JPH08256346A - ディジタルコンバーゼンス装置 - Google Patents

ディジタルコンバーゼンス装置

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JPH08256346A
JPH08256346A JP5840595A JP5840595A JPH08256346A JP H08256346 A JPH08256346 A JP H08256346A JP 5840595 A JP5840595 A JP 5840595A JP 5840595 A JP5840595 A JP 5840595A JP H08256346 A JPH08256346 A JP H08256346A
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JP
Japan
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signal
correction
data
circuit
convergence
Prior art date
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Pending
Application number
JP5840595A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Fujiwara
正則 藤原
Tsutomu Sakamoto
務 坂本
Kichiji Tsuzuki
吉司 都築
Hisayuki Mihara
久幸 三原
Toshio Obayashi
稔夫 尾林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba AVE Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディジタルコンバーゼンス装置内に複数のメ
モリを持ち、この複数のメモリにコンバーゼンス調整用
データをもたせ、このデータを時間軸処理することによ
り回路規模を大きくしないで適正なコンバーゼンス補正
を行うことを目的とした。 【構成】 第1のメモリ6と第2のメモリ5の補正デー
タを時間軸多重する選択回路9と、このデータの垂直補
間を行う垂直補間部10と、データをラッチしさらにD
/A変換しローパスフイルタを通すことにより、データ
補正量に応じたアナログ値としR、G、B各々のコンバ
ーゼンスコイル及び映像色信号処理回路18に補正信号
を供給し投写管に補正信号を供給する装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラーテレビジョン受像
機、あるいは、RGB三管式投射型プロジェクションな
どのディジタルコンバーゼンス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画面の大型化が望まれおり、大型
カラーテレビジョン受像機や投写管式カラープロジェク
ションが発売されている。投写管式カラープロジェクシ
ョンでは、RGBの三原色の映像信号をそれぞれの投写
管に供給し、各投写管から出力される映像をスクリーン
に重ね合わせることでカラー映像を得る。しかし、各投
写管のスクリーンに対する入射角は異なっており、スク
リーン上では色ズレが生じる。
【0003】この対策として従来は投写管にコイルを設
け、これに補正信号を流し色ズレを補正するような磁界
をコイルで誘発させ、電子ビームの偏向方向を変えるこ
とで色ズレを補正していた。具体的には水平、垂直走査
周期の信号からアナログ回路を用いて、さまざまな波方
の信号を生成し、これらの信号を巧みに合成してコンバ
ーゼンス補正用の信号を生成する。
【0004】しかし、投写管式カラープロジェクション
等においてはこのようなアナログ回路を駆使したコンバ
ーゼンス装置では限界があり所望するコンバーゼンス補
正信号は必ずしも得られない。またその調整も煩雑であ
る。この問題を解決するためにディジタルコンバーゼン
ス装置が出現した。デジタルコンバーゼンス装置におけ
る補正は、1画面分の容量のメモリにコンバーゼンス補
正信号を発生するためのデータを予め格納しておき、こ
の格納したディジタルデータを走査位置に合わせて読み
出しD/Aコンバータを用いて、アナログの信号に変換
し、コンバーゼンス補正用コイルに補正電流を供給し、
コンバーゼンス調整を行うものである。
【0005】このディジタルコンバーゼンス補正方式で
