JP3230399B2 - 座金型荷重センサ装置 - Google Patents

座金型荷重センサ装置

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JP3230399B2
JP3230399B2 JP31119594A JP31119594A JP3230399B2 JP 3230399 B2 JP3230399 B2 JP 3230399B2 JP 31119594 A JP31119594 A JP 31119594A JP 31119594 A JP31119594 A JP 31119594A JP 3230399 B2 JP3230399 B2 JP 3230399B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、座金型荷重センサ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の座金型荷重センサ装置としては、
例えば、特開昭59−141028号公報に示されたよ
うなものがある。図5の(a)はこの従来の座金型荷重
センサ装置の外観斜視図、(b)はその断面構造を示
す。すなわち座金型荷重センサ100が、貫通穴110
を有するリング状に形成され、リング状金属製の電極板
102と、この電極板102の両面に密着積層されたリ
ング状の圧電素子103、104を備える。この電極板
102、圧電素子103、104を挟んで上下に一対の
リング状金属製受圧部105、106が配置される。リ
ング状金属製受圧部105と106は、上側の受圧部1
05の外周縁および内周縁から各々下方へ延設された接
合部107、108の先端部107a、108aを下側
の受圧部106に溶接することによって一体化されてい
る。また、電極板102の外周には引出し端子101が
突設されている。
【0003】また、上記電極板102、圧電素子10
3、104の内周と内側の接合部108との間には、絶
縁チューブ109が介装されており、これによって、電
極板102と受圧部105、106との間の絶縁がなさ
れている。圧電素子103、104は、圧電セラミクス
であり、電極板102との接触面に同極の電荷が生じる
ように両者の分極方向を対向させてある。したがって、
受圧部105、106に外部から圧力が加わると、該圧
力は圧電素子103、104へ伝わって電荷出力が発生
し、この出力は電極板102を介して外部へ導出され
る。
【0004】なお、受圧部105、106に加えられた
圧力は、圧電素子103、104に加わる他に、接合部
107、108にも加えられるが、接合部107、10
8の厚さが比較的薄く形成されているので、弾性圧縮や
撓みが大きく、圧力のほとんどが圧電素子に加えられ
る。この圧電型荷重センサ100は、例えば図5の
(c)に示すように、自動車のエンジンのシリンダ部に
おいて、シリンダヘッド121をシリンダブロック12
2へ取り付けるためのヘッドボルト123の締付部に、
通常の座金と同様にして穴110にヘッドボルト123
を通して締め付け固定される。そして、ガスの燃焼に伴
って生じる締付圧力の変化を図5の(d)に示すように
センサ出力として取り出すことによって、特定のシリン
ダ内圧を検出するのに用いられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の座金型荷重センサ装置にあっては、圧電素子
だけで荷重のほとんどを受ける構造となっているため、
例えば、図5の(e)に示すように、エンジン130側
の取付部131と車体側取付部132との間に介在され
るエンジンマウント133にかかる荷重を計測する場合
のように、荷重が大きく取付面積の広い部位で荷重を測
るときには、高価となる大きな圧電素子を使わなければ
ならないという問題があった。
【0006】すなわち、一般にエンジンマウントの荷重
計測に座金型荷重センサを使用する場合、エンジンマウ
ントの取付ボルトで座金型荷重センサをエンジンマウン
