JP2519295B2 - 内燃機関始動装置 - Google Patents

内燃機関始動装置

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JP2519295B2
JP2519295B2 JP63090308A JP9030888A JP2519295B2 JP 2519295 B2 JP2519295 B2 JP 2519295B2 JP 63090308 A JP63090308 A JP 63090308A JP 9030888 A JP9030888 A JP 9030888A JP 2519295 B2 JP2519295 B2 JP 2519295B2
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JP
Japan
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rope
crankshaft
internal combustion
rope pulley
combustion engine
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JP63090308A
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秀典 梶吉
龍蔵 原田
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Kyoritsu Co Ltd
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Kyoritsu Co Ltd
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  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は内燃機関始動装置に関する。
従来の技術 携帯形動力作業機械用等の比較的小出力の内燃機関に
用いられている内燃機関始動装置は、ロープをローププ
ーリにばね力によつて巻込んでおき、該ロープの外部端
に取付けられたグリツプを強く引張つてロープを引出し
ながらドラムを急速回転させ、このドラムの回転力をラ
チエツトを介してクランク軸に伝達して内燃機関を始動
させ、機関始動後ロープを緩めてローププーリにばね力
によつて再び巻込んで保持するようになつているリコイ
ル式が一般的である。このような従来の装置では、ロー
プの引出動作時にクランク軸を回転させて機関を始動す
るので、ロープの引出時に機関のピストンの行程に応じ
て操作者の手やロープにかなり大きな衝撃力が加わり、
このため瞬間的に10〜20kgf程度の強い力でロープを急
速に引出さないと、機関を始動させることができず、腕
力の弱い女子等では機関始動が困難であり、また背負式
の作業機械では機械を背負いながら機関を始動すること
が困難であり、更にロープやグリツプを高い衝撃力に耐
え得るような高価で強い材料で作らねばならない等の不
都合があつた。
発明が解決しようとする課題 そこで、本発明は上述したような従来の技術の不都合
を取除くと共に簡単で便利な形の内燃機関始動装置を提
供することを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明によれば、内燃機関を始動するための内燃機関
始動装置は、回動可能に支持されたローププーリと、該
ローププーリにその内端部を固定して巻き付けられて外
端部を前記始動装置の外部へ引き出されたロープと、前
記内燃機関のクランク軸及び前記ローププーリとの間に
配設されて前記クランク軸をその回転作動方向へ回動さ
せる前記ローププーリの相対的回動は前記クランク軸へ
前記内燃機関が始動されて回転数が上昇して遠心力の作
用により前記クランク軸側に配設されたラチェットが外
方へ振り出されて前記ローププーリ側に配設されたラチ
ェットホイールとの係合が解放されるまでは伝達するが
前記クランク軸の前記回転作動方向と反対の方向への前
記ローププーリの相対的回動の前記クランク軸への伝達
は常時遮断する一方向クラッチ装置と、外部へ引き出さ
れた前記ロープを解放した時にはその蓄力により前記ロ
ーププーリを前記クランク軸を前記ラチェット及び前記
ラチェットホイールを介して前記回転作動方向へ回転さ
せる方向へ偏圧するとともに前記ロープの引き出し操作
による前記ローププーリの前記反対の方向への回動時に
