JP2518389B2 - 内燃機関用点火配電器 - Google Patents
内燃機関用点火配電器Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は,点火コイルを内蔵するタイプの内燃機関用
点火配電器に関する。
点火配電器に関する。
内燃機関用の一般的な点火装置は,第8図に示すごと
く,内燃機関Eの気筒数と同数の突起121を持つシグナ
ルロータ12が,内燃機関Eの回転に同期して回転され
る。
く,内燃機関Eの気筒数と同数の突起121を持つシグナ
ルロータ12が,内燃機関Eの回転に同期して回転され
る。
シグナルロータ12には,その半径方向に延びる軸を有
するコイル31及び永久磁石32を含む電磁式ピックアップ
コイル3が対向している。そして,シグナルロータ12の
回転に伴う磁束変化により,このピックアップコイル3
のコイル31には機関の回転に同期した出力信号(脈動電
気信号)が発生する。点火増巾器91は,このピックアッ
プコイル3の出力信号に応じて、バッテリ92から点火コ
イル93の1次コイル931への通電を断続制御する。
するコイル31及び永久磁石32を含む電磁式ピックアップ
コイル3が対向している。そして,シグナルロータ12の
回転に伴う磁束変化により,このピックアップコイル3
のコイル31には機関の回転に同期した出力信号(脈動電
気信号)が発生する。点火増巾器91は,このピックアッ
プコイル3の出力信号に応じて、バッテリ92から点火コ
イル93の1次コイル931への通電を断続制御する。
ここで,ジグナルロータ12において,その1つの突起
121がピックアップコイル3と対向した状態から,次の
突起121が対向するまでシグナルロータが回転すると,
永久磁石32からコイル31に鎖交する磁束の変化により,
電磁式ピックアップコイル3には,例えば第5図に示す
波形3Aの電気出力信号が発生する。上記点火増巾器91は
この出力信号波形を基に,一定の検出レベルV0で検出制
御し,例えば信号電圧が検出レベルV0より大の場合は点
火コイル93の1次コイル931に通電し,V0より小さい場合
には通電を遮断する。
121がピックアップコイル3と対向した状態から,次の
突起121が対向するまでシグナルロータが回転すると,
永久磁石32からコイル31に鎖交する磁束の変化により,
電磁式ピックアップコイル3には,例えば第5図に示す
波形3Aの電気出力信号が発生する。上記点火増巾器91は
この出力信号波形を基に,一定の検出レベルV0で検出制
御し,例えば信号電圧が検出レベルV0より大の場合は点
火コイル93の1次コイル931に通電し,V0より小さい場合
には通電を遮断する。
点火コイル93では,1次コイル931への通電がオン・オ
フされると2次コイル932に高電圧が誘起される。この
高電圧は,配電器94により配電されて,内燃機関Eの各
気筒の点火プラグ95へ印加される。これにより,内燃機
関Eの点火が行われる。
フされると2次コイル932に高電圧が誘起される。この
高電圧は,配電器94により配電されて,内燃機関Eの各
気筒の点火プラグ95へ印加される。これにより,内燃機
関Eの点火が行われる。
しかして,上記電磁式ピックアップコイル3,シグナル
ロータ12,点火コイル93は,1つのハウジング内に近接し
て配置されている。そのため,この種の点火配電器にお
いては,ピックアップコイル3に点火コイル93からの漏
れ磁束が鎖交する事態を避け難く,これが電磁ノイズと
なって点火増巾器91が誤信号を発生するおそれがある。
ロータ12,点火コイル93は,1つのハウジング内に近接し
て配置されている。そのため,この種の点火配電器にお
いては,ピックアップコイル3に点火コイル93からの漏
れ磁束が鎖交する事態を避け難く,これが電磁ノイズと
なって点火増巾器91が誤信号を発生するおそれがある。
そのため,従来は,前記ピックアップコイル3の外周
に銅,アルミニウム等の金属製の筒状導電体を設けて,
ピックアップコイル3に鎖交する点火コイル93からの漏
れ磁束を実質的に除去する方式が提供されている(例え
ば特公昭64−1664号公報)。
に銅,アルミニウム等の金属製の筒状導電体を設けて,
ピックアップコイル3に鎖交する点火コイル93からの漏
れ磁束を実質的に除去する方式が提供されている(例え
