JP2520027Y2 - 意匠合成紙 - Google Patents
意匠合成紙Info
- Publication number
- JP2520027Y2 JP2520027Y2 JP1991023408U JP2340891U JP2520027Y2 JP 2520027 Y2 JP2520027 Y2 JP 2520027Y2 JP 1991023408 U JP1991023408 U JP 1991023408U JP 2340891 U JP2340891 U JP 2340891U JP 2520027 Y2 JP2520027 Y2 JP 2520027Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- printing
- layer
- design
- synthetic paper
- writing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Paper (AREA)
- Printing Methods (AREA)
- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、印字・筆記及び印刷性
が良好で、例えば、意匠的な効果を要求されるグリーテ
ィングカードなどのカード類、簡易偽造防止ラベル類と
して使用して有用な意匠合成紙に関するものである。
が良好で、例えば、意匠的な効果を要求されるグリーテ
ィングカードなどのカード類、簡易偽造防止ラベル類と
して使用して有用な意匠合成紙に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、透し文字・模様を呈する印刷紙と
しては、特開平２−６１１９９号公報に開示されたもの
がある。この印刷紙は、所望の印刷文字・模様を施した
原紙面に、耐水性接着剤を介して半透明な透し用表紙を
熱融着により貼り合せて成るものであり、原紙として使
用されるものは通常の和紙等の紙であり、また、該原紙
面に貼り合せる半透明な透し用表紙には和紙，不織布等
を用いているので、全体として厚手になるばかりでな
く、製作費が高くつき、製作も困難であった。
しては、特開平２−６１１９９号公報に開示されたもの
がある。この印刷紙は、所望の印刷文字・模様を施した
原紙面に、耐水性接着剤を介して半透明な透し用表紙を
熱融着により貼り合せて成るものであり、原紙として使
用されるものは通常の和紙等の紙であり、また、該原紙
面に貼り合せる半透明な透し用表紙には和紙，不織布等
を用いているので、全体として厚手になるばかりでな
く、製作費が高くつき、製作も困難であった。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】従って、本考案が解決
しようとする課題は、多色刷りが可能で意匠的効果が高
い上に、簡易に偽造することが困難な意匠合成紙を提供
することである。
しようとする課題は、多色刷りが可能で意匠的効果が高
い上に、簡易に偽造することが困難な意匠合成紙を提供
することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本考案は上記課題を解決
することを目的としてなされたもので、その構成は、プ
ラスチックフィルムから成る基材の少なくとも片面にカ
ラー印刷等の印刷を施して意匠印刷層を形成し、該意匠
印刷層の上又は該印刷層の上及び前記基材の反対面に半
透明な筆記・印刷塗工層を設けて成ることを特徴とする
ものである。即ち、本考案意匠合成紙は、プラスチック
フィルムから成る基材の少なくとも片面にグラビア印刷
機等によりカラー印刷を施して意匠印刷層を形成し、こ
の意匠印刷層の上にインクの定着性，吸収性及び乾燥効
果性が良好な半透明の筆記・印刷塗工層を設けて筆記，
印刷を可能にすると共に、該筆記・印刷塗工層の上から
目視で意匠印刷層の印刷を確認出来るようにして意匠的
効果を得られるようにしたものであり、また、前記筆記
・印刷塗工層を剥離すれば、該層の上に施された印刷と
意匠印刷層に施された印刷とを区別できるようにして、
偽造を防止できるようにしたものである。
することを目的としてなされたもので、その構成は、プ
ラスチックフィルムから成る基材の少なくとも片面にカ
ラー印刷等の印刷を施して意匠印刷層を形成し、該意匠
印刷層の上又は該印刷層の上及び前記基材の反対面に半