は前記偏圧力を蓄力するばねとを具備する構成とを特徴
とする。
作用 従つて、ばねの蓄力時には、起動部材側はクランク軸
との連結を遮断されるので、ばね蓄力だけの作用を受
け、操作者がグリツプを離す等して起動部材側を解放し
た時にばね蓄力によつてクランク軸を回転始動する。
実施例 次に、本発明を図面の実施例に基づいて説明する。
図示した実施例は主として背負式又は携帯式の作業機
械に動力源として搭載される内燃機関1を始動するため
に設けられるリコイル式機関始動装置2に本発明を適用
した例であり、第1図に示すように内燃機関1はそのク
ランクケース3に軸受(その一つを4で示す)によつて
回転可能に支持されたクランク軸5を有し、該クランク
軸5はその一方の端部6を前記クランクケース3から外
側へ突出して配置している。リコイル式機関始動装置2
はクランク軸5の前記端部6に隣接してそれと同軸状に
配置されており、前記リコイル式機関始動装置2のケー
ス7はねじ8(第2図参照)によつて前記クランクケー
ス3の一側部に取外し可能に固定されている。
前記ケース7はその内部中央にボス部9を一体的に形
成しており、該ボス部9は前記クランク軸5の端部6の
方へ同軸状に延びている。前記ボス部9はその外周面に
ローププーリ10を前記クランク軸5の起動部材として回
転可能に支持しており、該ローププーリ10は前記ボス部
9の端部のねじ穴に螺合するねじ11及び座金12によつて
前記ボス部9から軸線方向へ離脱不能に保持されてい
る。前記ローププーリ10は半径方向外側へ開いた周溝13
を形成しており、該周溝13に比較的細いロープ14が巻付
けられている。該ロープ14は内端部15を前記ローププー
リ10に固定しており、且つ前記内端部15から前記周溝13
内に第2図をみて反時計方向即ち矢印Aの方向へ適当な
回数巻付けられ、前記ロープ14の外端部は前記ケース7
に形成されたロープ引出口部16を通して前記ケース7の
外部へ延び且つゴム球等のグリツプ17を取付けている。
前記ローププーリ10の側面に蓄力用ばねとしてゼンマ
イ18が配置されており、該ゼンマイ18はその内端部を前
記ローププーリ10のボス部に係止し且つその外端部を前
記ケース7の内壁に係止しており、前記ゼンマイ18はそ
のばね蓄力によつて前記ローププーリ10を第2図を見て
時計方向の矢印Bの方向へ偏圧して前記ロープ14を前記
周溝13内へ巻込んで保持し、この時前記グリツプ17は前
記ケース7の前記ロープ引出口部16に当接して保持され
る。
前記クランク軸5の前記端部6には円盤状部材19をナ
ツト20によつて固着しており、該円盤状部材19の外周部
にラチエツト21を枢動可能に取付けている。前記クラン
ク軸5は内燃機関1の作動中に第2図をみて時計方向即
ち矢印Bの方向へ回転作動されるようになつている。こ
れに対して、前記ローププーリ10は前記クランク軸5の
前記端部6に対向する側面にラチエツトホイール22を一
体的に形成しており、このラチエツトホイール22の歯に
前記円盤状部材19の前記ラチエツト21が係合される。該
ラチエツト21はその枢動軸の周りに設けられたねじばね
23によつて前記ラチエツトホイール22の歯に係合する方
向へ常時軽く偏圧されており、且つ前記ラチエツト21
は、前記ラチエツトホイール22がラチエツト21に対して
相対的に第2図の矢印Aの方向へ回転する時にはラチエ
ツトホイール22の歯との係合を解放してローププーリ10
の矢印Aの方向への回動力を前記円盤部材19及び前記ク
ランク軸5へ伝達しないが、前記ラチエツトホイール22
が前記ラチエツト21に対して相対的に矢印Bの方向へ回
転する時には、前記ラチエツトホイール22の歯との係合
を維持して前記ローププーリ10の前記ゼンマイ18のばね
蓄力による矢印Bの方向への回転力を前記円盤状部材19
及び前記クランク軸5へ伝達する一方向クラツチ装置と
して構成されている。
上述した構成によつて、内燃機関1を始動する時、操
作者はグリツプ17を引張つてロープ14をロープ引出口部
16から適宜の早さで外部へ引出し、ローププーリ10を矢
印Aの方向へ回転させる。この時、ゼンマイ18はそのば
ね蓄力を直線的に次第に増大させるが、ローププーリ10
は一方向クラツチ装置によりクランク軸5との駆動上の
連結を遮断されており、ローププーリ10だけが回転する
ので、操作者は衝撃力を受けることなく、5kgf程度の比
較的小さい力でロープ14を楽に引出しつつ、ゼンマイ18
に蓄力することができる。ロープ14を充分に引出した
時、グリツプ17を離すと、ローププーリ10はゼンマイ18
