JP2520413B2 - デイジタルコンバ−ゼンス回路 - Google Patents

デイジタルコンバ−ゼンス回路

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JP2520413B2
JP2520413B2 JP62044594A JP4459487A JP2520413B2 JP 2520413 B2 JP2520413 B2 JP 2520413B2 JP 62044594 A JP62044594 A JP 62044594A JP 4459487 A JP4459487 A JP 4459487A JP 2520413 B2 JP2520413 B2 JP 2520413B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、コンバーゼンス補正に必要な補正データ
を、短時間で算出できるようにしたディジタルコンバー
ゼンス回路に関する。
[従来の技術] 3原色に対応する3個の単色投写管から投写した映像
をスクリーン上で合成する投写型テレビジョン受像機
は、受像管上の画面を直視する直視型テレビジョン受像
機に比べ、地磁気の影響を受けやすく、投写管の向きを
変えたり姿勢を調整したときに生ずる走査線の集束ずれ
は、コンバーゼンス調整により補正しておく必要があ
る。第3図に示すディジタルコンバーゼンス回路1は、
RGBの各単色投写管2r,2g,2bから前方のスクリーン3に
映像を投写する投写型テレビジョン受像機4に適用した
ものであり、各投写管2r,2g,2bごとに設けた水平と垂直
のコンバーゼンスコイル(図示せず)が集束ずれ補正回
路5に内蔵されている。集束ずれ補正回路5には、あら
かじめスクリーン3上にマトリクス状に分割したサンプ
ル点ごとに収集しておいた、コンバーゼンス補正に必要
な補正データを記憶する記憶回路6が接続してあり、読
み出し制御回路7が偏向走査に同期して記憶回路6から
読み出した補正データが、集束ずれ補正回路5に供給さ
れるよう構成されている。
[発明が解決しようとする問題点] 上記従来のディジタルコンバーゼンス回路1は、コン
バーゼンス補正に必要な補正データを収集するコンバー
ゼンス調整にさいし、スクリーン3上に例えばクロスハ
ッチパターン或はドットパターン等の調整用画像を映し
出し、そのときに個々のサンプル点ごとに、集束ずれ補
正回路5に与える補正データを変えながら、試行錯誤し
つつ最適補正データを得なければならず、このためサン
プル点の数を増やせば増やすほど、作業時間の長期化と
記憶回路6の大容量化が避けられず、特にマルチスキャ
ンプロジェクタのように、15〜41kHzの水平偏向周波数
に対応して偏向モードが自動的に切り替わるプロジェク
タにあっては、水平偏向周波数ごとに異なる補正データ
を記憶させなければならないために、記憶回路6のさら
なる大容量化が必至である等の問題点があった。
ところで、特開昭60−130288号「ディジタルコンバー
ゼンス回路」には、補正データをサンプル点ごとに記憶
する補正データ記憶回路(フレームメモリ)を有し、補
正データに基づいてコンバーゼンス補正を行う構成の装
置が開示されている。しかしながら、このものは、1画
面をマトリクス的に分割するサンプル点ごとのコンバー
ゼンス補正データをすべて補正データ記憶回路に記憶さ
せる構成であり、従って補正データ記憶回路には相当の
記憶容量が要求される。また、偏向周波数に応じて走査
線数が増減したとき、予め設定したサンプル点間の走査
線数を求め、サンプル点間の各走査線ごとの係数を乗算
することにより、画面上のサンプル点間の距離が広がる
ことなく、精度よくコンバーゼンス補正できるとされて
いるが、特定の偏向モードにて採取された補正データ
は、線形変換だけでは他の偏向モードに対応できないの
が現実であり、従って精度維持の観点からは結局は偏向
モードごとに補正データを格納せざるを得ず、その場合
は、補正データ記憶回路には実に膨大な記憶容量が要求
され、現実には対応できる偏向周波数も自ずと制限され
てしまう等の問題を抱えるものであった。
