JP2520692B2 - サイドバ―ロック装置 - Google Patents

サイドバ―ロック装置

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JP2520692B2
JP2520692B2 JP63104282A JP10428288A JP2520692B2 JP 2520692 B2 JP2520692 B2 JP 2520692B2 JP 63104282 A JP63104282 A JP 63104282A JP 10428288 A JP10428288 A JP 10428288A JP 2520692 B2 JP2520692 B2 JP 2520692B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明はロック装置、特にサイドバーロック装置に
関連する。
従来の技術 1848年にタンブラ錠が発明されて以来、種々のロック
装置が開発されている。開発されたロック装置は各国の
盗難防止方法に適合して国毎に異なる錠構造及び形態を
有することが多い。
詳細な説明を省略するが、サイドバーロック装置は所
謂「ピッキング」及び「破壊」に対する大きな抵抗力を
有し、主としてアメリカ合衆国において開発されてき
た。例えば、米国特許第3,080,744号公報に示されるよ
うに、サイドバーロック装置は、長さ方向に形成された
収容孔を有するケースと、この収容孔内に回転可能に配
置されたキーシリンダとを有する。キーシリンダには径
方向に形成された複数のスロット及びこれらのスロット
に対しほぼ直角に形成された穴部が設けられる。複数の
タンブラはキーシリンダの各スロット内に滑動可能に配
置されかつキー孔を有する。タンブラスプリングは各タ
ンブラとキーシリンダとの間に配置されかつタンブラを
キーシリンダの外側に付勢する。各タンブラには異なる
位置に当接部が設けられる。サイドバーはタンブラの当
接部に係合可能にキーシリンダの穴部内及びケースの係
止溝内に滑動可能に配置される。サイドバーはサイドス
プリングによりタンブラに対し付勢される。
上記の構成において、サイドバーロック装置内にキー
を挿入すると、タンブラスプリングに抗して各タンブラ
の当接部が一直線上に整列するようにタンブラが移動さ
れる。このため、サイドバーの端部が全タンブラの当接
部内に嵌合して、サイドバーがケースの係合溝から脱出
する。このように、サイドバーは、キーシリンダから突
出しない引込み位置に移動するから、キーを回転して解
錠することができる。サイドバーロック装置は破壊に対
する機械的強度が大きくかつ不正解錠時にサイドバーと
係合する所定の位置に全てのタンブラをサイドバーとの
所定の係合一に同時に移動することが困難なため、不正
解錠に対し抵抗力が大きい。
発明が解決しようとする課題 ところで、サイドバーロック装置においても更に破壊
及び不正解錠に対する抵抗力を有することが望ましい。
そこで、この発明は、破壊及び不正解錠に対し抵抗力
を極めて高いサイドバーロック装置を提供することを目
的とする。
課題を解決するための手段 この発明によるサイドバーロック装置は、長さ方向に
形成された収容孔(11)、この収容孔(11)にいずれも
連絡して長さ方向に形成されたタンブラ溝(12)及び係
止溝(13)を有するケース(14)と、長さ方向に形成さ
れたキー溝(17a)、径方向に形成された複数のスロッ
ト(15)及びこれらのスロット(15)に対しほぼ直角に
形成された穴部(16)を有しかつケース(14)の収容孔
内に回転可能に配置されたキーシリンダ(17)と、キー
シリンダ(17)の各スロット(15)内に滑動可能に配置
されると共にキー孔(18)を有する複数のタンブラ(1
9)と、各タンブラ(19)とキーシリンダ(17)との間
に配置されかつタンブラ(19)をキーシリンダ(17)の
外側に付勢するタンブラスプリング(20)と、キーシリ
ンダ(17)の穴部(16)内に滑動可能に配置されかつ各
タンブラ(19)の異なる位置に形成された当接部(25)
に係合可能なサイドバー(21)と、サイドバー(21)を
タンブラ(19)に対し付勢するサイドスプリング(22)
とを有する。
タンブラ(19)のキー孔(18)にキーが挿入されない
とき、タンブラ(19)がケース(14)のタンブラ溝(1
2)内に突出しかつサイドバー(21)がサイドスプリン
グ(22)の弾力に抗してケース(14)の係止溝(13)内
に突出する。タンブラ(19)がタンブラ溝(12)内に突
出するときタンブラ(19)とタンブラ溝(12)の側面と
の距離12はサイドバー(21)の側面と係止溝(13)の側
面との距離11より大きい。タンブラ(19)のキー孔(1
8)にキーが挿入されたとき、タンブラスプリング(2
0)の弾力に抗してキーシリンダ(17)から突出しない
引込み位置にタンブラ(19)が移動し、サイドスプリン
グ(22)の弾力によりサイドバー(21)が各タンブラ
