JP2519449Y2 - 面取寸法測定機能付ノギス - Google Patents

面取寸法測定機能付ノギス

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JP2519449Y2
JP2519449Y2 JP1990040946U JP4094690U JP2519449Y2 JP 2519449 Y2 JP2519449 Y2 JP 2519449Y2 JP 1990040946 U JP1990040946 U JP 1990040946U JP 4094690 U JP4094690 U JP 4094690U JP 2519449 Y2 JP2519449 Y2 JP 2519449Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は、角部および穴の口元部等の面取寸法を測定
するノギスに関する。
(従来の技術) 従来、例えば角部の面取寸法を測定する場合には、ス
ケールまたはゲージ等を使用して測定する手段が一般に
おこなわれている。
(考案が解決しようとする課題) ところが上述したスケールを使用して測定する手段に
おいては、目測による測定となるため測定に技術を必要
とし、しかも、測定結果にはばらつきが多く、また、ゲ
ージを使用する手段においては、測定すべき面取部と同
数のゲージが必要になる等の問題があった。
本考案はこのような点に鑑み、上述の如き問題点を除
去し、測定が容易、正確にでき、しかも測定結果にばら
つきが生じない面取寸法測定機能付ノギスを提供するこ
とを目的とする。
〔考案の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため本考案は、本尺とバーニヤの
スライド面の両側にそれぞれ目盛りを設け、本尺のくち
ばしとバーニヤのくちばしとは面で重なるように形成
し、本尺のくちばしのスライド面に直角とされる先端を
バーニヤのくちばしより突出させて本尺の測定部を設け
るとともに、本尺の目盛りとバーニヤの目盛りの0点と
が一致するときの本尺の測定部の面上の位置に基準隅部
を設け、バーニヤのくちばしにこの基準隅部を基点にし
て本尺のくちばしに重なる方向で、かつ、スライド面よ
り離れる方向に向かって傾斜するバーニヤの測定部と基
点よりバーニヤの後部に向かいスライド面に平行な面と
を設け、本尺の測定部とバーニヤの測定部とにより角部
および穴の口元部の面取寸法を測定するようにしたこと
を特徴とする面取寸法測定機能付ノギスを請求項1と
し、本尺とバーニヤのスライド面の両側に本尺のジョウ
とバーニヤのジョウを合わせたときに0点となる目盛り
をそれぞれに設け、本尺のジョウとバーニヤのジョウと
は面で重なるように形成し、本尺の目盛りとバーニヤの
目盛りの0点とが一致するときの本尺のジョウの背面側
とバーニヤのジョウの背面側との交る位置に基準隅部を
設けてこの基準隅部を基点にして本尺のジョウとバーニ
ヤのジョウの背面側で先端の角の方向に向かって傾斜す
るそれぞれの測定部と、基点によりスライド面に平行な
面を本尺のジョウとバーニヤのジョウに設けるとともに
対をなすジョウの基準隅部を合せたときに原点となる目
盛を設け、本尺のジョウの測定部とバーニヤのジョウの
測定部により穴の口元部の面取寸法を測定するようにし
たことを特徴とする面取寸法測定機能付ノギスを請求項
2とするものである。
(作用) 本考案による請求項1の面取寸法機能付ノギスにおい
ては、面取寸法の測定が必要な角部あるいは穴の口元部
へ測定部を当接させ、ノギスの目盛りを読むことによっ
て面取寸法を測定することができる。
また、請求項2の面取寸法測定機能付ノギスにおいて
は、穴の口元部へ測定部を当接させて穴の口元部の外径
を測定し、口元部の内径を常法にしたがって測定し、そ
の差をみることによって面取寸法を測定することができ
る。
さらに、請求項3の面取寸法測定機能付ノギスにおい
ては、穴の口元部へ測定部を当接させて穴の口元部の外
径を測定し、口元部の内径を常法にしたがって測定し、
