JP2518484B2 - 光学式撚線外傷探傷法及び装置 - Google Patents

光学式撚線外傷探傷法及び装置

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JP2518484B2
JP2518484B2 JP3295952A JP29595291A JP2518484B2 JP 2518484 B2 JP2518484 B2 JP 2518484B2 JP 3295952 A JP3295952 A JP 3295952A JP 29595291 A JP29595291 A JP 29595291A JP 2518484 B2 JP2518484 B2 JP 2518484B2
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成美 岩間
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電線の外傷探傷法及び
装置、特に撚線の外傷を検出する光学式撚線外傷探傷法
及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】火力、水力、原子力等の発電所から工
場、家庭等の需要家まで電力を送る場合、架空送電線が
鉄塔を介して架設されるが、この架空送電線は通常複数
の導線(素線)が撚り合わされた撚線であって、外側の
素線の表面が露出しているため落雷等による外傷が多発
している。この撚線の外傷を非破壊的に検査する方法の
一つに光学式撚線外傷探傷法がある。
【0003】光学式撚線外傷探傷法の原理は、検査体と
しての撚線の表面へ光を照射し、それから反射される反
射光の分布、或いはある方向への反射光量を測定するセ
ンサを撚線上に走行させて外傷部からの乱反射光をとら
えることで外傷を検出するものである。
【0004】図5は従来の光学式撚線外傷探傷法を説明
するための説明図であり、図6は図5に示した撚線のA
−A線断面図である。
【0005】図5において、光学式撚線外傷探傷法は、
撚線1を照射する光源2及び撚線1からの反射光を受光
する受光器3を有する反射型のセンサ4を複数組撚線1
の外周上に配置した検査装置を用いて、撚線1の長手方
向へ走査して得られる反射光を検出することにより、撚
線1上の外傷を判定する方法である。この場合、検査装
置を撚線1上に単独で電池走行させるため、検査装置の
重量を軽くする必要があるので、光源2及び受光器3に
は軽量な発光ダイオード、フォトダイオード等が用いら
れる。
【0006】この種の検査装置において、検出感度を向
上させるために、光源2の前面にレンズを取り付け、撚
線1の表面への照射光をある程度集光した後に照射して
いる。しかしながら、撚線1上を単独で電池走行する場
合、電池で供給できる電力には制限があるため、多くの
点状の光源2を撚線1の外周に配置し撚線1の周囲全体
へ照射することは困難である。そのため光源2から出射
される光は、ある程度の広がりをもったスポット光とし
て撚線1へ照射される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光学式撚線外傷探傷法には次のような問題点がある。
【0008】(1)撚線1の表面には素線による凹凸が
あり、図6に示すように広がりをもって照射された光
(矢印L1 )の反射光(矢印L2 )分布は乱反射して複
雑になる。そのため、照射された光(スポット光)の径
より小さな外傷をセンサにより検出する場合、この外傷
に起因する乱反射が、撚線1の他の正常な部分からの反
射光の影響を受けるため十分な感度で検出することが困
難である。
【0009】(2)(電力消費を無視した場合)上記
(1)を解決する方法として、スポット光の径を極力小
さくすることが考えられるが、この場合新たに次の問題
点が生じる。
【0010】(イ)スポット光の径を極力小さくした点
状の光を撚線1の長手方向へ走査すると、光源の移動に
伴う反射方向の変動に周期性が見られることになり、こ
の周期性が乱れた部分が外傷であると判定することがで
きるが、その反射光を検出する受光器を固定した場合に
欠測が生じる。
【0011】(ロ)点状の光を撚線の撚り方向に沿って
走査すれば、原理的に検出感度は向上するが、撚線の撚
り方向に沿って連続的に受光器の位置を制御するのは実
用性に欠ける(素線の撚りピッチから受光器の位置を初