透明な筆記・印刷塗工層を設けて成ることを特徴とする
ものである。即ち、本考案意匠合成紙は、プラスチック
フィルムから成る基材の少なくとも片面にグラビア印刷
機等によりカラー印刷を施して意匠印刷層を形成し、こ
の意匠印刷層の上にインクの定着性，吸収性及び乾燥効
果性が良好な半透明の筆記・印刷塗工層を設けて筆記，
印刷を可能にすると共に、該筆記・印刷塗工層の上から
目視で意匠印刷層の印刷を確認出来るようにして意匠的
効果を得られるようにしたものであり、また、前記筆記
・印刷塗工層を剥離すれば、該層の上に施された印刷と
意匠印刷層に施された印刷とを区別できるようにして、
偽造を防止できるようにしたものである。
【０００５】次に本考案について詳細に説明する。本考
案において基材として使用されるプラスチックフィルム
は、表面が平滑であれば特に種類は問われないが、ポリ
プロピレンフィルム又はポリエチレンテレフタレートフ
ィルムを用いると、特に良好な効果が得られる。尚、前
記フィルムには、必要に応じて印刷用下地処理を施して
もよい。また、意匠印刷層は、各種印刷手段を用いて基
材の少なくとも片面にカラー印刷を施して形成する。
案において基材として使用されるプラスチックフィルム
は、表面が平滑であれば特に種類は問われないが、ポリ
プロピレンフィルム又はポリエチレンテレフタレートフ
ィルムを用いると、特に良好な効果が得られる。尚、前
記フィルムには、必要に応じて印刷用下地処理を施して
もよい。また、意匠印刷層は、各種印刷手段を用いて基
材の少なくとも片面にカラー印刷を施して形成する。
【０００６】一方、半透明層は、少なくとも基材の片面
の筆記・印刷等を施す側に形成され、意匠印刷層の上又
はこの印刷層の上及び前記基材の反対面に形成が可能で
ある。両面に半透明層を形成した場合は、意匠が裏から
見えにくくなるので、偽造防止効果が要求される場合に
は、意匠印刷層の上にのみ半透明層を形成することが好
ましい。
の筆記・印刷等を施す側に形成され、意匠印刷層の上又
はこの印刷層の上及び前記基材の反対面に形成が可能で
ある。両面に半透明層を形成した場合は、意匠が裏から
見えにくくなるので、偽造防止効果が要求される場合に
は、意匠印刷層の上にのみ半透明層を形成することが好
ましい。
【０００７】本考案において、半透明層を形成する方法
は、特公昭４９−２５４３０号公報に記載された方法、
または、特開昭５５−１４４１２８号公報や特開昭６３
−１０１４３５号公報に記載された方法がある。特に、
特公昭４９−２５４３０号公報に記載された湿式凝固法
により形成された半透明層は、微多孔層であるため、印
刷性，筆記性が極めて優れており、白色度も格段に高
く、通常の顔料コートでは得難い風合がある。また、特
開昭６３−１０１４３５号公報に記載された方法により
形成された半透明層は、印字，筆記及び印刷が可能なこ
とは勿論、基材との密着性が良好で、耐水性，耐ブロッ
キング性，耐候性に優れている。尚、この半透明層の形
成に際しては、基材に施された意匠印刷層のカラー印刷
が見えるように、その厚み，不透明度を考慮する必要が
ある。
は、特公昭４９−２５４３０号公報に記載された方法、
または、特開昭５５−１４４１２８号公報や特開昭６３
−１０１４３５号公報に記載された方法がある。特に、
特公昭４９−２５４３０号公報に記載された湿式凝固法
により形成された半透明層は、微多孔層であるため、印
刷性，筆記性が極めて優れており、白色度も格段に高
く、通常の顔料コートでは得難い風合がある。また、特
開昭６３−１０１４３５号公報に記載された方法により
形成された半透明層は、印字，筆記及び印刷が可能なこ
とは勿論、基材との密着性が良好で、耐水性，耐ブロッ
キング性，耐候性に優れている。尚、この半透明層の形
成に際しては、基材に施された意匠印刷層のカラー印刷
が見えるように、その厚み，不透明度を考慮する必要が
ある。
【０００８】
【実施例】次に本考案の実施例について図面を参照して
説明する。 実施例 １ 厚さ５０μｍのポリエチレンテレフタレートフィルムか
ら成る基材１の片面に、グラビア印刷機によりカラー印
刷を施して意匠印刷層２を形成した後、その上に下記処
方−１の下処理剤を塗工し、乾燥機により乾燥して、塗
工厚み５μｍの下処理層３を形成した。このものに、下
記処方−２の塗工剤を塗工し、直ちに水に浸漬して該塗
工剤を凝固せしめ、且つ、凝固層中の溶媒を水中に脱去
