JP2520026Y2 - 圧力センサ - Google Patents

圧力センサ

Info

Publication number
JP2520026Y2
JP2520026Y2 JP2131991U JP2131991U JP2520026Y2 JP 2520026 Y2 JP2520026 Y2 JP 2520026Y2 JP 2131991 U JP2131991 U JP 2131991U JP 2131991 U JP2131991 U JP 2131991U JP 2520026 Y2 JP2520026 Y2 JP 2520026Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
receiving rod
pressure receiving
pressure
casing
diaphragm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2131991U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04110942U (ja
Inventor
重男 大隈
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ユニシアジェックス filed Critical 株式会社ユニシアジェックス
Priority to JP2131991U priority Critical patent/JP2520026Y2/ja
Publication of JPH04110942U publication Critical patent/JPH04110942U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2520026Y2 publication Critical patent/JP2520026Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Fluid Pressure (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車用エンジ
ン等の燃焼圧を検出する燃焼圧センサに用いて好適な圧
力センサに関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、本考案に先立って特願平3
−11403号(以下、先行技術という)にd15型圧電
体素子を用いた圧力センサを提案している。
【0003】以下、先行技術による圧力センサを燃焼圧
センサとして用いた場合を例に挙げ、図5ないし図7を
用いて詳述する。
【0004】図において、1はケーシング、2は後述す
るダイヤフラム3、上カバー4と共に該ケーシング1を
構成するケーシング本体を示し、該ケーシング本体2は
基端側に位置して大径な筒状に形成された大径筒部2A
と、該大径筒部2Aの下端側に設けられ、下向きに縮径
するテーパ状に形成された肩部2Bと、ダイヤフラム3
とから有底の段付筒状に構成され、該ケーシング本体2
は該肩部2Bがエンジン本体のシリンダヘッドに設けら
れた段付穴の段部(いずれも図示せず)に当接するよう
にして、該段付穴内に挿入されている。また、該ケーシ
ング本体2は肩部2Bを除いた外周面と段付穴の周面と
の間に、約100〜200μm程度の隙間を介在させ、
エンジン本体の振動がケーシング本体2を介して後述の
圧電体11に伝達されるのを極力防止している。
【0005】3はケーシング本体2の先端側に位置し
て、該ケーシング本体2の肩部2Bから下向きに突出す
るように一体に形成されたダイヤフラムを示し、該ダイ
ヤフラム3は薄肉な円筒状に形成された小径部3Aと、
該小径部3Aの先端部に形成され、燃焼室内に臨む厚肉
円板状の受圧部3Bから小径な有底筒状に構成されてい
る。そして、該ダイヤフラム3は燃焼室内の圧力(燃焼
圧)を受圧部3Bで受圧すると、この圧力に応じて小径
部3Aが軸方向に撓んで、後述の受圧ロッド6を軸方向
に変位させるようになっている。
【0006】4はケーシング本体2の上端側にレーザ溶
接等の手段を用いて固着された段付円筒状の上カバーを
示し、該上カバー4の上側にはシリンダヘッド外へと上
向きに突出する縮径部4Aが形成され、該上カバー4は
