)では、圧力計5
を圧力計3、4との間に連結し、圧力計3、4間に位置
し、圧力計5を有する分岐主管1の一部を既知の技術の
「バックオフ」によってガスの流れから密封する。ここ
では、2対の除去可能で膨張可能なゴム袋7、8と9、
10が夫々、間隔を隔てられた位置で本管1に挿入さ
れ、図示するように、一時的に膨張されて本管1のボア
を封鎖する。塞ぎが有効であるならばゼロであるべき圧
力計5の圧力読み値から、塞ぎの効果を観察することが
できる。
【0008】本方法の次の工程(図3)では、袋8、9
間に位置する本管1の一部分を、次いで、鋸を含む既知
の技術によって取り除き、次いで、この部分が分岐本管
の‘第1部分’を構成し、他方、主本管2にいまだ結合
されている部分が本管1の‘第2部分’である。第1部
分の除去により、第2部分の自由端を介して本管1のボ
アに対する接近が得られる。圧力計3を除去し、その連
結に必要な穴を塞ぐ、すなわち、密封する。
【0009】次に(図4)、分岐本管1の遠隔残部11
の端を通常の端キャップ12によってキャップ止めす
る。次いで、袋7、8を収縮させて、これらを挿入した
穴から除去し、これらの穴を在来のように塞ぐ、すなわ
ち、密封するのが良い。最後に、圧力計4を除去する。
次いで、既知のフルボアタイプのゲートバルブ13を、
図示するように、分岐本管1の第2部分の遠位接近端に
連結してバルブ13を閉じ、袋9、10を収縮させ、こ
れらを挿入した穴から除去し、これらの穴を在来のよう
に塞ぐ、すなわち、密封する。
【0010】図5を参照すると、次いで、プラグ16の
形態の装置を、適当な連結、例えば、ねじ連結によっ
て、剛性な、或いは、半剛性な中空ロッド17に連結
し、このロッド17により、プラグ16を本管1の第2
部分に沿ってバルブ端から主本管2自体に押し込むこと
ができる。プラグは、最初、既知のタイプのグランドボ
ックス、すなわち、ピグトラップ18内に収容されてい
る。グランドボックス18は、ロッド17を挿入する穴
を形成する弾性要素で作られた入口壁19を有し、穴を
形成する縁部は、ロッド17の外壁の可撓性シールを提
供する。
【0011】グランドボックス18をバルブ13に連結
するが、これに先立って、ロッド17をグランド壁19
の穴から挿入し、プラグ16を、図示し、前述したよう
に、グランドボックス18内に配置する。グランドボッ
クス18とロッド17との間のシールは、バルブ13を
開放したときに、ガスがグランド壁19をから散逸しな
いようにするのに有効である。別の圧力計20が、図示
するように、グランドボックス18の側壁21に連結さ
れ、グランドボックス18内の圧力を表示する。ロッド
17は、一体長さ部分であっても良く、また、ねじ、或
いは、スナップ結合によって連結された個々の短い部分
からなっても良い。
【0012】詳細には図示しないけれども、プラグ16
自体は、中空スピンドル24の各端に配置された一対の
開口ディスク組立体22、23からなり、この中空スピ
ンドル24は、ロッドの雌ねじボアに螺合することがで
きる雄ねじ端を有する。各組立体は、ディスクの両側の
2つの外側ディスク間に挟まれた中央ディスクからな
る。各中央ディスクは、ゴムのような適当な可撓性材料
のものであり、各外側ディスクは、金属、例えば、鋼の
ような剛性材料のものである。各ゴム製ディスクの直径
は、部分14の内径よりも僅かに大きいので、ディスク
はボアの塞ぎを行う。スピンドル24は、組立体22、
23間に位置する多数の孔(図示せず)を有し、この孔
は、中空ロッド17のボアを介してスピンドル24に供
給される硬化可能な液体シーラントの出口を形成する。
プラグ16が、後述するように、本管の部分14の正し
い位置にあるときには、ロッド17が回転されてプラグ
16の機構が作動し、これにより、各ゴム製ディスクを
挟む2つの外側ディスク間の各ゴム製ディスクを圧縮す
ることによってディスクの直径を増大させる。かくし
て、ゴム製ディスクは本管1の内壁と堅密に係合する。
ゴム製ディスクを一旦所定位置に位置決めすれば、シー
ラントをスピンドル24に圧送し、組立体22、23と
スピンドル24との間に形成された室25に放出するこ
とができる。シーラントは、エポキシや嫌気性タイプの
ような接着剤が良く、次いで、これを硬化させる。
【0013】図6を参照すると、本方法の次の段階で
は、バルブ13を開放し、プラグ16をグランドボック
ス18から本管1の部分14に押し込む。この段階で
は、グランドボックスの圧力計20は読み値ゼロである
筈であり、このことは、プラグ16が部分14のボアを
塞ぎ、これによって、ガスがグランドボックス18に進
入しないようにすることを表す。
【0014】プラグ16を、更に、図7に示す位置、す
なわち、接合部に隣接した位置に達するまで押す。次い
で、更にまた、プラグ16をこれが主本管2に進入する
まで押す(図8)。この段階では、この箇所に対するガ
ス流量を示す圧力計20の圧力読み値がある。プラグ1
6を、これが主本管2の遠い方の壁に結合するまで押
す。