させる処理を行ない、乾燥後塗工厚み３０μｍの筆記・
印刷塗工層４を具えた意匠合成紙を得た。 処方−１（下処理剤） （乾燥重量部） 常温架橋型エマルジョン （三菱油化バーディシェ社製） アクロナールＹＪ−２７２０Ｄ ３０ アクロナールＹＪ−２７１６Ｄ １５ シリカ ２ 分散剤 適量 処方−２（塗工剤） （乾燥重量部） アクリロニトリル−スチレン共重合樹脂 ７０ ジメチルホルムアミド ２００ クレー １４０ チタン白 ２０ 炭酸カルシウム １０ ジブチルフタレート ３０
説明する。 実施例 １ 厚さ５０μｍのポリエチレンテレフタレートフィルムか
ら成る基材１の片面に、グラビア印刷機によりカラー印
刷を施して意匠印刷層２を形成した後、その上に下記処
方−１の下処理剤を塗工し、乾燥機により乾燥して、塗
工厚み５μｍの下処理層３を形成した。このものに、下
記処方−２の塗工剤を塗工し、直ちに水に浸漬して該塗
工剤を凝固せしめ、且つ、凝固層中の溶媒を水中に脱去
させる処理を行ない、乾燥後塗工厚み３０μｍの筆記・
印刷塗工層４を具えた意匠合成紙を得た。 処方−１（下処理剤） （乾燥重量部） 常温架橋型エマルジョン （三菱油化バーディシェ社製） アクロナールＹＪ−２７２０Ｄ ３０ アクロナールＹＪ−２７１６Ｄ １５ シリカ ２ 分散剤 適量 処方−２（塗工剤） （乾燥重量部） アクリロニトリル−スチレン共重合樹脂 ７０ ジメチルホルムアミド ２００ クレー １４０ チタン白 ２０ 炭酸カルシウム １０ ジブチルフタレート ３０
【０００９】実施例 ２ 厚さ５０μｍのポリプロピレンフィルムから成る基材１
の片面に、実施例１と同様に意匠印刷層２及び下処理層
３を形成した。このものに下記処方−３の塗工剤を塗工
後乾燥し、全体の塗工厚み３０μｍの筆記・印刷塗工層
４を具えた意匠合成紙を得た。 処方−３ （乾燥重量部） アクリル系エマルジョン （三菱油化バーディシェ社製） アクロナールＹＪ−２４６０Ｄ ３０ アクロナールＹＪ−２７４０Ｄ ５ 炭酸カルシウム １５０ チタン白 ５０ シリカ ５ 分散剤 適量
の片面に、実施例１と同様に意匠印刷層２及び下処理層
３を形成した。このものに下記処方−３の塗工剤を塗工
後乾燥し、全体の塗工厚み３０μｍの筆記・印刷塗工層
４を具えた意匠合成紙を得た。 処方−３ （乾燥重量部） アクリル系エマルジョン （三菱油化バーディシェ社製） アクロナールＹＪ−２４６０Ｄ ３０ アクロナールＹＪ−２７４０Ｄ ５ 炭酸カルシウム １５０ チタン白 ５０ シリカ ５ 分散剤 適量
【００１０】実施例 ３ 厚さ５０μｍのポリプロピレンフィルムから成る基材１
の片面に、実施例１と同様に印刷を施して意匠印刷層２
を形成した後、該印刷層２の上に下記処方−４の塗工剤
をベタ版、版深度３０μｍのグラビアロールを用いて塗
布し、これを１２０℃において乾燥して、塗工厚み３μ
ｍの下処理層３を形成した。このものの下処理層３の上
に、下記処方−５の塗工剤をベタ版、版深度３５μｍの
グラビアロールを用いて塗布し、１２０℃で乾燥し、全
体の塗工厚み８μｍの筆記・印刷塗工層４を具えた意匠
合成紙を得た。 処方−４ （重量部） 塩素化ポリプロピレン ２０ （数平均分子量＝８０，０００ 塩素含量＝約重量２８％） 酸化チタン １５ トルエン ７０ 処方−５ （重量部） 塩素化ポリプロピレン ２０ （数平均分子量＝８０，０００ 塩素含量＝約重量２８％） 酸化チタン １５ 炭酸カルシウム ３０ トルエン １００
の片面に、実施例１と同様に印刷を施して意匠印刷層２
を形成した後、該印刷層２の上に下記処方−４の塗工剤
をベタ版、版深度３０μｍのグラビアロールを用いて塗
布し、これを１２０℃において乾燥して、塗工厚み３μ
ｍの下処理層３を形成した。このものの下処理層３の上
に、下記処方−５の塗工剤をベタ版、版深度３５μｍの
グラビアロールを用いて塗布し、１２０℃で乾燥し、全
体の塗工厚み８μｍの筆記・印刷塗工層４を具えた意匠
合成紙を得た。 処方−４ （重量部） 塩素化ポリプロピレン ２０ （数平均分子量＝８０，０００ 塩素含量＝約重量２８％） 酸化チタン １５ トルエン ７０ 処方−５ （重量部） 塩素化ポリプロピレン ２０ （数平均分子量＝８０，０００ 塩素含量＝約重量２８％） 酸化チタン １５ 炭酸カルシウム ３０ トルエン １００
【００１１】
【考案の効果】本考案は上述の通りであって、本考案を
適用した意匠合成紙は、各種印刷に対する印刷性、各種