ば特公昭64−1664号公報)。
しかしながら,近年においては,点火配電器の小型化
がますます要求され,ピックアップコイル3と点火コイ
ル93との距離が更に近くなっている。そのため,点火コ
イルからピックアップコイルに対して重畳するコイルの
電磁ノイズ量が増大するおそれが出て来ている。
がますます要求され,ピックアップコイル3と点火コイ
ル93との距離が更に近くなっている。そのため,点火コ
イルからピックアップコイルに対して重畳するコイルの
電磁ノイズ量が増大するおそれが出て来ている。
本発明は,かかる従来の問題点に鑑み,ピックアップ
コイルに重畳するコイル電磁ノイズの減衰及び出力電圧
の増大を図ることができる,内燃機関用点火配電器を提
供しようとするものである。
コイルに重畳するコイル電磁ノイズの減衰及び出力電圧
の増大を図ることができる,内燃機関用点火配電器を提
供しようとするものである。
本発明は,内燃機関の回転に同期して回転するシャフ
トと,該シャフトに設けたシグナルロータと,該シグナ
ルロータに対向させて配置され該シグナルロータの回転
に伴う磁束の変化を検知して内燃機関の回転に同期した
電気出力信号を発生する電磁式の一対のピックアップコ
イルと,両ピックアップコイルの鉄心と上記シグナルロ
ータとを直列に接続する磁気回路に磁束を供給する永久
磁石と,点火コイルと,これらを内部に配置したハウジ
ングとを備える内燃機関用点火配電器であって, 上記シグナルロータは,内燃機関の気筒数に比例した
数の突起を上記シャフトのまわりに対称形に配置し,上
記2つのピックアップコイルは,上記シグナルロータの
回転方向に沿った90゜〜180゜の角度の範囲内であっ
て,隣接する上記突起のなす角度の自然数倍の角度差を
もって上記シャフトのまわりに配置されており, 上記両ピックアップコイルの巻線部における鉄心は,
互に平行方向に配置されており, 空間的に同一方向を向いた外部磁束によって上記巻線
部を生ずる電磁誘導電圧の検出回路上の極性が,互いに
反対の方向となるよう上記両ピックアップコイルは,検
出回路に直列に接続されており, 一方,上記永久磁石によって生ずる磁束の上記巻線部
鉄心における通過方向が互いに反対の方向となるよう
に,平行に配置された上記両巻線部鉄心の空間上同じ側
に位置する2組の端部のそれぞれの間を,少なくとも一
方は前記シグナルロータを介して,磁気的に接続して前
記磁気回路を形成するとともに,上記永久磁石を上記磁
器回路内に直列に配置したことを特徴とする内燃機関用
点火配電器にある。
トと,該シャフトに設けたシグナルロータと,該シグナ
ルロータに対向させて配置され該シグナルロータの回転
に伴う磁束の変化を検知して内燃機関の回転に同期した
電気出力信号を発生する電磁式の一対のピックアップコ
イルと,両ピックアップコイルの鉄心と上記シグナルロ
ータとを直列に接続する磁気回路に磁束を供給する永久
磁石と,点火コイルと,これらを内部に配置したハウジ
ングとを備える内燃機関用点火配電器であって, 上記シグナルロータは,内燃機関の気筒数に比例した
数の突起を上記シャフトのまわりに対称形に配置し,上
記2つのピックアップコイルは,上記シグナルロータの
回転方向に沿った90゜〜180゜の角度の範囲内であっ
て,隣接する上記突起のなす角度の自然数倍の角度差を
もって上記シャフトのまわりに配置されており, 上記両ピックアップコイルの巻線部における鉄心は,
互に平行方向に配置されており, 空間的に同一方向を向いた外部磁束によって上記巻線
部を生ずる電磁誘導電圧の検出回路上の極性が,互いに
反対の方向となるよう上記両ピックアップコイルは,検
出回路に直列に接続されており, 一方,上記永久磁石によって生ずる磁束の上記巻線部
鉄心における通過方向が互いに反対の方向となるよう
に,平行に配置された上記両巻線部鉄心の空間上同じ側
に位置する2組の端部のそれぞれの間を,少なくとも一
方は前記シグナルロータを介して,磁気的に接続して前
記磁気回路を形成するとともに,上記永久磁石を上記磁
器回路内に直列に配置したことを特徴とする内燃機関用
点火配電器にある。
本発明において最も注目すべきことの第1点は,2つの
ピックアップコイルが設けられていることであり,両ピ
ックアップコイルの鉄心は,90〜180゜の角度差の範囲内
