JP2519741Y2 - 減圧弁 - Google Patents

減圧弁

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JP2519741Y2
JP2519741Y2 JP7846590U JP7846590U JP2519741Y2 JP 2519741 Y2 JP2519741 Y2 JP 2519741Y2 JP 7846590 U JP7846590 U JP 7846590U JP 7846590 U JP7846590 U JP 7846590U JP 2519741 Y2 JP2519741 Y2 JP 2519741Y2
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JP7846590U
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勤 野口
Original Assignee
日立プラント建設株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【産業上の利用分野】 この考案は減圧弁に係り、特に一般産業用及び温泉水
等の流体中に沈殿物を含み、水アカ等の付着が多い流体
の圧力を電気設備を必要とせず、自力で減圧する構造と
した減圧弁の改良に関する。
【従来の技術】
従来の一般的な減圧弁は、第4図に示すように、二次
側の圧力をダイヤフラム1で仕切られた感圧室2にて検
出し、ダイヤフラム1を押圧する調整バネ3により弁棒
4を介して弁体5を開閉し、減圧を行なっていた。
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、沈殿物を含む流体に適用する場合は、
構造上沈殿物が弁体内部に沈殿する問題があり、また弁
棒4の摺動部に沈殿物が噛込む欠点があり故障が多く、
この種の沈殿物を含む流体には適用できなかった。 この考案の目的は、前記従来技術の欠点を解消し、弁
体内部に沈殿物が滞留せず、摺動部に流体が接触しない
構造の減圧弁を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
上記目的達成するために、本考案に減圧弁は、減圧設
定スプリングと二次圧が導入される感圧室を仕切る感圧
ダイヤフラムと、この感圧ダイヤフラムに連動し前記感
圧室と一次圧が導入されるパイロットチャンバを仕切る
パイロットダイヤフラムと、このパイロットダイヤフラ
ムにより開閉されるパイロットポートを介して前記パイ
ロットチャンバに連通されるチャンバと一次流体が導入
される弁室とを仕切り弁室に開口された二次側出口ポー
トを開閉する主ダイヤフラムとを具備し、前記弁室に開
口する一次流体の導入口は弁室の接線方向に沿って開口
させて旋回流として導入可能とし、かつ弁室の内壁には
旋回流に交差するバッフルプレートを設けた構成とし
て、前記目的を達成するようにしたものである。
【作用】
上記構成によれば、弁体を上下運動させるために、感
圧ダイヤフラム、パイロットダイヤフラムと主ダイヤフ
ラムの三枚のダイヤフラムを利用しているため、摺動部
に流体が直接接触することがなくなり、水アカなどの沈
殿物が摺動部に入り込むことがなくなる。また、一次流
体の導入口を接線方向に付け、更に弁体内部にバッフル
プレートを取付ける構造としたため、弁室内部に旋回ウ
ズ巻流を生じさせて、沈殿物を弁室内部に滞留すること
なく出口ポートに流出させることができる。
【実施例】
以下に本考案に係る減圧弁の具体的実施例を図面を参
照して詳細に説明する。 第1図〜第3図は実施例に係る減圧弁を示している。
この減圧弁10は円筒器状の弁本体12を有し、これには第
1図において内部を上下に仕切る主ダイヤフラム14が取
り付けられ、下部に弁室16を形成し、上部にチャンバ18
を形成している。弁室16にはその側壁面に一次流体の導
入口20を開口させ、また、弁室16の下面の中心部には出
口ポート22を開口させている。そして出口ポート22に向
けて突出させた弁体24が前記主ダイヤフラム14の中心部
下面に一体に取り付けられ、主ダイヤフラム14の動作に
より出口ポート22の開閉を行わせるようにしている。 前記弁本体12の上部には減圧設定のための調整スプリ
ング26を内蔵したスプリングハウジング28が取り付けら