【0015】次いで、プラグ16を図9に示す位置に押
戻し、この位置は図7に示す位置と同じであり、圧力計
20の読み値は零である。ロッド17の先導部分が、図
9に示すように、グランド入口壁19の外側で終る限
り、残りの部分は、ねじ留めを解かれ、図10に示すよ
うに除去される。次いで、グランドボックス18及びバ
ルブ13を図11に示すように除去し、ホース、又は、
チューブ26をロッド17の端部に連結する。
【0016】ホース26は、ホース29を介して容器2
8からシーラントを供給する手動ポンプ27に連結され
ている。次いで、水をベースにしたセメント状グラウ
ト、セメント、エポキシのようなシーラントを、組立体
22、23とスピンドル24との間の室25内に圧送
し、ついには室25を完全に充填する。次いで、本管の
部分14のボアの塞ぎが恒久的になるように、シーラン
トを硬化させる。
【0017】最後に、既知のタイプの端部キャップ30
を、図12に示すように部分14の遠位端に嵌め、プラ
グ16および端部キャップ30との間に確実な流体密封
を形成し、掘削穴を従来におけるように埋め、道路、又
は、舗道面を通常の様式に従って作る。説明した方法に
より、本管を露出させる掘削を、分岐本管と主本管との
間の接合部から遠く離して、再配置コストが低い領域、
及び/又は、歩行者および交通の流れに対する妨害が最
小である領域に配置させ、これによって、多くの公衆に
対する不便をなくす。
【0018】説明したプラグ16は、多くの適切なもの
の一例にすぎない。ゴム製ディスクを金属板間で圧搾す
ることに代えて、くさびディスクに引っ張ることにより
ディスクを外方に歪ませても良い。変形例として、補強
金属により補強することが必要ならば、プラグは、部分
的に、ゴム、又は、弾性プランジャーからなっても良
い。ブラグはまた、閉鎖セル構造を備え、或いは、備え
ないスポンジからなっても良い。
【0019】スポンジプラグを採用する場合には、有利
には、スポンジプラグを嫌気性シーラントのようなシー
ラントに浸漬させてから、本管に挿入するのが良く、こ
れによって、シーラントを硬化させると、プラグが剛性
になり、本管の内壁に粘着する。説明しなかったが、分
岐本管の部分全体を、グランドを介して、ロッドを介す
る代りに、本管に直接圧送したシーラントで充填するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】主供給本管に接続された分岐本管の一部の長さ
を示す。
【図2】分岐本管のボアが一時的に塞がれ、第1部分の
除去を可能にした後の状態を示す。
【図3】分岐本管の第1部分が除去された後の状態を示
す。
【図4】フルボアゲートバルブが分岐本管の第2部分の
主本管の遠位端に嵌められ、分岐本管の残部の隣接端が
キャップで閉鎖された後の状態を示す。
【図5】グランドボックス、又は、ピグトラップをバル
ブに連結し、ボア塞ぎプラグをグランドボックス内に収
容した後の状態を示す。
【図6】プラグを、開放バルブを通して分岐本管の第2
部分に押し入れた後の状態を示す。
【図7】プラグを主本管内に押入れる前の状態を示す。
【図8】プラグを主本管内に押入れた後の状態を示す。
【図9】プラグを分岐本管内に引っ込めた後状態を示
す。
【図10】押圧ロッドの部分の一つを除去した後の状態
を示す。
【図11】硬化性液体シーラントをプラグ内に圧送した
後の状態を示す。
【図12】プラグロッド、バルブ及びグランドボックス
を除去し、分岐本管の第2部分の遠位端をキャップ留め
し、シーラントを硬化させた後の状態を示す。
【符号の説明】
1・・・分岐本管 2・・・主本管 16・・・プラグ 17・・・ロッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ブライアン トーマス セイルズ イギリス サリー アールエイチ5 4 ティーエルワイルドクロフト ドライヴ ドーキング 90 (72)発明者 エイドリアン シドニー パークス イギリス ウェスト サセックス アー ルエイチ15 9イーディー バージェス ヒル ステーション ロード 121 (56)参考文献 特開 昭58−46288(JP,A)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス輸送本管に沿う流体の流れを阻止す
    るための装置において、プラグを有し、前記プラグは、
    本管のボアに挿入し、前記ボアに沿って、前記プラグが
    前記本管の前記ボアを塞ぐ位置まで押し進むことがで
    き、中空スピンドルと、軸線方向に間隔を隔てた2つの
    ディスクとを有し、前記ディスクは、間に室を構成する
    ように中空スピンドルに取付けられ、前記ボアの径と実
    質的に等しい径を有し、前記スピンドルは、該スヒンド
    ルの中空内部と室との間に連通を提供するように孔あけ
    された周壁を有し、前記スピンドルの一方の端は、プラ
    グが主管の中を進むことになる方向に対して、後端部分
    を有し、この後端部分は、前記プラグを前記主管のボア