はアナログコンバーゼンス補正方式と異なり調整点デー
タにあらかじめ補正値を記憶しておくことにより、任意
のコンバーゼンス補正信号が自在に得られることが特徴
で、良好なコンバーゼンス調整を行うことができる。
【0006】近年では、映像ソース自体が多様化してき
ており、NTSC方式の映像のみならずコンピュータか
ら出力される映像を表示させたり、あるいは偏向回路の
工夫でズームアップを行いたいといった需要がある。こ
のような需要に対してアナログコンバーゼンス方式では
各水平・垂直の走査モードに応じて複数のコンバーゼン
ス回路を備える必要があるが、デジタルコンバーゼンス
方式においては需要に応じた走査モードのデータをメモ
リに記憶させ、各走査モードに応じたデータを読み出す
ことで対応できるため、複数のコンバーゼンス回路をも
つ必要がなく近年ではこのデジタルコンバーゼンス装置
が用いられている。
【0007】図4は従来のディジタルコンバーゼンス装
置である。このデジタルコンバーゼンス装置は、トリガ
信号を制御用マイコン3に送る入力装置1と、データ転
送制御回路4へ制御信号を送る制御用マイコン3と、1
画面分の調整点データをメモリに記憶しているデータ保
存部2と、データ保存部2のデータを一時保存するフレ
ームメモリ6と、データ保存部2のデータをフレームメ
モリ6へ転送するデータ転送制御回路4と、フレームメ
モリ6のデータを読み出すアドレスを指定する読出アド
レス発生回路8と、データ転送制御回路4より転送され
たフレームメモリアドレスと読出しアドレス発生回路8
からの読出しアドレスのいずれのモードにするかデータ
転送制御回路4の制御信号をもとに選択し、フレームメ
モリ6に制御信号を送る選択回路7と、フレームメモリ
6からの信号を垂直補間する垂直補間部10と、この垂
直補間部10からの信号を所定のタイミングでラッチし
信号の位相を同一の位相とするラッチ回路部11と、こ
のラッチされたデジタル信号をアナログ変換するD/A
コンバータ部13と、各コンバーゼンスコイルに補正信
号を平滑して供給するためのローパスフイルタ(以下L
PF)14と、増幅回路17と、制御用マイコン3から
の制御信号により、調整パターン発生回路12からの信
号か、コントラスト用等の補正信号を含む映像色信号処
理回路18からの信号かを判別し選択する選択回路19
と、表示装置を構成する投写管21より構成されてい
る。
【0008】このような従来のデジタルコンバーゼンス
装置は、投写型プロジェクター等の装置の電源が投入さ
れると、入力装置1からのトリガ信号により、制御用マ
イコン3はデータ転送制御回路4に対し、データ保存部
2に格納されている調整点データをフレームメモリ6に
転送する制御信号を出力する。データ転送制御回路4
は、この制御信号によりデータ保存部2の補正データを
読み出すと共に、この補正データを選択回路7からアド
レスに応じてフレームメモリ6に書き込む。
【0009】選択回路7は、データ転送制御回路4から
供給されたアドレスと読み出しアドレス発生回路8から
供給されたアドレスとを、データ転送制御回路4からの
制御信号に応じて選択しフレームメモリ6へ出力する。
これによりデータ保存部2の補正データがフレームメモ
リ6に転送される。
【0010】このデータ転送が終了すると、データ転送
制御回路4は、選択回路7に対し読み出しアドレス発生
回路8の出力を選択するよう制御し、通常動作であるコ
ンバーゼンス補正信号発生動作が開始される。読み出し
アドレス発生回路8には、水平同期信号および垂直同期
信号が供給され、両信号を基準にしたタイミングでフレ
ームメモリ6から読み出すときのアドレスである読み出
しアドレスが出力される。
【0011】この出力された読み出しアドレスは選択回
路7を介してフレームメモリ6に供給される。この読出
しアドレスが供給されるとフレームメモリ6からは、補
正データが順次出力され、垂直補間部10に供給され
る。もともとコンバーゼンス補正用データとしてメモリ
保存部2に記憶している画素情報は、メモリ容量を無制
限に大きくしないために全画素情報を持つのではなく任
意の複数の調査点、例えば一画面7列8行の調整点分の
画素情報をもたせる。従ってこのフレームメモリ6は各
調整点位置に対応したデータしか持たないため、垂直方
向の調整点間に関しては垂直方向の補間処理により求め
ている。
【0012】この補間処理の補間原理を図2を用いて説
明する。図2に示す位置に調査点が配置されているもの
として、条件として調整点の間隔は垂直方向aライン、
水平方向1/8水平走査周期とする。フィールド内で垂