れており、これは中間プレート30を挟んで弁本体12の上
面にボルト締めされて固定されている。そして、上記中
間プレート30と弁本体12の上面との間にはパイロットダ
イヤフラム32が前記主ダイヤフラム14と同心的に取り付
けられ、弁本体12の上面部には前記パイロットダイヤフ
ラム32により仕切られるパイロットチャンバ34を形成す
るようになっている。また、このパイロットチャンバ34
と前述した弁本体12の内部のチャンバ18とを弁本体12の
上面に開口したパイロットポート36を介して連動可能に
している。パイロットポート36はパイロットダイヤフラ
ム32の動作により開閉可能とされ、パイロットチャンバ
34とチャンバ18の連通・遮断ができるようにしている。 また、前記中間プレート30とスプリングハウジング28
との間には感圧ダイヤフラム38が取り付けられ、これに
より前記パイロットダイヤフラム32との間に感圧室40を
形成している。感圧ダイヤフラム38はハウジング28内に
取付けられた前記調整スプリング26によってその上面が
押圧され、感圧室40との圧力バランスによって作動され
るものとなっている。このような感圧ダイヤフラム38は
前記パイロットダイヤフラム32と同心的に配置され、か
つ両ダイヤフラム32、38は感圧室40を貫通して中心部を
連結部材42により互に同一動作をなすように連結されて
いる。 このような3連のダイヤフラム14、32、38によって弁
室16、チャンバ18、パイロットチャンバ34、感圧室40が
仕切り形成されるが、前記パイロットチャンバ34には一
次流体の圧力が導入されるとともに、感圧室40には二次
流体圧が導入されるようになっている。このため、前記
弁室16とパイロットチャンバ34とは一次圧導入管路44に
より相互に接続され、また、弁体24により開閉される出
口ポート22の出側流路46と管圧室40とを二次圧導入管路
48によって接続している。 なお、前記スプリングハウジング28には調整スプリン
グ26の弾圧力を加減調整するための調整ボルト50が取付
けられている。 また、この減圧弁10には取扱う流体に水アカなどの沈
殿物が混入されている場合に、これらの沈殿物が弁室16
内に滞留しないようにしている。このため、第2図〜第
3図に示すように、一次流体の導入口20は弁室16の接線
方向に向けられて開口し、旋回流として流体を弁室16に
導入するようにしている。また、弁室16はその平面断面
形状が渦巻き室となるように、内面側壁の一部を出口ポ
ート22に向うように形成している。更に、弁室16の内壁
面には旋回流と交差するようにバッフルプレート52が突
出させ、導入された流体が弁室16の内部で攪拌され、沈
殿物が弁室16の内部に滞留しないようにしているのであ
る。前記バッフルプレート52は攪拌機能が充分に発揮さ
れるように弁室16の側壁の中央高さ位置に設けられ、第
3図に示すように、プレート上下部に流体通路が形成さ
れるようにして、流れの溜まり部分がないようにしてい
る。 このように構成された減圧弁の作用は次のようにな
る。 〈減圧作用〉 この減圧弁10は上述したように、減圧圧力を設定する
調整スプリング26と二次側圧力P2を検出する感圧ダイヤ
フラム38、およびこれと連動しチャンバ18に一次側流体
を流入するパイロットポート36と、パイロットダイヤフ
ラム32、および前記チャンバ18内の圧力と一次側流体圧
力P1の圧力バランスにより上下運動する主ダイヤフラム
14とこれと連動する弁体24から構成されている。 減圧作用は、二次側圧力P2を導圧管48を介して前記感
圧ダイヤフラム38で検知する。設定圧力以下である場合
は感圧ダイヤフラム38はスプリング26の力により下方に
押し下げられる。これと連動し、前記パイロットダイヤ
フラム32を押し下げ、パイロットポート36を閉じ、一次
側流体がチャンバー18に流入することを防ぐ。主ダイヤ
フラム14は、一次側流体の圧力P1により上方に押上げら
れる。これと連動し弁体24は上方に押し上げられ、流路
が開き、一次側流体が二次側に流入する。一次側流体が
二次側二流入し二次側圧力が所定圧力以上に上昇する
と、前記感圧ダイヤフラム38はスプリング26の力に打ち
勝って上に押し上げられる。これに連動し、前記パイロ
ットダイヤフラム32は上に押し上げられ、パイロットポ