であって,シグナルロータの隣接する突起のなす角度差
の自然数倍(通常1又は2)の角度差をもってシャフト
のまわりに配置されていることである。なお,従来より
シグナルロータの突起は,シャフトのまわりに等間隔に
配置され,突起の数は気筒数に比例している。
ピックアップコイルが設けられていることであり,両ピ
ックアップコイルの鉄心は,90〜180゜の角度差の範囲内
であって,シグナルロータの隣接する突起のなす角度差
の自然数倍(通常1又は2)の角度差をもってシャフト
のまわりに配置されていることである。なお,従来より
シグナルロータの突起は,シャフトのまわりに等間隔に
配置され,突起の数は気筒数に比例している。
そして,気筒数と上記角度との関係は下記第1表に示
すとおりである。
すとおりである。
第1表から知られるように,気筒数が4以下では気筒
数と角度との関係は,〔360度/気筒数n〕から算出さ
れる値である。そして,この計算式によれば,気筒数5,
6,8の場合には,本来72゜,60゜,45゜である。しかし,
両ピックアップコイルをシグナルロータの回転方向にお
いてこの角度に配置すると,両ピックアップコイル間の
間隔が狭くなるため,第1表のごとく上記角度の2倍の
角度とし,90゜〜180゜の範囲内とすることが好ましい。
数と角度との関係は,〔360度/気筒数n〕から算出さ
れる値である。そして,この計算式によれば,気筒数5,
6,8の場合には,本来72゜,60゜,45゜である。しかし,
両ピックアップコイルをシグナルロータの回転方向にお
いてこの角度に配置すると,両ピックアップコイル間の
間隔が狭くなるため,第1表のごとく上記角度の2倍の
角度とし,90゜〜180゜の範囲内とすることが好ましい。
なお,上記ピックアップコイルの鉄心の角度の相対角
度差は,±1.5゜の範囲とすることが好ましい。この範
囲を外れると,大きい出力電圧を得ることが困難となる
からである(第7図参照)。
度差は,±1.5゜の範囲とすることが好ましい。この範
囲を外れると,大きい出力電圧を得ることが困難となる
からである(第7図参照)。
本発明において最も注目すべきことの第2点は,両ピ
ックアップコイルの巻線部の鉄心が空間的に平行である
こと,そして同一方向の磁束によって該巻線部に生ずる
電磁誘導電圧の極性が反対となるよう両ピックアップコ
イルは検出回路に直列に回路結線されていることである
(電気的な減極性接続)。
ックアップコイルの巻線部の鉄心が空間的に平行である
こと,そして同一方向の磁束によって該巻線部に生ずる
電磁誘導電圧の極性が反対となるよう両ピックアップコ
イルは検出回路に直列に回路結線されていることである
(電気的な減極性接続)。
なお,言うまでもなく,両ピックアップコイルの電磁
誘導電圧の出力を回路上加算的にするか減算的にするか
は,両ピックアップコイルの端子の結線方法を変える方
法,又は一方の巻線の巻回方向(右まわり又は左まわ
り)を変える方法によって実現することができる。
誘導電圧の出力を回路上加算的にするか減算的にするか
は,両ピックアップコイルの端子の結線方法を変える方
法,又は一方の巻線の巻回方向(右まわり又は左まわ
り)を変える方法によって実現することができる。
例えば,第4A図に示す,いわゆる逆巻き法,又は第4B
図に示すいわゆる逆結線法がある。
図に示すいわゆる逆結線法がある。
本発明において最も注目すべきことの第3点は,両ピ
ックアップコイルの鉄心が永久磁石による磁気回路に直
列に挿入されていることであり,永久磁石による磁束の
上記巻線部鉄心における方向が空間的に反対方向となる
ことである。即ち,一方の巻線部鉄心において磁束が向
かう方向と他方の巻線部鉄心において磁束が向かう方向
とが反対となるように,上記永久磁石のN極からS極に
向かう磁路の空間的な経路と上記巻線部鉄心の上記磁路
上の配置とが定められている。即ち,ここでは,平行に
配置された2つの巻線部鉄心の4つの端部のうち,空間
配置上同じ側に位置する2組の端部のそれぞれの間を,
上記各鉄心の延長部分,シグナルロータ及び空隙等を介
して磁気的に接続して磁気回路を構成し,この磁気回路
に永久磁石を直列に配置する構成を採用する。この構成
によると,巻線部鉄心の同じ側に位置する2つの端部を
A,Bとした場合,一方の巻線部鉄心の端部Aから出る磁