また、特開昭57−140091号「コンバージェンス制御装
置」には、補正データを複数の基本補正波及び係数によ
り構成するようにした装置が開示されている。このもの
は、ダイナミックコンバーゼンス調整を施すさいに、水
平集決他は垂直周期のパラボラ波形(Y=X2)による補
正を施した後、走査線の中央と両端で零となる特殊な関
数波形、例えばY=X3−XやY=X4−X2を用いて残留誤
差を補正するため、コンバーゼンス補正に要する時間を
短縮することはできる。しかしながら、コンバーゼンス
補正データを規定する合成波Cc(X)、すなわち Cc(X)=K+K1(X3−X)+K2(X4−X2)+K3X2(X≦0) Cc(X)=K+K1(X3−X)+K2(X4−X2)+K4X2(X>0) を規定する重み付け係数K,K1,K2,K3,K4については、走
査線の位置や走査線上のサンプル点の位置によって異な
るものでありながら、メモリに格納して保存することは
していない。これは、コンバーゼンス補正が偏向周波数
が一定であることを前提にして行われており、特定機種
のディスプレイについて一度コンバーゼンス調整を施し
てしまえば、その後のコンバーゼンス補正は同じ重み付
け係数を使い続けることができるからである。従って、
偏向周波数を切り替えたときは、そのつどコンバーゼン
ス調整を最初から行わなければならず、非常に能率の悪
いものであった。
さらに、特開昭61−72491号や特開昭61−73491号に開
示された「ディジタルコンバージェンス補正装置」に
は、補正データのアクセスを帰線期間中に行うことによ
り、画面表示の歪みを抑制するようにしたコンバーゼン
ス補正装置が示されている。しかしながら、前者のコン
バーゼンス補正装置は、1画面を二分し、各専用に補正
データ記憶回路を設け、一方の補正データ記憶回路に補
正データを書き込んでいる最中に、他方の補正データ記
憶回路から補正データを読み出すようにしたものであ
り、その効果は垂直帰線期間に補正データの書き換えを
行う方式に比べ、一定時間で大量の補正データを書き換
えることができる程度に過ぎない。また、補正データを
記憶させるメモリとしては、1/2画面分の補正データを
記憶させることのできるメモリを2個用いており、トー
タルで1画面分のメモリが必要であることに変わりな
く、また補正データ自体を記憶させる方式に特有の欠点
として、補正データ記憶回路のメモリ容量の削減には限
界があり、特に複数の偏向周波数に対応するマルチスキ
ャンディスプレイに適用する場合には、偏向モードに応
じて各組2個のメモリを複数組用意する必要があり、メ
モリ容量の肥大化が避けられないものであった。
また、後者の特開昭61−73491号「ディジタルコンバ
ージェンス補正装置」は、コンバーゼンス補正用の補正
データを差データに変換してメモリに記憶させるように
し、例えば8ビットのメモリを用いても、10ビットの補
正データが発生できるようにしたコンバーゼンス補正装
置が開示されている。しかしながら、このものは、隣接
するサンプル点(調整点)間で補正データに大きな差異
がないことを前提にしているため、例えばパラボラ波形
を用いてコンバーゼンス補正するような場合に、隣接サ
ンプル点間で補正データに大きな差異が生じやすい画面
周辺において差分データが飽和してしまい、十分に対応
補正できないことがある等の問題があった。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、上記問題点を解決したものであり、補正デ
ータに基づいてコンバーゼンス補正する集束ずれ補正回
路と、画面をマトリクス状に分割するサンプル点ごと
に、水平走査周期又は垂直走査周期の基本補正波に乗算
する重み付け係数を可変し、基本補正波を合成して得ら
れる合成波上に点描される補正データを調整しつつ行わ
れるコンバーゼンス調整時に、最終調整された補正デー
タに対応する前記重み付け係数を偏向モード別に記憶す
る係数記憶回路と、コンバーゼンス補正時に前記係数記
憶回路から偏向モードに応じた重み付け係数を読み出
し、それぞれ対応する基本補正波に乗算し、乗算結果を
合算して補正データを算出する中央処理装置と、前記中
