JP3322730B2 - 内燃機関のシリンダー内圧の変化を検出するための信号変換装置 - Google Patents
内燃機関のシリンダー内圧の変化を検出するための信号変換装置Info
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Description
内の、燃料噴射,燃焼,ノッキング等に伴う圧力変化を
圧電素子板の圧縮歪に伴って生ずる信号出力により検出
する圧力センサーとして利用し得る内燃機関のシリンダ
ー内圧の変化を検出するための信号変換装置に関する。
のシリンダーに装着される装着ボディの装着孔内に、検
出用圧電素子板,力伝達杆等を収納し、該力伝達杆の検
知端を装着ボディから突出し、該検知端を装着ボディの
先端を覆う金属製ダイアフラムと連接して構成し、前記
金属製ダイアフラムに作用する圧力を前記力伝達杆を介
して荷重として圧電素子板に及ぼし、圧電素子板に圧縮
歪を生じさせて、電荷を発生させ、これを出力信号とし
て取出して該圧力変動を検知する圧力センサーがある。
度上昇に伴って、図7及び図8の焦電気量に示すように
出力が上昇する。このため、この種圧力センサーにあっ
て、圧力変化が生じないにも係わらず、その出力が閾値
を越えて誤作動を生ずる等、特性が不安定となる欠点を
生じていた。またシリンダー内で発生する種々の振動が
ノイズとして、信号波形に重畳する欠点もあった。
て、実開昭63-84540号に開示されているように、圧電素
子板を、中央部の分極方向と周部の分極方向を逆として
夫々に電極を分離状に形成し、中央下部に陥没孔が形成
された支持端子板と、中央上部に陥没孔が形成された支
持端子板を前記圧電素子板の上下に配設して、各支持端
子板の周端面で該圧電端子板の周部を挟持して力伝達杆
からの力の作用を受ける圧電検出部とし、その中央部を
支持端子板の陥没孔で囲繞して温度補償部とし、その両
部分を略同じ温度雰囲気中に配置し、かつ前記温度補償
部の電極を夫々被着側の支持端子板にリード線により電
気的に接続したものが提案された。
は、圧電素子板の分極工程が面倒であり、支持端子板も
特殊形状となり、製造が面倒であるという問題点があ
る。
るものであって、焦電性による影響を除去し得ると共に
S/N比を向上し得るのに最適な信号変換装置の提供を
目的とするものである。
中央に、上下方向へ受力杆部を突設してなる導電性質 量
伝達体の、その鍔状挟圧部の上下位置に、受力杆部へ、
厚み方向に分極された環状圧電素子板を同一分極方向に
揃えて夫々外嵌することにより圧電出力体を構成し、該
圧電出力体を、内燃機関のシリンダーに先端を内部に臨
ませて付装される筒状装着ボディの軸方向に沿って先端
にまで開口する装着孔内に挟持し、該装着孔の先端側に
挿入した力伝達杆の内端を絶縁材を介して質量伝達体の
受力杆部と連接し、さらに、装着ボディの先端を覆う金
属製ダイアフラムを前記力伝達杆の外端に連接し、前記
金属製ダイアフラムに作用する圧力を前記力伝達杆を介
して導電性質量伝達体に及ぼすようにすると共に、上下
の圧電素子板の内外電極間から出力信号を取り出す信号
取り出し手段を備えたことを特徴とする内燃機関のシリ
ンダー内圧の変化を検出するための信号変換装置であ
る。
焦電性により熱に対して同様の電荷が発生する。ところ
が、両圧電素子板の異極同士は夫々電気的に接続してい
る。このため、焦電性による出力成分は消去し合うこと
となる。
在させて装着ボディ内で挟持されて予荷重を付与されて
いるため、圧電出力体に力が作用すると、一方の圧電素
子板には、圧縮力が作用し、他方の圧電素子板には、予
荷重を緩和する方向への力が作用する。このため、前記
圧電素子板の電荷の方向は逆となり、前記質量伝達体に
接続している内側電極に同一極性の電荷が生ずる。そし
て、両圧電素子板に発生した電荷が重畳し、大きな出力
信号を取り出し得ることとなる。
圧の変化を検出するための圧力センサーの一実施例を示
す。
螺合する螺子部2が形成された筒状の装着ボディ1の中
心には、軸方向に沿って、その先端にまで開口する装着
孔3が形成されている。前記装着孔3は、その上部を径
大の付装孔4とし、下部を径小の挿通孔5としている。
前記付装孔4の中央部内周面には雌螺子6が形成されて
いる。
7には、本発明の要部に係る圧電出力体20が装着され
る。この圧電出力体20は図2で拡大して示すように、
鍔状挟圧部23の上下方向に受力杆部22a,22bを
突成してなる導電性質量伝達体21(図3参照)と、上