取付ステー5に遊嵌された縮径部4Aを介して、エンジ
ン本体に取付けられている。
【0007】6はダイヤフラム3内に軸方向に変位可能
に設けられた受圧ロッドを示し、該受圧ロッド6は下端
側に形成された球面部6Aがダイヤフラム3の受圧部3
Bに当接され、上端側に形成された半球状突部6Bが後
述するC字状プレート9のテーパ面9Bに当接してい
る。そして、該受圧ロッド6は燃焼圧によってダイヤフ
ラム3が軸方向に撓むと、これにより軸方向に変位して
ダイヤフラム3の変位をC字状プレート9に伝達すると
共に、燃焼室内の高温が圧電体11に伝わるのを防止し
ている。
【0008】7は受圧ロッド6と対向してケーシング本
体2の大径筒部2A内に設けられた導電性材料からなる
コンタクトプレートを示し、該コンタクトプレート7の
下端側には円板部7Aが形成され、該円板部7Aの先端
面側には、半球状突部7Bが下向きに突出して形成さ
れ、C字状プレート9のテーパ面9Bに当接している。
そして、前記コンタクトプレート7の半球状突部7Bと
受圧ロッド6の半球状突部6Bとの間は軸方向に対して
所定寸法tだけ離間している。また、前記コンタクトプ
レート7の上端側は上カバー4の縮径部4A内に伸長
し、リード線8にカシメ固定されている。そして、該コ
ンタクトプレート7は圧電体11からの電圧信号をリー
ド線8を介してコントロールユニット(図示せず)に伝
達するようになっている。
【0009】9は受圧ロッド6の半球状突部6Bとコン
タクトプレート7の半球状突部7Bとの間に位置して、
ケーシング本体2の大径筒部2A内に設けられた応力変
換部材としてのC字状プレートを示し、該C字状プレー
ト9はジルコニア等の絶縁性材料から短尺な筒状に形成
されている。ここで、該C字状プレート9は貫通穴9A
と、該貫通穴9Aの両側開口部内周面に形成されたテー
パ面9B,9Bと、前記貫通穴9Aから径方向に形成さ
れた単一の切溝とからなっている。そして、該貫通穴9
Aの各テーパ面9Bには、上,下方向からコンタクトプ
レート7の半球状突部7B,受圧ロッド6の半球状突部
6Bの先端側がそれぞれ当接されている。この結果、前
記C字状プレート9は受圧ロッド6が軸方向に変位する
と、切溝によって拡径し、受圧ロッド6の軸方向の変位
を径方向外向きに変換し、圧電体11に内周側から径方
向外向きに応力を加えるようになっている。
【0010】10はケーシング本体2の大径筒部2A内
に取付けられた下側プレートを示し、該下側プレート1
0は導電性材料から短尺な有底筒状に形成されている。
そして、該下側プレート10は外周側に設けられた圧電
体11を位置決めすると共に、その内周側でC字状プレ
ート9を支持するようになっている。
【0011】11は下側プレート10上に位置してC字
状プレート9の外周側に設けられ、チタン酸鉛等の圧電
性材料から筒状に形成された圧電体を示し、該圧電体1
1は製造時に内周側から外周側に向けて所定の電界を加
えて形成することにより、自発分極の向きが揃えられ、
分極軸および応力軸が径方向となり、信号軸が軸方向と
なった所謂d15型素子として構成されている。また、該
圧電体11の上,下面には導電性ペースト等からなるシ
ート状の上側電極11A,下側電極11Bが形成され、
該圧電体11の上側電極11Aは皿ばね12を介してコ
ンタクトプレート7の円板部7Aに接触し、下側電極1
1Bは下側プレート10を介してケーシング本体2にア
ースされている。即ち、前記ダイヤフラム3が燃焼室内
の燃焼圧を受圧すると、受圧ロッド6が軸方向に変位
し、この変位をC字状プレート9により径方向の変位に
変換する。そして、圧電体11においては、該C字状プ
レート9の径方向の変位を応力軸に沿った径方向の応力
として押圧されると、圧縮歪みが生じて分極軸の方向に
分極が発生し、この圧縮歪みに応じた電荷(電圧信号)
を燃焼圧に対応した圧力検出信号として発生し、この圧
力検出信号を信号軸に沿った各電極11A,11Bから
皿ばね12、コンタクトプレート7、リード線8等を介
して外部のコントロールユニットに出力するようになっ
ている。
【0012】13はケーシング本体2の大径筒部2A内
に螺着された止めねじを示し、該止めねじ13は絶縁性
材料から環状に形成された上側プレート14を介してコ
ンタクトプレート7の円板部7Aを所定の荷重で押圧
し、コンタクトプレート7の半球状突部7BによりC字