束は他方の巻線部鉄心の同じ側の端部Bから入ることと
なり,両巻線部鉄心内の磁束の方向は,反対の方向を向
くこととなる。それ故,永久磁石の磁束による電磁誘導
電圧は上記検出回路において加算される。即ち,上記の
ように減極性接続をしているから,反対方向の磁束によ
る出力は電気的に加算される。
ックアップコイルの鉄心が永久磁石による磁気回路に直
列に挿入されていることであり,永久磁石による磁束の
上記巻線部鉄心における方向が空間的に反対方向となる
ことである。即ち,一方の巻線部鉄心において磁束が向
かう方向と他方の巻線部鉄心において磁束が向かう方向
とが反対となるように,上記永久磁石のN極からS極に
向かう磁路の空間的な経路と上記巻線部鉄心の上記磁路
上の配置とが定められている。即ち,ここでは,平行に
配置された2つの巻線部鉄心の4つの端部のうち,空間
配置上同じ側に位置する2組の端部のそれぞれの間を,
上記各鉄心の延長部分,シグナルロータ及び空隙等を介
して磁気的に接続して磁気回路を構成し,この磁気回路
に永久磁石を直列に配置する構成を採用する。この構成
によると,巻線部鉄心の同じ側に位置する2つの端部を
A,Bとした場合,一方の巻線部鉄心の端部Aから出る磁
束は他方の巻線部鉄心の同じ側の端部Bから入ることと
なり,両巻線部鉄心内の磁束の方向は,反対の方向を向
くこととなる。それ故,永久磁石の磁束による電磁誘導
電圧は上記検出回路において加算される。即ち,上記の
ように減極性接続をしているから,反対方向の磁束によ
る出力は電気的に加算される。
なお,点火コイルは,その巻線軸が上記シャフトと平
行に配置されることが多い。そしてこの場合には,両ピ
ックアップコイルの巻線部の鉄心を上記シャフトと平行
方向に配置することが好ましい。
行に配置されることが多い。そしてこの場合には,両ピ
ックアップコイルの巻線部の鉄心を上記シャフトと平行
方向に配置することが好ましい。
なぜならば,上記点火コイルによって発生する磁束の
主たるベクトル成分は,シャフトの方向に平行となるか
ら,ピックアップコイルに鎖交する洩れ磁束はシャフト
と平行な成分が多くなる。
主たるベクトル成分は,シャフトの方向に平行となるか
ら,ピックアップコイルに鎖交する洩れ磁束はシャフト
と平行な成分が多くなる。
その結果,上記洩れ磁束によって生ずる両ピックアッ
プコイルの電磁誘導電圧は,検出回路において相殺され
ることになるからである。
プコイルの電磁誘導電圧は,検出回路において相殺され
ることになるからである。
本発明にかかる点火配電器の両ピックアップコイルの
鉄心,即ち第1,第2鉄心は,シグナルロータの突起のな
す角度の自然数倍(1又は2倍)の角度差をもってシャ
フトのまわりに配置されている。
鉄心,即ち第1,第2鉄心は,シグナルロータの突起のな
す角度の自然数倍(1又は2倍)の角度差をもってシャ
フトのまわりに配置されている。
それ故,突起と鉄心との相対的な位置関係は,両鉄心
において全く同一となり,またその相対的位置関係の時
間的な変化の態様は従来の単一のピックアップコイルに
よる場合と全く同一である。
において全く同一となり,またその相対的位置関係の時
間的な変化の態様は従来の単一のピックアップコイルに
よる場合と全く同一である。
それ故,永久磁石によって両ピックアップコイルに誘
起されるそれぞれの電磁誘導電圧も従来のピックアップ
コイルとほぼ同一の波形となる。
起されるそれぞれの電磁誘導電圧も従来のピックアップ
コイルとほぼ同一の波形となる。
そして,両ピックアップコイルの電磁誘導電圧は,前
記のように検出回路において直列に接続され互に加算さ
れる。その結果,検出回路から得られる出力は,ほぼ2
倍となる(信号出力の倍加作用)。
記のように検出回路において直列に接続され互に加算さ
れる。その結果,検出回路から得られる出力は,ほぼ2
倍となる(信号出力の倍加作用)。
一方,外部から両ピックアップコイルに加えられる磁
気的なノイズは空間的に同一方向でかつ同一大きさのも
のが多く,点火コイルによる磁気的ノイズがその好例で
ある。
気的なノイズは空間的に同一方向でかつ同一大きさのも
のが多く,点火コイルによる磁気的ノイズがその好例で
ある。
ところが,同一方向の磁束によってピックアップコイ