トに共締めすることとなる。そのため、座金型荷重セン
サは取付ボルト締め付け時の軸力に加え、エンジンマウ
ントに加わる設定最大荷重を考慮しなければならない。
したがって、座金型荷重センサのサイズを大きくして対
処する必要があり、コストアップ要因となる。本発明
は、従来のこのような問題点に着目してなされたもので
あり、圧電素子の小径化と、広い面積にかかる大きな力
の計測とを両立させた座金型荷重センサ装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、軸方
向に配置される第1および第2の挟持部材間に設置され
る座金型荷重センサ装置であって、荷重に応じた電気信
号を出力する、中心部に第1の貫通孔を有する座金型荷
重センサ本体と、内周縁部が前記第1の貫通孔と同径の
第2の貫通孔を有するとともに、座金型荷重センサ本体
に当接するよう突出成形され、外周縁部が第1の挟持部
材に当接するよう突出成形され、内周縁部と外周縁部と
の中間位置が第2の挟持部材に当接するよう突出成形さ
れている板状のばね部材と、前記第1および第2の貫通
孔を通して前記第1および第2の挟持部材間を連結する
連結部材とを備えるものとした。
【0008】上記の座金型荷重センサ本体と板状のばね
部材にはそれらの貫通孔に整合する外径を有する台座を
挿入し、連結部材はこの台座を貫通しているものとする
ことができ、とくに板状のばね部材が所定限度にたわん
だとき台座の両端が第1および第2の挟持部材に当接し
てストッパーとして機能する長さに設定されているもの
とすることができる。また、板状のばね部材は、その片
断面をくの字型に成形するのが好ましい。さらには、座
金型荷重センサ本体の第1の挟持部材側に保持板が設け
られ、上記板状のばね部材の外周縁部は、この保持板を
介して第1の挟持部材に当接するものとしてもよい。
【0009】なおまた、上記第1の挟持部材をアクチュ
エータを備えエンジン側に取り付けられたアクティブエ
ンジンマウント本体の前記アクチュエータまたは車体側
に取り付けられる取付ベースのフランジ部のいずれか一
方とし、第2の挟持部材をアクチュエータまたは取付ベ
ースのフランジ部の他方とすることができる。そして、
アクチュエータおよび取付ベースのフランジ部がアクチ
ュエータケース内に収納されるとともに、前記座金型荷
重センサ本体と板状のばね部材とが同じくアクチュエー
タケース内に収納されているものとしてもよい。
【0010】
【作用】第1の挟持部材から第2の挟持部材へと伝達さ
れる力は、板状のばね部材において、内周縁部を経由す
る力と外周縁部を経由する力とに分けられる。小径の内
周縁部を経由する力が座金型荷重センサ本体に負荷され
るから、小径とすることが可能となる。
【0011】上記座金型荷重センサ本体と板状のばね部
材にそれらの貫通孔に整合する外径を有する台座を挿入
することにより、板状のばね部材が所定限度にたわんだ
ときその両端が第1および第2の挟持部材に当接してス
トッパーとして機能する長さに設定したときには、過大
な荷重を受けても座金型荷重センサ本体が保護され、破
損しない。また、座金型荷重センサ本体の第1の挟持部
材側に保持板を設けたときには、その保持板の延長部に
座金型荷重センサ本体からの出力ケーブルのコネクタを
支持することができる。
【0012】さらに上記構成になる座金型荷重センサを
アクティブエンジンマウント本体のアクチュエータと車
体側に取り付けられる取付ベースのフランジ部との間に
配置することにより、エンジンマウントにコンパクトに
組み込むことができる。そして、アクチュエータ、取付
ベースのフランジ部および座金型荷重センサをアクチュ
エータケース内に収納することにより、エンジンマウン
トと一体になり、全体のサイズが小さくなる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1は、本発明の第1の実施例における座金型荷重センサ
の構成を示し、とくに図1の(a)は縦断面図、(b)
は底面図、(c)は一部拡大図である。座金型荷重セン