状プレート9を拡径させて、圧電体11に所定の初期荷
重を加えるようになっている。
【0013】15は上カバー4の縮径部4A上端側にカ
シメ等の手段により嵌合固着されたシール部材で、該シ
ール部材15はリード線8の抜け止めを行うと共に、外
部の雨水等が上カバー4内へ浸入するのを防止するよう
になっている。
【0014】16,16は取付ステー5の自由端側と上
カバー4の縮径部4Aの上端側との間に配設された皿ば
ねを示し、該各皿ばね16はケーシング本体2の肩部2
Bをシリンダヘッドに形成した段付穴の段部に常時押付
けることで段付穴を閉塞させ、燃焼室内の燃焼圧が段付
穴を介してエンジン本体の外部に漏れるのを防止すると
共に、取付ステー5を介して伝達されたエンジン本体の
振動をばね力により緩衝し、この振動が圧電体11に伝
わるのを防止するようになっている。
【0015】先行技術による燃焼圧センサは上述の如き
構成を有するもので、次にその作動について説明する。
【0016】まず、エンジンの燃焼室内の混合気が点火
されて燃焼圧が発生し、この燃焼圧によりダイヤフラム
3が軸方向に撓んで受圧ロッド6が軸方向に変位する
と、受圧ロッド6の半球状突部6BがC字状プレート9
を軸方向に押圧し、これにより、C字状プレート9は拡
径して径方向外向きの応力を圧電体11の応力軸に沿っ
て加える。そして、この径方向外向きの応力によって圧
電体11内は分極軸の方向に電荷が生じ、この電荷を分
極軸と直交した軸方向の信号軸に沿った各電極11A,
11Bにより、図7の特性線17に示す如き燃焼圧に応
じた圧力検出信号(電圧信号)として、コンタクトプレ
ート7、リード線8等を介して外部のコントロールユニ
ットに出力する。
【0017】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述した先
行技術では、ダイヤフラム3の小径部3A内に受圧ロッ
ド6が軸方向に変位可能に設けられ、該受圧ロッド6は
ケーシング本体2の大径筒部2A内で軸方向に変位する
ことによってC字状プレート9を径方向に拡径させ、径
方向外向きの応力を圧電体11に加えるようになってい
る。このため、例えば、シリンダ内の不完全燃焼等によ
りノッキングが発生した場合には、該シリンダ内が異常
な高圧となり、この高圧がダイヤフラム3を大きく撓ま
せ、受圧ロッド6を大きく変位させてC字状プレート9
に伝達されるため、圧電体11には径方向に使用限界以
上の過大な応力が加えられ、圧電体11は図7に示す特
性線17の如く損傷点17Aの位置で素子の破損が発生
するという問題がある。
【0018】本考案は上述した先行技術の問題に鑑みな
されたもので、受圧ロッドに過大な変位が加えられた場
合でも、圧電体に過大な径方向外向きの応力が伝えられ
るのを防止でき、耐久性を向上させ、耐用年数を延ばす
ことができるようにした圧力センサを提供することを目
的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本考案が採用する構成の特徴は、コンタクトプレ
ートと受圧ロッドとの間には、該受圧ロッドが所定寸法
を越えて軸方向に変位するのを緩衝する弾性部材を設け
たことにある。
【0020】
【作用】上記構成により、ダイヤフラムの撓みによる受
圧ロッドの変位量が所定寸法を越えると受圧ロッドは弾
性部材を介してコンタクトプレートに当接し、弾性部材
が弾性変形することにより、受圧ロッドの過大な変位量
を緩和し、応力変換部材を介して圧電体に大きな圧縮力
が加えられるのを阻止する。
【0021】
【実施例】以下、本考案の実施例を図1ないし図4に基
づいて詳述する。なお、前述の従来技術と同一の構成要
素に同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0022】図中、21は本実施例によるコンタクトプ
レートを示し、該コンタクトプレート21は従来技術で
述べたコンタクトプレート7とほぼ同様に、受圧ロッド
6と対向してケーシング本体2の大径筒部2A内に設け
られ、該コンタクトプレート21は、その下端側には円
板部21Aと、該円板部21Aの先端面側に下向きに突
出して形成された半球状突部21Bとが形成され、上端
側には上カバー4の縮径部4A内に伸長し、リード線8
にカシメ固定されているものの、半球状突部21Bの先