央処理装置がコンバーゼンス補正時に算出した補正デー
タを、水平走査期間を水平方向のサンプル点の数に応じ
て分割した小期間に含まれる所定のアクセス期間に書き
込まれ、1画面分の補正データを記憶する補正データ記
憶回路と、前記小期間から前記アクセス期間を除いた残
りの番地指定期間において前記補正データの読み出しに
必要な番地を指定し、該補正データ記憶回路から読み出
される補正データを偏向走査に同期して前記集束ずれ補
正回路に供給する読み出しアドレス発生手段と、水平同
期信号を倍周して得られる動作クロックを計数し、前記
小期間の始端を決定し、かつ該始端から一定の期間を前
記水平偏向周波数によらず期間固定された番地指定期間
に設定するタイミング発生回路とを具備することを特徴
とするものである。
[作用] 本発明は、コンバーゼンス補正するための補正データ
を、コンバーゼンス調整時に最適設定される重み付け係
数が乗算される水平周期又は垂直周期の基本補正波の合
成波上に点描されるデータとして与えることで、コンバ
ーゼンス補正に必要な基礎データの量を必要最小限に止
どめ、さらに補正データの読み出しに必要な読み出しア
ドレス発生手段に対し、1水平走査期間を水平方向のサ
ンプル点の数に応じて分割した複数の小期間ごとに、中
央処理装置による補正データ記憶回路へのアクセス期間
を除く期間を、番地指定期間に割り当て、かつこの期間
は偏向モードに応じて水平偏向周波数が異なろうとも絶
対に変動することのない固定期間とすることで、中央処
理装置による補正データ記憶回路へのアクセス期間を常
に最大限確保し、コンバーゼンス補正に必要な時間を短
縮する。
[実施例] 以下、本発明の実施例について、第1,2図を参照して
説明する。第1図は、本発明のディジタルコンバーゼン
ス回路の一実施例を示す回路構成図、第2図は、第1図
に示した回路各部の信号波形図である。
第1図中、ディジタルコンバーゼンス回路11は、画面
をマトリクス上に分割するサンプル点ごとに、水平走査
周期又は垂直走査周期の基本補正波に乗算する重み付け
係数を可変し、基本補正波を合成して得られる合成波上
に点描される補正データを調整しつつ行われるコンバー
ゼンス調整時に、最終調整された補正データに対応する
重み付け係数を偏向モード別に記憶する係数記憶回路12
を有する。この係数記憶回路12が記憶する重み付け係数
は、コンバーゼンス補正時に中央処理装置14により読み
出され、それぞれ対応する基本補正波に乗算され、乗算
結果を合算することで補正データに変えられる。
係数記憶回路12とは別に、中央処理装置14には、1画
面分の補正データを記憶する補正データ記憶回路13がバ
ッファ回路19を介して接続してあり、中央処理装置14が
コンバーゼンス補正時に算出した補正データを、所定の
アクセス期間に逐次書き込まれて画面単位で記憶する。
補正データ記憶回路13から読み出された補正データは、
一旦ラッチ回路16にてラッチされ、DA変換器17に供給さ
れてアナログ信号に変換されたのち、折り返し歪み除去
用の低減濾波回路18を介して集束ずれ補正回路5に供給
される。
また、補正データ記憶回路13には、バッファ回路20を
介して読み出しアドレス発生回路15が接続されており、
この読み出しアドレス発生回路15が補正データ記憶回路
13からの補正データの読み出しに必要な番地を指定す
る。アドレス発生回路15は、位相ロックドロープ回路21
が生成する水平同期信号に位相ロックされた倍周信号を
動作クロックとして作動する。
ここで、補正データ記憶回路13の中央処理装置14の間
に介在するバッファ回路19と補正データ記憶回路13とア
ドレス発生回路15との間に介在するバッファ回路20は、
補正データ記憶回路13に対する中央処理装置14のアクセ
ス期間と、アドレス発生回路15による補正データ記憶回
路13に対する番地指定期間とが重複しないよう、両期間
の調整を図るバッファの役割を果たしている。すなわ
ち、中央処理装置14やアドレス発生回路15或はバッファ
回路19,20の各動作タイミングを調整するため、水平同
期信号に位相ロックされた倍周信号を生成する前記位相
ロックドループ回路21の外に、垂直同期信号と上記倍周