サ1において、小さな圧電素子で構成される小径の座金
型荷重センサ本体2が、板状のばね部材である皿ばね3
の内周縁部3aの上面と、台座4の上側のフランジ部4
aとに挟まれて保持されている。座金型荷重センサ本体
2は、皿ばね3から受ける荷重に応じた電気信号を出力
するようになっている。皿ばね3は、屈曲部3bを有し
て、片断面がくの字型に形成されており、屈曲部3bは
荷重センサ1の最底部になり、下からの荷重を受けるよ
うになっている。また、皿ばね3の外周縁部3cは保持
板5に当接し、皿ばね3と保持板5とで形成する空間内
には、ゴム系の軟らかいシール材6が充填されて、各構
成部品を緩く固定するとともに防水している。
【0014】台座4は、フランジ部4aとカラー部4b
を有し、中心部に取付孔4cが形成されている。台座4
のカラー部4bは、外径が座金型荷重センサ本体2およ
び皿ばね3の中心部に形成された各々の貫通孔2a、3
dの内径と整合してほぼ等しく形成され、座金型荷重セ
ンサ本体2と皿ばね3の中心軸を決める。図1の(c)
に示すように、台座4、座金型荷重センサ本体2ならび
に皿ばね3が積ねられた自由状態において、皿ばね3の
屈曲部3bの下面に接する平面とカラー部4bの下端と
の間には間隙Sが設けられている。そして、過剰な荷重
が掛かって皿ばね3のたわみが大きくなると、この間隙
Sが小さくなり、ついにはカラー部4bの下端と屈曲部
3bの下面に接する平面とが同一高さとなる。これによ
りカラー部が上記平面を形成する車体等に当接して、ス
トッパとなり座金型荷重センサ本体2を保護する。
【0015】台座のフランジ部4aにはその周縁に肩部
が形成されており、この肩部に中抜きの円盤部を有する
保持板5が載置され、円盤部の上面とフランジ部4aの
上面とが互いに面一となっている。保持板5は円盤部5
aから外方へ延びる延長部5bを備えており、座金型荷
重センサ本体2から延びる出力ケーブル7のターミナル
端子8が、延長部5bの先端部に取付けられたコネクタ
9に保持される。
【0016】次に作用を説明する。図2は、上記の座金
型荷重センサ1を車輌のエンジンマウントにかかる荷重
計測に使用したときの組み付け状態を示す。座金型荷重
センサ1は、エンジンマウント20の下部取付プレート
21に装着された連結部材としてのスタッドボルト22
を台座の取付孔4cに貫通させたうえ、車体側ブラケッ
ト30の取付穴に通し、ナット23で締め付け固定する
ことにより装着される。スタッドボルト22とナット2
3の間には割りピンなどによる図示しない回り止めが施
される。ここでは、エンジンマウント20の下部取付プ
レート21が第1の挟持部材に該当し、車体側ブラケッ
ト30が第2の挟持部材に該当する。また、貫通孔2
a、3dがそれぞれ発明の第1、第2の貫通穴を構成し
ている。
【0017】つぎにこの使用例における力の伝達につい
て説明する。図2において、車体側ブラケット30か
ら、皿ばね3の屈曲部3bを通り伝達される力Aは、皿
ばね3の外周縁部3cより保持板5へと伝達される力B
と、皿ばねの内周縁部3aより座金型荷重センサ本体2
へと伝達される力Cとに2分される。そして、小径の座
金型荷重センサ本体2に伝達された力Cは、台座4のエ
ンジンマウント20の下部取付プレート21に当接して
いるフランジ部4aで受け止められる。こうして、フラ
ンジ部4aに伝達された力Cと保持板5に伝達された力
Bとがエンジンマウントの下部取付プレート21に伝わ
る。
【0018】このように、片断面がくの字型をして屈曲
部3bと外周縁部3cと内周縁部3aとを有する皿ばね
3により、屈曲部3bに入力される力Aが外周縁部3c
側の力Bと内周縁部3a側の力Cとに分けられ、また、
屈曲部3b、外周縁部3c、内周縁部3aの各接触点間
の距離に基づいて力B、Cの分圧比が既知であるから、
内周縁部3aへの力Cのみを、座金型荷重センサ本体2
で計測することにより全体に加わった力Aを知ることが
できる。なお、本出願の試作例では力CとしてAの約3
分の1に分圧することができた。