のばね蓄力によつて矢印Bの方向へ急速回転され、それ
によりロープ14はローププーリ10の周溝13へ再び巻込ま
れ且つ同時にラチエツトホイール22、ラチエツト21及び
円盤状部材19を介してクランク軸5を矢印Bの方向へ回
転させ、内燃機関1を始動することができる。内燃機関
1が始動されてクランク軸5の回転数が上昇すると、遠
心力の作用によりラチツエト21が外方へ振り出されてラ
チエツトホイール22との間の係合は解放され、リコイル
式機関始動装置2はロープ14をローププーリ10の周溝13
へ巻込んだ状態に静止して保持される。
発明の効果 以上説明した本発明の構成により、本発明は、ばねの
蓄力時には起動部材側とクランク軸との間の連結を遮断
し且つばねを蓄力させるために必要な力だけが起動部材
側に作用するので、操作者は内燃機関側からの大きな衝
撃力を受けることなく、小さい力で起動部材側を容易に
回動して蓄力することができ、クランク軸を回転始動す
る為には操作者は起動部材側から手を離すか力を緩める
だけで良く、ばね蓄力によつて起動部材を急速に回動し
且つクランク軸を回転始動することができ、内燃機関側
からの衝撃力が操作者に加わることがなく、腕力の弱い
女子等でも機関始動を簡単に行うことができ、また背負
式の作業機械の場合でも機械を背負いながら機関を容易
に始動することができ、更に各構成部材に差程強度が必
要とされないので、安価な材料を用いて小型軽量に作る
ことができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る内燃機関始動装置の一実施例を示
す要部縦断面図であり、第2図は第1図の要部の正面図
である。 1……内燃機関、 2……リコイル式機関始動装置、 5……クランク軸、10……ローププーリ、 14……ロープ、18……ゼンマイ、 21……ラチエツト、 22……ラチエツトホイール。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関(1)を始動するための内燃機関
    始動装置(2)において、回動可能に支持されたロープ
    プーリ(10)と、該ローププーリにその内端部(15)を
    固定して巻き付けられて外端部(17)を前記始動装置の
    外部へ引き出されたロープ(14)と、前記内燃機関のク
    ランク軸(5)及び前記ローププーリとの間に配設され
    て前記クランク軸をその回転作動方向(B)へ回動させ
    る前記ローププーリの相対的回動は前記クランク軸へ前
    記内燃機関が始動されて回転数が上昇して遠心力の作用
    により前記クランク軸側に配設されたラチェット(21)
    が外方へ振り出されて前記ローププーリ側に配設された
    ラチェットホイール(22)との係合が解放されるまでは
    伝達するが前記クランク軸の前記回転作動方向(B)と
    反対の方向(A)への前記ローププーリの相対的回動の
    前記クランク軸への伝達は常時遮断する一方向クラッチ
    装置(21,22)と、外部へ引き出された前記ロープを解
    放した時にはその蓄力により前記ローププーリを前記ク
    ランク軸を前記ラチェット及び前記ラチェットホイール
    を介して前記回転作動方向(B)へ回転させる方向へ偏
    圧するとともに前記ロープの引き出し操作による前記ロ
    ーププーリの前記反対の方向(A)への回動時には前記
    偏圧力を蓄力するばね(18)とを具備することを特徴と
    する内燃機関始動装置。
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JPS5225941A (en) * 1975-08-25 1977-02-26 Honda Motor Co Ltd Engine starting device of autobicycle
JPS6020580B2 (ja) * 1976-08-11 1985-05-22 スズキ株式会社 オ−トバイの始動装置
JPS5851271A (ja) * 1981-09-19 1983-03-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 内燃機関の蓄力式自動始動装置

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JPH01262362A (ja) 1989-10-19

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