ルに生ずる電磁誘導電圧は,上記検出回路において互い
に減殺される(前記減極性接続による)。
ルに生ずる電磁誘導電圧は,上記検出回路において互い
に減殺される(前記減極性接続による)。
従って,磁気的な外部ノイズによる検出回路のノイズ
出力は大幅に減少する(ノイズ出力の減殺作用)。
出力は大幅に減少する(ノイズ出力の減殺作用)。
即ち,本発明の点火配電器によれば,信号出力が倍加
し,一方ノイズ出力が大幅に減少し,S/N比は大幅に改善
される。
し,一方ノイズ出力が大幅に減少し,S/N比は大幅に改善
される。
上記のように,本発明によれば,点火コイル等による
磁気的なノイズの影響が極めて小さく,かつ検出電圧の
出力を大きくすることのできる内燃機関用点火配電器を
提供することができる。
磁気的なノイズの影響が極めて小さく,かつ検出電圧の
出力を大きくすることのできる内燃機関用点火配電器を
提供することができる。
第1実施例 本発明の実施にかかる内燃機関用点火配電器につき,
第1図〜第5図及び第8図を用いて説明する。
第1図〜第5図及び第8図を用いて説明する。
本例は,4気筒内燃機関用の点火配電器に関する。
本例の点火配電器1は,第1図及び第2図に示すごと
く,ハウジング10内に,内燃機関に連結されたシャフト
11と,該シャフト11に設けたシグナルロータ12及び配電
ロータ13と,上記シグナルロータ12に対向させて配置し
た2個の電磁式ピックアップコイル3,4と,点火コイル
2を設けてなる。
く,ハウジング10内に,内燃機関に連結されたシャフト
11と,該シャフト11に設けたシグナルロータ12及び配電
ロータ13と,上記シグナルロータ12に対向させて配置し
た2個の電磁式ピックアップコイル3,4と,点火コイル
2を設けてなる。
シグナルロータ12は,第1図に示すごとく,気筒数に
等しい4個の突起121をシャフト11のまわりに等間隔に
配置してある(隣接する突起121の角度差90゜)。
等しい4個の突起121をシャフト11のまわりに等間隔に
配置してある(隣接する突起121の角度差90゜)。
そして,ピックアップコイル3,4及びその鉄心33,43
は,第1図に示すごとく,シグナルロータ12に対向する
と共に,互いに90度の間隔を置いてシャフト11のまわり
に配設してあり,鉄心33,43の先端は,第3図に示すご
とくシグナルロータ12の外周と対向して位置している。
また,第1図に示すように,ピックアップコイル3,4か
らは,ハウジング10外方へリード線30,40が導出してあ
る。両ピックアップコイル3,4は,スクリュー61により
ハウジング10に固定してある。また,点火コイルは,ボ
ルト25により,ハウジング10に固定する。
は,第1図に示すごとく,シグナルロータ12に対向する
と共に,互いに90度の間隔を置いてシャフト11のまわり
に配設してあり,鉄心33,43の先端は,第3図に示すご
とくシグナルロータ12の外周と対向して位置している。
また,第1図に示すように,ピックアップコイル3,4か
らは,ハウジング10外方へリード線30,40が導出してあ
る。両ピックアップコイル3,4は,スクリュー61により
ハウジング10に固定してある。また,点火コイルは,ボ
ルト25により,ハウジング10に固定する。
また,第2図に示すごとく,シャフト11の上方に設け
た配電ロータ13は,その先端部にロータ電極131を有
し,中央部にはスプリング151により押圧されたブラシ1
5が接触している。ロータ電極131の対向面には,90度間
隔でサイド電極14が設けてある。また,上記ブラシ15
は,センタ電極152,ブラシ154を介して,点火コイル2
の高圧端子155に接続する。
た配電ロータ13は,その先端部にロータ電極131を有
し,中央部にはスプリング151により押圧されたブラシ1
5が接触している。ロータ電極131の対向面には,90度間
隔でサイド電極14が設けてある。また,上記ブラシ15
は,センタ電極152,ブラシ154を介して,点火コイル2
の高圧端子155に接続する。
また,電磁式ピックアップコイル3,4は,第3図に示
すごとく,コイル(巻線部)31,41,磁路をなす鉄心33,4
3,及びこれらを覆包囲するモールド樹脂60からなる。
すごとく,コイル(巻線部)31,41,磁路をなす鉄心33,4
