JP2520928Y2 - サンプリングパルス出力制御装置 - Google Patents

サンプリングパルス出力制御装置

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JP2520928Y2
JP2520928Y2 JP1987054573U JP5457387U JP2520928Y2 JP 2520928 Y2 JP2520928 Y2 JP 2520928Y2 JP 1987054573 U JP1987054573 U JP 1987054573U JP 5457387 U JP5457387 U JP 5457387U JP 2520928 Y2 JP2520928 Y2 JP 2520928Y2
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sampling pulse
pulse generator
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JP1987054573U
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Inventor
健司 山本
Original Assignee
横河・ヒユーレツト・パツカード 株式会社
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は、サンプラに用いられるサンプリングパルス
の波高値を、周波数及び時間の変化に対し、一定値に保
つためのサンプリングパルス出力制御装置に関する。
〔考案の技術的背景及びその問題点〕
一般に、任意の周波数の繰り返し波形をサンプリング
するサンプラには、第2図に示す回路が用いられてい
る。図中において、入力端子に加えられた繰り返し波形
は、それぞれのバイアス電圧VB1,VB2上に重畳された互
いに逆極性のサンプリングパルスPS1,PS2によってON/O
FFされる。ダイオードD1〜D4よりなるダイオードスイッ
チ(ダイオードブリッジ)によって、その選択された波
高値が保持用のキャパシタCHに保持される。
この回路において、キャパシタCHに保持されるサンプ
リング出力は、高ビット精度(たとえば、電圧範囲1V
P-Pにおいて12ビット精度すなわち約0.02%精度)が要
求されるような用途では、該出力の電圧オフセットドリ
フトは、非常に重大な問題となる。このドリフトは、主
に以下に述べる2点に分けられる。すなわち、サンプリ
ングを開始した時に、出力のオフセット電圧が時間とと
もに大きく変動する問題(以下、ホットスタート問題と
言う)と、サンプリングパルスの周期を変化させた時、
出力のオフセット電圧が変動する問題(以下、周波数特
性問題と言う)とである。一般に、任意の周波数の繰り
返し波形もサンプリングするとき、サンプリング周波数
もそれに合わせた最適の繰り返し周波数に設定する必要
があり、これによってサンプリング出力のオフセット電
圧が変動するのは好ましくない。
これらのサンプリング出力の電圧オフセットドリフト
はサンプリングパルスを生成するために一般的に用いら
れているステップリカバリダイオード(SRD)の消費電
力の変化すなわち熱変化に帰因したサンプリングパルス
の波高値のドリフトによるものであり、スイッチングの
不平衡性によるものである。
〔考案の目的〕
本考案は、サンプリングパルスの波高値の周波数特性
及び時間特性を改善することによって、サンプラの出力
電圧をオフセットドリフトに関するホットスタート問題
と周波数特性問題とを改善することを目的とする。
〔考案の概要〕
本考案の一実施例においては、内蔵の発振器を備えて
おり、サンプリングパルス発生用のトリガ入力が無いと
きは、この内蔵の発振器出力でサンプリングパルス発生
器をトリガし、サンプリングパルスを発生させるととも
に、このサンプリングパルス発生器とサンプラの間に電
圧制御減衰器を置いて、発生したサンプリングパルスを
サンプラへ出力しないようにしている。これによってサ
ンプリングパルス発生器内のステップリカバリダイオー
ドを熱的に一定に保つことができ、したがってサンプリ
ングパルスの波高値を常に一定に保つことができる。
〔考案の実施例〕
第1図の(a)に本考案の一実施例を示し、(b)に
そのタイミング図を示す。図中において、トリガ入力が
ハイ(high)になる前(時間TSUだけ前)にプリトリガ
がハイとなって、減衰器制御電圧がハイとなり、電圧制
御減衰器103は、短絡状態(入出力間導通)となるとと
もに、スイッチ105はトリガ入力をサンプリングパルス
発生器102に入力するように接続される。この後トリガ
入力がハイになると、このトリガ入力はスイッチ105を
通してサンプリングパルス発生器102をトリガし、発生
したサンプリングパルスは、導通状態となっている電圧