直方向第m番目、水平方向n番目の調整点[m、n]に
おける赤(R)、緑(G)、青(B)それぞれの水平、
垂直方向コンバーゼンス補正データをRH[m、n]、
RV[m、n]、GH[m、n]、GV[m、n]、B
H[m、n]、BV[m、n]とする。また、垂直方向
第(m+1)番目、水平方向n番目の調整点[m+1,
n]におけるコンバーゼンス補正データをRH[m+
1,n]、RV[m+1,n]、GH[m+1,n]、
GV[m+1,n]、BH[m+1,n]、BV[m+
1,n]とする。調整点間のラインでは、上下の調整点
のコンバーゼンス補正データを基に補間を行いコンバー
ゼンス補正データを得ている。
【0013】従って、調整点[m,n]からxライン目
の補間点[m,x,n]のコンバーゼンス補正データを
それぞれrh[m,x,n]、rv[m,x,n]、g
h[m,x,n]、gv[m,x,n]、bh[m,
x,n]、bv[m,x,n]とすると、
【0014】
【数1】 rh[m,x,n]=RH[m,n]×k+RH[m+1,n]×(1−k) rv[m,x,n]=RV[m,n]×k+RV[m+1,n]×(1−k) gh[m,x,n]=GH[m,n]×k+GH[m+1,n]×(1−k) gv[m,x,n]=GV[m,n]×k+GV[m+1,n]×(1−k) bh[m,x,n]=BH[m,n]×k+BH[m+1,n]×(1−k) bv[m,x,n]=BV[m,n]×k+BV[m+1,n]×(1−k) で求めることが出来る。ただし、kは両調整点からの隔
たりに応じてあらかじめ決められた重み定数とする。
【0015】垂直補間部10から上記原理により補間さ
れた信号は、R、G、B各ラインに対応した補正データ
として出力され各ラインに対応したラッチ回路部11を
構成する前段のラッチ回路111〜116と、次段のラ
ッチ回路119〜124に順に供給される。このラッチ
回路部11により所定のタイミングでラッチされること
により、補正データの位相が揃った状態で出力されR、
G、B各ライン同一位相の信号として出力され更に各ラ
インに対応したD/Aコンバータ部13を構成するD/
Aコンバータ回路131〜136によりディジタル信号
からアナログ信号に変換される。ここでR、G、B各ラ
インはラインごとに同様な信号処理を行うので説明の重
畳を避けるため、例えばRの水平というように1ライン
について説明する。
【0016】D/A変換されたアナログ信号は低域炉波
器(LPF)14により高調波成分が取り除かれる。こ
の信号は増幅回路17を介して表示装置を構成する投写
管のR、G、Bそれぞれのコンバーゼンス補正用コイル
に供給され、コンバーゼンス補正が行われる。
【0017】以下、従来のデジタルコンバーゼンス補正
装置でデジタルコンバーゼンス調整を行う具体的動作に
ついて説明する。まず、調整者が入力装置1を通して調
整開始の指示を制御用マイコン3に与える。制御用マイ
コン3は選択回路19に対して調整パターン発生回路1
2の出力を選択するよう制御する。調整パターン発生回
路12の出力はコンバーゼンス調整が行い易いクロスハ
ッチ画面で、調整者は画面を見ながら入力装置1を調整
し制御用マイコン3に対して調整指示を出す。制御用マ
イコン3は、この指示に従いフレームメモリ6やデータ
保存部2に格納されている調整データを更新する。この
一連の動作によりコンバーゼンス調整を具体化してい
る。
【0018】その他、従来一部のプロジェクターでは、
画面中央部のコントラストを意図的に高めることで視聴
者に高コントラストを印象づけたり。あるいは画面の場
所によって投射管の電子ビームのフォーカス特性を変え
ることで、走査線の走査位置によって走査線が太くなっ
たり細くなったりする現象を改善したり。R、G、B各
色の投射管の位置の違いにより画面内の各位置に色バラ
ツキが生じるのを補正(以下シェーデング補正)したり
していた。
【0019】前記現象や補正による画質の改善は、一般
的には垂直方向あるいは水平方向に滑らかに変化するパ
ラボラ波やノコギリ波を基におこなうことができる。ア
ナログコンバーゼンス装置ではコンバーゼンス補正信号
生成のための基本波として垂直、水平方向のパラボラ波
やノコギリ波等の様々な信号をあらかじめ備えているた
め、その信号をうまく利用することにより映像信号回路
に補正信号として加え画質改善のための制御を行ってい
た。
【0020】しかし、ディジタルコンバーゼンス装置で
はこのような信号を備えていない。従ってこの機能を実
現するためには、水平カウンタとメモリ、垂直カウンタ
とメモリといった垂直補正用の信号発生回路の付加が必