(19)の当接部(25)に係合してキーシリンダ(17)か
ら突出しない引込み位置に移動される。
作用 タンブラ(19)のキー孔(18)にキーが挿入されない
とき、タンブラ(19)がケース(14)のタンブラ溝(1
2)内に突出しかつサイドバー(21)がサイドスプリン
グ(22)の弾力に抗してケース(14)の係止溝(13)内
に突出する。この場合、タンブラ(19)がタンブラ溝
(12)内に突出するときタンブラ(19)とタンブラ溝
(12)の側面との距離12はサイドバー(21)の側面と係
止溝(13)の側面との距離11より大きいから、キー孔
(18)内にキーを挿入しないとき、不正破壊のため、キ
ーシリンダ(17)に回転力を加えると、最初に大きな機
械的強度を有するサイドバー(21)にのみ回転力が加え
られた後、タンブラ(19)に回転力が加えられる。従っ
て、サイドバー(21)及びタンブラ(19)が協働して回
転力に抵抗するので、従来のサイドバーロック装置に比
べて機械的強度を著しく増加することができる。
実施例 以下、この発明の実施例を第1図〜第6図について説
明する。
まず、第1図〜第3図に示すように、この発明による
サイドバーロック装置10は、ケース14と、ケース14内に
回転可能に収容されるキーシリンダ17とを有する。ケー
ス14は、長さ方向に形成された収容孔11と、収容孔11に
いずれも連絡して長さ方向に形成されたタンブラ溝12
(第2図及び第3図)及び係止溝13とを有する。キーシ
リンダ17は、長さ方向に形成されたキー溝17aと、径方
向に形成された複数のスロット15及びこれらのスロット
15に対しほぼ直角に形成された穴部16とを有し、ケース
14の収容孔11内に回転可能に配置される。複数のタンブ
ラ19は、キーシリンダ17の各スロット15内に滑動可能に
かつキーシリンダ17から外側のケース14のタンブラ溝12
内に突出可能に配置されると共にキー孔18を有する。タ
ンブラスプリング20は、各タンブラ19とキーシリンダ17
との間に配置されかつタンブラ19をキーシリンダ17の外
側に付勢する。サイドバー21は、キーシリンダ17の穴部
16内に滑動可能に配置されかつ各タンブラ19の異なる位
置に切欠き部として形成された当接部25に係合可能に配
置される。係止溝13にはリッド23が装着され、ケース14
に対し加締めにより固定される。サイドスプリング22
は、サイドバー21の両端に形成されたばね座部21a及び2
1bとリッド23の脚部23aと23bとの間に配置され、サイド
バー21をタンブラ19に対し付勢する。
第2図及び第3図に示すように、この発明では、タン
ブラ19のキー孔18にキーを挿入しないとき、タンブラ19
はケース14のタンブラ溝12内に突出している点に注意す
べきである。従来のサイドバーロック装置ではタンブラ
が突出するタンブラ溝はケースに形成されていない。し
かし、この発明ではサイドバー21はケース14の係止溝13
内に突出している。
次に、第4図〜第6図に示すように、サイドバーロッ
ク装置10のキー溝17aにキー30を挿入すると、タンブラ1
9のキー孔18にキーが挿入され、タンブラ19がキーシリ
ンダ17から突出しない引込み位置に移動する。また、サ
イドバー21が各タンブラ19の当接部25に係合してキーシ
リンダ17から突出しない引込み位置に移動される。この
ため、サイドバー21が第5図に示す引込み位置に移動
し、キー30を解錠位置に回転することができる。
サイドバーロック装置10のキー溝17aにキー30を挿入
しない状態を示す第2図から明らかなように、キーシリ
ンダ17の回転はサイドバー21及びタンブラ19により阻止
される。このため、サイドバー21及びタンブラ19の剪断
強度によりキーシリンダ17の不正回転に対する強度を従
来より少なくとも50%増加することができる。この破壊
に対する強度は実際にはサイドバー21及びタンブラ19の
形状及び寸法に依存する。しかし、この発明を実施する
とき、特に小形のサイドバー及びタンブラを使用する必
要はない。換言すれば、従来のサイドバーロック装置に
対し同一の強度を得るとき、この発明によればサイドバ
ーロック装置を非常に小形に製造することができる。
一般に、サイドバー21はタンブラ19より大きな剪断強
度を有する。このため、キーシリンダ17に不正な回転力
が加えられたとき、この回転力を最初にサイドバー21に
より抵抗し、サイドバー21がある程度変形した後、タン
ブラ19により回転力に抵抗するように構成する。これ
は、第5図に示すように、サイドバー21の側面と係止溝
13の側面との距離l1をタンブラ19の側面とタンブラ溝12
の側面との距離l2より小さくする。
この発明の上記実施例は変更が可能である。例えば、
上記の実施例では当接部25を切欠き部として説明した
が、切欠き部の代わりにタンブラ19の異なる位置に形成
した突起部としてもよい。この場合、全てのタンブラの
突起部がサイドバーに形成された受面又は凹部に嵌合さ
れたとき、解錠することができる。また、第3図に示す