信号を受けてタイミングパルスを生成するタイミング発
生回路22を設け、さらに中央処理装置14とバッファ回路
19の動作調整のため、これらとタイミング発生回路22の
間にゲート回路23が設けてある。ゲート回路23は、タイ
ミング発生回路22の出力タイミングパルスと中央処理装
置14のチップセレクト信号を入力とし、その論理積否定
出力を中央処理装置14へのウエイト入力とするナンドゲ
ート回路23aと、タイミング発生回路22の出力タイミン
グパルスをインバータ回路23bにて極性反転した信号と
中央処理装置14のチップセレクト信号を入力とし、その
論理積否定出力をバッファ回路19へのゲート入力とする
ナンドゲート回路23cとから構成される。
ところで、この実施例では、画面を水平方向に16分割
することで16個のサンプル点を設けている。このため、
タイミング発生回路22は、第2図(A)に示したよう
に、1水平走査期間を水平方向のサンプル点の個数で1/
16分割した小期間の始端を示すタイミングパルスを出力
するよう構成してある。このタイミングパルスは、ロウ
レベル期間が読み出しアドレス発生回路15による番地指
定期間に、またハイレベル期間が中央処理装置14による
補正データ記憶回路13へのアクセス期間に対応するもの
で、しかも番地指定期間は、偏向モードによって異なる
水平偏向周波数によって変動することのない固定期間に
定め、中央処理装置14による補正データ記憶回路13のア
クセス期間を常に最大限確保できるようにしてある。
すなわち、タイミング発生回路22には、この実施例の
場合、垂直同期信号によりリセットされ、位相ロックド
ループ回路21から送られてくる水平同期信号の倍周出力
を所定数計数することで、1/16水平走査期間ごとにトリ
ガパルスを出力する計数回路22aと、計数回路22aの出力
トリガパルスを受けて一定期間Tだけ持続するタイミン
グパルスを出力する単安定マルチバイブレータ22bが設
けてある。従って、タイミング発生回路22から得られる
タイミングパルスは、水平偏向周波数に関係なく常に一
定の時間幅Tを有する。このため、例えば偏向周波数自
動追従型のマルチスキャンテレビジョン受像機に、ディ
ジタルコンバーゼンス回路11を適用した場合、水平偏向
周波数が低周波側に切り替えられても問題は生じない。
すなちわ、番地指定期間が水平偏向周期とともに拡張さ
れても、中央処理装置14に割り当てられるアクセス期間
が徒に侵食されることはなく、中央処理装置14による演
算時間が制約を受けるといった不都合は一切発生しな
い。
なお、タイミングパルスの時間幅Tは、バッファ回路
19,20のゲート切り替えに要する時間や、補正データ記
憶回路13へのアクセスに要する時間等を勘案し、補正デ
ータの読み出しに支障を来さないような時間幅に設定し
ておくとよい。
こうして、水平偏向周波数によらず常に時間幅が固定
されたタイミングパルスを受けたバッファ回路20は、第
2図(C)に示したように、ただちにアドレス指定に必
要な期間Tだけゲートを開き、読み出しアドレス発生回
路15が発生した番地を補正データ記憶回路13に供給す
る。これに対し、ナンドゲート回路23aを介してタイミ
ングパルスの供給を受けた中央処理装置14は、タイミン
グパルスがロウレベルである期間中ウエイト入力を受
け、第2図(B)に示したように、バッファ回路19もゲ
ートを閉じる。
期間Tが経過し、タイミングパルスがハイレベルとな
ると、中央処理装置14に対するウエイト入力が消滅し、
バッファ回路20に代わってバッファ回路19がゲートを開
く。その結果、補正データ記憶回路13に対する補正デー
タの読み出しが禁止され、これと同時に中央処理装置14
は補正データ記憶回路13にアクセス可能とされる。従っ
て、タイミングパルスがハイレベルである期間は、中央
処理装置14は読み出しアドレス発生回路15との競合を懸
念することなく、補正データの演算及び演算結果の転送
を実行することができる。
なお、実施例では、読み出しアドレス発生回路15とバ
ッファ回路20とが、番地指定期間Tにおいて補正データ
の読み出しに必要な番地を指定し、偏向走査に同期して