【0019】また、皿ばね3の片断面をくの字型にする
ことによって、平板より剛性を上げることができるの
で、より大きな荷重に耐えることができるとともに、力
を受ける位置が突き出しているため、荷重のかかる位置
が明確で分圧比が変わることはない。さらに、過剰な力
が座金型荷重センサ1に加わった場合には、台座4のカ
ラー部4bの下端が車体側ブラケット30に当接してス
トッパとなり、荷重を直接エンジンマウント20へ逃が
すので、座金型荷重センサ本体2が小径の小型のもので
も破壊されることはない。なおまた、ナット23の締付
力が過大となったときにもカラー部4bが荷重を分担す
るため、小径の座金型荷重センサ本体2を破壊すること
はない。
【0020】図3は、本発明の第2の実施例を示す。こ
の実施例は、アクチュエータを備える液体封入式のアク
ティブエンジンマウントに座金型荷重センサ1’を組み
付けたものである。液体封入式のアクティブエンジンマ
ウント40は、内殻41と外殻42の間に設けられ中空
円錐形状をした弾性ゴムの支持弾性体43の内部に、主
液室47と副液室48とが形成されている。主液室47
は支持弾性体43と可動板50とに囲まれて、内部に作
動液が封入されている。副液室48は内殻41に支持さ
れたダイヤフラムで囲まれており、内圧を略大気圧に保
持している。主液室47と副液室48とはオリフィス4
9で連通されており、作動液が該オリフィス49を通り
流れることによって減衰力を発生する。
【0021】可動板50は、可動板支持ばねゴム53を
介して外殼42に支持されている。可動板50には、所
定長さのエアギャップを隔ててアクチュエータとしての
電磁石51が対向して設けられ、電磁石51はヨーク5
2とコイル53から構成され、かしめにより外殻42に
固定されている。内殻41にはスタッドボルト45を備
える上部取付プレート44が結合されて図示しないエン
ジン側取付部に取り付けられ、また電磁石51側は車体
側取付部に取り付けられる。
【0022】液体封入式のアクティブエンジンマウント
40は、エンジンの振動が加わると、振動が比較的に低
周波のときには、支持弾性体43によって圧縮された主
液室47の作動液がオリフィス49を通って副液室48
に無圧吸収されるため、主液室47内の作動液の液圧に
変化は生ぜず、比較的良好な振動吸収性能を発揮する。
振動が高周波になると、作動液の移動が充分に行われ
なくなるため、主液室47内部で液圧に変動が生じエン
ジンからの振動が車体へ伝達されてしまうことがある。
そこで、可動板50が振動と逆相の運動をするように電
磁石51に駆動電圧を印加することによって、主液室4
7の作動液圧を一定に保つように能動的に制御して、エ
ンジン振動の車体への伝達を防止する。なお、54はコ
イル53への導線である。上記支持弾性体43、主液室
47、副液室48、可動板50ならびにヨーク52を含
む電磁石51より上側の部分でアクティブエンジンマウ
ント本体が構成される。
【0023】ここで上記の振動を検出する手段として、
アクティブエンジンマウント本体に対して座金型荷重セ
ンサ1’が組み付けられている。すなわち、電磁石51
のヨーク52の底部にボルト取付穴55を設け、そこに
平板状のフランジ部61から上下に延びるスタッドボル
ト62、63を備える取付ベース60の上記スタッドボ
ルト62をねじ込み、ヨーク52の底面とフランジ部6
1との間に座金型荷重センサ1’を装着してある。座金
型荷重センサ1’は、第1の実施例の座金型荷重センサ
1における保持板5を廃止し、皿ばね3のかわりに皿ば
ね3’を用いている。台座4、座金型荷重センサ本体2
ならびに皿ばね3’が積ねられた自由状態において、皿
ばね3’の外周縁部3c’がヨーク52の下面に当接す
るようになっている。座金型荷重センサ1’のその他の
構成は、第1の実施例の座金型荷重センサ1と同じであ
る。
【0024】こうして、電磁石のヨーク52と取付ベー
スのフランジ部61との間に座金型荷重センサ1’が配
置され、ヨーク52下面に皿ばね3’の外周縁部3c’