例では、タンブラ19がキーシリンダ17の上方及び下方の
2方向に突出する例を示したが、上方又は下方のいずれ
か一方でもよい。更に、サイドバー21は係止溝13からキ
ーシリンダ17の穴部16に装着されるが、サイドバー21を
押圧する第2のタンブラ部材及びこのタンブラ部材を押
圧するスプリングを係止溝13内に配置してもよい。
図示の例では、サイドスプリング22がリッド23の脚部
23a、23bと接触している。サイドスプリング22の脱落を
防止しかつリッド23の脚部23a、23bとの直接接触を回避
するため、キーシリンダ17の外面から突出しないカバー
をサイドスプリング22の外側に固定したり、サイドスプ
リング22とリッド23の脚部23a、23bとの間に金属製ボー
ルを配置することもできる。このような構成により、サ
イドスプリング22とケース14との直接接触を防止できる
ため、キーシリンダ17を円滑に回転することが可能とな
る。
発明の効果 上述のように、この発明によるサイドバーロック装置
では、サイドバー及びタンブラの剪断強度が協働してキ
ーシリンダの不正な回転力に抵抗するので、従来のサイ
ドバーロック装置に比べて盗難防止効果を著しく向上し
て、盗難による被害を減少することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明によるサイドバーロック装置の長さ方
向に沿う断面図、第2図は横断面図、第3図は第1図と
は直角方向の長さ方向に沿う断面図、第4図、第5図及
び第6図はそれぞれ第1図、第2図及び第3図において
キーを挿入した状態を示す断面図を示す。 10……サイドバーロック装置、11……収容孔、12……タ
ンブラ溝、13……係止溝、14……ケース、15……スロッ
ト、16……穴部、17……キーシリンダ、18……キー孔、
19……タンブラ、20……タンブラスプリング、21……サ
イドバー、22……サイドスプリング、

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長さ方向に形成された収容孔(11)、この
    収容孔(11)にいずれも連絡して長さ方向に形成された
    タンブラ溝(12)及び係止溝(13)を有するケース(1
    4)と、長さ方向に形成されたキー溝(17a)、径方向に
    形成された複数のスロット(15)及びこれらのスロット
    (15)に対しほぼ直角に形成された穴部(16)を有しか
    つケース(14)の収容孔内に回転可能に配置されたキー
    シリンダ(17)と、キーシリンダ(17)の各スロット
    (15)内に滑動可能に配置されると共にキー孔(18)を
    有する複数のタンブラ(19)と、各タンブラ(19)とキ
    ーシリンダ(17)との間に配置されかつタンブラ(19)
    をキーシリンダ(17)の外側に付勢するタンブラスプリ
    ング(20)と、キーシリンダ(17)の穴部(16)内に滑
    動可能に配置されかつ各タンブラ(19)の異なる位置に
    形成された当接部(25)に係合可能なサイドバー(21)
    と、サイドバー(21)をタンブラ(19)に対し付勢する
    サイドスプリング(22)とを有するサイドバーロック装
    置において、 タンブラ(19)のキー孔(18)にキーが挿入されないと
    き、タンブラ(19)がケース(14)のタンブラ溝(12)
    内に突出しかつサイドバー(21)がサイドスプリング
    (22)の弾力に抗してケース(14)の係止溝(13)内に
    突出し、 タンブラ(19)がタンブラ溝(12)内に突出するときタ
    ンブラ(19)とタンブラ溝(12)の側面との距離12はサ
    イドバー(21)の側面と係止溝(13)の側面との距離11
    より大きく、 タンブラ(19)のキー孔(18)にキーが挿入されたと
    き、タンブラスプリング(20)の弾力に抗してキーシリ
    ンダ(17)から突出しない引込み位置にタンブラ(19)
    が移動し、サイドスプリング(22)の弾力によりサイド
    バー(21)が各タンブラ(19)の当接部(25)に係合し
    てキーシリンダ(17)から突出しない引込み位置に移動
    されることを特徴とするサイドバーロック装置。
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US6978647B2 (en) 2001-07-02 2005-12-27 Master Lock Company Pick-resistant wafer tumbler lock with sidebars
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JPH0431955Y2 (ja) * 1985-05-31 1992-07-31

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