期設定入力すると、長期間検査中にピッチの誤差が累積
し、検出感度の低下を招く)。
【0012】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、反射型センサを利用し高感度で撚線の外傷を探傷す
る光学式撚線外傷探傷法及び装置を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、光源からの光を撚線に照射して得られる反
射光より撚線の外傷を検出する光学式撚線外傷探傷法に
おいて、光源からの光を第1の偏光フィルタにより撚線
の検出すべき部分の素線の軸と垂直な方向の直線偏光と
した後に検出すべき部分へ照射し、その反射光を第1の
偏光フィルタの偏光方向と垂直な偏光方向を有する第2
の偏光フィルタを介して受光するものである。
【0014】
【作用】本発明の光学式撚線外傷探傷法によると、光源
からの光を第1の偏光フィルタにより撚線の検出すべき
部分の素線の軸と垂直な方向の直線偏光とした後に検出
すべき部分へ照射し、その反射光を第1の偏光フィルタ
の偏光方向と垂直な偏光方向を有する第2の偏光フィル
タを介して受光することにより、撚線に外傷が無い場合
には撚線の反射光は第2の偏光フィルタによって遮断さ
れ、撚線に外傷が有る場合には撚線の外傷部で乱反射が
生じ、その反射光の一部が第2の偏光フィルタを通過し
て受光される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
【0016】図1は光学式撚線外傷探傷法を説明するた
めの説明図であり、図2は光源からの光の照射を説明す
るための説明図である。
【0017】図1において、例えば光源としての発光ダ
イオード10と、この発光ダイオード10から照射され
る光を通過させる第1の偏光フィルタ11と、この偏光
フィルタ11を通過し、撚線12(図2)の最外層の素
線13からの反射光の一部(矢印L3 )を遮断又は通過
させる第2の偏光フィルタ14と、この偏光フィルタ1
4を通過した光を受光するためのフォトトランジスタ1
5とを有する反射型のセンサが示されている。
【0018】次に図1及び図2からこの反射型のセンサ
の配置について説明する。
【0019】図2において、今素線13方向の座標軸を
x軸とし、このx軸に垂直な座標軸をz軸とし、x軸及
びz軸に垂直(紙面に垂直)な座標軸をy軸とする。
【0020】図1は撚線12の中の素線13の一部を抜
き出し、素線13の測定すべき部分の軸(弧状)を含む
xy平面の空間座標を示しており、このxy平面に垂直
な座標軸はz軸となっている。
【0021】発光ダイオード10は、撚線12の測定す
べき部分の近傍に照射方向がほぼy軸に平行になるよう
な位置に配置されており、フォトトランジスタ15は素
線13からの反射光L3 をxy平面上の受光しやすい位
置に配置されている。
【0022】偏光フィルタ11は、測定すべき素線12
の部分の軸(y軸)に垂直なz軸方向の偏光成分の光の
み通過させ、偏光フィルタ14はx軸方向の偏光成分の
光のみ通過させる。
【0023】(1)光の照射について 図1において、発光ダイオード10から照射され、偏光
フィルタ11を通過した光が素線13の測定すべき部分
に照射される。この偏光フィルタ11は、素線13の測
定すべき部分と直角をなす方向(z軸方向)の直線偏光
(矢印L4 )の光のみ通過するようになっている。これ
により、素線13の表面にはこの直線偏光の光が照射さ
れる(図2)。
【0024】(2)反射光の受光について 図1において、素線13の表面に外傷が無い場合には、
その部分における発光ダイオード10からの反射光は照
射された光と同一方向の偏光、つまりz軸方向の直線偏
光の光となる。
【0025】一般に、図1のような曲率を有する金属面
において、反射光は拡散分布を示すので、発光ダイオー
ド10から照射された光の反射光は図に示すように扇状
に広がり、フォトトランジスタ15へ向かう反射光成分
が存在する。ここで、偏光フィルタ11を通過した照射
光(z軸方向に直線偏光している)に垂直な方向(xy
平面方向)となる光のみ通過させる偏光フィルタ14を
介して素線13からの反射光L3 を受光すると次のよう
になる。
【0026】(イ)素線13の表面に外傷が無く正常で
あれば、反射光L3の偏光方向はz軸方向のため偏光フ
ィルタ14で遮断されるのでフォトトランジスタ15へ
は入射されない。