が接触し、フランジ部61の上面に皿ばね3’の屈曲部
3bが接触している。このアクティブエンジンマウント
40は上記スタッドボルト63により図示しない車体側
取付部に取り付けられる。以上により、座金型荷重セン
サ1’がアクティブエンジンマウント本体とくにそのヨ
ーク52と取付ベース60の間に配置されたものとな
る。
【0025】液体封入式のアクティブエンジンマウント
40内における力の伝達経路は2種類存在する。すなわ
ち、第1経路は支持弾性体43の弾性変形に伴う力が外
殼42を通って伝わるものであり、第2経路は支持弾性
体43の弾性変形に伴う力が主液室47内の作動液を介
して可動板50に伝わるものである。本実施例では、上
記2つの経路を伝わってくる力が重なり合った後の部
分、すなわち、可動板50の取付部の下流である電磁石
51のヨーク52下部に座金型荷重センサ1’を配置し
てあり、エンジン振動による力はスタッドボルト62お
よび座金型荷重センサ1’を介して取付ベースのフラン
ジ部61に伝達される。これにより荷重はスタッドボル
ト62と座金型荷重センサ1’とで分担されるから、座
金型荷重センサ1’に過大な力が加わることなく、しか
も上記複数経路から伝わる力を偏りなく正確に計測する
ことができ、エンジンの振動が正確に検出される。
【0026】本実施例は以上のように構成され、支持弾
性体43を経て外殻42からヨーク52を通って伝達さ
れる荷重が、座金型荷重センサ1’により計測される。
そして、座金型荷重センサ1’と液体封入式のアクティ
ブエンジンマウント40とを一体化したので、座金型荷
重センサにかかる軸力を設計時に考慮する必要がなく、
耐荷重条件が低くなるので、座金型荷重センサ、とくに
荷重を電気信号に変換する座金型荷重センサ本体2のサ
イズを小さくでき、スペースならびにコストの低減効果
が大きい。
【0027】つぎに図4は、本発明の第3の実施例を示
す。この実施例は、液体封入式のアクティブエンジンマ
ウントに第1の実施例における座金型荷重センサ1を上
下逆に組み込んだもので、アクティブエンジンマウント
40’はアクチュエータケース65内に座金型荷重セン
サ1と電磁石51’とを一体的に収納している。すなわ
ち、電磁石51’を囲うアクチュエータケース65の内
壁にそって力伝達リング66が設けられ、力伝達リング
66の下端は電磁石のヨーク52’の上端に当接すると
ともに、力伝達リングの上端フランジ部66aはアクチ
ュエータケース65の上端部および可動板支持ばねゴム
56とともに外殻42にかしめられている。かしめ部に
おいて、力伝達リングの上端フランジ部66aとアクチ
ュエータケース65の間には弾性体67が介挿され、力
伝達リング66の弾性変形時のばね定数は弾性体67の
ばね定数よりも大きくなるように設定されている。
【0028】前実施例と同様に、電磁石51’のヨーク
52’の底部にボルト取付穴55を設け、そこに平板状
のフランジ部61から上下に延びるスタッドボルト6
2、63を備える取付ベース60の上記スタッドボルト
62をねじ込み、ヨーク52’とフランジ部61との間
に座金型荷重センサ1を装着してある。ここで座金型荷
重センサ1は、前実施例と異なり、ヨーク52’下面に
皿ばね3の屈曲部3bが接触し、取付ベースのフランジ
部61の上面に台座4のフランジ部4aと保持板5の円
盤部5aが当接し、皿ばね3の外周縁部3cが保持板5
に接触している。そして、取付ベース60は、そのスタ
ッドボルト63をアクチュエータケース65の底面に設
けたボルト穴から突出させ、そのフランジ部61を該ア
クチュエータケース65の底面に着座させてある。その
他の全体構成は前実施例と同じである。
【0029】本実施例でも、上記2つの経路を伝わって
くる力が重なり合った後の部分、すなわち、可動板50
の取付部の下流である電磁石51’のヨーク52’下部
に座金型荷重センサ1を配置してあり、力伝達リング6
6の弾性変形時のばね定数が弾性体67のばね定数より
も大きくなるように設定されているので、振動伝達力は
そのほとんどがヨーク52’に伝達されるので、これら