その差をみることによって面取寸法が測定できる。
(実施例) 以下、本考案の面取測定寸法機能付ノギスの実施例を
第1図乃至第6図を参照して説明する。
第1図および第2図は本考案の一実施例を示す図で、
面取寸法測定機能付ノギス(以下単にノギスという)1
は、本尺2とバーニヤ3とを有し、本尺2の一端部には
本尺のジョウ4と本尺のくちばし5とが設けられてい
る。またバーニヤ3にはバーニヤのジョウ6とバーニヤ
のくちばし7とが設けられている。そして、本尺のくち
ばし5とバーニヤのくちばし7とは面で重なるように形
成されている。そして、本尺のくちばし5には本尺2と
バーニヤ3のスライド面に直角とされる先端をバーニヤ
のくちばし7より突出させて本尺2の測定部8を設けて
いる。また、本尺2の目盛りとバーニヤ3の目盛りの0
点とが一致するときの本尺2の測定部8の面上の位置に
基準隅部9を設け、バーニヤのくちばし7にこの基準隅
部9を基点にして本尺のくちばし5に重なる方向で、か
つ、スライド面より離れる方向に向かって角度α(45
°)の傾斜を有するバーニヤ3の測定部10と基点よりバ
ーニヤ3の後部に向かいスライド面に平行な面とが設け
られている。
また、11は本尺の目盛り、12はバーニヤの目盛りを示
している。そして本尺のくちばし5の測定部8とバーニ
ヤのくちばし7の基準隅部9とが一致したときに本尺の
目盛り11の“0"(ゼロ)とバーニヤの目盛り12の“0"
(ゼロ)とが一致するようにされている。
次に、この実施例のノギス1による角部13の面取寸法
の測定方法を「4C」の面取寸法の場合について説明す
る。
第2図に示すように本尺のくちばし5の測定部8を角
部13の面部14に当接させたのち、バーニヤのくちばし7
を第2図における右方向へスライドさせてバーニヤのく
ちばし7の測定部10を面取部15に当接させる。すると、
面取部15の面取寸法(a)(この場合4mm)が本尺の目
盛り11と、バーニヤの目盛り12との間で示される。
なお、このノギス1は基準隅部9と本尺のくちばし5
の先端との間の寸法(b)よりも小さい面取部15につい
てその面取寸法の測定をおこなうことができる。
また、このノギス1で穴の口元部の面取寸法を測定す
る場合、本尺のくちばし5の巾(c)よりも穴径が大き
い場合は測定ができ、さらに、面取部15の本尺2の長さ
方向に直角の方向に対してなす角度(α)が測定部10
の角度(本実施例では45°)よりも小さければ面取寸法
を測定することができる。
第3図および第4図は本考案の他の実施例を示す図
で、このノギス1の本尺のジョウ4とバーニヤのジョウ
6とは面で重なるように形成されている。そして、本尺
2の目盛りとバーニヤ3の目盛りの0点とが一致すると
きの本尺のジョウ4の背面側とバーニヤのジョウ6の背
面側との交る位置に基準隅部9を設けてこの基準隅部9
を基点にして本尺のジョウ4とバーニヤのジョウ6の背
面側で先端の角の方向に向かって角度β(45°)の傾斜
を有する測定部17,18と、基点より本尺2とバーニヤ3
のスライド面に平行な面が本尺のジョウ4とバーニヤの
ジョウ6に設けられている。また、19は外径測定用の本
尺の目盛り、20は外径測定用のバーニヤの目盛りを示
し、21は面取り、内径、深さ測定用の本尺の目盛り、22
は面取り、内径、深さ測定用のバーニヤの目盛りを示し
ている。そして、外径測定用のバーニヤの目盛り20と面
取り、内径、深さ測定用のバーニヤの目盛り22との間に
は第3図に示すように基準隅部9,9を一致させたとき、
基準隅部9と本尺のジョウ4あるいは基準隅部9とバー
ニヤのジョウ6の先端との間の本尺2の長さ方向の寸法
(d)の2倍の寸法(2d)のずれが設けられている。
次に、この実施例のノギス1による穴23の口元部24の
面取寸法の測定方法を「2C」の面取寸法の場合について
説明する。第4図に示すようにまず本尺のジョウ4とバ
ーニヤのジョウ6の先端を穴23へ挿入し、本尺のジョウ
4の測定部17とバーニヤのジョウ6の測定部18とを口元
部24の面取部15に当接させる。そして、面取り、内径、