下の受力杆部22a,22bに、絶縁チューブ27,2
7を被覆して、夫々厚み方向に分極された環状圧電素子
板24a,24bをその内径を受力杆部22a,22b
の外径とほぼ等しくし、かつ上方を正、下方を負とする
同一分極方向に揃えて夫々外嵌することにより構成する
ようにしている。尚、同一分極方向に揃えてあれば上方
を負、下方を正にしても構わない。そして下部の受力杆
部22bを絶縁チューブ27を介して挿通孔5に挿入
し、上述のように各鍔状挟圧部23を介在させて積層さ
れた環状圧電素子板24a,24bを段面7上に支持す
るようにしている。この構成は後にさらに詳述する。
ジルコニア等からなる電気及び熱を絶縁する絶縁ロッド
26及び力伝達杆28が挿入され、この力伝達杆28の
外端を挿通孔5から下方突出する。そして、該外端には
立上がり側壁を装着ボディ1下端に外嵌固着した金属製
ダイヤフラム29が連接される。
ネジ31が螺着され、その螺合緊締によりその下面と段
面7とで、各鍔状挟圧部23を介在させて積層された環
状圧電素子板24a,24bを挟持して予荷重が付与さ
れることとなる。
形成され、前記導電性質量伝達体21の受力杆部22a
に抵抗溶接や半田付等により接続されたリード線xが、
絶縁チューブ34により締付けネジ31との電気的絶縁
を確保して、締付けネジ31から上方へ引出される。ま
た絶縁チューブ34の脱落防止と、受圧杆部22aとリ
ード線xとの接合点への振動等による応力集中を避ける
ために、該締付けネジ31上には充填材33が供給され
る。
ルyを挿通するキャップ34が被着され、キャップ34
内をケーブルyがゴムチューブ35及びストッパ36を
介して挿通し、その芯線に端子53を加締めた後に該端
子53を付装孔4内でリード線xと接続し、該ケーブル
yにより後述する圧電出力体20から発生する出力信号
を外部へ取り出すようにしている。
ィ1の螺子部2をガスケット37を介してシリンダーヘ
ッドに螺着し、装着ボディ1先端を該シリンダー内に臨
ませて付装される。
る。
の両内面電極を鍔状挟圧部23に接触させて、導電性質
量伝達体21に電気的に接続し、かつ上述したようにケ
ーブルyにより外部電路と接続することとなる。また、
環状圧電素子板24aの外面電極は前記締付けネジ31
と接続し、下部の環状圧電素子板24bの外面電極は段
面7と接続し、これにより環状圧電素子板24a,24
bの両外面電極は前記装着ボディ1と接続されてボディ
アースされることとなる。
シリンダー内に圧力変動が生ずると、該力が金属製ダイ
ヤフラム29に作用力に変換され、力伝達杆28を押し
上げ、絶縁ロッド26を介して受力杆部22bに圧力が
伝達する。このため、環状圧電素子板24a,24b間
の鍔状挟圧部23により、上方の環状圧電素子板24a
が締付けネジ31間で挟圧されて圧縮し、さらに環状圧
電素子板24bは、段面7と鍔状挟圧部23とによる予
荷重を緩和される。
の電荷の方向は逆となり、前記質量伝達体21に接続し
ている内側電極に同一極性の電荷が生ずる。そして、両
圧電素子板24a,24bに発生した電荷が重畳し、大
きな出力信号を発生することとなり、上述したように、
ケーブルyにより外部電路側へ出力することとなる。
24bは、焦電性により熱に対して同様の電荷が発生す
る。ところが、両圧電素子板24a,24bの異極同士
は夫々電気的に接続している。このため、焦電性による
出力成分は消去し合うこととなる。
23の中心で、上下方向に受力杆部受力杆部22a,2
2bを突出し、環状圧電素子板24a,24bの内径を
受力杆部22a,22bの外径とほぼ等しくして、該環
状圧電素子板24a,24bを受力杆部22a,22b
に外嵌している。このため、環状圧電素子板24a,2
4bを安定して装着することができ、装着時に横ずれを
生じず、安定した特性を生じさせることができる。ま
た、受力杆部22bの突成により力伝達杆27との連係
が可能となる。
24a,24bの積層方向に沿った加速度が作用する
と、質量伝達体21の慣性力により、一方の圧電素子板
を圧縮し、他方の圧電素子板を予荷重が緩和するように
作用することとなり、このため、両圧電素子板24a,
24bの電荷の方向は逆となり、前記質量伝達体21に
接続している内側電極及び外側電極に夫々に同一極性の
電荷が生ずる。そして、両圧電素子板24a,24bに
発生した電荷が重畳し、大きな出力信号を発生すること
となる。また同様に焦電性による出力成分を消去するこ
とが可能となる。
るからS/N比が向上することとなる。