要になる。特に垂直パラボラ信号生成では、ライン数分
の容量のROMが必要になり回路規模が大きくなってい
た。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ごとく大きなメモリを備えた補正方法は回路増大を免れ
ず、また信号波形の変更も容易ではない。また、複数の
水平・垂直の走査モードを備えたプロジェクター等では
このようなきめ細かな画質制御を行なうことが難しく、
走査に対して垂直方向に滑らかに変化する画質補正信号
を得ることは容易ではなかった。本発明はディジタルコ
ンバーゼンス装置において、簡単な付加回路を追加する
事で大きな回路規模の増加を行なうことなく、容易に垂
直方向に滑らかな画質補正信号を得る事が可能なディジ
タルコンバーゼンス装置を提供するものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明のデジタルコン
バーゼンス装置は、上記問題を解決するために走査方向
に対して垂直な方向に複数のコンバーゼンス調整点を持
ちこの各調整点にコンバーゼンス補正用のデータを記憶
する第1のメモリ手段と、前記各調整点に対応するコン
バーゼンス補正用データとは別にコンバーゼンス調整点
の各調整点に対応してフォーカス補正用のデータ、コン
トラスト補正用のデータ、シェーデング補正用のデータ
のうち少なくとも1つのデータを記憶する第2のメモリ
手段と、前記第1のメモリ手段の出力と第2のメモリ手
段の出力を時間軸多重する選択回路手段と、前記選択回
路手段により時間軸多重された出力を入力としてこの時
間軸多重信号の垂直補間を行い補正データ補間値を出力
する垂直補間部と、前記垂直補間部から出力された時間
軸多重信号を所定のタイミングで取り込みさらに全位相
を同一とするラッチ回路部と、前記ラッチ回路部より出
力した第1のメモリ手段に対応した信号部分のデジタル
信号をアナログ信号に変換するD/Aコンバータ部と、
前記アナログ変換した信号を波形整形し表示装置を構成
するコンバーゼンスコイルに補正信号を供給する回路部
と、前記第2のメモリ手段に対応した信号部分のデジタ
ル信号をアナログ信号に変換するD/Aコンバータ部
と、前記アナログ変換した信号を波形整形し映像色信号
処理回路部に供給し選択回路を介して補正を行う回路部
と、前記アナログ変換した垂直パラボ波と水平パラボラ
波発生回路からの水平パラボラ波とを加算したのちフォ
ーカス電圧発生回路に供給し補正を行う回路部とを具備
したことを特徴とする。
【0023】
【作用】上記のように構成されたものにおいては選択回
路の時間軸多重が容易で、垂直補間手段はコンバーゼン
ス補正信号のためだけでなく、別の目的の画質向上のた
めの補正信号の垂直方向補間処理にも利用することがで
き、結果として回路の規模の増加を最少限とし、垂直方
向に滑らかに変化する画質補正信号をうることが出来
る。
【0024】
【実施例】以下、この発明の実施例を図1を参照して説
明する。図1は本発明に係るディジタルコンバーゼンス
装置の一実施例を示すブロック図である。図1において
図4と同じ構成要素には同一符号を付してある。また、
保管原理及び図4で説明した回路構成と同一の回路動作
については説明の重畳をさけるため省略し、従来と異な
る部分についてのみ説明する。
【0025】本発明はコンバ−ゼンス補正信号の垂直補
間部10の処理速度を上げて空きサイクルをつくり、こ
の空きサイクルを利用して、従来例で説明したコンバー
ゼンス補正信号と同様な原理を応用し、メモリ5として
RAM或いはROMを用いあらかじめパラボラ波用の信
号補正データやノコギリ波用の信号補正データを任意の
複数の調整点にデータとして記憶させておき、垂直補間
処理を行うことにより垂直パラボラ波信号や垂直ノコギ
リ波信号をつくる。この垂直パラボラ波と、水平パラボ
ラ発生回路20より出力された水平パラボラ波とは加算
器23により加算されフォ−カス電圧発生回路22に加
えられてフォーカスを補正する。また、この垂直パラボ
ラ波と垂直ノコギリ波とは映像色信号処理回路18に加
えられてコントラスト補正信号となりコントラストの補
正を行う。
【0026】すなわち、前記補正原理で説明したように
上記補正のためのデータをもつROMは補間数分のポイ
ントのデータを格納しておけばよくROM容量は小さく
てすむ。なお、上記説明の水平パラボラ波発生回路は画
素情報として水平周期の8ポイントの調整点を持つメモ
リと、デジタルデータをアナログデータに変換するD/
AコンバータとLPFとで構成する簡単な回路でよく、