複数経路から伝わる力を偏りなく正確に計測することが
でき、エンジンの振動が正確に検出される。本実施例は
以上のようにエンジンマウント内に一体に組み込まれ、
全体のサイズを小さくでき、スペースならびにコストの
低減効果が大きい。
【0030】またさらに、座金型荷重センサ1と電磁石
51’とをアクチュエータケース65に一体的に収納
し、取付ベース60のスタッドボルト62をアクチュエ
ータケース65のボルト穴から突出させることにより、
全体の中心軸からの振れが抑さえられるという効果を有
する。
【0031】なお、上記各実施例においては、皿ばねの
断面形状をくの字型としたものについて説明したが、そ
の断面形状は入力される力が明確に分圧できるものであ
ればよく、くの字型に限定されるものではない。また、
各実施例はエンジンマウントに適用した例を示したが、
本発明はこれに限定されず、エンジンのヘッドボルトの
締め付け部に適用してシリンダ内圧の計測に用いるな
ど、多岐の利用に供することができる。
【0032】
【発明の効果】以上のとおり、本発明は、2つの挟持部
材間に設置される座金型荷重センサにおいて、座金型荷
重センサ本体の中心部に第1の貫通孔を設け、これと同
径の第2の貫通孔を有する板状のばね部材をその内周縁
部が座金型荷重センサ本体に当接するよう突出成形し、
外周縁部が第1の挟持部材に当接し、内周縁部と外周縁
部との中間位置が第2の挟持部材に当接するようそれぞ
れ突出成形して、第1および第2の貫通孔を通して挟持
部材間を連結するものとしたので、小径の座金型荷重セ
ンサ本体を用いて小型の形成してコストも低減しなが
ら、広い面積にかかる大きな荷重を精度良く計測するこ
とができるという効果を有する。
【0033】また、座金型荷重センサ本体と板状のばね
部材の貫通穴に板状のばね部材が所定限度にたわんだと
き挟持部材に当接する台座を挿入することにより、過大
な荷重を受けても座金型荷重センサ本体が保護される効
果が得られる。さらに、座金型荷重センサ本体の第1の
挟持部材側に保持板を設けることにより、その保持板の
延長部に座金型荷重センサ本体からの出力ケーブルのコ
ネクタを支持することができる。
【0034】さらにまた、アクティブエンジンマウント
本体のアクチュエータと車体側に取り付けられる取付ベ
ースのフランジ部との間に配置することにより、エンジ
ンマウントにコンパクトに組み込むことができ、アクチ
ュエータ、取付ベースのフランジ部および座金型荷重セ
ンサをアクチュエータケース内に収納することにより、
エンジンマウントと一体になり、全体のサイズを小さく
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す図である。
【図2】第1の実施例のエンジンマウントへの組み付け
状態を示す断面図である。
【図3】第2の実施例を示す断面図である。
【図4】第3の実施例を示す断面図である。
【図5】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1、1’ 座金型荷重センサ 2 座金型荷重センサ本体 2a 貫通穴(第1の貫通穴) 3、3’ 皿ばね(板状のばね部材) 3a 内周縁部 3b 屈曲部 3c、3c’ 外周縁部 3d 貫通穴(第2の貫通穴) 4 台座 4a フランジ部 4b カラー部 4c 取付孔 5 保持板 5a 円盤部 5b 延長部 6 シール材 7 出力ケーブル 8 ターミナル端子 9 コネクタ 20 エンジンマウント 21 下部取付プレート(第1の挟持部材) 22 スタッドボルト(連結部材) 30 車体側ブラケット(第2の挟持部材) 40、40’ アクティブエンジンマウント 41 内殻 42 外殻 43 支持弾性体 44 上部取付プレート 45 スタッドボルト 47 主液室 48 副液室 49 オリフィス 50 可動板 51、51’ 電磁石52、52’ ヨーク 53 コイル 54 導線 55 ボルト取付穴 56 可動板支持ばねゴム 60 取付ベース 61 フランジ部 62、63 