制御減衰器103を通して、サンプラに出力される。トリ
ガ入力がハイになった後(時間THO後)にプリトリガ入
力はロー(low)となり、引き続いて、内部発振器出力
がローになると、減衰器制御電圧はローとなり、電圧制
御減衰器103は解放(入出力間不導通)状態となるとと
もに、スイッチ105は内部発振器104の出力をサンプリン
グパルス発生器102に入力するように接続される。実際
にはスイッチ105は、内部発振器104の出力の立ち下がり
エッジが生じてからスイッチ105が完全に切り替わるま
での若干の切替え時応答時間を有するので、第1図に示
すように、内部発振器出力がローになってから少しして
からサンプリングパルス発生器入力信号がローになる。
もちろん、スイッチ105の応答時間が他の回路の動作に
悪影響を及ぼす場合には、スイッチ105として応答時間
の短いスイッチを用いることができる。トリガ入力の立
上り縁(edge)が無いときには、サンプリングパルス発
生器102はスイッチ105を通して内部発振器104の出力に
よってトリガされサンプリングパルスを発生するが、減
衰器制御電圧がローになっているため、電圧制御減衰器
103は不導通状態であるので、サンプリングパルスがサ
ンプラに出力されることはない。なお、トリガ入力の周
期Tt、内部発振器104の出力の周期Ti(デューティ比5
0%)及びプリトリガのハイ時のパルス幅Ttpなどは以下
のように選ぶのが好ましい。
(Ttの最小値)≒Ti Tpt≦Ti THO,TSU≧(電圧制御減衰器の動作速度) 上記のように選択すると、サンプリングパルス発生器
は、トリガ入力がどのような周期にあっても、トリガ入
力の最高周波数近辺で動作しているため、動作による発
熱は一定になる。すなわち、前述の、(Ttの最小値)≒
Ti、から明らかなように、内部発振器104(出力周波数:
1/Ti)は、トリガ入力信号の可変周波数(1/Tt)の範囲
無いの最高周波数近辺の信号を常に出力しているので、
周波数が所望に応じて変更されるトリガ入力信号の周波
数が、その可変範囲内で変化しても、その変化による、
スイッチ105を介しての、サンプリングパルス発生器102
の動作周波数への影響は少ない(サンプリングパルス発
生器102の動作周波数は、内部発振器104の出力周波数に
よってほぼ決まる)。したがって、サンプリングパルス
発生器102の、動作周波数に依存する発熱をほぼ一定に
することができる。これによってサンプリングパルスの
波高値は一定値に保持される。なお前述した各信号のハ
イ/ロー関係は説明の都合によるものであり、これに固
執するものではない。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案を用いることにより、サ
ンプラ出力の電圧オフセットドリフトに関するホットス
タート問題と周波数特性問題を解決することができる。
また、サンプリングシステムのサンプリング周波数の変
化に対しての再校正の必要がなくなって測定のスループ
ットが向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す図、第2図は、一般的
なサンプラの回路を示す図である。 101:タイミング発生器 102:サンプリングパルス発生器 103:電圧制御減衰器、104:内部発振器 105:スイッチ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】トリガされるごとにサンプリングパルスを
    発生するサンプリングパルス発生器と、 前記サンプリングパルス発生器をトリガする外部トリガ
    入力が無いときに、前記サンプリングパルス発生器をト
    リガする信号を発生する内部発振器であって、該信号の
    周波数が前記外部トリガ入力信号の可変周波数範囲内の
    最大周波数にほぼ等しい前記内部発振器と、 前記外部トリガ入力と前記内部発振器出力とを選択的に
    前記サンプリングパルス発生器に接続するスイッチと、 前記サンプリングパルス発生器出力のサンプラへの導
    通、不導通を選択的に行う電圧制御減衰器と、 前記外部トリガ入力が有るときは、前記外部トリガ入力
    が前記サンプリングパルス発生器に接続されるよう前記
    スイッチを制御し、かつ前記電圧制御減衰器を導通状態
    に制御し、前記外部トリガ入力が無いときは、前記内部
    発振器の出力が前記サンプリングパルス発生器に接続さ
    れるよう前記スイッチを制御し、かつ前記電圧制御減衰
    器を不導通状態に制御するタイミング発生器と、 を備えて成り、サンプリングパルス発生器を熱的にほぼ
    一定に保つことによりサンプリングパルスの波高値のド
    リフトを抑えたことを特徴とするサンプリングパルス出
    力制御装置。
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