プリンタに対する印字性及び筆記性に優れ、同時にカラ
ー印刷による意匠的効果や、簡易に偽造されるのを防止
できる効果をも奏する。従って、意匠的効果の要求され
るグリーティングカードなどの各種カード類や簡易偽造
防止ラベル類などの用紙として好適である。また、本考
案意匠合成紙は、基材の少なくとも片面に印刷を施し、
該印刷層の上に半透明な筆記・印刷塗工層を設けて成る
ものであるから、塗工厚みを薄く出来るので、取扱上便
利でもある。
適用した意匠合成紙は、各種印刷に対する印刷性、各種
プリンタに対する印字性及び筆記性に優れ、同時にカラ
ー印刷による意匠的効果や、簡易に偽造されるのを防止
できる効果をも奏する。従って、意匠的効果の要求され
るグリーティングカードなどの各種カード類や簡易偽造
防止ラベル類などの用紙として好適である。また、本考
案意匠合成紙は、基材の少なくとも片面に印刷を施し、
該印刷層の上に半透明な筆記・印刷塗工層を設けて成る
ものであるから、塗工厚みを薄く出来るので、取扱上便
利でもある。
【図１】本考案意匠合成紙の模式的断面図。
１ 基材 ２ 意匠印刷層 ３ 下処理層 ４ 半透明な筆記・印刷塗工層
Claims (2)
- 【請求項１】 プラスチックフィルムから成る基材の少
なくとも片面にカラー印刷等の印刷を施して意匠印刷層
を形成し、該意匠印刷層の上又は該印刷層の上及び前記
基材の反対面に半透明な筆記・印刷塗工層を設けて成る
ことを特徴とする意匠合成紙。 - 【請求項２】 意匠印刷層の上に下地処理を施して下処
理層を形成し、その上に半透明な筆記・印刷塗工層を形
成した請求項１に記載の意匠合成紙。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991023408U JP2520027Y2 (ja) | 1991-02-19 | 1991-02-19 | 意匠合成紙 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991023408U JP2520027Y2 (ja) | 1991-02-19 | 1991-02-19 | 意匠合成紙 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0519334U JPH0519334U (ja) | 1993-03-09 |
| JP2520027Y2 true JP2520027Y2 (ja) | 1996-12-11 |
Family
ID=12109677
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991023408U Expired - Lifetime JP2520027Y2 (ja) | 1991-02-19 | 1991-02-19 | 意匠合成紙 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2520027Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6683040B2 (ja) * | 2016-07-05 | 2020-04-15 | 大日本印刷株式会社 | インモールドラベルおよびインモールドラベル容器 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5216504B2 (ja) * | 1973-05-02 | 1977-05-10 | ||
| GB1510643A (en) * | 1974-11-20 | 1978-05-10 | Ici Ltd | Olefine polymerisation catalyst containing transition metal compound |
| JPH0261199A (ja) * | 1988-08-24 | 1990-03-01 | Chuetsu Package Kk | 透し文字・模様を呈する印刷紙 |
-
1991
- 1991-02-19 JP JP1991023408U patent/JP2520027Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0519334U (ja) | 1993-03-09 |
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