【0027】(ロ)素線13の表面に外傷が有れば、外
傷部における偏光の方向が乱れるので、反射光L3 には
xy平面と平行な成分も存在し、この成分が偏光フィル
タ14を通過してフォトトランジスタ15で検出するこ
とができる。
【0028】図3は図1に示した反射型センサの移動方
向を説明するための説明図であり、図4は微小区間Δに
おける照射及び受光を説明するための説明図である。
【0029】図3に示すように、反射型センサを撚線1
2の中心軸に平行(矢印L5 方向)に走査すると、微小
区間Δ上を走査することになる。この微小区間Δ上を走
査する際、菱形の各素線13、17、18、19の一部
は図4に示すように矩形に見える。この矩形に見える各
素線13、17、18、19に矢印L6 方向に偏光方向
を有する照射光が照射されることになり、位置a又は位
置bで反射光を受光すれば撚線13の形状(外径等)に
影響されずに外傷の検査が可能となる。尚、(素線の本
数や、素線の外径により)撚線12の撚りピッチが異な
る場合には、その撚りピッチに応じて偏光フィルタ1
1、14の角度を調整することで対応できる。
【0030】このように、本実施例の光学式撚線外傷探
傷法によれば、発光ダイオード10からの光を偏光フィ
ルタ11により撚線12の検出すべき部分の素線13の
軸と垂直な方向の直線偏光とした後に検出すべき部分へ
照射し、その反射光を偏光フィルタ11の偏光方向と垂
直な偏光方向を有する偏光フィルタ14を介して受光す
ることにより、素線13に外傷が無い場合には素線13
の反射光は偏光フィルタ14によって遮断され、素線1
3に外傷が有る場合には素線13の外傷部で乱反射が生
じ、その反射光の一部が偏光フィルタ14を通過して受
光されるので、反射型センサを利用し高感度で撚線の外
傷を探傷することができる。
【0031】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、(1)従
来手法に述べたような撚線の撚りに沿ったセンサ位置の
制御を行う必要が無く、単に定位置で偏光フィルタを回
転し、素線撚りピッチに最適な偏光を作り出すのみであ
るので、センサ部の最適条件の自動調整が容易である。
【0032】(2)光検査方に使用するダイオードやフ
ォトダイオード等の電子部品は小形軽量であるので、小
形、軽量の光学式撚線外傷探傷装置を製造することが容
易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学式撚線外傷探傷法を説明するため
の説明図である。
【図2】本発明の光学式撚線外傷探傷法における光源か
らの光の照射を説明するための説明図である。
【図3】図1に示した反射型センサの移動方向を説明す
るための説明図である。
【図4】図4は微小区間Δにおける照射及び受光を説明
するための説明図である。
【図5】従来の光学式撚線外傷探傷法を説明するための
説明図である。
【図6】図5に示した撚線のA−A線断面図である。
【符号の説明】
10 発光ダイオード 11、14 偏光フィルタ 12 撚線 13、17、18、19 素線 15 フォトトランジスタ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光を撚線に照射して得られる
    反射光より該撚線の外傷を検出する光学式撚線外傷探傷
    法において、前記光源からの光を第1の偏光フィルタに
    より前記撚線の検出すべき部分の素線の軸と垂直な方向
    の直線偏光とした後に前記検出すべき部分へ照射し、そ
    の反射光を前記第1の偏光フィルタの偏光方向と垂直な
    偏光方向を有する第2の偏光フィルタを介して受光する
    ことを特徴とする光学式撚線外傷探傷法。
  2. 【請求項2】 撚線に照射する光源と、該撚線からの反
    射光を受光する受光器と、該受光器からの信号により該
    撚線の外傷を検出する光学式撚線外傷探傷装置におい
    て、光源側に設けられ、光源からの光を、前記撚線の検
    出すべき部分の素線の軸と垂直な方向の直線偏光とする
    第1の偏光フィルタと、前記受光器側に設けられ、前記
    第1の偏光フィルタの偏光方向と垂直な偏光方向を有す
    る第2の偏光フィルタとを備えたことを特徴とする光学
    式撚線外傷探傷装置。
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