深さ測定用の本尺の目盛り21と、面取り、内径、深さ測
定用のバーニヤの目盛り22との差を読み取り、面取部15
の口元部24の直径(e)を測定する。ついで、本尺のく
ちばし5とバーニヤのくちばし7とを穴23へ挿入して穴
23の内径(f)を測定する。そして、(e)−(f)の
値を求め、この値の1/2を求めるとこの値が面取寸法に
なる。
なお、このノギス1は、穴23の内径が測定できれば面
取り、内径、深さ測定用の本尺の目盛り21の範囲内の口
元部24の直径をもつ穴23の面取寸法が測定できる。ま
た、面取部15の本尺2の長さ方向に直角の方向に対して
なす角度(β)が測定部17,18の角度(本実施例では4
5°)よりも小さければ面取寸法を測定することができ
る。
また、本実施例においては測定部の角度は45°とした
が面取部の角度に対応する角度であればよく、これらに
限定されるものではない。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、簡単な形状の測
定部を角部へ当接あるいは穴の口元部へ挿入当接し目盛
を読み取るとともに常法にしたがった測定寸法との差を
みるだけの簡単な操作で、正確な値を測定することがで
き、測定結果にもばらつきを生じることがない。
また、ノギスの本尺あるいはバーニヤを僅かに改良す
るだけの簡単な構造なので安価な面取寸法測定機能付ノ
ギスを提供することができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案による面取寸法測定機能付
ノギスの一実施例を示すもので、第1図は側面図、第2
図は測定方法説明図、第3図および第4図は本考案によ
る面取寸法測定機能付ノギスの他の実施例を示すもの
で、第3図は側面図、第4図は測定方法説明図である。 1……面取寸法測定機能付ノギス、2……本尺、3……
バーニヤ、4……本尺のジョウ、5……本尺のくちば
し、6……バーニヤのジョウ、7……バーニヤのくちば
し、9……基準隅部。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】本尺とバーニヤのスライド面の両側にそれ
    ぞれ目盛りを設け、本尺のくちばしとバーニヤのくちば
    しとは面で重なるように形成し、本尺のくちばしのスラ
    イド面に直角とされる先端をバーニヤのくちばしより突
    出させて本尺の測定部を設けるとともに、本尺の目盛り
    とバーニヤの目盛りの0点とが一致するときの本尺の測
    定部の面上の位置に基準隅部を設け、バーニヤのくちば
    しにこの基準隅部を基点にして本尺のくちばしに重なる
    方向で、かつ、スライド面より離れる方向に向かって傾
    斜するバーニヤの測定部と基点よりバーニヤの後部に向
    かいスライド面に平行な面とを設け、本尺の測定部とバ
    ーニヤの測定部とにより角部および穴の口元部の面取寸
    法を測定するようにしたことを特徴とする面取寸法測定
    機能付ノギス。
  2. 【請求項2】本尺とバーニヤのスライド面の両側に本尺
    のジョウとバーニヤのジョウを合せたときに0点となる
    目盛りをそれぞれに設け、本尺のジョウとバーニヤのジ
    ョウとは面で重なるように形成し、本尺の目盛りとバー
    ニヤの目盛りの0点とが一致するときの本尺のジョウの
    背面側とバーニヤのジョウの背面側との交る位置に基準
    隅部を設けてこの基準隅部を基点にして本尺のジョウと
    バーニヤのジョウの背面側で先端の角の方向に向かって
    傾斜するそれぞれの測定部と、基点よりスライド面に平
    行な面を本尺のジョウとバーニヤのジョウに設けるとと
    もに対をなすジョウの基準隅部を合せたときに原点とな
    る目盛を設け、本尺のジョウの測定部とバーニヤのジョ
    ウの測定部により穴の口元部の面取寸法を測定するよう
    にしたことを特徴とする面取寸法測定機能付ノギス。
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