    に沿って前記ボアが塞がれることになる位置まで押し進
    めるための中空ロッドの前端に前記プラグを連結するよ
    うになっている手段を有し、前記連結手段が、前記ロッ
    ドと前記スピンドルとを連通させ、前記ロッドの中空内
    部と前記スピンドルの中空内部とを介しての前記室に対
    する連通により、前記プラグを前記主管に配置したとき
    に、シーラントを前記室、かくして、前記主管に導入さ
    せる、装置。
  2. 【請求項2】 前記プラグを前記主管の前記ボアに押し
    進めるための中空ロッドを有し、前記ロッドが、前記中
    空スピンドルの前記ロッド連結手段を介して前記プラグ
    に脱着自在に連結され、前記中空ロッドが、前記室に導
    入することができるように、シーラントを前記中空スピ
    ンドルに供給する手段及び前記プラグを前記主管の前記
    ボアに沿って押し進めるための手段の両方の手段として
    役立つ、請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 流体輸送主本管に接合された分岐本管を
    廃棄するための方法において、廃棄に備えて分岐本管の
    一部を露出させ、接近箇所で前記分岐本管のボアに接近
    し、次いで、接近箇所よりも前記分岐本管と主本管との
    間の接合部に近い塞ぎ箇所で前記分岐本管の前記ボアを
    プラグで恒久的に塞ぎ、前記プラグにはシーラントが供
    給され、このシーラントは、硬化し、前記プラグを前記
    分岐本管の壁の内部に接着させ、露出工程に引き続き接
    近する前に、前記接近箇所の上流で前記分岐本管の壁に
    孔あけを行い、塞ぎ手段を前記分岐本管の前記壁の孔を
    介して前記分岐本管の前記ボアに導入することによって
    前記分岐本管の前記ボアを接近箇所の上流で一時的に防
    ぐ、方法。
  4. 【請求項4】 前記分岐主管を恒久的に塞ぐ前に、一時
    的閉塞体を除去し、一時的閉塞体の除去中及び除去後、
    前記接近箇所から流体が漏洩しないようにする、請求項
    3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記接近箇所から流体が漏洩しないよう
    にしながら、前記分岐主管の前記ボアの恒久的閉塞を行
    う、請求項3、又は、請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 閉塞箇所が、前記分岐本管と主本管との
    接合箇所に隣接して配置される、請求項3乃至請求項5
    のいずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記分岐本管の第1部分を除去し、前記
    分岐本管の第2部分を前記主管に接続されたままにする
    ことによって前記分岐本管への接近を行い、前記第2部
    分遠位端が接近箇所を形成する、請求項3乃至請求項6
    のいずれか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記プラグが、中空スピンドルと、軸線
    方向に間隔を隔てた2つのディスクとを有し、前記ディ
    スクは、前記中空スピンドルに取付けられ、前記プラグ
    が、前記接近箇所から前記ボアに導入され、閉塞箇所ま
    で進められたときに、前記2つのディスクと前記分岐主
    管と前記スピンドルの周壁との間に室が構成されるよう
    に、前記ボアの径と実質的に等しい径を有し、前記周壁
    には、前記スピンドルの中空内部と前記室との間に連通
    を提供するように孔あけされ、前記スピンドルは、前記
    プラグを前記ボアに沿って閉塞箇所まで押し進めるのに
    使用される中空ロッドの前端に前記プラグを解放自在に
    連結するための手段を有する後端部分を有し、前記中空
    ロッドから前記中空スピンドルにシーラントが供給さ
    れ、前記中空スピンドルからシーラントは孔あけされた
    スピンドル壁を介して前記室に導入される、請求項3乃
    至請求項7のいずれか1項に記載の方法。
JP3233453A 1990-09-12 1991-09-12 分岐本管の廃棄方法及び装置 Expired - Lifetime JP2520993B2 (ja)

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GB9019905A GB2248668B (en) 1990-09-12 1990-09-12 Abandonment of a branch main

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DE (1) DE69126752T2 (ja)
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