集束ずれ補正回路5に向けて供給するアドレス発生手段
を構成する。
また、実施例では、コンバーゼンス補正に用いる補正
データを、7種類の基本補正波が重み付け加算された合
成波に規定しており、このため各基本補正波の重み付け
係数を、コンバーゼンス補正対象とその偏向モードに固
有のデータとして収集する必要がある。7種類の基本補
正波とは、具体的には、水平走査期間と垂直走査周期の
放物線波形波f1(x),f2(x)と鋸歯状波形波f
3(x),f4(x)及び垂直走査周期の鋸歯状波形波で振
幅変調した水平走査周期の放物線波形波f5(x)と鋸歯
状波形波f6(x)、さらに垂直走査周期の放物線波形波
で振幅変調した水平走査周期の鋸歯状波形波f7(x)で
ある。従って、1ラインの走査線の走査開始端からの距
離xにおけるコンバーゼンス補正量Yは、 Y=ΣKjfj(x) =K1f1(x)+K2f2(x)・・+K7f7(x) で規定される。
上式において、重み付け係数K1〜K7は、試行錯誤的に
決定される値であり、コンバーゼンス調整にさいして
は、コンバーゼンス補正にもっとも影響力をもつ基本補
正波f1(x)の係数K1から、画面上のコンバーゼンスず
れを目視観察しつつ可変していく。そして、このとき中
央処理装置14は、仮設定された係数K1に対し、画面をマ
トリクス状に分割した各点における補正データを演算
し、算出された補正データを前記アクセス期間中に逐次
補正データ記憶回路13に記憶させる。補正データ書き込
まれた補正データ記憶回路13は、記憶したばかりの補正
データを水平偏向走査に同期して読み出し、逐次集束ず
れ補正回路5に供給する。
コンバーゼンス調整者は、係数K1の値を可変しつつ、
画面上で集束ずれがもっとも少ないと思われる係数K1
値を、係数記憶回路12に記憶させ、以下、他の基本補正
波f2(x),f3(x)...f7(x)についても、漸次目視
観察により係数Kjの値を決定する。こうして、調整範囲
を徐々に追い込みながら、すべての係数K1〜K7について
最適値を決定することで、特定の偏向モードにおけるコ
ンバーゼンス補正に必要なすべての基礎データが収集さ
れ、同時にコンバーゼンス調整も完了する。
ただし、こうして一旦コンバーゼンス調整が完了すれ
ば、そのままの条件でコンバーゼンス補正を実行する場
合を除き、補正データ記憶回路13の記憶内容は消去する
ことができる。これは、コンバーゼンス補正に必要なデ
ータが重み付け係数K1〜K7に形を変えて係数記憶回路12
に格納されているからであり、次回からは係数記憶回路
12から読み出される重み付け係数K1〜K7をそれぞれ基本
補正波に乗算して得られる補正データが、補正データ記
憶回路13の所定番地に書き込まれ、ここに書き込まれた
補正データに基づいてコンバーゼンス補正が実行される
からである。
また、係数記憶回路12は、特定の偏向モードにおいて
基本補正波に乗算する重み付け係数だけを記憶するた
め、その記憶容量には十分余裕があり、従って同一機種
に関して偏向モードを変えたときのコンバーゼンス調整
結果も、偏向モード別に区別して格納することができ
る。この場合、偏向モードに対応して係数記憶回路12か
ら読み出された補正データは、そのつど補正データ記憶
回路13に書き込まれることになり、補正データ記憶回路
13はバッファメモリとしてその機能を十分に発揮するこ
とができる。
このように、上記ディジタルコンバーゼンス回路11に
よれば、画面をマトリクス状に分割するサンプル点ごと
に、水平走査周期又は垂直走査周期の基本補正波f
1(x)〜f7(x)に乗算する重み付け係数K1〜K7を可
変し、基本補正波f1(x)〜f7(x)を合成して得られ
る合成波上に点描される補正データΣKjfj(x)を調整
しつつ行われるコンバーゼンス調整時に、最終調整され
た補正データに対応する重み付け係数K1〜K7を偏向モー
ド別に係数記憶回路12に記憶させるよう構成したから、
コンバーゼンス補正に必要な補正データをすべてのサン
プル点について逐一記憶回路に記憶させる従来のコンバ
ーゼンス回路と異なり、記憶回路の記憶容量の大幅削減
が可能である。また、基本補正波についても、補正デー