号により説明を省略する)実施例においてその焦電特性
を調べたものである。ここで、図4は、本発明のように
上下に二枚の環状圧電素子板24a,24bを配設した
場合、図5は上部に環状圧電素子板24aを、下部に絶
縁板54を夫々適用した場合、図6は下部に環状圧電素
子板24bを、上部に絶縁板54を夫々のみを適用した
場合にあって、夫々の焦電気量と、素子部温度との関係
を示すものである。このグラフから、図4の本発明の構
成は、温度変化があっても、焦電気量が低く、ノイズが
小さいことが理解される。
影響が消去され、必要な成分のみが出力として取出され
ることとなる。
に、導電性質量伝達体の上下に、圧電素子板を同一分極
方向に揃えて配設することにより圧電出力体を構成し
て、装着ボディ内に挟持し、上下の圧電素子板の内側電
極を質量伝達体に電気的に接続し、内外電極間から信号
を電気的に取り出すようにしてなるものであるから、質
量伝達体の上下に配設された圧電素子板に、焦電性によ
り電荷が夫々発生しても、両圧電素子板の異極同士を夫
々電気的に接続しているため、その出力成分が消去さ
れ、焦電性によるノイズを低下することができると共
に、上下の圧電素子板は質量伝達体を介在させて装着ボ
ディ内で挟持されているため、圧電出力体に荷重又は慣
性力が作用すると、一方の圧電素子板には、圧縮力が作
用し、他方の圧電素子板には、予荷重を緩和する方向へ
の力が作用して、両圧電素子板に発生した電荷が重畳
し、大きな出力信号を発生することとなる。従って、S
/N比が向上し、信号変換装置として最適となる。
部の中央部の上下方向に受力杆部を突設して構成し、鍔
状挟圧部の上下位置で、受力杆部に、厚み方向に分極さ
れた環状圧電素子板を同一分極方向に揃えて夫々外嵌し
た場合には、圧電素子板が安定して保持され、装着が容
易となると共に、装着状態のバラツキによる特性の変動
を防止することができる等の優れた効果がある。
面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】鍔状挟圧部の中央に、上下方向へ受力杆部
を突設してなる導電性質量伝達体の、その鍔状挟圧部の
上下位置に、受力杆部へ、厚み方向に分極された環状圧
電素子板を同一分極方向に揃えて夫々外嵌することによ
り圧電出力体を構成し、該圧電出力体を、内燃機関のシ
リンダーに先端を内部に臨ませて付装される筒状装着ボ
ディの軸方向に沿って先端にまで開口する装着孔内に挟
持し、該装着孔の先端側に挿入した力伝達杆の内端を絶
縁材を介して質量伝達体の受力杆部と連接し、さらに、
装着ボディの先端を覆う金属製ダイアフラムを前記力伝
達杆の外端に連接し、前記金属製ダイアフラムに作用す
る圧力を前記力伝達杆を介して導電性質量伝達体に及ぼ
すようにすると共に、上下の圧電素子板の内外電極間か
ら出力信号を取り出す信号取り出し手段を備えたことを
特徴とする内燃機関のシリンダー内圧の変化を検出する
ための信号変換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22518093A JP3322730B2 (ja) | 1993-08-17 | 1993-08-17 | 内燃機関のシリンダー内圧の変化を検出するための信号変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22518093A JP3322730B2 (ja) | 1993-08-17 | 1993-08-17 | 内燃機関のシリンダー内圧の変化を検出するための信号変換装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0755833A JPH0755833A (ja) | 1995-03-03 |
JP3322730B2 true JP3322730B2 (ja) | 2002-09-09 |
Family
ID=16825221
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country | Link |
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1993
- 1993-08-17 JP JP22518093A patent/JP3322730B2/ja not_active Expired - Fee Related
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