回路構成をあまり増加することなく良好な画質が得られ
る。
【0027】また、本発明は垂直補間部10の信号処理
速度を上げることによりコンバーゼンス補正信号の1/
8水平走査周期に空サイクルを作り結果としてこの空サ
イクルを他の信号処理に使用できるためコンバーゼンス
補正用の回路を共用できる。従って回路も必要最少限の
増加にとどまり図1に示す通りとなる。従来例と異なる
部分は、パラボラ波やノコギリ波の補間データを記憶す
るメモリ(以下ROM)5と、フレームメモリ6のデー
タ信号かROM5からのデータ信号かいずれかを判別し
選択する選択回路9と、コンバーゼンス補正信号と同位
相のタイミングでパラボラ波やノコギリ波の補正信号を
波形整形し、その補正信号を映像色信号処理回路18に
加える回路としてのラッチ回路117、118、12
5、126と、D/Aコンバータ回路137、138と
LPF15、16を従来に付加して構成される。
【0028】この回路の詳細を以下順を追って説明す
る。この投写型プロジェクター等の装置の電源が投入さ
れると、制御用マイコン3が動作を開始し、データ転送
制御回路4に対しデータ保存部2に格納されている各調
整点のコンバーゼンス補正データをフレームメモリ6に
転送するように指示を出す。
【0029】データ転送制御回路4では、上記指示によ
りデータ保存部2のコンバーゼンス補正データを読み出
すと同時にフレームメモリ6のアドレスを制御しながら
フレームメモリ6に1/128水平走査周期でコンバー
ゼンス補正データを書き込む。選択回路7では、データ
転送制御回路4から出力されるアドレスと、読み出しア
ドレス発生回路8から出力されるアドレスを選択してお
り、データ転送時にはデータ転送制御回路4から出力さ
れたアドレスを選択する。
【0030】この選択回路7の制御信号はデータ転送制
御回路4が出力する。以上の動作により、フレームメモ
リ6にはコンバーゼンス補正データが格納される。デー
タ転送が終了すると、データ転送制御回路4は、選択回
路7に対し読み出しアドレス発生回路8の出力を選択す
るよう制御し、通常動作であるコンバーゼンス補正信号
発生動作が開始される。読み出しアドレス発生回路8に
は、水平同期信号、垂直同期信号が供給され、両信号を
基準に読み出しアドレスが出力される。この読み出しア
ドレスは選択回路7を経てフレームメモリ6に供給され
る。
【0031】フレームメモリ6からは、図3(a)に示
すタイミングで1/128水平走査周期でコンバーゼン
ス補正データが次々と読みだされるこのデータの読みだ
しを1/128水平走査周期で行なうことにより、水平
方向の調整点間隔である1/8水平走査周期には16個
のデータを読みだす事が可能となる。
【0032】ところで、一つの補間点のコンバーゼンス
補正信号を算出するには、RH[m,n]、RH[(m
+1),n]、RV[m,n]、RV[(m+1)、G
H[m,n]、GH[m+1,n]、GV[m,n]、
GV[m+1,n]、BH[m,n]、BH[m+1,
n]、BV[m,n]、BV[m+1,n]の12個の
データを読みだせばよい。従って、1/128水平走査
周期でフレームメモリ6からデータを読みだすと図3
(a)に示すように4サイクルの空きサイクルが生じ
る。この空きサイクルをうまく利用すれば、コンバーゼ
ンス補正とは別の用途の信号たとえば画質向上信号など
のデータを読み出し補正信号として利用できる。 い
ま、ROM5には画質向上のためのパラボラ波およびノ
コギリ波の各調整点における複数のサンプル値が記憶さ
れている。従って前記の空きサイクルにこのデータを読
み込みこのデータを利用して垂直走査周期のパラボラ波
およびノコギリ波を作る。
【0033】ROM5からは図3(b)に示すタイミン
グでデータが読みだされる。フレームメモリ6の出力及
びROM5の出力は選択回路9によって両出力を1/8
水平走査周期で読み込み(以下時間軸多重という)が行
われ、垂直補間部10に供給される。選択回路9の出力
を図3(c)に示す。垂直補間部10の入力は係数器1
02及びフリップフロップ回路101に入力される、フ
リップフロップ101の出力を図3(d)に示す。この
フリップフロップ回路101の出力は係数器103に供
給されk倍されて加算器104へ出力される。また係数
器102ではその入力は(1−k)倍されて加算器10
4へ出力される。係数器102、係数器103の両出力
は加算器104で加算される。加算機104の出力を図
3(e)に示す。加算機104の出力からは有効なデー
タとダミーデータ(図中*印)が交互に出力される。加