スタッドボルト 65 アクチュエータケース 66 力伝達リング 66a フランジ部 100 座金型荷重センサ 101 引出し端子 102 電極板 103、104 圧電素子 105、106 リング状金属製受圧部 107、108 接合部 109 絶縁チューブ 110 貫通穴 123 ヘッドボルト 130 エンジン 131、132 取付部 133 エンジンマウント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−85735(JP,A) 特開 昭59−141028(JP,A) 特開 平5−281074(JP,A) 実開 昭62−117543(JP,U) 実開 昭64−33637(JP,U) 実開 昭63−52285(JP,U) 実開 平4−66552(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01L 23/10 G01L 19/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に配置される第1および第2の挟
    持部材間に設置される座金型荷重センサ装置であって、
    荷重に応じた電気信号を出力する、中心部に第1の貫通
    孔を有する座金型荷重センサ本体と、内周縁部が前記第
    1の貫通孔と同径の第2の貫通孔を有するとともに、前
    記座金型荷重センサ本体に当接するよう突出成形され、
    外周縁部が前記第1の挟持部材に当接するよう突出成形
    され、前記内周縁部と外周縁部との中間位置が第2の挟
    持部材に当接するよう突出成形されている板状のばね部
    材と、前記第1および第2の貫通孔を通して前記第1お
    よび第2の挟持部材間を連結する連結部材とを備えてい
    ることを特徴とする座金型荷重センサ装置。
  2. 【請求項2】 前記座金型荷重センサ本体と板状のばね
    部材との貫通孔に整合する外径を有する台座が前記第1
    および第2の貫通孔に挿入され、前記連結部材は前記台
    座を貫通しているものであることを特徴とする請求項1
    記載の座金型荷重センサ装置。
  3. 【請求項3】 前記台座が、前記板状のばね部材が所定
    限度にたわんだときその両端が前記第1および第2の挟
    持部材に当接してストッパーとして機能する長さに設定
    されていることを特徴とする請求項2記載の座金型荷重
    センサ装置。
  4. 【請求項4】 前記板状のばね部材は、その片断面がく
    の字型に成形されていることを特徴とする請求項1、2
    または3記載の座金型荷重センサ装置。
  5. 【請求項5】 前記座金型荷重センサ本体の前記第1の
    挟持部材側に保持板が設けられ、前記板状のばね部材の
    外周縁部は、前記保持板を介して第1の挟持部材に当接
    するよう構成されていることを特徴とする請求項1、
    2、3または4記載の座金型荷重センサ装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の挟持部材がアクチュエータを
    備えエンジン側に取り付けられたアクティブエンジンマ
    ウント本体の前記アクチュエータまたは車体側に取り付
    けられる取付ベースのフランジ部のいずれか一方であ
    り、前記第2の挟持部材が前記アクチュエータまたは取
    付ベースのフランジ部の他方であることを特徴とする請
    求項1、2、3、4または5記載の座金型荷重センサ装
    置。
  7. 【請求項7】 前記アクチュエータおよび取付ベースの
    フランジ部がアクチュエータケース内に収納されるとと
    もに、前記座金型荷重センサ本体と板状のばね部材とが
    前記アクチュエータケース内に収納されていることを特
    徴とする請求項6記載の座金型荷重センサ装置。
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