3,及びこれらを覆包囲するモールド樹脂60からなる。
そして,第1図,第3図に示されるように,2つのコイ
ル31,41の各々には,鉄心33,43が貫通して配置されてお
り,2つのコイル31,41の各々は巻線軸方向(鉄心軸方
向)を平行に揃えて配置され,しかもシャフト11に垂直
な同一平面上に並べて配置されている。
ル31,41の各々には,鉄心33,43が貫通して配置されてお
り,2つのコイル31,41の各々は巻線軸方向(鉄心軸方
向)を平行に揃えて配置され,しかもシャフト11に垂直
な同一平面上に並べて配置されている。
そして,両コイル31,41の結線は,第4A図,第4B図に
示すごとく,逆巻き法又は逆結線法による(但し,両コ
イルにおける同図の磁束の方向は,紙面に垂直な反対の
方向である)。
示すごとく,逆巻き法又は逆結線法による(但し,両コ
イルにおける同図の磁束の方向は,紙面に垂直な反対の
方向である)。
また,鉄心33,43の一方の端部はシグナルロータ12に
対して互に反対方向から対向し,他方の端部は永久磁石
5の相対する磁極N,Sに連結されている。その結果,永
久磁石5のN極から発せられた磁束は,鉄心33から空隙
を介してシグナルロータ12に入り,その後シグナルロー
タ12から空隙を介して鉄心43に入り永久磁石5のS極に
戻る(同図の矢印Pの方向)。そして,コイル33,43内
の鉄心はシャフト11と平行に,空間的に互いに平行に配
置されており,コイル33,43内における永久磁石5の磁
束の方向は,互いに反対方向を向いている。
対して互に反対方向から対向し,他方の端部は永久磁石
5の相対する磁極N,Sに連結されている。その結果,永
久磁石5のN極から発せられた磁束は,鉄心33から空隙
を介してシグナルロータ12に入り,その後シグナルロー
タ12から空隙を介して鉄心43に入り永久磁石5のS極に
戻る(同図の矢印Pの方向)。そして,コイル33,43内
の鉄心はシャフト11と平行に,空間的に互いに平行に配
置されており,コイル33,43内における永久磁石5の磁
束の方向は,互いに反対方向を向いている。
一方,点火コイル2によるノイズ磁束は,矢印Sで示
すようにコイル33,43に対して同一の方向となる。
すようにコイル33,43に対して同一の方向となる。
その結果,第4図A又はBのように結線されたコイル
33,43の電気的な出力は,永久磁石5の磁束Pによる電
磁誘導電圧は加算され,ノイズ磁束Sによる電磁誘導電
圧は互いに相殺される。
33,43の電気的な出力は,永久磁石5の磁束Pによる電
磁誘導電圧は加算され,ノイズ磁束Sによる電磁誘導電
圧は互いに相殺される。
次に,本例の作用効果を示す。
本例の点火配電器1においては,シャフト11が内燃機
関の回転に同期して,連結部111を介して回転させられ
ることにより,前記従来技術で示したと同様に,ピック
アップコイル3及び4に電気出力信号が発生する。
関の回転に同期して,連結部111を介して回転させられ
ることにより,前記従来技術で示したと同様に,ピック
アップコイル3及び4に電気出力信号が発生する。
この電気出力信号は,第5図に示すごとく,ピックア
ップコイル3については波形3Aで,ピックアップコイル
4について波形4Aで示すごとく現れる。そして,このと
き点火コイルによる電磁ノイズによって,波形3A中には
電磁ノイズ波形38,39が重畳し,一方波形4A中には電磁
ノイズ波形48,49が重畳する。そして,電磁ノイズ波形3
8と48,39と49とは互いに逆方向の出力である。
ップコイル3については波形3Aで,ピックアップコイル
4について波形4Aで示すごとく現れる。そして,このと
き点火コイルによる電磁ノイズによって,波形3A中には
電磁ノイズ波形38,39が重畳し,一方波形4A中には電磁
ノイズ波形48,49が重畳する。そして,電磁ノイズ波形3
8と48,39と49とは互いに逆方向の出力である。
また,ピックアップコイル3と4とを直列に接続した
ことによって得られる電気出力信号の波形は,上記波形
3Aと4Aとをプラスしたものであるため,同図に示すごと
く,2倍の出力波形3A+4Aとなる。そして,該出力波形3A
+4A中には,電磁ノイズによる波形は存在しない。これ
は,前記のごとく電磁ノイズ波形38と48,39と49とが互
いに逆方向であるからである。