タに与える影響度の高い基本補正波から順次係数を決定
することで、画面のすべての点について逐一補正データ
を決定する方式に比較して、きわめて簡単にコンバーゼ
ンス調整を行うことができる。
一方、コンバーゼンス補正時には、偏向モードに応じ
て係数記憶回路12から読み出した重み付け係数K1〜K7
対応する基本補正波f1(x)〜f7(x)に乗算し、乗算
結果を合算して補正データΣKjfj(x)を算出し、算出
された補正データを補正データ記憶回路13に画面単位で
記憶させ、バッファメモリである補正データ記憶回路13
から偏向走査に同期して読み出した補正データを集束ず
れ補正回路5に供給するため、補正データ記憶回路13に
要求されるのはあくまで特定の偏向モードにおける1画
面分の補正データを記憶するバッファメモリとしての機
能だけとなる。従って、補正データ記憶回路13を、コン
バーゼンス補正対象となる個々のディスプレイに固有の
補正データを半永久的に保存させる義務から解放するこ
とができる。また、同一機種のディスプレイに関して
も、偏向モードに応じて異なる補正データを、基本補正
波f1(x)〜f7(x)に乗算する重み付け係数K1〜K7
変えることで、より少ない負担でもって係数記憶回路12
に格納することができ、従って単一の係数記憶回路12に
複数の偏向モードに対応する重み付け係数を格納でき
る。
さらに、補正データの読み出しに必要な読み出しアド
レス発生回路15と補正データ記憶回路13との間に設けた
バッファ回路20に対し、タイミング発生回路22が、1水
平走査期間を水平方向のサンプル点の数に応じて分割し
た複数の小期間ごとに、中央処理装置14による補正デー
タ記憶回路13へのアクセス期間を除く期間を、番地指定
期間に割り当て、かつこの期間は偏向モードに応じた水
平偏向周波数によって変動することのない固定期間とす
る構成としたから、補正データ記憶回路13からの補正デ
ータの読み出し時期と、補正データを演算して出力する
中央処理装置14による補正データ記憶回路13へのアクセ
ス期間とが競合する不都合を避け、水平偏向周波数のい
かんによらず、中央処理装置14によるアクセス期間を最
大限確保することができ、例えば中央処理装置によるア
クセス期間を水平帰線期間に限定してしまう方式等と異
なり、コンバーゼンス補正に必要な時間を短縮し、補正
データの演算が完了するまでに、かなりの時間を待たさ
れるといった不都合を、良好に解消することができる。
なお、上記実施例では、投写型テレビジョン受像機4
を例にとって説明したが、コンバーゼンス補正対象とし
ては、他の例えば受像管に映し出された画像を直視する
直視型のテレビジョン受像機であってもよい。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、画面をマトリ
クス状に分割するサンプル点ごとに、水平走査周期又は
垂直走査周期の基本補正波に乗算する重み付け係数を可
変し、基本補正波を合成して得られる合成波上に点描さ
れる補正データを調整しつつ行われるコンバーゼンス調
整時に、最終調整された補正データに対応する重み付け
係数を偏向モード別に係数記憶回路に記憶させるよう構
成したから、コンバーゼンス補正に必要な補正データを
すべてのサンプル点について逐一記憶回路に記憶させる
従来のコンバーゼンス回路と異なり、記憶回路の記憶容
量の大幅削減が可能であり、また基本補正波について
も、補正データに与える影響度の高い基本補正波から順
次係数を決定することで、画面のすべての点について逐
一補正データを決定する方式に比較して、きわめて簡単
にコンバーゼンス調整を行うことができ、一方またコン
バーゼンス補正時には、偏向モードに応じて係数記憶回
路から読み出した重み付け係数を対応する基本補正波に
乗算し、乗算結果を合算して補正データを算出し、算出
された補正データを補正データ記憶回路に画面単位で記
憶させ、バッファメモリである補正データ記憶回路から
偏向走査に同期して読み出した補正データを集束ずれ補
正回路に供給するため、補正データ記憶回路に要求され
るのはあくまで特定の偏向モードにおける補正データを