端側には、後述するゴムブシュ22が取付けられるブシ
ュ取付穴21Cが設けられている。該ブシュ取付穴21
Cは図1に示す如く、半球状突部21BとC字状プレー
ト9の貫通穴9Aのテーパ面9Bとが当接する部分より
小径に形成された開口部21C1 と、該開口部21C1
の中央部に形成された挿嵌穴21C2 とからなる。
【0023】22は前記ブシュ取付穴21C内に取付け
られた弾性部材としてのゴムブシュを示し、該ゴムブシ
ュ22は、前記ブシュ取付穴21Cの挿嵌穴21C2 に
挿嵌すべく形成された小径の軸部22Aと、該軸部22
Aの先端側に設けられ、前記開口部21C1 と同径の寸
法をもって半球状突部21Bから突出され、円柱状に形
成された当接部22Bからなる段付円柱状に形成されて
いる。そして、該ゴムブシュ22は図2に示す如く、C
字状プレート9の貫通穴9Aの上,下方向に受圧ロッド
6の半球状突部6Bと対向し、従来技術による軸方向寸
法tに比較して小さな軸方向寸法t´をもって離間する
ように配設されている。
【0024】本実施例による燃焼圧センサは上述した如
くの構成を有するもので、その基本的作動においては従
来技術によるものと格別差異はない。
【0025】然るに、本実施例では、コンタクトプレー
ト21の半球状突部21Bの先端にはC字状プレート9
の貫通穴9Aのテーパ面9Bに当接する部分より小径の
開口部21C1 と、挿嵌穴21C2 とを有するブシュ取
付穴21Cを設け、該ブシュ取付穴21Cには軸部22
Aと当接部22Bとからなる弾性部材としてのゴムブシ
ュ22を、軸部22Aを挿嵌穴21C2 に挿嵌して当接
部22Bが開口部21C1 に当接するように取付け、該
ゴムブシュ22が受圧ロッド6の半球状突部6Bから従
来技術による軸方向寸法tに比較して小さな軸方向寸法
t´をもって離間するように配設されている。
【0026】この結果、例えばノッキング等によりシリ
ンダ内に異常な高圧が発生した場合には、この高圧がダ
イヤフラム3を大きく撓ませ、受圧ロッド6の大きな変
位としてC字状プレート9に伝達されると、受圧ロッド
6はC字状プレート9を拡径させつつ軸方向に変位し、
この変位量が所定の軸方向寸法t´を越えると、受圧ロ
ッド6は半球状突部6Bがコンタクトプレート21の半
球状突部21Bに設けたゴムブシュ22に当接するよう
になる。
【0027】即ち、受圧ロッド6の半球状突部6Bがゴ
ムブシュ22の当接部22Bと対向する面が球面状とな
っているため、双方が当接した当初においては、点接触
するのみであるが、受圧ロッド6の変位量が増すにつれ
てゴムブシュ22の当接部22Bと受圧ロッド6の半球
状突部6Bが当接する部分は飛躍的に大きくなり、ゴム
ブシュ22の当接部22Bが受圧ロッド6の半球状突部
6Bにより弾性変形され、受圧ロッド6が所定寸法t´
を越えて軸方向に変位するのを緩衝して規制することが
できる。
【0028】従って、本実施例では、ゴムブシュ22は
受圧ロッド6の半球状突部6BがC字状プレート9を拡
径させながら変位するのを緩和して規制することがで
き、図7に点線で示す特性線23の如く、圧力検出信号
を出力しつつ、圧電体11に径方向の過大な圧縮力が加
えられるのを防止して、圧電体11が破損するのを確実
に防止することができる。そして、燃焼圧センサの耐久
性を向上させ、寿命を効果的に延ばすことができる。
【0029】次に、図2に基づいて本考案の第2の実施
例を示す。本実施例の特徴は弾性部材を受圧ロッドの先
端側に設けたことにある。なお、前記実施例と同一の構
成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものと
する。
【0030】図中、31はケーシング本体2の先端側に
位置して形成されたダイヤフラム3内に軸方向に変位可
能に設けられた受圧ロッドを示し、該受圧ロッド31は
従来技術の受圧ロッド6とほぼ同様に形成され、下端側
には球面部(図示せず)が、上端側には半球状突部31
Aが形成されているものの、本実施例の受圧ロッド31
の半球状突部31Aの先端側には前記第1の実施例のブ
ッシュ取付穴21Cと同様に形成され、開口部31B1
と挿嵌穴31B2 とを有するブシュ取付穴31Bが形成
されている。
【0031】32は弾性部材としてのゴムブシュを示
し、該ゴムブシュ32は前記第1の実施例で述べた弾性