ことによって得られる電気出力信号の波形は,上記波形
3Aと4Aとをプラスしたものであるため,同図に示すごと
く,2倍の出力波形3A+4Aとなる。そして,該出力波形3A
+4A中には,電磁ノイズによる波形は存在しない。これ
は,前記のごとく電磁ノイズ波形38と48,39と49とが互
いに逆方向であるからである。
このように,本例の点火配電器1によれば,電磁ノイ
ズ波形は互いに消去(又は減衰)し合うと共に,本来必
要とする電気出力信号のみを倍加させてピックアップコ
イルから出力させることができる。
ズ波形は互いに消去(又は減衰)し合うと共に,本来必
要とする電気出力信号のみを倍加させてピックアップコ
イルから出力させることができる。
第2実施例 本例においては,第1実施例において,ピックアップ
コイル3,4を,角度90度を中心にして,+6度から−6
度の方向に拡開又は縮小して,ピックアップコイルの合
成出力電圧の変化を測定した。
コイル3,4を,角度90度を中心にして,+6度から−6
度の方向に拡開又は縮小して,ピックアップコイルの合
成出力電圧の変化を測定した。
まず,第6図は,両者の相対角度が90゜丁度のとき,
最も高い出力電圧(曲線81)を得ることができることを
示している。また,相対角度が90゜から変化したときに
は,曲線82で示すごとく,出力電圧が若干低下する。
最も高い出力電圧(曲線81)を得ることができることを
示している。また,相対角度が90゜から変化したときに
は,曲線82で示すごとく,出力電圧が若干低下する。
また,第7図は,ピックアップコイルの鉄心の先端
と,シグナルロータの突起111との間のギャップを3段
階に変えたときの,両ピックアップコイルの相対角度と
出力電圧との関係を示している。ここに,上記ギャップ
は,曲線71が大,曲線72が中,曲線73が小である。
と,シグナルロータの突起111との間のギャップを3段
階に変えたときの,両ピックアップコイルの相対角度と
出力電圧との関係を示している。ここに,上記ギャップ
は,曲線71が大,曲線72が中,曲線73が小である。
同図よりも知られるごとく,ギャップが小さくなる
程,出力電圧は高くなるが,いずれの場合も,相対角度
が90±1.5度(88.5〜91.5度)の範囲内(斜線で囲んだ
符号7の枠内)にあるとき,高い出力が得られることが
分る。
程,出力電圧は高くなるが,いずれの場合も,相対角度
が90±1.5度(88.5〜91.5度)の範囲内(斜線で囲んだ
符号7の枠内)にあるとき,高い出力が得られることが
分る。
第1図〜第5図は,第1実施例の点火配電器を示し,第
1図は第2図のX−X線矢視断面図,第2図はその断面
図,第3図はピックアップコイル周辺の磁束の説明図,
第4A図及び第4B図はピックアップコイルの結線法の説明
図,第5図は各ピックアップコイルの出力及び合成出力
の波形図,第6図及び第7図は第2実施例におけるピッ
クアップコイルの間の相対角度と出力電圧との関係を示
す線図,第8図は従来の点火配電器の回路図である。 1……点火配電器, 10……ハウジング, 11……シャフト, 12……シグナルロータ, 13……ロータ電極, 2……点火コイル, 3,4……ピックアップコイル, 31……コイル, 32……永久磁石, 93……点火コイル, 94……配電器,
1図は第2図のX−X線矢視断面図,第2図はその断面
図,第3図はピックアップコイル周辺の磁束の説明図,
第4A図及び第4B図はピックアップコイルの結線法の説明
図,第5図は各ピックアップコイルの出力及び合成出力
の波形図,第6図及び第7図は第2実施例におけるピッ
クアップコイルの間の相対角度と出力電圧との関係を示
す線図,第8図は従来の点火配電器の回路図である。 1……点火配電器, 10……ハウジング, 11……シャフト, 12……シグナルロータ, 13……ロータ電極, 2……点火コイル, 3,4……ピックアップコイル, 31……コイル, 32……永久磁石, 93……点火コイル, 94……配電器,
Claims (3)
- 【請求項1】内燃機関の回転に同期して回転するシャフ
トと,該シャフトに設けたシグナルロータと,該シグナ
ルロータに対向させて配置され該シグナルロータの回転
に伴う磁束の変化を検知して内燃機関の回転に同期した
電気出力信号を発生する電磁式の一対のピックアップコ