記憶するバッファメモリとしての機能だけとなり、従っ
て補正データ記憶回路を、コンバーゼンス補正対象とな
る個々のディスプレイに固有の補正データを半永久的に
保存させる義務から解放することができ、さらにまた、
同一機種のディスプレイに関しても、偏向モードに応じ
て異なる補正データを、基本補正波に乗算する重み付け
係数に変えることで、より少ない負担でもって係数記憶
回路に格納することができ、従って単一の係数記憶回路
に複数の偏向モードに対応する重み付け係数を格納で
き、さらに、補正データの読み出しに必要な読み出しア
ドレス発生回路と補正データ記憶回路との間に設けたバ
ッファ回路に対し、タイミング発生回路が、水平走査期
間を水平方向のサンプル点の数に応じて分割した複数の
小期間ごとに、中央処理装置による補正データ記憶回路
へのアクセス期間を除く期間を、番地指定期間に割り当
て、かつこの期間は偏向モードに応じた水平偏向周波数
によって変動することのない固定期間とする構成とした
から、補正データ記憶回路からの補正データの読み出し
時期と、補正データを演算して出力する中央処理装置に
よる補正データ記憶回路へのアクセス期間とが競合する
不都合を避け、水平偏向周波数のいかんによらず、中央
処理装置によるアクセス期間を最大限確保することがで
き、例えば中央処理装置によるアクセス期間を水平帰線
期間に限定してしまう方式等と異なり、コンバーゼンス
補正に必要な時間を短縮し、補正データの演算が完了す
るまでに、かなりの時間を待たされるといった不都合
を、良好に解消することができる等の優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のディジタルコンバーゼンス回路の一
実施例を示す回路構成図、第2図は、第1図に示した回
路各部の信号波形図、第3図は、従来のディジタルコン
バーゼンス回路の一例を示す回路構成図である。 5……集束ずれ補正回路 11……ディジタルコンバーゼンス回路 12……係数記憶回路 13……補正データ記憶回路 14……中央処理装置 15……読み出しアドレス発生回路 19,20……バッファ回路 22……タイミング発生回路 22a……計数回路 22b……単安定マルチバイブレータ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】補正データに基づいてコンバーゼンス補正
    する集束ずれ補正回路と、画面をマトリクス状に分割す
    るサンプル点ごとに、水平走査周期又は垂直走査周期の
    基本補正波に乗算する重み付け係数を可変し、基本補正
    波を合成して得られる合成波上に点描される補正データ
    を調整しつつ行われるコンバーゼンス調整時に、最終調
    整された補正データに対応する前記重み付け係数を偏向
    モード別に記憶する係数記憶回路と、コンバーゼンス補
    正時に前記係数記憶回路から偏向モードに応じた重み付
    け係数を読み出し、それぞれ対応する基本補正波に乗算
    し、乗算結果を合算して補正データを算出する中央処理
    装置と、前記中央処理装置がコンバーゼンス補正時に算
    出した補正データを、水平走査期間を水平方向のサンプ
    ル点の数に応じて分割した小期間に含まれる所定のアク
    セス期間に書き込まれ、1画面分の補正データを記憶す
    る補正データ記憶回路と、前記小期間から前記アクセス
    期間を除いた残りの番地指定期間において前記補正デー
    タの読み出しに必要な番地を指定し、該補正データ記憶
    回路から読み出される補正データを偏向走査に同期して
    前記集束ずれ補正回路に供給する読み出しアドレス発生
    手段と、水平同期信号を倍周して得られる動作クロック
    を計数し、前記小期間の始端を決定し、かつ該始端から
    一定の期間を前記水平偏向周波数によらず期間固定され
    た番地指定期間に設定するタイミング発生回路とを具備
    することを特徴とするディジタルコンバーゼンス回路。
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