部材としてのゴムブシュ22とほぼ同様に軸部32Aと
円柱状の当接部32Bを有するものの、本実施例では当
接部32Bの先端を球面状に形成している。そして、前
記受圧ロッド31のブシュ取付穴31Bにゴムブッシュ
32を取付けることにより、ゴムブシュ32の当接部3
2Bの先端とコンタクトプレート7の半球状突部7Bの
先端との間を、前記第1の実施例と同一の所定距離t´
(t´<t)をもって離間するように構成している。
【0032】このように構成される本実施例において
も、前述した第1の実施例と同様の作用効果を得ること
ができる。
【0033】なお、前記各実施例では、ダイヤフラム3
は薄肉円筒状の小径部3Aと、該小径部3Aの先端部に
形成された厚肉円板状の受圧部3Bから小径な有底筒状
に形成し、受圧部3Bで受圧すると、この圧力に応じて
小径部3Aが軸方向に撓むものとして述べたが、本考案
はこれに限らず、例えば図3に示す変形例の如く、ダイ
ヤフラム3´の小径部3A´先端側に薄肉円板状の受圧
部3B´を形成し、外部の圧力により該受圧部3B´が
軸方向に変位するようにしてもよく、この場合には、受
圧部3B´による変位を大きくとることができ、圧電体
11に加える応力を大きくすることができる。
【0034】また、前記各実施例では、応力変換部材と
して貫通穴9Aと該貫通穴9Aから径方向に形成され
た、単一の切溝を有するC字状プレート9を用いた場合
を例に挙げて説明したが、本考案はこれに限るものでは
なく、例えば図4に示すように貫通穴41Aから十字方
向に4つの切込み41Bを設けることにより形成された
4個の扇状分割体41Cからなる割りコマ41を用いて
もよく、この場合は受圧ロッド6が軸方向に変位する
と、各扇状分割体41Cは径方向に拡径され、受圧ロッ
ド6の軸方向の変位を径方向外向きの変位に変換して圧
電体11の内周側から径方向外向きに応力を加えること
ができる。
【0035】さらに、前記各実施例では圧力センサとし
て燃焼圧センサに用いた場合を例に挙げて説明したが、
本考案はこれに限らず、例えば空気、工業用ガス等の気
体や燃料、水等の液体の圧力を検出する圧力センサにも
適用することができる。
【0036】
【考案の効果】以上詳述した通り、本考案ではコンタク
トプレートと受圧ロッドとの間には、受圧ロッドが所定
の軸方向寸法を越えて軸方向に変位するのを緩衝する弾
性部材を設けたから、ダイヤフラムの撓みによる受圧ロ
ッドの変位量が所定の軸方向寸法を越えると受圧ロッド
は弾性部材に当接し、該弾性部材を弾性変形させること
により、受圧ロッドが応力変換部材を介して圧電体に大
きな圧力を加えるのを防止して、圧電体の破損を確実に
防止できる。そして、圧力センサの耐久性を向上させる
ことができると共に、耐用年数や信頼性を高めることが
できる等、種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例による燃焼圧センサを示
す要部拡大図である。
【図2】本考案の第2の実施例による燃焼圧センサを示
す要部拡大図である。
【図3】本考案の変形例によるダイヤフラムを拡大して
示す縦断面図である。
【図4】本考案の応力変換部材に割りコマを用いた場合
を示す図5中矢示IV−IV方向断面図である。
【図5】先行技術による燃焼圧センサを示す縦断面図で
ある。
【図6】図5中の要部拡大図である。
【図7】燃焼圧と圧力センサの圧力検出信号との関係を
示す特性線図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 ケーシング本体 3,3´ ダイヤフラム 6,31 受圧ロッド 9,C字状プレート(応力変換部材) 11 圧電体 7,21 コンタクトプレート 22,32 ゴムブシュ(弾性部材) 41 割りコマ(応力変換部材)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、該ケーシングの一端側に
    設けられ、該ケーシングの一端側に外部から作用する圧
    力に応じて軸方向に変位するダイヤフラムと、先端側が
    該ダイヤフラムに当接するように前記ケーシングに設け
    られ、該ダイヤフラムの変位に応じて軸方向に変位する
    受圧ロッドと、該受圧ロッドと間隔をおいて対向するよ
    うに前記ケーシング内に設けられたコンタクトプレート