ート36を経由して一次側流体がチャンバ18に流入し、主
ダイヤフラム14を押し下げる。これと連動し弁体24は押
し下げられ、流路を閉じる。これらを一連の動作により
減圧作用を行なう。 この構造の特徴は、沈殿物を含んだ流体の圧力をダイ
ヤフラム機構で検出し、流体圧力を利用しダイヤフラム
で弁体の上下同を行なうもので、流体内部に摺動部をも
たないことである。 〈沈殿物を含む流体の弁体内部への滞留防止機構〉 流体導入口20を弁体24に対して接線方向に取付け、サ
イクロン作用により弁本体24内部に渦巻き流を生じさせ
る。更に弁本体24の円周方向にバッフルプレート52を取
付け、弁本体24の底部の流れを変え、底部に滞留する沈
殿物を流体出口ポート22に押し流すことにより、沈殿物
の滞留作用を行なう。 本考案は、山間部の温泉分譲別荘地の温度配管に適用
すると効果的である。 山間部の温泉配管は高低差により10〜15kgf/cm2G程
度の圧力が付き、各分譲地に供給する場合は、1〜2kgf
/cm2G程度に減圧する必要がある。ところが、従来方式
の減圧弁では、温泉中に沈殿物が多く使用できない。
又、山間地のため電力計装空気を動力とした減圧機構は
適用できない。 この種の減圧弁10は、自力式であり、摺動部が流体と
直接接触する部分がなく故障頻度が少ない、本考案によ
る減圧弁が効果がある。
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係る減圧弁は、減圧設
定スプリングと二次圧が導入される感圧室を仕切る感圧
ダイヤフラムと、この感圧ダイヤフラムに連動し前記感
圧室と一次圧が導入されるパイロットチャンバを仕切る
パイロットダイヤフラムと、このパイロットダイヤフラ
ムにより開閉されるパイロットポートを介して前期パイ
ロットチャンバに連通されるチャンバと一次流体が導入
される弁室とを仕切り弁室に開口された二次側出口ポー
トを開閉する主ダイヤフラムとを具備し、前記弁室に開
口する一次流体の導入口は弁室の接線方向に沿って開口
させて旋回流として導入可能とし、かつ弁室の内壁には
旋回流に交差するバッフルプレートを設けた構成とした
ので、弁体内部に沈殿物が滞留せず、摺動部に流体が接
触しない構造の減圧弁となり、信頼性の高い減圧弁が提
供できるようになった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る減圧弁の縦断面図、第2図は第1
図のII−II線断面図、第3図は第2図のIII−III線断面
図、第4図は従来の減圧弁の断面図である。 10……減圧弁、12……弁本体、14……主ダイヤフラム、
16……弁室、18……チャンバ、20……流体導入口、22…
…出口ポート、24……弁体、26……調整スプリング、32
……パイロットダイヤフラム、34……パイロットチャン
バ、36……パイロットポート、38……感圧ダイヤフラ
ム、40……感圧室、42……連結部材、52……バッフルプ
レート。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】減圧設定スプリングと二次圧が導入される
    感圧室を仕切る感圧ダイヤフラムと、この感圧ダイヤフ
    ラムに連動し前記感圧室と一次圧が導入されるパイロッ
    トチャンバを仕切るパイロットダイヤフラムと、このパ
    イロットダイヤフラムにより開閉されるパイロットポー
    トを介して前記パイロットチャンバに連通されるチャン
    バと一次流体が導入される弁室とを仕切り弁室に開口さ
    れた二次側出口ポートを開閉する主ダイヤフラムとを具
    備し、前記弁室に開口する一次流体の導入口は弁室の接
    線方向に沿って開口させて旋回流として導入可能とし、
    かつ弁室の内壁には旋回流に交差するバッフルプレート
    を設けたことを特徴とする減圧弁。
JP7846590U 1990-07-24 1990-07-24 減圧弁 Expired - Lifetime JP2519741Y2 (ja)

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JPH0436613U JPH0436613U (ja) 1992-03-27
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