算器104の出力はフリップフロップ回路111〜11
8に供給され、各々所定のタイミングでラッチすること
で時間軸多重が解かれる。フリップフロップ回路111
〜118の出力を図3(f)〜(m)に示す。各フリッ
プフロップ回路出力は図示のように出力位相が異なるた
め、各フリップフロップ回路出力をフリップフロップ回
路119〜126に供給して再度同一のタイミングでラ
ッチすることで全ての信号位相をそろえる事が出来る。
【0034】図3(n)は、フリップフロップ回路11
9〜126の出力タイミングを示す。フリップフロップ
回路119〜126の出力はD/Aコンバータ回路13
1〜138に供給され、ディジタル信号からアナログ信
号に変換される。D/Aコンバータ回路131〜138
の出力はそれぞれ対応するLPFに供給される。ここで
従来例での説明に習い、水平及び垂直いずれも同様に動
作するので説明の簡単のためにRの水平1系列について
のみ以下説明する。D/Aコンバータ回路131からの
出力はLPF14に供給され高調波成分が除去される。
この信号は増幅回路17によりLPF14からの入力に
比例した大きさのアナログ信号に変換されたのち、投射
管のネック部に据え付けられたコンバーゼンスコイルに
供給されコンバーゼンス補正が行われる。
【0035】また、D/Aコンバータ回路137から出
力された垂直パラボラ波信号はLPF15から、D/A
コンバータ回路138から出力された垂直ノコギリ波は
LPF16から出力されそれぞれ映像色信号処理回路1
8で合成処理された後選択回路19を介して投写管に供
給される。この結果、画面の場所毎にきめ細かなコント
ラスト制御が実現できる。
【0036】また、一方LPF15から出力された垂直
パラボラ波は、水平パラボラ波発生回路20から出力さ
れた水平パラボラ波と加算器23で加算されフォーカス
電圧発生回路22に供給された後投写管21に供給され
フォーカス制御を行う。
【0037】以上の説明では、垂直走査周期のパラボラ
波、ノコギリ波を得てコントラスト補正やフォーカス補
正を行う場合について説明してきたが、このような単純
な波形の信号だけではなく、希望の信号例えば、なめら
に変化する信号であれば垂直・水平方向に二次元的に変
化する複雑な信号も生成することが可能である。
【0038】一般に3管式プロジェクターではR、G、
Bの投射管とスクリーンまでの距離が一定ではないた
め、画面の場所によってフォーカス特性やコントラスト
が異なる。また、投射管の位置が大きくずれるため画面
の位置によってホワイトバランスが異なってしまう等の
問題があるが、このような場合でも上記要領により適切
な複数の補正データをROMに記憶させ、画面位置と投
射管からの距離を考慮した信号として与えてやることに
より画質を補正し良好な映像を得る事も出来る。
【0039】なお、コンバーゼンス補正以外の目的の画
質補正用信号のデータはROM5に書込むものとして説
明したが、これをRAMに置き換えて、制御用マイコン
3などにこのデータの書き込みを任せることにより画質
補正用信号の特性を変える事も可能であり、その場合は
更に細かな制御が可能となる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によると、
大幅な回路増加を伴うことなく又小容量のメモリでコン
バーゼンス補正信号とは別の目的の垂直方向に滑らかに
変化する画質改善用の補正信号を得る事が出来、良好な
画質のプロジェクタを得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のディジタルコンバーゼンス装置の一
実施例を示す図。
【図2】 本発明のプロジェクタ上の調整点の配置を示
す図。
【図3】 本発明図1の回路動作を説明するタイミング
図。
【図4】 従来のディジタルコンバーゼンス装置の一実
施例を示す図。
【符号の説明】
1…入力装置、2…データ保存部、3…制御用マイコ
ン、4…データ転送制御回路、5…ROM、6…フレー
ムメモリ、7…選択回路、8…読出しアドレス発生回
路、9…選択回路、10…垂直補間部、101…フリッ
プフロップ回路、102、103…係数回路、104…
加算回路、105…係数発生回路、11…ラッチ回路
部、111〜126…フリップフロップ回路、12…調
整パターン発生回路、13…D/Aコンバータ部、13
1〜138…D/Aコンバータ回路、14〜16、24
…LPF、 17、25…増幅回路、18…映像色信号
処理回路 19…選択回路、20…水平パラボラ波発生回路、21
…投写管、22…フォーカス電圧発生回路、23…加算