    と、該コンタクトプレートと前記受圧ロッドとの間に設
    けられ、該受圧ロッドの軸方向の変位を径方向の変位に
    変換する応力変換部材と、該応力変換部材の外周側に設
    けられ、該応力変換部材から伝達される径方向の変位を
    前記圧力に応じた電圧信号として前記コンタクトプレー
    トを介して外部に出力する圧電体とからなる圧力センサ
    において、前記コンタクトプレートと受圧ロッドとの間
    には、該受圧ロッドが所定寸法を越えて軸方向に変位す
    るのを緩衝する弾性部材を設けたことを特徴とする圧力
    センサ。
JP2131991U 1991-03-11 1991-03-11 圧力センサ Expired - Lifetime JP2520026Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2131991U JP2520026Y2 (ja) 1991-03-11 1991-03-11 圧力センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2131991U JP2520026Y2 (ja) 1991-03-11 1991-03-11 圧力センサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04110942U JPH04110942U (ja) 1992-09-25
JP2520026Y2 true JP2520026Y2 (ja) 1996-12-11

Family

ID=31907099

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2131991U Expired - Lifetime JP2520026Y2 (ja) 1991-03-11 1991-03-11 圧力センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2520026Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6424957B2 (ja) * 2015-05-11 2018-11-21 理化工業株式会社 圧力センサ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04110942U (ja) 1992-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05264391A (ja) 圧力センサ
US6411038B2 (en) Installation structure of engine component with combustion pressure sensor in engine
US4225802A (en) Piezoelectric knocking detector for internal combustion engine
US6279381B1 (en) Vibration pickup with pressure sheath
US4524625A (en) Pressure sensor
JP2520026Y2 (ja) 圧力センサ
JP2520029Y2 (ja) 圧力センサ
JP2558556B2 (ja) 圧力センサ
JPH04262218A (ja) 圧力センサ
JP2575184Y2 (ja) 圧力センサ
JPH04249729A (ja) 圧力センサ
JPH0686048U (ja) 圧力センサ
JPH08219871A (ja) 内燃機関用ノッキングセンサ
JPH0594742U (ja) 圧力センサ
JP2526246Y2 (ja) 圧力センサ
JP2623387B2 (ja) 圧力センサ
WO1982000895A1 (en) Accelerometers
JPH08184520A (ja) 圧力センサ
JP2005024537A (ja) 燃焼圧センサ
JP2001356109A (ja) ガスセンサ
JPH05164645A (ja) 圧力センサ
JP3230399B2 (ja) 座金型荷重センサ装置
JPH04249730A (ja) 圧力センサ
JPH0514183Y2 (ja)
JPH05164644A (ja) 圧力センサ