イルと,両ピックアップコイルの鉄心と上記シグナルロ
ータとを直列に接続する磁気回路に磁束を供給する永久
磁石と,点火コイルと,これらを内部に配置したハウジ
ングとを備える内燃機関用点火配電器であって, 上記シグナルロータは,内燃機関の気筒数に比例した数
の突起を上記シャフトのまわりに対称形に配置し,上記
2つのピックアップコイルは,上記シグナルロータの回
転方向に沿った90゜〜180゜の角度の範囲内であって,
隣接する上記突起のなす角度の自然数倍の角度差をもっ
て上記シャフトのまわりに配置されており, 上記両ピックアップコイルの巻線部における鉄心は,互
に平行方向に配置されており, 空間的に同一方向を向いた外部磁束によって上記巻線部
に生ずる電磁誘導電圧の検出回路上の極性が,互いに反
対の方向となるよう上記両ピックアップコイルは,検出
回路に直列に接続されており, 一方,上記永久磁石によって生ずる磁束の上記巻線部鉄
心における通過方向が互いに反対の方向となるように,
平行に配置された上記両巻線部鉄心の空間上同じ側に位
置する2組の端部のそれぞれの間を,少なくとも一方は
前記シグナルロータを介して,磁気的に接続して前記磁
気回路を形成するとともに,上記永久磁石を上記磁器回
路内に直列に配置したことを特徴とする内燃機関用点火
配電器。 - 【請求項2】前記2つのピックアップコイルは,前記ハ
ウジング内の前記シャフトに垂直な同一平面上に並べて
配置されていることを特徴とする請求項1記載の内燃機
関用点火配電器。 - 【請求項3】前記点火コイルの巻線軸は,前記シャフト
と平行方向に配置されると共に,前記2つのピックアッ
プコイルの巻線部の鉄心は上記シャフトと平行方向に配
置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記
載の内燃機関用点火配電器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1117812A JP2518389B2 (ja) | 1989-05-11 | 1989-05-11 | 内燃機関用点火配電器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1117812A JP2518389B2 (ja) | 1989-05-11 | 1989-05-11 | 内燃機関用点火配電器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02298666A JPH02298666A (ja) | 1990-12-11 |
JP2518389B2 true JP2518389B2 (ja) | 1996-07-24 |
Family
ID=14720876
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1117812A Expired - Lifetime JP2518389B2 (ja) | 1989-05-11 | 1989-05-11 | 内燃機関用点火配電器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2518389B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS615900U (ja) * | 1984-06-15 | 1986-01-14 | トヨタ自動車株式会社 | 自動車用車高調整装置 |
JPS61290377A (ja) * | 1985-06-18 | 1986-12-20 | Canon Electronics Inc | 磁気抵抗効果型センサ |
JPH0668270B2 (ja) * | 1986-12-05 | 1994-08-31 | 日本電装株式会社 | 電磁式回転センサ |
-
1989
- 1989-05-11 JP JP1117812A patent/JP2518389B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02298666A (ja) | 1990-12-11 |
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