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 都築 吉司 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝エ ー・ブイ・イー株式会社内 (72)発明者 三原 久幸 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝エ ー・ブイ・イー株式会社内 (72)発明者 尾林 稔夫 埼玉県深谷市幡羅町一丁目9番地2号 株 式会社東芝深谷工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走査方向に対して垂直な方向に複数のコ
    ンバーゼンス調整点を持ちこの各調整点にコンバーゼン
    ス補正用のデータを記憶する第1のメモリ手段と、 前記各調整点に対応するコンバーゼンス補正用データと
    は別にコンバーゼンス調整点の各調整点に対応してフォ
    ーカス補正用のデータ、コントラスト補正用のデータ、
    シェーデング補正用のデータのうち少なくとも1つのデ
    ータを記憶する第2のメモリ手段と、 前記第1のメモリ手段の出力と第2のメモリ手段の出力
    を時間軸多重する選択回路手段と、 前記選択回路手段により時間軸多重された出力を入力と
    してこの時間軸多重信号の垂直補間を行い補正データ補
    間値を出力する垂直補間部と、 前記垂直補間部から出力された時間軸多重信号を所定の
    タイミングで取り込みさらに全位相を同一とするラッチ
    回路部と、 前記ラッチ回路部より出力した第1のメモリ手段に対応
    した信号部分のデジタル信号をアナログ信号に変換する
    D/Aコンバータ部と、 前記アナログ変換した信号を波形整形し表示装置を構成
    するコンバーゼンスコイルに補正信号を供給する回路部
    と、 前記第2のメモリ手段に対応した信号部分のデジタル信
    号をアナログ信号に変換するD/Aコンバータ部と、 前記アナログ変換した信号を波形整形し映像色信号処理
    回路部に供給し選択回路を介して補正を行う回路部と、 前記アナログ変換した垂直パラボ波と水平パラボラ波発
    生回路からの水平パラボラ波とを加算したのちフォーカ
    ス電圧発生回路に供給し補正を行う回路部とを具備した
    ことを特徴とするディジタルコンバーゼンス装置。
  2. 【請求項2】 前記第2のメモリ手段に記憶するデータ
    をパラボラ波とし、垂直補間部により垂直補間された垂
    直パラボラ波と水平パラボラ波発生回路からの水平パラ
    ボラ波とを加算しフォーカス電圧発生回路に補正信号と
    して加えることにより、フォーカスを補正することを特
    徴とする請求項1記載のディジタルコンバーゼンス装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第2のメモリ手段に記憶するデータ
    をノコギリ波とし、垂直補間部により垂直補間された垂
    直ノコギリ波信号を前記映像色信号処理回路に補正信号
    として加えることにより、フォーカス補正することを特
    徴とする請求項1記載のディジタルコンバ−ゼンス装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第2のメモリ手段に記憶するデータ
    をパラボラ波とノコギリ波とし、垂直補間部により垂直
    補間された信号を前記映像色信号処理回路にそれぞれ補
    正信号として加えることにより、コントラスト補正とフ
    ォーカス補正を同時に行うことを特徴とする請求項1記
    載のディジタルコンバ−ゼンス装置。
JP5840595A 1995-03-17 1995-03-17 ディジタルコンバーゼンス装置 Pending JPH08256346A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010105282A (ko) * 2000-05-19 2001-11-28 이데이 노부유끼 화상처리장치 및 방법과 기록매체

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010105282A (ko) * 2000-05-19 2001-11-28 이데이 노부유끼 화상처리장치 및 방법과 기록매체

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